JPH0710163A - インナーシール材付キャップ - Google Patents

インナーシール材付キャップ

Info

Publication number
JPH0710163A
JPH0710163A JP5154862A JP15486293A JPH0710163A JP H0710163 A JPH0710163 A JP H0710163A JP 5154862 A JP5154862 A JP 5154862A JP 15486293 A JP15486293 A JP 15486293A JP H0710163 A JPH0710163 A JP H0710163A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inner seal
layer
cap
seal material
seal member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5154862A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3175405B2 (ja
Inventor
Ryuta Ogawa
龍太 小川
Hiroshi Sato
弘志 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP15486293A priority Critical patent/JP3175405B2/ja
Publication of JPH0710163A publication Critical patent/JPH0710163A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3175405B2 publication Critical patent/JP3175405B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】インナーシール材に開封用舌片が付いても、キ
ャップの内側天面に装着可能にし、しかもキャップを容
器から回転して取り外す時に、インナーシール材の再封
層とメンブレン層とを剥離層から安定して分離させるよ
うにする。 【構成】キャップ本体の内側天面にインナーシール材接
着板を回転可能に設け、そのインナーシール材接着板の
下面に、再封層と剥離層とメンブレン層とからなるイン
ナーシール材の再封層面を接着して、インナーシール材
をキャップに装着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インスタントコーヒー
などを収容する容器の開口部を密封するインナーシール
材を装着したインナーシール材付キャップに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来のインナーシール材付キャップは、
再封層/剥離層/メンブレン層の構成からなるインナー
シール材を、例えば螺子式キャップの内側側壁上部に形
成された嵌合部に嵌合して装着し、そのインナーシール
材付キャップを容器に被せて螺着し、そのままの状態で
高周波電流を通じた誘導コイル中に挿入し、特公昭43
−11958号公報に示されているように、高周波誘導
加熱によりメンブレム層に中間層として含まれている金
属薄膜を発熱させてメンブレン層の最下層の接着材層を
熱溶融して、容器の開口部に接合させて容器を密封して
いた。この密封された容器は、開封のためキャップを回
転させて取り外すと、キャップが上昇するとともにイン
ナーシール材がキャップの嵌合部により持ち上げられ、
一方、メンブレン層は容器の開口部に密着しているた
め、インナーシール材は、上方と下方への力によって一
番接着力の弱い剥離層面から剥離して、メンブレン層
(剥離層も含む,以後略す)は容器の開口部に残り、再
封層はキャップの内側天面に残ってインナーシール材が
二つに分離する。内容物を容器から取り出すには、メン
ブレン層を剥がすか一部を破って、内容物を取り出すも
のであり、開封された容器は、キャップを装着すれば、
キャップ内側天面のインナーシール材の再封層によって
再度密封される。
【0003】ここで、メンブレン層を容器の開口部より
剥がすためには、開封用舌片を備えていた方が好ましい
が、開封用舌片付インナーシール材を前述のキャップの
内側側壁上部に嵌合部を形成したキャップに装着して使
用すると、再封層の基材の剛性が高すぎた場合には、キ
ャップを回転して取り外す時に、開封用舌片部分がキャ
ップの嵌合部を乗り越えて、インナーシール材がキャッ
プから外れてしまったり、逆に、再封層の基材の剛性が
弱すぎると、キャップを回転して取り外す時に、再封層
とキャップとの嵌合力弱いため、インナーシール材が嵌
合部から外れてしまい、再封層とメンブレン層とが剥離
層から剥離せずにそのまま容器の開口部に残って、容器
を開封できない問題などがあった。
【0004】上述の開封用舌片付インナーシール材をキ
ャップに装着する方法としては、実開平3−12685
6号公報で開示された方法がある。この方法は、図4に
示すように、再封層(331)/剥離層(332)/メ
ンブレン層(333)の構成からなる開封用舌片付イン
ナーシール材(330)の縁部を未接着状態に残してキ
ャップ(310)の内側天面(311)に接着剤(31
6)で接着する方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述の
実開平3−126856号公報のキャップの内側天面に
開封用舌片付インナーシール材を接着する方法でも、イ
ンナーシール材の再封層面はキャップ天面に接着され、
メンブレン層面は容器開口部に接着されているため、キ
ャップを取り外す時に、インナーシール材が捩じれる状
態となり、インナーシール材の再封層面とメンブレン層
とが剥離層から上手く剥離してこないことがあった。本
発明は、上述の従来の問題点を解決したものであり、イ
ンナーシール材に開封用舌片が付いても、キャップの内
側天面に装着可能にし、しかもキャップを容器から回転
して取り外す時に、インナーシール材の再封層とメンブ
レン層とを剥離層から安定して分離するインナーシール
材付キャップを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1(a)に
示すように、キャップ本体(110)の内側天面(11
1)にインナーシール材接着板(115)を回転可能に
設け、そのインナーシール材接着板の下面に、再封層
(131)と剥離層(132)とメンブレム層(13
3)とからなるインナーシール材(130)の再封層面
を接着して、インナーシール材をキャップに装着するこ
とを特徴とするインナーシール材付キャップ(100)
である。
【0007】上述のキャップ本体は、比較的に剛性を有
するポリプロピレン、ポリエチレンなどプラスチックを
用いて、射出成形法により成形するものである。
【0008】また、インナーシール材接着板も、ポリプ
ロピレン、ポリエチレンなどプラスチックを用いて、射
出成形法により成形しても良いが、プラスチックのみに
限るものでなく、剛性を有する紙や金属なども使用して
も良い。
【0009】また、インナーシール材接着板をキャップ
の内側天面に回転可能に設ける方法は、例えば、図1及
び図3に示すように、取付枠(112,212)を、キ
ャップ本体(110)の内側天面(111)又は側壁
(213)上部に、キャップ本体成形時又は成形後に形
成し、この取付枠内に、インナーシール材接着板をキャ
ップの内面に隙間をもたせて回転可能に収容したもので
ある。
【0010】さらに、図1(a)に示すように、インナ
ーシール材(130)の層構成は、大別して上から再封
層(131)、剥離層(132)、メンブレン層(13
3)よりなるが、これらの層は、さらに、容器の目的に
応じた多層構成を形成しているものである。
【0011】
【作用】本発明のインナーシール材付キャップを装着し
た容器を開封するため、キャップを左回りに回転して上
昇させると、インナーシール材の上方の再封層面が、キ
ャップ内側天面の回転可能なインナーシール材接着板に
接着しており、他方のインナーシール材の下方のメンブ
レン層は、容器の口部に接着しているため、インナーシ
ール材は、上方への力と下方への力を同時に受けること
になる。この時、インナーシール材は、キャップを回転
して上昇させても、回転可能なインナーシール材接着板
に接着しているため、キャップと一緒に回転することが
なく、上方への力と下方への力とも、インナーシール材
面に対して垂直な方向に作用する。このため、二つ力
は、効果的に作用して無駄がない。この上方及び下方へ
の二つの力によって、インナーシール材は、接着力の一
番弱い剥離層面から、キャップの上昇につれて安定して
再封層とメンブレン層とに分離される。
【0012】また、本発明のインナーシール材付キャッ
プは、キャップ内側天面に取り付けられたインナーシー
ル材接着板の下面に、インナーシール材の再封層面を接
着して、キャップにインナーシール材を装着しているた
め、従来のキャップのようにキャップ内側上部の嵌合部
にインナーシール材周縁部を嵌め込んで装着するものと
は異なり、インナーシール材に開封用舌片があってもキ
ャップへの装着が容易となり、また、キャップ取り外し
時に、開封用舌片に起因するインナーシール材の外れな
どによる事故が生じにくくなる。
【0013】
【実施例】
<実施例1>まず、図1(a)に示すように、本実施例
のインナーシール材付キャップ(100)に係わるキャ
ップ本体(110)と周縁部に段差を有する円盤状のイ
ンナーシール材接着板(115)とリング状の取付枠
(112)とを、それぞれ別個に、射出成形法でポリプ
ロピレンを用いて作製し、このキャップ本体の内側天面
に、インナーシール材接着板を回転可能に、取付枠で超
音波溶接法を用いて取り付けた。
【0014】つぎに、図1(a)に示す、板紙層/ワッ
クス層/発泡ポリエチレン層/接着性ポリエチレン層/
ポリエチレン層/ポリプロピレン層の構成の再封層(1
31)と剥離性樹脂構成の剥離層(132)と酢酸ビニ
ル系樹脂層/印刷層/アルミニウム箔層/ポリエチレ層
構成のメンブレン層(133)とからなる図1(b)に
示す開封用舌片(135)付インナーシール材(13
0)を作製し、この開封用舌片付インナーシール材を、
前記作製したキャップの内側天面のインナーシール材接
着板の下面に、再封層の板紙面をホットメルトタイプ接
着剤で接着して装着し、図1(a)に示す本実施例のイ
ンナーシール材付キャップ(100)を作製した。
【0015】そして、作製した本実施例のインナーシー
ル材付キャップを、広口ガラス瓶に装着して、高周波電
流を通じた誘導コイル中に挿入した。インナーシール材
のメンブレム層のアルミニウム箔が、電磁誘導作用によ
り発熱し、この熱で広口ガラス瓶口部と接触するメンブ
レム層のポリエチレン層が熱溶融し、インナーシール材
を口部に接着した。つぎに、この本実施例のインナーシ
ール材付キャップを装着し密封した広口ガラス瓶を、キ
ャップを左回転してキャップを取り外したところ、イン
ナーシール材は、再封層とメンブレン層とが剥離層面で
分離され、図2(b)に示すように、メンブレム層(1
33)と剥離層(132)は、広口ガラス瓶の口部(1
21)にガラス瓶を密封した状態で残り、図2(a)に
示すように、再封層(131)は、キャップの内側天面
のインナーシール材接着板(116)に貼り付いたまま
キャップと共に分離した。この操作においては、全く問
題となることは発生しなかった。
【0016】<実施例2>まず、図3(a)に示すよう
に、本実施例のインナーシール材付キャップ(200)
に係わるキャップ本体(210)と平面なインナーシー
ル材接着板(215)とリング状の取付枠(212)と
を、それぞれ別個に、射出成形法でポリプロピレンを用
いて作製し、このキャップ本体の内側天面に、インナー
シール材接着板を回転可能に、取付枠で超音波溶接法を
用いて取り付けた。
【0017】つぎに、実施例1と同様に、図3(a)に
示す板紙層/ワックス層/発泡ポリエチレン層/接着性
ポリエチレン層/ポリエチレン層/ポリプロピレン層構
成の再封層(231)と剥離性樹脂構成の剥離層(23
2)と酢酸ビニル系樹脂層/印刷層/アルミニウム箔層
/ポリエチレ層の構成のメンブレン層(233)とから
なる図3(b)に示す円板状のインナーシール材(23
0)を作製し、このインナーシール材を、前記作製した
キャップの内側天面のインナーシール材接着板の下面
に、再封層の板紙面をホットメルトタイプ接着剤で接着
して装着し、図3(a)に示す本実施例のインナーシー
ル材付キャップ(200)を作製した。
【0018】そして、実施例1と同様に、作製した本実
施例のインナーシール材付キャップを、広口ガラス瓶に
装着して、高周波電流を通じた誘導コイル中に挿入し
た。インナーシール材のメンブレン層のアルミニウム箔
が電磁誘導作用により発熱し、この熱で広口ガラス瓶口
部と接触するメンブレム層のポリエチレン層が熱溶融
し、インナーシール材を口部に接着した。つぎに、この
本実施例のインナーシール材付キャップを装着し密封し
た広口ガラス瓶を、キャップを左回転してキャップを取
り外したところ、インナーシール材は、再封層とメンブ
レン層とが剥離層面で分離され、メンブレン層は広口ガ
ラス瓶の口部にガラス瓶を密封した状態で残り、再封層
はキャップの内側天面のインナーシール材接着板に貼り
付いたままキャップと共に分離した。この操作において
は、全く問題となることは発生しなかった。
【0019】本発明は、上記の実施例に限らず、例え
ば、高周波シールのかわりに接着剤を用いるタイプのイ
ンナーシール材にも適用できる。
【0020】
【発明の効果】本発明のインナーシール材付キャップ
は、開封用舌片付インナーシール材でもキャップの内面
天部に容易に装着可能であり、しかもキャップを容器か
ら回転して脱着する時に、インナーシール材の再封層と
メンブレン層とを剥離層面から安定して分離するもので
ある。
【0021】また、本発明のインナーシール材付キャッ
プは、円柱状のキャップのみならず四角柱状などの多角
柱状のキャップにも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の実施例1のインナーシール
材付キャップを、容器に装着した時の断面図である。
(b)は、実施例1の開封用舌片付インナーシール材の
平面図である。
【図2】(a)は、実施例1でキャップを取り外した時
に、インナーシール材の再封層がキャップの内側天面の
インナーシール材接着板の下面に、接着したまま残った
状態を示す断面図である。(b)は、実施例1でキャッ
プを取り外し時に、インナーシール材の剥離層とメンブ
レン層とが、容器の口部に接着したまま残った状態を示
す断面図である。
【図3】(a)は、本発明の実施例2のインナーシール
材付キャップを、容器に装着した時の断面図である。
(b)は、実施例2のインナーシール材の平面図であ
る。
【図4】従来のインナーシール材付キャップを、容器に
装着した時の断面図である。
【符号の説明】
100,200,300……インナーシール材付キャッ
プ 110,210,310……キャップ本体 111,211,311……内側天面 112,212……取付枠 113,213,313……側壁 114,214,314……雌ネジ 115,215……インナーシール材接着板 116,216,316……接着剤層 120,220,320……ビン容器 121,221,321……口部 122,222,322……頸部 123,223,323……雄ネジ 130,230,330……インナーシール材 131,231,331……再封層 132,232,332……剥離層 133,233,333……メンブレン層 134,234,334……印刷層 135……開封用舌片

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャップ本体の内側天面にインナーシール
    材接着板を回転可能に設け、そのインナーシール材接着
    板の下面に、再封層と剥離層とメンブレン層とからなる
    インナーシール材の再封層面を接着して、インナーシー
    ル材をキャップに装着することを特徴とするインナーシ
    ール材付キャップ。
JP15486293A 1993-06-25 1993-06-25 インナーシール材付キャップ Expired - Fee Related JP3175405B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15486293A JP3175405B2 (ja) 1993-06-25 1993-06-25 インナーシール材付キャップ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15486293A JP3175405B2 (ja) 1993-06-25 1993-06-25 インナーシール材付キャップ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0710163A true JPH0710163A (ja) 1995-01-13
JP3175405B2 JP3175405B2 (ja) 2001-06-11

Family

ID=15593546

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15486293A Expired - Fee Related JP3175405B2 (ja) 1993-06-25 1993-06-25 インナーシール材付キャップ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3175405B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104274027A (zh) * 2014-10-31 2015-01-14 无锡市新颖密封材料厂 可替换密封圈的密封盖

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104274027A (zh) * 2014-10-31 2015-01-14 无锡市新颖密封材料厂 可替换密封圈的密封盖

Also Published As

Publication number Publication date
JP3175405B2 (ja) 2001-06-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2010235879B2 (en) Container closure
JP3461942B2 (ja) 液体容器のための開封装置
JPH02127243A (ja) 液体を殆ど透過しないカートン、注出部を保持する装置、及びその方法
CZ288306B6 (en) Container opening sealing cover and a disk attachable by induction
JP2009520656A (ja) 飲用備品
JPS6344635B2 (ja)
JP5862539B2 (ja) 容器
JP2004513852A (ja) 包装容器用の開封装置
EP1474342B1 (en) Plastic cap and method of making the same
JP3175405B2 (ja) インナーシール材付キャップ
JP3904751B2 (ja) インナーシール
EP2794418B1 (en) Closure cap with a multilayer seal disk for receptacles
JPH084441Y2 (ja) インナーシール材付きキャップ
JP3259868B2 (ja) インナーシール材およびその製造方法
JPH0427112B2 (ja)
JP4314646B2 (ja) プルリング付広口蓋
JPH09290826A (ja) 口栓付き液体紙容器
JPH0613070Y2 (ja) 紙容器の液体注出口
JP3096170B2 (ja) 複合容器
JPH08276933A (ja) 飲料用容器の蓋体
KR20220039994A (ko) 용기 밀봉용 커버
JPH0212188Y2 (ja)
JPS607326Y2 (ja) カバ−付容易開封蓋体
JPH0995351A (ja) 容器の蓋
JPH09226755A (ja) 口栓付き液体紙容器

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees