JPH07103727A - 工業炉の炉体変形計測方法 - Google Patents

工業炉の炉体変形計測方法

Info

Publication number
JPH07103727A
JPH07103727A JP26488193A JP26488193A JPH07103727A JP H07103727 A JPH07103727 A JP H07103727A JP 26488193 A JP26488193 A JP 26488193A JP 26488193 A JP26488193 A JP 26488193A JP H07103727 A JPH07103727 A JP H07103727A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
distance
reflecting means
mirror
image
furnace
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP26488193A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2765452B2 (ja
Inventor
Koji Ashida
耕司 芦田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP26488193A priority Critical patent/JP2765452B2/ja
Publication of JPH07103727A publication Critical patent/JPH07103727A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2765452B2 publication Critical patent/JP2765452B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coke Industry (AREA)
  • Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 炉体に設けられた複数のマーカをミラーなど
を介して撮像しても各マーカ間の相対的距離を正確に計
測できるような工業炉の炉体変形計測方法を提供する。 【構成】 コークス炉1に設けられたマーカ2A,2B
の像が測定ラック3に設けられた観察用窓4A,4Bを
介して、ビームスプリッタ14およびミラー13で反射
される。コークス炉1外に設けられた撮像装置5は、そ
の像を撮像する。さらに、撮像装置5は、ビームスプリ
ッタ14およびミラー13に取付けられたスケール16
A,16Bを撮像する。また、コークス炉1外に設けら
れた距離測定装置6は基準点15とビームスプリッタ1
4またはミラー13との距離を測定する。測定された距
離、マーカ2A,2Bの局所的な座標やミラー13など
の位置と姿勢が信号処理装置8に入力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、工業炉の炉体変形計
測方法に関し、特に各種工業炉の炉内の炉体変形を測定
することができるような工業炉の炉体変形計測方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】コークス炉、高炉、加熱炉等の工業炉の
炉壁は、耐火物で構築されているが、熱の影響は被処理
材との接触等により、溶損、亀裂等の損傷を生じる場合
がある。この損傷は最終的に炉寿命を左右するため、的
確なタイミングで補修を施すことが必要であり、損傷状
況を見極めるための1つの指標に、以下に示すような炉
を構成する耐火物の変形量/膨張量を測定する方法が用
いられている。
【0003】たとえば、コークス炉の炉体は煉瓦で構成
されており、1100〜1300℃程度の温度で操業が
行なわれている。コークス炉の老朽化の原因は、稼働率
の変化による炉温変化、装炭・乾留・窯出しによる炉温
の変化、石炭乾留時の膨張圧、コークス押し出しの炉壁
に対する圧力等である。これらの原因によって、煉瓦の
目地切れ、亀裂等の損傷が発生・進展し、ついには炉休
止に至ると考えられている。このような損傷のうち、亀
裂拡大は炉長方向の炉体の延びに反映した数値となるの
で、炉長方向長さを一定期間ごとに測定することによ
り、炉体膨張、すなわち亀裂拡大の進行を定量的に把握
することができる。したがって、コークス炉炉体の炉寿
命を推定、適正な老朽化対策を実施するためには炉長を
精度よく測定する必要がある。
【0004】従来、コークス炉炉長測定は、実開昭61
−39136号公報に示されているように、炉締め金物
表面、あるいは保護板までの距離を炉外部に設けた基準
点からトランシットを用いて間接的に測量することによ
り行なわれていた。または、特開平3−245009号
公報に示されているように、押し出し機側炉口および消
火車側炉口についてレーザ変位計を用いて測定し、これ
により炉全体の延びを測定する方法が用いられていた。
しかし、これらの方法では、たとえば以下のような問題
が生じていた。まず、経年変化により炉蓋の保護板であ
る金物に熱歪が生じ、煉瓦の延びによる変化量だけを抽
出することは困難である。次に、炉の転移部の異常せり
出しにより、保護板と煉瓦面の間に隙間が生じており、
煉瓦の延びによる変化量だけを抽出することは困難であ
る。さらに、実開昭61−39136号公報に示されて
いるような方法においては、人手による測定であるた
め、個人差による誤差が生じやすい。これらの問題は他
のコークス炉以外の工業炉の場合でも同様であり、その
ため特願平4−329625号公報に示されているよう
に、測定を行なおうとする炉の内部耐火物壁面に測長の
目印となり得るマーカを設け、その相対的位置関係を求
める方法が提案されている。
【0005】図19は、その測定原理を説明するための
図である。図19を参照して、工業炉であるコークス炉
1の炉内耐火物壁面にはマーカ2Aおよび2Bが所定の
間隔で設けられる。なお、マーカの数は2つに限定され
るものでなく複数であればよい。コークス炉1の炉内耐
火物壁面に沿って測定ラック3が設けられ、測定ラック
3にはマーカ2Aおよび2Bに対向する部分のそれぞれ
に観察用窓4Aおよび4Bが設けられる。測定ラック3
内には、マーカ2Aおよび2B付近を撮像するために光
軸が炉長方向に平行な撮像装置5が設けられ、撮像装置
5の光軸に対して反射面を45°傾けたビームスプリッ
タ14およびミラー13がマーカ2Aおよび2Bと対向
する方向に設けられる。さらに、測定ラック3内には、
任意の基準点15と撮像装置5によって撮像される部分
の中心点との距離を測定するための距離測定装置6が設
けられる。なお、図11に示した基準点15は、距離測
定装置6自身の位置である。
【0006】撮像装置5は、マーカ2Aおよび2B付近
の画像7Aおよび7Bを撮像する。画像7Aにはマーカ
2Aの局所的位置であるX1 ,Y1 が撮像され、画像7
Bにはマーカー2Bの局所的位置であるX2 ,Y2 が撮
像される。なお、局所的位置を測定する場合の画像7
A,7BのX軸方向は炉長方向とする。距離測定装置6
は、マーカ2Aが撮像された画像7Aにおける原点と基
準点15との距離L1 とマーカ2Bが撮像された画像7
Bにおける原点と基準点15との距離L2 を測定する。
測定されたX1 ,Y1 ,X2 ,Y2 ,L1 ,L2 は信号
処理装置8に入力されて、マーカ2Aとマーカ2Bの基
準点15を原点とした位置関係が計算される。
【0007】図20は、基準点15とマーカ2A,2B
の位置関係を示す図である。図20を参照して、距離測
定装置6の位置に設定した基準点15を原点とし、炉長
方向にx軸をとる座標系をx−y座標系とすると、この
x−y座標系では、マーカ2A,2Bの位置関係(x
1 ,y1 )および(x2 ,y2 )は第(1)式のように
表される。このマーカ2A,2Bの位置座標(x1 ,y
1 )および(x 2 ,y2 )を一定期間ごとに知ることで
マーカの移動距離が測定され、この値を炉体膨張量の代
表値とすることができるだけでなく、さらに炉長方向で
あるマーカー間の水平方向および炉長方向に対して垂直
方向であるマーカ間の垂直方向の相対的な距離も第
(2)式を用いることで求められる。この方法を用いれ
ば、炉を構成する部材の長さが直接測定されるため、特
開平3−245009,実開昭61−39136号公報
で生じた問題を解決できる。
【0008】
【数1】
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図19およ
び図20に示した測定方法では、マーカを撮像する撮像
装置5のミラー13およびビームスプリッタ14で反射
した後の撮像光軸が観察すべき炉壁面に垂直である場
合、すなわち光軸に対してミラー13とビームスプリッ
タ14の反射面が45°傾斜していれば、測定誤差は生
じない。
【0010】しかしながら、ミラー等を光軸に対して正
確に45°傾斜させることは困難であり、また、マーカ
を撮像する撮像装置を内蔵する架台を高温の炉内に常に
一定方向に挿入することは非常に困難である。また、そ
れが可能であったとしても測定を続けるうちに熱応力等
により観察方向が微妙に変化すれば、マーカ間の距離が
実際に変化しなくても、あたかも変化したように測定さ
れるという測定誤差が生じる。
【0011】それゆえに、この発明は、上記のような問
題を解決し、撮像装置などの光軸に対して、ミラー等の
傾斜角度が45°でなくても、さらに、ミラー等が多少
の姿勢や位置的ずれを生じても、マーカ間の相対的位置
関係を正確に求めることができるような工業炉の炉体変
形計測方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る工
業炉の炉体変形計測方法は、工業炉内の壁面に設けられ
た目印となり得る複数の目印部分に対応して設けられた
工業炉内の反射手段を介して、各目印部分を含む所定範
囲を撮像し、その撮像画像内での各目印部分の局所的な
位置を測定する一方、各反射手段と所定の基準点間の距
離を測定し、各局所的な位置および各反射手段と基準点
間の距離を用いて各目印部分間の距離を求める工業炉の
炉体変形計測方法であって、各反射手段にはその位置と
姿勢の変化量を表現できる部材が設けられ、撮像された
所定範囲における各目印部分の局所的な位置と、測定さ
れた各反射手段と所定の基準点間の距離とを用いて、各
目印部分の相対的位置を算出する第1のステップと、各
反射手段に設けられた部材を撮像し、各反射手段の位置
と姿勢の変化量を算出する第2のステップと、算出され
た各反射手段の位置と姿勢の変化量に応じて、算出され
た各目印部分の相対的位置を補正する第3のステップと
を含む。
【0013】請求項2では、さらに、請求項1の各反射
手段には、複数の測定点が設けられ、第2のステップ
は、基準点と各測定点間の距離を測定し、その各測定値
と所定の演算式に従って各反射手段の姿勢の変化量を算
出するステップを含む。
【0014】請求項3では、さらに、請求項1の各反射
手段には複数の測定点が設けられ、基準点と各測定点間
の距離を測定し、その各測定値に基づいて、各反射手段
と所定の基準点間の距離を算出する。
【0015】請求項4の発明に係る工業炉の炉体変形計
測方法は、工業炉内の壁面に設けられた目印となり得る
複数の目印部分に対応して設けられた工業炉内の反射手
段を介して、各目印部分を含む所定範囲を撮像し、その
撮像画像内での各目印部分の局所的な位置を測定する第
1のステップと、各反射手段の位置と、撮像光軸を3次
元座標軸のうちの1軸とし、それを回転軸とする回転角
度とを表現できる部材を撮像し、各反射手段の位置と回
転角度の変化量を算出する第2のステップと、各反射手
段に設けられた複数の測定点と所定の基準点間の距離を
測定し、3次元座標軸における他の2軸に対しての回転
角度の変化量を算出する第3のステップと、第2および
第3のステップで算出された各反射手段の位置と回転角
度および測定された各測定点と所定の基準点間の距離に
応じて、基準点と各反射手段間の距離を算出する第4の
ステップと、第2および第3のステップで算出された各
反射手段の回転角度および第4のステップで算出された
基準点と各反射手段間の距離に応じて、第1のステップ
で測定された各目印部分の局所的な位置を補正する第5
のステップと、第5のステップで補正された各目印部分
の局所的な位置と第4のステップで算出された基準点と
各反射手段の距離によって、各目印部分間の相対的位置
を算出する第6のステップとを含む。
【0016】
【作用】請求項1の発明に係る工業炉の炉体変形計測方
法は、工業炉内の壁面に設けられた複数の目印部分を含
む所定範囲を、反射手段を介して撮像して画像内の各目
印部分の局所的な位置を測定し、各反射手段と所定の基
準点間の距離を測定し、測定された各目印部分の局所的
位置と各反射手段と所定の基準点間の距離とを用いて各
目印部分の相対的位置を算出し、さらに、各反射手段に
設けられた部材を撮像することで各反射手段の位置と姿
勢の変化量を算出してその変化量に応じて各目印部分の
相対的位置を補正することができる。
【0017】請求項2の発明に係る工業炉の炉体変形計
測方法は、さらに、各反射手段に設けた複数の測定点と
所定の基準点間の距離を測定し、その測定値と所定の演
算式に従ってより正確な各反射手段の姿勢の変化量を算
出できる。
【0018】請求項3の発明に係る工業炉の炉体変形計
測方法は、さらに、各反射手段に設けた複数の測定点と
所定の基準点間の距離を測定し、その測定値に基づいて
より正確な各反射手段と所定の基準点間の距離を算出で
きる。
【0019】請求項4の発明に係る工業炉の炉体変形計
測方法は、工業炉内の壁面に設けた複数の目印部分を含
む所定範囲を、各反射手段を介して撮像して画像内の各
目印部分の局所的な位置を測定し、各反射手段に設けた
複数の測定点と部材を撮像することで、各反射手段の位
置および各反射手段と所定の基準点間の距離を算出し、
算出された値で各目印部分の局所的な位置を補正して、
その補正された値と算出された基準点と各反射手段間の
距離とから各目印部分の相対的位置を算出できる。
【0020】
【実施例】図1は、この発明の一実施例による工業炉の
炉体変形計測方法の原理の概略を説明するための図であ
る。以下、図11に示した従来の工業炉の炉体変形計測
方法の原理と異なる部分について説明する。
【0021】図1を参照して、撮像装置5はミラー13
とビームスプリッタ14を介してマーカ2Aおよび2B
付近を撮像するが、ミラー13とビームスプリッタ14
の姿勢を測定するために、ミラー13およびビームスプ
リッタ14のそれぞれには十字状のスケール16Bおよ
び16Aが取付られる。なお、スケールとして十字状の
ものを用いたが、スケールの形状はこれに限定されるも
のでない。
【0022】トランシット等からなる距離測定装置6に
より、ミラー13およびビームスプリッタ14と任意の
基準点15との間の距離L2 ,L1 が測定される。一
方、炉外に設けられた撮像装置5は、ミラー13および
ビームスプリッタ14を介して各マーカ2A,2B付近
の画像7A,7Bを撮像し、画像7A,7Bの中でマー
カ2A,2Bの視野内での座標Z′1 ,Y′1 ,Z′
2 ,Y′2 が測定される。なお、マーカ2Aおよび2B
の視野内での座標系については後で詳しく説明する。さ
らに、撮像装置5は、ミラー13およびビームスプリッ
タ14の各々の画像7C,7Dを撮像し、画像7C,7
Dの中でのスケール16Aおよび16Bの状態からミラ
ー13およびビームスプリッタ14の位置と姿勢を計測
する。このようにして、距離測定装置6および撮像装置
5から得られた測定値を用いて、信号処理器8はミラー
13およびビームスプリッタ14の位置および姿勢の変
化に対して補正が施されたマーカ間の相対的距離を求め
る。したがって、マーカ間の相対的距離を定期的に測定
することにより、炉体変形の変化量を求めることができ
る。
【0023】図2は、撮像装置5により取り込まれたス
ケール16Bの画像からそれに付随して得られるミラー
13の位置および姿勢の変化を検出する方法を説明する
ための図である。
【0024】図2を参照して、説明を簡略化するため
に、3つの仮定を行なう。まず、スケール16Aおよび
16Bが取付けられたビームスプリッタ14およびミラ
ー13のうちミラー13にのみ着目する。次に、初期状
態(位置と姿勢の変化のない状態のミラー13における
スケール16Bの像)18Aにおいて、スケール16B
の中心と撮像装置5の光軸は一致しており、ミラー13
の反射面と光軸のなす角度は45°である。次に、スケ
ールの縦および横の長さは既知であるとする。この仮定
に基づけば、以下のようなことを示すことができる。た
とえば、初期状態18Aにおける画像内のスケール16
Bの縦SY と横SZ の長さを等しくするためには、スケ
ール16Bの実際の縦の長さがSO 、横の長さがSO
cos45°であるように、スケール16Bは製作され
ればよい。これにより、撮像装置5のレンズ焦点深度が
十分深ければ、SY ≒SZ の関係を成立させることがで
きる。さらに、後で説明するが、初期状態18Aからず
れてある姿勢を有するミラーに設けられたスケールの縦
の長さの測定値がS′Y 、横の長さの測定値がS′Z
あったとすると、SY =S′Y /cosφ=SZ を成立
させることができる。
【0025】また、ミラー13が初期状態18Aから回
転角θ、φ、ηという角度でそれぞれ回転した場合と、
水平方向(図面ではZ軸方向)あるいは鉛直方向(図面
ではY軸方向)へ並行移動した場合について説明するた
めに以下のような仮定を行なう。初期状態18Aにおい
て、ミラー13の反射面と撮像装置5の光軸が交差する
点を座標原点とし、撮像装置5の光軸をX軸(撮像方向
を正)、炉壁方向をZ軸(炉壁方向を正)、図面に対し
て鉛直方向をY軸と考えたXYZ座標系を仮定する。な
お、Y軸周りの回転をθ、Z軸周りの回転をφ、X軸周
りの回転をηと仮定し、回転方向の正負は図2に表わす
とおりとする。
【0026】まず、θ回転の場合(画像18B)におい
て、観察画像18B内でのスケール16Bの横の長さ
S′Z は図中のθ正方向に回転すれば減少し、負の方向
に回転すれば増加する。そのため、第(3)式の関係を
用いればθは第(4)式のように表される。次に、η回
転の場合(画像18C)において、観察画像18C内で
の初期状態からの回転角ηがそのままηとして検出され
る。
【0027】次に、φ回転の場合(画像18D)におい
て、φが微小(−5°<φ<5°程度)であれば、観察
画像18D内のスケール16Bの水平方向線の回転角φ
1 とηを用いて、φはφ=φ1 +ηとして検出される。
より正確には、φは第(5)式に示すような式で表され
る。
【0028】次に、水平方向移動の場合(画像18E)
において、観察画像18E内で検出されるスケール16
Bの初期状態からの変位量DZ がそのまま水平方向の並
行移動量として検出される。次に、鉛直方向移動の場合
(画像18F)において、観察画像18F内で検出され
るスケール16Bの初期状態からの変位量DY が、その
まま鉛直方向の並行移動量として検出される。このよう
に、スケール16Bを測定することで、ミラー13の位
置の変化(DZ ,DY )と姿勢の変化(θ,φ,η)が
検出される。
【0029】
【数2】
【0030】図3,図4,図5および図6は、マーカ2
Bとミラー13との相対的位置関係を説明するための図
である。
【0031】得られたミラー13の姿勢(θ,φ,η)
とマーカ画像上のマーカ座標から、マーカ2Bの位置を
算出するために、まず、ミラー13の姿勢を検出するた
めに用いた座標系とマーカ画像上のマーカ座標との関係
を図3を用いて説明する。図3(a)に示すように、マ
ーカ2Bの虚像であるマーカ虚像2B′が存在するコー
クス炉虚像1′の壁面上にXYZ座標系を正射影し、Z
軸に対応するものをZ′軸、Y軸に対応するものをY′
軸と仮定する。この仮定に基づけば、図3(b)に示す
ように、マーカ2Bが撮像された画像7Bにおいて、撮
像装置5のカメラ主点21からマーカー虚像2B′を見
れば、マーカ座標は(Z′2 ,Y′2 )である。ここ
で、画像の幅もしくは高さが実際に何mmに相当するの
かが必要とされる。しかし、これらはたとえばカメラレ
ンズの特性と距離W+Lに基づいて計算されてもよい
し、視野幅に対して既知の長さを有するスケールが占め
る割合から計算されてもよい。
【0032】次に、図4を参照して、ミラー13の反射
面と撮像装置5の光軸の交点を原点としたXYZ座標系
において、ミラー13の反射面は、第(6)式のように
表される。ただし、θ′=45°−θであり、以下、説
明を簡単にするためにθ′を用いて説明する。なお、図
面においてL′が撮像装置5のカメラ主点21と原点O
との距離であり、Wは、原点Oとコークス炉1の壁面と
の距離であるとともに、交点Oとマーカ画像7Bとの距
離でもある。マーカ虚像2B′が図5および図6に示す
ように撮像装置5によってマーカ画像7B上で得られた
とすると、XYZ座標系において、カメラ主点21から
マーカ座標2B′(Z′2 ,Y′2 )への方向ベクトル
Nは、N=(W,Y′2 ,Z′2 )−(−L′,0,
0)=(W+L′,Y′2 ,Z′2 )で表される。その
ため、方向ベクトルNに対する単位ベクトルMは第
(7)式のように表されるので、カメラ視点21とマー
カ虚像2B′とを結ぶ直線の式は第(8)式のように表
される。
【0033】したがって、第(8)式で表された直線と
第(6)式で表された平面との交点Pm は第(9)式の
ように表される。この交点Pm とコークス炉1の平面に
設けられたマーカ2Bとを結ぶ直線の式は第(10)式
のように表される。ゆえに、この第(10)式に対して
Z=Wを代入すれば、第(11)式で表されるようにミ
ラー13に対してのマーカ2Bの相対的位置が算出され
る。
【0034】
【数3】
【0035】
【数4】
【0036】このように、測定したマーカ画像のマーカ
座標がわかれば、マーカ座標PT が求められる。測定原
理上、第(6)式〜第(11)式に表される未知数は、
θ、φ、η、L′、およびWである。これらの未知数の
うち、L′は、距離測定装置6による測定値によって、
撮像装置5のカメラ主点21からミラー13までの撮像
装置光軸上の離間距離として与えることができる。ま
た、Wは、光軸からコークス炉1の壁面までの設計値と
して与えるか、壁面までの距離測定用のレーザ距離計な
どの距離計による測定値として与えることもできる。
【0037】図7および図8は、距離測定値によるミラ
ーおよびビームスプリッタまでの距離測定時に必要な距
離補正を説明するための図である。以下距離測定装置と
して光波測距儀を用いて説明する。
【0038】図7を参照して、炉外に設けられた光波測
距儀22が出力する光波を反射するためのコーナキュー
ブ23および24が、ミラー13およびビームスプリッ
タ14のそれぞれに設けられる。このコーナキューブ2
3および24がたとえばフレーム25および26に取付
けられることで、ミラー13とコーナキューブ23、ビ
ームスプリッタ14とコーナキューブ24のそれぞれの
相対的位置関係は一定となる。なお、図8(a),
(b)および(c)に示すように、光波測距儀22の観
察光軸に対してコーナキューブ24(23)の姿勢が変
化した場合でも、コーナキューブ24(23)自体が有
する測距点PC までの距離LPcは常に測定される。しか
し、たとえば図7に示すように、撮像装置5の光軸とミ
ラー13およびビームスプリッタ14の反射面とが45
°の角度をなす初期状態において、コーナキューブ24
(23)の測距点PC が撮像装置5の光軸の鉛直上方ま
たは下方に対してhC 離れて位置する場合には、測距値
Pcを補正して真の距離LR (LR =L1 ,L2 )を求
める必要がある。すなわち、θ方向回転においては、−
Z ・tan(45°−θ)の補正が必要であり、φ方
向回転においては、−(hC −DY /cos(φ))・
sin(φ)の補正が必要であり、η方向回転において
は、補正は必要でない。このように得られた補正に基づ
いて第(12)式で示すような真の距離LR が求められ
る。
【0039】なお、距離測定には、光波測距儀以外にも
干渉測長機、マグネスケール等の距離計も使用できる
が、この場合にも、同様にして測距距離の補正はでき
る。
【0040】
【数5】
【0041】図1から図8に示した測定原理における測
定値は、距離測定装置6による測定値であるL1 ,L2
と、撮像装置5によって得られるマーカ付近の各々の画
像から得たマーカー座標である(Z′1 ,Y′1 ),
(Z′2 ,Y′2 )と、撮像装置5によって得られるス
ケールの画像から得たミラー13およびビームスプリッ
タ14の各々の姿勢である(θ1 ,φ1 ,η1 ),(θ
2 ,φ2 ,η2 )と、撮像装置5によって得られるスケ
ールの画像から得たミラー13およびビームスプリッタ
14の位置変化である(DZ1,DY1),(DZ2,DY2
である。これらの値を用いて、ミラーもしくはビームス
プリッタの位置および姿勢が変化した場合でも補正を行
なうことができ、第(1)式および第(2)式を用いて
マーカ間の相対的距離を求める場合に比べて、さらに精
度よく求めることができる。
【0042】なお、コークス炉1の壁面は観察装置であ
る撮像装置5の光軸と水平であることが望ましく、炉壁
とミラーなどとの距離は既知であればよいが、レーザ変
位計等の距離測定装置を用いても測定することができ
る。
【0043】また、補正の精度を向上するには、撮像装
置として、焦点深度が深く、さらにできるだけ分解能の
高い画像を得ることができるものを用いることが望まし
く、信号処理装置の画像解像度も可能な限り解像度の高
いものが望ましい。
【0044】図9は、この発明による測定方法の一実施
例の概略を説明するための図である。
【0045】図9を参照して、コークス炉1内の挿入装
置である測定ラック3には、ミラー13およびビームス
プリッタ14が設けられ、コークス炉1の外部に設けら
れた撮像装置5であるテレビカメラは、ミラー13およ
びビームスプリッタ14を介してマーカー2Aおよび2
B付近の画像を撮像する。さらに、ミラー13およびビ
ームスプリッタ14の反射面は、テレビカメラの撮像方
向に対して約45°の角度をなしており、テレビカメラ
は、ミラー13およびビームスプリッタ14に反射され
たマーカー2Aおよび2Bの像を焦点距離を調整するこ
とで撮像する。また、テレビカメラは、ミラー13およ
びビームスプリッタ14の反射面に取付けられたスケー
ル16Bおよび16Aを焦点距離を調整して撮像する。
【0046】一方、ミラー13およびビームスプリッタ
14に対して、コーナキューブ9Aおよび9Bが設けら
れており、コークス炉1の外部に設けられた光波測距儀
10Aおよび10Bは、自身からコーナキューブ9Aお
よび9Bまでの距離をそれぞれ測定する。
【0047】なお、コーナキューブは、ミラーまたはビ
ームスプリッタとの相対的位置関係が常に一定であるよ
うに設けられており、光波測距儀10Aおよび10B
は、それぞれの光軸が撮像装置の光軸に対して平行であ
るように設けられる。
【0048】図10は、ミラー13がθ方向(水平面
内)に回転した場合の画像解像度と炉体膨張量測定精度
の関係を説明するための図であり、図10を参照して、
撮像装置として必要とされる解像度は、要求される炉体
膨張量の測定精度に依存することを説明する。
【0049】撮像装置5の光軸と炉壁面との交点の移動
量ΔLとθの関係は、第(13)式で表される。なお、
第(13)式におけるWは撮像装置5の光軸と炉壁面間
の距離を表わす。ミラー13が正確に撮像装置5の光軸
に45°傾斜している場合のスケールの大きさをLS
θ回転後のスケールの大きさをL′S とすると、第(1
4)式で表される関係を考えることができ、たとえばW
=200mmとした場合に第(13)式および第(1
4)式を用いることで、表1に示すような値が得られ
る。これにより、要求精度を1mmとするとΔL<0.
1mmとして、約0.3°のθを検出する必要があるた
め、画像には第(15)式で示される値の水平分解能が
最低必要であることがわかる。
【0050】
【数6】
【0051】
【表1】
【0052】図11は、この発明の他の実施例による工
業炉の炉体変形計測方法の原理の概略を説明するための
図である。以下、図1に示した実施例による工業炉の炉
体変形計測方法の原理と異なる部分について説明する。
【0053】図11を参照して、任意の基準点15とミ
ラー13との距離および任意の基準点15とビームスプ
リッタ14との距離とをより正確に測定するために、ミ
ラー13に測定点P21,P22,P23が設けられ、
ビームスプリッタ14に測定点P11,P12,P13
が設けられる。これらの測定点の設けられる位置等につ
いては、後で詳しく説明する。
【0054】撮像装置5は、ミラー13およびビームス
プリッタ14を介して、各マーカ2A,2B付近の画像
7A,7Bを撮像し、画像7A,7B内での各マーカ2
A,2Bの視野内における座標Z′1 ,Y′1
Z′2 ,Y′2 が測定される。さらに、撮像装置5は、
ミラー13およびビームスプリッタ14の各々の画像7
C,7Dを撮像し、画像7C,7D内でのスケール16
A,16Bの状態からすぐに検出されるそれぞれのスケ
ール16A,16Bの座標原点からのずれである位置
と、撮像装置5の撮像光軸を回転軸とした回転角度が測
定される。この測定された結果は信号処理器8に入力さ
れる。
【0055】一方、トランシット等からなる距離測定装
置6によって、基準点15からそれぞれの測定点P1
1,P12,P13,P21,P22,P23までの距
離L11,L12,L13,L21,L22,L23が測定される。
このように測定された各々の距離が信号処理器8に入力
されて、後で詳しく説明する演算が行なわれ、図2で定
義した回転角θ,φなどが導かれる。信号処理器8は、
入力された測定値に基づいてミラー13とビームスプリ
ッタ14との正確な相対的位置を算出し、さらに、ミラ
ー13に対するマーカ2Bの位置と、ビームスプリッタ
14に対するマーカ2Aの位置とを算出し、正確なマー
カ2Aとマーカ2Bとの間の距離を算出する。
【0056】図12は、撮像装置5により取り込まれた
スケール16Bの画像からそれに付随して正確に得られ
るミラー13の位置と姿勢を表わす回転角ηを検出する
方法を説明するための図である。
【0057】図12を参照して、ここにおいても、図2
で仮定した仮定を説明を簡単にするために行なう。すな
わち、まずスケール16Bおよび16Bが取付けられた
ビームスプリッタ14およびミラー13のうちミラー1
3にのみ着目する。次に、初期状態19Aにおいて、ス
ケール16Bの中心と撮像装置5の光軸は一致してお
り、ミラー13と光軸のなす角度は45度である。次
に、スケール16Bの縦および横の長さは既知であると
する。
【0058】また、初期状態19Aにおいて、ミラー1
3の反射面と撮像装置5の光軸が交差する点を座標原点
とし、撮像装置5の光軸をX軸(撮像方向を正)、炉壁
方向をZ軸(炉壁方向を正)、図面に対して鉛直方向を
Y軸と考えたXYZ座標系を仮定する。なお、回転角
θ,η,φに関しては図2に示すとおりとする。
【0059】回転角θ,η,φのうち、撮像装置5によ
ってすぐに検出されるものはη回転の場合(画像19
B)のみである。このことは、前述したとおりであり、
観察画像19B内での初期状態19Aからの回転角ηが
そのままηとして検出される。次に、回転によって得ら
れる回転角には回転角ηの他にすぐに得られるものがな
いため、水平方向移動の場合(画像19C)と、鉛直方
向移動の場合(画像19D)について説明する。この2
つの場合には、回転角ηが得られたように変位量DZ
Y がそのまま得られる。すなわち、水平方向移動の場
合(画像19C)では、観察画像19C内で検出される
スケール16Bの初期状態からの変位量D Z がそのまま
水平方向の平行移動量として検出され、鉛直方向移動の
場合(画像19D)でも、初期状態19Aからの変位量
Y がそのまま鉛直方向の平行移動量として検出され
る。
【0060】このように、撮像装置5によって得られる
観察画像19B,19C,19Dから初期状態19Aに
対してのミラー13の位置的変位量DZ ,DY と姿勢を
表わす回転角ηの変位量とが検出されることとなる。
【0061】図13および図14は、距離測定装置6に
よって、基準点15を通り撮像装置5の光軸に対して垂
直平面である基準平面とミラー13に設けられた測定点
P21,P22,P23およびビームスプリッタ14に
設けられた測定点P11,P12,P13とのそれぞれ
の距離を検出する方法を説明するための図である。特
に、図13は、図11における要部拡大図であるととも
に工業炉内部の側面図であり、図14は、図13におけ
るA−Bライン方向から見た平面図である。
【0062】図13および図14を参照して、基準点1
5を通過し撮像装置5の光軸に対して垂直な平面を基準
平面41とする。そして、測定点P11,P12,P1
3がビームスプリッタ14に設けられ、測定点P21,
P22,P23がミラー13に設けられ、それぞれの測
定点と基準平面41との距離を測定するために距離測定
装置6が基準平面41の所定の位置に設けられる。な
お、測定点の数はこれらの数に限定されるものでなく、
反射手段の1つあたりに3個以上設けられればよい。距
離測定装置6は、基準平面41と測定点P11,P1
2,P13,P21,P22,P23との距離であるL
11,L12,L13,L21,L22,L23を測定する。このと
き、距離測定装置6は、測定点の数だけ用意してもよい
し、あるいは、1台であってもよい。1台の場合には、
基準平面41上を移動させることで、各測定点までの距
離が測定されることとなる。
【0063】図15は、距離測定装置6によって得られ
たミラー13の測定点P21,P22,P23と基準平
面41との各距離を用いて、撮像装置5のカメラ視点2
1と座標原点Oとの距離を演算することについて説明す
るための図であり、図16は、ミラー13に設けられた
測定点P21,P22,P23の位置関係を説明するた
めの図である。
【0064】図15および図16を参照して、ミラー1
3およびビームスプリッタ14のうちミラー13に着目
することで、説明を簡単に行なう。
【0065】図16に示すように初期状態(ミラー13
の位置と姿勢に変化のない状態)で測定点P21がスケ
ール16Bの中心から上方側にHMirr/2隔てて、
ミラー13を固定するフレーム31に設けられ、測定点
P22,P23がスケールの中心から左右にそれぞれW
Mirr/2隔てて、かつ下方側にHMirr/2隔て
たフレーム32,33にそれぞれ設けられる。さらに、
このとき測定点P21,P22,P23で成り立つ平面
がミラー13の反射平面と同一平面となるように測定点
P21,P22,P23は設けられているとする。この
ような構成により、ミラー13が初期状態から回転また
は移動し、ミラー13の姿勢または位置の変化が生じた
としても、各測定点P21,P22,P23はミラー1
3に対して相対的位置関係を保持することになる。
【0066】初期状態からミラー13が位置や姿勢を変
化すると、図15に示すように撮像装置5の光軸とミラ
ー13の反射面との交点である原点Oは、ミラー13の
中心に常に一致するとは限らない。したがって、基準平
面41とミラー13の原点Oとの距離L2 を算出するた
めには、まず上述した方法で基準平面41と各測定点P
21,P22,P23との距離L21,L22,L23を測定
する。そして、図16で示すような測定点P22,P2
3と測定点P21との距離HMirrおよび測定点P2
2と測定点P23との距離WMirrが予め測定されて
既知であれば、図3および図4で示した座標系でのミラ
ー13の回転角θ,φは、それぞれ第(16)式および
第(17)式によって算出される。
【0067】なお、ミラー13の姿勢を表わす回転角η
は、この演算では得られないので、スケール16Bを撮
像装置5により撮像した測定値を回転角ηとすればよ
い。
【0068】また、測定点P21,P22,P23の配
置を図16に示すような配置とし、その位置関係を表わ
すHMirrおよびWMirrを用いて回転角θ,φを
演算したが、これに限定されるものでなく、複数の測定
点が配置された関係を表わすことのできるパラメータが
あれば、そのパラメータと他の演算式に従って回転角
θ,φは得られる。
【0069】さらに、ここでは説明を簡単にするため
に、ミラー13についてのみ説明したが、ビームスプリ
ッタ14に設けられた測定点P11,P12,P13の
位置関係と所定の演算式に従えば、ビームスプリッタ1
4の姿勢を表わす回転角θ,φは算出されることとな
る。
【0070】次に、撮像装置5の光軸とミラー13また
はビームスプリッタ14の角反射面との交点と、基準平
面41との間の距離L1 ,L2 を求める方法について説
明する。ここにおいても説明を簡単にするために、ミラ
ー13について着目する。図15を参照して、初期状態
において撮像装置5によってミラー13が撮像された場
合に、ミラー13に設けられたスケール16Bは、図1
6に示すように配置されているとし、測定点P21,P
22,P23もそれぞれフレーム31,32,33に設
けられているとする。そして、ミラー13が位置や姿勢
を変化させ、上述した方法で、回転角度θ,φ,θ、撮
像装置5の光軸に対するミラー13の中心(スケール1
6B中心)の位置DZ ,DY および基準平面41と測定
点P21,P22,P23までのそれぞれの距離L21
22,L23が得られていたとする。
【0071】まず、図4に示した実施例と同様に、ミラ
ー13の反射面と撮像装置5の光軸の交点を原点Oとし
たXYZ座標系において、ミラー13の反射面は、第
(6)式のように表される。ただし、θ′=45°−θ
であり、以下、説明を簡単にするために適宜θ′を用い
て説明する。
【0072】ミラー13上の測定点P21,P22,P
23が図16に示すように配置されていたとすると、基
準平面41からスケール16Bの中心までの距離L
SCは、第(18)式に示されるようになる。したがっ
て、算出される必要のある距離L2は、第(18)式で
得られた距離LSC、第(6)式を成立させるために用い
た法線ベクトルnの成分nX ,nY ,nZ およびミラー
13の位置の移動量DY ,D Z を用いた演算により、第
(19)式に示すように求められる。ここで得られた距
離L2 は、基準平面41と原点Oとの間の距離であるた
め、この距離L2 が撮像装置5のカメラ視点21と原点
Oとの距離と一致していれば、距離L2 を距離L′とし
て、第(7)式に代入し、第(8)式〜第(12)式に
よる演算は行なわれることとなる。
【0073】しかし、図15に示すように、撮像装置5
のカメラ視点21が基準平面41上になく、その間の距
離がdL(f2 )離れていたとすると、ミラー13上の
原点Oとカメラ視点21との距離は第(20)式のよう
になる。なお、距離dL(f 2 )は、基準平面41の1
点を原点とした場合における右方向を正の値とし、図1
5においては負の値を示しているものとする。同様に、
ビームスプリッタ14の反射面における撮像装置5の光
軸との交点と撮像装置5のカメラ視点21との距離L′
1 は、第(21)式のように表される。
【0074】次に、ミラー13の姿勢を表わす回転角
(θ,φ,η)、レンズ視点21からミラー13の反射
面における原点Oまでの距離L′2 およびマーカ画像上
のマーカ2B座標(Y′2 ,Z′2 )に基づいて、ミラ
ー13に対してのマーカ2Bの位置を算出する方法につ
いて説明する。なお、ビームスプリッタ14に対しての
マーカ2Aの位置は、以下に示すような方法で同様に得
られるため、説明を省略する。
【0075】図5および図6に示すように、マーカ2B
の虚像であるマーカ虚像2B′が撮像装置5によってマ
ーカ画像7B上で得られたとすると、XYZ座標系にお
いてカメラ視点21からマーカ虚像座標2B′
(Z′2 ,Y′2 )への方向ベクトルNは、N=(W,
Y′2 ,Z′2 )−(−L′2 ,0,0)=(W+L′
2 ,Y′2 ,Z′2 )で表される。そのため、方向ベク
トルNに対する単位ベクトルMは第(7)式のように表
される。以下、前述した実施例における計算過程と同様
な過程を行なえば、第(11)式で表されるようなミラ
ー13に対してのマーカ2Bの相対的位置が算出され
る。
【0076】このように測定したマーカ画像のマーカ座
標がわかれば、マーカ座標PT が求められる。測定原理
上の未知数は、この実施例においてもθ、φ、η、
L′、およびWである。これらの未知数のうちL′は距
離測定値6による測定値として得られたL11,L12,L
13,L21,L22,L23に基づく演算により求められる。
Wは、光軸から観察壁面までの設計値として与えるか、
壁面までの距離測定用として用いられるレーザ距離計な
どの距離測定装置による測定値として与えることもでき
る。
【0077】また、未知数を決定するために測定値とし
て得られるものは、距離測定装置6による測定値である
11,L12,L13,L21,L22,L23と、撮像装置5に
よって得られるマーカ付近の各々の画像から得たマーカ
座標である(Z′1 ,Y′1),(Z′2 ,Y′2
と、撮像装置5によって得られるスケールの画像から得
たミラー13およびビームスプリッタ14の位置変化で
ある(DZ1,DY1),(DZ2,DY2)と、撮像装置5に
よって得られるスケールの画像から得たミラー13およ
びビームスプリッタ14の各々の姿勢の1つを表わすη
1 ,η2 であり、計算値としてはL11,L12,L13,L
21,L22,L23から得られるミラー13およびビームス
プリッタ14の各々の姿勢を表わすθ1 ,φ1 およびθ
1 ,φ2 である。そのうち、測定値であるマーカ座標
(Z′1 ,Y′1 ),(Z′2 ,Y2)とミラー13お
よビームスプリッタの各々の位置(DZ1,DY1),(D
Z2,D Y2)の値は、実際には直接画像からは得られない
ので、各々の画像の量子化数である画素によって与える
ものとする。画素によって得られた測定値を実際の寸法
に合わせるためには、1画素が何mmに相当するか、す
なわち得られた画像の視野幅(もしくは視野高さ)を知
る必要があり、そのためには以下に示すような方法を用
いればよい。
【0078】1つ目の方法としては撮像装置5の特性を
利用し、撮像装置5の焦点距離が一定であるとすると、
対象までの距離と得られる視野幅の間には一定の関係が
あるので、その関係を決定する撮像装置5の特性を予め
調べておけば、撮像時の視野幅は得られることとなる。
次に、画像内のスケールの大きさを利用する方法として
は、スケールを撮像した場合に撮像装置5の焦点距離が
一定であれば画像内でスケールが占める割合が距離の増
加に反して減少するので、スケールの大きさが予め既知
であれば、得られた画像の視野幅(高さ)が得られるこ
ととなる。また、他の方法として、スケールを観察した
場合の視野幅(高さ)WS と撮像装置5の特性を表わす
特性値CS =視野幅(高さ)/距離とを利用し、炉壁面
を撮像装置5によって観察した場合の視野幅(高さ)W
W は、第(22)式の関係によって得られる。
【0079】以上のような演算結果を用いれば、図1に
示したマーカ間の相対的位置は、第(23)式に示され
るような値となり、このような値を一定期間ごとに算出
することによりマーカ間の移動量が測定され、これを炉
体膨張量の代表値として使用できる。また、基準平面4
1を炉外に設置すれば、それを基準とした各々のマーカ
の移動量が測定されるため、マーカの移動量としてでは
なく、各々のマーカ設置部位の変形量とみなすこともで
きる。
【0080】なお、この実施例においても、コークス炉
1の壁面は観察装置である撮像装置5の光軸と水平であ
ることが望ましく、炉壁とミラーなどの距離は既知であ
ればよいが、レーザ距離計等の距離測定装置を用いるこ
とで測定することもできる。
【0081】また、反射手段としてのミラーを2つ(全
反射ミラーとビームスプリッタ)の例を示したが、反射
手段の数はこれに限定されるものでなく、たとえば1つ
の全反射ミラーと複数のビームスプリッタというような
2つ以上の反射手段を適用することも可能であり、1つ
の反射手段で測定を行なおうとすれば、各マーカを撮像
するために反射手段を移動させる機構が設けられれば、
これによって可能である。
【0082】さらに、以上の説明では撮像装置の光軸が
ビームスプリッタ部で屈折する現象を考慮していないよ
うに見えるが、光軸変化の影響は、局所的マーカの位置
を計算するプロセスと距離L1 およびL2 を計算するプ
ロセスとの間で相殺されるために、精度上の問題は生じ
ていない。
【0083】
【数7】
【0084】図17および図18は、この発明による測
定方法の他の実施例の概略を説明するための図であり、
特に、図17は、工業炉内部の側面図であり、図18
は、図16におけるC−D方向から見た平面図である。
【0085】図16および図17を参照して、コークス
炉1内の挿入装置である測定ラック3には、ミラー13
およびビームスプリッタ14が設けられ、コークス炉1
の外部に設けられた撮像装置5であるテレビカメラは、
ミラー13およびビームスプリッタ14を介してマーカ
2Aおよび2B付近の画像を撮像する。さらに、ミラー
13およびビームスプリッタ14の反射面は、テレビカ
メラの撮像方向に対して約45°の角度をなしており、
テレビカメラはミラー13およびビームスプリッタ14
に反射されたマーカ2Aおよび2Bの像を焦点距離を調
整することで撮像する。
【0086】また、ミラー13には上部にコーナキュー
ブ43Aが設けられ、下部にはコーナキューブ43B,
43Cが設けられる。同様にビームスプリッタ14には
コーナキューブ44Aが下部側に配置され、コーナキュ
ーブ44B,44Cが上部側に設けられる。そして、コ
ークス炉1の外部に設けられた光波測距器10Aおよび
10Bは、基準平面41から各コーナキューブまでの距
離を測定する。また、ミラー13およびビームスプリッ
タ14の反射面に取付けられた各々のスケール16Bお
よび16Aもマーカを観察するテレビカメラの焦点距離
を調整することで撮像する。
【0087】なお、コーナキューブはミラーまたはビー
ムスプリッタとの相対的位置関係が常に一定であるよう
に製作されており、このとき光波測距器の各々の光軸と
撮像装置の光軸は常に平行になるように作成される。
【0088】また、ミラー、ビームスプリッタおよびコ
ーナキューブ等の光学部品とその支持具がラック内に収
納されているが、電子部品は存在しないため、比較的断
熱および冷却能力の小さなラックを用いてもよいという
利点がある。
【0089】さらに、光波測距儀各々の光軸と撮像装置
の光軸に加えて、ラックが移動機構によって挿入される
方向も可能な限り平行であった方がよい。
【0090】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、反射手
段に取付けられた部材や測定点を観察することにより反
射手段の位置と姿勢を検出することができるようにした
ため、その位置と姿勢の変化量に応じて各目印部分間の
相対的位置を補正することができ、その補正にともなう
炉体変形の測定精度の向上により、適正な老朽化対策の
実施による炉命延長、炉寿命推定精度向上によるリプレ
ース時期への反映等の保守管理を正確に実施することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による工業炉の炉体変形計
測方法の測定原理を説明するための図である。
【図2】図1のスケールを撮像することでミラー位置と
姿勢の変化量を求める方法を説明するための図である。
【図3】図1のミラーにおける座標系とマーカ画像にお
ける座標との関係を説明するための図である。
【図4】図1のミラーとマーカとの相対的位置を説明す
るための第1の図である。
【図5】図1のミラーとマーカとの相対的位置を説明す
るための第2の図である。
【図6】図1のミラーとマーカとの相対的位置を説明す
るための第3の図である。
【図7】図1におけるミラーの姿勢変化に対する測距距
離の補正を説明するための第1の図である。
【図8】図1におけるミラーの姿勢変化に対する測距距
離の補正を説明するための第2の図である。
【図9】この発明の一実施例による工業炉の炉体変形計
測方法を説明するための図である。
【図10】ミラーの姿勢変化が測定に与える影響を説明
するための図である。
【図11】この発明の他の実施例による工業炉の炉体変
形計測方法の原理の概略を説明するための図である。
【図12】図11のスケールを撮像することでミラー位
置と姿勢の変化量を求める方法を説明するための図であ
る。
【図13】図11におけるミラーの姿勢変化に対する測
距距離の補正を説明するための第1の図である。
【図14】図13のA−B方向から見た図である。
【図15】図11におけるミラーの姿勢変化に対する測
距距離の補正を説明するための第2の図である。
【図16】図11のミラーにおける測定点の配置を説明
するための図である。
【図17】この発明の他の実施例による工業炉の炉体変
形計測方法を説明するための図である。
【図18】図17のC−Dラインから見た図である。
【図19】従来の工業炉の炉体変形計測方法の測定原理
を説明するための第1の図である。
【図20】従来の工業炉の炉体変形計測方法の測定原理
を説明するための第2の図である。
【符号の説明】
1 コークス炉 2A,2B マーカ 5 撮像装置 6 距離測定装置 8 信号処理装置 9A,9B,23,24,43a,43b,43c,4
4a,44b,44cコーナキューブ P11,P12,P13,P21,P22,P23 測
定点 10A,10B,22 光波測距儀 13 ミラー 14 ビームスプリッタ 15 基準点 16A,16B スケール 41 基準平面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工業炉内の壁面に設けられた目印となり
    得る複数の目印部分に対応して設けられた前記工業炉内
    の反射手段を介して、前記各目印部分を含む所定範囲を
    撮像し、該撮像画像内での各目印部分の局所的な位置を
    測定する一方、前記各反射手段と所定の基準点間の距離
    を測定し、各局所的な位置および各反射手段と基準点間
    の距離を用いて各目印部分間の距離を求める工業炉の炉
    体変形計測方法であって、 前記各反射手段にはその位置と姿勢の変化量を表現でき
    る部材が設けられ、 前記撮像された所定範囲における各目印部分の局所的な
    位置と、前記測定された各反射手段と所定の基準点間の
    距離とを用いて、各目印部分の相対的位置を算出する第
    1のステップと、 前記各反射手段に設けられた部材を撮像し、各反射手段
    の位置と姿勢の変化量を算出する第2のステップと、 前記算出された各反射手段の位置と姿勢の変化量に応じ
    て、前記算出された各目印部分の相対的位置を補正する
    第3のステップとを含む、工業炉の炉体変形計測方法。
  2. 【請求項2】 さらに、前記各反射手段には複数の測定
    点が設けられ、 前記第2のステップは、前記基準点と前記各測定点間の
    距離を測定し、その各測定値と所定の演算式に従って各
    反射手段の姿勢の変化量を算出するステップを含む、請
    求項1記載の工業炉の炉体変形計測方法。
  3. 【請求項3】 さらに、前記各反射手段には複数の測定
    点が設けられ、 前記基準点と前記各測定点間の距離を測定し、その測定
    値に基づいて、前記各反射手段と所定の基準点間の距離
    を算出することを特徴とする、請求項1に記載の工業炉
    の炉体変形計測方法。
  4. 【請求項4】 工業炉内の壁面に設けられた目印となり
    得る複数の目印部分に対応して設けられた前記工業炉内
    の反射手段を介して、前記各目印部分を含む所定範囲を
    撮像し、該撮像画像内での各目印部分の局所的な位置を
    測定する第1のステップと、 前記各反射手段の位置と、撮像光軸を3次元座標軸のう
    ちの1軸とし、それを回転軸とする回転角度とを表現で
    きる部材を撮像し、前記各反射手段の位置と回転角度の
    変化量を算出する第2のステップと、 前記各反射手段に設けられた複数の測定点と所定の基準
    点間の距離を測定し、前記3次元座標軸における他の2
    軸に対しての回転角度の変化量を算出する第3のステッ
    プと、 前記第2および第3のステップで算出された各反射手段
    の位置と回転角度および測定された各測定点と所定の基
    準点間の距離に応じて、前記基準点と前記各反射手段間
    の距離を算出する第4のステップと、 前記第2および第3のステップで算出された各反射手段
    の回転角度および前記第4のステップで算出された前記
    基準点と前記各反射手段間の距離に応じて、前記第1の
    ステップで測定された各目印部分の局所的な位置を補正
    する第5のステップと、 前記第5のステップで補正された各目印部分の局所的な
    位置と前記第4のステップで算出された前記基準点と前
    記各反射手段の距離によって、各目印部分間の相対的位
    置を算出する第6のステップとを含む、工業炉の炉体変
    形計測方法。
JP26488193A 1993-08-09 1993-10-22 工業炉の炉体変形計測方法 Expired - Lifetime JP2765452B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26488193A JP2765452B2 (ja) 1993-08-09 1993-10-22 工業炉の炉体変形計測方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5-197359 1993-08-09
JP19735993 1993-08-09
JP26488193A JP2765452B2 (ja) 1993-08-09 1993-10-22 工業炉の炉体変形計測方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07103727A true JPH07103727A (ja) 1995-04-18
JP2765452B2 JP2765452B2 (ja) 1998-06-18

Family

ID=26510323

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26488193A Expired - Lifetime JP2765452B2 (ja) 1993-08-09 1993-10-22 工業炉の炉体変形計測方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2765452B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2558018C1 (ru) * 2013-12-30 2015-07-27 Василий Васильевич Соболев Способ и устройство для гашения температурных деформаций стенок печей обжига
JP2017096935A (ja) * 2015-11-16 2017-06-01 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 構成部品をモニタリングするための方法
JP2019109069A (ja) * 2017-12-15 2019-07-04 国立大学法人広島大学 変位計測方法、変位計測装置、変位観測方法
JP2020076629A (ja) * 2018-11-07 2020-05-21 鹿島建設株式会社 変位計測方法及び変位計測システム
CN114058390A (zh) * 2020-07-31 2022-02-18 上海梅山钢铁股份有限公司 一种检测焦炉车辆地址的方法
WO2022064605A1 (ja) * 2020-09-24 2022-03-31 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント 位置情報取得システム、位置情報取得方法、および位置情報取得装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2558018C1 (ru) * 2013-12-30 2015-07-27 Василий Васильевич Соболев Способ и устройство для гашения температурных деформаций стенок печей обжига
JP2017096935A (ja) * 2015-11-16 2017-06-01 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ 構成部品をモニタリングするための方法
JP2019109069A (ja) * 2017-12-15 2019-07-04 国立大学法人広島大学 変位計測方法、変位計測装置、変位観測方法
JP2020076629A (ja) * 2018-11-07 2020-05-21 鹿島建設株式会社 変位計測方法及び変位計測システム
CN114058390A (zh) * 2020-07-31 2022-02-18 上海梅山钢铁股份有限公司 一种检测焦炉车辆地址的方法
CN114058390B (zh) * 2020-07-31 2024-06-04 上海梅山钢铁股份有限公司 一种检测焦炉车辆地址的方法
WO2022064605A1 (ja) * 2020-09-24 2022-03-31 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント 位置情報取得システム、位置情報取得方法、および位置情報取得装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2765452B2 (ja) 1998-06-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3021815B2 (ja) 対象物表面を無接触式に測定する方法並びにこの方法を実施する座標測定機械
CN107256568B (zh) 一种高精度机械臂手眼相机标定方法及标定系统
CN100367046C (zh) 冶金炉的耐火衬的磨耗测量
JP5078296B2 (ja) 写真測量装置及び写真測量システム
CN101825438B (zh) 一种板材厚度的激光测量装置
KR20100007999A (ko) 피측정물의 검사 측정 장치
CN108700408A (zh) 三维形状数据及纹理信息生成系统、拍摄控制程序、以及三维形状数据及纹理信息生成方法
JP5028164B2 (ja) 測量機
TW201203173A (en) Three dimensional distance measuring device and method
CN112415010B (zh) 一种成像检测方法及系统
JP2765452B2 (ja) 工業炉の炉体変形計測方法
CN109238154A (zh) 一种基于激光定标测距的连铸钢包壁厚测量方法
JP2005300179A (ja) 赤外線構造物診断システム
JP2000028332A (ja) 3次元計測装置及び3次元計測方法
Luo et al. Rotating shaft tilt angle measurement using an inclinometer
JP4319834B2 (ja) コンクリート表面及び建築物の外壁の撮像装置、並びにコンクリート表面及び建築物の外壁の撮像方法
JP2015052555A (ja) 炉内耐火物損耗状態の測定方法
JP2001003058A (ja) コークス炉炭化室の壁面検査方法及び壁面検査装置
JP4359084B2 (ja) 測量システム
JPS59214703A (ja) レ−ザ−光を利用した位置測定装置
CN105841636B (zh) 基于直线运动部件误差补偿的光轴与物面垂直度检测方法
Breuckmann et al. 3D-metrologies for industrial applications
JPH1089957A (ja) 構造部材の三次元計測方法
CN110866951A (zh) 一种单目摄像机光轴倾斜的校正方法
JP2009069135A (ja) 撮像系校正装置と記録媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980303