JPH07100538A - 軸物素材の曲がり矯正方法及びその装置 - Google Patents

軸物素材の曲がり矯正方法及びその装置

Info

Publication number
JPH07100538A
JPH07100538A JP24717393A JP24717393A JPH07100538A JP H07100538 A JPH07100538 A JP H07100538A JP 24717393 A JP24717393 A JP 24717393A JP 24717393 A JP24717393 A JP 24717393A JP H07100538 A JPH07100538 A JP H07100538A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft material
roller
shaft
rotating
bending
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP24717393A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Matsumoto
鴻 松本
Nobuki Matsuo
伸樹 松尾
Toshiaki Onuma
俊明 大沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP24717393A priority Critical patent/JPH07100538A/ja
Publication of JPH07100538A publication Critical patent/JPH07100538A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mounting, Exchange, And Manufacturing Of Dies (AREA)
  • Forging (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 外周面にバリ等の突起部Waを有する軸物素
材Wを、両端を把持して回転させながら、該軸物素材W
に同期して回転する押圧ローラ41a・41bで押して
曲がり矯正を行なう場合に、両押圧ローラ41a・41
bの外周面に突起部Waを避ける逃げ部62を凹設し、
突起部Waを潰さないようにした。 【効果】 軸物素材Wの曲がり矯正の際に突起部Waが
潰されないので軸物素材Wに亀裂等が生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋳造や鍛造により製造
されるカムシャフトやクランクシャフト等の軸物素材の
曲がりを矯正する方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】軸物素材の曲がりを矯正するものとし
て、例えば、実開昭56−80821号公報により、シ
ーズヒータの両端を把持し回転させた状態で、該シーズ
ヒータの回転軸線に対して直角方向から回動自在のロー
ラで押して該シーズヒータの曲がりを矯正するようにし
たものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のものでは、
シーズヒータのように表面にバリ等の突起部がない場合
には問題はないが、カムシャフトやクランクシャフトの
素材のように鍛造や鋳造により製造される軸物素材の場
合には型の合わせ部分に対応する位置の表面にバリ等の
突起部が生じる。このような突起部を有する軸物素材を
上記従来のもので曲がり矯正を行なうと、軸物素材にロ
ーラを押し付けることによりローラで突起部が押し潰さ
れ、軸物素材に亀裂が生じるという不具合がある。
【0004】尚、このように表面に突起部を有する軸物
素材の場合には軸物素材を回転させない状態で突起部を
避けて軸方向に対して直角方向から押して曲がり矯正を
行なうことも考えられるが、この場合には突起部を避け
て押さなければならないので軸物素材を押す方向が限ら
れるので、曲がり矯正の自由度が制限され十分に曲がり
を矯正できないという問題がある。
【0005】そこで本発明は、上記の問題点に鑑み、表
面にバリ等の突起部を有する軸物素材であっても十分に
曲がりを矯正することのできる方法及びその装置を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、バリ等の突起部を有する軸物素
材の両端を把持して回転させながら回転軸線に対して直
角方向から押して軸物素材の曲がりを矯正する方法にお
いて、上記両端部における突起部を避けて把持すると共
に、外周面に突起部と同一ピッチで逃げ部が凹設された
ローラを、突起部に逃げ部が一致するように同期回転さ
せながら軸物素材に押し付けて曲がり矯正を行なうよう
にしたことを特徴とする。
【0007】請求項2の発明は、バリ等の突起部を有す
る軸物素材の両端を把持して回転させながら回転軸線に
対して直角方向から押して軸物素材の曲がりを矯正する
装置において、該軸物素材の両端部を突起部を避けて把
持する把持手段と、該把持手段を回転させる回転駆動手
段と、外周面に上記突起部と同一ピッチで逃げ部が凹設
されたローラと、該ローラを上記突起部に逃げ部が一致
するように同期して回転させると共に軸物素材に対して
上記直角方向に沿って進退させるローラ駆動手段とを有
することを特徴とする。
【0008】請求項3の発明は、上記請求項2の発明に
おいて、把持手段及びローラの少なくとも一方の軸物素
材に対して接触する部分を冷却する冷却手段を設けたこ
とを特徴とする。
【0009】請求項4の発明は、上記請求項3の発明に
おいて、上記ローラ内に、上記冷却手段たる冷却用空気
通路を設けると共に該冷却用空気通路の排気側を逃げ部
内に開口したことを特徴とする。
【0010】
【作用】突起部を有する軸物素材であっても、両端を把
持して回転させながらローラで回転軸線に対して直角方
向から押して曲がりを矯正することにより曲がり矯正の
自由度が増す。そして、軸物素材を押すローラの外周面
に逃げ部を設け、突起部に対して逃げ部が一致するよう
に同期してローラを回転させるので突起部はローラによ
って押し潰されず、軸物素材に亀裂が生じない。
【0011】尚、軸物素材を加熱し熱間で曲がり矯正を
行なう場合には、軸物素材に直接接するローラや把持手
段が加熱され、耐久性が低下するおそれがあるので、こ
のような軸物素材に直接接する部分を冷却するようにし
た。
【0012】ところで、単にローラの外周面に開口を設
けた場合には軸物素材に当接した状態で該開口は軸物素
材の外周面により閉塞されるが、逃げ部内に開口を設け
れば常時開放される。従って、逃げ部内に開口を設け該
開口から空気を吹き出させれば常に空気が噴出し、該空
気により軸物素材の表面に付着した酸化スケール等の塵
埃を除去することができる。
【0013】
【実施例】図1及び図2を参照して、1は軸物素材Wの
一端を把持し回転させるワークヘッドであり、タイミン
グベルト10aを介して駆動モータ10が連結され、軸
物素材Wの一端を把持し回転させるチャックユニット1
1が設けられている。また、該ワークヘッド1にはスプ
ロケット12が取り付けられており、チェーン12aを
介して同期シャフト3の一端に固定されたスプロケット
31に連結されている。一方、ワークヘッド1に対峙し
て、軸物素材Wの他端を把持し回転させるチャックユニ
ット21を備えたテールストック2が設けられ、該テー
ルストック2に取り付けられたスプロケット22に対し
て同期シャフト3の他端に固定されたスプロケット32
がチェーン22aを介して連結されている。従って、駆
動モータ10を作動させるとワークヘッド1のチャック
ユニット11とテールストック2のチャックユニット2
1とが同期シャフト3を介して同期回転することにな
る。尚、チャックユニット11・21は共に空気圧によ
り開閉するエアチャック式のものであり、ワークヘッド
1及びテールストック2の各尾端に取り付けられたロー
タリージョイント13・23を介して作動用の圧縮空気
が供給されることにより、軸物素材Wの両端を各々把持
する。また、チャックユニット11を例にその爪部分を
説明すると、図3に示すように、開閉自在なV字状の1
対の爪片11aを有しており、軸物素材Wを把持する場
合及び把持を解く場合には、図外の位相センサによりチ
ャックユニット11の位相を検知して、両爪片11aが
水平方向に対向する位相になるように設定されている。
そして、軸物素材Wを両爪片11aの間を通して上方か
ら投入し、また上方へ払い出すようにした。尚、軸物素
材Wを投入する場合には、軸物素材Wの表面に180°
間隔で形成されるバリ等の突起部Waを結ぶ線が水平に
なるように位相を調節して軸物素材Wをワーク受け5上
に一旦乗せて、突起部Waを爪片11aの懐部分11b
内に位置させ、爪片11aで把持しても突起部Waを潰
さないようにした。
【0014】また、ワークヘッド1とテールストック2
との間に位置して、軸物素材Wの回転軸線に対して直角
方向に摺動自在なスライドテーブル41上にローラユニ
ット4が設けられている。該ローラユニット4は上下方
向に配置された1対の押圧ローラ41a・41bを備え
ており、両押圧ローラ41a・41bはチェーン42を
介して相互に連結され同期回転するように構成されてい
る。各押圧ローラ41a・41bは、図4に示すごと
く、内部に冷却用の空気が流れる中空の回転シャフト6
に固定されており、各押圧ローラ41a・41bの外周
面に90°間隔で凹設された逃げ部62内には回転シャ
フト6の中空部に連通する冷却通路61が開口してい
る。従って、回転シャフト6内を流れる冷却用の空気の
一部は冷却通路61を通って各押圧ローラ41a・41
b全体を冷却し、かつ逃げ部62内から噴射され軸物素
材Wの表面に付着している酸化スケール等の塵埃を吹き
飛ばす。また、下方に位置する押圧ローラ41bの回転
シャフト6には傘歯ギヤ43が固定され、該傘歯ギヤ4
3は傘歯ギヤ44・46を介して、同期シャフトの中間
部分に固定された傘歯ギヤ33に、軸物素材Wの回転数
の半分の回転数で同期するように連結されている。とこ
ろで、傘歯ギヤ44の回動軸44aの外周面にはスプラ
インが形成されており、傘歯ギヤ46の回動軸46aに
固定されたジョイントパイプ45の内周面に形成された
スプライン45aに噛み合っている。従って、スライド
テーブル41が摺動し、ローラユニット4と同期シャフ
ト3との間隔が増減しても回動シャフト44aがジョイ
ントパイプ45に対して出入りし、常に同期シャフト3
に対して押圧ローラ41a・41bが同期して回転する
ようにした。また、両押圧ローラ41a・41bの直径
は軸物素材Wの直径の2倍に設定されており、従って、
逃げ部62と突起部Waとは常に一致するように回転す
る。
【0015】上記構成によれば、まず、加熱状態にある
軸物素材Wをワーク受け5上に投入し両チャックユニッ
ト11・12で該軸物素材Wの両端を把持し回転させ、
その状態でローラユニット4を軸物素材Wに向かって前
進させる。そして、軸物素材Wの振れがゼロになる位置
までローラユニット4を前進させ数回転回転させた後、
更にローラユニット4を前進させ軸物素材4を強制的に
所定量曲げる。この状態で軸物素材Wを数回転回転させ
た後、ローラユニット4を後退させ、軸物素材Wから離
せば軸物素材Wの曲がり矯正が完了する。そして、この
曲がり矯正中において終始突起部Waには押圧ローラ4
1a・41bやチャックユニットの爪片が当接しないの
で突起部Waが押し潰されない。
【0016】ところで、上記実施例ではローラユニット
のみを冷却するようにしたが、チャックユニット11・
21の爪片等に冷却用の空気が通る通路を設けるように
してもよい。
【0017】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、軸物素
材を回転させながら曲がり矯正を行なうので、軸物素材
がどの方向に曲がっていても矯正することができ、かつ
軸物素材の表面に突起部があってもこれを押し潰すこと
なく曲がり矯正を行なうことができるので軸物素材に亀
裂等が生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の構成を示す正面図
【図2】 その平面図
【図3】 III−III 断面図
【図4】 IV−IV断面図
【符号の説明】
1 ワークヘッド 2 テールストック 3 同期シャフト 4 ローラユニット 5 ワーク受け 6 回転シャフト W 軸物素材 Wa 突起部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バリ等の突起部を有する軸物素材の両
    端を把持して回転させながら回転軸線に対して直角方向
    から押して軸物素材の曲がりを矯正する方法において、
    上記両端部における突起部を避けて把持すると共に、外
    周面に突起部と同一ピッチで逃げ部が凹設されたローラ
    を、突起部に逃げ部が一致するように同期回転させなが
    ら軸物素材に押し付けて曲がり矯正を行なうようにした
    ことを特徴とする軸物素材の曲がり矯正方法。
  2. 【請求項2】 バリ等の突起部を有する軸物素材の両
    端を把持して回転させながら回転軸線に対して直角方向
    から押して軸物素材の曲がりを矯正する装置において、
    該軸物素材の両端部を突起部を避けて把持する把持手段
    と、該把持手段を回転させる回転駆動手段と、外周面に
    上記突起部と同一ピッチで逃げ部が凹設されたローラ
    と、該ローラを上記突起部に逃げ部が一致するように同
    期して回転させると共に軸物素材に対して上記直角方向
    に沿って進退させるローラ駆動手段とを有することを特
    徴とする軸物素材の曲がり矯正装置。
  3. 【請求項3】 上記把持手段及びローラの少なくとも
    一方の軸物素材に対して接触する部分を冷却する冷却手
    段を設けたことを特徴とする請求項2記載の軸物素材の
    曲がり矯正装置。
  4. 【請求項4】 上記ローラ内に、上記冷却手段たる冷
    却用空気通路を設けると共に該冷却用空気通路の排気側
    を逃げ部内に開口したことを特徴とする請求項3記載の
    軸物素材の曲がり矯正装置。
JP24717393A 1993-10-01 1993-10-01 軸物素材の曲がり矯正方法及びその装置 Pending JPH07100538A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24717393A JPH07100538A (ja) 1993-10-01 1993-10-01 軸物素材の曲がり矯正方法及びその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24717393A JPH07100538A (ja) 1993-10-01 1993-10-01 軸物素材の曲がり矯正方法及びその装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07100538A true JPH07100538A (ja) 1995-04-18

Family

ID=17159531

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24717393A Pending JPH07100538A (ja) 1993-10-01 1993-10-01 軸物素材の曲がり矯正方法及びその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07100538A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6333125A (ja) 回転流れ成形方法及び装置
JP3323268B2 (ja) 少なくとも内側にワーク軸線に対してまっすぐに、または斜めにプロフィールを設けられた中空のワークを製作するための装置と方法
KR20180043831A (ko) 캠식 홈가공기
JPH07100538A (ja) 軸物素材の曲がり矯正方法及びその装置
EP0726111B1 (en) Multiple die station forging machine
US6250123B1 (en) Method, apparatus and rack for making power transmission member
EP1091817B1 (en) A tool ring and a nail machine comprising such tool ring
JP4393470B2 (ja) 絞り加工方法及びその装置
JPH10503130A (ja) 円筒状の中空体に、頸部の付けられた、縁曲げされた区分を形成する方法及び該方法を実施する装置
JP2709785B2 (ja) 軸物素材の曲がり矯正方法
JPH06312361A (ja) 金属管の外面研磨方法および形状矯正装置
WO2002007907A3 (en) Method and forming machine for deforming a hollow workpiece
JP2647891B2 (ja) 締めつけるべき物体の上へクランプを自動的に取りつけて締めつけるための装置と方法
JP3899246B2 (ja) クランク軸の鍛造方法及び鍛造装置
JPH0335451Y2 (ja)
JPH11320011A (ja) クラッチドラムの歯形成形方法および歯形
GB2077165A (en) Tube rolling
JP2881057B2 (ja) 角管の管端矯正装置
JP3299974B2 (ja) アキシャル・ダイ型圧延機で傘歯車を圧延する方法及び該方法を実施するための工具ユニット
KR100197023B1 (ko) 선박 엔진용 대형 크랭크 스로우의 형단조 공법과 형단조 금형
JP4201299B2 (ja) 転造方法
JPH0242025B2 (ja)
JP3706994B2 (ja) 多段式圧造成形機における転造装置
JPH06277787A (ja) 異形棒状部品の成形方法
JP2006233303A (ja) 誘導加熱による鋼管の連続熱処理装置