JPH07100782B2 - 止着テ−プの製造法 - Google Patents

止着テ−プの製造法

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JPH07100782B2 JP30993686A JP30993686A JPH07100782B2 JP H07100782 B2 JPH07100782 B2 JP H07100782B2 JP 30993686 A JP30993686 A JP 30993686A JP 30993686 A JP30993686 A JP 30993686A JP H07100782 B2 JPH07100782 B2 JP H07100782B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、止着テープの製造法、好ましくはテープ基材
の一面に部分的に止着剤層を形成した部分止着性テープ
の製造法に関する。更に詳しくは、物性を異にする(例
えば、熱変形温度が異なる、熱収縮性が異なる、伸縮性
が異なる、分解劣化性が異なる等)複数の帯状樹脂シー
トが並列配置され且つそれぞれ側縁部において互いに接
合された複合構造を持つ多列複合樹脂シートからなるテ
ープ基材の成形と同時に、止着剤層を正確なパターンで
容易に形成するようにした止着テープの製造法に関する
もので、本発明の止着テープの製造法によれば、止着剤
層の微細なパターン及び複雑なパターンを自由に形成で
きるため、包装材、衣用材、医用材等として極めて有用
な止着テープ、特に部分止着性テープを容易に製造でき
る。
〔従来の技術〕
従来、止着テープは、通常、先ずテープ基材を形成し、
必要に応じその表面処理を行った後、その上に背面処理
層を形成し、しかる後、その反対面に止着剤層を形成す
ることにより製造されており、これらの各工程は、通
常、分割して実施されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上述の如き従来の止着テープの製造法
は、単一基材の全面に止着剤層を設けるガムテープ等の
止着テープの製造に際しては、各工程の製造速度を整合
でき、寸法制御が問題とならない等の理由で極めて有利
であるが、止着操作時に被着体に貼り合せ易くし(止着
テープと被着体との間の空気を抜け易くし)、90度剥離
が容易で且つ剪断剥離力を向上させるために、止着剤層
をテープ基材に正確なパターンで形成したり、部分的に
伸縮性を有する多列複合樹脂シートからなるテープ基材
の非伸縮部のみに止着剤層を正確なパターンで形成する
ことは、実質的に不可能である。例えば、特願昭60−22
0894号や特願昭61−128710号において本発明者等が先に
提案したような弾性体部と非弾性体部とをシートの巾方
向に交互に接合した多列複合樹脂シートをテープ基材と
して用い、該テープ基材の非弾性体部にのみ止着剤(粘
着剤)層を設ける場合には、多列複合樹脂シートの成形
寸法制御、非弾性体部への止着剤の塗工制御が困難であ
り、弾性体部に止着剤層をはみ出させずに且つ非弾性体
部において止着剤層のない部分を皆無とすることは、実
生産では、事実上不可能である。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、1以上の第一の熱可塑性樹脂及び1以上の第
二の熱可塑性樹脂をそれぞれ押出機により可塑化し1つ
のダイに供給して該ダイ内で合流させた後該ダイ外に流
出させて多列複合樹脂シートによるテープ基材を成形す
ると共に、該テープ基材を成形する際に、合流した上記
第一の熱可塑性樹脂及び上記第二の熱可塑性樹脂からな
る樹脂流の一面の少なくとも一部に、上記ダイ又は別の
ダイから止着剤を流出させ、上記多列複合樹脂シート上
に止着剤層を形成することを特徴とする止着テープの製
造法を提供することによって、上記の問題点を解決した
ものである。
本発明の止着テープの製造法は、多列複合樹脂シートか
らなるテープ基材の成形工程で止着剤層を同時に形成す
るもので、その好ましい実施態様においては、シート成
形用ダイ、又はそのダイリップに近接させて設けた止着
剤用ダイ内に、可塑化した止着剤をギヤポンプ等で供給
し、斯る止着剤を、シート成形用ダイ内で合流した第一
及び第二の熱可塑性樹脂からなる樹脂流における第一又
は第二の熱可塑性樹脂流の表面に流出させることによ
り、冷却して得られる多列複合樹脂シートの第一の樹脂
部及び第二の樹脂部の何れかの表面にのみ厚さ方向に止
着剤層を積層させた部分止着性多列複合樹脂シートを得
ることができ、このシートをその長さ方向に適宜間隔を
あけて巾方向に切断することにより、部分止着性テープ
を得ることができる。この場合、シートとした後、又は
テープとした後、更に例えば、EBキュア等の後処理工程
を必要に応じ加えても良い。
本発明の止着テープの製造法において、止着剤層を多列
複合樹脂シートの成形方向に直線状の正確なパターンで
形成したり、止着剤層のある部分及びない部分の何れに
おいても厚さの一定した部分止着性多列複合樹脂シート
を形成するためには、可塑化した止着剤をシート成形用
ダイ内に供給するのが好ましい。又、止着剤層を多列複
合樹脂シートの成形方向に巾や厚さを異ならせた部分変
形パターンで止着剤層を形成する場合には、シート成形
用ダイとは別の前記止着剤用ダイから、止着剤を、合流
した前記樹脂流に吐出合流させるのが好ましい。尚、こ
のような部分変形パターンを形成は、例えば、止着剤用
ダイのダイリップの形状、位置、数を適宜選択し、それ
ぞれのダイリップから可塑化された止着剤を間歇的に吐
出することにより行うことができる。
また、本発明の止着テープの製造法により部分止着性テ
ープを製造する場合、可塑化された第一の熱可塑性樹脂
及び第二の熱可塑性樹脂の合流により形成された樹脂流
に、可塑化された止着剤を合流させることが必要であ
り、このような第一及び第二の熱可塑性樹脂の合流と同
時又は合流後に止着剤を合流させれば目的とする部分止
着性テープを得ることができるが、第一及び第二の熱可
塑性樹脂の合流前に止着剤を合流させると、得られる止
着剤層の端部を明確にすることができず、目的とする部
分止着性テープを得ることはできない。
また、本発明の止着テープの製造法においては、第一及
び第二の熱可塑性樹脂からなる樹脂流と止着剤とは、両
者が共に可塑化状態で合流する限り、上述の如くシート
成形用ダイの内外何れでも良いが、このように両者を共
に可塑化状態で合流させることにより、従来法のように
テープ基材の表面処理を行う必要がなくなり、相互融着
による充分な接着力が得られ、製造工程の短縮、コスト
ダウンを図ることができる。
また、本発明の止着テープの製造法は背面剥離処理を除
外するものではなく、例えば、止着剤層付き多列複合樹
脂シートに、その成形ロールの直後において背面剥離剤
を塗工することによって、正確なパターンの背面剥離層
を形成することができる。
本発明の方法により製造した止着テープは、包装材、衣
用材、医用材等の止着テープ、特に部分止着性テープと
して極めて有用なものである。
以下、本発明の止着テープの製造法を図面を参照しなが
らその一実施態様について説明する。
第1図は本発明の方法の一実施態様に用いられる装置の
概略を示す断面図、第2図はその第一の熱可塑性樹脂の
流路に沿うその巾方向の断面図、第3図はその第二の熱
可塑性樹脂の流路に沿うその巾方向の断面図、第4図は
その止着剤の流路に沿うその巾方向の断面図で、これら
の図面において、1はダイ(シート成形用ダイ)本体、
2は図示されない第1の押出機から可塑化された第一の
熱可塑性樹脂が送り込まれるノズル、3は第一の熱可塑
性樹脂の樹脂の流路、4は第一の熱可塑性樹脂の分岐
路、5は分岐された第一の熱可塑性樹脂それぞれの流量
調製ボルト、6は分岐された第一の熱可塑性樹脂それぞ
れのコートハンガー部である。又、7は図示されない第
2の押出機から可塑化された第二の熱可塑性樹脂が送り
込まれるノズル、8は第二の熱可塑性樹脂の流路、9は
第二の熱可塑性樹脂の分岐部、10は分岐された第二の熱
可塑性樹脂それぞれの流量調整ボルト、11は分岐された
第二の熱可塑性樹脂それぞれのコートハンガー部であ
る。又、12は図示されない混練機で可塑化されギヤポン
プで送られて来る止着剤が送り込まれるノズル、13は止
着剤の流路、14は止着剤の分岐部、15は分岐された止着
剤それぞれの流量調整ボルト、16は分岐された止着剤そ
れぞれのコートハンガー部である。又、17は第一の熱可
塑性樹脂と第二の熱可塑性樹脂との合流部、18は第一の
熱可塑性樹脂と止着剤との合流部、19は冷却ロールであ
る。
また、第5図(a)及び(b)はそれぞれ本発明の方法
の一実施態様により製造された部分止着性多列複合樹脂
シートの部分平面図及びその巾方向断面図で、これらの
図面において、20は第一の樹脂部(第一の熱可塑性樹脂
によって形成された帯状樹脂シート)、21は第二の樹脂
部(第二の熱可塑性樹脂によって形成された帯状樹脂シ
ート)であり、これらは、シートの巾方向に交互に複合
され、充分な接着力(本明細書で充分な接着力とは、何
れか弱い方の樹脂強度に近い接着力を称する)で融着さ
れている。又、22は止着剤層で、第一の樹脂部20それぞ
れの一面に充分な接着力をもって融着されている。
而して、上述の如き装置を用いて本発明の方法により第
5図(a)及び(b)に示す部分止着性多列複合樹脂シ
ート(部分止着性テープ)を製造するには、二種類の熱
可塑性樹脂成形材料である第一の熱可塑性樹脂及び第二
の熱可塑性樹脂は、まず、それぞれ第1の押出機、第2
の押出機に供給され、ここで加熱可塑化される。又、止
着剤は混練機に供給され加熱可塑化されている。そし
て、第一の熱可塑性樹脂は、流路3を通って第2図に示
す分岐部4で5つの樹脂流に分割され、調整ボルト5に
よって各樹脂流量が調整され、コートハンガー部6によ
って第5図(a)及び(b)に示す第一の樹脂部20の巾
にそれぞれ拡げられる。平行流となった第一の熱可塑性
樹脂の複数の樹脂流は、全体として略ダイリップ巾とな
っている。他方、第二の熱可塑性樹脂は、流路8を通っ
て第3図に示す分岐部9で4つの樹脂流に分割され、調
整ボルト10によって各流量が調整され、コートハンガー
部11によって第5図(a)及び(b)に示す第二の樹脂
部21の巾にそれぞれ拡げられ、合流部17に導かれる。
又、可塑化された止着剤は、ギヤポンプを通じて流路13
を通り第4図に示す分岐部14で5つの止着剤流に分割さ
れ、調整ボルト15によって各樹脂流量が調整され、コー
トハンガー部16によって第5図(a)及び(b)に示す
止着剤層22の巾にそれぞれ拡げられ、合流部18に導かれ
る。
合流部17においては、分割された第一及び第二の熱可塑
性樹脂は、加圧下にシートの巾方向に接しながらダイリ
ップ方向に向けて併流する。即ち、両者の合流直前の流
速が殆ど同じで合流時の粘度差により僅かに界面が乱れ
ることによって境界域部ができ、合流後、両者が併流し
ながらダイリップを通じてダイ外に流出する。
他方、合流部18においては、分割された止着剤流が第一
の熱可塑性樹脂の樹脂流の一面に接し、これらが併流し
ながらダイリップを通じてダイ外に流出する。
このようにしてダイリップから流出した第一の熱可塑性
樹脂及び第二の熱可塑性樹脂の樹脂流、並びに止着剤流
は、冷却ロール19を経ることにより、第5図(a)及び
(b)に示す如き部分止着性多列複合樹脂シートとな
り、このシートをその長さ方向に適宜間隔をあけて巾方
向に切断することにより、目的とする部分止着性テープ
(本発明の止着テープ)となる。
上記の実施態様について更に詳述すると、上記の合流部
17における合流に際しては、得られる部分止着性多列複
合樹脂シートの第一の樹脂部20と第二の樹脂部21との境
界域部(両者の融合部)を完全に融着させ、且つその巾
を最小限に抑え、その位置を安定に保つと共に、第一の
樹脂部20及び第二の樹脂部21の何れか又は両者が全シー
ト巾の10分の1以下でも、それぞれの帯状樹脂シートの
巾が均一で且つそれらの側縁部同士が充分な接着力で接
合された均一の厚みの部分止着性多列複合樹脂シートを
得る上で、シートの巾方向に対して重複も隔離もされる
ことなく側縁部同士を接しさせながら、第二の熱可塑性
樹脂の樹脂流を、第一の熱可塑性樹脂の樹脂流に対し好
ましくは90度以下、更に好ましくは70度以下で供給する
のが望ましい。この角度の下限は特に制限されないが、
合流部17のダイ材質強度から20度以上が好ましい。
又、上記の合流部18における合流に際して、得られる部
分止着性多列複合樹脂シートの第一の樹脂部20と止着剤
層22との巾に正確に一定に保つためには、合流前の第一
の熱可塑性樹脂の樹脂流路よりも合流後の第一の熱可塑
性樹脂及び止着剤の併流流路のクリアランスを大きくす
れば良く、このようにすれば、第二の熱可塑性樹脂の樹
脂流側に止着剤が流れるのを防止することができる。
又、止着剤流は、第一の熱可塑性樹脂の樹脂流に対して
好ましくは90度以下、更に好ましくは70度以下で供給す
るのが望ましい。
又、第一の熱可塑性樹脂と第二の熱可塑性樹脂との合流
距離(合流部17からダイリップまでの距離)は、用いら
れる熱可塑性樹脂の組合せによって選択されるが、通
常、ダイリップクリアランスの10〜100倍とするのが好
ましい。
又、第一の熱可塑性樹脂と止着剤との合流距離も、第一
の熱可塑性樹脂及び止着剤の溶融流動特性によって選択
されるが、ダイリップクリアランスの100倍以下が好ま
しい。その下限は、ダイリップの材質の強度が許す限り
小さくすることができる。又、止着剤をこの実施態様に
おける如くシート成形用ダイ内で合流させずに、シート
成形用ダイ外において前記止着剤用ダイにより合流させ
る場合には、シート成形用ダイのダイリップの近接位
置、特にダイリップから10mm以下の位置で合流させるの
が望ましいが、成形速度や組み合わせる熱可塑性樹脂及
び止着剤の溶融流動特性によっては、第一の熱可塑性樹
脂が固化するまでの間で合流させることもできる。
尚、本発明の方法に用いられる複数の熱可塑性樹脂成形
材料の組合せとしては、樹脂組成を異にするもの、色
調、透明度等を異にするもの及びその両者の組合せの何
れでも良い。又、第一の熱可塑性樹脂及び第二の熱可塑
性樹脂は1種に限られない。従って、1種以上の第一の
熱可塑性樹脂と1種以上の第二の熱可塑性樹脂との組合
せにおいては、2種以上が全て異なる場合もあるが、4
種以上の組合せにおいて、第一の熱可塑性樹脂の1つと
第二の熱可塑性樹脂の1つが同じである場合もある。即
ち、配列はA−B−A−B−A−B・・・・,A−B−C
−A−B−C−・・・・,A−B−A−B−C−B−・・
・・等の何れの組合せでも良い。又、それぞれの樹脂を
可塑化させる押出機も樹脂1種に対し1台に限らない。
又、本発明の方法において用いる第一及び第二の熱可塑
性樹脂並びに止着剤は、特に制限されず、目的に応じて
選定使用すれば良く、例えば、第一の熱可塑性樹脂とし
て非弾性体を用い、第二の熱可塑性樹脂として弾性体を
用い、止着剤としてゴム系粘着剤を用いれば、例えば衣
用材の一つである使い捨ておむつのテープファスナー用
として好適な伸縮性部分止着性テープを製造することが
できる。
又、本発明の方法において用いる熱可塑性樹脂は、シー
ト成形時に熱可塑性を有しており、その後架橋によって
熱硬化性になるもので良く例えばウレタン等であっても
良い。
〔実施例〕
次に、実施例を挙げ、本発明の止着テープの製造法を更
に具体的に説明する。
実施例1 第1図等を用いて説明した本発明の方法の前記一実施態
様において、第一の熱可塑性樹脂として低密度ポリエチ
レン(M.I.;0.4)を、又第二の熱可塑性樹脂として熱可
塑性エラストマー(M.I.;0.2)を、更に止着剤として合
成ゴム系粘着剤をそれぞれ用い、第一の樹脂及び第二の
樹脂を210℃で溶融し、又止着剤を190℃で溶融して、第
1の押出機(山口製作所製YE−50)から第一の熱可塑性
樹脂を18.1/Hrの押出量で、又第2の押上機((株)
プラスチック工学研究所製UT25−T)から第二の熱可塑
性樹脂を1.7/Hrの押出量で、止着剤を加熱溶融槽付き
ギヤポンプ(花王(株)製:可塑化吐出能力MAX10/H
r)から3.3/Hrの吐出量でそれぞれダイに供給し、引
き取り速度5m/minで成形し、巾340mmの第5図(a)及
び(b)に示す如き伸縮性部分止着性多列複合樹脂シー
トを得た。
尚、用いたダイの第2図に示す如くダイリップ巾は、84
+7+56+7+56+7+56+7+84=364mmであり、第
4図に示す如き止着剤の吐出巾は55+55+55+55+55=
275mmであった。
次いで、得られた伸縮性部分止着性多列複合樹脂シート
のネックインによって厚くなった両側端それぞれ16mmを
カットしたところ、カットされた巾308mmの伸縮性部分
止着性多列複合樹脂シートの第一の樹脂部は、巾56mm±
0.5mm、厚さ0.18mmであり、又、第二の樹脂部は、巾7mm
±0.5mm、厚さ0.20mmであり、又、止着剤層は、巾55mm
±0.5mmで、且つ第一の樹脂部の巾の振れに追随した位
置、即ち第二の樹脂部に全くはみ出さずに第一の樹脂部
と第二の樹脂部との境界域部の第一の樹脂部側0.5mmの
位置を追随したパターンで形成されており、又、第一の
樹脂部と止着剤層との合計の厚さは0.22mmであった。
次いで、この伸縮性部分止着性多列複合樹脂シートを成
形方向と直角に25mm巾にカットして伸縮性部分止着性テ
ープを得た。
しかる後、この伸縮性部分止着性テープを第二の樹脂部
を中央にして長さが63mmとなるようにカットしたサンプ
ルを形成し、このサンプルを用い、第一の樹脂部と同じ
低密度ポリエチレンシートに貼り合わせ/剥離を5回繰
り返したが、サンプルからの粘着剤の移行は全く生じな
かった。又、表皮がポリエチレンシートにより形成され
た使い捨ておむつの止着に用いたところ、非伸縮部、即
ち第1の樹脂部及び止着剤層からなる部分はおむつの表
皮に全面止着し、又伸縮部、即ち第二の樹脂部は完全に
フリーになるため薄い表皮であってもそれを破壊するこ
とがなく、且つ充分なおむつの保持性を持っていると云
う極めて良好な結果が得られた。
〔発明の効果〕
本発明の止着テープの製造法は、上述の如く、テープ基
材(多列複合樹脂シート)の成形と止着剤層の形成とを
同時に行うもので、製造工程を簡略化できると共に、止
着剤層のパターンを自由に選択可能で且つ正確な止着剤
層のパターンを容易に得ることができる等の種々の効果
を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法の一実施態様に用いられる装置の
概略を示す断面図、第2図はその第一の熱可塑性樹脂の
流路に沿うその巾方向の断面図、第3図はその第二の熱
可塑性樹脂の流路に沿うその巾方向の断面図、第4図は
その止着剤の流路に沿うその巾方向の断面図、第5図
(a)及び(b)はそれぞれ本発明の方法の一実施態様
により製造された部分止着性多列複合樹脂シートの部分
平面図及びその巾方向断面図である。 1……ダイ本体 2……第一の熱可塑性樹脂の押出機のノズル 3……第一の熱可塑性樹脂の流路 4……第一の熱可塑性樹脂の分岐部 5……流量調整ボルト 6……第一の熱可塑性樹脂のコートハンガー部 7……第二の熱可塑性樹脂の押出機のノズル 8……第二の熱可塑性樹脂の流路 9……第二の熱可塑性樹脂の分岐部 10……流量調整ボルト 11……第二の熱可塑性樹脂のコートハンガー部 12……止着剤の押出機のノズル 13……止着剤の流路 14……止着剤の分岐部 15……流量調整ボルト 16……止着剤のコートハンガー部 17……第一の熱可塑性樹脂と第二の熱可塑性樹脂との合
流部 18……第一の熱可塑性樹脂と止着剤との合流部 19……冷却ロール 20……第一の樹脂部(第一の熱可塑性樹脂によって形成
された帯状樹脂シート) 21……第二の樹脂部(第二の熱可塑性樹脂によって形成
された帯状樹脂シート)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // A61F 13/15 B29D 7/00 2126−4F

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1以上の第一の熱可塑性樹脂及び1以上の
    第二の熱可塑性樹脂をそれぞれ押出機により可塑化し1
    つのダイに供給して該ダイ内で合流させた後該ダイ外に
    流出させて多列複合樹脂シートによるテープ基材を成形
    すると共に、該テープ基材を成形する際に、合流した上
    記第一の熱可塑性樹脂及び上記第二の熱可塑性樹脂から
    なる樹脂流の一面の少なくとも一部に、上記ダイ又は別
    のダイから止着剤を流出させ、上記多列複合樹脂シート
    上に止着剤層を形成することを特徴とする止着テープの
    製造法。
  2. 【請求項2】第一の熱可塑性樹脂が非弾性体であり、第
    二の熱可塑性樹脂が弾性体である、特許請求の範囲第
    (1)項記載の止着テープの製造法。
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