JPH07103860A - Tcp用ハンドラ - Google Patents

Tcp用ハンドラ

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JPH07103860A
JPH07103860A JP24913793A JP24913793A JPH07103860A JP H07103860 A JPH07103860 A JP H07103860A JP 24913793 A JP24913793 A JP 24913793A JP 24913793 A JP24913793 A JP 24913793A JP H07103860 A JPH07103860 A JP H07103860A
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JP
Japan
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probe
pad
contact
tape carrier
tcp
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JP24913793A
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Susumu Namiki
進 並木
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Hitachi Ltd
Renesas Eastern Japan Semiconductor Inc
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Hitachi Tokyo Electronics Co Ltd
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 TCPハンドラにおける検査率向上を図る。 【構成】 テープキャリヤ12のパッド19にプローブ
3を圧接させた状態で、テープキャリヤ12の半導体装
置部13における電気特性検査を行うTCP用ハンドラ
において、圧接段階でテープキャリヤ12を加圧する測
定ステージ10を圧接方向に超音波振動させる。超音波
振動20の振幅によって圧接深さが大きくなり、テープ
キャリヤ12の捩れや弛みでプローブ3の接触部6に接
触していなかったパッド19も接触する率が高くなり、
検査率が向上する。パッド19の表面は超音波振動によ
ってプローブ3によって激しく突っ付かれることから、
表面の酸化膜や汚れは突き破られ、プローブ3の接触部
6は導電体からなるパッド19に接触し検査率が向上す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハンドラ、特にTCP
(Tape Carrier Package)製品の電気特性を測定するT
CP用ハンドラに関する。
【0002】
【従来の技術】TCP技術においては、所定幅の樹脂テ
ープにリードパターンを形成したテープキャリヤを用意
した後、前記リードパターンに、半導体チップを位置決
めして接続し、その後、必要に応じて所望部分をレジン
で封止してテープキャリヤに半導体装置部を作り付け
る。このTCP製品においては、アウターボンディング
装置によって、前記テープキャリヤから半導体装置部を
切り取り、所望の配線基板等に実装する。前記テープキ
ャリヤに半導体チップを接続(インナーリードボンディ
ング)して得られる半導体装置部の機能検査(電気特性
検査)は、ハンドラによって自動的に行われている。
【0003】TCP製品の機能検査(測定)を行うハン
ドラについては、たとえば、工業調査会発行「電子材
料」1989年7月号、同年7月1日発行、P55〜P59に記
載されている。この文献には、TAB(Tape Automated
Bonding)用オートハンドラが開示されている。前記文
献内容を要約すると、従来のTAB用オートハンドラ
は、以下の通りとなる。TAB用オートハンドラは、テ
ープキャリヤの測定パッドに対してプローブカードを接
近させて、プローブカードに取り付けられたプローブ
(探針)の先端を接触させ、かつ測定信号をプローブを
経由してLSIチップ(半導体チップ)に与えることに
よって電気的特性を測定する構成となっている。また、
このTAB用オートハンドラは測定結果に基づいて作動
するパンチユニットが設けられている。このパンチユニ
ットは、不良のLSIチップを打ち抜くリジェクトパン
チと、良品または不良品の区別をするためにテープの一
部に小径穴をあけるマークパンチとがある。この文献に
よる装置の構成は、引用すると、「本装置は,テープの
パターン(パッド)の微細化に対応し,測定部がX・Y
ステージで構成され,かつ測定部に取り付けたITVカ
メラにより,TABテープ上の所定の位置にあらかじめ
付けられたアライメントマーク(図3)を撮像し,パタ
ーン認識によりX・Y(2方向)の位置決めを高精度に
行える。」構成となっている。また、前記文献による装
置は、TABテープ上の100〜150μm幅のパッド
に対して、直径200〜250μmのプローブが弾力的
に接触されるようになる。このように太い径のプローブ
が使用される理由については、この文献には、「これは
パッドの表面処理がシリコンチップの場合,金またはア
ルミであるのに対し,TABテープはSnメッキが最も
多く,その表面の酸化膜をプローブの先端で突き破る必
要があるためである。特に,高い信頼性を必要とするデ
バイスでは金メッキを行う場合もあり,このときはコン
タクトは非常に安定する。」旨記載されている。なお、
TAB技術は、TCP技術とも呼称されることから、T
AB用オートハンドラに代えて、以下TCP用ハンドラ
(TCP用オートハンドラ)とも称することにする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のTAB用オート
ハンドラは、テープキャリヤのパッドに対してプローブ
を圧接する構造となっている。プロービィングの際の検
出不良について分析検討した結果、以下のことが判明し
た。テープキャリヤは、所望部分を打ち抜いたポリイミ
ドテープ等の樹脂テープ面に銅箔を接着した後、前記銅
箔を所望パターンにエッチングしてリードパターンを形
成した構造となっている。また、半導体チップのボンデ
ィング時には、テープも加熱される。この結果、テープ
キャリヤに捩れや弛みが発生し易くなる。また、インナ
ーリードのボンディング時、銅箔を接着する接着剤が蒸
気化するとともにリード面に再付着することによってパ
ッド表面が汚れる場合もある。したがって、プローブ
時、テープキャリヤの捩れや弛みによってプローブ先端
がパッドに接触しなかったり、接触してもパッド表面の
酸化膜や汚れを突き破ることができずに電気的接触がと
れない現象が発生することもある。
【0005】従来のTAB用オートハンドラでは、プロ
ーブの接触不良等のテスト不良が発生した場合、あらか
じめ入力設定しておいた回数だけプローブ動作を繰り返
すようになっている。そして、この繰り返し行うテスト
によって、良品と判定されるものも出てくる。しかし、
テープキャリヤに対して繰り返してプローブを接近させ
る作業は検査時間が長くなり、作業標準時間(ST)の
短縮化を妨げることになる。また、本発明者の分析検討
によれば、プローブを30〜50μmと、さらにテープ
キャリヤに近づけるようにすれば、パッドに対するプロ
ーブの接触率を向上させることができ、歩留りを高める
ことができることも判明した。
【0006】本発明の目的は、テープキャリヤのパッド
に対するプローブの接触率向上による検査率向上が達成
できるTCP用ハンドラを提供することにある。本発明
の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は、本明細
書の記述および添付図面からあきらかになるであろう。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。すなわち、本発明のTCP用ハンド
ラは、TCP製品のパッドに対してプローブを相対的に
接近させて接触させる際、プローブを前記パッドに対し
て接近させる方向(圧接方向)に振動させながら接触さ
せるように構成されている。また、前記振動の振幅はた
とえば50μm程度となっている。
【0008】
【作用】上記のように、本発明のTCP用ハンドラにお
いては、テープキャリヤのパッドにプローブの先端を接
近させてプロービングを行う際、従来の圧接のための接
近に加えてプローブをパッド方向に50μm程度の振幅
で振動させるため、従来ではテプキャリヤの捩れや弛み
のためにパッドに接触できなかったプローブもパッドに
接触するようになり、検査率が向上する。また、本発明
のハンドラは、パッド表面が酸化によって被われていた
り汚れている場合であっても、振動によってパッド表面
をプローブ先端で激しく突くことから、パッド表面に付
着する汚れや酸化膜は破れ、プローブ先端がパッドに接
触するため、確実なプロービングが達成できることにな
る。
【0009】
【実施例】以下図面を参照して本発明の一実施例につい
て説明する。図1は本発明の一実施例によるTCP用ハ
ンドラの測定部分を示す断面図、図2は同じくTCP用
ハンドラの概要を示す模式的正面図、図3は同じくTC
P用ハンドラの要部を示す断面図、図4は同じくTCP
用ハンドラにおけるZ方向駆動用モータの支持構造を示
す一部の断面図、図5はTCP製品の一部を示す平面
図、図6は本発明の一実施例によるTCP用ハンドラに
おいてパッドにプローブが接触した状態を示す拡大断面
図である。
【0010】本発明のTCP用ハンドラの測定部は、図
1に示すような構造になっている。すなわち、ステージ
1の上面にはプローブカード2が設置されている。前記
プローブカード2にはプローブ(探針)3が取り付けら
れている。プローブ3は、プローブカード2の下面に設
けられた配線層4に電気的に接続されているとともに、
先端(内端)部分は、前記プローブカード2の中央の開
口部5に臨み、屈曲して上方に突出している。これら複
数のプローブ3の先端は接触部6となる。
【0011】一方、前記ステージ1の上方には測定ステ
ージ10が配設されている。この測定ステージ10の下
面には、テープキャリヤ12に半導体装置部13が作り
付けられたTCP製品11が案内されるようになってい
る。すなわち、前記テープキャリヤ12のデバイスホー
ル14部分には、半導体チップ(チップ)15が位置し
ている。この半導体チップ15は、図示しない電極部分
を介してテープキャリヤ12の表面に設けられかつデバ
イスホール14内に突出するリード16の先端に接続さ
れている。また、半導体チップ15の表面およびリード
16の内端部分はレジン17で封止されている。この半
導体チップ15およびリード16等が半導体装置部13
となり、リード16の外端部分が電気特性検査用のパッ
ド19となる。前記プローブ3の接触部6は、これらパ
ッド19に対面している。したがって、TCP製品11
の電気特性検査を行う場合、前記測定ステージ10を降
下させることによって、測定ステージ10の下面でテー
プキャリヤ12を押し下げ、半導体装置部13のパッド
19にプローブ3の接触部6を接触(圧接)させる。前
記圧接は、プローブ3の接触部6がパッド19に接触し
た後、たとえば100μm程度押し付けることによって
得られる。
【0012】また、これが本発明の特徴の一つである
が、本発明のTCP用ハンドラでは、前記測定ステージ
10は、前記プローブ3の接触部6にパッド19が圧接
した状態で、たとえば50μm程度の振幅で超音波振動
20が加えられるようになっている。これにより、パッ
ド19に対する接触部6の圧接深さは100〜150μ
m程度となり、テープキャリヤ12が捩れたり弛んでい
てもプローブ3の接触部6がパッド19に接触する度合
いが向上し、検査率が高くなる。また、この超音波振動
により、パッド19の表面に発生していた酸化膜や樹脂
膜は突き破られ、プローブ3とパッド19は電気的接触
が確実に取れるようになり、検査率が向上する。
【0013】つぎに、本発明のTCP用ハンドラについ
て説明する。本発明のTCP用ハンドラは、図1の概念
的な正面図で示すように、リール25から解き出された
テープキャリヤ12を測定部のステージ1と測定ステー
ジ10間を通し、回収リール26に巻き取るようになっ
ている。また、前記テープキャリヤ12はガイドローラ
27で案内されて測定部を通過する。前記テープキャリ
ヤ12は間欠的に移送され、静止時、前記測定ステージ
10が所定距離下降して、測定ステージ10の下面でテ
ープキャリヤ12を下方に押し下げ、前記ステージ1の
上面に取り付けられたプローブカード2のプローブ3
に、テープキャリヤ12の同図では図示しないパッドを
接触させる。この接触時、前記測定ステージ10は超音
波振動20させられ、プローブ3とパッドとの確実な電
気的接触が確保されるようになる。測定部は前記のよう
に図1に示すような構造となっているが、測定部の測定
ステージ10は、図3に示すように回転軸30に支持さ
れている。前記回転軸30は外周に雄ネジ31を有する
とともに、前記測定ステージ10に設けられたネジ孔3
2に螺合されている。また、前記回転軸30はZ方向駆
動用モータ33の回転軸34にカップリング35を介し
て連結されている。また、前記測定ステージ10は特に
図示はしないが、嵌合するガイド軸等によって回転しな
いようになっている。したがって、前記測定ステージ1
0は前記Z方向駆動用モータ33の正転によって下降
(前進)し、Z方向駆動用モータ33の逆転によって上
昇(後退)するようになっている。
【0014】前記Z方向駆動用モータ33は、平面XY
方向に移動制御されるXYテーブル40の上面に固定さ
れた支持体41の支柱42に、上下に配設された二つの
取付片43を介して上下に移動可能に取り付けられてい
る。前記取付片43は、図4に示すようにコの字断面と
なるととともに、前記支柱42をクランプするように嵌
合されている。また、前記支柱42の両面およびこれら
の面に対面する取付片43の面には、溝45が設けら
れ、対面する1対の溝45間に鋼球46が組み込まれて
いる。前記溝45は支柱42に沿ってZ方向に延在し、
下端はストッパ47で塞がれ、上端は開口状態にある。
したがって、前記取付片43は、上方に移動させること
によって、支柱42から抜くことができるようになって
いる。また、前記Z方向駆動用モータ33は、下方の取
付片43が支柱42の下端のストッパ47に載る状態で
支柱42に支持されることになる。
【0015】一方、前記Z方向駆動用モータ33の上部
には回転軸34の後端50が突出しているとともに、こ
の後端50には図示しない超音波振動子を組み込んだ超
音波振動装置51が取り付けられている。したがって、
この超音波振動装置51が作動すると、発生した超音波
振動20は、回転軸34,カップリング35,回転軸3
0を介して測定ステージ10に伝えられる。たとえば、
前記超音波振動装置51による超音波振動20は振幅が
50μmとなっている。このため、前記測定ステージ1
0およびパッド19も振幅50μmで超音波振動するこ
とになる。また前記振幅は印加電圧を変えることによっ
て変更することができる。
【0016】他方、前記TCP製品11はリール25に
巻き付けられて取り扱われる。そして、TCP製品11
の電気特性検査においては、TCP用ハンドラの供給側
に取り付けられて測定部に向けて解き出される。TCP
製品11は図1および図5に示すように、テープキャリ
ヤ12に一定間隔に半導体装置部13が組み込まれた構
造となっている。テープキャリヤ12は、たとえば厚さ
125μmのポリイミド樹脂からなるテープ53と、こ
のテープ53の表面に設けられた複数のリード16とか
らなっている。前記テープ53は両側に定間隔にスプロ
ケットホール54を有している。テープキャリヤ12は
これらスプロケットホール54を利用して移送が行われ
る。また、前記テープ53の中央には、長手方向に沿っ
て定間隔に矩形のデバイスホール14(図1参照)が設
けられているとともに、このデバイスホール14の近傍
にスリット孔55が設けられている。そして、前記デバ
イスホール14の両側には、複数のリード16が設けら
れている。
【0017】一方のリード群、すなわち出力リード(線
幅50〜80μm)は、図では実線で示されている。こ
れら出力リードは、その一端が前記デバイスホール14
内にわずかに突出する(図1参照)とともに、他端はテ
ープ53上に延在しかつ先端に幅が100〜150μ
m,長さが200μm程度となるパッド19を有してい
る。これらパッド19は、スペースを有効に使用するた
めに千鳥状配列となっている。また、他方のリード群、
すなわち入力リード(80〜150μm幅)は幅広の線
で示されている。これら入力リードは、その一端が前記
デバイスホール14内にわずかに突出するとともに、他
端はスリット孔55を跨いでテープ53上に延在してい
る。入力リードは幅が広いことから、そのままパッドと
して使用でき、外端部分がプローブ3の接触部6が接触
するパッドとなる。これらリード16は、デバイスホー
ル14が設けられたテープ53にエポキシ樹脂系接着剤
を介して銅箔を貼り付けた後、銅箔をエッチングするこ
とによって形成される。また、前記デバイスホール14
の周囲のリード16部分はソルダレジスト56で被われ
ている。また、前記デバイスホール14部分には半導体
チップ15が配設されている。この半導体チップ15の
図示しない電極と、前記デバイスホール14内に突出す
るリード16の内端は電気的に接続されている。また、
前記半導体チップ15,リード16の内端部分はレジン
17によって被われている。
【0018】前記テープキャリヤ12が測定ステージ1
0によって降下させられると、下方のプローブ3の先端
の接触部6が、図6に示すように、テープキャリヤ12
リード16のパッド19部分に接触する。この実施例で
は、設計値として、プローブ3の接触部6がパッド19
に接触した後、たとえば、100μmさらに接触部6を
押し付けるようになっている。この操作によって90数
%のパッド19にはプローブ3の先端の接触部6が接触
し良好な電気的接触を得ることができる。図6は、テー
プキャリヤ12の圧接によってプローブ3の先端が二点
鎖線の状態から実線の状態に変化した状況を示す。圧接
および超音波振動により、プローブ3の先端の接触部6
はパッド19の表面を擦って移動することから、パッド
19の表面の膜60は破れ、プローブ3の接触部6が直
接パッド19に接触し、電気的なコンクトが採れること
になる。
【0019】一方、前記テープキャリヤ12の捩れや弛
みによってテープ53が部分的に変化している場合は、
前記テープキャリヤ12の圧接(圧接深さ100μm)
では、接触部6がパッド19に接触しない場合もある。
しかし、本発明のTCP用ハンドラでは、測定ステージ
10の圧接のための降下距離100μmに加えて、50
μmの振幅で測定ステージ10をZ方向に超音波振動さ
せるようになり、パッド19に対する圧接のための押し
付け距離(圧接深さ)は、100〜150μmとなるた
め、捩れや弛み部分に位置するパッド19に対するプロ
ーブ3の接触部6の接触率が高くなる。
【0020】また、本発明のTCP用ハンドラでは、超
音波振動を加えることによって、パッド19の表面はプ
ローブ3の先端によって激しく突っ付かれるため、図6
に示すように、パッド19の表面の膜60は突き破ら
れ、接触部6はパッド19に電気的に接触するようにな
る。
【0021】前記プローブ3は、図6に示すように、プ
ローブカード2にレジン61で固着される。プローブ3
の根本部分は、プローブカード2の表面に設けられた配
線層4に電気的に接続されている。プローブ3はタング
ステンからなるとともに、太さは直径300〜350μ
mとなり、先端に向かって途中から細くなっている。プ
ローブ3の先端では直径60μm程度となる。また、前
記プローブ3は途中で上方に屈曲するが、屈曲点から先
端までの長さは約500μmとなる。そして、圧接深さ
150μmに対して、プローブ3の先端の横方向のずれ
はおよそ100〜150μm程度となる。なお、超音波
振動20によってプローブ3に加わる圧力は変化するた
め、プローブ3の強度および構造については留意する必
要がある。
【0022】本発明のTCP用ハンドラでは、超音波振
動20によってパッド19とプローブ3の電気的コンタ
クトが採られた後、電気特性測定が行われる。
【0023】
【発明の効果】
(1)本発明のTCP用ハンドラは、テープキャリヤの
パッドにプローブを圧接した状態で圧接方向に超音波振
動を加えた後電気特性検査を行う構成となっていること
から、テープキャリヤがある程度捩れたり、弛んでいて
もプローブ先端をパッドに確実に接触させることがで
き、検査率の向上が達成できるという効果が得られる。
【0024】(2)本発明のTCP用ハンドラは、テー
プキャリヤのパッドにプローブを圧接した状態で圧接方
向に超音波振動を加える構造となっていることから、パ
ッド表面は強く突っ付かれ(擦られ)、表面の酸化膜や
樹脂膜等による汚れの膜が破られ、プローブ先端をパッ
ドに確実に接触させることができ、検査率の向上が達成
できるという効果が得られる。
【0025】(3)上記(1)および(3)により、本
発明によれば、検査率の向上によって検査歩留りの向上
を達成することができるという効果が得られる。
【0026】(4)本発明のTCP用ハンドラは、テー
プキャリヤのパッドにプローブを圧接した状態で圧接方
向に超音波振動を加える構造となっているが、この超音
波振動時間は1秒前後以内と極めて短時間であり、従来
のように接触不良を検知した後再度プローブにパッドを
接近させる繰り返し再検に比較して、検査作業時間が短
縮され、スループット向上が達成できる。
【0027】(5)上記(1)〜(4)により、本発明
によれば、検査歩留りの向上,スループット向上によっ
て検査コストの低減が図れるという相乗効果が得られ
る。
【0028】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない、たとえば、
前記実施例ではパッドにプローブを接触させた状態での
超音波振動20は、超音波振動装置51によって行って
いるが、超音波振動機構としては、カムを利用した機械
的構造であっても前記実施例同様な効果が得られる。ま
た、前記実施例ではテープキャリヤ12側を超音波振動
させたが、プローブカード側を超音波振動させても良
い。
【0029】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるTCP
用ハンドラに適用した場合について説明したが、それに
限定されるものではない。本発明は少なくともスプリン
グコンタクト式のプローブを用いた電気測定検査装置に
は適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるTCP用ハンドラの測
定部分を示す断面図である。
【図2】本発明の一実施例によるTCP用ハンドラの概
念的な正面図である。
【図3】本発明の一実施例によるTCP用ハンドラの要
部を示す断面図である。
【図4】本発明の一実施例によるTCP用ハンドラにお
けるZ方向駆動用モータの支持構造を示す一部の断面図
である。
【図5】TCP製品の一部を示す平面図である。
【図6】本発明の一実施例によるTCP用ハンドラにお
いてパッドにプローブが接触した状態を示す拡大断面図
である。
【符号の説明】
1…ステージ、2…プローブカード、3…プローブ、4
…配線層、5…開口部、6…接触部、10…測定ステー
ジ、11…TCP製品、12…テープキャリヤ、13…
半導体装置部、14…デバイスホール、15…半導体チ
ップ、16…リード、17…レジン、19…パッド、2
0…超音波振動、25…リール、26…回収リール、2
7…ガイドローラ、30…回転軸、31…雄ネジ、32
…ネジ孔、33…Z方向駆動用モータ、34…回転軸、
35…カップリング、40…XYテーブル、41…支持
体、42…支柱、43…取付片、45…溝、46…鋼
球、47…ストッパ、50…後端、51…超音波振動装
置、53…テープ、54…スプロケットホール、55…
スリット孔、56…ソルダレジスト、60…膜、61…
レジン。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 TCP製品のテープキャリヤ部分を案内
    する測定ステージと、前記測定ステージ部分のテープキ
    ャリヤに対面するようにプローブカードが取り付けられ
    るステージとを有するとともに、前記測定ステージをス
    テージに相対的に接近させて前記プローブカードのプロ
    ーブの先端を前記TCP製品のパッドに圧接させるTC
    P用ハンドラであって、前記測定ステージまたはステー
    ジを圧接方向に超音波振動させる超音波振動機構が設け
    られていることを特徴とするTCP用ハンドラ。
  2. 【請求項2】 前記超音波振動機構は超音波発振装置か
    らなり、前記測定ステージに直接的にまたは間接的に取
    り付けられていることを特徴とする請求項1記載のTC
    P用ハンドラ。
JP24913793A 1993-10-05 1993-10-05 Tcp用ハンドラ Pending JPH07103860A (ja)

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WO1997020339A1 (en) * 1995-11-30 1997-06-05 The Whitaker Corporation Socket for a tape carrier package
KR102014496B1 (ko) * 2019-04-08 2019-10-21 박형수 필름형 칩용 핸들러
KR102044174B1 (ko) * 2019-04-08 2019-12-02 유종표 필름형 칩용 핸들러 및 그 운영방법

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1997020339A1 (en) * 1995-11-30 1997-06-05 The Whitaker Corporation Socket for a tape carrier package
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