JPH0699134A - 樹脂成形品の部分塗装方法 - Google Patents

樹脂成形品の部分塗装方法

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JPH0699134A
JPH0699134A JP27382092A JP27382092A JPH0699134A JP H0699134 A JPH0699134 A JP H0699134A JP 27382092 A JP27382092 A JP 27382092A JP 27382092 A JP27382092 A JP 27382092A JP H0699134 A JPH0699134 A JP H0699134A
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JP
Japan
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paint
molded product
resin molded
bumper
protective film
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Withdrawn
Application number
JP27382092A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Ochiai
洋志 落合
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 美麗な見切り線を出すことができる樹脂成形
品の部分塗装方法を提供する。 【構成】 バンパー1を表面処理し、この表面に紫外線
硬化型のストリッパブルペイント6を塗布する。次に部
分塗装を行う予定の場所にスクリーン7を合わせ、ラン
プ8によって紫外線を照射して上記ペイント6を硬化さ
せ、保護膜3を形成する。上記スクリーン7を取り去っ
た後、ノズル9から水を噴射して硬化していないペイン
ト6を除去し、乾燥を行って塗装予定面を露出させる。
続いて、導電性プライマー4及び上塗り塗料5の塗布及
び乾燥を順次行う。その後保護膜3を水酸化ナトリウム
5%水溶液で剥離・除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は樹脂成形品の塗装におい
て、非塗装面を保護膜で覆うことにより塗料の付着を防
止して樹脂成形品の部分塗装を行う方法に関する。
【0002】
【従来の技術】上述の部分塗装に関する技術は、例えば
特開昭60-248265号公報、特開昭61-249573号公報等に開
示されている。特開昭60-248265号公報の技術は図2
(a)に示すように、樹脂成形品1の塗装すべき面を紙
テープ等のマスキングテープ2でマスキングする。次に
同図(b)に示すように、非塗装面に熱硬化型又は常温
硬化型のストリッパブルペイントを塗布、乾燥(加
熱)、硬化させて保護膜3を設ける。更に、同図(c)
に示すようにマスキングテープ2を剥がして塗装面を露
出させ、この面を有機溶剤で表面処理する。その後、同
図(d)に示すように導電性プライマー4及びベース塗
料、クリヤー塗料等の上塗り塗料5を塗布して乾燥(加
熱)・硬化し、最後に同図(e)のように保護膜3を剥
がして部分塗装を完成する。
【0003】また、上記特開昭61-249573号公報の技術
は、図3(a)に示すように、樹脂成形品1の表面を熱
硬化型又は常温硬化型のストリッパブルペイントを塗
布、乾燥(加熱)、硬化させて保護膜3を設ける。次に
同図(b)に示すように、レーザ光で切断して見切り
(塗装面と非塗装面との境界)を付け、更に、同図
(c)に示すように塗装面の保護膜3を剥がして塗装面
を露出させ、この面を清掃脱脂する。その後、同図
(d)に示すように導電性プライマー4及びベース塗
料、クリヤー塗料等の上塗り塗料5を塗布して乾燥(加
熱)・硬化し、最後に同図(e)のように保護膜3を剥
がして部分塗装を完成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の特開昭60-24826
5号公報の技術では、マスキングを人手によって貼付け
ているために時間が掛かり、また貼付けに個人差が出る
ため見切りが美麗に出ない難点があった。また特開昭61
-249573号公報の技術においては、レーザ光による見切
り線の切断を人手で行うと、美麗にできないこと及び樹
脂成形品を傷つける恐れがあること等の難点があった。
またレーザカットをロボットに行わせるとコストアップ
となる問題もあった。
【0005】更に、熱硬化性又は常温乾燥性のストリッ
パブルペイントを使用した場合、このペイントの加熱工
程或いは乾燥工程が必要となり、このための樹脂成形品
の保管スペース及び待ち時間等を必要とするという問題
があった。特に常温乾燥性のストリッパブルペイントを
用いた場合はスペース、時間共に無駄が多かった。ま
た、熱硬化性ペイントは元より常温乾燥性の場合であっ
ても80℃程度の加温を行うため、例えばポリプロピレ
ン製の樹脂成形品は変形する場合があり、このため自動
車等の本体への取付け精度が低下するという難点もあっ
た。
【0006】本発明は、従来の技術が有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、美麗な見切り線を出すことができ、しかも作業
時に無駄な保管スペースを必要とせず、処理時間も短縮
でき、更に熱変形による寸法精度の低下もない部分塗装
法を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく本
発明は、樹脂成形品の非塗装面を保護膜で被覆して塗装
を行う部分塗装方法に際して、(1)前記樹脂成形品表
面に塗料密着性を向上するための前処理を施す工程と、
(2)前記前処理面に紫外線硬化型のストリッパブルペ
イントを塗布する工程と、(3)前記非塗装面に該当す
る部分の上記ペイントを紫外線で硬化させ、前記保護膜
を形成する工程と、(4)前記ペイントの非硬化部分を
洗浄・除去して塗装予定面を露出させる工程と、(5)
樹脂成形品表面を塗装する工程と、(6)前記保護膜を
樹脂成形品上から剥離・除去する工程と、からなる。
【0008】
【作用】紫外線硬化型のストリッパブルペイントを利用
して塗り分けの境界面を設定するため、美麗な見切り線
を出すことができる。しかも前記ペイントは紫外線によ
って短時間に硬化するため、硬化を待つための保管スペ
ースを必要とせず処理時間も短縮することができる。更
に、紫外線硬化時には熱が加わらないため、熱変形によ
る寸法精度の狂いも生ずることがない。
【0009】
【実施例】以下に本発明の実施例を図1に基づいて説明
する。ここにおいて同図は本発明の部分塗装方法の一例
を示す工程図である。
【0010】同図(a)に示すように、先ずポリプロピ
レン(PP)等の樹脂成形品である例えば自動車バンパ
ー1を、公知の方法で表面処理する。この表面処理を行
うことによって、通常塗装しにくい合成高分子表面と塗
料との密着性が高まり、強固な塗装面を得ることができ
る。
【0011】次に同図(b)に示すように、バンパー1
の表面に紫外線硬化型のストリッパブルペイント6を塗
布する。このようなペイントの例としては、アクリル樹
脂共重合体、多官能アクリルモノマー、メタクリルモノ
マー、光重合開始剤等を含有する塗料、或いは、ポリビ
ニルアルコール等の水溶性樹脂及び感光剤を含有する塗
料等が挙げられる。
【0012】更に同図(c)に示すように、部分塗装を
行う予定の場所にスクリーン7を合わせ、ランプ8によ
って紫外線を照射して上記ペイント6を硬化させ、保護
膜3を形成する。このペイント6は紫外線によって短時
間に硬化するため、硬化終了を待つためのバンパー1の
保管スペースは不要となる。またペイント6は紫外線硬
化型のため加熱が不要であり、このため熱変形でバンパ
ー1の寸法精度が低下することもない。なお、紫外線照
射方向を調節できるランプ8を用いればスクリーン7を
省略することができる。
【0013】上記スクリーン7を取り去った後、同図
(d)に示すようにノズル9から水を噴射して硬化して
いないペイント6を除去し、乾燥を行って塗装予定面を
露出させる。保護膜3と塗装予定面との境界線はスクリ
ーン7で覆った通りに現われるため、従来のマスキング
テープ2による境界線と比較して遥かに精密である。
【0014】塗装工程は、同図(e)に示すように公知
の方法で行う。即ち、先ず導電性プライマー4を塗布し
て乾燥し、次に上塗り塗料5であるベース塗料及びクリ
ヤー塗料の塗布及び乾燥を順次行う。
【0015】その後同図(f)に示すように保護膜3
を、この上に載っている導電性プライマー4及び上塗り
塗料5と共に剥離・除去する。保護膜3を剥離する方法
に制限はないが、希アルカリ水溶液、例えば水酸化ナト
リウムの5%水溶液に浸漬する方法が好適である。
【0016】このようにして作成した部分塗装面は、同
図(g)に示すように、導電性プライマー4及び上塗り
塗料5の塗装面とポリプロピレンの露出した非塗装面と
の境界が明確であり美麗である。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように本発明の方法によれ
ば、紫外線硬化型のストリッパブルペイントを使用して
塗り分け境界面を設定するため、人手によるマスキング
テープに比較して遥かに美麗な見切り線を出すことがで
きる。また前記ペイントは紫外線によって短時間に硬化
するため、硬化終了を待つための樹脂成形品の保管スペ
ースを必要とせず、処理時間も短縮することができる。
更に、紫外線硬化型ペイントは加熱が不要なため、熱変
形により樹脂成形品の寸法精度が低下することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の部分塗装方法の一例を示す工程図
【図2】従来の部分塗装の一例を示す工程図
【図3】同上
【符号の説明】
1…バンパー、2…マスキングテープ、3…保護膜、4
…導電性プライマー、5…上塗り塗料、6…紫外線硬化
型ストリッパブルペイント、7…スクリーン、8…紫外
線照射ランプ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非塗装面を保護膜で被覆して塗装を行う
    樹脂成形品の部分塗装方法において、(1)前記樹脂成
    形品表面に塗料密着性を向上するための前処理を施す工
    程と、(2)前記前処理面に紫外線硬化型のストリッパ
    ブルペイントを塗布する工程と、(3)前記非塗装面に
    該当する部分の上記ペイントを紫外線で硬化させ、前記
    保護膜を形成する工程と、(4)前記ペイントの非硬化
    部分を洗浄・除去して塗装予定面を露出させる工程と、
    (5)樹脂成形品表面を塗装する工程と、(6)前記保
    護膜を樹脂成形品上から剥離・除去する工程と、からな
    ることを特徴とする樹脂成形品の部分塗装方法。
JP27382092A 1992-09-17 1992-09-17 樹脂成形品の部分塗装方法 Withdrawn JPH0699134A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010510874A (ja) * 2006-11-23 2010-04-08 ネーデルランデ オルガニサティー ヴール トゥーヘパストナツールウェテンスハペライク オンデルズーク テーエヌオー 部分的にコーティングされた製品の製造方法および装置
JP2010194409A (ja) * 2009-02-23 2010-09-09 Asahi Rubber Kk 自動車塗装ラインにおける塗装方法
JP2023015058A (ja) * 2020-10-02 2023-01-31 トヨタ自動車株式会社 車両構造

Cited By (4)

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JP2010510874A (ja) * 2006-11-23 2010-04-08 ネーデルランデ オルガニサティー ヴール トゥーヘパストナツールウェテンスハペライク オンデルズーク テーエヌオー 部分的にコーティングされた製品の製造方法および装置
US9242412B2 (en) 2006-11-23 2016-01-26 Nederlandse Organisatie Voor Toegepast-Natuurwetenschappelijk Onderzoek Tno Method and apparatus for making partially coated products
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