JPH07101948B2 - Secam方式テレビジョン受像機におけるフリッカーフリー回路 - Google Patents

Secam方式テレビジョン受像機におけるフリッカーフリー回路

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JPH07101948B2
JPH07101948B2 JP63253920A JP25392088A JPH07101948B2 JP H07101948 B2 JPH07101948 B2 JP H07101948B2 JP 63253920 A JP63253920 A JP 63253920A JP 25392088 A JP25392088 A JP 25392088A JP H07101948 B2 JPH07101948 B2 JP H07101948B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はSECAM方式テレビジョン受像機におけるフリッ
カーフリー回路に関するものであり、より詳細には、フ
ィールドフリッカーを低減させるためにフィールド倍速
化処理を行なうに際し、フィールドメモリ量を大幅に削
減させると共に、倍速化処理されたクロマ信号を分周す
る分周回路を備えることで従来のSECAM方式色復調回路
をそのまま利用できるようにしたフリッカーフリー回路
に関するものである。
〔従来の技術〕
SECAM方式テレビジョンの伝送方式は周知のとおり、走
査線が625本(2:1インターレース)であり、又フィール
ド周波数は50Hzである。
従ってNTSC方式テレビジョン伝送方式のフィールド周波
数60Hzに比較してそのフィールド周波数が低い。
NTSCに対してSECAMのフィールド周波数わずかに10Hz低
いにもかかわらず、この差は再生画面にフリッカーを生
じさせ易いということは良く知られており、これがSECA
M方式の一つの弱点であると言われている。
このようなフリッカーを低減させるための具体的な対策
として、フィールド倍速化処理を行なうことが提案され
ている。
第2図はフィールド倍速化処理を行なう従来のIDTV(Im
proved Definition TV)の一例を示したブロック図であ
る。
すなわちコンポジットビデオ信号はA/D変換回路1に印
加され、ここでデジタル化される。A/D変換されたデジ
タル信号は輝度信号Yおよびクロマ信号Cに分離するY/
C分離回路2にもたらされ、ここでY信号並びにC信号
に分離する。
前記C信号の一部は1H遅延回路3に入力されると共に、
1H遅延された出力と前記C信号は1/2水平周期で切換え
られる周知のSECAMスイッチ4に印加される。このSECAM
スイッチ4からは色差信号に相当するDRおよびDB信号が
出力され、Y,DR,DBの各信号はフィールド倍速変換回路
5に印加される。このフィールド倍速変換回路5はコン
ポジットビデオ信号に含まれる例えば垂直同期信号に同
期するクロックによって前記Y,DR,DBの各コンポーネン
ト信号をフィールドメモリ6に書き込むと共に、書き込
み時の倍の速度で前記メモリ6より各Y,DR,DBのコンポ
ーネント信号を読み出すものであり、従ってフィールド
倍速変換回路5より出力されるY′,DR′,DB′の各デジ
タル信号は実質上フィールド周波数が倍に変換された状
態に成される。
これら各Y′,DR′,DB′の各デジタル信号はそれぞれD/
A変換回路7,8,9によってアナログ変換され、倍速にされ
たY′,DR′,DB′信号として出力される。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述したフリッカーフリー回路には相当の容量のメモリ
を必要とするという欠点がある。
すなわち、SECAM信号の水平,垂直周波数をそれぞれfH,
fVとすると、fH,fVは fH=15.625KHz fV=50Hz であり、走査線数は625本(2:1インターレース)であ
る。
又、カラーサブキャリア周波数fSCは fSC≒283.5fH である。
ここで、サンプリング周波数fSを、カラーサブキャリア
周波数fSCの4倍、すなわち fS=283.5×4×fH=1134fH≒17.719〔MHz〕にとると、
1走査線当りのサンプル点は、上式より1134点となる。
すると、1フィールド当りのサンプル点は 1134×625/2=354375 となり、1サンプル点の分解能を8bitとすると、1フィ
ールド当りのメモリ数は 354375×8=2.835Mbit となる。この結果がY信号として必要な1フィールドメ
モリ数であるが、前記した従来の例によると、DR,DB
号用にさらにメモリが必要となる。
DR,DBの各信号はY信号に比べて帯域は狭いため、DR,DB
信号のサンプリング周波数を、仮にY信号のサンプリン
グ周波数の1/2にとるとすると、DR,DB信号に必要なメモ
リ数は、Y信号の場合の半分になり、DR,DBそれぞれ 2.835/2Mbit 必要となる。
以上のとおり、従来の例によると1フィールドメモリ量
は、サンプリング周波数が17.719〔MHz〕の場合、 Y信号用メモリ…2.835Mbit DR信号用メモリ…2.835/2Mbit DB信号用メモリ…2.835/2Mbit で合計5.670Mbit必要である。
このメモリは現状のところ高価であり、IDTVの全体のコ
ストに占めるメモリの割合は相当大きなものである。
そこで画質の劣化を生じさせることなく、メモリの削減
技術の開発が必要となっており、本発明はこれを実現さ
せるための具体的な構成を提供することを課題としてい
る。
又、上述のようにフィールドメモリを用いてコンポジッ
ト信号を倍速化させた場合、当然クロマ信号も倍速化さ
れるため、従来のSECAM色復調回路は共用できないこと
になる。本発明は従来の色復調回路を共用し得るように
構成することで、この種のIDTVにおけるコストの上昇を
抑えることを他の課題とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
前記課題を解決するため本発明により成されたフリッカ
ーフリー回路は、SECAM方式テレビジョン信号のコンポ
ジット信号を入力とし、該コンポジット信号をデジタル
変換するA/D変換回路と、このA/D変換回路によってデジ
タル変換されたコンポジット信号をメモリに書き込むと
共に、書き込まれたメモリより書き込み時の倍速のクロ
ックで信号を読み出すフィールド倍速変換回路と、この
フィールド倍速変換回路よりもたらされるデジタル信号
をアナログ変換するD/A変換回路と、このD/A変換回路か
らのアナログ信号を入力とし、輝度信号並びにクロマ信
号を分離して出力するY/C分離回路と、このY/C分離回路
によって得られたクロマ信号のサブキャリアを分周する
分周回路とを具備した点に特徴を有する。
〔作 用〕
上記構成によると、SECAM方式テレビジョン信号のコン
ポジット信号をそのままA/D変換し、このコンポジット
信号の状態でフィールド倍速変換を行ない、フィールド
倍速変換後にD/A変換してY/C分離するようにしているた
め、各コンポーネント信号に別けてフィールド倍速変換
するようにした従来のものに比較して大幅にフィールド
メモリの量を低減させることが可能になる。
又、倍速化処理されたクロマ信号は分周回路によって1/
2分周するよう成されているため、従来のSECAM方式色復
調回路をそのまま利用することができる。
〔実施例〕
以下本発明の実施例を第1図に基づいて説明する。
同図において、11はSECAM方式テレビジョン信号のコン
ポジット信号を受ける入力端子であり、この入力端子に
印加されたコンポジット信号はA/D変換回路12に入力さ
れる。このA/D変換回路12は例えばカラーサブキャリアf
SCの4倍のサンプリングクロックで変換するものであ
り、その出力はフィールド倍速変換回路13に印加され
る。
一方入力端子11に印加されたコンポジット信号の一部は
同期信号分離回路14にもたらされ、この同期信号分離回
路14によって垂直同期信号H、並びに水平同期信号Vが
抽出される。前記垂直同期信号Hの一部はクロックジェ
ネレータ15に印加され、このクロックジェネレータ15に
よって垂直同期信号Hに同期したクロック信号CLを発生
させる。このクロック信号CL、並びに前記垂直同期信号
H、水平同期信号Vはいずれもメモリコントローラ16に
入力される。
メモリコントローラ16は前記フィールド倍速変換回路13
に印加されるデジタル映像信号を記憶するフィールドメ
モリ17への書き込み及び読み出しを制御するものであ
る。すなわちクロック信号によりデジタル変換されたコ
ンポジット信号を前記メモリ17へ書き込むと共に、書き
込まれたメモリ17より書き込み時の2倍の周波数のクロ
ックで読み出すよう制御される。従ってメモリ17に書き
込まれたデジタル信号はダブルスキャン用の2倍速のデ
ジタル信号として変換される。
この倍速のデジタル信号はD/A変換回路18によってアナ
ログ変換されY/C分離回路19に印加される。このY/C分離
回路19は周知のとおり、輝度信号Y′とクロマ信号C′
に分離するものであり、分離されたクロマ信号C′は分
周回路20によって、そのキャリア周波数が1/2に低減さ
れる。
SECAM方式テレビジョンにおけるクロマ信号は周知のと
おりFM変調されており、振幅情報は不要である。従って
倍速化された8.86MHzの色副搬送波を有するクロマ信号
C′は分周回路20によって4.43MHzの標準色副搬送波を
有するクロマ信号Cに変換される。
この分周回路20によって1/2に分周されたクロマ信号C
は、1H遅延回路21を介した信号と共に周知のSECAMスイ
ッチ22に印加され、その出力はDR復調器23およびDB復調
器24によってR−YおよびB−Yの色差信号に復調され
る。
そして前記Y′,R−Y,B−Yの各信号は、それぞれ出力
端子25,26,27にもたらされる。
以上の構成におけるフィールドメモリ17の1フィールド
メモリ数について考察すると、この発明においてはSECA
Mコンポジットビデオ信号をそのままA/D変換し、フィー
ルド倍速処理を成すよう構成されているため、従来のよ
うにサンプリング周波数fSをカラーサブキャリアfSC
4倍すなわち fS=283.5×4×fH=1134fH≒17.719〔MHz〕 にとると、1走査線当りのサンプル点は1134点となる。
従って1フィールド当りのサンプル点は 1134×625/2=354375 となり、従来と同様に1サンプル点の分解能を8bitとす
ると1フィールドに必要なメモリ数は 354375×8=2.835Mbit となる。
従って本発明によると、1フィールドに必要なフィール
ドメモリ量は従来のものに比較して半分で済むことにな
る。
又、Y/C分離回路19によって分離されたクロマ信号C′
は分周器20によって4.43MHzの標準色副搬送波に低下さ
れるため、従来のSECAM色復調回路を構成する集積回路
等をそのまま利用することができる。
〔効 果〕
以上のとおり、本発明はSECAM方式テレビジョン信号の
コンポジット信号をA/D変換し、このA/D変換されたデジ
タル信号を倍速変換処理し、倍速変換されたコンポジッ
トデジタル信号をD/A変換回路でアナログ信号に戻した
後に輝度信号並びにクロマ信号を分離するようにしてい
るので、倍速変換回路において必要なフィールドメモリ
の量を大幅に低減させることが可能である。
加えてY/C分離回路より得られたクロマ信号は分周回路
によって標準色信号に変換するよう成されているので、
従来のSECAM色復調回路を構成する集積回路等がそのま
ま利用でき、従ってこの種のIDTVにおけるコストを大幅
に低減させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示したブロック図、 第2図は従来の実施例を示したブロック図である。 12……A/D変換回路、13……フィールド倍速処理回路、1
4……同期信号分離回路、15……クロックジェネレー
タ、16……メモリコントローラ、17……フィールドメモ
リ、18……D/A変換回路、19……Y/C分離回路、20……分
周回路、21……1H遅延回路、22……SECAMスイッチ、23
……DR復調器、24……DB復調器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】SECAM方式テレビジョンのコンポジット信
    号を入力とし、該コンポジット信号をデジタル変換する
    A/D変換回路と、 前記A/D変換回路によってデジタル変換されたコンポジ
    ット信号をメモリに書き込むと共に、書き込まれたメモ
    リより書き込み時の倍速のクロックで信号を読み出すフ
    ィールド倍速変換回路と、 前記フィールド倍速変換回路よりもたらされるデジタル
    信号をアナログ変換するD/A変換回路と、 前記D/A変換回路からのアナログ信号を入力とし、輝度
    信号並びにクロマ信号を分離して出力するY/C分離回路
    と、 前記Y/C分離回路によって得られたクロマ信号のサブキ
    ャリアを分周する分周回路 とを具備して成るSECAM方式テレビジョン受像機におけ
    るフリッカーフリー回路。
JP63253920A 1988-10-11 1988-10-11 Secam方式テレビジョン受像機におけるフリッカーフリー回路 Expired - Lifetime JPH07101948B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS53116735A (en) * 1977-03-23 1978-10-12 Sony Corp Secam color video signal recording device
DE3209876C2 (de) * 1982-03-18 1985-05-09 Standard Elektrik Lorenz Ag, 7000 Stuttgart Gerät zur flimmerfreien Wiedergabe von Fernsehbildern und Text- und Graphikseiten

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