JPH07100005B2 - 製麺装置 - Google Patents

製麺装置

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JPH07100005B2
JPH07100005B2 JP1219856A JP21985689A JPH07100005B2 JP H07100005 B2 JPH07100005 B2 JP H07100005B2 JP 1219856 A JP1219856 A JP 1219856A JP 21985689 A JP21985689 A JP 21985689A JP H07100005 B2 JPH07100005 B2 JP H07100005B2
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roll
strip
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雄二 岡原
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さぬき麺機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、手打ち風の麺を、機械的な手段によって製
造するための製麺方法と、その装置に関する。
〔従来の技術〕
手打ち風の食味が得られる麺生地と、一連の機械的な手
段によって作るための製麺装置としては、特開昭61−23
4729号公報に、麺生地を多数のローラ間で加圧した上そ
れを一塊の板状に成形するローリングプレス装置と、ロ
ーリングプレス装置から出て来た板状の麺生地をベルト
コンベヤ上でその上に作用する麺生地踏圧装置でもって
更に加圧した上、それを麺生地分割装置でもって所定の
大きさの麺生地ブロックに分割するようになっている、
麺生地連続製造装置(従来例1)が開示されており、上
記のような装置によって作られた麺生地ブロックを機械
的な手段でもって圧延した上、それを麺線状に切り出す
ことができる装置としては、例えば、実公昭61−7580号
公報に開示されているような麺製造装置(従来例2)が
すでに公知になっている。
そして、上記したような従来例1及び従来例2の装置を
使用した製麺方法では、従来例1の装置によって作られ
た麺生地を、ブロックの状態で一定の時間をかけて熟成
させた後、このブロックを従来例2の装置によって所定
の厚さまで圧延し、それを麺線状に切り出している。
〔発明が解決しようとする課題〕
すなわち、上記したような従来装置1及び2を使用した
従来の製麺方法では、手打ち風の食味を得るために、麺
の機械的な製造工程の途中において、すなわち、上記し
た従来装置1によるミキシング工程・麺生地の鍛え工程
及び麺生地ブロックへの成形工程と、上記した従来装置
2による麺生地ブロックの圧延工程(荒延ばし、仕上げ
延ばし工程)との間において、麺生地をブロックの状態
で熟成加工しているが、この間において熟成加工された
麺生地ブロックは、その後は、これを圧延装置によって
一気に荒延ばしし、引き続いて仕上げ延ばし加工してい
る。
すなわち従来方法では、熟成加工済みの麺生地ブロック
を、圧延装置により繰り返し圧延加工することで麺生地
ブロックの厚さが麺線として切り出しうる厚さになるま
でこれを一気に圧延加工し、しかる後、それを直ちに麺
線状に切り出している。
しかし、このようにして作られた麺の食味には、今一つ
もの足りないものがあって、手打ち麺に特有の腰の強さ
と優れた食味が、長時間に亘って得られていないのが実
情であった。
本発明者は、その理由がいかなる点にあるかについて研
究した結果、その理由が、上記したような従来装置1及
び2を使用した従来方法では、上記した製麺工程の途中
で熟成加工を施された麺生地ブロックを、熟成後、それ
を麺線の切り出し厚さになるまで一気に圧延加工し、そ
れを直ちに麺線状に切り出していた点にあることに気付
いた。
ちなみに、手打ち職人が行う製麺工程においては、ミキ
シング直後の面生地を、第1回目の足踏み作業(荒ふみ
作業)によって鍛えると、それを団子(一般にこう称呼
されている。)状に成形して熟成加工を行っているが、
手打ち方法では、第1回目の熟成加工を施した結果、或
る程度まで軟らかくなった団子状の麺生地は、これを直
ちに圧延して麺線状に切り出すことなく、この或る程度
軟らかくなっている団子状の麺生地に対して、再び足踏
み作業(荒延ばし作業)を行うことで、これを座蒲団
(一般にこう称呼されている。)状の厚さ(約30mm前後
の厚さ)になるまで圧延した上、更に、これをそのまま
の形で再び約30分程度熟成させている。すなわち、そこ
では、この第2回目の熟成加工によって更に軟らかくな
った座蒲団状の麺生地を、はじめて麺棒を使って所望の
麺線切り出し厚さになるまで仕上げ延ばしし、そして、
それを麺線状に切り出しているのである。
もっとも、このことは、手打ち手段によって製麺する場
合には、足踏み手段によった方が麺棒を使うよりもた易
く団子状の麺生地を座蒲団状の厚さになるまで圧延する
ことができるからであり、第2回目の足踏み作業によっ
て鍛えられた直後の麺生地は、生地の中のグルテンが活
性化されていて、麺生地の弾力が強くなりすぎているた
め、それを、直ちには麺棒で延ばし難いけれども、それ
を更に30分以上かけて熟成させると、非常に延ばし易く
なっているからであるが、このことは、今迄は、専ら職
人の知恵から生まれた延びし易くするためのものである
とのみ考えられていた。
したがって、現に、手打ち職人の中には、第1回目の足
踏み作業しか行わず、上記したような第1回目の熟成加
工を行っただけの麺生地のブロックを、直ちに麺棒を使
って強引に仕上げ延ばしし、そのまま麺線状に切り出し
ている者も多数おり、熟成工程を一回しか行っていない
麺生地ブロックからなる茹麺は、座蒲団状の厚さにして
第2回目の熟成加工を加えた麺生地からなる茹麺に比較
すると、茹上げ直後の麺の腰がより強いので、より手打
ちらしさが得られることが知られている。
したがって、従来の機械的な手段によった手打ち風の麺
生地の製造方法及び装置においては、前記した従来例1
・2に見られるように、麺生地の熟成工程を一回しか挿
入していなかったものと考えられる。
しかし、本発明者は、前記手打ち工程における第2回目
の熟成工程の有無は、それが、出来上がった手打ち麺の
風味に大きい影響を与えていること、及び、それにも増
して、上記したような厚さでの第2回目の熟成工程を経
た麺生地に対して、上記仕上げ延ばしの工程において麺
生地を縦横両方向乃至多方向に仕上げ延ばししているこ
とが、出来上がった手打ち麺の風味により大きい影響を
与えていること、に気付いたのである。
すなわち、本発明者は、製麺工程において麺生地の熟成
工程を一回しか採用しない、手打ち方法によった場合、
及び前記従来装置1及び2によって製麺方法の場合に
は、茹加工された麺が、茹上げ直後の品質は良くても、
老化が早く、時間が経つと手打ち麺に特有の腰の強さが
急速になくなってしまうのに対して、麺生地ブロックを
座蒲団状の厚さに圧延した上で第2回目の熟成工程を行
った手打ち麺の場合には、このような老化が遅いこと、
及びその原因が第2回目の足踏みによる荒延ばし作業
と、麺生地を荒延ばしによって或る程度まで薄く圧延し
た状態(30mm前後の厚さ)において行った第2回目の熟
成工程にあること、及び、第2回目の熟成工程を経た麺
生地は、この熟成効果によって麺生地中のグルテンがだ
れており(弛緩して弾力性が少なくなっており)、この
だれが、それまで麺生地を形成していた直列状態の強靭
なグルテン組織をほぐしやすくしているので、この第2
回目の熟成工程を経た後の麺生地は、それに多方向の圧
延加工を加え易く、したがってそれに多方向の圧延加工
を加えると、この麺生地におけるグルテン組織の方向性
が極めて容易、且つ自在に多方向に変化せしめられるた
めであること、に気付いたのである。
この発明は、上記のような知見に基づいてなされたもの
で、この発明の第1の目的は、上記したような2回の熟
成工程を経た上で多方向に仕上げ延ばしされた手打ち麺
に近い食味が得られる麺を、機械的な手段によって製造
することができる製麺装置を提供しようとするものであ
る。
また、前記した従来装置1及び2は、それらが各別に夫
々独立した装置であるため、麺生地ブロックを必ずバッ
チ式に処理しなければならない、といった非能率性をも
っていたのであるが、この発明の第2の目的は、上記し
たような手打ち風の食味が得られる麺線を、大きな塊状
の麺生地から、必要とあらば連続的に製造することもで
きる製麺装置を提供しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するために本発明が採用した製麺装置
は、麺帯の製造装置と、麺帯の熟成庫と、麺帯の巾方向
圧延装置と、麺帯の仕上げ圧延装置と、麺線切り出し装
置との組み合わせからなり、上記麺帯の熟成庫が、上記
麺帯の製造装置によって所定の厚さに成形された上で庫
内に送り込まれて来た麺帯をその上に載せて庫内を一巡
するための、麺帯の庫内移送装置を備え、上記麺帯の巾
方向圧延装置が、麺帯をその上に載せて麺帯をその長手
方向に沿って間欠的に搬送する歩進搬送機構と、この歩
進搬送機構の上に送り込まれて来た麺帯がその搬送を一
時停止されている間に、麺帯の搬送が停止されている部
位で該麺帯の表面に間欠的に接触し、麺帯の上を巾方向
に移動することで、該麺帯の上に間欠的に圧延作用して
麺帯を麺帯の巾方向に沿って圧延するための、麺帯の巾
方向圧延手段とでもって構成され、麺帯の製造装置によ
って製造された麺帯が、上記麺帯の熟成庫によって熟成
加工された後、上記麺帯の巾方向圧延装置で巾方向に圧
延された上で、上記仕上げ圧延装置によって麺線切り出
し厚さに圧延加工され、上記麺線切り出し装置によって
麺線状に切り出されるようになっていること、を特徴と
する製麺装置である。
なお、上記製麺装置における麺帯の熟成庫内移送装置
は、それが、麺帯の熟成庫内に配して多段に配設したベ
ルトコンベヤでもってこれを構成されていてもよく、或
いは、それが、熟成庫内に配設された任意段数の、次の
ような麺帯懸架用突起付コンベヤでもって構成されてい
てもよい。
すなわち、上記製麺装置における麺帯の熟成庫内移送装
置は、それが、麺帯の熟成庫内の前後に配して横架され
た駆動軸及び従動軸と、上記駆動軸及び従動軸の左右に
配して各軸に夫々嵌着されたスプロケットホイールと、
庫内の左右において前後の上記スプロケットホイール間
に懸け回された一対の無端チェーンと、上記一対の無端
チェーンの左右対称の位置にある各リンク間に架け渡し
て無端チェーンから外向きに夫々突設された多数の麺帯
懸架用突起とからなる、麺帯懸架用突起付コンベヤを、
前記麺帯の熟成庫内に一段又は複数段配設することでも
って構成されていてもよい。
また、上記製麺装置における麺帯の巾方向圧延装置は、
麺帯の熟成庫から送り出されて来た熟成済の麺帯をその
上に載せて前方へと搬送するベルトコンベヤ及び/又は
ロールコンベヤの上方位に、次のような麺帯の加圧手段
を配設することで、これを次のように構成することがで
きる。
その一例は、麺帯をその上に載せて麺帯をその長手方向
に沿って搬送するための搬送装置の一部が、機枠上の適
所の配して夫々回転自在に支持された複数のロールから
なる、ロールコンベヤでもって構成されると共に、この
ロールコンベヤが、歩進駆動機構を介してその駆動源に
連結されていて、このロールコンベヤの上方位に、この
ロールコンベヤ上の麺帯に対して間欠的に圧延作用しう
る次のような麺帯の加圧手段が配設されていること、す
なわち、上記ロールコンベヤの上方位に配して機枠に昇
降自在に支持された昇降枠と、この昇降枠の下位の左右
に配してこの昇降枠に夫々支承され、且つ上記ロールコ
ンベヤのロールの軸線方向に沿って移動自在に支承され
た一対の横移動枠と、上記ロールコンベヤの各ロールの
直上方位に位置せしめて、該ロールの軸線に直交する方
向の軸でもって各横移動枠に回転自在に支承された複数
個のコロと、上記昇降枠及び上記横移動枠の各駆動装置
とからなる、麺帯の加圧手段が配設されていること、を
特徴とする麺帯の巾方向圧延装置である。
他の例は、麺帯をその上に載せて麺帯をその長手方向に
沿って搬送するための搬送装置の一部が、機枠の適所に
配して夫々回転自在に支持された前後のロール間の無端
帯を懸け回してなる、ベルトコンベヤでもって構成され
ると共に、このベルトコンベヤが歩進駆動機構を介して
その駆動源に連結されていて、このベルトコンベヤの上
方位に、このベルトコンベヤ上の麺帯に対して間欠的に
圧延作用しうる次のような麺帯の加圧手段が配設されて
いること、すなわち、上記ベルトコンベヤの上方位に配
して機枠に昇降自在に支持された昇降枠と、この昇降枠
の下位に配してこの昇降枠に支承され、且つ上記ベルト
コンベヤのロールの軸線方向に沿って移動自在に支持さ
れた横移動枠と、上記ベルトコンベヤのロールの軸線に
直交する方向の軸でもって横移動枠に回転自在に支承さ
れた圧延ロールと、上記昇降枠及び上記横移動枠の各駆
動装置とからなる、麺帯の加圧手段が配設されているこ
と、を特徴とする麺帯の巾方向圧延装置である。
〔作用〕
この発明に係る製麺装置では、上記せる如く、麺帯の製
造装置から送り出されて来る麺帯の厚さを、例えば10〜
30mm程度の厚さに設定した上、それを帯状の麺帯のまま
熟成庫に送り込んで、それが熟成庫内の麺帯の移送装置
によって庫内を移送されている間においてそれを熟成さ
せた上、それを熟成庫から取り出し、それを巾方向圧延
装置でもって巾方向に圧延した後、麺棒または仕上げ圧
延装置でもって麺線として切り出しうる仕上げ厚さに圧
延し、麺線状に切り出すならば、このようにして作られ
た麺線は、上記熟成工程において、麺生地が約30mm以下
の薄い厚さでもって熟成される際、手打ち職人の手作業
によって作られる麺生地が手打ち工程において座蒲団状
の麺生地になって受けていたと同様な熟成加工を施され
ていることになり、しかも、このような熟成工程を経た
麺帯は、熟成加工の結果麺のグルテン組織がだれ(弛緩
し)た状態において、次に巾方向の圧延装置でもって巾
方向に圧延された上、所望仕上げ厚さに圧延される際、
手打ち職人の手作業によって作られる麺生地が最後の熟
成加工後受けていたと同様な複数方向の圧延加工を施さ
れていることになる。
したがって、本発明の装置によって作られた麺は、この
ような熟成工程と熟成工程後の多方向圧延工程が挿入さ
れていない従来装置による従来方法(例えば前記従来例
1・2による従来方法)によって作られた麺線に比較す
ると、茹加工された麺の食味が、手打ち職人によって前
記せる如き2度の熟成工程と熟成後の多方向圧延工程を
経て作られた手打ち麺に非常によく似ている。
すなわち、本発明の製麺方法によれば、 手打ち麺同様に、茹太りしない麺をうることができ
る。
手打ち麺の場合と同じ様に、麺の茹上がりに要する
時間が、約2分程度短縮される。
手打ち麺同様の食味と牢固しにくい腰の強さをもっ
た茹麺が得られる。
麺生地のグルテン組織が、熟成加工後の多方向圧延
加工によって、麺帯の長さ方向にのみ沿った直列状態か
ら網目状に変形されているので、これを包丁切りして茹
上げた麺に、手打ち麺に特有の捻れと、角が立った麺の
断面形状を得ることができる。
のである。
また、本発明の装置では、上記厚さに設定された麺生地
の熟成工程を、庫内に、麺帯をその上に載せて庫内を一
巡することができる麺帯の庫内移送装置を備えている、
熟成庫を使用して行うので、所定の厚さに圧延(荒延ば
し)された麺生地を、帯状のまま、機械的な手段によっ
て自動的に且つ連続的に行うことができる。
更にまた、本発明の装置では、上記熟成工程によって熟
成された麺帯の巾方向の圧延加工を、歩進機構を備えた
麺帯の巾方向圧延装置によって、歩進機構が麺帯の搬送
を停止している間において行うので、帯状のまま熟成加
工された麺生地を切断することなく、帯状のまま、機械
的手段によって巾方向に圧延することができる。
〔実施例〕
本発明にしたがって製麺装置は、これを、公知の麺帯複
合機、又は先願(特願平1−58828号)に開示されてい
るような麺生地製造装置の次段に配設すると、これを使
って本発明の製麺方法を実施することができる。
そこで、ここには、上記先願に係る麺生地製造装置1の
次段に本発明の製麺装置2を配設した場合について、本
発明の一実施例を説明する。
第1図は本発明にしたがった製麺装置2の側面図であ
り、第15図が、その前段に配設された麺生地製造装置1
の側面図である。
先ず、本発明の製麺装置2の前段に配設されている麺生
地製造装置1から、第15図を参照してその概略を説明す
ると、3は、機枠(図示せず)によって適宜の高さに支
持して設けられた架台4の上に回転自在に設置された一
対のミキサーである。ミキサー3は、それを実線図示の
状態から鎖線図示の状態に回動させると、ミキサー3に
よって撹拌混合された原料粉と水の混合物が、その下方
位のローリングプレス装置5に供給されるようになって
いる。6はホッパーである。
実施例のローリングプレス装置5は、6本のロール71
76でもって構成されていて、その上方を開放された実線
図示の状態において上記ミキサー3からローリング加圧
空間αに原料粉と水の混合物を受け取ると、上部のロー
ル71・76を実線図示位置から一点鎖線図示位置に変位さ
せて、上記空間αの上方部を閉じ、各ロール71〜76を同
一方向に回転させることで、ローリングプレス装置5に
供給された上記混合物をして、該空間α内において所定
の太さの円柱状の麺生地Aに加圧成形することができる
ようになっており、円柱状に成形された麺生地Aは、下
部ロール73・74を2点鎖線図示位置に変位させると、上
記ローリング加圧空間αから、その下方位に配設されて
いる塊状麺生地の熟成庫8に向かって放出されるように
なっている。
すなわち、ローリングプレス装置5の下方位には、ロー
リングプレス装置5によって円柱状に成形された麺生地
Aをその上に載せて塊状麺生地の熟成庫8内を経過させ
るためのベルトコンベヤ9の始端部が配設されていて、
該ベルトコンベヤ9の始端部に供給された円柱状の麺生
地Aは、それが該ベルトコンベヤ9によって熟成庫8内
を搬送されている間において、塊状態における第1回目
の熟成加工を施されるようになっており、上記塊状麺生
地の熟成庫8からは、第1回目の熟成加工を施された円
柱状の麺生地Aが、間欠的に庫外に搬出されるようにな
っている。
この実施例の製麺装置2は、上記のような麺生地の製造
装置1から搬出されてきた円柱状の麺生地Aを受け取っ
て、それを本発明の方法によって製麺するため、次のよ
うに構成されている。
第1・2・15積において、11は、上記塊状麺生地の熟成
庫8から搬出されてきた円柱状の麺生地Aをその上に受
け取って、この発明の製麺装置1の始端部に配設されて
いるベルトコンベヤ12の上の送り込むためのリフトアッ
プコンベヤである。このリフトアップコンベヤ11は、ベ
ルトコンベヤ11aのベルトの表面の係止板11bを突設した
ベルトコンベヤ11aでもって構成されており、このリフ
トアップコンベヤ11は、上記係止板11bの上に第1図に
示す如く円柱状の麺生地Aを載せて、それを所定ストロ
ーク駆動すると、円柱状の麺生地Aが、ベルトコンベヤ
12の始端部に、麺生地Aの長手方向をベルトコンベヤ12
の走行方向に一致させて供給されるようになっている。
13・14は何れもガイド板である。
第1図に示してあるように、ベルトコンベヤ12の終端部
には、このベルトコンベヤ12の上に載って矢印方向に搬
送されてくる円柱状の麺生地Aに作用して、それを偏平
な帯状に圧延するための、第1及び第2のロータリープ
レス15・16が配設されている。
なお、第1ロータリープレス15は、機枠(図示せず)に
軸架されたクランク軸17を支点として回転する一対のク
ランク18のクランクピン19によってその基端部を夫々枢
支されると共に機枠(図示せず)に枢支20された一対の
リンク21の先端部によってその中間部を夫々枢支22され
た、一対のクランクロッド23の先端部間に、ロール24を
回転自在に軸架してなる、公知のもので、クランク軸17
を回転させると、一対のクランクロッド23の先端部間に
軸架されているロール24が所定の軌跡を画いて公転し、
それが麺生地Aの上に繰り返して圧延作用せしめられる
ようになっているものである。
また、第2ロータリープレス16は、機枠(図示せず)に
軸架された回転軸25に一対の軸受板26を嵌着すると共に
この一対の軸受板26間に4個のロール27を軸架してな
る、公知のもので、回転軸25を回転させると、一対の軸
受板26間に軸架されているロール27が公転して、各ロー
ル27が接踵して麺生地Aの上に圧延作用せしめられるよ
うになっているものである。
第2ロータリープレス16の前方位には、第三段目の荒延
ばし用の圧延装置30が配設されている。
なお、この実施例の第3段目の圧延装置30は、ロールの
表面が波形の、公知の一対の圧延ロール28・29でもって
構成されている。
この実施例の製麺装置では、ベルトコンベヤ12の始端部
に供給された円柱状の麺生地Aと、上記第1・第2ロー
タリープレス15・16及び第3段目の圧延装置30でもっ
て、その厚さが10〜30mmの麺帯A′になるまで圧延する
ことができるようになっており、その最終の荒延ばし厚
さは、第3段目のロール28・29間隔を調節することでそ
れを決定することができるようになっている。
第3段目圧延装置30の前上方位には、本発明にしたがっ
て、帯状に圧延された麺生地A′を熟成加工するための
麺帯の熟成庫31が配設されている。
この麺帯の熟成庫31と前記第3段目の圧延装置30との間
には、前記第3段目の圧延装置30によって圧延された麺
帯A′をして、帯状のまま、上記麺帯の熟成庫31の入口
32まで搬送するための垂直コンベヤ33が配設されてい
る。
垂直コンベヤ33は、機枠(図示せず)に軸架された多数
のロール34・35・36・37・38に懸け回した無端帯39と、
機枠(図示せず)に軸架された一対のロール40・41間に
懸け回した無端42とでもって構成されていて、麺帯A′
は、無端帯39の上に載って前方に搬送され、一対の無端
帯39・42間に挟まれて上向きに搬送されるようになって
いる。
麺帯の熟成庫31は入口32と出口43を有し、この実施例の
熟成庫31内には、次のような麺帯の庫内移送装置45が配
設されている。
すなわち、この実施例における麺帯の庫内移送装置45
は、庫内に配設された多段の麺帯懸架用突起付コンベヤ
46及び462でもって構成されていて、各麺帯懸架用突起
付コンベヤ461・462は、夫々、麺帯の熟成庫31の庫内の
前後に配して横架された駆動軸47及び従動軸48と、上記
駆動軸47及び従動軸48の左右に配して各軸47・48に夫々
嵌着されたスプロケットホイール49・50と、熟成庫31内
の左右において前後の上記スプロケットホイール49・50
間に夫々懸け回された一対の無端チェーン51と、上記一
対の無端チェーン51の左右対称の位置にある各リンク52
間に夫々架け渡された受板53と、一つおきの受板53にそ
の基部を固定して固定板53から外向きに夫々突設され
た、板状体からなる多数の麺帯懸架用突起54とでもって
構成されている。
したがって、この実施例の熟成庫31では、上記各駆動軸
47を駆動し、二段に配設されている麺帯懸架用突起付コ
ンベヤ461・462をして、夫々、矢印方向に、適宜の速度
でもって回転させておき、前記垂直コンベヤ33でもって
麺帯の熟成庫31の入口32まで搬送されて来た麺帯A′を
上段側の麺帯懸架用突起付コンベヤ461の始端部に供給
すると、このコンベヤ461に供給された麺帯A′は、第
1・2図に示してあるように、スプロケットホイール50
の周りで未だ直立していない状態の麺帯懸架用突起54の
前面に乗り、チェーン51の走行に伴って、該麺帯懸架用
突起54がスプロケットホイール50の周りを回り終わって
起立せしめられると、該麺帯懸架用突起54の先端部に懸
架された状態(下向きにUターンせしめられた状態)と
なり、更にチェーン51が走行すると、麺帯A′が各麺帯
懸架用突起54間において上向きにUターンせしめられた
状態になって前記受板53の上に載り、この麺帯懸架用突
起付コンベヤ461の上側走行部分に、ジグザグ状になっ
て懸架された状態になる。
このようなジグザグ状になって上段側の麺帯懸架用突起
付コンベヤ461により、その終端まで移送された麺帯
A′は、麺帯懸架用突起54がスプロケットホイール49の
周りを回るとき、該突起54から離れて、下段側の麺帯懸
架用突起付コンベヤ462の始端部に供給されるようにな
っている。
そして、このコンベヤ462の始端部に供給された麺帯
A′は、下段側の麺帯懸架用突起付コンベヤ462の上
に、上記同様にジグザグ状になって載り、その前方まで
移送され、その移送終端部からは、前記麺帯懸架用突起
54がスプロケットホイール49の周りを回るとき該突起54
から離れ、出口43を通ってこの麺帯の熟成庫31の外に導
き出されるようになっている。
なお、この麺帯の熟成庫31内には、その適所に配して、
冬期における庫内温度を20℃程度に保つための遠赤外線
ヒーター(図示せず)が配設されている。
麺帯の熟成庫31の下方位には、この発明にしたがった麺
帯の巾方向圧延装置60が配設されていて、麺帯の熟成庫
31から庫外に導きだされた熟成済みの麺帯A″は、ベル
トコンベヤ55の上に載って、巾方向圧延装置60に送りこ
まれるようになっている。
この実施例の麺帯の巾方向圧延装置60は、第4〜7図に
示してあるように、上記ベルトコンベヤ55の前方位に並
列状態に配して機枠56の上に軸架された3本のロール61
a・61b・61cからなるロールコンベヤ61と、このロール
コンベヤ61の上方位に配設された麺帯の加圧手段62とで
もって構成されている。
ロールコンベヤ61を構成している各ロール61a・61b・61
c間及び上記ベルトコンベヤ55の駆動ロール55a間は、図
示してない連動歯車機構を介して同一回転方向に連動連
結されている。なお、各ロールの周速度は、ベルトコン
ベヤ55のロール55aが最も遅く、ロール61a、ロール61
b、61cの順に若干宛その周速度が早くなるように設定さ
れている。
上記のように連動連結されたベルトコンベヤ55とロール
コンベヤ61は、ロール61bの軸端がカムクラッチ(一方
向クラッチ)57を介して駆動レバー58の基部に連結され
ており、この駆動レバー58の自由端58aと、ギヤードモ
ータ(原動機)59の軸59aに連結されたクランク63のク
ランクピン63aとの間が、ロッド64を介して連結されて
いて、ギヤードモータ59が1回転する毎に、駆動レバー
58が1往復揺動運動を行って、ロール61bが、間欠的に
一方向にのみ駆動され、したがってベルトコンベヤ55及
びロールコンベヤ61の各ロールが、予め設定された周速
度でもって間欠的に同一方向(第4図矢印方向)に回転
せしめられるようになっている。65はクランク66上の突
起66に対設したリミットスイッチで、カムクラッチ57に
よるベルトコンベヤ55及びロールコンベヤ61の駆動が停
止された時点を検知するためのものである。
上記ロールコンベヤ61の上方位には、左右各一対宛の平
行なリンク67・68でもって、機枠56に対して昇降自在に
支持された昇降枠70が配設されている。71・72はリンク
67・68に昇降枠70を連結している支軸、73・74はリンク
67・68を機枠56に連結している支軸である。機枠56に
は、支軸73を枢支点とする左右で一対のベルクランク69
が取付けられており、このベルクランク69は、その力点
75をエヤーシリンダ76のピストンロッド76aに連結され
ると共にその作用点を昇降枠70上の支軸71に連結されて
いて、昇降枠70は、上記エヤーシリンダ76でもってベル
クランク69を揺動変位させると、その姿勢を水平に保た
れたまま、昇降せしめられるようになっている。79はベ
ルクランク69に付設したリミットスイッチで、昇降枠70
の降下位置を検知するためのものである。
昇降枠70には、その下面に、前記ロールコンベヤ61の軸
線方向平行せしめて、リニアベアリング77の軌道台78が
2本敷設されていて、この昇降枠70の下方位には、上記
軌道台78に嵌合するリニアベアリング77でもって夫々横
方向に移動自在に支承された、一対の横移動枠80が第5
・6図上の左右に配して取付けられている。各横移動枠
80と昇降枠70との間には夫々エヤーシリンダ81が配設さ
れていて、このエヤーシリンダ81を駆動すると、横移動
枠80が昇降枠70の下で前記軌道台78に沿って横移動せし
められるようになっている。そして各横移動枠80の下方
位には、この横移動枠80の下面に取付けた多数のペデス
タル82でもって上記軸道台78に直交する方向の軸84を支
持された多数のコロ83が、回転自在に配設されている。
なお、これらのコロ83は、夫々上記ロールコンベヤ61の
各ロール61a・61b・61cの直上位に配して、上記横移動
枠80の下に配設されていて、昇降枠70を降下させて横移
動枠80を横移動させると、各コロ83が、麺帯A″を隔て
て、上記各ロール60a・60b・60cの直上方位を、これら
のロールに沿って横方に転動せしめられるようになって
いる。85と86は、昇降枠70の一側端と中央位に配して一
方の横移動枠80に付設したリミットスイッチで、横移動
枠80の横移動位置を検知するためのものである。
したがって、この実施例の麺帯の巾方向圧延装置60によ
れば、前記昇降枠70を上昇位置に保ち、且つ一対の横移
動枠80を巾方向の中央位に寄せた状態において、上記ベ
ルトコンベヤ55とロールコンベヤ61を、予め設定された
前記周速度でもって間欠的に第4図矢印方向に回転させ
ておき、前記麺帯の熟成庫31から庫外に導き出されてき
た熟成済の麺帯A″を、上記ベルトコンベヤ55の始端部
の上に受け取らせると、このベルトコンベヤ55の上に送
り込まれてきた麺帯A″は、このベルトコンベヤ55とロ
ールコンベヤ61でもって、歩進的にその前方へと搬送さ
れることになる。
そして、この麺帯の巾方向圧延装置60によれば、上記ベ
ルトコンベヤ55上からロールコンベヤ61上へと麺帯A″
が送り込まれ、且つ、ベルトコンベヤ55とロールコンベ
ヤ61の駆動が間欠的に停止された時点を前記リミットス
イッチ65が検知した時から、すなわち、該駆動が間欠的
に停止されている間において、それまで上昇位置に保っ
ておいた昇降枠70を、シリンダ76を縮小することで降下
させ、昇降枠70が所定の降下位置に達したことをリミッ
トスイッテ77で検知した上で、一対のエヤーシリンダ81
を縮小することにより、予め互いに近づけた待機位置に
保っておいた一対の横移動枠80をして、互いに遠ざかる
方向へと横移動させると、横移動枠80の下に配設されて
いるコロ83をして麺帯A″の上に作用させ、このコロ83
と前記ロールコンベヤ61のロール61a・61b・61c間で、
麺帯A″を、巾方向の中央からその両側方位に向かって
巾方向に圧延することができる。
このようにして、上記コロ83による巾方向の1ストロー
ク分の巾方向圧延作用が終了すると、ベルトコンベヤ55
とロールコンベヤ61による麺帯A″の搬送を再開される
ことになるのであるが、この実施例の装置では一対の横
移動枠80が巾方向の両端位に達すると、横移動枠80がリ
ミットスイッチ85に作用するようになっていて、このリ
ミットスイッチ85からの信号が発せられると、昇降枠70
は、上記搬送が再開されるまでの間において上昇せしめ
られ、一対の横移動枠80は、互いに近づく方向に向かっ
てその横移動を開始せしめられる。
麺帯の巾方向圧延装置60の麺帯搬送方向前方位には、第
1図に示してあるように、ガイドロール156と、仕上げ
用の圧延ロール157・158ならびに麺線切り出し装置159
・160等が配設されていて、麺帯の巾方向圧延装置60か
ら送り出されてきた巾方向圧延済みの麺帯Aは、上記
麺帯の巾方向圧延装置60による麺帯Aの単位サイクル
当たりの平均送り出し速度に一致する送り速度でもっ
て、ガイドロール156により前方へと搬送され、仕上げ
用の圧延ロール157・158間に供給され、この仕上げ用の
圧延ロール157・158によって所望の厚さに仕上げられた
上で、麺線切り出し装置159・160によって所望の長さの
麺線状に切り出されるようになっている。
なお、上記実施例においては、麺帯の熟成庫31内に配設
されている麺帯の庫内移送装置45が、庫内に多段に配設
されている麺帯懸架用突起付コンベヤ461・462でもって
構成されている例を示したが、他の実施例においては、
この麺帯の庫内移送装置45は、第3図に示してあるよう
な、熟成庫31内に多段に配設された多数のベルトコンベ
ヤ46′でもってこれを構成してもよい。
また上記実施例においては、円柱状の麺生地に対して第
1回目の熟成加工を施すことができる塊状麺生地の熟成
庫8を備えた麺生地装置1の次段に本発明の製麺装置2
が配設されている場合について、本発明の製麺装置の実
施例を説明したが、本発明の製麺装置は、これを、上記
のような第1回目の熟成加工を施すための、塊状麺生地
の熟成庫8を具備していない、公知の麺帯複合機(図示
せず)の次段にこれを配設してもよい。
また、上記実施例では、麺帯の巾方向圧延装置60におけ
る一対の横移動枠80の平面形状を夫々長方形として、そ
の下に、夫々コロ83を、各6ヶ宛碁盤状の位置に配して
取付けてある例を示したが、この一対の横移動枠の平面
形状と、その下に取付けられるコロの配置位置は、上記
実施例に限られるものではなく、他の実施例において
は、例えば第8図に示してあるような平面形状の一対の
横移動枠80′に、同図に示してあるようにコロ83′を配
設してもよい。
また、上記各コロ83・83′の断面形状は、他の実施例に
おいては、第9図又は第10図に示してあるコロ83″又は
83のような形状であってもよい。
また、上記実施例においては、麺帯の巾方向圧延装置60
を、ロールコンベヤ61とその上方位に配設された多数の
コロ83でもって構成してある例を示したが、他の実施例
においては、この麺帯の巾方向圧延装置60′を、第11〜
13図に示してあるような、麺帯の熟成庫31から庫外に送
り出されて来た熟成済の麺帯A″をその上に受け取って
それを前記ガイドロール156方向に搬送するための次の
ようなベルトコンベヤ55′、このベルトコンベヤ55′の
上方位に配設された、次のような麺帯の加圧手段62′と
でもって構成してもよい。
すなわち、このベルトコンベヤ55′は、機枠の適所に配
して夫々回転自在に支承された前後のロール55′a・5
5′b間に無端帯55′cを懸け回したものであるが、こ
のベルトコンベヤ55′は、駆動ロール55′aの軸端がカ
ムクラッチ(一方向クラッチ)57′を介して駆動レバー
58′の基部に連結されており、この駆動レバー58′の自
由端58′aは、前記実施例の駆動レバー58同様に、ロッ
ド64及びクランク63を介してギヤードモータ59に連結さ
れていて、ギヤードモータ59が一回転する毎に、駆動レ
バー58′が一往復揺動運動を行って、ベルトコンベヤ5
5′が間欠的に矢印方向(第11図)にのみ回転せしめら
れるようになっている。
また、上記ベルトコンベヤ55′の上方位には、前記実施
例の昇降枠70同様の支持手段ならびに昇降駆動手段でも
って機枠上に支持された、昇降枠70′が配設されてい
る。なお、同図において前記実施例と同一の構成部分に
は同一の参照符号をつけてある。
昇降枠70′には、前記ベルトコンベヤ55′の回転軸の軸
線方向に平行せしめて、ロッドレスシリンダ90が取付け
られており、このロッドレスシリンダ90の下位には、該
ロッドレスシリンダ90のスライダ90aに取付けた軸受台9
1でもって、ロッドレスシリンダ90のシリンダチューブ9
0bに直交する方向の軸92aを支持された、圧延ロール92
が配設されている。なお図において、87は、ベルトコン
ベヤ55′のベルト55′aの下面に配して機枠(図示せ
ず)に架設された案内板、88と89は、昇降枠70′の両端
位に配して上記軸受台91に対設したリミットスイッチ
で、軸受台91の横移動位置を検知するためのものであ
る。
第11〜13図に示した麺帯の巾方向圧延装置60′は、ベル
トコンベヤ55′の駆動が間欠的に停止されている間に、
上記昇降枠70′を降下させて軸受台91を横移動させる
と、軸受台91によって支承されているロール92を、ベル
トコンベヤ55′上の麺帯A″に対して圧延作用させ、こ
のロール92でもって麺帯A″を巾方向に圧延することが
できる。
なお、上記ロール92の表面(円筒面)は、それを適宜の
形状の凹凸面に形成しておくと(例えば第14図)、この
ロール92′を、麺帯A″を構成しているグルテンに対し
て、巾方向ばかりでなく若干他の方向においても圧延作
用させることができる。第14図はその一例を示したもの
で、同図に示したロール92′の表面には、多数の楕円方
向の凹凸条が平行に形成されている。
以上いくつかの実施例を図について説明したが、 何れにしても、この発明にしたがった実施例の製麺装置
は、上述したように構成されているので、これを用いて
製麺する際には、例えば上記第1及び第2のロータリー
プレス15・16によって圧延された上、更に第3段目の荒
延ばし用の圧延装置30でもって圧延された麺帯A′の厚
さを、約10〜30mmに設定し、この程度の厚さに圧延され
た麺帯A′をして、庫内温度が約20℃程度に保たれてい
る前記麺帯の熟成庫31内に送り込み、この麺帯A′をし
て、庫内に配設されている麺帯移送装置45でもって、庫
内を30分以上かけて一巡させた上、庫外に送り出すと、
麺帯A′は、この熟成庫31内を一巡せしめられている間
において熟成された上、庫外に送り出されることにな
る。
したがって、このようにして麺帯の熟成庫31の外に送り
出されて来た熟成済みの麺帯A″(麺生地)は、熟成前
の麺帯A′(熟成庫31の入口側の麺帯A′)に比し、麺
生地が、熟成されて軟らかくなっていた。
上記のようにして熟成された麺帯A″を、次に、前記せ
る麺帯の巾方向圧延装置60又は60′でもって巾方向に圧
延した後、巾方向圧延済の麺帯Aを、仕上げ用圧延ロ
ール157・158でもって所望の厚さに圧延した上、麺線状
に切り出すと、このようにして作られた麺線を茹加工し
て得た茹麺には、2回の熟成工程を経た上麺棒を使って
多方向の圧延加工を加えられた手打ち麺に近い、食味を
得ることができ、手打ち麺のようにその老化が遅く、長
時間に亘って腰の強さが失われない、手打ち風の茹麺を
得ることができた。
また、本発明の装置によれば、本発明の装置によって熟
成加工を施される麺帯A′が、例えば、前記せる如き塊
状麺生地の熟成庫8によって熟成加工されることなく、
直ちに公知の複合機でもって麺帯状に成形された麺生地
であっても、例えば10〜30mmの厚さに荒延ばしされた麺
帯A′が、仕上げ延ばしされる前に麺帯A′の状態で施
された熟成工程でもって熟成され且つ熟成後巾方向にも
圧延加工を施されているためか、従来の荒延ばし前にの
み熟成加工を行って、荒延ばし後には、全く熟成加工も
熟成加工後の巾方向の圧延加工も行わない、従来の製麺
方法にしたがって作られた麺に比較すると、茹麺に、遥
かに手打ち麺に近い食味を得ることができ、且つ老化が
遅い茹麺を得ることができた。
〔発明の効果〕
以上説明したところから明らかなように、この発明の製
麺装置によれば、麺帯の製造装置から送り出されて来る
麺帯が、その厚さを例えば10〜30mm程度の厚さに圧延さ
れた状態において帯状のまま麺帯の熟成庫に送り込ま
れ、該熟成庫において上記厚さの帯状態において熟成さ
れた上、更に巾方向圧延装置でもって巾方向に圧延され
た上で初めて、それが所望の厚さに仕上げ圧延されて、
麺線状に切り出されるので、作用について説明したよう
に、この麺帯は、従来の手打ち職人による手打ち手段に
非常に近似した製麺工程を、つまり10〜30mm程度の厚さ
の麺生地に対する熟成加工とその後の多方向圧延加工
を、機械的に自動化された手段でもって麺帯に加えられ
ていることになる。
したがって本発明装置によれば、手打ち手段によって作
られた麺線の場合と同じ様に、それを茹加工するための
所要時間が、前記従来例の1及び2の装置によって作ら
れた麺線に比し、若干(約2分程度)短くてよく、それ
を茹加工すると、茹太りすることなく、茹麺の表面に、
手打ち麺(手打ちうどん)に特有の、肌の艶と透明感及
び角の立った外観が得られ、食しては、手打ち麺に非常
に近い食味と老化しにくい腰の強さが与えられた麺を得
ることができ、そのような麺を、機械的な手段でもって
自動的に量産することができる。すなわち、手打ち麺に
特有の品質と姿の全てを備えた麺を、省力化して安価に
提供することができるのである。
また、従来の麺帯圧延装置には、麺帯を帯状のまま巾方
向にのみ圧延する装置が併設されておらず、麺帯が、専
らその長さ方向に沿ってのみ圧延されるようになってい
て、麺帯が扇型に拡幅されるように圧延されていても、
麺帯に、麺帯を横断する方向の繰り返し圧延形跡がない
ため、従来の麺帯圧延装置でもって所望の仕上げ厚さに
なるまで圧延された麺帯は、麺帯の進行方向圧延時に、
麺帯が外向きに若干拡幅圧延されていても、このような
方法でもて拡幅された麺帯は、それを、麺帯横断方向の
包丁でもって麺線状に切り出した場合には、やはり、ほ
ぼ麺帯の圧延方向(長さ方向)に沿って走っているグル
テン組織を横切りすることになって、切れ易い麺や屑麺
が多く出来るから、それを麺帯横断方向に包丁切りする
ことによって良質の麺線を得ることができなかったので
ある。
ところが、本発明の製麺装置及び麺帯の幅方向圧延装置
によれば、帯状の麺生地を、その長手方向に沿った搬送
工程において、帯状のまま巾方向に圧延することがで
き、麺帯に巾方向に沿った組織を形成させることができ
るので、圧延工程の最終段近くで、麺帯をこの発明の巾
方向圧延装置でもって巾方向にも圧延しておくと、この
発明の巾方向圧延装置でもって巾方向にも圧延された麺
帯は、麺帯のグルテン式が網目状になっているため、そ
れを麺帯横断方向に包丁切りしても良質の麺線を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係る製麺装置の一実施例をしめした
側面図で、麺帯の熟成庫はこれを縦断して示してある。
第2図は第1図のII部分の拡大図、第3図は多の実施例
を示した熟成庫の縦断側面図、第4図は麺帯の巾方向圧
延装置の側面図、第5図は同正面図、第6図は麺帯の加
圧手段の平面図、第7図はコロの配列状態を示した平面
図、第8図は他の実施例のコロの配列状態を示した平面
図、第9図及び第10図は夫々コロの他の実施例を示した
断面図、第11図は麺帯の巾方向圧延装置の他の実施例を
示した側面図、第12図は同正面図、第13図は麺帯の加圧
手段の平面図、第14図は加圧ロールの一例を示した正面
図、第15図はこの実施例の製麺装置の前段に配設された
麺生地製造装置の側面略図である。 1……麺生地製造装置、 2……製麺装置、 3……ミキサー、 4……架台、 5……ローリングプレス装置、 6……ホッパー、 71〜76……ロール、 8……塊状麺生地の熟成庫、 9……ベルトコンベヤ、 11……リフトアップコンベヤ、 11a……コンベヤ、 11b……係止板、 12……ベルトコンベヤ、 13・14……ガイド板、 15……第1ロータリープレス、 16……第2ロータリープレス、 17……クランク軸、 18……クランク、 19……クランクピン、 20……枢支軸、 21……リンク、 22……枢支軸、 23……クランクロッド、 24……ロール、 25……回転軸、 26……軸受板、 27……ロール、 28・29……圧延ロール(波ロール)、 30……第3段目の圧延装置、 31……麺帯の熟成庫、 32……入口、 34〜38……ロール、 39……無端帯、 40・41……ロール、 42……無端帯、 43……出口、 45……麺帯の庫内移送装置、 461・462……麺帯懸架用突起付コンベヤ、 47……駆動軸、 48……従軸、 49・50……スプロケットホイール、 51……無端チェーン、 52……リンク、 53……受板、 54……麺帯懸架用突起、 55……ベルトコンベヤ、 56……機枠、 57・57′……カムクラッチ、 58・58′……駆動レバー、 59……ギヤードモータ、 60・60′……巾方向圧延装置、 61……ロールコンベヤ、 62……麺帯の加圧手段、 64……ロッド、 65……リミットスイッチ、 66……突起、 63a……クランクピン、 67・78……リンク、 69……ベルクランク、 70・70′……昇降枠、 71、72、73、74……支軸、 75……力点、 76……エヤーシリンダ、 77……リニアベアリング、 78……軌道台、 79……リミットスイッチ、 80……横移動枠、 81……エヤーシリンダ、 82……ペデスタル、 83・83′・83″・83……コロ、 84……軸、 85・86……リミットスイッチ、 87……案内板、 88・89……リミットスイッチ、 90……ロッドレスシリンダ、 90a……スライダ、 90b……シリンダチューブ、 91……軸受台、 92……ロール、 92a……軸、 156……ガイドロール、 157・158……圧延ロール(仕上げ圧延装置)、 159・160……麺線切り出し装置、 161……ベルトコンベヤ、 A……麺生地(塊状)、 A′……麺帯、 A……麺帯(熟成済み) A″……麺帯(巾方向圧延済)、 α……ローリング加圧空間。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】麺帯の製造装置と、麺帯の熟成庫と、麺帯
    の巾方向圧延装置と、麺帯の仕上げ圧延装置と、麺線切
    り出し装置との組み合わせからなり、上記麺帯の熟成庫
    が、上記麺帯の製造装置によって所定の厚さに成形され
    た上で庫内に送り込まれて来た麺帯をその上に載せて庫
    内を一巡するための、麺帯の庫内移送装置を備え、上記
    麺帯の巾方向圧延装置が、麺帯をその上に載せて麺帯を
    その長手方向に沿って間欠的に搬送する歩進搬送機構
    と、この歩進搬送機構の上に送り込まれて来た麺帯がそ
    の搬送を一時停止されている間に、麺帯の搬送が停止さ
    れている部位で該麺帯の表面に間欠的に接触し、麺帯の
    上を巾方向に移動することで、該麺帯の上に間欠的に圧
    延作用して麺帯を麺帯の巾方向に沿って圧延するため
    の、麺帯の巾方向圧延手段とでもって構成され、麺帯の
    製造装置によって製造された麺帯が、上記麺帯の熟成庫
    によって熟成加工された後、上記麺帯の巾方向圧延装置
    で巾方向に圧延された上で、上記仕上げ圧延装置によっ
    て麺線切り出し厚さに圧延加工され、上記麺線切り出し
    装置によって麺線状に切り出されるようになっているこ
    と、を特徴とする製麺装置。
  2. 【請求項2】麺帯をその上に載せて麺帯をその長手方向
    に沿って搬送するための搬送装置の一部が、機枠上の適
    所に配して夫々回転自在に支持された複数のロールから
    なる、ロールコンベヤでもって構成されると共に、この
    ロールコンベヤが、歩進駆動機構を介してその駆動源に
    連結されていて、このロールコンベヤの上方位に、この
    ロールコンベヤ上の麺帯に対して間欠的に圧延作用しう
    る次のような麺帯の加圧手段が配設されていること、す
    なわち、上記ロールコンベヤの上方位に配して機枠に昇
    降自在に支持された昇降枠と、この昇降枠の下位の左右
    に配してこの昇降枠に夫々支承され、且つ上記ロールコ
    ンベヤのロールの軸線方向に沿って移動自在に支承され
    た一対の横移動枠と、上記ロールコンベヤの各ロールの
    直上方位に位置せしめて、該ロールの軸線に直交する方
    向の軸でもって各横移動枠に回転自在に支承された複数
    個のコロと、上記昇降枠及び上記横移動枠の各駆動装置
    とからなる、麺帯の加圧手段が配設されていること、を
    特徴とする麺帯の巾方向圧延装置。
  3. 【請求項3】麺帯をその上に載せて麺帯をその長手方向
    に沿って搬送するための搬送装置の一部が、機枠の適所
    に配して夫々回転自在に支持された前後のロール間に無
    端帯を懸け回してなる、ベルトコンベヤでもって構成さ
    れると共に、このベルトコンベヤが歩進駆動機構を介し
    てその駆動源に連結されていて、このベルトコンベヤの
    上方位に、このベルトコンベヤ上の麺帯に対して間欠的
    に圧延作用しうる次のような麺帯の加圧手段が配設され
    ていること、すなわち、上記ベルトコンベヤの上方位に
    配して機枠に昇降自在に支持された昇降枠と、この昇降
    枠の下位に配してこの昇降枠に支承され、且つ上記ベル
    トコンベヤのロールの軸線方向に沿って移動自在に支持
    された横移動枠と、上記ベルトコンベヤのロールの軸線
    に直交する方向の軸でもって横移動枠に回転自在に支承
    された圧延ロールと、上記昇降枠及び上記横移動枠の各
    駆動装置とからなる、麺帯の加圧手段が配設されている
    こと、を特徴とする麺帯の巾方向圧延装置。
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