JPH0699275A - Tigアーク溶接機 - Google Patents

Tigアーク溶接機

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JPH0699275A
JPH0699275A JP4277794A JP27779492A JPH0699275A JP H0699275 A JPH0699275 A JP H0699275A JP 4277794 A JP4277794 A JP 4277794A JP 27779492 A JP27779492 A JP 27779492A JP H0699275 A JPH0699275 A JP H0699275A
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JP4277794A
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Kenzo Danjo
謙三 檀上
Atsushi Kinoshita
敦史 木下
Toshiichi Fujiyoshi
敏一 藤吉
Haruo Moriguchi
晴雄 森口
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Sansha Electric Manufacturing Co Ltd
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Sansha Electric Manufacturing Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K9/00Arc welding or cutting
    • B23K9/10Other electric circuits therefor; Protective circuits; Remote controls
    • B23K9/1006Power supply
    • B23K9/1012Power supply characterised by parts of the process
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K9/00Arc welding or cutting
    • B23K9/16Arc welding or cutting making use of shielding gas
    • B23K9/167Arc welding or cutting making use of shielding gas and of a non-consumable electrode

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 短絡したタングステン電極を母材から引離す
容易な作業により、アーク発生後の定常の出力電流の
大,小によらず、ノイズを発生することなく、確実かつ
安定にアークスタートできるようにする。 【構成】 溶接負荷27のタングステン電極28を母材
29に短絡して負荷給電を開始するアークスタート時の
出力電流設定用のスタート電流設定信号を出力するスタ
ート電流設定器32と、アークスタート後の定常の出力
電流設定用の定常電流設定信号を出力する定常電流設定
器33と、アークスタート時にスタート電流設定信号を
出力電流設定信号として出力し,アークスタートにより
電極28が母材29から離れた直後の所定期間両設定信
号のうちの出力電流が大きくなる一方を出力電流設定信
号として出力し,所定期間の経過後に定常電流設定信号
を出力電流設定信号として出力する設定信号出力切換手
段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、定電流出力にフィード
バック制御されるTIGアーク溶接機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、TIGアーク溶接機においては、
高融点材料のタングステン電極を使用し、溶接機から電
極,母材の溶接負荷に定電流にフィードバック制御され
た直流又は交流の溶接出力を供給し、母材を溶融して溶
接する。ところで、アークスタート時にタングステン電
極を母材に接触して大容量の定電流で起動すると、タン
グステン電極が母材に溶込んで溶接不良を起す。
【0003】また、アークスタート時の起動電流が少な
いと、タングステン電極と母材との間にアークが発生せ
ず、アークスタートミスが生じる。そして、従来はアー
クスタート時、電極,母材間に空隙を設け、この空隙に
高周波(2〜3MHz),高電圧(2〜3000V)を
印加してアークを発生させ、このアーク発生後に定常電
流の定電流溶接に移行し、前記の溶接不良,アークスタ
ートミスを防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のように電
極,母材間に空隙を設けてアークスタートする場合、遮
光保護具を外してスタート位置(空隙位置)を確認した
後、遮光保護具を装着し直してアークスタートしなけれ
ばならず、作業性が悪く、しかも、スタート位置をずれ
なく正確に設定することは容易でなく、作業に熟練を要
する問題点もある。
【0005】また、高周波,高電圧を印加してアークス
タートするため、高周波,高電圧のノイズが発生し、こ
のノイズが近隣の電器機器や制御機器に悪影響を与え、
とくにデジタル化されて動作電圧が低いものは、容易に
誤動作する問題点がある。本発明は、容易な作業により
溶接不良,ノイズの発生を防止して確実かつ安定にアー
クスタートできるTIG溶接機を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明のTIGアーク溶接機の場合、溶接負荷の
タングステン電極を母材に短絡して負荷給電を開始する
アークスタート時の出力電流設定用のスタート電流設定
信号を出力するスタート電流設定器と、アークスタート
後の定常の出力電流設定用の定常電流設定信号を出力す
る定常電流設定器と、アークスタート時にスタート電流
設定信号を出力電流設定信号として出力し,アークスタ
ートによりタングステン電極が母材から離れた直後の所
定期間両設定信号のうちの出力電流が大きくなる一方を
出力電流設定信号として出力し,所定期間の経過後に定
常電流設定信号を出力電流設定信号として出力する設定
信号出力切換手段とを備える。
【0007】
【作用】前記のように構成された本発明のTIGアーク
溶接機の場合、アークスタート時は、最初に出力電流設
定信号がスタート電流設定器のスタート電流設定信号に
保持され、定常の出力電流の大,小によらず、短絡した
タングステン電極,母材にアークの発生に適当な大きさ
の出力電流が供給される。つぎに、例えばタングステン
電極が引上げられてこの電極と母材とが離れてアークが
発生すると、このアークの発生を確実にするため、出力
電流設定信号が両設定信号のいずれか出力電流値の大き
い方になる。
【0008】すなわち、定常の出力電流が小さく、スタ
ート電流設定信号が定常電流設定信号より大電流出力の
設定信号になるときは、出力電流設定信号が引続きスタ
ート電流設定信号に保持される。また、定常の出力電流
が大きく、定常電流設定信号がスタート電流設定信号よ
り大電流出力の設定信号になるときは、出力電流設定信
号が定常電流設定信号に切換わる。
【0009】そして、所定期間が経過してアークが安定
化すると、出力電流設定信号が定常電流設定信号にな
り、この設定信号に基づき、設定された出力電流の溶接
出力がタングステン電極,母材の溶接負荷に供給され、
アークが持続して良好なTIGアーク溶接が行われる。
【0010】
【実施例】1実施例について、図1ないし図3を参照し
て説明する。図1において、1a,1bは溶接機の電源
入力端子、2はダイオード3,4,5,6のブリッジ構
成の入力整流器、7は平滑コンデンサ、8はIGBT,
トランジスタ,MOSFET等の2個のスイッチング素
子9,10及びコンデンサ11,12からなるハーフブ
リッジ構成の高周波インバータであり、高周波駆動装置
13の制御によりコンデンサ7の直流出力を1KHz以
上の所定周波数の高周波交流に変換する。
【0011】14は高周波インバータ8の高周波交流を
溶接に必要な電圧に変換する変圧器、15は変圧器14
の2次側出力を整流するダイオード16,17,18,
19のブリッジ構成の出力整流器、20は平滑用リアク
トル、21はIGBT,トランジスタ,MOSFET等
の4個のスイッチング素子22,23,24,25のフ
ルブリッジインバータ構成の低周波発生装置であり、低
周波駆動装置26のPWM制御により定常時はリアクト
ル20の直流出力を100Hz程度の低周波の溶接出力
に変換して出力する。
【0012】27は溶接負荷であり、低周波発生装置2
1の1対の出力端子a,bに接続されたタングステン電
極28,母材29からなる。
【0013】30は出力端子bと母材29との間に設け
られた電流検出器、31は電極28,母材29間のアー
ク電圧を検出する電圧検出器である。
【0014】32はスタート電流設定信号を出力するス
タート電流設定器、33は定常電流設定信号を出力する
定常電流設定器、34は設定信号選択用のオア回路であ
り、設定器32,33にアノードが接続されたオアゲー
ト用のダイオード35,36を有する。
【0015】37,38は一端がダイオード35,36
のカソードに接続されたリレー接点であり、常閉のリレ
ー接点37は駆動装置26により開閉制御され、常開の
リレー接点38は電圧検出器31により開閉制御され
る。39はリレー接点37,38の他端の接続点から出
力されるオア回路34の出力電流設定信号と電流検出器
30の電流検出信号との誤差を演算する誤差増幅器であ
り、出力信号を定電流フィードバック制御の信号として
駆動装置26に供給する。なお、駆動装置26,電圧検
出器31,オア回路34及びリレー接点37,38は設
定信号出力切換手段を形成する。
【0016】そして、電源入力端子1a,1bの交流電
源が入力整流器2,コンデンサ7により整流,平滑され
て直流に変換され、この直流が高周波インバータ8に供
給され、高周波駆動装置13によるスイッチング素子
9,10の駆動制御により高周波交流に変換される。
【0017】さらに、この高周波交流が変圧器14を介
して出力整流器15に供給され、この整流器15,リア
クトル20の整流,平滑により高周波交流が再び直流に
変換される。そして、この直流が低周波発生装置21に
電源として供給され、低周波駆動装置26によるスイッ
チング素子22〜25の駆動制御により、低周波発生装
置21はアークスタート時に負極性の直流出力状態にな
り、アーク発生後に交流出力状態に移行する。
【0018】さらに、低周波発生装置21の出力が溶接
負荷27に供給され、この供給に基づき溶接負荷27を
流れる電流は電流検出器30により検出され、電極28
を負とする電極28,母材29間のアーク電圧は電圧検
出器31により検出される。そして、電流検出器30の
電流検出信号とオア回路34の出力電流設定信号とが誤
差増幅器39に供給され、この増幅器39の出力信号に
より低周波駆動装置26が低周波発生装置21の出力を
出力電流設定信号に基づく定電流にフィードバック制御
する。
【0019】また、アーク電圧の発生により電圧検出器
31は電圧検出信号を制御切換えの指令信号として低周
波駆動装置26に供給するとともに内蔵のリレーコイル
を通電してリレー接点38を閉成する。さらに、低周波
駆動装置26は図示省略されたアークスタートスイッチ
の操作に基づく起動指令信号の供給により起動されてア
ークスタート制御を実行し、電圧検出信号が供給される
と、この供給から所定期間,例えば低周波発生装置21
の低周波出力の半サイクルが経過したときに、定常出力
制御に移行するとともに内蔵のリレーコイルを通電して
リレー接点37を開放する。
【0020】そして、リレー接点37,38の開閉の組
合せにより、アークスタート時(起動時)は設定器32
のスタート電流設定信号が出力電流設定信号を形成し、
アーク発生直後の所定期間は設定器32,33の両設定
信号のうちの出力電流が大きくなる一方が出力電流設定
信号を形成し、前記所定期間の経過後は設定器33の定
常電流設定信号が出力電流設定信号を形成する。
【0021】ところで、スタート電流設定信号は出力電
流をアークスタートに必要な適当な大きさのスタート電
流(短絡電流)に設定する直流の電圧信号であり、定常
電流設定信号は出力電流をアーク発生後の定常電流に設
定する直流の電圧信号である。そして、母材29等の溶
接条件に基づき、定常時の出力電流はスタート電流より
小電流に設定される場合及びスタート電流以上の大電流
に設定される場合がある。
【0022】つぎに、定常の出力電流が小電流に設定さ
れた場合につき、図2の(a)〜(d)を参照して説明
する。なお、図2の(a)は起動指令信号を示し、同図
の(b)は母材29が正電位になるときを正とする電極
28,母材29間の電圧(出力電圧)を示し、同図の
(c)は母材29から電極28の方向を正とする溶接負
荷27の電流(出力電流)を示し、同図の(d)は電極
28,母材29の状態を示す。
【0023】そして、図2の(a)に示すようにt1
アークスタート時に起動指令信号が出力されると、低周
波駆動装置26のアークスタート制御によりスイッチン
グ素子22,25がオンしてスイッチング素子23,2
4がオフし、低周波発生装置21が出力端子aを正,出
力端子bを負とする直流出力状態になる。このとき、リ
レー接点37が閉成保持されてリレー接点38が開放さ
れ、出力電流設定信号は設定器32のスタート電流設定
信号になる。
【0024】また、電極28,母材29は図2の(d)
に示すように短絡前の開放状態にある。そして、電極2
8,母材29間にアークが発生していないため、出力電
圧は図2の(b)に示すように大きな無負荷電圧にな
り、出力電流は同図の(c)に示すように0になる。
【0025】つぎに、図2の(d)に示すようにt2
電極28と母材29とが接触して短絡し、アークスター
ト時になると、同図の(b)に示すように出力電圧は消
失して出力電流が流れ始め、誤差増幅器29の出力信号
に基づくフィードバック制御により、出力電流は同図の
(c)に示すようにスタート電流設定信号に基づく定電
流値の短絡電流になる。そして、この短絡電流の通流に
より電極28,母材29が予備的に加温される。
【0026】つぎに、t3 に電極28が母材29から引
上げられ始めると、図2の(d)に示すように直ちに電
極28,母材29間にアーク40が発生し、図2の
(b)に示すように出力電圧がアーク電圧になる。この
アーク電圧の検出に基づいて電圧検出器31がリレー接
点38を閉成し、この閉成によりリレー接点37,38
の同時閉成状態になるが、スタート電流設定信号が定常
電流設定信号より高電圧の信号であるため、オア回路3
4は出力電流設定信号を引続きスタート電流設定信号に
保持する。
【0027】そして、このスタート電流設定信号に基づ
く定電流制御により、出力電流はアーク発生直後の所定
期間(半サイクルの期間)、電極28が母材29に溶込
まない程度の適当なスタート電流に保持され、アークが
安定化する。さらに、前記所定期間が経過してt4 に達
すると、駆動装置26は定常出力制御に移行するととも
にリレー接点37を開放し、以降、この状態が継続す
る。
【0028】そのため、t4 以降にはスイッチング素子
22,25とスイッチング素子23,24とが周期的に
交互にオンして出力電流が低周波の交流電流になるとと
もに、その大きさが定常電流設定信号に基づく定常電流
に定電流制御され、交流の定電流TIGアーク溶接が行
われる。そして、t2 のアークスタート時に出力電流が
適当なスタート電流になって出力電流の不足がなく、ア
ーク40が確実に発生し、しかも、アーク発生直後から
所定期間はスタート電流に保たれるため、アークが確実
かつ安定に発生してアークスタートが確実に行える。
【0029】つぎに、定常の出力電流が大電流に設定さ
れた場合につき、図3の(a)〜(d)を参照して説明
する。なお、図3の(a)〜(d)は図2の(a)〜
(d)に対応し、(a)は起動指令信号を示し、(b)
は出力電圧を示し、(c)は出力電流を示し、(d)は
電極28,母材29の状態を示す。
【0030】そして、図2のt1 に相当するt1 ’に起
動指令信号が出力され、t2 に相当するt2 ’に電極2
8と母材29とが接触して短絡し、t3 に相当する
3 ’に電極28が母材29から引上げられてアーク4
0が発生すると、t3 ’にリレー接点38が閉成されて
リレー接点37,38の同時閉成状態になる。このと
き、スタート電流設定信号より定常電流設定信号が高電
圧の信号であるため、オア回路34は出力電流設定信号
を定常電流設定信号に切換える。
【0031】この切換えにより出力電流がスタート電流
より大きくなり、十分な電流給電によりアークが安定化
する。さらに、図2のt4 に相当するt4 ’になると、
駆動装置26が定常出力制御に移行し、以降は出力電流
が定常電流設定信号に基づいて定電流制御された低周波
の交流電流になる。
【0032】そして、電極28,母材29が短絡すると
2 ’のアークスタート時に出力電流が適当なスタート
電流に保持され、過大電流による電極28の母材29へ
の溶込みを防止してアーク40が発生し、しかも、アー
ク発生後は直ちに大きな定常電流に切換わってアークが
安定化するため、この場合も、アークが確実かつ安定に
発生してアークスタートが確実に行える。
【0033】したがって、従来のように電極28,母材
29間に空隙を設けて高周波,高電圧を印加することな
く、電極28と母材29とを接触して短絡した状態から
電極28を引上げて短絡を開放する簡単な作業により、
定常の出力電流の大,小によらず、高周波ノイズを発生
することもなく、溶接不良,アークスタートミスを防止
して確実かつ安定にアークスタートが行える。なお、ア
ークスタート時のスタート電流を電極28を正,母材2
9を負とする向きの電流にしているのは、電極28を加
熱してアークスタートを一層容易にするためである。
【0034】そして、前記実施例においては低周波発生
装置21を設けて定常の出力電流を低周波の交流電流と
し、交流のTIGアーク溶接を行う場合に適用したが、
定常の出力電流も直流電流にして直流のTIGアーク溶
接を行う場合にも適用することができる。なお、図2の
4 ,図3のt4 ’以降に低周波発生装置21のスイッ
チング素子22,25又はスイッチング素子23,24
のみをオン制御し、図1の構成により直流のTIGアー
ク溶接を行うことも可能である。
【0035】そして、用途に応じて低周波発生装置21
の定常出力制御を変更し、図1の溶接機を交流のTIG
アーク溶接と直流のTIGアーク溶接とに切換えて用い
るようにすることも可能である。さらに、アーク発生直
後の所定期間は適当に設定すればよく、例えば定常の出
力電流の2〜3サイクル程度に設定してアークスタート
をさらに確実にするようにしてもよい。
【0036】そして、各部の構成は実施例に限定される
ものではなく、例えば低周波発生装置21の代わりにサ
イリスタ等の位相制御で出力電流が変化する交流又は直
流の出力装置を設けてもよい。
【0037】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているため、以下に記載する効果を奏する。アークスタ
ート時、最初に出力電流設定信号がスタート電流設定器
32のスタート電流設定信号に保持され、定常の出力電
流の大,小によらず、溶接負荷27の短絡したタングス
テン電極28,母材29にアークの発生に適当な大きさ
の出力電流が供給され、この状態で電極28と母材29
とが離れてアークが発生すると、このアークの発生を確
実にするため、設定信号出力切換手段により出力電流設
定信号がスタート電流設定信号と定常電流設定信号との
いずれか出力電流が大きくなる一方になる。
【0038】このとき、定常の出力電流が小電流であれ
ば出力電流設定信号が引続きスタート電流設定信号に保
持され、定常の出力電流が大電流であれば出力電流設定
信号が定常電流設定信号に切換わり、アーク持続に十分
な出力電流が溶接負荷27に供給される。そして、アー
ク発生直後から所定期間経過してアークが安定すると、
出力電流設定信号が定常電流設定信号になり、以降、定
電流にフィードバック制御された定常の出力電流が溶接
負荷27に給電されてTIGアーク溶接が行われる。
【0039】そのため、アーク発生後の定常の出力電流
の大,小によらず、アークスタート時は適当なスタート
電流によりアークが確実に発生し、この発生から所定期
間は出力電流がスタート電流又は定常の出力電流のいず
れか大きい一方になって発生したアークが安定に持続さ
れ、電極28の母材29への溶込み及びアークスタート
ミスを防止し、短絡した電極28を母材29から引離す
容易な作業により溶接不良等を起すことなく、しかも、
高周波ノイズを発生することもなく、確実かつ安定にア
ークスタートすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のTIGアーク溶接機の1実施例の結線
図である。
【図2】(a)〜(d)は定常の出力電流が小電流のと
きの図1の動作説明用のタイミングチャートである。
【図3】(a)〜(d)は定常の出力電流が大電流のと
きの図1の動作説明用のタイミングチャートである。
【符号の説明】
26 低周波駆動装置 27 溶接負荷 28 タングステン電極 29 母材 30 電流検出器 31 電圧検出器 32 スタート電流設定器 33 定常電流設定器 34 オア回路 37,38 リレー接点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森口 晴雄 大阪市東淀川区淡路2丁目14番3号 株式 会社三社電機製作所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接負荷に供給する出力電流の検出信号
    と出力電流設定信号との誤差信号により出力制御用の制
    御素子を制御して前記出力電流をフィードバック制御す
    るTIGアーク溶接機において、 前記溶接負荷のタングステン電極を母材に短絡して負荷
    給電を開始するアークスタート時の出力電流設定用のス
    タート電流設定信号を出力するスタート電流設定器と、 アークスタート後の定常の出力電流設定用の定常電流設
    定信号を出力する定常電流設定器と、 アークスタート時に前記スタート電流設定信号を前記出
    力電流設定信号として出力し,アークスタートにより前
    記タングステン電極が前記母材から離れた直後の所定期
    間前記両設定信号のうちの前記出力電流が大きくなる一
    方を前記出力電流設定信号として出力し,前記所定期間
    の経過後に前記定常電流設定信号を前記出力電流設定信
    号として出力する設定信号出力切換手段とを備えたこと
    を特徴とするTIGアーク溶接機。
JP4277794A 1992-09-21 1992-09-21 Tigアーク溶接機 Pending JPH0699275A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7829106B2 (en) 2005-06-13 2010-11-09 Taiyo Kagaku Co., Ltd. Cosmetic composition and cosmetic

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