JPH07101808A - 薬害軽減法および剤 - Google Patents

薬害軽減法および剤

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JPH07101808A
JPH07101808A JP34844493A JP34844493A JPH07101808A JP H07101808 A JPH07101808 A JP H07101808A JP 34844493 A JP34844493 A JP 34844493A JP 34844493 A JP34844493 A JP 34844493A JP H07101808 A JPH07101808 A JP H07101808A
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homogentisic acid
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JP34844493A
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Kazuyuki Tomita
和之 冨田
Masami Furuguchi
正巳 古口
Akihiro Takahashi
明裕 高橋
Takashi Kawana
貴 川名
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Nippon Soda Co Ltd
Original Assignee
Nippon Soda Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は効果的な、農薬の薬害軽減法および
剤を提供することを目的とする。 【構成】 ホモゲンチシン酸またはその塩、またはその
アルキルエステルの有効量で作物植物、それらの周囲、
作物植物の部分または種子を処理することを特徴とする
農薬の薬害軽減法、およびホモゲンチシン酸またはその
塩、またはそのアルキルエステルを有効成分として含有
する農薬薬害軽減剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は農薬の薬害軽減法および
剤に関する。
【0002】
【従来の技術】ホモゲンチシン酸(2,5−ジオキシフ
ェニル酢酸)はチロシンおよびフェニルアラニンの代謝
中間体として知られている。この化合物はNeubau
er,Flatow(Z.Physiol.Che
m.,52,395(1907))等により合成されて
いる。他方、作物植物に対する農薬の薬害を軽減させる
化合物(保護剤、解毒剤)が知られている(例えば、特
開平2−237904、特開平2−240069、特開
平2−240067、特開平2−268183等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は効果的な、農
薬の薬害軽減法および剤を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、ホモゲンチシ
ン酸またはその塩、またはホモゲンチシン酸アルキルエ
ステルの1種または2種以上の有効量で作物植物、それ
らの周囲、作物植物の部分または種子を処理することを
特徴とする農薬の薬害軽減法、およびホモゲンチシン酸
またはその塩、またはホモゲンチシン酸アルキルエステ
ルの1種または2種以上を有効成分として含有する農薬
薬害軽減剤である。
【0005】本発明で塩は例えばナトリウム、カリウ
ム、カルシウム、銅、アンモニウム塩等が挙げられる。
またアルキルエステルのアルキルはC1〜C6の低級ア
ルキルが好ましい。本発明で農薬は例えば除草剤であ
り、有害な雑草に対する除草作用には影響を与えること
なく、有用な作物植物に対する薬害のみを軽減させる除
草剤の具体的な例としては、特開平2−726に記載さ
れている、式〔I〕
【0006】
【化1】
【0007】〔式中、R1 は置換されてもよいフェニル
基を表し、R2 は水素、アルキルカルボニル基、アリー
ルカルボニルアルキル基、アリールスルホニル基、無機
又は有機の塩基の残基を表し、R3 はハロゲン、アルキ
ル基、アルコキシカルボニル基、ハロアルケニル基、置
換基を有していてもよいフェニル基を表し、lは0〜5
(lが2以上のときR3 は同一でも相異なってもよ
い。)を表し、Yは直鎖又は分枝のある低級アルキレン
基を表し、mは0又は1を表し、R4 はヒドロキシ基、
シアノ基、ニトロ基、アルキルカルボニル基、アルコキ
シアミノ基、置換基を有していてもよい複素環基、又は
Z−r1 (Zは酸素、S(O)k (kは0〜2)、−N
2 −(r2 は水素又はアルキル基)、−P(=O)
(−O−)2 ,−S−S−を表し、r1 はアルキル基、
ハロアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコ
キシアルキル基、アルキルチオアルキル基、アルコキシ
カルボニルアルキル基、置換基を有していてもよいフェ
ニル基、アラルキル基、置換基を有していてもよい複素
環基)を表す。〕で表される化合物、特開平3−255
047、特開平5−70426に記載されている、式
〔II〕
【0008】
【化2】
【0009】〔式中、R5 は、低級アルキル、置換され
てもよいフェニル、置換されてもよいアラルキル、又は
置換されてもよい複素環、好ましくは置換されてもよい
フェニルを表し、R6 は、同一又は相異なって、ハロゲ
ン、アルコキシ、アルキルチオ、アルキルスルホニル、
アルキル、アルコキシアルキル、アルコキシカルボニル
を表し、nは0〜4を表し、R7 及びR8 は、同一又は
相異なって、水素又は低級アルキルを表す。〕で表され
る化合物またはその塩、WO93/01171に記載さ
れている、式〔III 〕
【0010】
【化3】
【0011】〔式中、R9 は、置換されてもよい低級ア
ルキル、置換されてもよいシクロアルキル、置換されて
もよいフェニル又は置換されてもよい複素環を表し、R
10、RR11、R12、R13は、同一又は相異って、水素又
は低級アルキルを表し、R14は、水素を表し、R15は、
Or3 (r3 は水素、低級アルキル、アラルキル、低級
アシル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル。ま
たはR14とR15は一緒になって単結合を表す)を表し、
Xは、酸素、硫黄又はN−r4 (r4 は水素、低級アル
キル、置換されてもよいアラルキル、置換されてもよい
シクロアルキル、置換されてもよいフェニル、又は置換
されてもよい複素環)〕で表される化合物またはその
塩、特開昭61−152642、特開平2−19355
に記載されている、式〔IV〕
【0012】
【化4】
【0013】〔式中、R16は置換されてもよいフェニル
を表し、R17、R19、R20、R21、R22は水素又は低級
アルキルを表し、R18は水素、低級アルキル、或はC
(=O)Or5 (r5 は低級アルキルを表し、またR17
とR18は一緒になって3から6の炭素原子をもつアルキ
レンを表す。)で表される化合物、特開昭60−872
38に記載されている、式〔V〕
【0014】
【化5】
【0015】〔式中、R23は置換されてもよいフェニル
基を表し、R24、R25は水素、低級アルキル、C(=
O)Or6 (r6 は低級アルキル)を表す。〕で表され
る化合物またはその塩、特開平2−173に記載されて
いる、式〔VI〕
【0016】
【化6】
【0017】〔式中、R26は置換されていてもよいフェ
ニルを表し、R27は水素原子、置換されていてもよい低
級アルキル基、置換されていてもよい低級アルケニル
基、置換されていてもよい低級アルキニル基、C(=
O)r7 、S(O)2 7 、P(=O)Or7 、(r7
は置換されていてもよいフェニル基、低級アルキル基、
低級アルコキシ基、水酸基)を表し、R28は低級アルキ
ル基、低級アルケニル基または低級アルキニル基を表
し、R29は水素原子、置換されていてもよい低級アルキ
ル基、ハロゲン原子、低級アルコキシ基、アルキルチオ
基、または低級アルコキシカルボニル基を表す。〕で表
される化合物またはその塩などの除草剤が挙げられる。
【0018】本発明においてホモゲンチシン酸またはそ
の塩、またはそのアルキルエステルは、作物植物の種子
または切穂等の前処理、播種前または播種後に土壌中に
導入することによって、または植物の発芽前もしくは後
に単独でもしくは農薬と共に施用することによって使用
される。従って、ホモゲンチシン酸またはその塩、また
はそのアルキルエステルの植物または種子等に対する処
理は農薬の使用とは無関係にすることもできる。タンク
混合等で農薬の使用と同時に処理することによっても行
える。ホモゲンチシン酸またはその塩、またはそのアル
キルエステルの農薬に対する使用割合は施用方法により
異なるが、農薬と同時であっても別々であってもホモゲ
ンチシン酸またはその塩:農薬の割合は1:100〜1
0:1、好ましくは1:50〜8:1である。ただし、
種子処理する場合は非常に少量でよく、通常種子1kg
当たり0.1〜10g、好ましくは0.1〜5gであ
る。ホモゲンチシン酸またはその塩、またはそのアルキ
ルエステルを播種前に種子を浸漬処理する場合は例えば
1〜10,000ppm、好ましくは10〜1,000
ppmで浸漬する。ホモゲンチシン酸またはその塩、ま
たはそのアルキルエステルは他の除草剤、殺虫剤、殺菌
剤等と混合も可能である。本発明の対象となる作物植物
としては例えば、トウモロコシ、イネ、ムギ、大豆等が
挙げられる。
【0019】ホモゲンチシン酸またはその塩、またはそ
のアルキルエステルは薬害軽減剤として単独で使用して
もよいし、または目的とする農薬あるいはその他の農薬
と共に製剤中に含有させて使用してもよい。それらの場
合には、一般に適当な量を担体と混合して水和剤、乳
剤、粒剤、水溶剤、フロアブル剤等の形に製剤化して使
用される。固体担体としてはタルク、ホワイトカーボン
(シリカ)、ベントナイト、クレイ、ケイソウ土等が挙
げられ、液体担体としては、水、アルコール、ベンゼ
ン、キシレン、ケロシン、鉱油、シクロヘキサン、シク
ロヘキサノン、ジメチルホルムアミド等が用いられる。
これらの製剤に於いて、均一かつ安定な形態を取るため
に必要ならば、界面活性剤を添加することもできる。通
常、種子に単独で処理する場合には、乾式種子処理、湿
式種子処理、種子浸漬等の方法で行われる。
【0020】
【実施例】次に本発明薬害軽減剤に関する製剤例を若干
示すが、有効成分化合物、添加物及び添加割合は、本実
施例にのみ限定されることなく、広い範囲で変更可能で
ある。
【0021】 実施例1 水和剤 ホモゲンチシン酸、塩、またはアルキルエステル 20部 ホワイトカーボン 20部 ケイソウ土 52部 アルキル硫酸ソーダ 8部 以上を均一に混合、微細に粉砕して水和剤を得る。
【0022】 実施例2 乳剤 ホモゲンチシン酸、塩、またはアルキルエステル 20部 メタノール 70部 ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル 10部 以上を混合、溶解して乳剤を得る。
【0023】 実施例3 粒剤 ホモゲンチシン酸、塩、またはアルキルエステル 5部 タルク 40部 クレー 38部 ベントナイト 10部 アルキル硫酸ソーダ 7部 以上を均一に混合して微細に粉砕後、直径0.5〜1.
0mmの粒状に造粒して粒剤を得る。
【0024】 実施例4 粉剤 ホモゲンチシン酸、塩、またはアルキルエステル 5部 タルク 95部 以上を均一に混合粉砕して粉剤を得る。
【0025】 実施例5 水和剤 ホモゲンチシン酸、塩、またはアルキルエステル 25部 式〔I〕で表される化合物または塩 25部 リグニンスルホン酸ソーダ 9部 タルク 35部 アルキルナフタレンスルホン酸ソーダ 6部 以上を均一に混合、微細に粉砕して水和剤を得る。
【0026】 実施例6 粒剤 ホモゲンチシン酸、塩、またはアルキルエステル 2部 式〔I〕で表される化合物または塩 3部 タルク 40部 クレー 38部 ベントナイト 10部 アルキル硫酸ソーダ 7部 以上を均一に混合して微細に粉砕後、直径0.5〜1.
0mmの粒状に造粒して粒剤を得る。
【0027】
【発明の効果】次に本発明の薬害軽減剤としての有用例
を以下の試験例において具体的に示す。
【0028】試験例1 茎葉散布処理 200cm2 のポットに土壌を充填し、表層にメヒシ
バ、アキノエノコログサ、イチビ、イヌビユ、カヤツリ
グサ、トウモロコシ(品種パイオニア3358)の各種
子を播き、軽く覆土後温室内で生育させた。トウモロコ
シの草丈が約20cm、各雑草の草丈が5〜10cmに
生育した時点でホモゲンチシン酸及び3−(3−メトキ
シ−2−メチル−4−メチルスルホニルベゾイル)−シ
ス−5−メチル−シス−ビシクロ〔4.1.0〕ヘプタ
ン−2,4−ジオン〔化合物No.1〕の所定薬量を混合
し、250リットル/haの水量で小型噴霧器にて植物
の茎葉部に散布した。同時に、ホモゲンチシン酸を含ま
ない区を設けた。3週間後に植物に対する殺草効果を下
記の調査基準に従って調査し、その結果を第1表に示し
た。
【0029】
【表1】 又、1、3、5、7、9の数値は、各々0と2、2と
4、4と6、6と8、8と10の中間の値を示す。
【0030】
【数1】
【0031】
【表2】
フロントページの続き (72)発明者 川名 貴 神奈川県小田原市高田字柳町345 日本曹 達株式会社小田原研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホモゲンチシン酸またはその塩、または
    ホモゲンチシン酸アルキルエステルの1種または2種以
    上の有効量で作物植物、それらの周囲、作物植物の部分
    または種子を処理することを特徴とする農薬の薬害軽減
    法。
  2. 【請求項2】 ホモゲンチシン酸またはその塩、または
    ホモゲンチシン酸アルキルエステルの1種または2種以
    上を有効成分として含有する農薬薬害軽減剤。
JP34844493A 1993-08-11 1993-12-27 薬害軽減法および剤 Pending JPH07101808A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34844493A JPH07101808A (ja) 1993-08-11 1993-12-27 薬害軽減法および剤

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5-219058 1993-08-11
JP21905893 1993-08-11
JP34844493A JPH07101808A (ja) 1993-08-11 1993-12-27 薬害軽減法および剤

Publications (1)

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JPH07101808A true JPH07101808A (ja) 1995-04-18

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008009394A2 (en) * 2006-07-15 2008-01-24 Syngenta Limited Method of protecting crop plants from herbicidal injury caused by hppd-inhibitor herbicides

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008009394A2 (en) * 2006-07-15 2008-01-24 Syngenta Limited Method of protecting crop plants from herbicidal injury caused by hppd-inhibitor herbicides
EP1886561A1 (en) * 2006-07-15 2008-02-13 Syngenta Limited Method of protecting crop plants from herbicidal injury caused by HPPD-inhibitor herbicides
WO2008009394A3 (en) * 2006-07-15 2009-01-29 Syngenta Ltd Method of protecting crop plants from herbicidal injury caused by hppd-inhibitor herbicides

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