JPH07100863A - 成形金型用ノズルホルダユニット - Google Patents
成形金型用ノズルホルダユニットInfo
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Abstract
も、下部ノズルホルダを取り外し、下部ノズルホルダを
切断して長さを調整することにより、ゲートをキャビテ
ィに対して正確に位置決めできる成形金型用ノズルホル
ダユニットを提供することにある。 【構成】 金型本体1に組込まれたホットランナーマニ
ホールド13に接続され、溶融樹脂を保温状態でキャビ
ティ4に導く樹脂通路40を形成するノズルホルダ33
およびゲート48を有した成形金型用ノズルホルダユニ
ットにおいて、前記ノズルホルダ33を、上部ノズルホ
ルダ34と下部ノズルホルダ35とに2分割し、上部ノ
ズルホルダ34に対して下部ノズルホルダ35をねじ込
みによって着脱可能に連結するとともに、このノズルホ
ルダ33の樹脂通路40に前記ゲート48を開閉するニ
ードルバルブ36を進退自在に設けたことを特徴とす
る。
Description
品を成形する成形金型に組込まれる成形金型用ノズルホ
ルダユニットに関する。
設け、溶融樹脂注入口から注入された溶融樹脂を分配
し、保温状態で前記キャビティに連通するゲートに導く
ように構成した射出成形用金型は、たとえば、特開昭6
3−95923号公報、特開昭60−143922号公
報等から公知である。
って複数個の成形品を同時に成形できるように構成した
もので、基本的には、中央部に設けられたスプルー部に
1つの溶融樹脂注入口と、これと連通して複数に分岐す
る分岐通路を有している。一方、金型本体には複数のキ
ャビティが設けられ、これらキャビティに連通するゲー
トを有した複数のノズルホルダユニットが設けられてい
る。さらに、前記スプルー部の分岐通路と前記各ノズル
ホルダユニットとを連通するために、ヒータを有したホ
ットランナーマニホールドが接続され、注入された溶融
樹脂を保温状態で導くように構成されている。
た溶融樹脂は、分岐通路を介して複数のランナーに分配
され、これらランナーから複数のノズルホルダユニット
を介してゲートに導かれ、さらにゲートから各キャビテ
ィに注入される。
は、図3に示すように構成されている。すなわち、1は
金型本体であり、これは固定金型2と可動金型3とから
構成され、両金型2,3間には複数のキャビティ4が形
成されている。固定金型2は、上部にベースプレート1
0を有している。このベースプレート10の下面側には
空間部aを形成する支持プレート11が接合されてい
る。前記空間部aには溶融樹脂の流通する樹脂通路12
を有する円筒形状のホットランナーマニホールド13が
設けられている。このホットランナーマニホールド13
には図示しないがヒータが設けられている。
スプルー部14が設けられ、このスプルー部14には溶
融樹脂の溶融樹脂注入口16が設けられている。この溶
融樹脂注入口16には射出成形機のノズル(図示しな
い)が当接されるようになっている。
は、樹脂通路12と直角に、かつ端末部に連通する嵌合
穴12aが穿設されている。この嵌合穴12aは、ホッ
トランナーマニホールド13の上面に開口しており、前
記空間部aに連通している。
を有するバルブ案内ブッシュ20が挿入され、フランジ
20aは前記ベースプレート10とホットランナーマニ
ホールド13との間で挟持されている。
に屈曲された樹脂連絡通路20bが穿設されている。バ
ルブ案内ブッシュ20の側部に開口する樹脂連絡通路2
0bの一端は前記樹脂通路12に連通しており、底部に
開口する樹脂連絡通路20bの他端は嵌合穴12aの底
部に穿設された樹脂通路12bに連通している。
ト11にはバックプレート24を貫通してキャビティプ
レート25まで延長した複数のノズルホルダユニット2
6(1個のみ図示)が設けられ、これらノズルホルダユ
ニット26には上端部が樹脂通路12bと連通し、下端
がゲート27を介してキャビティ4に連通する樹脂通路
26aが設けられている。さらに、ノズルホルダユニッ
ト26にはバンドヒータ28が巻装され、溶融樹脂を保
温状態でゲート27に導くように構成されている。
にはバルブ案内孔21が形成され、このバルブ案内孔2
1にはニードルバルブ22が上下方向に摺動可能に支持
されている。このニードルバルブ22は、真直ぐな棒状
体で、ノズルホルダユニット26の樹脂通路26aを貫
通して前記ゲート27まで延長し、その下端にはゲート
27を開閉する弁部22aが形成されている。
ースプレート10に設けられたエアシリンダ23のバル
ブ作動用ピストン23aに連結され、上下方向に進退駆
動されるようになっている。
たノズルホルダユニット26は一体に形成された金型部
品であり、成形金型の製作時に金型本体1の組込まれる
が、ノズルホルダユニット26は、長さ寸法L1 が異な
る複数種のタイプがあり、選択的に金型本体1に組込ま
れる。ところが、金型本体1の切削等の機械加工時、例
えばキャビティプレート25の切削時に削り過ぎが生
じ、ホットランナーマニホールド13の下面とキャビテ
ィプレート25の下面との間の寸法L2 がノズルホルダ
ユニット26の長さ寸法L1 より短くなった場合、ゲー
ト27をキャビティ4に対して正確に位置決めすること
ができず、ノズルホルダユニット26をそのまま組込む
ことはできない。
ダユニット26の上端面を研削して寸法L1 を調整する
加工が必要となり、金型の製作に多くの労力を費やして
いる。この結果、成形金型のコストアップの原因となっ
ている。
もので、その目的とするところは、金型本体の切削等の
機械加工時、例えばキャビティプレートの切削時に削り
過ぎが生じても、ノズルホルダユニットの長さを調整す
ることができ、ノズルホルダユニットの金型本体への組
込みが容易で、成形用金型のコストの低減を図ることが
できる成形金型用ノズルホルダユニットを提供すること
にある。
達成するために、金型本体に組込まれたホットランナー
マニホールドに接続され、溶融樹脂を保温状態でキャビ
ティに導く樹脂通路を形成するノズルホルダおよびゲー
トを有した成形金型用ノズルホルダユニットにおいて、
前記ノズルホルダを、上部ノズルホルダと下部ノズルホ
ルダとに2分割し、上部ノズルホルダに対して下部ノズ
ルホルダを着脱可能に連結するとともに、このノズルホ
ルダの樹脂通路に前記ゲートを開閉するニードルバルブ
を進退自在に設けたことを特徴とする。
に対して下部ノズルホルダが着脱可能であるため、金型
本体の切削加工時に削り過ぎが生じても、下部ノズルホ
ルダを取り外し、下部ノズルホルダを切断して長さを調
整することにより、ゲートをキャビティに対して正確に
位置決めできる。
説明するが、従来と同一構成部分は同一番号を付して説
明を省略する。図1および図2に示すように、金型本体
1を構成する固定金型2と可動金型3との間には複数個
のキャビティ4(1個のみ図示)が形成されている。固
定金型2の上部にベースプレート10および支持プレー
ト11が設けられ、このベースプレート10と支持プレ
ート11との間には空間部aが形成されている。空間部
aには溶融樹脂を流通する樹脂通路12を有するホット
ランナーマニホールド13が設けられている。
ャビティ4との間には固定金型2および支持プレート1
1を貫通する貫通穴31,32が同軸的に穿設され、こ
れら貫通穴31,32にはノズルホルダユニット33が
設けられている。
ホルダ34と下部ノズルホルダ35およびニードルバル
ブ36とから構成されている。上部ノズルホルダ34は
短軸の円柱状で、その軸心部に位置する上部には座金収
納凹部37が、下部には嵌合穴38が設けられている。
そして、この座金収納凹部37と嵌合穴38との間には
仕切り壁39が設けられ、この仕切り壁39には後述す
る樹脂通路40を形成する貫通穴が穿設されている。座
金収納凹部37にはセラミック材料からなるシールリン
グ41が収納され、嵌合穴38の奥部にはスペーサ42
が着脱自在に収納されているとともに、内周面にはめね
じ43が設けられている。
ート11の上方から貫通穴31に挿入されている。この
貫通穴31は段付き穴であり、上部が大径部で、下部が
小径部に形成され、その大径部に嵌合された上部ノズル
ホルダ34は段差部31aに支持されている。
よって形成され、内部に樹脂通路40が設けられてい
る。さらに、下部ノズルホルダ35の上端部にはねじ部
を長く加工したおねじ44が形成され、このおねじ44
は前記上部ノズルホルダ34のめねじ43に螺合されて
いる。すなわち、上部ノズルホルダ34に対して下部ノ
ズルホルダ35が着脱自在に連結されており、ねじ込み
量によって下部ノズルホルダ35の長さが調整できるよ
うになっている。
4にはロックナット45が螺合されている。このロック
ナット45は前記貫通穴31の小径部に嵌合され、上部
ノズルホルダ34の下面に当接して上部ノズルホルダ3
4と下部ノズルホルダ35とをロックしている。
設けられた貫通穴32に挿入されており、その下端部に
は先細の尖端部46が形成され、この尖端部46には樹
脂通路40と連通するノズルポート47が斜めに穿設さ
れている。下部ノズルホルダ35の尖端部46はゲート
48を有するゲートブッシュ49によって囲繞されてお
り、尖端部46とゲートブッシュ49との間にはノズル
ポート47とゲート48とを連通するノズル50が形成
されている。
ヒータ51が巻装されており、その外周には前記ロック
ナット45とゲートブッシュ49との間に介在されたス
ペーサパイプ52が設けられている。
ノズルホルダ35の樹脂通路53には前記ニードルバル
ブ36が上下動自在に貫通して設けられている。このニ
ードルバルブ36は、真直ぐな棒状体で前記ゲート48
まで延長し、その下端にはゲート48を開閉する弁部3
6aが形成されている。
ットランナーマニホールド13に設けられ上端部にフラ
ンジ54aを有するバルブ案内ブッシュ54が挿入さ
れ、フランジ54aは前記ベースプレート10とホット
ランナーマニホールド13との間で挟持されている。
た材料からなり、この軸心部にはニードルバルブ36を
軸方向にスライド自在に軸支するバルブ案内孔55が設
けられている。さらに、バルブ案内ブッシュ54の上端
部で、フランジ54aより上部には所定間隔を存して円
板状の複数のフィン56が一体に設けられ、表面積を大
きく形成している。
に設けられた凹陥部からなる冷却室57の内部に収容さ
れており、この冷却室57には冷却媒体通路58が連通
している。すなわち、冷却媒体通路58には冷却流体と
しての冷風あるいは冷水等の冷却媒体が流通し、フィン
56を冷却する冷却手段を構成している。
前記ベースプレート10に設けられたエアシリンダ等の
バルブ駆動機構59に連結され、ニードルバルブ53を
上下方向に進退駆動するように構成されている。
作用について説明する。射出成形機のノズルから溶融樹
脂注入口16に加熱溶融樹脂を射出すると、溶融樹脂は
ホットランナーマニホールド13の樹脂通路12を介し
て樹脂通路40に導かれ、さらにノズル50の順に導か
れる。
ードルバルブ36を上昇させると、弁部36aがゲート
48から離れ、ゲート48が開口して樹脂通路40の内
部の溶融樹脂はゲート48を介してキャビティ4に充填
される。所定量の溶融樹脂の充填が完了すると、バルブ
駆動機構59が作動してニードルバルブ36を下降させ
ると、弁部36aによってゲート48を閉塞する。
ナーマニホールド13の樹脂通路12を流通する溶融樹
脂は樹脂連絡通路20bを流通する際に、その溶融樹脂
の一部がバルブ案内孔55とニードルバルブ36との隙
間に入り込む。すなわち、樹脂通路12および26aを
流通する溶融樹脂の圧力が高いために僅かな隙間でも溶
融樹脂が入り込むが、フィン56が冷却媒体によって冷
却されてバルブ案内ブッシュ54は冷却されているた
め、溶融樹脂が冷却固化される。
内ブッシュ54のバルブ案内孔55との隙間に溶融樹脂
が入り込んだ状態で固化し、この固まった溶融樹脂はニ
ードルバルブ36を摺動する部分のシール材として機能
するとともに、ニードルバルブ36との潤滑材としての
機能をするため、ニードルバルブ36を円滑に作動させ
ることができ、従来のような溶融樹脂の洩れを防止でき
る。
3は、上部ノズルホルダ34と下部ノズルホルダ35お
よびニードルバルブ36とから構成されている。したが
って、成形金型の製作時に金型本体1に対してノズルホ
ルダユニット33を組み込むだけで成形金型を製作でき
る。このノズルホルダユニット33は、長さ寸法L1が
異なる複数種のタイプがあり、選択的に金型本体1に組
込まれる。
時、例えばキャビティ4を形成するために固定金型2を
切削加工する際に、削り過ぎが生じ、ホットランナーマ
ニホールド13の下面とキャビティ4の内面との間の寸
法L2 がノズルホルダユニット33の長さ寸法L1 より
短くなった場合、ゲート48をキャビティ4に対して正
確に位置決めすることができず、ノズルホルダユニット
33をそのまま組込むことはできない。
33は上部ノズルホルダ34に対して下部ノズルホルダ
35が着脱可能に形成され、しかも下部ノズルホルダ3
5のおねじ44のねじ部寸法が長く形成されている。し
たがって、下部ノズルホルダ35の基端部、つまりおね
じ44の部分を切断して短くすることにより、ノズルホ
ルダユニット33の全長の寸法L1 を調整することがで
き、ホットランナーマニホールド13の下面とキャビテ
ィ4の内面との間の寸法L2 に合致させることができ
る。
38の奥部に収納されたスペーサ42に対して下部ノズ
ルホルダ35の端面を当接する必要があり、スペーサ4
2を肉厚の厚いものに交換するか、もしくはスペーサプ
レートを追加してもよい。
に固定金型2を切削加工する際に、削り過ぎが生じ、ホ
ットランナーマニホールド13の下面とキャビティ4の
内面との間の寸法L2 がノズルホルダユニット33の長
さ寸法L1 より短くなった場合でもノズルホルダユニッ
ト33を新しいものに交換する必要がなく、僅かな加工
によって対処できる。
42aが形成され、この環状溝42aにはステンレスO
リング42bが収納されている。したがって、下部ノズ
ルホルダ35の基端部を切断した際に、直角度に若干の
誤差があってもステンレスOリング42bによって吸収
できる。
上部ノズルホルダに対して下部ノズルホルダが着脱可能
であるため、金型本体の切削加工時に削り過ぎが生じて
も、下部ノズルホルダを取り外し、下部ノズルホルダを
切断して長さを調整することにより、ゲートをキャビテ
ィに対して正確に位置決めできる。したがって、ノズル
ホルダユニットの金型本体への組込みが容易で、成形用
金型のコストの低減を図ることができるという効果があ
る。
図。
マニホールド、33…ノズルホルダ、34…上部ノズル
ホルダ、35…下部ノズルホルダ、36…ニードルバル
ブ、40…樹脂通路、48…ゲート。
Claims (3)
- 【請求項1】 金型本体に組込まれたホットランナーマ
ニホールドに接続され、溶融樹脂を保温状態でキャビテ
ィに導く樹脂通路を形成するノズルホルダおよびゲート
を有した成形金型用ノズルホルダユニットにおいて、 前記ノズルホルダを、上部ノズルホルダと下部ノズルホ
ルダとに2分割し、上部ノズルホルダに対して下部ノズ
ルホルダを着脱可能に連結するとともに、このノズルホ
ルダの樹脂通路に前記ゲートを開閉するニードルバルブ
を進退自在に設けたことを特徴とする成形金型用ノズル
ホルダユニット。 - 【請求項2】 上部ノズルホルダと下部ノズルホルダと
はねじ込み連結されていることを特徴とする請求項1記
載の成形金型用ノズルホルダユニット。 - 【請求項3】 ノズルホルダは、長さが異なる複数の下
部ノズルホルダが用意され、上部ノズルホルダに対して
交換可能に連結されることを特徴とする請求項1記載の
成形金型用ノズルホルダユニット。
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JP25143793A JP3457715B2 (ja) | 1993-10-07 | 1993-10-07 | 成形金型用ノズルホルダユニット |
Applications Claiming Priority (1)
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JP3457715B2 JP3457715B2 (ja) | 2003-10-20 |
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ID=17222829
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP25143793A Expired - Lifetime JP3457715B2 (ja) | 1993-10-07 | 1993-10-07 | 成形金型用ノズルホルダユニット |
Country Status (1)
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JP (1) | JP3457715B2 (ja) |
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1993
- 1993-10-07 JP JP25143793A patent/JP3457715B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Also Published As
Publication number | Publication date |
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JP3457715B2 (ja) | 2003-10-20 |
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