JPH07102048A - ポリエステル及びその製造方法 - Google Patents

ポリエステル及びその製造方法

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JPH07102048A
JPH07102048A JP24520193A JP24520193A JPH07102048A JP H07102048 A JPH07102048 A JP H07102048A JP 24520193 A JP24520193 A JP 24520193A JP 24520193 A JP24520193 A JP 24520193A JP H07102048 A JPH07102048 A JP H07102048A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 テレフタル酸又はその低級アルキルエステル
が主たる酸成分であり、1,4ブタンジオールが主たる
グリコール成分であり、ブチレンテレフタレートを主た
る繰り返し単位とするポリエステルにおいて、固有粘度
(dl/g)が0.7ないし1.4であり、250℃に
おいて荷重5000gで測定されたメルトインデックス
(MI5000)と荷重2160gで測定されたメルトイン
デックス(MI2160)との比MI5000/MI2160が2.
35ないし10であり、かつ、分子鎖末端にチオエーテ
ル基が全酸成分に対して0.01〜2モル%結合してい
るポリエステル。 【効果】 溶融成形時の流動性に優れており、良好な成
形品を容易に得ることができ、かつ、機械的物性にも優
れ又、高温における色調の変化も小さく、耐熱性にも優
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はブチレンテレフタレート
を主たる繰り返し単位とするポリエステルおよびその製
造方法に関し、さらに詳しくは、耐熱性および流動性に
優れたポリブチレンテレフタレートおよびその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリブチレンテレフタレート(以下、P
BTと略す)等のポリエステルは機械特性、電気特性、
耐熱性等が優れた物性のバランスのとれた樹脂であり、
コネクター、コイルボビン等の電気・電子部品およびデ
ィストリビューターキャップ等の自動車部品用途に広く
使用されている。
【0003】これらPBTなどエンジニアリングプラス
チックが使用される電気・電子部品、自動車部品材料は
小型・薄肉化してきており、樹脂の流動性、成形性の向
上が望まれている。流動性を向上させるためには樹脂の
分子量を低くすることが考えられる。しかし、一般に分
子量を低くするにつれて機械的強度も低下するために、
流動性、成形性に優れかつ機械的強度にも優れたポリエ
ステルを得ることは困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、流動
性、成形性及び耐熱性に優れたポリエステル及びその製
造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の問題を
解決するためになされたものであり、その要旨は、テレ
フタール酸又はその低級アルキルエステルが主たる酸成
分であり、1,4−ブタンジオールが主たるグリコール
成分であるブチレンテレフタレートを主たる繰り返し単
位とするポリエステルにおいて、該ポリエステルの固有
粘度(dl/g)が0.7ないし1.4(テトラクロロ
エタン/フェノール=1/1混合溶媒中、30℃にて測
定)であり、250℃において荷重5000gで測定さ
れた該ポリエステルのメルトインデックスMI5000(g
/10分)と荷重2160gで測定された該ポリエステ
ルのメルトインデックスMI2160(g/10分)との比
MI5000/MI2160が下記式(1)を満足し、 2.35≦MI5000/MI2160≦10 (1) かつ、該ポリエステルの分子鎖末端にチオエーテル基が
全酸成分に対して0.01〜2モル%結合していること
を特徴とするポリエステル、及び主たる酸成分であるテ
レフタル酸またはその低級アルキルエステルと主たるジ
オール成分である1,4−ブタンジオールとをエステル
化またはエステル交換反応し、次いでこれを重縮合する
ことにより、ブチレンテレフタレートを主たる繰り返し
単位とするポリエステルを製造するに際し、重縮合時に
分子内にエステル基またはエステル形成性官能基を3個
以上有するチオエーテル化合物を下記式(2)を満足す
る割合で添加し、 0.01≦a≦1/(f−2) (2) (a:チオエーテル化合物の添加量(全酸成分に対する
モル%)、f:チオエーテル化合物の官能基数) 固有粘度(dl/g)が0.7ないし1.4(テトラク
ロロエタン/フェノール=1/1混合溶媒中、30℃に
て測定)であり、250℃において荷重5000gで測
定された該ポリエステルのメルトインデックスMI5000
(g/10分)と荷重2160gで測定された該ポリエ
ステルのメルトインデックスMI2160(g/10分)と
の比MI5000/MI2160が下記式(1)を満足する 2.35≦MI5000/MI2160≦10 (1) ブチレンテレフタレートを主たる繰り返し単位とするポ
リエステルを製造することを特徴とするポリエステルの
製造方法に存する。
【0006】以下、本発明につき詳細に説明する。本発
明におけるブチレンテレフタレートを主たる繰り返し単
位とするポリエステルは、テレフタル酸又はその低級ア
ルキルエステルを主たる酸成分とし、1,4ブタンジオ
ールを主たるグリコール成分とするポリエステルである
が、本来の特性を損なわない範囲で他の酸成分、他のグ
リコール成分、オキシ酸成分を一種またはそれ以上含有
したものでもよい。他の酸成分としては、イソフタル
酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、2,7−ナフタ
レンジカルボン酸、4,4−ジフェニルジカルボン酸、
ジフェノキシエタン−4,4′−ジカルボン酸、ジフェ
ニルスルホン−4,4−ジカルボン酸、ジフェニルエー
テル−4,4′−ジカルボン酸などの芳香族ジカルボン
酸、またはセバシン酸、アジピン酸などの脂肪族ジカル
ボン酸及びこれらの低級アルキルエステルなどが挙げら
れる。他のグリコール成分としては、エチレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、トリメチレングリコー
ル、ヘキサメチレングリコール、デカメチレングリコー
ル、シクロヘキサンジメタノールなどが挙げられる。ま
た、オキシ酸成分としては、p−ヒドロキシ安息香酸、
m−ヒドロキシ安息香酸、6−ヒドロキシ−2−ナフタ
レンカルボン酸などである。
【0007】本発明におけるポリエステルの固有粘度
(テトラクロロエタン/フェノール=1/1混合溶媒
中、30℃にて測定)は通常0.7から1.4(dl/
g)、好ましくは0.8から1.2(dl/g)であ
る。固有粘度が0.7(dl/g)未満では成形品の機
械的物性が低下し、また、1.4(dl/g)を越える
と、流動性が低下し成形性の点で問題を生じることが多
い。
【0008】本発明におけるポリエステルにおいては、
250℃において荷重5000gで測定されたメルトイ
ンデックス(MI5000で表わす。)と250℃において
荷重2160gで測定されたメルトインデックス(MI
2160で表わす。)との比MI 5000/MI2160が通常2.
35から10、好ましくは2.5から8である。MI
5000/MI2160が2.35未満では通常のPBTに比較
しほとんど流動性の改善効果は認められない。一方、M
5000/MI2160が10を越えると引張り破断伸び等の
機械的物性の低下を生じるので好ましくない。
【0009】また、本発明のポリエステルはその分子鎖
末端にチオエーテル基が全酸成分に対して0.01から
2モル%結合している。0.01モル%未満では、流動
性および耐熱性の改善効果が十分ではなく、逆に2モル
%を越えると、流動性および耐熱性の更なる向上は望め
なくなる。ここで、チオエーテル基は、下記式(3)に
示される一価の基である。
【0010】−R1 −S−R2 (3) 式(3)においてR1 は通常、炭素数1〜12のアルキ
レン基または2価のアリール基、R2 は通常、炭素数1
〜20のアルキル基またはアリール基である。チオエー
テル基としては、具体的には、ラウリルチオエチル基
(R1 :CH2 CH2 、R2 :C1225)、ミリスチル
チオエチル基(R1 :CH2 CH2 、R2:C
1429)、ステアリルチオエチル基(R1 :CH2 CH
2 、R2 :C1837)などが挙げられる。
【0011】又、全酸成分としては、ポリエステルにお
ける繰り返し単位を形成するために用いられる酸成分で
あってテレフタール酸成分の他、前記の芳香族ジカルボ
ン酸または脂肪族ジカルボン酸などの他の酸成分をも含
み、更にオキシ酸成分をも含むものである。本発明のポ
リエステルは、0.7〜1.4という特定の範囲の固有
粘度(dl/g)を有し、該ポリエステルの分子鎖末端
にチオエーテル基が全酸成分に対して0.01〜2モル
%結合しており、かつ、2.35〜10という特定範囲
のMI5000/MI2160を有することにより、通常射出成
形される程度の高剪断領域における溶融粘度が低くなり
成形性に優れ、かつ耐熱性や機械的物性においても優れ
た性能を示す。ポリエステルの分子鎖末端にチオエーテ
ル基を形成させるには、分子内にエステル基またはエス
テル形成性官能基を持つチオエーテル系化合物を重縮合
時に添加し反応させる方法が挙げられる。本発明におけ
るブチレンテレフタレートを主たる繰り返し単位とする
ポリエステルは、ジカルボン酸またはそのエステル形成
性誘導体とグリコール成分とを反応せしめて製造され
る。具体的には、ジカルボン酸成分とグリコール成分と
を触媒存在下、エステル化またはエステル交換反応を行
い、ついで、触媒存在下、重縮合反応を行う。本発明の
ポリエステルを得るためには、溶融重縮合反応完結以前
に分子内にエステル基またはエステル形成性官能基を3
個以上有するチオエーテル化合物を添加して反応させる
製造法が好ましい。重縮合反応完結以前の段階とは、エ
ステル化・エステル交換反応または重縮合反応いずれの
工程でもよい。また、原料であるジカルボン酸成分およ
びグリコール成分と共にチオエーテル化合物を仕込んで
もよい。重縮合反応完結以前であれば特に制限はない
が、チオエーテル化合物とブチレンテレフタレート鎖の
反応時間が短か過ぎると十分な分岐が生成しない。した
がって、添加時期は重縮合反応完結30分以前が好まし
い。本発明の分子内にエステル基またはエステル形成性
官能基を3個以上、好ましくは3から6個有するチオエ
ーテル化合物としては、例えば、ペンタエリスリチル−
テトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)、ペン
タエリスリチル−テトラキス(3−ミリスチルプロピオ
ネート)、ペンタエリスリチル−テトラキス(3−ステ
アリルプロピオネート)等が代表的に挙げられる。
【0012】例えばジメチルテレフタレートと1,4−
ブタンジオールにヒンダートフェノール化合物と触媒を
加えてエステル交換反応を行ない、引き続き、下記構造
式で表わされるペンタエリスリチル−テトラキス(3−
ラウリルチオプロピオネート)を
【0013】
【化1】
【0014】を酸成分に対して0.1モル%および触媒
を添加し減圧下重縮合反応を行なった場合、下記構造の
生成物がそれぞれ得られているものと考えられる。
【0015】
【化2】
【0016】本発明のポリエステルの製造方法におい
て、溶融重縮合時に添加するチオエーテル化合物の量
は、下記式(2)で示される割合で添加する。 0.01≦a≦1/(f−2) (2) (a:チオエーテル化合物の添加量(全酸成分に対する
モル%)、f:チオエーテル化合物の官能基数) 上記の割合で重縮合時に分子内にエステル基またはエス
テル形成性官能基を3個以上有するチオエーテル化合物
を添加することにより、ポリエステルにおいて、分子鎖
末端に特定量のチオエーテル量が結合している高分子鎖
と共に分岐を有する高分子鎖を適度に形成することがで
き、固有粘度(dl/g)が比較的高い値である0.7
〜1.4にあって、MI5000/MI2160の値を2.35
〜10の範囲に制御できる。
【0017】エステル化またはエステル交換反応の触媒
としては、スズ化合物、チタン化合物が好ましく、なか
でもチタン化合物がもっとも好ましい。チタン化合物と
しては、チタンのアルコラート、フェノラートなどがあ
るが、通常、チタンのアルコラートが用いられ、具体的
にはテトラブチルチタネート、テトライソプロピルチタ
ネート、テトラメチルチタネート等が挙げられる。
【0018】重縮合反応においては、前述のエステル化
またはエステル交換反応で用いたと同様な触媒が使用さ
れなかでもチタン化合物が好ましい。また、必要に応じ
て、アンチモンやゲルマニウムの酸化物等を加えてもよ
い。ここで、エステル化またはエステル交換反応は15
0〜280℃、好ましくは180〜260℃で2〜4時
間行われ、重縮合反応は3torr以下の減圧下、24
0〜300℃で2〜5時間行われるものである。触媒量
は、エステル化またはエステル交換反応ではポリマーに
対してチタンの金属換算量で3〜300ppm好ましく
は5〜200ppm、重縮合反応でさらに加える触媒量
は0〜300ppm好ましくは5〜200ppmであ
る。
【0019】また、重縮合反応工程において、触媒以外
に、他の添加剤が少量存在してもよい。他の添加剤とし
ては、リン酸、亜リン酸およびそのエステル類や金属塩
等のリン化合物、ジラウリル3,3′−チオ−ジプロピ
オネート、ペンタエリスリチル−テトラキス(3−ラウ
リルチオプロピオネート)等のチオエーテル化合物、お
よび2,6−ジ−t−ブチル−4−オクチルフェノー
ル、ペンタエリスリチル−テトラキス〔3−(3,5−
ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネ
ート〕等のヒンダードフェノール化合物等がある。特
に、ヒンダードフェノールは本発明の分岐ポリエステル
を製造する際に添加することによりより一層耐熱性が向
上する。
【0020】その他、ポリエチレンワックス、ポリプロ
ピレンワックス、モンタン酸ワックス等の離型剤、タル
ク、カオリン等のケイ酸塩化合物、炭カル、ガラス繊維
等が重合時に少量存在しても良い。溶融重縮合で得られ
たポリエステルを更に固相重縮合してもよい。固相重縮
合は、3torr以下または窒素ガス等の不活性気体流
通下、ポリエステルの融点以下で行う。
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はその要旨を越えない限り以下の実施
例に限定されるものではない。なお、実施例中の「部」
とあるものは「重量部」を表し、固有粘度[η](dl
/g)はフェノール/テトラクロロエタン(1:1重量
比)中、30℃で測定した溶液粘度から求めたものであ
る。
【0022】末端チオエーテル基はH1 −NMRにより
定量した。耐熱性はポリマーペレットを180℃熱風
(空気)中で24時間処理後の色調(b値)の変化で評
価した。色調変化が小さいほど、耐熱性が良好であるこ
とを意味する。なお、色調は日本電色製(Z−1001
P型)の色差計にて測定した。
【0023】MI5000/MI2160は宝工業製メルトイン
デクサを用いて250℃、荷重5000gにて測定した
MI値(g/10分)をMI5000とし250℃、216
0gにて測定したMI値(g/10分)をMI2160とし
てそれらの比から求めた。溶融粘度は、東洋精機製キャ
ピログラフ(1B型)を用いて、射出成形条件に相当す
る260℃、1000sec-1における値を測定した。
引張り破断伸度は射出成形機(日精FS−75)を用い
て、シリンダー温度260℃、金型温度80℃にてAS
TM片を成形し、これをASTM D−638に従い測
定した。
【0024】〔実施例1〕ジメチルテレフタレート 1
94部、1,4−ブタンジオール 108部およびペン
タエリスリチルテトラキス〔3−(3,5−ジターシャ
リーブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト〕 0.1部(全酸成分に対し、0.1mol%)に
テトラブチルチタネート80ppm(チタン金属換算/
対ポリマー)加え、150〜210℃で2.5時間エス
テル交換反応を行った。引き続き、ペンタエリスリチル
−テトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)を酸
成分に対して0.1モル%(1.16部)およびテトラ
ブチルチタネートをさらに40ppm添加した後、21
0〜245℃、減圧下、重縮合反応を行った。常圧から
3torrまで2時間かけて徐々に減圧し、以後3to
rrで保持した。
【0025】さらに、205℃、3torr以下にて固
相重合を行った。固相重合にて得られたポリエステルに
ついて〔η〕、MI5000/MI2160、チオエーテル基の
末端基量、色調熱安定性(b値変化)、溶融粘度および
引張破断伸度の測定結果を表−1に示した。
【0026】〔実施例2〜4〕実施例1においてペンタ
エリスリチル−テトラキス(3−ラウリルチオプロピオ
ネート)の添加量を0.10mol%の代りに表−1に
示した量をそれぞれ添加した以外は実施例1と同様に行
ない、ポリエステルを得た。
【0027】〔比較例1〕実施例1においてペンタエリ
スリチル−テトラキス(3−ラウリルチオプロピオネー
ト)を添加しない以外は実施例1と同様に行ないポリエ
ステルを得た。 〔比較例2〕実施例1においてペンタエリスリチル−テ
トラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)の添加量
を0.10mol%の代りに0.60mol%添加した
以外は実施例1と同様に行ないポリエステルを得た。
【0028】〔比較例3〕実施例1においてペンタエリ
スリチル−テトラキス(3−ラウリルチオプロピオネー
ト)の添加量を0.10mol%の代りに1.00mo
l%添加した以外は実施例1と同様に行ったところ、ポ
リエステルはゲル化気味で〔η〕測定溶媒に一部不溶で
測定不能であった。固相重合は実施せず、したがってM
I値、末端チオエーテル基量、色調熱安定性、溶融粘
度、引張破断伸度の測定は行わなかった。
【0029】
【表1】
【0030】
【発明の効果】本発明のポリエステルは、溶融成形時の
流動性に優れており、良好な成形品を容易に得ることが
でき、かつ、機械的物性にも優れ又、高温における色調
の変化も小さく、耐熱性にも優れている。又、本発明の
ポリエステルの製造方法により、成形性、耐熱性及び機
械的物性に優れたポリエステルを容易に製造することが
できる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テレフタール酸又はその低級アルキルエ
    ステルが主たる酸成分であり、1,4−ブタンジオール
    が主たるグリコール成分であるブチレンテレフタレート
    を主たる繰り返し単位とするポリエステルにおいて、該
    ポリエステルの固有粘度(dl/g)が0.7ないし
    1.4(テトラクロロエタン/フェノール=1/1混合
    溶媒中、30℃にて測定)であり、250℃において荷
    重5000gで測定された該ポリエステルのメルトイン
    デックスMI5000(g/10分)と荷重2160gで測
    定された該ポリエステルのメルトインデックスMI2160
    (g/10分)との比MI5000/MI2160が下記式
    (1)を満足し、 2.35≦MI5000/MI2160≦10 (1) かつ、該ポリエステルの分子鎖末端にチオエーテル基が
    全酸成分に対して0.01〜2モル%結合していること
    を特徴とするポリエステル。
  2. 【請求項2】 主たる酸成分であるテレフタル酸または
    その低級アルキルエステルと主たるジオール成分である
    1,4−ブタンジオールとをエステル化またはエステル
    交換反応し、次いでこれを重縮合することにより、ブチ
    レンテレフタレートを主たる繰り返し単位とするポリエ
    ステルを製造するに際し、重縮合時に分子内にエステル
    基またはエステル形成性官能基を3個以上有するチオエ
    ーテル化合物を下記式(2)を満足する割合で添加し、 0.01≦a≦1/(f−2) (2) (a:チオエーテル化合物の添加量(全酸成分に対する
    モル%)、f:チオエーテル化合物の官能基数) 固有粘度(dl/g)が0.7ないし1.4(テトラク
    ロロエタン/フェノール=1/1混合溶媒中、30℃に
    て測定)であり、250℃において荷重5000gで測
    定された該ポリエステルのメルトインデックスMI5000
    (g/10分)と荷重2160gで測定された該ポリエ
    ステルのメルトインデックスMI2160(g/10分)と
    の比MI5000/MI2160が下記式(1)を満足する 2.35≦MI5000/MI2160≦10 (1) ブチレンテレフタレートを主たる繰り返し単位とするポ
    リエステルを製造することを特徴とするポリエステルの
    製造方法。
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