JPH07103060A - 休筒エンジンのノック制御装置 - Google Patents

休筒エンジンのノック制御装置

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JPH07103060A
JPH07103060A JP25458293A JP25458293A JPH07103060A JP H07103060 A JPH07103060 A JP H07103060A JP 25458293 A JP25458293 A JP 25458293A JP 25458293 A JP25458293 A JP 25458293A JP H07103060 A JPH07103060 A JP H07103060A
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knocking
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真一 鞍谷
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諭 長嶋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、運転状態に応じて全気筒運転と一
部気筒作動運転とを切り替えて行なう休筒エンジンのノ
ック制御装置に関し、休筒機構をそなえたエンジンの休
筒運転時におけるノイズに起因するノック誤判定を確実
に防止できるようにすることを目的とする。 【構成】 休筒エンジンに装着されたノックセンサ1
と、ノックセンサ1の出力に基づきノイズ除去用の比較
判定レベルを設定する比較判定レベル設定手段14と、
上記ノックセンサ1の出力と上記比較判定レベルとを比
較し、この比較結果に基づきノックの有無を判定するノ
ッキング判定手段15と、ノッキング判定手段15の判
定結果に基づきエンジンの作動パラメータを制御するノ
ック制御手段9とを備え、比較判定レベル設定手段14
が、全気筒運転時より一部気筒作動運転時に上記比較判
定レベルを高く設定するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジン(内燃機関)
のノック制御装置の改良に関するものであって、特に、
休筒機構をそなえたエンジンに用いて好適な休筒エンジ
ンのノック制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、エンジンのノックを検出し、
この検出情報に基づいて点火時期を制御することによ
り、ノッキング現象を防止できるようにしたノック制御
装置が種々開発されている。このようなノック制御装置
のうち、例えば特開平3−74571号公報には、比較
的簡単な回路で構成されたノック制御装置が開示されて
いる。ここで、このノック制御装置について説明する
と、図6はその構成の一例を示すブロック図である。図
において、1はノックセンサで、このノックセンサ1
は、エンジンに取り付けられ、エンジンのノッキング状
態を検出するものである。11は積分回路で、この積分
回路11は各気筒毎にノックセンサ1からの検出信号を
積分して積分値信号を得るものである。12は積分回路
11から構成されるノックインタフェース回路、8はA
/D変換回路であり、このA/D変換回路8は積分回路
11の出力信号であるアナログ信号をデジタル信号に変
換するものである。9は入力された信号に応じて遅角補
正する遅角処理補正手段であり、13は平均化手段で、
この平均化手段13はA/D変換回路8からの出力信号
の第2の基準位置で読み込んだ積分値を平均化(フィル
タリング)するものである。14′は増幅・オフセット
加算手段で、この増幅・オフセット加算手段14′は平
均化回路13からの平均値信号(Vf )を読み込み、閾
値(VGL)を生成するものである。15は比較手段で、
この比較手段15はA/D変換回路8からの出力信号の
第1の基準位置での積分値と閾値(VGL)とを比較する
ものである。そして、上記の遅角補正処理手段9,平均
化手段13,増幅・オフセット加算手段14′,比較手
段15はマイクロコンピュータ10Aで構成されてい
る。
【0003】図7は図6の各部の動作波形を示す図であ
る。上記のように構成された内燃機関のノック制御装置
において、図7(b)に示されたノックセンサ1の出力
信号は、積分回路11に入力され、基準位置毎にマイク
ロコンピュータ10Aからリセット信号が印加される度
に、図7(c)に示すような積分値信号が得られる。こ
の積分回路11からの出力信号をA/D変換回路8でA
/D変換した信号を受けて、マイクロコンピュータ10
Aではノック判別、遅角補正処理を行なう。そして、比
較手段15で比較してノックを判別し、遅角補正処理手
段9で遅角補正処理を行なう。
【0004】また、マイクロコンピュータ10Aでは、
エンジンの回転に同期し各気筒に対応した所定の第1の
基準角度位置(BTDC75°)および第2の基準角度
位置(BTDC5°)〔図7(a)〕での各々の処理を
行ない、ノック判別の閾値(VGL)を以下のようにして
算出する。 VGL=Vf ×K+Vofs ・・・(1) ただし、Vf は平均化手段13により得られる平均化信
号,Kは予め設定されたゲイン,Vofs は予め設定され
たオフセット量である。
【0005】このように、ノック制御を行なうと、エン
ジン回転数Neに対する閾値(VGL)は、図8に示すよ
うになる。このグラフに示すように、ノックセンサ1
が、例えば動弁系の振動によりノイズを拾った場合であ
っても、ノック制御装置が誤判定することがなく、正確
にノッキングを判定することができるのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の内燃機関のノック制御装置を、運転状態に応
じて全気筒運転と一部気筒作動運転(休筒運転)とを切
り替えて行なう休筒エンジンに用いると、図9に示すよ
うに、休筒運転時に発生するノイズ(例えば、動弁系の
振動に起因するノイズ)により、実際にはノッキングが
発生していないにも関わらず、ノイズの値がノック判別
の閾値VGLの値よりも大きくなってノッキングと誤判定
してしまうという課題がある。
【0007】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、休筒機構をそなえたエンジンの休筒運転時に
おけるノイズに起因するノック誤判定を確実に防止でき
るようにした、休筒エンジンのノック制御装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の休筒
エンジンのノック制御装置は、運転状態に応じて全気筒
運転と一部気筒作動運転とを切り替えて行なう休筒エン
ジンにおいて、同エンジンに装着されたノックセンサ
と、同ノックセンサの出力に基づきノイズ除去用の比較
判定レベルを設定する比較判定レベル設定手段と、上記
ノックセンサの出力と上記比較判定レベルとを比較し、
この比較結果に基づきノックの有無を判定するノッキン
グ判定手段と、同ノッキング判定手段の判定結果に基づ
き上記エンジンの作動パラメータを制御するノック制御
手段とを備え、上記比較判定レベル設定手段が、全気筒
運転時より一部気筒作動運転時に上記比較判定レベルを
高く設定するように構成されていることを特徴とする。
【0009】
【作用】上述の本発明の休筒エンジンのノック制御装置
では、比較判定レベル設定手段において、ノックセンサ
からの出力に基づいて比較判定レベルが設定される。そ
して、ノッキング判定手段において、ノックセンサから
の出力と上記の比較判定レベルとが比較されて、この比
較結果に基づいてノックの有無が判定され、ノック制御
手段により、エンジンの作動パラメータが制御される。
【0010】ここで、比較判定レベル設定手段では、全
気筒運転時より一部気筒作動運転時の方が比較判定レベ
ルが高く設定される。
【0011】
【実施例】以下、図面により、本発明の一実施例として
の休筒エンジンのノック制御装置について説明すると、
図1はその機能に着目してその構成を示すブロック図、
図2〜図4はいずれも本装置の動作フローチャート、図
5はノック制御装置をそなえた休筒機構付きエンジンの
全体構成を示す模式図である。
【0012】さて、本実施例にかかるエンジンは、休筒
機構付きエンジン(休筒エンジン)であって、運転状態
に応じて全気筒運転と一部気筒作動運転とを切り替えて
行なうことができるように構成されているものである。
ここで、この休筒エンジンについて、図5を参照しなが
ら説明すると、このエンジンEの吸気通路101は、吸
気分岐管6と、それに連結されるサージタンク109及
び同タンクと一体の吸気管7と、図示しないエアクリー
ナによって構成されている。吸気管7はその内部にスロ
ットル弁102を枢支し、このスロットル弁102の軸
201は吸気通路101の外部でスロットルレバー10
3に連結されている。
【0013】このスロットルレバー103は、アクセル
ペダル(図示せず)に連動してスロットル弁102を図
5中反時計回りの方向へ回動させるように、スロットル
弁102に連結されており、スロットル弁102はこれ
を閉方向に付勢する戻しばね(図示せず)により、アク
セルケーブルの引張力を弱めると閉じてゆくようになっ
ている。なお、スロットル弁102には同弁の開度情報
を出力するスロットル開度センサ108が装着されてい
る。
【0014】他方、スロットル弁102を迂回する吸気
バイパス路101Aには、アイドル制御用のアイドル回
転数制御(ISC)バルブ104が装備され、同バルブ
104はバネ401によって閉弁付勢され、ステッパモ
ータ5によって駆動されるようになっている。なお、符
号16はアイドル時の暖機補正を冷却水温に応じて自動
的に行なうファーストアイドルエアバルブを示す。
【0015】更に、吸気路101には吸気温度Ta情報
を出力する吸気温センサ114が設けられ、エンジンの
暖機温度としての冷却水温を検出する水温センサ111
が設けられ、エンジン回転数を点火パルスで検出するエ
ンジン回転センサ112が設けられ、バッテリー電圧V
Bを検出するバッテリーセンサ20が設けられ、ノック
情報を出力するノックセンサ1が設けられている。更に
又、サージタンク109には吸気管圧Pb情報を出力す
る負圧センサ10が装着されている。
【0016】また、エンジンEのシリンダヘッド113
には、各気筒に連結可能な吸気路及び排気路がそれぞれ
形成され、各流路は図示しない吸気弁及び排気弁によっ
て開閉されるようになっている。図5の動弁系は弁停止
機構を備え、この弁停止機構は図示しない吸排気弁を図
示しない低速カムと高速カムで選択的に駆動して低速モ
ードM−1と高速モードM−2での運転ができ、しかも
適時に常時運転気筒としての第2気筒(♯2)及び第3
気筒(♯3)以外の休筒気筒としての第1気筒(♯1)
と第4気筒(♯4)の各吸排弁を停止させて休筒モード
M−3での運転を可能としている。即ち、この動弁系の
弁停止機構は図示しない各ロッカアームに所定時に吸排
気弁の低速カムの作動を停止可能な油圧式の低速切り換
え機構K1と、所定時に吸排弁の高速カムの作動を停止
可能な油圧式の高速切り換え機構K2とで構成される。
【0017】ここでの各切り換え機構K1,K2は図示
しないロッカアームとロッカ軸の係合離脱を図示しない
係合ピンを油圧シリンダによって切り換え移動させ、高
速カムとロッカアームの係合離脱を選択的に行なえると
いう周知の構成を採る。なお、低速切り換え機構K1に
は油圧回路22より第1電磁弁26を介して圧油が供給
され、高速切り換え機構K2には油圧回路30より第2
電磁弁31を介して圧油が供給されるようになってい
る。ここで、低速カムによる低速モードM−1の運転は
3方弁である第1電磁弁26と第2電磁弁31が共にオ
フで達成され、高速カムによる高速モードM−2の運転
は第1電磁弁26と第2電磁弁31が共にオンで達成さ
れ、休筒モードM−3の運転は第1電磁弁26がオン、
第2電磁弁31がオフで達成されるようになっている。
そして、これら両電磁弁26,31は、後述のエンジン
コントロールユニット(ECU)115によって駆動制
御される。なお、符号32は油圧源である。
【0018】更に、図5のシリンダヘッド113には、
各気筒に燃料を噴射するインジェクタ17が装着され、
各インジェクタは燃圧調整手段18によって定圧調整さ
れた燃料を燃料供給源19より受け、その噴射駆動制御
は、ECU115によって成される。更に、図5のシリ
ンダヘッド113には各気筒毎に点火プラグ23が装着
され、特に、常時運転気筒♯2,♯3の両プラグ23は
共に結線されて単一の点火駆動回路内のイグナイタ24
に接続され、休筒気筒♯1,♯4の両プラグ23は共に
結線されてイグナイタ25に接続される。なお、33は
クランク角センサ、34は気筒判別センサである。
【0019】次に、ノックセンサ1からの検出情報に基
づくエンジンEのノック制御について説明すると、上述
したように、エンジンEにはノックセンサ1が取り付け
られ、エンジンEのノッキング状態が検出されるように
なっており、積分回路11では、各気筒毎にノックセン
サ1からの検出信号を積分して積分値信号が出力される
ようになっている。
【0020】また、A/D変換回路8において、積分回
路11からのアナログの出力信号がデジタル信号に変換
され、第1の基準角度位置(BTDC75°)でのデジ
タル信号(VR1)が出力されるとともに、第2の基準角
度位置(BTDC5°)でのデジタル信号(VR2)が出
力されるようになっている。また、図1に示すように、
デジタル信号(VR2)は、平均化手段13に入力され
る。この平均化手段13は、A/D変換回路8からの第
2の基準位置での信号(VR2)を平均化(フィルタリン
グ)した信号(Vf )を出力するものである。そして、
後述する比較判定レベル設定手段14において、この信
号(Vf )に基づいて比較判定レベル、即ち閾値
(VGL)が設定される。
【0021】この後、ノッキング判定手段としての比較
手段15において、A/D変換回路8からの第1の基準
位置での出力信号(VR1)と閾値(VGL)とが比較され
るのである。そして、出力信号(VR1)が閾値(VGL
以上であると、ノッキング状態であると判定して、ノッ
ク制御手段としての遅角処理補正手段9において、入力
された信号(VR1)に応じて遅角補正がなされる。
【0022】ところで、図1に示すように、比較判定レ
ベル設定手段14には、エンジンEが全筒運転の場合に
閾値(VGLZ )を設定する全筒時増幅・オフセット加算
手段14Aと、休筒運転時に閾値(VGLK )を設定する
休筒時増幅・オフセット加算手段14Bとが並列的に設
けられている。また、平均化手段13と比較判定レベル
設定手段14と間には、切替手段2が設けられるととも
に、比較判定レベル設定手段14と比較手段15との間
にも切替手段3が設けられている。また、この切替手段
2,3には、エンジンEが全筒運転時か休筒運転時かを
判別する全筒/休筒判別手段4が接続されており、この
全筒/休筒判別手段4によりエンジンEの運転状態が判
別されると、切替手段2,3は、その運転状態に応じて
同期して切り替えられるようになっている。
【0023】例えば、全筒/休筒判別手段4によりエン
ジンEが全筒運転時であると判断された場合は、切替手
段2,3は図中上方の経路に接続するように制御され、
平均化手段13からの信号(Vf )は全筒時増幅・オフ
セット加算手段14Aにより、全筒時の閾値(VGLZ
が設定されるようになっている。このようにして、設定
された閾値(VGL)は、上述した比較手段15に入力さ
れるでのある。なお、これ以降閾値(VGLZ )と閾値
(VGLK )とを特に区別する必要がない場合、総称して
閾値(VGL)と記す。
【0024】また、遅角補正処理手段9、平均化手段1
3、比較判定レベル設定手段14、切替手段2,3、比
較手段15は、マイクロコンピュータ10Aとして構成
されている。さらに、A/D変換回路8、ノックインタ
フェイス回路12、マイクロコンピュータ10Aは図5
に示すようにECU115内に構成されている。
【0025】上記のように構成された休筒エンジンのノ
ック制御装置において、図7(b)に示されたノックセ
ンサ1の出力信号は、積分回路11に入力され、基準位
置毎にマイクロコンピュータ10Aからリセット信号が
印加される度に、図7(c)に示すような積分値信号が
得られる。この積分回路11からの出力信号をA/D変
換回路8でA/D変換した信号を受けて、マイクロコン
ピュータ10Aではノック判別、遅角補正処理を行な
う。そして、比較手段15で比較してノックを判別し、
遅角補正処理手段9で遅角補正処理を行なう。
【0026】また、マイクロコンピュータ10Aではエ
ンジンEの回転に同期し各気筒に対応した所定の第1の
基準角度位置(BTDC75°)および第2の基準角度
位置(BTDC5°)〔図7(a)〕での各々の処理を
図2,図3及び図4のフローチャートに基づいて行な
う。ここで、このフローチャートについて説明すると、
第1の基準位置の処理のステップSA1で、積分回路1
1からの積分値をA/D変換した信号(VR1)が得られ
る。
【0027】次に、ステップSA2で積分回路11がリ
セットされる。続いて、ステップSA3に進み、VK
R1−VGLの式でノック判別が行なわれる。なお、この
場合の閾値(VGL)を作成する処理は、図3に示すフロ
ーチャートに基づいて行なわれる。そして、VK が得ら
れると、ステップSA4に進み、ノック判別が行なわれ
る。ステップSA4でノック有と判別されると、ステッ
プSA5に進み、ノック補正遅角制御角(ΔθR =VK
×L L:補正率)を求め、ステップSA7でノック遅
角量を演算してノック制御を行なう。このノック制御を
行なうとステップSA8に進み積分回路11を直ちにリ
セット解除した後リターンする。
【0028】一方、ステップSA4でノックなしと判別
されると、ステップSA6に進み、ノック補正遅角量を
ΔθR =0と設定し、次のステップSA7およびステッ
プSA8に進みリターンされる。次に、閾値(VGL)の
算出について説明すると、図3に示すように、ステップ
SB1で、第2の基準位置での積分値をA/D変換した
信号(VR2)が得られる。次に、ステップSB2で積分
回路11がリセットされ、ステップSB3で、平均化手
段13により平均化信号(Vf =(N−1)/N×Vf
+1/N×VR2N:フィルタ定数)が算出される。この
平均化信号(Vf )を用いてステップSB4のノック判
別閾値演算が比較判定レベル設定手段14で行なわれ、
閾値(V GL=Vf ×K+Vofs )が算出される。
【0029】そして、この値が算出されると、ステップ
SB5で積分回路11を直ちにリセット解除し、この後
リターンされる。なお、上記実施例では積分回路11の
積分値を用いてノック制御を行なっているが、ノックセ
ンサ1の検出信号をピークホールド回路を通して得たピ
ーク値を用いてノック制御を行なってもよい。
【0030】また、エンジンEの運転状態による閾値
(VGL)の設定の変更は、図4に示すフローチャートに
したがって行なわれる。つまり、ステップSC1におい
て全筒運転かどうかが判別される。そして、エンジンE
が全筒運転の場合は、ステップSC2において全筒用B
GL(バックグラウンドレベル)ゲインGZ を設定し、
K=GZ とする。次にステップSC3において全筒用B
GLオフセットVofz を設定し、Vofs =Vofz とす
る。そして、ステップSC6に進んで他の処理を行なっ
た後、再びステップSC1に戻る。
【0031】また、ステップSC1において、エンジン
Eが休筒運転であると判別されると、ステップSC4に
進んで、休筒用BGLゲインGK を設定し、K=GK
する。そして、次にステップSC5で休筒用BGLオフ
セットVofK を設定し、Vof s =VofK として、ステッ
プSC6に進む。このようにして、エンジンEが全筒運
転か休筒運転かによって、設定されるゲインKとオフセ
ットVofs とが異なり、運転状態に応じた閾値(VGL
が設定されるのである。
【0032】ここで、GZ <GK ,Vofz <VofK とな
っており、休筒時の閾値(VGLK )の方が、全筒時の閾
値(VGLZ )よりも大きくなるようになっている。本発
明の一実施例としての休筒エンジンのノック制御装置
は、上述のように構成されているので、エンジンEが運
転状態が全筒/休筒判別手段4により判別され、切替手
段2,3がエンジンEの運転状態に応じて切り替られ
る。
【0033】そして、エンジンEが全筒運転の場合は、
比較判定レベル設定手段14の全筒時増幅・オフセット
加算手段14Aにより閾値(VGLZ )が設定される。ま
た、エンジンEが休筒運転の場合は、休筒時増幅・オフ
セット加算手段14Bにより閾値(VGLK )が設定され
る。そして、比較判定レベル設定手段14では、全筒運
転時より休筒運転時のノッキング制御の閾値VGLK が高
く設定される。
【0034】したがって、エンジンEが休筒運転時に全
筒運転の場合よりも大きなノイズ(主に機械的に発生す
るメカニカルノイズ)を発生し、ノックセンサ1がこの
ノイズを拾ってしまった場合であっても、比較手段15
で誤判定されることがなくなり、確実にノッキングを判
定できるようになる。このように、本実施例にかかる休
筒エンジンのノック制御装置は、従来のノック制御装置
に切替手段2,3及び全筒/休筒判別手段4を追加して
設け、比較判定レベル設定手段14には、エンジンEが
全筒運転の場合に閾値(VGLZ )を設定する全筒時増幅
・オフセット加算手段14Aと、休筒運転時にVGLZ
り大きな閾値(VGLK )を設定する休筒時増幅・オフセ
ット加算手段14Bとを並列的に設けるという比較的簡
単な構成により、休筒エンジンの運転状態に関係なく確
実にノッキング状態を判定することができ、ノッキング
防止のための制御を高い信頼性で行なうことができるの
である。
【0035】また、上述のように構成することにより、
新たなセンサを設けることもないので、コストの増加を
極力抑制することもできる。なお、本実施例では、ゲイ
ンとオフセットとの関係をGZ <GK ,Vofz <V ofK
として説明しているが、休筒時の閾値(VGLK )の方が
全筒時の閾値(VGL Z )よりも大きくなるように設定さ
れれば、このような関係に限定されるものではない。つ
まり、ゲインを共通の値、即ちGZ =GK と設定し、オ
フセットの値のみを休筒時と全筒時とで分けてVofz
ofK としてもよく、オフセットを共通の値、即ちV
ofz =VofK と設定し、ゲインをGZ <GK としてもよ
い。
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の休筒エン
ジンのノック制御装置によれば、運転状態に応じて全気
筒運転と一部気筒作動運転とを切り替えて行なう休筒エ
ンジンにおいて、同エンジンに装着されたノックセンサ
と、同ノックセンサの出力に基づきノイズ除去用の比較
判定レベルを設定する比較判定レベル設定手段と、上記
ノックセンサの出力と上記比較判定レベルとを比較し、
この比較結果に基づきノックの有無を判定するノッキン
グ判定手段と、同ノッキング判定手段の判定結果に基づ
き上記エンジンの作動パラメータを制御するノック制御
手段とを備え、上記比較判定レベル設定手段が、全気筒
運転時より一部気筒作動運転時に上記比較判定レベルを
高く設定するように構成されるので、休筒エンジンの運
転状態に関係なく確実にノッキングを防止できる利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての休筒エンジンのノッ
ク制御装置における機能に着目してその構成を示すブロ
ック図である。
【図2】本発明の一実施例としての休筒エンジンのノッ
ク制御装置における動作フローチャートである。
【図3】本発明の一実施例としての休筒エンジンのノッ
ク制御装置における動作フローチャートである。
【図4】本発明の一実施例としての休筒エンジンのノッ
ク制御装置における動作フローチャートである。
【図5】本ノック制御装置をそなえた休筒機構付きエン
ジンの全体構成を示す模式図である。
【図6】従来のエンジンのノック制御装置における機能
に着目してその構成を示すブロック図である。
【図7】ノック制御装置の各部の動作波形を示す図であ
る。
【図8】従来のノック制御装置を休筒エンジンの全筒運
転時に用いた場合の特性を示すグラフである。
【図9】従来のノック制御装置を休筒エンジンの休筒運
転時に用いた場合の特性を示すグラフである。
【符号の説明】
1 ノックセンサ 2,3 切替手段 4 全筒/休筒判別手段 5 ステッパモータ 6 吸気分岐管 7 吸気管 8 A/D変換回路 9 遅角補正処理手段 10 負圧センサ 10A マイクロコンピュータ 11 積分回路 12 ノックインターフェース回路 13 平均化手段 14,14′ 増幅・オフセット加算手段 14A 全筒時増幅・オフセット加算手段 14B 休筒時増幅・オフセット加算手段 15 比較手段 16 ファーストアイドルエアバルブ 17 インジェクタ 18 燃圧調整手段 19 燃料供給源 20 バッテリーセンサ 22 油圧回路 23 点火プラグ 24,25 イグナイタ 26 第1電磁弁 30 油圧回路 31 第2電磁弁 32 油圧源 33 クランク角センサ 34 気筒判別センサ 101 吸気通路 101A 吸気バイパス路 102 スロットル弁 103 スロットルレバー 104 アイドル回転数制御(ISC)バルブ 108 スロットル開度センサ 109 サージタンク 111 水温センサ 112 エンジン回転センサ 113 シリンダヘッド 114 吸気温センサ 115 ECU 201 スロットル弁の軸 401 バネ E エンジン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02P 5/152 5/153

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転状態に応じて全気筒運転と一部気筒
    作動運転とを切り替えて行なう休筒エンジンにおいて、 同エンジンに装着されたノックセンサと、 同ノックセンサの出力に基づきノイズ除去用の比較判定
    レベルを設定する比較判定レベル設定手段と、 上記ノックセンサの出力と上記比較判定レベルとを比較
    し、この比較結果に基づきノックの有無を判定するノッ
    キング判定手段と、 同ノッキング判定手段の判定結果に基づき上記エンジン
    の作動パラメータを制御するノック制御手段とを備え、 上記比較判定レベル設定手段が、全気筒運転時より一部
    気筒作動運転時に上記比較判定レベルを高く設定するよ
    うに構成されていることを特徴とする、休筒エンジンの
    ノック制御装置。
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