JPH0699763B2 - 金型用銅合金 - Google Patents
金型用銅合金Info
- Publication number
- JPH0699763B2 JPH0699763B2 JP2446987A JP2446987A JPH0699763B2 JP H0699763 B2 JPH0699763 B2 JP H0699763B2 JP 2446987 A JP2446987 A JP 2446987A JP 2446987 A JP2446987 A JP 2446987A JP H0699763 B2 JPH0699763 B2 JP H0699763B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- alloy
- content
- mold
- hardness
- mechanical strength
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B22—CASTING; POWDER METALLURGY
- B22D—CASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
- B22D17/00—Pressure die casting or injection die casting, i.e. casting in which the metal is forced into a mould under high pressure
- B22D17/20—Accessories: Details
- B22D17/22—Dies; Die plates; Die supports; Cooling equipment for dies; Accessories for loosening and ejecting castings from dies
- B22D17/2209—Selection of die materials
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、プラスチック成形用金型の構成材として用い
て好適な金型用銅合金に関する。
て好適な金型用銅合金に関する。
[従来の技術] 近年、事務用機器等の各種機器のハウジング、構成部品
等がプラスチック化され、かつ機器の性能を向上させる
べくそれら機器の頻繁なモデルチェンジが行なわれてい
る。これにともない、プラスチック成形品の成形サイク
ルが短くなり、多品種少量生産が実施されている。この
ため、プラスチック成形用金型の構成材としては、鋳造
/加工が容易な材料が求められている。
等がプラスチック化され、かつ機器の性能を向上させる
べくそれら機器の頻繁なモデルチェンジが行なわれてい
る。これにともない、プラスチック成形品の成形サイク
ルが短くなり、多品種少量生産が実施されている。この
ため、プラスチック成形用金型の構成材としては、鋳造
/加工が容易な材料が求められている。
従来のプラスチック成形用金型、特に射出成形用金型の
構成材としては、鋳鉄、鋳鋼等の金属が用いられてい
る。これらの金属は、機械的強度は優れるものの、鋳造
/加工が困難である。すなわち、鋳鉄、鋳鋼は鋳造温度
が高いため、鋳造のための大規模な設備を必要とする。
また、鋳造は砂型でなされるため、鋳造品の表面が粗く
なり、そのため、表面研磨に多大の工数を必要とする。
また、精密な金型を製作するためには、切削、放電加工
等の機械加工に多大の時間を必要とする。
構成材としては、鋳鉄、鋳鋼等の金属が用いられてい
る。これらの金属は、機械的強度は優れるものの、鋳造
/加工が困難である。すなわち、鋳鉄、鋳鋼は鋳造温度
が高いため、鋳造のための大規模な設備を必要とする。
また、鋳造は砂型でなされるため、鋳造品の表面が粗く
なり、そのため、表面研磨に多大の工数を必要とする。
また、精密な金型を製作するためには、切削、放電加工
等の機械加工に多大の時間を必要とする。
そこで近年、鋳造温度が低く、鋳造/加工が容易なプラ
スチック成形用金型の構成材として、亜鉛合金や銅合金
が使用されている。亜鉛合金は、JIS H 5301が規定する
ダイキャスト用亜鉛合金(ZDC−1)をベースとしてお
り、Znの他にAl、Cu、Mg等を含有している。また、銅合
金は、例えば特公昭56−11380号公報に示されるよう
に、Cuの他に、Al、Fe、Mn等を含有している。
スチック成形用金型の構成材として、亜鉛合金や銅合金
が使用されている。亜鉛合金は、JIS H 5301が規定する
ダイキャスト用亜鉛合金(ZDC−1)をベースとしてお
り、Znの他にAl、Cu、Mg等を含有している。また、銅合
金は、例えば特公昭56−11380号公報に示されるよう
に、Cuの他に、Al、Fe、Mn等を含有している。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、上記従来の亜鉛合金や銅合金は、機械的
強度が不十分である。すなわち、これらの合金をプラス
チック成形用金型の構成材として用いる場合には、金型
表面にクラックを生ずるおそれがある。また、この合金
を用いて成形作業を重ねるにつれ、金型の寸法精度が低
下し、プラスチック成形品にバリを生ずるおそれがあ
り、このため、この金型は試作型程度にしか用いること
ができない。
強度が不十分である。すなわち、これらの合金をプラス
チック成形用金型の構成材として用いる場合には、金型
表面にクラックを生ずるおそれがある。また、この合金
を用いて成形作業を重ねるにつれ、金型の寸法精度が低
下し、プラスチック成形品にバリを生ずるおそれがあ
り、このため、この金型は試作型程度にしか用いること
ができない。
本発明は、機械的強度に優れ、かつ鋳造/加工が容易な
金型用合金を提供することを目的とする。
金型用合金を提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 本発明に係る金型用銅合金は、重量パーセントでCu 55
〜75%、Mn 0.5〜1.5%、Fe 0.5〜1.5%、Al 0.5〜1.5
%、Sn 0.5%以下、Pb 0.05%以下、Be 0.01〜0.5%、C
o 0.001〜0.1%、残部Znと微量の不可避不純物とからな
るようにしたものである。
〜75%、Mn 0.5〜1.5%、Fe 0.5〜1.5%、Al 0.5〜1.5
%、Sn 0.5%以下、Pb 0.05%以下、Be 0.01〜0.5%、C
o 0.001〜0.1%、残部Znと微量の不可避不純物とからな
るようにしたものである。
[作用] 本発明合金によれば、Cu、Znを主成分とするため機械的
強度を確保し、鋳造/加工性を良好とすることができ
る。
強度を確保し、鋳造/加工性を良好とすることができ
る。
また、Mn、Fe、Alの添加によって機械的強度の向上が図
られ、Co、Beの添加によって耐酸化性および硬度の向上
が図られている。
られ、Co、Beの添加によって耐酸化性および硬度の向上
が図られている。
Sn、Pbは主成分であるCuに対する溶解度が小さく、粒界
に析出し耐食性に悪影響を及ぼすため、より少量とする
のが望ましい。特に、Pbについてはできるだけ低濃度で
あることが必要である。
に析出し耐食性に悪影響を及ぼすため、より少量とする
のが望ましい。特に、Pbについてはできるだけ低濃度で
あることが必要である。
以下、合金の成分組成を前述の通りに限定した理由につ
いて説明する。
いて説明する。
Cu含有量 Cuは機械的強度を向上する作用があるが、その含有量が
55%未満では所期の強度向上効果を得ることができず、
他方75%を越えて含有させると加工性を阻害することと
なるから、55〜75%と定めた。
55%未満では所期の強度向上効果を得ることができず、
他方75%を越えて含有させると加工性を阻害することと
なるから、55〜75%と定めた。
Mn含有量 Mnは機械的強度を向上する作用があるが、その含有量が
0.5%未満では所期の強度向上効果を図ることができ
ず、他方1.5%を越えて含有させると脆化することとな
るから、0.5〜1.5%と定めた。
0.5%未満では所期の強度向上効果を図ることができ
ず、他方1.5%を越えて含有させると脆化することとな
るから、0.5〜1.5%と定めた。
Fe含有量 Feは機械的強度、硬度を向上する作用があるが、その含
有量が0.5%未満では所期の強度、硬度向上効果を得る
ことができず、他方1.5%を越えて含有させると脆化す
ることとなるから、0.5〜1.5%と定めた。
有量が0.5%未満では所期の強度、硬度向上効果を得る
ことができず、他方1.5%を越えて含有させると脆化す
ることとなるから、0.5〜1.5%と定めた。
Al含有量 Alは機械的強度、硬度を向上する作用があるが、その含
有量が0.5未満では所期の強度、硬度向上効果を得るこ
とができず、他方1.5%を越えて含有させると脆化する
こととなるから、0.5〜1.5%と定めた。
有量が0.5未満では所期の強度、硬度向上効果を得るこ
とができず、他方1.5%を越えて含有させると脆化する
こととなるから、0.5〜1.5%と定めた。
Sn含有量 Snは0.5%を越えて含有させると耐食性を悪化すること
となるから、0.5%以下と定めた。
となるから、0.5%以下と定めた。
Pb含有量 Pbは0.05%を越えて含有させると耐食性を悪化すること
となるから、0.05%以下と定めた。
となるから、0.05%以下と定めた。
Be含有量 Beは耐食性、硬度を向上する作用があるが、その含有量
が0.01%未満では所期の耐食性、硬度向上効果を得るこ
とができず、他方0.5%を越えて含有させると脆化する
こととなり、高価でもあることから、0.01〜0.5%と定
めた。
が0.01%未満では所期の耐食性、硬度向上効果を得るこ
とができず、他方0.5%を越えて含有させると脆化する
こととなり、高価でもあることから、0.01〜0.5%と定
めた。
Co含有量 Coは耐食性、硬度を向上する作用があるが、その含有量
が0.001%未満では所期の耐食性、硬度向上効果を得る
ことができず、他方0.1%を越えて含有させると脆化す
ることとなり、高価でもあることから、0.001〜0.1%と
定めた。
が0.001%未満では所期の耐食性、硬度向上効果を得る
ことができず、他方0.1%を越えて含有させると脆化す
ることとなり、高価でもあることから、0.001〜0.1%と
定めた。
Zn含有量 Znは機械加工性を向上する作用があるが、その含有量が
過多となると機械的強度を低下させる。Znの含有量を他
の金属元素の上記組成に対する残部とする場合には、機
械的強度を阻害することなく、機械加工性を向上でき
る。
過多となると機械的強度を低下させる。Znの含有量を他
の金属元素の上記組成に対する残部とする場合には、機
械的強度を阻害することなく、機械加工性を向上でき
る。
すなわち、本発明合金にあっては、上記の各金属元素を
上記の含有量で混合組成することにより、機械的強度お
よび表面硬度を上げ、かつ鋳造/加工性を向上させるこ
とができる。
上記の含有量で混合組成することにより、機械的強度お
よび表面硬度を上げ、かつ鋳造/加工性を向上させるこ
とができる。
なお、本発明合金は、Cuを主成分とする合金であるか
ら、上記各金属元素の他にNiを成分元素として添加する
場合には、Niがさらに加工性の向上に寄与するのでより
好ましい。
ら、上記各金属元素の他にNiを成分元素として添加する
場合には、Niがさらに加工性の向上に寄与するのでより
好ましい。
[実施例] 本発明合金の引張強度および硬度ならびに融点を、比較
合金と対比して表1に示す。
合金と対比して表1に示す。
表1に示す組成のCu-Zn-Mn-Fe-Al-Sn-Pb-Be-Co系の本発
明合金A〜EのそれぞれにNiを0.2%添加した合金を作
成し、各成分が均一に溶解したことを確認した後、JIS
H 5301参考図Aに示す引張試験片を作成した。これらの
引張試験片について、JIS Z 2241の規定に従い引張試験
を施し、それらの引張破断強度を求めた。また、上記の
各合金について、JIS Z 2243の規定に従いブリネル硬度
を測定した。
明合金A〜EのそれぞれにNiを0.2%添加した合金を作
成し、各成分が均一に溶解したことを確認した後、JIS
H 5301参考図Aに示す引張試験片を作成した。これらの
引張試験片について、JIS Z 2241の規定に従い引張試験
を施し、それらの引張破断強度を求めた。また、上記の
各合金について、JIS Z 2243の規定に従いブリネル硬度
を測定した。
また、表1に示す比較合金F〜Hについても、上記と同
様な方法により、引張強度と硬度を測定した。なお、比
較合金FはJIS H 5301が規定するダイキャスト亜鉛合金
(ZDC−1)、比較合金Gは三井金属鉱業(株)の鋳造
金型用亜鉛合金(ZAS)、比較合金HはJIS H 5101が規
定する黄銅鋳物(YBsC1)である。
様な方法により、引張強度と硬度を測定した。なお、比
較合金FはJIS H 5301が規定するダイキャスト亜鉛合金
(ZDC−1)、比較合金Gは三井金属鉱業(株)の鋳造
金型用亜鉛合金(ZAS)、比較合金HはJIS H 5101が規
定する黄銅鋳物(YBsC1)である。
表1によれば、本発明合金は比較合金に比して、引張強
度、硬度に優れていることが認められる。また、本発明
合金は鋳鉄、鋳鋼に比して、融点が約900℃と手頃であ
り、鋳造/加工性が良く、射出成形金型用合金等として
非常に有用であることが認められる。
度、硬度に優れていることが認められる。また、本発明
合金は鋳鉄、鋳鋼に比して、融点が約900℃と手頃であ
り、鋳造/加工性が良く、射出成形金型用合金等として
非常に有用であることが認められる。
[発明の効果] 以上のように、本発明によれば、機械的強度に優れ、か
つ鋳造/加工が容易な金型用合金を得ることが可能とな
る。
つ鋳造/加工が容易な金型用合金を得ることが可能とな
る。
Claims (1)
- 【請求項1】重量パーセントでCu 55〜75%、Mn 0.5〜
1.5%、Fe 0.5〜1.5%、Al 0.5〜1.5%、Sn 0.5%以
下、Pb 0.05%以下、Be 0.01〜0.5%、Co 0.001〜0.1
%、残部Znと微量の不可避不純物とからなる金型用銅合
金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2446987A JPH0699763B2 (ja) | 1987-02-06 | 1987-02-06 | 金型用銅合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2446987A JPH0699763B2 (ja) | 1987-02-06 | 1987-02-06 | 金型用銅合金 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63192833A JPS63192833A (ja) | 1988-08-10 |
JPH0699763B2 true JPH0699763B2 (ja) | 1994-12-07 |
Family
ID=12139024
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2446987A Expired - Lifetime JPH0699763B2 (ja) | 1987-02-06 | 1987-02-06 | 金型用銅合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0699763B2 (ja) |
-
1987
- 1987-02-06 JP JP2446987A patent/JPH0699763B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63192833A (ja) | 1988-08-10 |
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