JPH07101829A - 棒状化粧料の表面処理方法 - Google Patents

棒状化粧料の表面処理方法

Info

Publication number
JPH07101829A
JPH07101829A JP25078893A JP25078893A JPH07101829A JP H07101829 A JPH07101829 A JP H07101829A JP 25078893 A JP25078893 A JP 25078893A JP 25078893 A JP25078893 A JP 25078893A JP H07101829 A JPH07101829 A JP H07101829A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stick
cosmetic
shaped cosmetic
sticklike
cosmetic material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25078893A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Okahata
誠治 岡畑
Katsunori Nakano
克則 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP25078893A priority Critical patent/JPH07101829A/ja
Publication of JPH07101829A publication Critical patent/JPH07101829A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cosmetics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 棒状化粧料の容器への充填及びセット時に、
棒状化粧料の外面にパーティングラインや微細な空孔を
生じても、これを不良品とすることなく、その外表面に
優れた光沢性を賦与して商品価値の高い棒状化粧料とす
ることができる棒状化粧料の表面処理方法を提供するこ
と。 【構成】 本発明の棒状化粧料の表面処理方法は、棒状
化粧料を容器に取付た後、該棒状化粧料の外表面に光沢
剤を塗布する光沢剤塗布工程と、該光沢剤塗布後の外表
面を加熱する加熱工程を組合せることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、棒状化粧料の表面処理
方法に関するものであり、より詳細には、口紅等の棒状
化粧料を容器に充填セットした後に、その露出外表面を
平滑に艶出し処理する棒状化粧料の表面処理方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に棒状化粧料、例えば、口紅、ファ
ンデーション、チック等は、油脂類、ロウ類及びそれら
の誘導体の混合物に着色顔料、白色顔料、染料等を混練
し、融点以上の温度で溶解する。この溶融物を金属或い
は樹脂等よりなる型に流し込み、冷却固化して成形さ
せ、その後化粧容器に充填して製造する。この際に成形
された棒状化粧料の外表面は、通常、型によりパーティ
ングラインや微細な空孔を多数有する。このため、商品
価値を高めるため、その外表面薄層を加熱し再度溶融す
ることによりパーティングラインの消滅及び微細な空孔
の封孔を行うことが考えられている。従来、かかる棒状
化粧料表面の溶融処理には、可燃性ガスの炎、加熱ヒー
タ等の輻射熱が利用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
表面処理法では、その外表面を平滑にするが、その光沢
や艶を充分に出すことには未だ改善の余地がある。ま
た、棒状化粧料の外表面を直接光沢剤等を用いて塗布す
る方法が従来から提案されている(特開昭62−261
308号公報)。かかる方法では、その外表面に艶や光
沢はでるが、その光沢はパーティングライン及び微細な
空孔等によりいびつな光沢となり、棒状化粧料の不良品
を発生させる原因の一つとなっている。従って、本発明
の目的は、棒状化粧料の容器への充填及びセット時に、
棒状化粧料の外面にパーティングラインや微細な空孔を
生じても、これを不良品とすることなく、その外表面に
優れた光沢性を賦与して商品価値の高い棒状化粧料とす
ることができる棒状化粧料の表面処理方法を提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意研究
を行った結果、棒状化粧料の外表面に光沢剤を塗布した
後、その外表面を加熱し、その表面層を溶融させること
で、棒状化粧料の外表面の艶および光沢は、その表面を
加熱して表面層の溶融のみを行ったものに比べて優れ、
また光沢剤のみを塗布したものに比べても優れているこ
とを知見した。即ち、本発明は、上記知見に基づいて目
的を達成するものであり、棒状化粧料を容器に取付た
後、該棒状化粧料の外表面に光沢剤を塗布する光沢剤塗
布工程と、該光沢剤塗布後の外表面を加熱する加熱工程
を組合せることを特徴とする棒状化粧料の表面処理方法
を提供するものである。
【0005】
【実施例】以下、本発明に係る棒状化粧料の表面処理方
法の一実施例を添付図面に従って説明する。尚、図1
(A) 乃至(C) は、本実施例の棒状化粧料の表面処理方法
を示す工程説明図である。本実施例の棒状化粧料の表面
処理方法は、棒状化粧料1を容器2に取り付けた後、棒
状化粧料1の外表面1Aに光沢剤3を塗布する光沢剤塗
布工程と、光沢剤塗布後の外表面1Aを加熱する加熱工
程を組合せるものである。
【0006】本実施例の棒状化粧料の表面処理方法を更
に説明すると、図1(A) に示す如く、棒状化粧料1(口
紅)は、油脂類、ロウ類及びそれらの誘導体の混合物に
着色顔料、白色顔料、染料等を混練し、融点以上の温度
で溶解して、この溶融物を金属或いは樹脂等よりなる型
に流し込み、冷却固化して成形した後、筒状の化粧容器
2に充填セットする。次に、図1(B) に示す如く、棒状
化粧料の外表面1Aに光沢剤3をスプレー塗布する。光
沢剤は、ワックス、パラフィン類からなる。光沢剤の融
点は、60〜100℃であることが望ましい。また、光
沢剤3は分散媒に溶解してスプレー液とすることが望ま
しい。分散媒は揮発性のある溶媒が望ましく、メタノー
ル、エタノール等の低級アルコール等がある。更に、光
沢剤3は、分散媒中に10〜70wt%であることが望ま
しい。また、光沢剤3は、棒状化粧料の外表面1Aに
0.5〜5.0mg/cm2 の光沢層となることが望まし
い。上記光沢層の分散媒を揮散させ乾燥させた後、次に
図1(C) に示す如く、棒状化粧料1の外表面1Aを輻射
熱で適宜加熱する。例えば、可燃性ガスの炎、或いは加
熱ヒータ等の輻射熱である。このような輻射熱による加
熱によって、棒状化粧料1の外表面1Aの表層部を溶融
させる。その後、加熱を止め処理を完了する。
【0007】このような棒状化粧料1の表面処理方法で
は、従来の直接の表面加熱処理法のみでは見られない光
沢、艶を棒状化粧料1の外表面1Aに出すことができ、
化粧料1の商品価値を高めることができる。また、光沢
剤のみの処理では除去できなかったパーティングライン
や空孔の除去や悪影響が解消し、不良品の発生を抑える
ことができる。
【0008】また、上記実施例の棒状化粧料の表面処理
方法に基づいて、以下の条件で棒状化粧料の艶及び表面
粗さの評価を行った。
【0009】〔製造条件〕精製カルナウバロウの粉末
(野田ワックス社製)とエタノール液を重量比1:1の
割合で混合し、エタノール中にカルナウバロウの粉末を
完全に分散させた状態の分散液とし、この分散液を棒状
化粧料の外表面に均一に薄くスプレーする。この工程で
エタノールは瞬時に蒸発し、棒状化粧料の外表面にはカ
ルナウバロウのみが塗布される(1.0mg/cm2 )。上
記塗布後、都市ガスの炎で棒状化粧料の外表面を加熱
し、この場合の加熱時間を12〜24msとする。得ら
れた棒状化粧料の外表面の艶の感応的評価及び表面粗さ
の評価を行い、表1にその結果を示した。尚、棒状化粧
料の外表面を全く処理しないものを対照とし、光沢剤の
みの処理を比較例1とし、加熱処理のみを比較例2とし
た。
【0010】
【表1】
【0011】尚、表面粗さは、対照を1とした場合のそ
の程度差である。また、艶の感応的評価は、○が非常に
艶がある、△が艶がある、×が殆ど艶がない。
【0012】
【発明の効果】本発明に係る棒状化粧料の表面処理方法
によれば、棒状化粧料の容器への充填及びセット時に、
棒状化粧料の外面にパーティングラインや微細な空孔を
生じても、これを不良品とすることなく、その外表面に
優れた光沢性を賦与して商品価値の高い棒状化粧料とす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A) 乃至(C) 本実施例の棒状化粧料の表面処理
方法の工程説明図である。
【符号の説明】
1 棒状化粧料 1A 棒状化粧料の外表面 2 容器 3 光沢剤

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒状化粧料を容器に取付た後、該棒状化
    粧料の外表面に光沢剤を塗布する光沢剤塗布工程と、該
    光沢剤塗布後の外表面を加熱する加熱工程を組合せるこ
    とを特徴とする棒状化粧料の表面処理方法。
  2. 【請求項2】 上記光沢剤塗布工程は、光沢剤を揮発性
    分散液に溶解した後、該光沢剤溶液を上記棒状化粧料の
    外表面にスプレーして塗布することを特徴とする請求項
    1記載の棒状化粧料の表面処理方法。
  3. 【請求項3】 上記光沢剤がワックス、パラフィン類で
    あることを特徴とする請求項1又は2記載の棒状化粧料
    の表面処理方法。
  4. 【請求項4】 上記加熱工程の加熱法が可燃性ガスの
    炎、或いは加熱ヒータ等の輻射熱であることを特徴とす
    る請求項1又は2記載の棒状化粧料の表面処理方法。
JP25078893A 1993-10-06 1993-10-06 棒状化粧料の表面処理方法 Pending JPH07101829A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25078893A JPH07101829A (ja) 1993-10-06 1993-10-06 棒状化粧料の表面処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25078893A JPH07101829A (ja) 1993-10-06 1993-10-06 棒状化粧料の表面処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07101829A true JPH07101829A (ja) 1995-04-18

Family

ID=17213060

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25078893A Pending JPH07101829A (ja) 1993-10-06 1993-10-06 棒状化粧料の表面処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07101829A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021514017A (ja) * 2018-02-15 2021-06-03 シュワン−スタビロ コスメティクス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフトSchwan−STABILO Cosmetics GmbH&Co.KG 粉末芯を製造する方法および該芯を用いて製造される製品

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021514017A (ja) * 2018-02-15 2021-06-03 シュワン−スタビロ コスメティクス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフトSchwan−STABILO Cosmetics GmbH&Co.KG 粉末芯を製造する方法および該芯を用いて製造される製品
US11648185B2 (en) 2018-02-15 2023-05-16 Schwan-Stabilo Cosmetics Gmbh & Co. Kg Method for producing powder leads and products produced therewith

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4638779B2 (ja) 化粧芯
JP2008543946A (ja) カプセル化された化粧用組成物
JP7023940B2 (ja) 色素を含むカプセルを含有するメイクアップ化粧料組成物
KR102462136B1 (ko) 분말 심의 생산 방법 및 이로 생산된 제품
CN111529433A (zh) 一种固态的膏状眉笔
US2841972A (en) Method of ornamenting candles
CA1230055A (en) Solid powder preparation and process for preparing same
JPH07101829A (ja) 棒状化粧料の表面処理方法
JPS6140645B2 (ja)
JP2002097112A5 (ja)
JPH02172904A (ja) 二重棒状化粧料の製造方法
JPH0733324B2 (ja) スティック状化粧料
JP2519469B2 (ja) スティック化粧料
KR20100008815A (ko) 눈화장용 화장료 조성물
US2873229A (en) Three-phase lipstick composition
JPS63166817A (ja) 薄膜状固型油性化粧料の製造方法
JP3989072B2 (ja) 頭髪着色料
JP2958536B2 (ja) 着色顔料及びこれを含有する化粧料
US2134494A (en) Face paint base
JP3424083B2 (ja) 油性固型化粧料
JP6057676B2 (ja) 美爪料組成物
JPH0859428A (ja) 油性固形化粧料
JP6829871B2 (ja) 油性固形化粧料の製造方法
CN118308168A (zh) 一种制作具有多重可剥落颜料层的蜡烛的方法
KR100431504B1 (ko) 볼륨감과 지속성이 우수한 마스카라 조성물