JPH07101869A - 育毛剤及びこれを含有する頭髪用化粧料 - Google Patents
育毛剤及びこれを含有する頭髪用化粧料Info
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- JPH07101869A JPH07101869A JP5248351A JP24835193A JPH07101869A JP H07101869 A JPH07101869 A JP H07101869A JP 5248351 A JP5248351 A JP 5248351A JP 24835193 A JP24835193 A JP 24835193A JP H07101869 A JPH07101869 A JP H07101869A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 育毛効果に優れ、且つ、安全性が高い育毛剤
及びこれを含有する頭髪用化粧料を提供する。 【構成】 水及び/又は極性有機溶媒で抽出した前胡の
抽出物を育毛剤とする。また、この育毛剤を頭髪用化粧
料に、好ましくは0.1〜10重量%配合する。
及びこれを含有する頭髪用化粧料を提供する。 【構成】 水及び/又は極性有機溶媒で抽出した前胡の
抽出物を育毛剤とする。また、この育毛剤を頭髪用化粧
料に、好ましくは0.1〜10重量%配合する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、育毛剤及びこれを含有
する頭髪用化粧料に関し、詳しくは、前胡抽出物よりな
る育毛剤及びこれを含有する頭髪用化粧料に関する。
する頭髪用化粧料に関し、詳しくは、前胡抽出物よりな
る育毛剤及びこれを含有する頭髪用化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】いつまでも豊富で黒く美しい頭髪を保持
することは、老若男女を問わず、全ての人の願いであっ
た。しかしながら、社会的なストレスや対人関係でのス
トレス等、ストレスの多い現代社会においては、かかる
ストレスが頭髪へ悪影響を及ぼし、脱毛症などの頭髪に
係わるトラブルを抱える人の数は、毎年うなぎ登りに増
大している。
することは、老若男女を問わず、全ての人の願いであっ
た。しかしながら、社会的なストレスや対人関係でのス
トレス等、ストレスの多い現代社会においては、かかる
ストレスが頭髪へ悪影響を及ぼし、脱毛症などの頭髪に
係わるトラブルを抱える人の数は、毎年うなぎ登りに増
大している。
【0003】この様な状況を反映して、これまでに、ヨ
クイニン、イチョウ、ショウガなどの生薬抽出エキス、
ビタミンEやアロキサジン、アデノシン−3’、5’−
サイクリックモノホスフェ−ト(c−AMP)などが育
毛剤として開発されてきた。
クイニン、イチョウ、ショウガなどの生薬抽出エキス、
ビタミンEやアロキサジン、アデノシン−3’、5’−
サイクリックモノホスフェ−ト(c−AMP)などが育
毛剤として開発されてきた。
【0004】しかしながら、これらの育毛剤は、いずれ
も育毛作用が今一つである上、なかには、ブームを呼ん
だいわゆる101の様に、皮膚炎などの副作用を起こす
等、安全上好ましくないものもあり、今のところ、実用
に耐えるものは得られていない。そこで、育毛効果に優
れ、且つ、安全性にも優れた育毛剤の開発が望まれてい
た。
も育毛作用が今一つである上、なかには、ブームを呼ん
だいわゆる101の様に、皮膚炎などの副作用を起こす
等、安全上好ましくないものもあり、今のところ、実用
に耐えるものは得られていない。そこで、育毛効果に優
れ、且つ、安全性にも優れた育毛剤の開発が望まれてい
た。
【0005】一方、前胡は広く漢方生薬として用いられ
ているものの一つであり、その薬効としては、補血作用
など循環器系の疾患に対する予防、改善効果が知られて
いる。
ているものの一つであり、その薬効としては、補血作用
など循環器系の疾患に対する予防、改善効果が知られて
いる。
【0006】しかし、前胡抽出物が育毛作用を有するこ
とは、全く知られておらず、また、これを頭髪用化粧料
に配合して育毛効果を持たせるという報告は、未だされ
ていない。
とは、全く知られておらず、また、これを頭髪用化粧料
に配合して育毛効果を持たせるという報告は、未だされ
ていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記観点か
らなされたものであり、育毛効果に優れ、且つ、安全性
が高い育毛剤及びこれを含有する頭髪用化粧料を提供す
ることを課題とする。
らなされたものであり、育毛効果に優れ、且つ、安全性
が高い育毛剤及びこれを含有する頭髪用化粧料を提供す
ることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために、漢方生薬及びその抽出物について、
育毛作用を指標に、広くスクリーニングを重ねた結果、
前胡抽出物に、優れた発毛促進作用を有する成分が存在
することを見出し、且つその成分が白髪改善作用も併せ
持つことを見出し、本発明を完成するに至った。
を解決するために、漢方生薬及びその抽出物について、
育毛作用を指標に、広くスクリーニングを重ねた結果、
前胡抽出物に、優れた発毛促進作用を有する成分が存在
することを見出し、且つその成分が白髪改善作用も併せ
持つことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】すなわち本発明は、前胡抽出物よりなる育
毛剤及びこれを含有する頭髪用化粧料である。以下、本
発明を詳細に説明する。 <1>本発明の育毛剤 本発明の育毛剤は、前胡の抽出物よりなる。
毛剤及びこれを含有する頭髪用化粧料である。以下、本
発明を詳細に説明する。 <1>本発明の育毛剤 本発明の育毛剤は、前胡の抽出物よりなる。
【0010】本発明において用いられる前胡(ペウセダ
イン ラディクス(Peucedain radix))は、セリ科の
植物であり、広く漢方生薬として用いられているもので
ある。
イン ラディクス(Peucedain radix))は、セリ科の
植物であり、広く漢方生薬として用いられているもので
ある。
【0011】前胡には、発毛促進作用を有すると共に白
髪改善作用を併せ持つ成分が含まれており、全草をホモ
ジネートしたものや、全草の乾燥物を細かく粉砕したも
のも使用可能であるが、根あるいは地上部より、前記成
分を抽出物に含有させて取り出し本発明の育毛剤として
用いることが好ましい。本発明において抽出物とは、こ
のようなホモジネート、粉砕物及び抽出物、又はこれら
の濃縮物のいずれでもよく、またこれらの混合物でもよ
い。
髪改善作用を併せ持つ成分が含まれており、全草をホモ
ジネートしたものや、全草の乾燥物を細かく粉砕したも
のも使用可能であるが、根あるいは地上部より、前記成
分を抽出物に含有させて取り出し本発明の育毛剤として
用いることが好ましい。本発明において抽出物とは、こ
のようなホモジネート、粉砕物及び抽出物、又はこれら
の濃縮物のいずれでもよく、またこれらの混合物でもよ
い。
【0012】前胡の抽出処理は、連続式、バッチ式等の
方法で、常法により、冷浸又は温浸にて任意の時間行
う。例えば、前胡の根部を乾燥した後、細切し、抽出溶
媒に、室温で1〜3日間、又は、抽出溶媒の沸騰温度で
1〜5時間浸漬し抽出を行う。その後、抽出液から抽出
残渣を除いて、減圧または限外濾過を行い抽出物を濃縮
する。さらに、必要に応じて溶媒を完全に留去して乾固
するかまたは凍結乾燥させる。抽出物の一例を挙げる
と、前胡全草を温湯抽出し濾過した後、凍結乾燥して得
られる抽出物は、褐色のアモルファスである。
方法で、常法により、冷浸又は温浸にて任意の時間行
う。例えば、前胡の根部を乾燥した後、細切し、抽出溶
媒に、室温で1〜3日間、又は、抽出溶媒の沸騰温度で
1〜5時間浸漬し抽出を行う。その後、抽出液から抽出
残渣を除いて、減圧または限外濾過を行い抽出物を濃縮
する。さらに、必要に応じて溶媒を完全に留去して乾固
するかまたは凍結乾燥させる。抽出物の一例を挙げる
と、前胡全草を温湯抽出し濾過した後、凍結乾燥して得
られる抽出物は、褐色のアモルファスである。
【0013】抽出に用いる溶媒としては、水及び/又は
極性有機溶媒が好ましい。極性有機溶媒としては、メタ
ノール、エタノール等のアルコール類やアセトンなどが
挙げられ、これらを単独または2種以上混合して用いて
もよく、またこれらと水との混合溶媒としてもよい。
極性有機溶媒が好ましい。極性有機溶媒としては、メタ
ノール、エタノール等のアルコール類やアセトンなどが
挙げられ、これらを単独または2種以上混合して用いて
もよく、またこれらと水との混合溶媒としてもよい。
【0014】<2>本発明の頭髪用化粧料 本発明の頭髪用化粧料は、上記前胡の抽出物を配合した
ものである。配合量は、化粧料全量に対し、0.1〜1
0重量%であることが好ましい。配合量が0.1重量%
未満では、十分な発毛促進効果が期待できず、10重量
%を越えても効果は頭打ちとなり経済的でない。
ものである。配合量は、化粧料全量に対し、0.1〜1
0重量%であることが好ましい。配合量が0.1重量%
未満では、十分な発毛促進効果が期待できず、10重量
%を越えても効果は頭打ちとなり経済的でない。
【0015】本発明の頭髪用化粧料の剤型は、特に限定
されるものではなく、例えば、ヘアトニック、シャンプ
ー、リンス、ポマード、ヘアローション、ヘアクリー
ム、ヘアトリートメント等の通常、頭髪用化粧料として
用いられているものが挙げられる。これらの頭髪用化粧
料は、前胡抽出物を配合する以外は、通常の頭髪用化粧
料と同様の方法で製造することができる。
されるものではなく、例えば、ヘアトニック、シャンプ
ー、リンス、ポマード、ヘアローション、ヘアクリー
ム、ヘアトリートメント等の通常、頭髪用化粧料として
用いられているものが挙げられる。これらの頭髪用化粧
料は、前胡抽出物を配合する以外は、通常の頭髪用化粧
料と同様の方法で製造することができる。
【0016】また、本発明の頭髪用化粧料には、通常、
頭髪用化粧料に適用される炭化水素類、ロウ類、油脂
類、エステル類、高級脂肪酸、高級アルコール、界面活
性剤、香料、色素、防腐剤、抗酸化剤、紫外線防御剤、
アルコール類、pH調整剤、及び各種目的に応じた種々
の薬効成分などが適宜選択されて調製される。更に、本
発明の発毛促進成分である前胡抽出物以外の発毛、育毛
成分、例えば、卵胞ホルモン、抹消血管血流促進剤、局
所刺激剤、角質溶解剤、抗脂漏剤、殺菌剤、代謝賦活
剤、酸素活性阻害剤、消炎剤、栄養剤、保湿剤等を前胡
抽出物と併わせて用いることもできる。
頭髪用化粧料に適用される炭化水素類、ロウ類、油脂
類、エステル類、高級脂肪酸、高級アルコール、界面活
性剤、香料、色素、防腐剤、抗酸化剤、紫外線防御剤、
アルコール類、pH調整剤、及び各種目的に応じた種々
の薬効成分などが適宜選択されて調製される。更に、本
発明の発毛促進成分である前胡抽出物以外の発毛、育毛
成分、例えば、卵胞ホルモン、抹消血管血流促進剤、局
所刺激剤、角質溶解剤、抗脂漏剤、殺菌剤、代謝賦活
剤、酸素活性阻害剤、消炎剤、栄養剤、保湿剤等を前胡
抽出物と併わせて用いることもできる。
【0017】
【実施例】以下に、本発明の実施例を説明する。はじめ
に、前胡抽出物からなる本発明の育毛剤の実施例を説明
する。
に、前胡抽出物からなる本発明の育毛剤の実施例を説明
する。
【0018】
【実施例1】前胡の根部の乾燥物100gを5〜10m
mに細切し、これに1000mlの精製水を加え、撹拌
しながら105℃で3時間の抽出を行った。その後、こ
れを冷却し、濾過して不溶物を除去した後、濾液を濃縮
した。更に、得られた濃縮物を凍結乾燥して、前胡抽出
物を21.4gの褐色アモルファスとして得た。
mに細切し、これに1000mlの精製水を加え、撹拌
しながら105℃で3時間の抽出を行った。その後、こ
れを冷却し、濾過して不溶物を除去した後、濾液を濃縮
した。更に、得られた濃縮物を凍結乾燥して、前胡抽出
物を21.4gの褐色アモルファスとして得た。
【0019】
【実施例2】前胡の全草の乾燥物100gを5〜10m
mに細切し、これに精製水300ml、エタノール70
0mlを加え、撹拌しながら3時間加熱還流した。冷却
後、濾過により不溶物を除去し、濾液を減圧濃縮した。
更に、得られた濃縮物を凍結乾燥して、前胡抽出物を2
9.3gの褐色アモルファスとして得た。
mに細切し、これに精製水300ml、エタノール70
0mlを加え、撹拌しながら3時間加熱還流した。冷却
後、濾過により不溶物を除去し、濾液を減圧濃縮した。
更に、得られた濃縮物を凍結乾燥して、前胡抽出物を2
9.3gの褐色アモルファスとして得た。
【0020】<本発明の育毛剤の評価>上記実施例1、
2で得られた育毛剤について、安全性、発毛促進作用、
白髪改善作用に関する試験を行った。
2で得られた育毛剤について、安全性、発毛促進作用、
白髪改善作用に関する試験を行った。
【0021】(1)経皮刺激(局所毒性)試験 1群6匹づつ2群のハートレイ系白色種モルモットの背
部を3×3cmの大きさに剃毛し、この部分に実施例
1、2で得られた育毛剤の10重量%水溶液をそれぞ
れ、1日1回0.05mlづつ5日間連続投与した。投
与開始後6日目に、以下の本邦パッチテスト判定基準
(日本皮膚科学会)により、経皮刺激性を評価した。
部を3×3cmの大きさに剃毛し、この部分に実施例
1、2で得られた育毛剤の10重量%水溶液をそれぞ
れ、1日1回0.05mlづつ5日間連続投与した。投
与開始後6日目に、以下の本邦パッチテスト判定基準
(日本皮膚科学会)により、経皮刺激性を評価した。
【0022】− : 無反応 ± : 疑陽性反応、 + : 陽性反応、 ++ : 浮腫を伴った反応 結果は、全てのモルモットが−を示した。これにより、
本発明の育毛剤は、安全性に優れていることがわかる。
本発明の育毛剤は、安全性に優れていることがわかる。
【0023】(2)発毛促進作用 1群5匹づつ9周齢のC3Hマウスの背部を2×2cm
の広さに剃毛し、翌日、実施例1、2で得られた育毛剤
を表1に示すような各種濃度で含有する70%エタノー
ル水溶液、比較例としてビタミンEを2重量%含有する
70%エタノール水溶液、コントロールとして70%エ
タノール水溶液を、それぞれ各群のマウスの剃毛部に
0.04gづつ塗布した。塗布後14日目に毛成長度の
レベルを、以下の基準で肉眼により評価した。
の広さに剃毛し、翌日、実施例1、2で得られた育毛剤
を表1に示すような各種濃度で含有する70%エタノー
ル水溶液、比較例としてビタミンEを2重量%含有する
70%エタノール水溶液、コントロールとして70%エ
タノール水溶液を、それぞれ各群のマウスの剃毛部に
0.04gづつ塗布した。塗布後14日目に毛成長度の
レベルを、以下の基準で肉眼により評価した。
【0024】 − : コントロール群のマウスの毛の生え方と同程度 ± : コントロール群のマウスの毛の生え方よりわず
かに早い + : コントロール群のマウスの毛の生え方より明ら
かに早い ++ : コントロール群のマウスの毛の生え方より著
しく早い 結果を表1に5匹のマウスの平均として示す。
かに早い + : コントロール群のマウスの毛の生え方より明ら
かに早い ++ : コントロール群のマウスの毛の生え方より著
しく早い 結果を表1に5匹のマウスの平均として示す。
【0025】
【表1】 この結果から、本発明の育毛剤は、発毛促進作用に優れ
ていることが明らかである。
ていることが明らかである。
【0026】 (3)白髪改善作用(毛包培養による評価) Ayマウス(7〜9日齢)を屠殺した後、背部皮膚を剥
離し、これを顕微鏡を用いて、毛に沿って1×1mmの
大きさで3個切出し、ペニシリンとストレプトマイシン
を各400単位/mlの濃度で含有するリン酸緩衝生理
食塩水(PBS)中に20分間浸漬して滅菌処理した。
このそれぞれを、ペニシリンとストレプトマイシンを各
100単位/mlの濃度で、及びウシ胎仔血清(FB
S)を15%の濃度で含有するハムのF12培地に入
れ、ポアサイズ0.4ミクロンのメンブレンフィルター
で包み、ガラスチューブに入れた。
離し、これを顕微鏡を用いて、毛に沿って1×1mmの
大きさで3個切出し、ペニシリンとストレプトマイシン
を各400単位/mlの濃度で含有するリン酸緩衝生理
食塩水(PBS)中に20分間浸漬して滅菌処理した。
このそれぞれを、ペニシリンとストレプトマイシンを各
100単位/mlの濃度で、及びウシ胎仔血清(FB
S)を15%の濃度で含有するハムのF12培地に入
れ、ポアサイズ0.4ミクロンのメンブレンフィルター
で包み、ガラスチューブに入れた。
【0027】上記と同様に調整したF12培地5mlと
PBS50μlを入れた培養試験管を3本用意し、その
うち2本にそれぞれ上記実施例1、2の育毛剤を最終濃
度が0.1%となるように加えて(但し、コントロール
には何も加えずに)溶解させた後、各試験管に上記で作
製したガラスチューブを1個づつ入れ、炭酸ガスを1分
間注入して密閉した後、9rpm、37℃で2日間回転
培養した。
PBS50μlを入れた培養試験管を3本用意し、その
うち2本にそれぞれ上記実施例1、2の育毛剤を最終濃
度が0.1%となるように加えて(但し、コントロール
には何も加えずに)溶解させた後、各試験管に上記で作
製したガラスチューブを1個づつ入れ、炭酸ガスを1分
間注入して密閉した後、9rpm、37℃で2日間回転
培養した。
【0028】培養後、ホルマリン固定し、生物顕微鏡で
視野内の全毛包数と黒化した毛包数を計数した。視野内
の全毛包数に対する黒化した毛包数を百分率で表し、こ
れを黒化頻度として白髪改善の評価の指標とした。結果
を表2に示す。
視野内の全毛包数と黒化した毛包数を計数した。視野内
の全毛包数に対する黒化した毛包数を百分率で表し、こ
れを黒化頻度として白髪改善の評価の指標とした。結果
を表2に示す。
【0029】
【表2】 この結果より本発明の育毛剤が、毛の黒化を促して白髪
化を改善していることがわかる。
化を改善していることがわかる。
【0030】次に、上記実施例で得られた育毛剤を含有
する本発明の頭髪用化粧料の実施例を示す。尚、以下に
用いる配合量は全て重量部である。
する本発明の頭髪用化粧料の実施例を示す。尚、以下に
用いる配合量は全て重量部である。
【0031】
【実施例3】 ヘアローション 表3のA成分を室温で撹拌し、均一に溶解した後、同様
に溶解したB成分を加え、更にC成分を加えてヘアロー
ションを製造した。
に溶解したB成分を加え、更にC成分を加えてヘアロー
ションを製造した。
【0032】
【表3】
【0033】
【実施例4】 ヘアトニック 表4のA成分を室温で撹拌し溶解した後、同様に溶解し
たB成分を加え、更にC成分を加えてヘアトニックを製
造した。同様にして本発明の育毛剤の替わりにビタミン
Eを配合した比較例のヘアトニックも製造した。
たB成分を加え、更にC成分を加えてヘアトニックを製
造した。同様にして本発明の育毛剤の替わりにビタミン
Eを配合した比較例のヘアトニックも製造した。
【0034】
【表4】
【0035】<本発明の頭髪用化粧料の評価>上記実施
例4及び比較例1の頭髪用化粧料を用いて、発毛促進作
用、白髪改善作用に関する実使用試験を行った。
例4及び比較例1の頭髪用化粧料を用いて、発毛促進作
用、白髪改善作用に関する実使用試験を行った。
【0036】(1)発毛促進作用 薄毛症、脱毛症を自覚するパネラー20名を10人づつ
2グループに分け、1グループには、実施例4で得られ
たヘアトニックを、もう一方のグループには比較例1の
ヘアトニックを、それぞれ1日2回6ヶ月間使用しても
らい、症状の改善度を肉眼で判定した。
2グループに分け、1グループには、実施例4で得られ
たヘアトニックを、もう一方のグループには比較例1の
ヘアトニックを、それぞれ1日2回6ヶ月間使用しても
らい、症状の改善度を肉眼で判定した。
【0037】(2)白髪改善作用 白髪に悩むパネラー20名を10人づつ2グループに分
け、1グループには実施例4のヘアトニックをもう一方
のグループには、比較例1のヘアトニックをそれぞれ1
日2回6ヶ月間使用してもらい、白髪の改善度を肉眼で
判定した。判定基準は、以下の通りである。
け、1グループには実施例4のヘアトニックをもう一方
のグループには、比較例1のヘアトニックをそれぞれ1
日2回6ヶ月間使用してもらい、白髪の改善度を肉眼で
判定した。判定基準は、以下の通りである。
【0038】− : 白髪が増えた又は変化なし ± : やや黒髪増加 + : 黒髪増加 ++ : 著しく黒髪増加 上記各実使用試験の結果を、表4の最下欄に示す。これ
により、本発明の頭髪用化粧料は、前胡抽出物の替わり
にビタミンEを含有する頭髪用化粧料に比べて、明らか
に優れた発毛促進作用、白髪改善作用を有することがわ
かる。
により、本発明の頭髪用化粧料は、前胡抽出物の替わり
にビタミンEを含有する頭髪用化粧料に比べて、明らか
に優れた発毛促進作用、白髪改善作用を有することがわ
かる。
【0039】
【実施例5】 ヘアクリーム 表5のA成分、B成分をそれぞれ80℃に加熱溶解し、
A成分をB成分に徐々に加えて乳化し、これにC成分を
加えて撹拌しながら冷却してヘアクリームを製造した。
A成分をB成分に徐々に加えて乳化し、これにC成分を
加えて撹拌しながら冷却してヘアクリームを製造した。
【0040】
【表5】
【0041】
【実施例6】 ヘアトリートメント 表6のA成分、B成分をそれぞれ80℃に加熱溶解し、
A成分にB成分を徐々に加え乳化した。これにC成分を
加え、撹拌しながら冷却しヘアトリートメントを製造し
た。
A成分にB成分を徐々に加え乳化した。これにC成分を
加え、撹拌しながら冷却しヘアトリートメントを製造し
た。
【0042】
【表6】
【0043】
【実施例7】 シャンプー 表7の成分を80℃で加熱溶解し、撹拌冷却しシャンプ
ーを得た。
ーを得た。
【0044】
【表7】
【0045】
【発明の効果】本発明の育毛剤は、優れた育毛作用を有
すると共に安全性も高い。また、本発明の頭髪用化粧料
は、この育毛剤を含有することで、育毛作用に優れるば
かりでなく、長期間連続して安全に使用することができ
る。
すると共に安全性も高い。また、本発明の頭髪用化粧料
は、この育毛剤を含有することで、育毛作用に優れるば
かりでなく、長期間連続して安全に使用することができ
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 前胡抽出物よりなる育毛剤。
- 【請求項2】 前記抽出物が、水及び/又は極性有機溶
媒で抽出されたことを特徴とする請求項1記載の育毛
剤。 - 【請求項3】 請求項1記載の育毛剤を含有する頭髪用
化粧料。 - 【請求項4】 前記育毛剤の含有量が、化粧料全量に対
して0.1〜10重量%であることを特徴とする請求項
3記載の頭髪用化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5248351A JPH07101869A (ja) | 1993-10-04 | 1993-10-04 | 育毛剤及びこれを含有する頭髪用化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5248351A JPH07101869A (ja) | 1993-10-04 | 1993-10-04 | 育毛剤及びこれを含有する頭髪用化粧料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07101869A true JPH07101869A (ja) | 1995-04-18 |
Family
ID=17176809
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5248351A Pending JPH07101869A (ja) | 1993-10-04 | 1993-10-04 | 育毛剤及びこれを含有する頭髪用化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07101869A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020095855A (ko) * | 2001-06-16 | 2002-12-28 | 표점덕 | 한약재를 원료로 한 백발 치유 보조제 |
-
1993
- 1993-10-04 JP JP5248351A patent/JPH07101869A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020095855A (ko) * | 2001-06-16 | 2002-12-28 | 표점덕 | 한약재를 원료로 한 백발 치유 보조제 |
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