JPH0699418B2 - 2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−ヒドロキシベンゾフランの製造法 - Google Patents

2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−ヒドロキシベンゾフランの製造法

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JPH0699418B2
JPH0699418B2 JP61018995A JP1899586A JPH0699418B2 JP H0699418 B2 JPH0699418 B2 JP H0699418B2 JP 61018995 A JP61018995 A JP 61018995A JP 1899586 A JP1899586 A JP 1899586A JP H0699418 B2 JPH0699418 B2 JP H0699418B2
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JP
Japan
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bctl
sulfuric acid
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producing
hydroxybenzofuran
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光彦 田村
晴雄 勝俣
浩一 足立
昇一 中嶋
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三菱化成株式会社
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
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    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Furan Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−ヒドロキ
シベンゾフランの製造法に関する。
この化合物はカルボフランの一般名称で知られる広スペ
クトル殺虫剤の製造中間体として有用である。
〔従来の技術〕
2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−ヒドロキシベンゾ
フラン(BFLと略記する)の製法としては、従来より種
々の方法が提案されているが、その一つとして、例え
ば、3−イソブテニルカテコール(BCTLと略記する)又
はBCTLと3−メタリルカテコールの混合物をスルホン酸
の存在下、加熱することにより環化しBFLを得る方法が
知られている(特開昭56-16484号) この方法によれば、通常、原料を有機溶媒に溶解し、こ
れにパラトルエンスルホン酸などのスルホン酸を添加
し、均一系で反応を実施することができるため、ある程
度、良好な反応成績が得られるが、工業的に実施する際
には反応後に、有機溶媒とスルホン酸とを各々、分離、
回収する必要があり、後処理プロセスが面倒である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
スルホン酸の代りに、安価で取扱い易い硫酸を用いるこ
とができれば、硫酸は必ずしも回収する必要がないので
プロセスを簡略化することが可能であるが、本発明者ら
が硫酸を用いて同様に反応を試みたところ、反応混合物
が黒色のハルツ状になり、環化反応を良好に行なうこと
ができなかつた。
本発明の目的は硫酸を用いて、BCTLを環化する際、反応
物のハルツ化を招くことなくBFLを工業的有利に製造す
る方法を提供するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成すべく種々検討した結果、硫酸を希薄水
溶液として用いることによりハルツ化を防止し得ること
を知つた。
すなわち本発明の要旨は、3−イソブテニルカテコール
を濃度1〜40重量%の硫酸水溶液と接触させ環化するこ
とを特徴とする2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−ヒ
ドロキシベンゾフランの製造法に存する。
以下本発明を詳細に説明する。
原料BCTLは種々の方法で得られる。例えば特開昭56-164
84に示される用にメタリルカテコールを金属面の存在下
長時間加熱することによつて製造される。あるいは6−
クロロ−2−イソブテニルフエノールを酸化銅触媒の存
在下、苛性ソーダ水溶液中で加水分解することによつて
製造される。これらの方法により製造されたBCTLは蒸留
あるいは再結晶等の手段で精製することができるが、本
発明方法は必ずしも精製されたBCTLを用いる必要はな
く、場合によりBCTL製造反応の反応液より分離された粗
BCTLを用いることもできる。BCTLを直接硫酸水溶液と接
触させても良いが、通常水不溶性の有機溶媒で希釈して
用いるのが望ましい。有機溶媒としては、例えばトルエ
ン、ベンゼン、キシレン、プソイドキユメンなどの芳香
族炭化水素類、クロルベンゼン、ジクロルベンゼン、ト
リクロルベンゼンなどのハロゲン化芳香族炭化水素類、
ヘプタン、ヘキサン、オクタンなどの脂肪族炭化水素
類、四塩化炭素、二塩化エチレンなどのハロゲン化脂肪
族炭化水素類あるいはエーテル類、エステル類、ニトリ
ル類などが使用される。
また、生成物であるBFLを用いてもよい。この際の有機
溶媒の使用量は、希釈しすぎると環化速度が遅くなるの
で通常、BCTLに対して4重量倍以下、好ましくは2重量
倍以下である。
本発明はBCTLを硫酸水溶液と接触させて環化反応を行な
うが、この硫酸水溶液の濃度は1〜40重量%の範囲であ
り、40重量%よりも高い場合は、生成したBFLの分解が
著しく促進され、また、1重量%未満の場合には、反応
速度が遅く好ましくない。そして、特に好ましい濃度範
囲は2〜25重量%である。
BCTLに対する硫酸水溶液の量は特に制限はないが、余り
少ないと水が有機相に溶け硫酸濃度が増大し、収率低下
の原因となる。逆に多すぎると反応容積が増加する他、
多量の硫酸が必要となり不経済である。
したがつて、硫酸水溶液量としては、BCTL単独の場合に
はBCTLに対して、また有機溶媒で希釈した場合には、BC
TLを含む有機相に対して、2〜50重量%が適当であり、
好ましくは5〜30重量%である。
BCTLと硫酸水溶液の接触は通常50〜150℃の温度で行な
われる。この温度があまり高すぎると、BFLの収率が低
下し、一方、あまり低すぎると反応が遅すぎる。工業的
にみて、70〜130℃の範囲が好ましい。
反応応力は常圧又は加圧系のいずれでも実施できる。
また、反応時間は通常、1〜10時間程度である。
以上のような条件で、BCTLを硫酸水溶液と接触環化させ
BFLを製造した後、アルカリ水溶液を加え、硫酸を中和
し、必要に応じて、水相を分液によつて除くか、又は水
を蒸留によつて除いた後、直接蒸留によりBFLを単離す
る事ができる。
〔実施例〕
本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はそ
の要旨を超えない限り以下の実施例に制約されるもので
はない。
実施例1〜4および比較例1、2 精製したBCTL45gをBFL45g(溶媒として使用)と混合
し、攪拌機、温度計及びジムロートコンデンサーを付け
た100cc 4つ口コルベンに仕込み、表−1に示すように
それぞれ濃度の異なる硫酸水溶液を添加した後、100〜1
05℃で攪拌、一定時間後、BFLの収率を液体クロマトグ
ラフイーで分析した。その結果を表−1に示す。
実施例5および6 酸化第1銅存在下、苛性ソーダ水溶液中で6−クロロ−
2−イソブテニルフエノールの加水分解反応を行ない、
反応後水溶液のpHを塩酸2.0としてフエノール成分を酸
析分離し、得られた表−2に示す組成の粗BCTLを用い表
−3に示す条件下でBCTLの環化反応を行なつた。その結
果を表−3にまとめた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中嶋 昇一 福岡県北九州市八幡西区大字藤田2447番地 の1 三菱化成工業株式会社黒崎工場内 (56)参考文献 特開 昭61−53278(JP,A) 特開 昭56−16484(JP,A) 特開 昭59−210076(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3−イソブテニルカテコールを濃度1〜40
    重量%の硫酸水溶液と接触させ環化することを特徴とす
    る2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−ヒドロキシベン
    ゾフランの製造法。
  2. 【請求項2】環化反応の温度が50〜150℃であることを
    特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載の製造法。
  3. 【請求項3】3−イソブテニルカテコールを該化合物に
    対して、0.2〜2重量倍の水不溶性有機溶媒の溶液とし
    て用いることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記
    載の製造法。
JP61018995A 1986-01-30 1986-01-30 2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−7−ヒドロキシベンゾフランの製造法 Expired - Lifetime JPH0699418B2 (ja)

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