JPH07101968B2

JPH07101968B2 - アンダカ−ペットケ−ブル用取付具

Info

Publication number: JPH07101968B2
Application number: JP60502916A
Authority: JP
Inventors: ボーウエン、テリー・パトリツク
Original assignee: アンプ・インコ−ポレ−テッド
Priority date: 1984-08-13
Filing date: 1985-06-24
Publication date: 1995-11-01
Anticipated expiration: 2010-11-01
Also published as: EP0190197A1; EP0190197B1; JPS62500069A; DE3573360D1; WO1986001349A1

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明はアンダカーペットケーブル用取付具に係わり、
特に個々の曲線溝を具えケーブルが湾曲ルートをたどる
際それらの曲線溝が対応する信号伝送部材を無応力状態
に支持し付設するアンダカーペットケーブル用取付具に
関する。

従来の技術と問題点アンダカーペットケーブルは、電力または通信信号を運
ぶ電気導体または光ファイバの形の一つまたは複数の信
号伝送部材を含むウェブを持った平形の信号伝送ケーブ
ルである。このケーブルはまた、信号伝送部材と平行に
走る応力負担部材とも称される強化部材を含むことがあ
る。このケーブルは建物の床に予め規定されたルートに
沿った敷設される。カーペットはこの床に敷設されて床
およびケーブルを被覆する。このように床面に付設して
カーペットで被覆するに適する信号伝送ケーブルはアン
ダカーペットケーブルと呼ばれる。信号伝送部材には引
張または圧縮応力が掛かることを避けてゆがみその他の
損傷を防止することが求められる。この種の応力は、例
えば、アンダカーペットケーブルが湾曲ルートをたどる
とき、避けることが難しい。ケーブルの湾曲軸心側の部
分は圧縮され、湾曲軸心から遠い方のケーブル部分は引
張状態に置かれるからである。

米国特許第4,419,538号はアンダカーペットケーブルの
ジャケット内の長形の応力負担部材（複数）および単一
の電気導体を開示する。その応力負担部材はジャケット
に対して縦方向に運動自在であって、電気導体に伝えら
れかねない引張または圧縮の応力を緩和する。不利な点
は、応力負担部材がジャケット端に対して進出あるいは
後退したがることである。もう一つの不利な点は、応力
負担部材（複数）が互いに一定の平行間隔配置を維持す
るようにケーブルの拘束を受けることである。ケーブル
が比較的小さな曲率半径の湾曲ルートをたどる場合は、
応力負担部材はケーブルによる拘束のため或いは過小の
曲率半径で曲げられるために引張或いは圧縮応力を加え
られる。

英国公告明細書第24,533号（1908年11月14日）は分断さ
れない複数本の導体が円弧状の溝（複数）に通される取
付具を開示する。導体の一つは溝内でその一側から他側
にジグザグのルートをたどる。その溝は導体がジグザグ
のルートに沿って過小の曲率半径を呈することを妨げな
い。

本発明によるアンダカーペットケーブル用取付具は個々
の曲線溝を具え、ケーブルが湾曲ルートをたどる際、そ
れらの溝が対応する信号伝送部材を無応力の状態に支持
し付設する。それらの溝はまたアンダカーペットケーブ
ルの強化部材を支持し付設することもできる。よってア
ンダカーペットケーブル（信号伝送部材）および強化部
材はまとめて長形部材と呼ばれる。まずケーブルは、そ
れぞれの溝に沿って支持される。ケーブルの湾曲ルート
の湾曲軸心から一番遠い最外側の溝はその長さに沿って
円弧状である。他の各溝はその長さに沿い波状を呈して
隣りの溝の方に或いは反対の方に突出する。本発明の一
利点は、ケーブルが湾曲ルートをたどる際に長形部材が
切断されないことである。別の利点は、その取付具によ
って支持される長形部材がどれも長さを短縮されたり過
小の曲率半径に曲げられたりしないことである。従っ
て、信号伝送部材は伝送線路長が相等しい。別の利点
は、長形部材が互いに平行を保つように拘束されること
なく溝によって変化する相互間隔に配置され、これによ
ってケーブルが比較的小さな曲率半径の湾曲ルートをた
どりうることである。

以上述べたように、本発明のアンダカーペットケーブル
用取付具は、曲折した配線ルートに沿って形成された複
数の溝を有し、該溝内にケーブルを配置するようにした
アンダカーペットケーブル用取付具において、前記溝のうち、最外側の溝を前記配線ルートに沿った円
弧状とし、少なくとも１本の内側の溝を前記円弧状と逆
向きの少なくとも１個の円弧を有する波状とすると共
に、前記各溝の曲線長を相互に略等しくすることを特徴
とする。

実施例以下、添付図面に示す実施例について本発明を説明す
る。アンダカーペットケーブル用取付具（10）（以下単
に取付具という）は図面には２本の長形の光ファイバ
（14），（16）を持つケーブル（12）と共に示される。
光ファイバ（14），（16）は両側にテーパ付きの耳フラ
ンジ（34），（36）を持つ中央ウェブ（32）に担持され
ている。このようなケーブルは周知の設計であり、これ
以上詳細には説明しない。

取付具（10）はケーブルを受入れて曲がりの全長にわた
ってケーブルに支持と保護との双方を供する。この取付
具（10）は、入口と出口の間に少なくも二つの一平面内
で離隔され相互に偏位されたトラック（溝）を画成す
る、成形された剛部材である。トラックの一つの円弧線
路を画成する。続く各トラックは円弧トラックから半径
方向内方に離隔されており、円弧状の外方線路の長さと
等長の曲線状の線路を画成する。

取付具（10）は種々の形態のケーブル、例えば単線、多
線の電気導体を担持し、或いは同軸構造を担持し、或い
は強化部材を担持するなどのケーブルに利用できる。ま
た、取付具（10）は、この取付具（10）によって処理で
きるファイバ、導体、または強度部材の数には制限され
ない。

取付具（10）は、なるべくは絶縁性プラスチック材料
の、成型或いは機械加工可能な剛部材である。取付具
（10）は低い、どちらかといえば平坦な、横断プロファ
イルを有し入口端（18）と出口端（20）とが取付具の平
面内で相互に傾斜した全体として円弧状の部材を画成す
る。この取付具（10）はプロファイル付き中央ウェブ
（26）の両側の円弧状テーパ付き外肩（22）と曲線状テ
ーパ付き内肩（24）を有する。中央ウェブ（26）は曲線
状の円弧状外トラックすなわち外側の溝（28）と、少な
くも一つの曲線状内トラックすなわち内側の溝（30）と
を有する。溝（28），（30）の全曲線長は互いに略等し
い。

内トラックすなわち溝（30）はなるべくは複数の連結す
る曲線区分で構成される。最端の区分（複数）は、トラ
ック或いは溝（28），（30）を横方向に引離し且つ取付
具（10）の成型を容易ならしめる方向へ向けて内方に湾
曲している。両最端区分には円弧状の中間区分が連結さ
れる。内側の溝（30）或いは内トラックの形状は真の正
弦波形である必要はないが、波状であって見掛け上正弦
波を呈する。内トラックすなわち内側の溝（30）がさら
に追加される場合各追加の内側の溝（30）はトラックす
なわち溝（30）から内方横方向に隔離されるがいろいろ
の区分を形成する半径および寸法が相異するだけであ
る。各追加トラックすなわち溝はやはり外側の溝（28）
の線長と等しい全線長を有する必要がある。

本発明はまず１本のケーブル（12）を第１図に示すよう
に下ごしらえすることによって利用される。テーパ付き
の耳フランジ（34），（36）は取除かれ多くの中央ウェ
ブ（32）も取除かれてウェブ（32）の光ファイバ（1
4），（16）を担持する部分（38），（40）だけが残さ
れる。次いで部分（38），（40）が、第２図および第３
図に示すように、取付具（10）の溝（28），（30）にそ
れぞれ挿置され、なるべくは、接着テープ（42）を当て
て位置固定される。第２図からわかるように、下ごしら
えしたケーブル（12）の長さを正確に取付具（10）の長
さと等しくすることは重要問題ではない。

ケーブルの下ごしらえは、該ケーブルのテープ付きの耳
フランジ（34），（36）および中央ウェブ（32）を剥離
してそれに担持される光ファイバ（14），（16）を自由
にする。次いで、この取付具（10）を利用するには、自
由にした光ファイバ（14），（16）を取付具（10）内の
個々の溝に挿置し且つ前記ケーブルを前記取付具の両端
で固定する。

取付具（10）は、互に偏位しそれぞれケーブル（12）の
横断プロファイルと同様なプロファイルを持つ、入口端
および出口端を有する。

前記取付具（10）内に形成される第一の円弧状の溝（2
8）は前記入口端（18）から前記出口端（20）まで延在
する。

取付具の前記円弧状の溝（28）の半径方向内側に形成さ
れる少なくも一つの第二の溝（30）は前記入口および出
口端（18），（20）間に曲線長さを有して各第二の溝
（30）の全長は前記円弧状の溝（28）のそれと等しい。

取付具（10）はテーパ付き外肩（22）、テーパ付き内肩
（24）を該取付具（10）の両側に有しており、これによ
り取付具の全長を通じてケーブル（12）の横断プロファ
イルに近似している。

なお、図示の本例は90度の曲がりを成すものである。本
発明は特定の或る角度に制限されるものではなく、状況
に応じて90度以上或いは以下にすることもできる。

例えば、前記取付具（10）の入口出口両端の相対角度は
45度とすることができる。

取付具（10）には押さえ付け手段（図示せず）を設ける
もよく、接着剤（同じく図示せず）によってその位置を
固定することもできる。

発明の効果本発明のアンダカーペット用取付具は、最外側の溝を円
弧状とし、内側の溝をその円弧状と逆向きの少なくとも
１個の円弧を有する波状とすると共に、各溝の曲線長を
互いに略等しくしたので次の効果を奏する。

各ケーブルには引張り、圧縮等の応力がかかることがな
くケーブルの切断等が生じない。また、ケーブルが略等
しい曲線長の為、伝送特性が変化することもない。複数
のケーブルでも互いに干渉することなく湾曲したルート
に配置することができる。更にケーブルの長さを端部で
そろえる為に切断する必要がない。

図面の簡単な説明第１図は下ごしらえしたアンダカーペットケーブルを分
離して示す本発明の取付具の斜視図である。

第２図はケーブルを本発明の取付具に挿置した、第１図
と同様の斜視図である。

第３図はケーブルを挿置された本発明の取付具の上面図
である。

第４図は第３図の線４−４による本発明の取付具の断面
図である。

10……アンダカーペットケーブル用取付具 12……アンダカーペットケーブル 28,30……溝

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】曲折した配線ルートに沿って形成された複
数の溝を有し、該溝内にケーブルを配置するようにした
アンダカーペットケーブル用取付具において、前記溝のうち、最外側の溝を前記配線ルートに沿った円
弧状とし、少なくとも１本の内側の溝を前記円弧状と逆
向きの少なくとも１個の円弧を有する波状とすると共
に、前記各溝の曲線長を相互に略等しくすることを特徴
とするアンダカーペットケーブル用取付具。