JPH0710383Y2 - 切換え表示装置 - Google Patents

切換え表示装置

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JPH0710383Y2
JPH0710383Y2 JP3882589U JP3882589U JPH0710383Y2 JP H0710383 Y2 JPH0710383 Y2 JP H0710383Y2 JP 3882589 U JP3882589 U JP 3882589U JP 3882589 U JP3882589 U JP 3882589U JP H0710383 Y2 JPH0710383 Y2 JP H0710383Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本考案は、例えばラジオ受信機等のバンド切換えを表示
する切換え表示装置に関する。
B.従来の技術 従来、ラジオ受信機等におけるAM,FM又は短波放送等へ
のバンド切換えを表示するための手段としては、種々提
案されている。
例えば、複数設けられた表示窓のいずれかで受信バンド
を表示するようにしたものがある。
このようなバンド切換え装置としては、従来、バンド切
換え用のスライドスイッチのスイッチ部のスライド操作
に連動して、階段状に複数の表示部が設けられたドラム
型の回動表示体を回転操作して、上記表示部の何れかを
キャビネットの表示窓から表示されるようにしたものが
知られている。
また、特開昭63-6763号公報に記載されるような上記階
段状の複数の表示部が設けられた表示体をキャビネット
の表示窓に対してスライド操作させるものが知られてい
る。
C.考案が解決しようとする課題 しかしながら、上記ドラム型の回転表示体を用いたバン
ド切換え表示装置においては、ドラムの厚みのためにラ
ジオ機器本体の小型化に適さない。特に薄型化の要求を
達成できない。すなわち、キャビネットの表示窓から上
記回転表示体の表面に印刷された表示部を充分表示させ
るためには、それぞれの表示部の印刷を大きくなす必要
があり、小型化に限界がある。
また、ドラム型の回転表示体への表示部の印刷において
は、この表示部を円筒形の表面に設けることを要すため
表示部の印刷に位置精度を充分だすことが困難であり、
高度の印刷技術を要する。
また、上記公報に示されるバンド切換え表示装置におい
ては、キャビネットの表示窓に対しスライド操作される
表示部が設けられた表示体と、この表示体をスライド操
作する操作摘みとが直結し、表示体をスライド操作させ
る分だけ操作摘みをもスライド操作しなければならな
い。そのため、表示体を板状体としたことにより薄型化
は達成できるが、切換えバンド数が多くなり、表示部の
数が増えると操作摘みのスライド操作範囲もそれだけ大
きくならざるを得ず装置自体の小型化が充分に達成でき
ないという問題点があった。
そこで、本考案は、キャビネットの表示窓に対しスライ
ド操作される表示体のスライド方向と、この表示体をス
ライド操作する操作部材のスライド方向を直交させ、短
い操作範囲で上記表示体をスライド操作し得るようにし
た切換え表示装置を提供することを目的とする。
D.課題を解決するための手段 本考案に係る切換え表示装置は、上記課題を達成するた
め、複数の表示窓が形成された表示板と、階段状に複数
の表示部を有しシャーシに設けられるガイド部にガイド
されて第1の方向に移動可能に支持される摺動板と、ス
ライドスイッチと係合された操作アームとシャーシ外に
突出する操作部を有し摺動板の移動方向に直交する第2
の方向に移動可能となされた摺動板操作部材とを有し、
上記摺動板と摺動板操作部材との間には相対係合する傾
斜ガイド手段が設けられ、上記摺動板操作部材が上記第
2の方向に移動操作されてスライドスイッチの切換え操
作を行なうときに、上記摺動板が上記傾斜ガイド手段に
ガイドされて第1の方向に移動され、上記表示板の表示
窓に上記摺動板の表示部が択一的に表示されてなるもの
である。
E.作用 本考案は、上記摺動板操作部材を第1の方向に移動して
スライドスイッチを切換え操作するときに、この摺動板
操作部材と直交する第2の方向に上記摺動板が移動操作
されて、上記表示板の表示窓を上記摺動板の表示部が択
一的に表示するようしたので、上記傾斜ガイド手段の傾
斜角度により摺動板操作部材のスライド範囲に対する摺
動板のスライド量の調整を行なうことができる。
F.実施例 以下、方向の好適な実施例を図面を参照しながら説明す
る。
本実施例においては、上記切換え表示装置を第2図に示
すようなラジオ受信機の短波周波数のバンド切換えに用
いた場合について説明する。
本考案は、第1図に示すような小型のラジオ受信機に適
用される。このラジオ受信機は、AM,FM及び短波放送等
の複数のバンドを受信できるものであって、キャビネッ
ト1の上ハーフ1aにAM,FM及び短波放送用にそれぞれバ
ンド切換え釦2,3,4及びストップ釦5が設けられてい
る。また、この上ハーフ1aには、同調周波数を表示する
表示板が臨む窓部6が設けられている。
このキャビネット内に収納される受信機器が配設される
シャーシ7には、上記各釦2〜5に対応して、スイッチ
8,9,10,11が設けられている。
また、このシャーシ7の一側には、上記キャビネット1
より突出するように、同調摘み12が回転可能に取付けら
れている。この同調摘み12は中間ギヤ13を介して、周波
数同調用のバリコン用ギヤ14に接続されている。また、
上記中間ギヤ13は、回転プーリ15,16間に掛け渡された
ベルト17と噛合され、このベルト15に取付けられた指針
18を上記プーリ15,16間に亘って上記バリコン用ギヤ14
の回動量に連動して移動可能となされている。
そして、上記同調摘み12を回動操作することにより、こ
の指針18が上記キャビネット1の上ハーフ1aとシャーシ
7間において上記指針18の下方に配設された表示板19に
示される周波数の目盛りを指し示すことができるように
なされている。
上述のように構成されるラジオ受信機において、本考案
に係る切換え表示装置は、短波放送用の周波数領域の切
換え表示装置として用いられるものであって、周波数切
換え用に設けられたスライドスイッチ20のスライド操作
を行なうとともに、その切換え周波数領域に対応した表
示を表示板19上において行なうものである。
この切換え表示装置は、上記表示板19とシャーシ7間に
配設される摺動板21と操作部材22を主たる構成要素とし
て構成されるものであって、上記表示板19に形成された
複数の表示窓23に対し摺動板21に階段状に設けられた表
示部24が択一的に表示されることにより設定周波数領域
を表示するものである。この実施例においては短波放送
の周波数領域を7つに区切り、それぞれ周波数領域の切
換えを行なうものである。
よって、この実施例において上記表示板19には、7つの
表示窓23が一列に並んで配設されている。
次に、上記摺動板21は、その表面側に印刷等により形成
された表示部24が階段状に複数設けられている。この例
では、上記表示板19の7つの表示窓23に対応して7つの
表示部24が階段状に設けられている。この表示部24は、
上記表示板19の表示窓23において目立つ色に印刷され
る。
そして、この摺動板21の両側には、シャーシ7に設けら
れるガイド部25,26にガイドされる突片27が突出形成さ
れている。
この摺動板21をガイドするガイド部25,26は、シャーシ
7に設けられる表示装置収納部28の両側に設けられた立
上がり片の先端を互いに対向側に突出形成して形成して
なり、第5図に示すように上記摺動板21の突片27を上方
からガイドしている。また、上記ガイド部25,26の一側
には、第3図中矢印Aで示す第1の方向に沿ってガイド
片29が配設され、第6図に示す上記摺動板21の裏面側に
設けられたガイド溝30と係合している。したがって、こ
の摺動板21は、上記第1の方向に移動可能となされて表
示装置収納部28に支持収納される。
又、上記摺動板21の裏面側には、後述する操作部材22と
係合する傾斜ガイド溝31が設けられている。
次に、上記操作部材22は、スライドスイッチ20と係合さ
れる操作アーム32とシャーシ7外に突出する操作部33を
操作板部34により連結されてなる。そして、この操作部
材22は、上記表示装置収納部28内において上記摺動板21
の下方位置に、第3図中矢印Bで示す第2の方向に移動
可能に収納されてなる。すなわち、この操作部材22の操
作部33は、上記操作板部34の一端に垂下された垂下板部
35より突出して形成され、上記垂下板部35が上記シャー
シ7の前面側壁に設けられた突部36が上記操作部33の内
側側に設けられた図示しない凹部に係合されるととも
に、上記垂下板部35の一端に設けられた2つの係合爪3
7,38が上記前面側壁に設けられた2つの長孔39,40に係
合することにより、その移動範囲を規制して上記収納部
28内に取付けられてなる。一方、操作部材22の操作アー
ム32は、上記操作板部34の他端側に連設されてなり、上
記収納部28に設けられる開口41を通ってスライドスイッ
チ20の方向に延在され、スライドスイッチ20の操作子20
aを嵌合保持し、この操作アーム32の移動に伴って上記
スライドスイッチ20をスライド操作し得るようになして
いる。なお、この操作アーム32はその一端に広拡部32a
を有し、上記一方のガイド部25と直交して連設される付
勢ガイド部42に係合されて、この操作部材22の上方側へ
のがたつきを防止している。
そして、上記操作部材22の操作板部34には、その上面に
傾斜ガイドリブ43が突設形成され、上記摺動板21に設け
られた傾斜ガイド溝31と係合するようになされている。
したがって、この操作部材22の傾斜ガイドリブ43が上記
摺動板21の傾斜ガイド溝31と係合する傾斜ガイド手段と
なされ、この傾斜ガイドリブ43と傾斜ガイド溝31との係
合により、上記操作部材22を第2の方向に移動したとき
に直交する第1の方向に上記摺動板21を移動可能となさ
しめている。
なお、上記傾斜ガイド手段と上記摺動板21上に印刷され
る階段上の表示部24との傾斜角度を調整することによ
り、上記操作部材22の操作範囲に対する上記摺動板21の
摺動範囲の調整を図ることができる。すなわち、上記傾
斜ガイド手段の傾斜角度を摺動板21の表示部24の傾斜角
度より大きくなすことにより短い操作部材22のスライド
操作範囲で大きく上記摺動板21を摺動操作することがで
きる。
また、上記操作部材22とシャーシ7の表示装置収納部28
内には、上記スライドスイッチ20の切換えに対応して操
作部材22の第2の方向への移動を制御するクリックモー
ション機構が設けられている。
このクリックモーション機構は、第5図及び第6図に示
すように上記操作部材22の裏面側に設けられる複数の円
弧状凹凸部44と、上記表示装置収納部28内において上記
円弧状凹凸部44に押圧付勢されるボール45とからなる。
このボール45は上記表示装置収納部28内に設けられたバ
ネ収納部46内に配置されたコイルバネ47によって上記円
弧状凹凸部44に押圧付勢されている。
したがって、上記操作部材22を第2の方向にスライドさ
せるときにボール45が上記円弧状凹凸部44の凸部を乗り
越えることによって上記スライドスイッチ20のスイッチ
切換えを行なうとともに、この操作部材22の第2の方向
への移動量に従って、上記摺動板21を第1の方向に移動
することができる。
この例において上記円弧状凹凸部44は、6つの凸部と7
つの凹部からなり、この7つの凸部が上記摺動板21の7
つの表示窓23に対応している。
したがって、上記操作部材23を第2の方向に移動操作す
ることにより、上記摺動板21を7段階に第1の方向に移
動可能となしている。
そして、第3図に示すように、上記操作部材22がその移
動範囲における左端位置にあるとき、上記摺動板21の第
1の表示部24aが表示板19の第1の表示窓23aから表示さ
れる。この状態から上記操作部材22の操作部33をスライ
ド操作させて操作部材22を図中右側に徐々に移動させて
いくと、この移動により操作アーム32がスライドスイッ
チ20の切換え操作を行なうとともに、傾斜ガイドリブ43
と傾斜ガイド溝31との係合により摺動板21を上記操作部
材22の移動方向と直交する第1の方向に移動操作させ
る。そして、このとき上記操作部材22は、クリックモー
ション機構の1クリック毎にその移動が制御され、この
クリックに対応して表示窓23から表示部24が次々に順次
択一的に表示されることとなる。そして、第4図に示す
ように上記操作部材22が移動範囲右端位置まできたと
き、上記摺動板21の第7の表示部24bが上記表示板19の
第7の表示窓23bが表示される。
したがって、上記操作部材の操作部をスライド操作する
ことにより、スライドスイッチ20を摺動操作して周波数
領域の切換えを行なうとともに、その周波数領域に対応
した表示板19の表示窓23を上記摺動板21の表示部24によ
り択一的に表示することができるようになされている。
G.考案の効果 本考案によれば、上記摺動板操作部材を第1の方向に移
動してスライドスイッチを切換え操作するときに、この
摺動板操作部材と直交する第2の方向に上記摺動板が移
動操作されて、上記表示板の表示窓を上記摺動板の表示
部が択一的に表示するようしたので、上記傾斜ガイド手
段の傾斜角度により摺動板操作部材のスライド範囲に対
する摺動板のスライド量の調整を行なうことができ、短
い操作範囲で上記表示体をスライド操作することができ
る。
また、表示部を板状体に形成された摺動板に設けるた
め、表示部の印刷に際して高度の印刷技術を必要としな
い。
したがって、本考案によれば、容易に表示部が印刷され
る摺動板とこの摺動板を摺動操作する摺動板操作部材に
より、薄型且つ小型の切換え表示装置を提供することが
でき、ラジオ受信機等の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案が適用されるラジオ受信機の要部分解斜
視図であり、第2図はそのラジオ受信機の外観斜視図で
ある。 第3図及び第4図は摺動板の移動状態を示す要部平面図
であって、第3図は第1の表示窓表示状態を示し、第4
図は第7の表示窓表示状態を示す。 第5図はシャーシに対する摺動板操作部材の位置関係を
示す要部拡大断面図である。 また、第6図は摺動板と操作部材の関係を示す底面側分
解斜視図である。 7……シャーシ 19……表示板 20……スライドスイッチ 21……摺動板 22……操作部材 23……表示窓 24……表示部 25,26……ガイド部 28……操作アーム 31……傾斜ガイド溝 43……傾斜ガイドリブ

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の表示窓が形成された表示板と、 階段状に複数の表示部を有しシャーシに設けられるガイ
    ド部にガイドされて第1の方向に移動可能に支持される
    摺動板と、 スライドスイッチと係合された操作アームとシャーシ外
    に突出する操作部を有し摺動板の移動方向に直交する第
    2の方向に移動可能となされた摺動板操作部材とを有
    し、 上記摺動板と摺動板操作部材との間には相対係合する傾
    斜ガイド手段が設けられ、 上記摺動板操作部材が上記第2の方向に移動操作されて
    スライドスイッチの切換え操作を行なうときに、上記摺
    動板が上記傾斜ガイド手段にガイドされて第1の方向に
    移動され、上記表示板の表示窓に上記摺動板の表示部が
    択一的に表示されてなる切換え表示装置。
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