JPH0699147A - 電子部品又は精密部品類の洗浄方法 - Google Patents

電子部品又は精密部品類の洗浄方法

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JPH0699147A
JPH0699147A JP25284592A JP25284592A JPH0699147A JP H0699147 A JPH0699147 A JP H0699147A JP 25284592 A JP25284592 A JP 25284592A JP 25284592 A JP25284592 A JP 25284592A JP H0699147 A JPH0699147 A JP H0699147A
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勝 坂田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被洗浄物を破損することなく、簡便にかつ短
時間で効率よく複数の被洗浄物を洗浄することが可能な
電子部品又は精密部品類の洗浄方法を提供すること。 【構成】 本発明の電子部品又は精密部品類の洗浄方法
は、洗浄液による一回以上の洗浄工程及び/又はすすぎ
液による一回以上のすすぎ工程を有する、電子部品又は
精密部品類の洗浄方法において、上記洗浄液又は上記す
すぎ液を仕込んだ洗浄槽に、被洗浄物保持治具を装備し
た回転軸を上記洗浄槽中の液相に対して略水平に配設
し、被洗浄物を上記被洗浄物保持治具により保持し、該
被洗浄物を、上記回転軸を回転させることにより上記液
相中と気相中とを交互に通過させて洗浄することを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子部品又は精密部品
類の洗浄方法、詳しくは、油脂、機械油、切削油、グリ
ース、液晶及びフラックス等の汚染物質が付着した電子
部品又は精密部品類の洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
精密部品又は治工具類等の固体表面に存在する、油脂、
機械油、切削油、グリース、液晶及びフラックス等の有
機物を主体とする汚れの除去には、ケロシン、ベンゼ
ン、キシレン等の炭化水素系溶剤;トリクロロエチレ
ン、テトラクロロエチレン等の塩素系溶剤;トリクロロ
トリフルオロエタン等のフロン系溶剤;界面活性剤やビ
ルダーを配合した水系の洗浄液等が使用されている。特
に、電子、電気、機械等の部品には、その高洗浄性、難
燃性という特性を生かしてフロン系溶剤又は塩素系溶剤
が使用されてきた。
【0003】しかしながら、上記塩素系溶剤及びフロン
系溶剤を用いる洗浄液は、安全性、毒性、環境汚染性等
に大きな問題を有していることが明らかにされ、国際レ
ベルでその廃止が進められている。
【0004】この様な背景から塩素系溶剤やフロン系溶
剤に替わる洗浄液として、テルペン系溶剤、炭化水素系
溶剤、アルコール系溶剤等の溶剤系代替洗浄液や界面活
性剤等を含有する水系の洗浄液が開発され、これらの洗
浄液を用いた洗浄方法は、通常、被洗浄物を洗浄液中に
浸漬すること又はシャワーノズルを用いて洗浄液を被洗
浄物に噴射すること等による洗浄工程とこれらの洗浄工
程と同様にして実施されるすすぎ工程とを有する。
【0005】上記の被洗浄物を洗浄液中に浸漬すること
による洗浄工程又はすすぎ工程において適用される洗浄
方法としては、超音波振動法、揺動法、液中シャワー法
及び液中回転法等が挙げられる。また、シャワーノズル
を用いて洗浄液又はすすぎ液を被洗浄物に噴射すること
等による洗浄工程又はすすぎ工程において適用される洗
浄方法としては、シャワーノズルとして回転ノズルを用
いる方法及び被洗浄物を回転させながら洗浄液又はすす
ぎ液を被洗浄物に噴射する方法等が挙げられる。
【0006】しかし、上記超音波振動法は、被洗浄物自
体が破損する場合があるという問題があり、上記揺動
法、上記液中シャワー法、及び上記シャワーノズルを用
いて洗浄液を被洗浄物に噴射すること等による方法は、
被洗浄物が単数の場合には効果的であるが、治具に複数
の被洗浄物がセットされた場合には全ての被洗浄物を効
率よく均一に洗浄することが困難となるという問題があ
った。また、上記液中回転法(実開昭61−10913
6号公報参照)は、上記の問題を解決する比較的良好な
手段であるが、この場合にも治具に複数の被洗浄物がセ
ットされた場合には被洗浄物間の液が共回りすることに
よって被洗浄物周辺の液の更新が行われ難いため、洗浄
性が低下するという問題があった。
【0007】従って、本発明の目的は、被洗浄物を破損
することなく、簡便にかつ短時間で効率よく複数の被洗
浄物を洗浄することが可能な電子部品又は精密部品類の
洗浄方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成すべく鋭意研究した結果、被洗浄物を洗浄槽内の
液相(洗浄液又はすすぎ液)と気相とを交互に通過させ
るように回転させることにより、被洗浄物周辺の液の更
新が、確実に且つ効率よく行われ、複数の被洗浄物を効
率よく洗浄できることを知見した。
【0009】本発明は、上記知見に基づいてなされたも
ので、洗浄液による一回以上の洗浄工程及び/又はすす
ぎ液による一回以上のすすぎ工程を有する、電子部品又
は精密部品類の洗浄方法において、上記洗浄液又は上記
すすぎ液を仕込んだ洗浄槽に、被洗浄物保持治具を装備
した回転軸を上記洗浄槽中の液相に対して略水平に配設
し、被洗浄物を上記被洗浄物保持治具により保持し、該
被洗浄物を、上記回転軸を回転させることにより上記液
相中と気相中とを交互に通過させて洗浄することを特徴
とする電子部品又は精密部品類の洗浄方法を提供するも
のである。
【0010】以下、本発明の洗浄方法について詳細に説
明する。本発明の洗浄方法における洗浄工程は、洗浄液
により洗浄を行う工程である。上記洗浄工程における洗
浄方法としては、特に限定はなく、浸漬法(被洗浄物を
洗浄槽に浸漬させる方法)、例えば、超音波法、揺動
法、液中シャワー法、液中回転法等が挙げられ、又、シ
ャワー法(シャワーノズルを用いて洗浄液を被洗浄物に
噴射する方法)、例えば、シャワーノズルとして回転ノ
ズルを用いる方法、被洗浄物を回転させながら洗浄液を
被洗浄物に噴射する方法等が挙げられ、該洗浄工程は適
宜これらを組み合わせて実施される。
【0011】本発明の洗浄方法におけるすすぎ工程は、
すすぎ液により、被洗浄物表面に残留する洗浄液や汚染
物質等をすすぎ落とす工程である。上記すすぎ工程にお
けるすすぎ方法としては、特に限定はなく、上記洗浄工
程における洗浄方法と同様に、例えば、シャワー法、浸
漬法等が挙げられ、該すすぎ工程は、適宜これらを組み
合わせて実施される。
【0012】本発明の洗浄方法の実施に用いられる洗浄
装置としては、上記洗浄液又は上記すすぎ液を仕込んだ
洗浄槽に、被洗浄物保持治具を装備した回転軸を上記洗
浄槽中の液相に対して略水平に配設した洗浄装置が挙げ
られる。
【0013】上記洗浄槽としては、通常の浸漬法による
洗浄工程に用いられる洗浄槽が挙げられる。
【0014】上記回転軸に装備される上記被洗浄物保持
治具としては、被洗浄物を保持し、被洗浄物を、上記回
転軸を回転させることにより上記液相中と気相中とを交
互に通過させて洗浄することを可能にするものであれ
ば、特に制限されないが、好ましいものとしては、例え
ば、図1〜図4に示されるものが挙げられる。
【0015】図1に示す被洗浄物保持治具3は、回転軸
2に鉛直に固定された2つの保持杆4と該保持杆4それ
ぞれの先端に設けられ被洗浄物1を挟持する保持部5と
からなり、該保持部5は、挟持用ネジ6を備えている。
上記被洗浄物保持治具3は、上記回転軸2の軸回り及び
軸方向に、適宜な数を設けることができる。尚、上記保
持杆4は、回転軸2に、実質的に鉛直に固定されておれ
ばよく、多少の傾きがあってもよい。図1に示す被洗浄
物保持治具による場合、上記被洗浄物1は、上記保持部
5に、上記挟持用ネジ6で該保持部5を締めつけること
により挟持される。
【0016】図2に示す被洗浄物保持治具13は、回転
軸2に直交させ且つ該回転軸2を貫通させて該回転軸2
に嵌装された保持板14と、該保持板14の外部に設け
られた被洗浄物1を保持する保持部15とを具備してい
る。尚、上記保持板14は、上記回転軸2に実質的に直
交しておればよく、多少の傾きがあってもよい。そし
て、該保持部15は、図2に示すように留め具16、留
め具固定棒17及び留め具固定ネジ18を備えており、
該留め具16、該留め具固定棒17及び該留め具固定ネ
ジ18により被洗浄物1を保持するようになしてある。
上記被洗浄物保持治具13は、上記回転軸2の軸方向
に、適宜な数を設けることができる。尚、上記留め具1
6及び上記保持板14には、上記被洗浄物1との接触部
に、該被洗浄物1を安定状態に保持するために該被洗浄
物1の形状に応じた凹部(図示せず)等を設けてある。
図2に示す被洗浄物保持治具13による場合、上記被洗
浄物1は、上記留め具16を上記回転軸2の中心方向に
移動させ、該留め具16と上記保持板14との間に上記
留め具固定ネジ18で締めつけることにより両側から把
持される。
【0017】図3に示す被洗浄物保持治具23は、回転
軸2に直交させ且つ該回転軸2を貫通させて該回転軸2
に嵌装された保持板24と、該保持板24の内部に設け
られた被洗浄物1を保持する保持部25とを具備してい
る。尚、上記保持板24は、上記回転軸2に実質的に直
交しておればよく、多少の傾きがあってもよい。上記保
持部25は、図3に示すように、保持板24の内部に、
保持する被洗浄物1の形状に合わせて移動可能に設けら
れている。即ち、上記保持部25は、上記回転軸2の半
径方向外側25aを固定し、上記回転軸2の半径方向内
側25bを可動とし、スプリング(図示せず)を用いて
被洗浄物1を締めつけるようになしてある。上記保持板
24としては、円板、矩形板又はその他の形状の板状体
が挙げられ、上記被洗浄物保持治具23は、上記回転軸
2の軸方向に、適宜な数を設けることができる。図3に
示す被洗浄物保持治具23による場合、上記被洗浄物1
は、上記保持部25により、各頂点部分を固定されて保
持される。
【0018】図4(a)に示す被洗浄物保持治具33
は、回転軸2が断続されており、上記回転軸2に直交さ
せて上記断続部に嵌装された一対の保持板34と該保持
板34,34間に架装された2本の保持杆35とからな
り、該保持杆35に上記被洗浄物1を保持する複数の保
持部36を設けてあり、該保持部36は、図4(a)に
示すように、上記保持杆35の内側に、該被洗浄物1が
嵌合するように設けた凹部からなる。尚、上記保持板3
4は上記回転軸2に実質的に直交しておればよく、多少
の傾きを有していてもよい。上記保持杆35は、上記保
持板34,34間に、2本架装されており、また、上記
保持部(凹部)36は、上記回転軸2の軸方向に多数設
けてある。また、上記保持杆35は、スプリング(図示
せず)によって上記回転軸2の中心方向に締まるような
構造となしてある。尚、上記保持杆35は、3本以上設
けることもできる。図4(a)に示す被洗浄物保持治具
33による場合、被洗浄物1は、2本の保持杆35の保
持部36に嵌挿され、保持杆35を2ヶ所の端部から中
心方向にスプリング(図示せず)により締めつけること
により固定される。
【0019】また、図4(b)に示す被洗浄物保持治具
43は、回転軸2に直交させ且つ該回転軸2を貫通させ
て該回転軸2に嵌装された一対の保持板44と該保持板
44,44間に架装された4本の保持杆45とからな
り、該保持杆45に上記被洗浄物1を保持する複数の保
持部46を設けてあり、該保持部46は、図4(b)に
示すように、上記保持杆45の内側に該被洗浄物1が嵌
合するように設けた凹部からなる。尚、上記保持板44
は上記回転軸2に実質的に直交しておればよく、多少の
傾きを有していてもよい。上記保持杆45は、上記保持
板44,44間に4本架装されており、また、上記保持
部46(凹部)は、上記回転軸2の軸方向に多数設けて
ある。また、上記保持杆45は、外側が固定され内側が
スプリング(図示せず)によって上記回転軸2から外側
に向かって締まるような構造となしてある。尚、図4
(b)に示す被洗浄物保持治具43においては、上記保
持杆45は被洗浄物1に対して2本設けてあるが、3本
以上設けることもできる。図4(b)に示す被洗浄物保
持治具43による場合、被洗浄物1は、2本の保持杆4
5の保持部46に嵌挿され、保持杆45の内側を外側に
向かってスプリング(図示せず)により締めつけること
により固定される。
【0020】本発明の洗浄方法においては、上述したよ
うに、被洗浄物1を回転軸2の軸方向に沿って複数個保
持し、同時に複数の被洗浄物1を洗浄する場合に特に有
効である。
【0021】本発明において用いられる上記回転軸の回
転方法としては、回転軸の一方の端をモーター等を駆動
源とする回転駆動装置に接続させる方法等が挙げられ
る。この場合、安定のため回転軸の他方の端をベアリン
グ等の機構で保持することが好ましい。
【0022】上記回転軸の回転速度は、被洗浄物の大き
さ及び形状等により異なるが、被洗浄物の中心における
速度(線速度)が、好ましくは0.1m/s〜30m/
s、さらに好ましくは1m/s〜30m/sとなるよう
な回転速度とすればよい。上記被洗浄物の中心における
速度(線速度)が0.1m/s未満であると、洗浄効果
が小さく、30m/s超とするには操作上の問題があ
り、また、動力面において経済的に不利である。
【0023】尚、上記回転速度は、被洗浄物の中心を基
準とせずに、例えば、部品を搭載したプリント配線基板
等であれば、その部品の位置を基準としてもよく、ま
た、特に汚れを落としたい部位を基準にするなど、目的
に合わせて適宜な部位を基準として設定すればよい(例
えば被洗浄物保持治具が図4(a)に示す形式である場
合)。
【0024】また、上記洗浄槽内の液相の液面の高さ
は、回転軸を回転させることにより、被洗浄物が液相中
と気相中とを交互に通過するような高さであればよい
が、該回転軸近傍が望ましい。このようにして被洗浄物
を回転させることは、洗浄性及び/又はすすぎ性の向上
と処理能力の向上に効果的である。
【0025】また、該回転軸の回転方向は、一方向のみ
でもよく、所定時間ごとに反転させてもよく、被洗浄物
の形状及び汚れの性状により適宜選択すればよい。
【0026】本発明の洗浄方法に使用される洗浄液とし
ては、特に限定はないが、動植物から得られるd−リモ
ネン等のテルペン類を有効成分とするテルペン系溶剤、
ケロシン、ベンゼン、キシレン等の炭化水素を有効成分
とする炭化水素系溶剤、イソプロピルアルコール、エチ
ルアルコール、メチルアルコール等の低級アルコールを
有効成分とするアルコール系溶剤等の溶剤系代替洗浄
液、界面活性剤、及び水酸化ナトリウム、オルソケイ酸
ナトリウム等のアルカリ剤を含有する水系代替洗浄液あ
るいはこれらの希釈液があげられる。
【0027】上記界面活性剤としては、アニオン性、カ
チオン性、両イオン性、非イオン性界面活性剤等が用い
られるが電子部品等の部材への影響を考慮すると非イオ
ン性界面活性剤が好ましく、例えばアルキルエーテル
型、アルキルアリルエーテル型、アルキルチオエーテル
型等のエーテル型;アルキルエステル型、ソルビタンア
ルキルエステル型等のエステル型;ポリオキシアルキレ
ンアルキルアミン等のアミンとの縮合型;ポリオキシア
ルキレンアルキルアマイド等のアミドとの縮合型;ポリ
オキシエチレンとポリオキシプロピレンをランダム又は
ブロック縮合させたプルロニック又はテトロニック型;
ポリエチレンイミン系等の界面活性剤が挙げられる。こ
れらのうち、特に炭素数4〜22の炭化水素基を有する
ものが好ましい。
【0028】上述のような非イオン性界面活性剤を含有
する洗浄液組成物は、これが混入したすすぎ洗い後のす
すぎ廃液が明瞭な曇点を示し、すすぎ廃液中の油状汚れ
及び洗浄液等の有機物を容易に分離除去することができ
るので排水処理の負荷が軽減され、排水処理性が特に良
好である。
【0029】また、上記水系代替洗浄液としては、界面
活性剤と、炭化水素化合物、難水溶性のアルキルエステ
ル類及びアルキルケトン類から選ばれる化合物とを含有
する洗浄液等も用いることができる。
【0030】上記炭化水素化合物としては、例えば洗浄
又はリンス工程の温度で液状である炭素数6〜30の直
鎖又は分岐鎖の飽和又は不飽和結合を有するパラフィン
類、オレフィン類、あるいは芳香族炭化水素、脂環式炭
化水素を含む炭化水素化合物が挙げられる。上記アルキ
ルエステル類としては、例えば、洗浄又はリンス工程の
温度で液状である炭素数6〜40のモノエステル、ジエ
ステル、トリエステルが挙げられ、特に炭素数6〜18
の高級脂肪酸と炭素数1〜18のアルコールのエステ
ル;炭素数6〜18の高級脂肪酸と炭素数2〜8のジオ
ール又はトリオールとのエステル;炭素数1〜18のア
ルコールと炭素数2〜8のジカルボン酸又はトリカルボ
ン酸とのエステルが好ましい。また、上記アルキルケト
ン類としては、炭素数6〜40のジアルキルケトンが好
ましい。
【0031】本発明の洗浄方法に用いられる洗浄液(洗
浄液組成物)としては、上記の成分のほか、必要に応じ
てビルダー、キレート剤、防錆剤、消泡剤等を含有する
ものを使用することもでき、また、上記の様な化合物を
用途に応じて任意に2種以上組み合わせて使用してもよ
い。
【0032】尚、被洗浄物の汚れが、水道水、脱イオン
水、純水等により除去可能な性質の汚れである場合に
は、これらの水を洗浄液として使用してもよい。
【0033】また、本発明の洗浄方法に使用されるすす
ぎ液は、被洗浄物上の汚れ及び/又は洗浄液組成物をす
すぎ洗うための液である。上記すすぎ液としては、特に
制限はないが、例えば、水道水、脱イオン水、純水ある
いは数%程度洗浄液を含む液が用途に応じて用いられ
る。上記すすぎ液は、浄化処理をした後、放流又は再利
用される。上記浄化処理は、例えば凝集沈殿、加圧浮
上、活性汚泥、活性炭、イオン交換、膜処理方法等の一
般的な排水処理法を単独あるいは適宜組み合わせて行う
ことができる。
【0034】本発明による洗浄の対象となる電子部品又
は精密部品類としては、電子部品又は精密部品類の組
立、加工又は洗浄時の保持に使用される治工具(治具)
等を包含する。
【0035】上記電子部品としては、例えば、電算機及
びその周辺機器、家電機器、通信機器、OA機器、その
他電子応用機器等に用いられるプリント配線基板;IC
リードフレーム、抵抗器、コンデンサー、リレー等接点
部材に用いられるフープ材;OA機器、時計、電算機
器、玩具、家電機器等に用いられる液晶表示器(液晶表
示デバイス);映像・音声記録/再生部品、その関連部
品等に用いられる磁気記録部品;シリコンやセラミック
スのウェハ等の半導体材料;水晶振動子等の電歪用部
品;CD、PD、複写機器、光記録機器等に用いられる
光電変換部品等が挙げられる。
【0036】上記精密部品類としては、例えば、電機部
品、精密機械部品、樹脂加工部品、光学部品等が挙げら
れる。上記電機部品としては、例えば、ブラシ、ロー
タ、ステータ、ハウジング等の電動機部品;販売機や各
種機器に用いられる発券用部品;販売機、キャッシュデ
ィスペンサ等に用いられる貨幣検査用部品などが挙げら
れる。上記精密機械部品としては、例えば、精密駆動機
器、ビデオレコーダー等に用いられるベアリング;超硬
チップ等の加工用部品などが挙げられる。上記樹脂加工
部品としては、例えば、カメラ、自動車等に用いられる
精密樹脂加工部品などが挙げられる。更に、上記光学部
品としては、例えば、カメラ、眼鏡、光学機器等に用い
られるレンズ等が挙げられ、その他、上記精密部品とし
て、例えばメガネフレーム、時計ケース、時計ベルト等
が挙げられる。
【0037】また、上記治工具類としては、上述の各種
部品例で示したような電子部品又は精密部品類の製造、
成形、加工、組立、仕上げ等を行う各種工程において取
り扱う治具、工具の他、これらの電子部品又は精密部品
類を取り扱う各種機器、その部品等が挙げられる。
【0038】本発明の洗浄方法は、上述の電子部品又は
精密部品類の中で、特に、フラックスの残存したプリン
ト配線基板やガラス基板に付着した液晶等の洗浄時に好
適な性能を発揮する。尚、本発明の対象となる電子部品
又は精密部品類は、これらの例に限定されるものではな
く、組立加工工程において各種の加工油やフラックス等
の後の工程の妨害物質、又は製品の特性を低下させる各
種の油性汚染物質が付着している電子部品又は精密部品
類であれば、本発明の洗浄方法を適用することができ
る。
【0039】更に、本発明の洗浄方法は、上記汚染物質
が、例えば、油脂、機械油、切削油、グリース、液晶、
ロジン系フラックス等の、主として有機成分の汚れであ
る場合、本発明の洗浄方法の特徴が特に発揮され、これ
らに金属粉、無機物粉等が混入した汚染物質であっても
有効である。
【0040】本発明の洗浄方法は、上述のように被洗浄
物の形状には制限されないが、プリント配線基板のよう
な板状体の洗浄方法として特に有効である。
【0041】以下に、本発明の洗浄方法を、一実施態様
に基づいて説明する。初めに、被洗浄物を前述のような
回転軸に装備した被洗浄物保持治具を介して保持する。
上記被洗浄物保持治具により被洗浄物を保持する際の向
きとしては、通常、被洗浄物が板状体の場合には、該板
状体の面が、上記回転軸に対して垂直になるような向き
とする。次に、被洗浄物を、上記回転軸を回転させるこ
とにより液相中と気相中とを交互に通過させて洗浄する
洗浄方法で洗浄工程を行った後、被洗浄物が液相に浸漬
しない状態にして回転による液切りを行う。被洗浄物が
液相に浸漬しない状態にする方法としては、回転軸の回
転駆動装置及び回転軸を上方に移動させる方法、及び液
相を槽底部等から排除する方法などが挙げられる。
【0042】次に、上記洗浄工程と同様にしてすすぎ工
程を行った後、すすぎ液に浸漬しない状態にして回転に
よる液切りを行う。すすぎ工程は、通常、1回以上行わ
れるが、洗浄工程のみの場合もある。このように、被洗
浄物を液相に浸漬しない状態で回転させることによる液
切りは、排水負荷の低減に効果的であり、また最終すす
ぎ終了後には被洗浄物の乾燥にも効果的である。
【0043】更に、本発明の洗浄方法は、空気等の気体
を被洗浄物に吹き付ける方法等の、周知の液切り促進方
法を併用することができる。
【0044】本発明の電子部品又は精密部品類の洗浄方
法の上述した以外の洗浄方法としては、通常の方法と同
じ洗浄方法を適宜採用することができる。
【0045】
【作用】被洗浄物を上記被洗浄物保持治具により保持
し、上記回転軸を回転させることにより液相中と気相中
とを交互に通過させて洗浄する場合において、該被洗浄
物が気相中から洗浄槽中の液相の液面を通過する際、該
液面から抵抗を受けて該被洗浄物に対して剪断力が作用
する。この剪断力により、洗浄効果又はすすぎ効果が向
上する。また、上記被洗浄物上の汚れ物質や残存洗浄液
等に、回転による遠心力が作用するため、該被洗浄物に
部品等が搭載されている場合にも洗浄又はすすぎが有効
に行われる。
【0046】次に上記被洗浄物が上記液相中から上記気
相中へ入ると、被洗浄物表面に付着した液(洗浄液又は
すすぎ液)に遠心力が作用するため、該液が該被洗浄物
表面から飛散することにより液切りが行われる。従っ
て、上記被洗浄物周辺の液が該被洗浄物表面に残留して
いても、上記被洗浄物を回転により液相中と気相中とを
交互に通過させることにより、該被洗浄物表面に残留し
た液は気相中で該被洗浄物と分離されるため、該被洗浄
物が再び液相中に入ったときには被洗浄物周辺に新しい
液が存在する。このため、上記被洗浄物周辺の液は、確
実に且つ効率よく更新される。
【0047】上述のように、本発明の洗浄方法において
は、被洗浄物を、上記回転軸を回転させることにより上
記液相中と気相中とを交互に通過させて洗浄するため、
被洗浄物が複数で、且つその保持間隔が狭い場合でも洗
浄性及び/又はすすぎ性が低下することなく、効率良く
行える。
【0048】
【実施例】次に、実施例を比較例と共に挙げて本発明の
洗浄方法を更に詳細に説明するが、本発明は、これらの
実施例に限定されるものではない。
【0049】実施例1 図5に示すような大きさ30mm×50mm、厚さ2m
mのガラスエポキシ樹脂51上に大きさ25mm×25
mm、厚さ1mmのガラス52を、そのクリアランスが
100μmとなるように該ガラスの中心部53を接着剤
により該ガラスエポキシ樹脂上に一点で保持するように
固定し、その隙間に汚れ物質として、フラックス54
(日本はんだRX363−207Bテトラヒドロフラン
抽出分)を充填した試料(被洗浄物)55を作製した。
【0050】上記試料(被洗浄物)を、図1に示す被洗
浄物保持治具で保持し、図1に示す如く保持し、被洗浄
物間の間隔が5mmの状態で回転軸が洗浄液液面の高さ
を回転軸に接する高さに設定し、該被洗浄物が液面に対
して垂直になるようにセットして、該回転軸を、被洗浄
物のガラス中心部において2m/sとなるように回転さ
せて60℃で10分間洗浄を行った。また、洗浄液とし
ては、非イオン界面活性剤40wt%、C14オレフィ
ン40wt%、水20wt%の混合物を用いた。洗浄後
の試料におけるフラックス除去率を下記〔表1〕に示
す。
【0051】実施例2 各被洗浄物の間隔(回転軸の軸方向に沿った方向の間
隔)を9mmとした他は、実施例1と同様にして洗浄を
行った。洗浄後の試料におけるフラックス除去率を下記
〔表1〕に示す。
【0052】実施例3各被洗浄物の間隔(回転軸の軸方
向に沿った方向の間隔)を14mmとした他は、実施例
1と同様にして洗浄を行った。洗浄後の試料におけるフ
ラックス除去率を下記〔表1〕に示す。
【0053】比較例1 被洗浄物保持治具を装備した回転軸を、洗浄槽中の液相
に対して略垂直に配設し、被洗浄物が常時液中に存在す
るようにした以外は、実施例1と同様にして洗浄を行っ
た。洗浄後の試料におけるフラックス除去率を下記〔表
1〕に示す。
【0054】比較例2 各被洗浄物の間隔(回転軸の軸方向に沿った方向の間
隔)を9mmとした他は、比較例1と同様にして洗浄を
行った。洗浄後の試料におけるフラックス除去率を下記
〔表1〕に示す。
【0055】比較例3 各被洗浄物の間隔(回転軸の軸方向に沿った方向の間
隔)を14mmとした他は、比較例1と同様にして洗浄
を行った。洗浄後の試料におけるフラックス除去率を下
記〔表1〕に示す。
【0056】上記実施例1〜3及び比較例1〜3におけ
るフラックス除去率の被洗浄物間隔に対する依存性を表
すグラフを図6に示した。
【0057】実施例4 回転軸が中央部に垂直に通る大きさ140mm×100
mm、厚さ2mmのガラスエポキシ樹脂の保持板に、実
施例1と同様な試料(被洗浄物)を、図3に示す如く保
持し、各保持板の間隔(回転軸の軸方向に沿った方向の
間隔)を5mmとし、洗浄槽内の液相の液面の高さを回
転軸に接する高さに設定し、該回転軸を、被洗浄物のガ
ラス中心点(ガラスとガラスエポキシ樹脂との接着部)
における速度(線速度)が2m/sとなるように回転さ
せて60℃で10分間洗浄を行った。洗浄液としては、
実施例1と同じものを用いた。洗浄後の試料におけるフ
ラックスの除去率を下記〔表1〕に示す。
【0058】実施例5 各被洗浄物の間隔(回転軸の軸方向に沿った方向の間
隔)を9mmとした他は、実施例4と同様にして洗浄を
行った。洗浄後の試料におけるフラックス除去率を下記
〔表1〕に示す。
【0059】実施例6 各被洗浄物の間隔(回転軸の軸方向に沿った方向の間
隔)を14mmとした他は、実施例4と同様にして洗浄
を行った。洗浄後の試料におけるフラックス除去率を下
記〔表1〕に示す。
【0060】比較例4 被洗浄物保持治具を装着した回転軸を、該洗浄槽中の液
相に対して略垂直に配設し、被洗浄物が常時液中に存在
するようにした以外は、実施例4と同様にして洗浄を行
った。洗浄後の試料におけるフラックス除去率を下記
〔表1〕に示す。
【0061】比較例5 各被洗浄物の間隔(回転軸の軸方向に沿った方向の間
隔)を9mmとした他は、比較例4と同様にして洗浄を
行った。洗浄後の試料におけるフラックス除去率を下記
〔表1〕に示す。
【0062】比較例6 各被洗浄物の間隔(回転軸の軸方向に沿った方向の間
隔)を14mmとした他は、比較例4と同様にして洗浄
を行った。洗浄後の試料におけるフラックス除去率を下
記〔表1〕に示す。
【0063】上記実施例4〜6及び比較例4〜6におけ
るフラックス除去率の被洗浄物間隔に対する依存性を表
すグラフを図7に示した。
【0064】実施例7 実施例1と同様な試料を、図4(a)に示す被洗浄物保
持治具で図4(a)に示す如く保持し、各被洗浄物の間
隔(回転軸の軸方向に沿った方向の間隔)を5mmと
し、洗浄槽内の液相の液面の高さを回転軸に接する高さ
に設定し、該回転軸を、被洗浄物のガラス中心点(ガラ
スとガラスエポキシ樹脂との接着部)における速度(線
速度)が2m/sとなるように回転させて60℃で10
分間洗浄を行った。洗浄後の試料におけるフラックスの
除去率を下記〔表1〕に示す。
【0065】実施例8 被洗浄物の間隔を9mmとした他は、実施例7と同様に
して洗浄を行った。洗浄後の試料におけるフラックス除
去率を下記〔表1〕に示す。
【0066】実施例9 被洗浄物の間隔を14mmとした他は、実施例7と同様
にして洗浄を行った。洗浄後の試料におけるフラックス
除去率を下記〔表1〕に示す。
【0067】比較例7 被洗浄物保持治具を装着した回転軸を、該洗浄槽中の液
相に対して略垂直に配設し、被洗浄物が常時液中に存在
するようにした以外は、実施例7と同様にして洗浄を行
った。洗浄後の試料におけるフラックス除去率を下記
〔表1〕に示す。
【0068】比較例8 被洗浄物の間隔を9mmとした他は、比較例7と同様に
して洗浄を行った。洗浄後の試料におけるフラックス除
去率を下記〔表1〕に示す。
【0069】比較例9 被洗浄物の間隔を14mmとした他は、比較例7と同様
にして洗浄を行った。洗浄後の試料におけるフラックス
除去率を下記〔表1〕に示す。
【0070】上記実施例7〜9及び比較例7〜9におけ
るフラックス除去率の被洗浄物間隔に対する依存性を表
すグラフを図8に示した。
【0071】
【表1】
【0072】尚、上記フラックス除去率は、洗浄前のフ
ラックス充填部分の面積に対する、洗浄後のフラックス
の除去されていた部分の面積の比として算出した。
【0073】上記〔表1〕及び図6〜8からわかるよう
に、実施例1〜9は、被洗浄物を常時液中に浸したまま
回転させて洗浄した比較例1〜9に比べてフラックス除
去率が大きい。従って、実施例1〜9は、比較例1〜9
に比べて洗浄性が高く、しかも被洗浄物又は保持板間隔
が狭い場合にも液の共回りによる洗浄性の低下は起こら
ない。このため、本発明の洗浄方法によれば、その高洗
浄性により時間短縮がなされ、更に同一空間内で処理で
きる被洗浄物の数を多くできるため生産性の向上が期待
できる。
【0074】実施例10 大きさ140mm×100mmのロジン系フラックスで
処理したプリント配線基板を、図1に示す被洗浄物保持
治具で図1に示す如く保持し、実施例1と同様にして洗
浄工程を実施した。次いで、水道水をすすぎ液として用
いて、洗浄工程と同様にしてすすぎ工程(予備すすぎ)
を実施し、最後に純水をすすぎ液として用いて洗浄工程
と同様にしてすすぎ工程(仕上げすすぎ)を実施した。
その後、洗浄の効果を調べるため、MIL−P−288
09に従って洗浄性試験を行い、オメガメータ(日本α
メタル製、600R−SC)により、イオン残渣の測定
を行った結果、その測定値は、0.5μg/in2 であ
り、本発明の洗浄方法は、イオン残渣の許容値14μg
/in2 をクリアする良好な洗浄性が発揮されたことが
わかった。
【0075】
【発明の効果】本発明の電子部品又は精密部品類の洗浄
方法によれば、被洗浄物の汚れを短時間で、簡便に且つ
効率よく除去でき、また、多くの被洗浄物の処理が可能
である。更に洗浄工程またはすすぎ工程において効率よ
く簡便に液切りがなされるため、洗浄剤の使用量、排水
負荷の低減及び乾燥時間の短縮化を図ることができる。
従って、経済的且つ生産性の高い洗浄を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、回転軸に鉛直に固定された保持杆と該
保持杆の先端に設けられ上記被洗浄物を挟持する保持部
とからなる被洗浄物保持治具の一例を示す斜視図であ
る。
【図2】図2は、上記回転軸に直交させ且つ上記回転軸
を貫通させて上記回転軸に嵌装された保持板と該保持板
の外部に設けられた上記被洗浄物を保持する保持部とを
具備する被洗浄物保持治具の一例を示す斜視図である。
【図3】図3は、上記回転軸に直交させ且つ上記回転軸
を貫通させて上記回転軸に嵌装された保持板と該保持板
の内部に設けられた上記被洗浄物を保持する保持部とを
具備する被洗浄物保持治具の一例を示す斜視図である。
【図4】図4(a)は、回転軸が断続されている場合に
おいて、該回転軸に直交させて回転軸の断続部に嵌装さ
れた一対の保持板と該保持板間に架装された複数の保持
杆とからなり、該保持杆に上記被洗浄物を保持する複数
の保持部を設けてなる被洗浄物保持治具の一例を示す斜
視図である。図4(b)は、上記回転軸に直交させ且つ
上記回転軸を貫通させて上記回転軸に嵌装された一対の
保持板と該保持板間に架装された複数の保持杆とからな
り、該保持杆に上記被洗浄物を保持する複数の保持部を
設けてなる被洗浄物保持治具の一例を示す斜視図であ
る。
【図5】図5(a)は、実施例1〜9及び比較例1〜9
で用いた試料を示す平面図であり、図5(b)は、その
側面図である。
【図6】図6は、実施例1〜3及び比較例1〜3におけ
るフラックス除去率の被洗浄物間隔に対する依存性を表
すグラフである。
【図7】図7は、実施例4〜6及び比較例4〜6におけ
るフラックス除去率の保持板間隔に対する依存性を表す
グラフである。
【図8】図8は、実施例7〜9及び比較例7〜9におけ
るフラックス除去率の被洗浄物間隔に対する依存性を表
すグラフである。
【符号の説明】
1 被洗浄物 2 回転軸 3 被洗浄物保持治具 4 保持杆 5 保持部 6 挟持用ネジ 13 被洗浄物保持治具 14 保持板 15 保持部 16 留め具 17 留め具固定棒 18 留め具固定ネジ 23 被洗浄物保持治具 24 保持板 25a保持部 25b保持部 33 被洗浄物保持治具 34 保持板 35 保持杆 36 保持部 43 被洗浄物保持治具 44 保持板 45 保持杆 46 保持部 51 ガラスエポキシ樹脂 52 ガラス 53 中心部 54 フラックス 55 試料

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗浄液による一回以上の洗浄工程及び/
    又はすすぎ液による一回以上のすすぎ工程を有する、電
    子部品又は精密部品類の洗浄方法において、上記洗浄液
    又は上記すすぎ液を仕込んだ洗浄槽に、被洗浄物保持治
    具を装備した回転軸を上記洗浄槽中の液相に対して略水
    平に配設し、被洗浄物を上記被洗浄物保持治具により保
    持し、該被洗浄物を、上記回転軸を回転させることによ
    り上記液相中と気相中とを交互に通過させて洗浄するこ
    とを特徴とする電子部品又は精密部品類の洗浄方法。
  2. 【請求項2】 上記被洗浄物保持治具が、上記回転軸に
    鉛直に固定された保持杆と該保持杆の先端に設けられ上
    記被洗浄物を挟持する保持部とからなることを特徴とす
    る請求項1記載の電子部品又は精密部品類の洗浄方法。
  3. 【請求項3】 上記被洗浄物保持治具が、上記回転軸に
    直交させ且つ上記回転軸を貫通させて上記回転軸に嵌装
    された保持板と該保持板の内部又は外部に設けられた上
    記被洗浄物を保持する保持部とを具備することを特徴と
    する請求項1記載の電子部品又は精密部品類の洗浄方
    法。
  4. 【請求項4】 上記被洗浄物保持治具が、上記回転軸に
    直交させて嵌装された一対の保持板と該保持板間に架装
    された複数の保持杆とからなり、該保持杆に上記被洗浄
    物を保持する複数の保持部を設けてなることを特徴とす
    る請求項1記載の電子部品又は精密部品類の洗浄方法。
  5. 【請求項5】 被洗浄物が板状体である請求項1〜4の
    何れか1項に記載の電子部品又は精密部品類の洗浄方
    法。
  6. 【請求項6】 板状体がプリント配線基板である請求項
    5記載の電子部品又は精密部品類の洗浄方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE112019006408T5 (de) 2018-12-27 2021-09-23 National University Corporation Yamagata University Polycarbonatharzzusammensetzung, Verfahren zu ihrer Herstellung, Masterbatch-Pellet und Formkörper

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