JPH0699755A - 車両用油圧制御ユニット - Google Patents

車両用油圧制御ユニット

Info

Publication number
JPH0699755A
JPH0699755A JP4252355A JP25235592A JPH0699755A JP H0699755 A JPH0699755 A JP H0699755A JP 4252355 A JP4252355 A JP 4252355A JP 25235592 A JP25235592 A JP 25235592A JP H0699755 A JPH0699755 A JP H0699755A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solenoid
ignition
pressure
control
fail
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4252355A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2914039B2 (ja
Inventor
Yoshiyuki Eto
宜幸 江藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP4252355A priority Critical patent/JP2914039B2/ja
Publication of JPH0699755A publication Critical patent/JPH0699755A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2914039B2 publication Critical patent/JP2914039B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
  • Magnetically Actuated Valves (AREA)
  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 比例ソレノイドとオンオフソレノイドを有す
る比例電磁減圧弁を備えた車両用油圧制御ユニットにお
いて、イグニッションオンオフ時に油圧アクチュエータ
での異音の発生を防止すること。 【構成】 オンオフソレノイドdと比例ソレノイドcと
を関連制御するイグニッションオン時ソレノイド制御手
段iとイグニッションオフ時ソレノイド制御手段jを設
け、オンオフソレノイドdへの通電・非通電による油圧
の急減・急増を比例ソレノイドc側の制御により抑える
構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、油圧式多板摩擦クラッ
チへ供給される制御圧によるクラッチ締結力の大きさに
応じて前後輪のトルク配分をきめ細かく制御する前後輪
駆動トルク配分制御システムなどに適用される車両用油
圧制御ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用油圧制御ユニットに用いら
れる比例電磁減圧弁としては、スプールと比例ソレノイ
ドを有し、比例ソレノイドへの電流値に比例して発生す
るソレノイド力を供給圧ポートと制御圧ポートを連通す
る方向にスプールに対して加えることで、オイルポンプ
からの供給圧をソレノイド電流値に応じた制御圧とする
ものが一般に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の比例電磁減圧弁にあっては、システムフェイル時に
比例ソレノイドへの電流値を零にすると、スプールに対
するソレノイド力がなくなりリターンスプリングによる
スプリング力でスプールは制御圧ポートとドレーンポー
トを連通する位置に固定されるため、この比例電磁減圧
弁を用いた油圧制御ユニットが適用される制御システム
が、車両挙動の急変防止やシステム搭載意義の確保など
のためにフェイル時にある一定の制御圧をかけたままに
しておきたいという要求がある場合、その要求に応える
ことができない。
【0004】そこで、本出願人は、特願平4−1264
08号(平成4年5月19日出願)の明細書および図面
において、従来の比例電磁減圧弁にオンオフソレノイド
とフェイルセーフスプリングを付加し、センサ故障や断
線等によるフェイル時には、オンオフソレノイドを非通
電とし、フェイルセーフスプリングによるスプリング力
をスプールに作用させ、一定圧によるフェイルセーフ圧
を得るフェイルセーフ機能付比例電磁減圧弁を提案し
た。尚、正常時でオンオフソレノイドを通電にしている
場合には、フェイルセーフスプリングによるスプリング
力のスプールへの作用をソレノイド力により阻止するよ
うにしている。
【0005】しかし、このフェイルセーフ機能付比例電
磁減圧弁を用いた場合、下記に述べるような問題があ
る。
【0006】イグニッションオン直後、オンオフソレノ
イドが通電されるが、非通電時に油圧アクチュエータに
作用していたフェイルセーフ圧が一気に低下する。ま
た、イグニッションオフ直後、オンオフソレノイドが非
通電とされるが、この非通電となると一気にフェイルセ
ーフ圧が発生して油圧アクチュエータに作用する。
【0007】この結果、多板クラッチ等の油圧アクチュ
エータにおいては、油圧がゼロからフェイルセーフ圧ま
での間を急減・急増し、異音を発生する。
【0008】本発明は、上記のような問題に着目してな
されたもので、比例ソレノイドとオンオフソレノイドを
有する比例電磁減圧弁を備えた車両用油圧制御ユニット
において、イグニッションオンオフ時に油圧アクチュエ
ータでの異音の発生を防止することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明の車両用油圧制御ユニットでは、オンオフソレノ
イドと比例ソレノイドとを関連制御するイグニッション
オン時ソレノイド制御手段とイグニッションオフ時ソレ
ノイド制御手段を設け、オンオフソレノイドへの通電・
非通電による油圧の急減・急増を比例ソレノイド側の制
御により抑える手段とした。
【0010】すなわち、図1のクレーム対応図に示すよ
うに、油圧源aと、スプールbと比例ソレノイドcおよ
びオンオフソレノイドdを有し、比例ソレノイドcへの
通電時には電流値の大きさに応じて前記油圧源aからの
入力圧を制御圧とし、オンオフソレノイドdへの非通電
時にスプールbに対しフェイルセーフスプリングeによ
るスプリング力を作用させることで一定のフェイルセー
フ圧とし、オンオフソレノイドdへの通電時にスプール
bに対しフェイルセーフスプリングeによるスプリング
力の作用を解除する比例電磁減圧弁fと、前記比例電磁
減圧弁fからの油圧により駆動される油圧アクチュエー
タgと、イグニッションスイッチのオンオフを検出する
イグニッションオンオフ検出手段hと、イグニッション
オン直後の検出時、オンオフソレノイドdを通電するの
と同時にほぼフェイルセーフ圧を得るソレノイド電流を
比例ソレノイドcに印加するイグニッションオン時ソレ
ノイド制御手段iと、イグニッションオフ直後の検出
時、ほぼフェイルセーフ圧を得るソレノイド電流を比例
ソレノイドcに印加し、その後、オンオフソレノイドd
を非通電とするイグニッションオフ時ソレノイド制御手
段jとを備えていることを特徴とする。
【0011】
【作用】イグニッションスイッチがオフからオンに入れ
られ、イグニッションオンオフ検出手段hによりイグニ
ッションオン直後が検出されると、イグニッションオン
時ソレノイド制御手段iにおいて、比例電磁減圧弁fの
オンオフソレノイドdが通電されるのと同時に、ほぼフ
ェイルセーフ圧を得るソレノイド電流が比例ソレノイド
cに印加される。
【0012】したがって、イグニッションオフ時に比例
電磁減圧弁fのオンオフソレノイドdが非通電されてい
たことで、スプールbに対しフェイルセーフスプリング
eによるスプリング力が作用してフェイルセーフ圧が発
生していたのが、オンオフソレノイドdの通電に伴うス
プリング力の解除によりフェイルセーフ圧が一気に低下
しようとする。しかし、オンオフソレノイドdを通電す
るのと同時に、ほぼフェイルセーフ圧を得るソレノイド
電流が比例ソレノイドcに印加されることで、スプリン
グ力に代えてソレノイド力がスプールbに作用すること
になり、比例電磁減圧弁fから油圧アクチュエータgに
対して出力される油圧の落差を持つ急な低下が抑えられ
る。
【0013】イグニッションスイッチがオンからオフに
切られ、イグニッションオンオフ検出手段hによりイグ
ニッションオフ直後が検出されると、イグニッションオ
フ時ソレノイド制御手段jにおいて、ほぼフェイルセー
フ圧を得るソレノイド電流が比例電磁減圧弁fの比例ソ
レノイドcに印加され、その後、オンオフソレノイドd
が非通電とされる。
【0014】したがって、イグニッションオン時に比例
電磁減圧弁fのオンオフソレノイドdが通電されていた
ことで、スプールbに対しフェイルセーフスプリングe
によるスプリング力が作用せずにゼロ圧であったのが、
オンオフソレノイドdの非通電に伴うスプリング力の作
用によりフェイルセーフ圧が一気に上昇しようとする。
しかし、このフェイルセーフ圧が上昇する前に、ソレノ
イド電流を比例電磁減圧弁fの比例ソレノイドcに印加
することで、ほぼフェイルセーフ圧を得ているため、そ
の後、オンオフソレノイドdの非通電に伴って発生する
フェイルセーフ圧への油圧受け渡しを行なうことで、比
例電磁減圧弁fから油圧アクチュエータgに対して出力
される油圧の落差を持つ急な上昇が抑えられる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0016】まず、構成を説明する。
【0017】図2は本発明実施例の車両用油圧制御ユニ
ットが適用された後輪駆動ベースの前後輪駆動トルク配
分制御システム図である。
【0018】図2において、1はエンジン、2はトラン
スミッション、3はリアプロペラシャフト、4はリアデ
ィファレンシャル、5,6はリアドライブシャフト、
7,8は後輪、9はトランスファ、10はフロントプロ
ペラシャフト、11はフロントディファレンシャル、1
2,13はフロントドライブシャフト、14,15は前
輪である。
【0019】前記トランスファ9には、その締結力の大
きさにより前輪14,15への駆動トルク配分が決まる
湿式多板クラッチ16(油圧アクチュエータに相当)が
内蔵されている。
【0020】前記湿式多板クラッチ16は、ETSコン
トロールユニット17からの制御電流により油圧ユニッ
ト18で作り出される制御圧により締結力が制御される
もので、ETSコントロールユニット17には、右前輪
回転センサ19,左前輪回転センサ20,右後輪回転セ
ンサ21,左後輪回転センサ22,横加速度センサ23
などからのセンサ情報が入力される。
【0021】制御則は、基本的に前後輪回転速度差の発
生に応じて前輪側への駆動トルク配分を増し、旋回や路
面摩擦係数の変化にかかわらず最適制御を確保するため
に、その制御ゲインを横加速が大きいほど小さくしてい
る。
【0022】図3は実施例の油圧ユニット18を示す図
である。
【0023】図3において、油圧ユニット18は、電動
モータ24,オイルポンプ25,アキュムレータ26
(油圧源に相当),フェイルセーフ機能付比例電磁減圧
弁27,圧力スイッチ28,リリーフ弁29,チェック
弁30,エアブリーダ31を有して構成され、外部に設
けられたリザーバタンク32は、前記エアブリーダ31
とサクション配管33により連通し、前記比例電磁減圧
弁27とリターン配管34により連通している。前記フ
ェイルセーフ機能付比例電磁減圧弁27と湿式多板クラ
ッチ16のピストン油室とは、制御圧配管35により連
通している。
【0024】前記電動モータ24は、圧力スイッチ28
からのスイッチ信号に基づいてETSコントロールユニ
ット17からの指令によりON−OFF制御される。
【0025】図4は実施例の油圧ユニット18に用いら
れたフェイルセーフ機能付比例電磁減圧弁27を示す断
面図である。
【0026】図4において、36はスプール、37はハ
ウジング、38はフィードバック油路、39は制御圧ポ
ート、40は供給圧ポート、41はドレーンポート、4
2はプレート、43は制御ソレノイドコイル(制御ソレ
ノイドに相当)、44は制御プランジャ、45はケー
ス、46はオンオフソレノイドコイル(オンオフソレノ
イドに相当)、47はフェイルセーフプランジャ、48
はフェイルセーフスプリング、49はリターンスプリン
グである。
【0027】前記制御ソレノイドコイル43は、システ
ム正常時にETSコントロールユニット17からの制御
電流i1 によりアキュムレータ圧を減圧して制御圧とす
る。
【0028】前記オンオフソレノイドコイル46は、正
常時にETSコントロールユニット17からの一定の制
御電流i2 (オン)によりフェイルセーフスプリング4
8のスプリング力がスプール36に作用するのを阻止
し、フェイル時に零電流(オフ)によりフェイルセーフ
スプリング48のスプリング力をスプール36に作用さ
せるようにしている。なお、詳しくは、特願平4−12
6408号(平成4年5月19日出願)の明細書および
図面を参照のこと。
【0029】図5は実施例の車両用油圧制御ユニットの
イグニッションオンオフ時のソレノイド制御系ブロック
図である。
【0030】図5において、50はイグニッションスイ
ッチであり、ETSコントロールユニット17には、イ
グニッションオンオフ検知回路17a(イグニッション
オンオフ検出手段に相当)とイグニッションオンオフ時
ソレノイド制御回路17b(イグニッションオン時ソレ
ノイド制御手段およびイグニッションオフ時ソレノイド
制御手段に相当)が設けられている。
【0031】次に、作用を説明する。
【0032】(イグニッションオンオフ時のソレノイド
制御処理作動)図6はETSコントロールユニット17
で行なわれるイグニッションオンオフ時のソレノイド制
御処理作動の流れを示すフローチャートで、以下、各ス
テップについて説明する。
【0033】ステップ60では、イグニッションスイッ
チ50からのスイッチ信号によりイグニッションスイッ
チ50がオフからオンに入れられた直後であるかどうか
が判断される。
【0034】ステップ61では、後述するステップ65
のイグニッションオフ時処理が終了しているかどうかが
判断される。
【0035】ステップ62では、イグニッションオン時
処理、つまり、制御電流i2 をオンにするのと同時に、
制御電流i1 を、図7に示すように、フェイルセーフ圧
が得られる電流値を所定時間(例えば、0.5sec )印
加し、その後、徐々に電流値を低下させる。
【0036】ステップ63では、イグニッションスイッ
チ50からのスイッチ信号によりイグニッションスイッ
チ50がオンからオフに切られた直後であるかどうかが
判断される。
【0037】ステップ64では、前記ステップ62のイ
グニッションオン時処理が終了しているかどうかが判断
される。
【0038】ステップ65では、イグニッションオフ時
処理、つまり、先に制御電流i1 を、図8に示すよう
に、徐々にフェイルセーフ圧が得られる電流値まで上昇
させ、フェイルセーフ圧が得られる電流値に上昇した時
点で制御電流i2 をオフとする。尚、制御電流i1 は、
制御電流i2 をオフとした時点から所定時間(例えば、
0.5sec )だけフェイルセーフ圧が得られる電流値印
加してゼロとする。
【0039】(イグニッションオン時)イグニッション
スイッチ50がオフからオンに入れられるイグニッショ
ンオン時には、図6において、ステップ60→ステップ
61→ステップ62へと進む流れとなる。
【0040】つまり、ステップ60でイグニッションオ
ン直後が検出されると、ステップ61でのイグニッショ
ンオフ時処理の終了を条件として、ステップ62では、
オンオフソレノイドコイル46への制御電流i2 がオン
にされ、これと同時に、制御ソレノイドコイル43への
制御電流i1 を、図7に示すように、フェイルセーフ圧
が得られる電流値が所定時間だけ印加され、その後、徐
々に電流値が低下させるソレノイド制御が行なわれる。
【0041】したがって、イグニッションオフ時に比例
電磁減圧弁27のオンオフソレノイドコイル46が非通
電されていたことで、スプール36に対しフェイルセー
フスプリング48によるスプリング力が作用してフェイ
ルセーフ圧が発生していたのが、オンオフソレノイドコ
イル46の通電に伴うスプリング力の解除によりフェイ
ルセーフ圧が一気に低下しようとする(図7のP2
性)。
【0042】しかし、オンオフソレノイドコイル46を
通電するのと同時に、フェイルセーフ圧を得る制御電流
1 が制御ソレノイドコイル43に印加されることで、
スプリング力に代えてソレノイド力がスプール36に作
用することになり油圧が発生する(図7のP1 特性)。
【0043】これにより、比例電磁減圧弁27の制御圧
ポート39から湿式多板クラッチ16に対して出力され
る油圧は、図7のP(=P1 +P2 )特性となり、点線
特性に示すような落差を持つ急な油圧の低下が抑えられ
る。
【0044】(イグニッションオフ時)イグニッション
スイッチ50がオンからオフに切られるイグニッション
オフ時には、図6において、ステップ60→ステップ6
3→ステップ64→ステップ65へと進む流れとなる。
【0045】つまり、ステップ63でイグニッションオ
フ直後が検出されると、ステップ64でのイグニッショ
ンオン時処理の終了を条件として、ステップ65では、
先に制御ソレノイドコイル43への制御電流i1 が、図
8に示すように、徐々にフェイルセーフ圧が得られる電
流値まで上昇させ、フェイルセーフ圧が得られる電流値
に上昇した時点でオンオフソレノイドコイル46への制
御電流i2 がオフとされるソレノイド制御が行なわれ
る。
【0046】したがって、イグニッションオン時に比例
電磁減圧弁27のオンオフソレノイドコイル46が通電
されていたことで、スプール36に対しフェイルセーフ
スプリング48によるスプリング力が作用せずにゼロ圧
であったのが、オンオフソレノイドコイル46の非通電
に伴うスプリング力の作用によりフェイルセーフ圧が一
気に上昇しようとする(図8のP2 特性)。
【0047】しかし、オンオフソレノイドコイル46の
非通電に伴ってフェイルセーフ圧が上昇する前に、制御
ソレノイドコイル43へ制御電流i1 印加することで、
徐々に上昇するフェイルセーフ圧が発生している(図8
のP1 特性)。
【0048】これにより、比例電磁減圧弁27の制御圧
ポート39から湿式多板クラッチ16に対して出力され
る油圧は、図8のP(=P1 +P2 )特性となり、点線
特性に示すような落差を持つ急な油圧の上昇が抑えられ
る。
【0049】次に、効果を説明する。
【0050】比例ソレノイドコイル43とオンオフソレ
ノイドコイルを有するフェイルセーフ機能付比例電磁減
圧弁27を備えた車両用油圧制御ユニットにおいて、オ
ンオフソレノイドコイル46と比例ソレノイドコイル4
3とを関連制御するイグニッションオン時のソレノイド
制御処理(ステップ62)とイグニッションオフ時のソ
レノイド制御処理(ステップ65)を行ない、オンオフ
ソレノイドコイル46への通電・非通電による油圧の急
減・急増を比例ソレノイドコイル43側の制御による油
圧の発生で抑える装置としたため、イグニッションオン
オフ時に油圧の急減・急増を原因とする湿式多板クラッ
チ16での異音の発生を防止することができる。
【0051】以上、実施例を図面により説明してきた
が、具体的な構成は実施例に限られるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加等があ
っても本発明に含まれる。
【0052】例えば、実施例では、前後輪駆動トルク配
分制御システムへの適用例を示したが、油圧アクティブ
サスペンション制御システムなどの用にシステムフェイ
ル時に一定の圧力保持が要求されるような他の制御シス
テムにも適用することができる。
【0053】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明にあっ
ては、比例ソレノイドとオンオフソレノイドを有する比
例電磁減圧弁を備えた車両用油圧制御ユニットにおい
て、オンオフソレノイドと比例ソレノイドとを関連制御
するイグニッションオン時ソレノイド制御手段とイグニ
ッションオフ時ソレノイド制御手段を設け、オンオフソ
レノイドへの通電・非通電による油圧の急減・急増を比
例ソレノイド側の制御により抑える手段としたため、イ
グニッションオンオフ時に油圧アクチュエータでの異音
の発生を防止することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両用油圧制御ユニットを示すクレー
ム対応図である。
【図2】本発明実施例の車両用油圧制御ユニットが適用
された後輪駆動ベースの前後輪駆動トルク配分制御シス
テム図である。
【図3】実施例の油圧ユニットを示す図である。
【図4】実施例の油圧ユニットに用いられたフェイルセ
ーフ機能付比例電磁減圧弁を示す断面図である。
【図5】実施例の車両用油圧制御ユニットのイグニッシ
ョンオンオフ時のソレノイド制御系ブロック図である。
【図6】ETSコントロールユニットで行なわれるイグ
ニッションオンオフ時のソレノイド制御処理作動の流れ
を示すフローチャートである。
【図7】イグニッションオン時の制御内容を示す制御電
流及び油圧のタイムチャートである。
【図8】イグニッションオフ時の制御内容を示す制御電
流及び油圧のタイムチャートである。
【符号の説明】
a 油圧源 b スプール c 比例ソレノイド d オンオフソレノイド e フェイルセーフスプリング f 比例電磁減圧弁 g 油圧アクチュエータ h イグニッションオンオフ検出手段 i イグニッションオン時ソレノイド制御手段 j イグニッションオフ時ソレノイド制御手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧源と、 スプールと比例ソレノイドおよびオンオフソレノイドを
    有し、比例ソレノイドへの通電時には電流値の大きさに
    応じて前記油圧源からの入力圧を制御圧とし、オンオフ
    ソレノイドへの非通電時にスプールに対しフェイルセー
    フスプリングによるスプリング力を作用させることで一
    定のフェイルセーフ圧とし、オンオフソレノイドへの通
    電時にスプールに対しフェイルセーフスプリングによる
    スプリング力の作用を解除する比例電磁減圧弁と、 前記比例電磁減圧弁からの油圧により駆動される油圧ア
    クチュエータと、 イグニッションスイッチのオンオフを検出するイグニッ
    ションオンオフ検出手段と、 イグニッションオン直後の検出時、オンオフソレノイド
    を通電するのと同時にほぼフェイルセーフ圧を得るソレ
    ノイド電流を比例ソレノイドに印加するイグニッション
    オン時ソレノイド制御手段と、 イグニッションオフ直後の検出時、ほぼフェイルセーフ
    圧を得るソレノイド電流を比例ソレノイドに印加し、そ
    の後、オンオフソレノイドを非通電とするイグニッショ
    ンオフ時ソレノイド制御手段と、 を備えていることを特徴とする車両用油圧制御ユニッ
    ト。
JP4252355A 1992-09-22 1992-09-22 車両用油圧制御ユニット Expired - Lifetime JP2914039B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4252355A JP2914039B2 (ja) 1992-09-22 1992-09-22 車両用油圧制御ユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4252355A JP2914039B2 (ja) 1992-09-22 1992-09-22 車両用油圧制御ユニット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0699755A true JPH0699755A (ja) 1994-04-12
JP2914039B2 JP2914039B2 (ja) 1999-06-28

Family

ID=17236143

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4252355A Expired - Lifetime JP2914039B2 (ja) 1992-09-22 1992-09-22 車両用油圧制御ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2914039B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101339232B1 (ko) * 2011-11-29 2013-12-09 현대자동차 주식회사 자동변속기의 유압제어장치 및 그 방법
KR101339229B1 (ko) * 2011-11-29 2013-12-09 현대자동차 주식회사 전동식 오일펌프 제어 시스템

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101339232B1 (ko) * 2011-11-29 2013-12-09 현대자동차 주식회사 자동변속기의 유압제어장치 및 그 방법
KR101339229B1 (ko) * 2011-11-29 2013-12-09 현대자동차 주식회사 전동식 오일펌프 제어 시스템
US9151380B2 (en) 2011-11-29 2015-10-06 Hyundai Motor Company Hydraulic pressure control apparatus for automatic transmission and control method thereof

Also Published As

Publication number Publication date
JP2914039B2 (ja) 1999-06-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8083041B2 (en) Electrohydraulic torque transfer device
US8210620B2 (en) Braking force control system for vehicles
JPH04121260A (ja) 液圧ブレーキ装置
EP2647535A1 (en) Hydraulic brake system
JPH10152041A (ja) ブレーキ装置
JP2914039B2 (ja) 車両用油圧制御ユニット
US6652041B2 (en) Hydraulic pressure control device for vehicle and vehicle brake system using the same
JPS60213570A (ja) 操舵力増幅装置
JPH02171377A (ja) アンチロック制御装置
JP3008756B2 (ja) 四輪駆動車のトランスファ油圧供給装置
JPH114504A (ja) 車両用制動装置
US11390257B2 (en) Motor-vehicle braking system having a vacuum-operated assistance device
JP3269204B2 (ja) 車両用ブレーキ装置
JP2773573B2 (ja) 四輪駆動車のクラッチ油圧制御装置
JP2936911B2 (ja) 車両用油圧制御ユニット
JP3114483B2 (ja) 四輪駆動車のクラッチ油圧制御装置
JP3751752B2 (ja) ブレーキ制御装置
US20030205928A1 (en) Optimised brake-apply sequence in electro-hydraulic (EHB) braking systems
JP2001328515A (ja) 車両用液圧ブレーキシステムの制御方法
JP2900542B2 (ja) 車両用ブレーキ圧力制御装置
JP3069991B2 (ja) 車両のブレーキ液圧制御装置
JP4506518B2 (ja) 駆動力制御装置
JP2022040693A (ja) 車両の制動制御装置
JP2616191B2 (ja) 還流式アンチロック型ブレーキシステム
JP3261226B2 (ja) 車両のブレーキ装置