JPH07102233A - 水性接着剤組成物 - Google Patents

水性接着剤組成物

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JPH07102233A
JPH07102233A JP24675993A JP24675993A JPH07102233A JP H07102233 A JPH07102233 A JP H07102233A JP 24675993 A JP24675993 A JP 24675993A JP 24675993 A JP24675993 A JP 24675993A JP H07102233 A JPH07102233 A JP H07102233A
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JP
Japan
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weight
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water
isocyanate
prepolymer
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Application number
JP24675993A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Oguchi
善之 大口
Kozo Makino
耕三 牧野
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 耐水性に優れ、高温時においても高い接着力
を有するウレタンポー系の水性接着剤組成物をを提供。 【構成】 ポリイソシアネート化合物、水酸基を2個以
上有するポリオール化合物及びイソシアネート基と反応
可能な活性水素2個以上と、カルボキシル基及びスルホ
ニル基から選ばれる1種以上の親水性基を有する官能性
化合物とを反応させ、過剰のイソシアネート基を有する
プレポリマーを得、次いで、該プレポリマーとジアミン
化合物を水中で反応させることにより得られるウレタン
ポリマーからなり、前記ウレタンポリマー中には、7〜
10重量%の尿素結合が含有されていることを特徴とす
る水性接着剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、常温接着力及び耐水性
に優れ、且つ高温時の接着力に優れたポリウレタン系の
水性接着剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ウレタン系接着剤は幅広い範囲の被着体
に対し優れた接着力を有していることから、多くの用途
に利用され、さらに毒性や火災の発生の危険がないこ
と、経済的に有利であること等の理由からウレタン系接
着剤の分野においても有機溶剤型から水系の転換がさか
んにおこなわれているのは周知の通りである。
【0003】しかしながら、水系のウレタン接着剤の場
合、分散剤に乳化剤を使用しているため、有機溶剤系と
比較して、接着剤の耐水性が悪いという問題があった。
【0004】上記耐水性を改善する方法として、ウレタ
ンポリマー中にカルボキシル基等の親水性基を導入する
ことにより、乳化剤を用いずにプレポリマーを水中で分
散させて重合する方法は公知である(例えば、特開平3
−21626号公報)。
【0005】さらに、分子量、架橋度をあらかじめ調整
したポリウレタン樹脂を用いることによる、作業性と接
着性の優れた1液型の水性接着剤が報告されている(特
開平3−197579号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
3−21626号公報に記載の接着剤は、カルボキシル
基を導入することにより、ポリマー粒子間同志は疑似架
橋しているが、ポリマー鎖同志の結合力が弱いため、接
着剤の凝集力が不足し、高温時の接着力が充分なもので
はなかった。又、特開平3−197579号公報に記載
の接着剤は、ポリマー鎖間の架橋構造は得られるが、あ
くまでもポリマー鎖間におけるもので、ポリマー粒子間
同志では架橋構造が得られていないため、この場合にお
いても高温時の接着力の改善には必ずしも結びついてい
なかった。
【0007】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは耐水性に優れ、高温時にお
いても高い接着力を有する、ウレタンポリマーを主成分
とする1液型の水性接着剤組成物を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明で使用されるポリ
イソシアネート化合物としては、分子内に2個以上のイ
ソシアネート基を有する化合物が挙げられる。上記ポリ
イソシアネート化合物としては、例えば1,4−テトラ
メチレンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジ
イソシアネート、2,4,4−トリメチルヘキサメチレ
ンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメ
チレンジイソシアネート、3−イソシアネートメチル−
3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネー
ト、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネ
ート、メチルシクロヘキシル2,4−ジイソシアネー
ト、メチルシクロヘキシル2,6−ジイソシアネート、
キシリレンジイソシアネート、1,3−ビス(イソシア
ネート)メチルシクロヘキサン、テトラメチルキシリレ
ンジイソシアネート、トランスシクロヘキサン−1,4
−ジイソシアネート等の脂肪族ジイソシアネート類、
2,4−トルイレンジイソシアネート、2,6−トルイ
レンジイソシアネート,ジフェニルメタン−4,4’−
ジイソシアネート、1,5−ナフテンジイソシナネー
ト、トリジンジイソシアネート、ジフェニルメチルメタ
ンジイソシアネート、テトラアルキルジフェニルメタン
ジイソシアネート、4,4’−ジベンジルジイソシアネ
ート、1,3−フェニレンジイソシナネート等の芳香族
ジイソシアネート類およびリジンジイソシアネート、リ
ジンエステルトリイソシアネート、トリフェニルメタン
トリイソシアネート、1,6,11−ウンデカントリイ
ソシアネート、1,8−ジイソシアネート−4,4−イ
ソシアネートメチルオクタン、1,3,6−ヘキサメチ
レントリイソシアネート、ビシクロヘプタントリイソシ
アネート等のトリイソシアネート類が挙げられる。これ
らのポリイソシアネートは単独で用いても良いし、2種
以上を併用しても良い。
【0009】又、本発明で使用されるポリオール化合物
は、分子内に2個以上の水酸基を有する化合物であっ
て、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、トリメチロールプロパン及びグリセリン等の多価ア
ルコール類ならびにアジピン酸、セバチン酸、イタコン
酸、無水マレイン酸、テレフタル酸及びイソフタル酸等
のジカルボン酸とエチレングリコール、トリエチレング
リコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサン
ジオール、トリプロピレングリコール及びネオペンチル
グリコール等のグリコールとの反応から得られるポリエ
ステルポリオール、ポリカプロラクトンポリオール、ポ
リテトラメチレンエーテルグリコール、ポリブタジエン
ポリオール及びポリアクリル酸エステルポリオール等が
挙げられる。
【0010】又、本発明で使用される官能性化合物は、
分子内にイソシアネート基と反応可能な活性水素2個以
上と、カルボキシル基及びスルホニル基から選ばれる1
種以上の親水性基を有する化合物である。分子内にイソ
シアネート基と反応可能な活性水素2個以上と、カルボ
キシル基を有する化合物としては、例えば、ジメチロー
ル乳酸、ジメチロールプロピオン酸及びジメチロール酪
酸等が挙げられる。又、分子内にイソシアネート基と反
応可能な活性水素2個以上と、スルホニル基を有する化
合物としては、例えば、3,4−ジアミノブタンスルホ
ン酸、3,6−ジアミノ−2、トルエンスルホン酸等が
挙げられる。上記化合物は単独で用いても良いし、2種
以上を併用しても良い。
【0011】本発明で使用されるプレポリマーは、上記
ポリイソシアネート化合物、ポリオール化合物及び官能
性化合物を反応させて得られた過剰のイソシアネート基
を有するプレポリマーである。過剰のイソシアネート基
を有するプレポリマーを得るため、上記化合物の配合割
合(ポリイソシアネート化合物/ポリオール化合物及び
官能性化合物)は、ポリイソシアネート化合物中のイソ
シアネート基と、ポリオール化合物中の水酸基と官能性
化合物中の活性水素基の合計量の当量比が1.1〜2.
0の範囲が好ましい。
【0012】又、上記当量比を満たす範囲内であれば、
ポリオール化合物以外にも、水酸基の替わりとして、分
子内に2個以上の1級または2級アミノ基を有するポリ
アミンを併用しても良い。上記ポリアミンとしては、例
えばエチレンジアミン、1,4−ジアミノブタン、1,
6−ヘキサメチレンジアミン及び3−アミノメチル−
3,5,5−トリメチルシクロヘキシルアミン等のジア
ミノ化合物類が挙げられる。
【0013】又、上記親水性基の割合は、得られるプレ
ポリマー1g当たり、0.1〜2ミリモル含有させるの
が好ましい。0.1ミリモル未満では、プレポリマーの
親水性が不足し、安定に水中で分散させることが出来な
い。又、2ミリモルを越えると、その後得られる水性接
着剤の耐水性が悪くなる。
【0014】上記プレポリマーの重合方法としては、バ
ルク重合、溶液重合が挙げられるが、溶液重合が反応制
御をしやすいという点で好ましい。溶液重合の場合に使
用できる溶剤としては、イソシアネート基に対して不活
性で、水との相溶性が高く、且つ100℃以下の沸点を
有するものが好ましい。100℃より高い沸点を有する
溶剤を用いた場合には、水分散後の工程において、得ら
れた分散物から溶剤を取り除くことが困難になるからで
ある。このような有機溶剤としては例えばアセトン、メ
チルエチルケトン、テトラヒドロフラン、酢酸メチル等
が挙げられる。
【0015】重合反応温度としては、50〜150℃の
範囲が好ましい。50℃以下では、重合反応が遅く、1
50℃以上では重合反応中にゲル化を起こすからであ
る。
【0016】上記方法により生成したプレポリマー中の
親水性基は中和剤によりイオン化することで、水中にお
いて安定した分散状態が得られる。このような目的で使
用する中和剤としては例えばアンモニア、トリエチルア
ミン等が好適に挙げられる。
【0017】上記方法により得られたプレポリマーもし
くはそのプレポリマーを含む有機溶剤は、水中に分散さ
せて水分散物とする。分散させる方法としては、例えば
ホモミキサー、ディスパー等の高速分散機によって、機
械的な剪断力を加えながら、水中にプレポリマーもしく
はプレポリマーを含む有機溶剤を添加しても良いし、又
はプレポリマーもしくはプレポリマーを含む有機溶剤中
に水を添加しても良い。さらに、水分散時の有機相の粘
度を適当なレベルに調整する目的で、プレポリマーを生
成させる時に使用したものと同様の有機溶剤を使用して
も良い。
【0018】本発明では、上記プレポリマーとジアミン
化合物を水中で反応させることにより、ウレタンポリマ
ーを得る。本発明で使用されるジアミン化合物として
は、例えばエチレンジアミン、1,4−ジアミノブタン、
1,6−ヘキサメチレンジアミン、3−アミノメチル−
3,5,5−トリメチルシクロヘキシルアミン等が挙げ
られ、上記水分散前、水分散中あるいは水分散後のいず
れの時期に行っても良いが、好ましくは水分散中、すな
わちジアミン水溶液中にプレポリマーを分散させる方法
が好ましい。
【0019】本発明の水性接着剤組成物は上記の方法に
より得られるウレタンポリマー中には、尿素結合を7〜
10重量%含有されている。尿素結合が7%未満の場合
は、ウレタンポリマー間の凝集力が不足し高温時での接
着力の改善効果が得られない。又、10%を越えるとウ
レタンポリマー間の凝集力密度が高くなり過ぎるため、
水性接着剤組成物が硬くなり過ぎて、被着体への濡れ性
がなくなり常温での接着力が得られにくくなる。
【0020】又、ウレタンポリマー中の尿素結合が上記
重量比を満たす範囲内であれば、上記ジアミン化合物の
替わりとして、エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、ポリエチレングリコール等のグリコール類を併用
しても良い。
【0021】本発明の水性接着剤組成物には、さらに各
種の目的に応じて、可塑剤、接着付与樹脂、充填剤、増
粘剤、消泡剤及び防黴剤等が添加されても良い。
【0022】
【作用】本発明の水性接着剤組成物は、プレポリマー中
に親水性基を有するので、水中で分散する際、乳化剤を
必要とせず、ノンソープタイプの接着剤組成物である。
又、ウレタンポリマー中に、特定量の尿素結合が含まれ
ているため、ポリマー鎖間に適度な水素結合を持たせる
ことができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 (実施例1)ポリカプロラクトンポリオール〔OH価;
57、数平均分子量;2000、PLACCEL−L2
20AL、ダイセル化学(株)社製〕100重量部、3
−イソシアネートメチル−3,5,5−トリメチルシク
ロヘキシルイソシアネート43重量部及びジメチロール
プロピオン酸6.1重量部(イソシアネート基/水酸基
のモル比=2.0)にメチルエチルケトン37.3重量
部を加えてなる混合溶液を、攪拌しながらイソシアネー
ト基の含量が4.4重量%以下になるまで、沸点重合を
行った。その後、トリエチルアミン4.6重量部とメチ
ルエチルケトン62.2重量部からなる溶液を加えて約
20分間、攪拌した後に、これらの混合物を室温まで冷
却した。次に、1.68重量%のエチレンジアミン水溶
液250重量部中に上記混合物のうち、180重量部を
激しく攪拌しながら室温下で滴下し、最後に40℃にて
攪拌、減圧し脱溶剤を行いウレタンポリマーを得た。こ
のようにして得られたウレタンポリマー固形分中の尿素
結合含有率は7.2重量%であった。
【0024】(実施例2)ポリカプロラクトンポリオー
ル〔OH価;57、数平均分子量;2000、PLAC
CEL−L220AL、ダイセル化学(株)社製〕10
0重量部、3−イソシアネートメチル−3,5,5−ト
リメチルシクロヘキシルイソシアネート54.9重量部
及びジメチロールプロピオン酸9.7重量部(イソシア
ネート基/水酸基のモル比=2.0)にメチルエチルケ
トン41.1重量部を加えてなる混合溶液を、攪拌しな
がらイソシアネート基の含量が5.1重量%以下になる
まで、沸点重合を行った。その後、トリエチルアミン
7.1重量部とメチルエチルケトン68.6重量部から
なる溶液を加えて約20分間、攪拌した後に、これらの
混合物を室温まで冷却した。次に、1.92重量%のエ
チレンジアミン水溶液250重量部中に上記混合物のう
ち、180重量部を激しく攪拌しながら室温下で滴下
し、最後に40℃にて攪拌、減圧し脱溶剤を行いウレタ
ンポリマーを得た。このようにして得られたウレタンポ
リマー固形分中の尿素結合含有率は8.4重量%であっ
た。
【0025】(実施例3)ポリカプロラクトンポリオー
ル〔OH価;91、数平均分子量;1250、PLAC
CEL−L212AL、ダイセル化学(株)社製〕10
0重量部、3−イソシアネートメチル−3,5,5−ト
リメチルシクロヘキシルイソシアネート58.7重量部
及びジメチロールプロピオン酸6.8重量部(イソシア
ネート基/水酸基のモル比=2.0)にメチルエチルケ
トン37.3重量部中を加えてなる混合溶液を、攪拌し
ながらイソシアネート基の含量が5.4重量%以下にな
るまで、沸点重合を行った。その後、トリエチルアミン
5.1重量部とメチルエチルケトン69.0重量部から
なる溶液を加えて約20分間、攪拌した後に、これらの
混合物を室温まで冷却した。次に、2.04重量%のエ
チレンジアミン水溶液250重量部中に上記混合物のう
ち、180重量部を激しく攪拌しながら室温下で滴下
し、最後に40℃にて攪拌、減圧し脱溶剤を行いウレタ
ンポリマーを得た。このようにして得られたウレタンポ
リマー固形分中の尿素結合含有率は9.1重量%であっ
た。
【0026】(実施例4)ポリテトラメチレングリコー
ルポリオール〔OH価;58、数平均分子量;200
0、PTG2000、保土谷化学(株)社製〕100重
量部、3−イソシアネートメチル−3,5,5−トリメ
チルシクロヘキシルイソシアネート55.4重量部及び
ジメチロールプロピオン酸9.8重量部(イソシアネー
ト基/水酸基のモル比=2.0)にメチルエチルケトン
41.3重量部中を加えてなる混合溶液を、攪拌しなが
らイソシアネート基の含量が5.1重量%以下になるま
で、沸点重合を行った。その後、トリエチルアミン7.
4重量部とメチルエチルケトン68.8重量部からなる
溶液を加えて約20分間、攪拌した後に、これらの混合
物を室温まで冷却した。次に、1.92重量%のエチレ
ンジアミン水溶液250重量部中に上記混合物のうち、
180重量部を激しく攪拌しながら室温下で滴下し、最
後に40℃にて攪拌、減圧し脱溶剤を行いウレタンポリ
マーを得た。このようにして得られたウレタンポリマー
固形分中の尿素結合含有率は8.5重量%であった。
【0027】(実施例5)1,4ブタンジオール、アジ
ピン酸から得られるポリエステルポリオール〔OH価;
55、数平均分子量;2000、N−4010、日本ポ
リウレタン(株)社製〕100重量部、3−イソシアネ
ートメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイ
ソシアネート52.5重量部及びジメチロールプロピオ
ン酸9.3重量部(イソシアネート基/水酸基のモル比
=2.0)にメチルエチルケトン40.4重量部中を加
えてなる混合溶液を、攪拌しながらイソシアネート基の
含量が4.8重量%以下になるまで、沸点重合を行っ
た。その後、トリエチルアミン7.0重量部とメチルエ
チルケトン67.4重量部からなる溶液を加えて約20
分間、攪拌した後に、これらの混合物を室温まで冷却し
た。次に、1.88重量%のエチレンジアミン水溶液2
50重量部中に上記混合物のうち、180重量部を激し
く攪拌しながら室温下で滴下し、最後に40℃にて攪
拌、減圧し脱溶剤を行いウレタンポリマーを得た。この
ようにして得られたウレタンポリマー固形分中の尿素結
合含有率は8.3重量%であった。
【0028】(比較例1)ポリカプロラクトンジオール
〔OH価;91、数平均分子量;1250、PLACC
EL−L212AL、ダイセル化学(株)社製〕100
重量部、3−イソシアネートメチル−3,5,5−トリ
メチルシクロヘキシルイソシアネート121.4重量部
及びジメチロールプロピオン酸25.6重量部(イソシ
アネート基/水酸基のモル比=2.0)にメチルエチル
ケトン61.8重量部中を加えてなる混合溶液を、攪拌
しながらイソシアネート基の含量が7.4重量%以下に
なるまで、沸点重合を行った。その後、トリエチルアミ
ン19.3重量部とメチルエチルケトン102.9重量
部からなる溶液を加えて約20分間、攪拌した後に、こ
れらの混合物を室温まで冷却した。次に、3.56重量
%のエチレンジアミン水溶液250重量部中に上記混合
物のうち、180重量部を激しく攪拌しながら室温下で
滴下し、最後に40℃にて攪拌、減圧し脱溶剤を行いウ
レタンポリマーを得た。このようにして得られたウレタ
ンポリマー固形分中の尿素結合含有率は12.1重量%
であった。
【0029】(比較例2)ポリカプロラクトンポリオー
ル〔OH価;13591、数平均分子量;850、PL
ACCEL−L208AL、ダイセル化学(株)社製〕
100重量部、3−イソシアネートメチル−3,5,5
−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート94.1重
量部及びジメチロールプロピオン酸12.2重量部(イ
ソシアネート基/水酸基のモル比=2.0)にメチルエ
チルケトン51.6重量部中を加えてなる混合溶液を、
攪拌しながらイソシアネート基の含量が6.9重量%以
下になるまで、沸点重合を行った。その後、トリエチル
アミン9.2重量部とメチルエチルケトン85.9重量
部からなる溶液を加えて約20分間、攪拌した後に、こ
れらの混合物を室温まで冷却した。次に、2.64重量
%のエチレンジアミン水溶液250重量部中に上記混合
物のうち、180重量部を激しく攪拌しながら室温下で
滴下し、最後に40℃にて攪拌、減圧し脱溶剤を行いウ
レタンポリマーを得た。このようにして得られたウレタ
ンポリマー固形分中の尿素結合含有率は11.9重量%
であった。
【0030】(比較例3)ポリカプロラクトンポリオー
ル〔OH価;57、数平均分子量;2000、PLAC
CEL−L220AL、ダイセル化学(株)社製〕10
0重量部、3−イソシアネートメチル−3,5,5−ト
リメチルシクロヘキシルイソシアネート31重量部及び
ジメチロールプロピオン酸5.6重量部(イソシアネー
ト基/水酸基のモル比=1.5)にメチルエチルケトン
34.2重量部中を加えてなる混合溶液を、攪拌しなが
らイソシアネート基の含量が2.3重量%以下になるま
で、沸点重合を行った。その後、トリエチルアミン4.
2重量部とメチルエチルケトン56.9重量部からなる
溶液を加えて約20分間、攪拌した後に、これらの混合
物を室温まで冷却した。次に、0.88重量%のエチレ
ンジアミン水溶液250重量部中に上記混合物のうち、
180重量部を激しく攪拌しながら室温下で滴下し、最
後に40℃にて攪拌、減圧し脱溶剤を行いウレタンポリ
マーを得た。このようにして得られたウレタンポリマー
固形分中の尿素結合含有率は3.9重量%であった。
【0031】(比較例4)実施例3でのエチレンジアミ
ンに替わりに、2.08重量%のエチレングリコール水
溶液250重量部を使用を使用した以外は全く同様の方
法にて、得られたウレタンポリマー固形分中の尿素結合
含有率は0.5重量%であった。
【0032】(比較例5)ポリカプロラクトンポリオー
ル〔OH価;91、数平均分子量;1250、PLAC
CEL−L212AL、ダイセル化学(株)社製〕10
0重量部、3−イソシアネートメチル−3,5,5−ト
リメチルシクロヘキシルイソシアネート58.3重量部
及び1,4ブタンジオール4.6重量部(イソシアネー
ト基/水酸基のモル比=2.0)にメチルエチルケトン
40.7重量部中を加えてなる混合溶液を、攪拌しなが
らイソシアネート基の含量が5.5重量%になるまで、
沸点重合を行った。次に、エチレンジアミン5.1重量
部とノニオン性乳化剤(Neowcol210、日本乳
化剤(株)社製)3.2重量部を溶解させた水溶液25
0重量部中に上記混合物のうち、180重量部を激しく
攪拌しながら室温下で滴下し、最後に40℃にて攪拌、
減圧し脱溶剤を行いウレタンポリマーを得た。このよう
にして得られたウレタンポリマー固形分中の尿素結合含
有率は9.0重量%であった。
【0033】得られた実施例1〜5、比較例1〜5のウ
レタンポリマーを水性接着剤とし、以下に示す評価方法
によって、常温接着力、高温接着力及び耐水接着力の評
価を行った。 (常温接着力評価)水性接着剤を帆布、ステンレス鋼板
(SUS304:幅25mm、長さ125mm、厚さ2
mm)に塗布し(塗布量は対帆布、固形分0.1mg/
cm2 、対ステンレス鋼板、同0.04mg/c
2 )、80℃にて送風乾燥オーブン中で3分間乾燥さ
せた後、プレス圧力10kg/cm2 、5分、80℃に
て、試験片を作成した。こうして得られた試験片を23
℃の条件下で、引っ張り速度、50mm/minにて9
0℃剥離試験を行った。 (高温接着力評価)常態接着力評価試験と同様の方法に
より作成した試験片を80℃の条件下で、引張り速度、
50mm/minにて90℃剥離試験を行った。 (耐水接着力評価)常温接着力評価試験と同様の方法に
より作成した試験片を23℃の水中に、12時間浸漬し
てから、水分を拭いた後、該試験片を23℃の条件下
で、引張り速度、50mm/minにて90℃剥離試験
を行った。以上の評価結果を表1に示した。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】
【効果】本発明の水性接着剤組成物は、ウレタンポリマ
ー中に親水性基を有し、且つ、該ポリマー中には、7〜
10重量%の尿素結合を含むのでウレタンポリマー鎖同
志が適度に水素結合を有する。その結果、接着剤層全体
に均一な疑似架橋構造が得られ、高温時において高い接
着力を有する。又、上記水素結合は適度になされている
ので、接着剤が硬くなり過ぎることがなく被着体に対し
ての濡れ性も優れているため、常温接着力も優れてい
る。さらに、得られた水性接着剤組成物中には乳化剤を
含まないので、耐水性にも優れている。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリイソシアネート化合物、水酸基を2個
    以上有するポリオール化合物及びイソシアネート基と反
    応可能な活性水素2個以上と、カルボキシル基及びスル
    ホニル基から選ばれる1種以上の親水性基を有する官能
    性化合物とを反応させ、過剰のイソシアネート基を有す
    るプレポリマーを得、次いで、該プレポリマーとジアミ
    ン化合物を水中で反応させることにより得られるウレタ
    ンポリマーからなり、前記ウレタンポリマー中には、7
    〜10重量%の尿素結合が含有されていることを特徴と
    する水性接着剤組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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