JPH0698913A - 歯科治療用椅子のヘッドレストの角度付与装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 患者が着座する歯科治療用椅子のヘッドレス
トを、患者に不快感を与えることなく且つ歯科医師が治
療し易い角度に傾倒させる。 【構成】 バックレストに装着されたバックレスト装着
部材１に上下方向に設けられている敷条4aに沿って可動
ブロック４が移動自在に案内されており、該バックレス
ト装着部材１の先端に枢着されているヘッドレスト支持
部材３にヘッドレスト2aを装着されたヘッドレスト装着
部材２が摺動自在に装着されており、一端が前記可動ブ
ロック４にまた他端が前記ヘッドレスト装着部材２にそ
れぞれ枢着されている支持アーム５の両端間に設けられ
ているローラ６が係合され該ローラ６が下方に行くに従
って該ローラ６をバックレストの背面側に案内せしめる
案内溝７がバックレスト装着部材１に設けられており、
更にヘッドレスト装着部材２の移動を停止せしめるヘッ
ドレストの角度維持装置８が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、歯科分野において治療
時に患者が着座する歯科治療用椅子のヘッドレストを、
患者に不快感を与えることなく且つ歯科医師が治療し易
い角度に傾倒させることができる歯科治療用椅子のヘッ
ドレストの角度付与装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】歯科治療用椅子は、患者を歯科医師が治
療し易く且つ適切な治療を行い得る姿勢にすると共に患
者が安楽な姿勢で治療を受けることができるようにレッ
グレストやバックレストだけでなくヘッドレストも傾倒
できるように構成されている。

【０００３】従来、歯科治療用椅子のヘッドレストを傾
倒させて角度を付与せしめる装置としては、例えば図４
に示す如くバックレスト部10aの上端に突出して固定さ
れている支持材10cの先端に、ヘッドレスト部10bが回転
自在に枢着された装置10があった。この従来装置10にお
いてヘッドレスト部10bに角度を付与すると、歯科治療
用椅子に着座した患者はヘッドレスト部10bの回転に伴
ってこのヘッドレスト部10bに支持されながら頭が傾倒
するのであるが、このヘッドレスト部10bは支持材10cと
の枢着部分を中心に回転するのに対して、人の頭は頚椎
の複数の関節が曲がることで傾倒するため回転中心が恰
も頚椎上を移動しながら傾倒するようになるので、この
従来装置10では回転中心が１点に固定されてしまい且つ
この固定された回転中心は人の頭が傾倒する際の回転中
心である頚椎上とさえ一致しないためヘッドレスト部10
bが回転するに従って患者の頭がヘッドレスト部10bに対
してズレが生じて患者が違和感を感じた状態でヘッドレ
スト部10bに頭が支持されるので、特に治療が長時間に
亘る場合に患者の負担が大きくなっていた。従ってこの
ように患者が違和感を感じた場合には、患者は体が安楽
な姿勢となるように頭等を移動させることになるので、
歯科医師と患者との位置関係がその度毎に変わるため、
歯科治療を行う上で好ましくないという欠点があった。

【０００４】そこで、患者の頭の回転中心とほぼ合致す
る位置にヘッドレストの回転中心を設定しようとした装
置が提案されている。この従来装置10は、図５に示す如
く、患者の頚椎部の１点を仮想支点10fとする円弧状を
成し先端にヘッドレスト部10bが設けられている円弧状
板10dがバックレスト部10aの上端部において複数組のガ
イドローラ10eを介して上下方向に移動自在に設置され
ているものである。従って、円弧状板10dを上下方向に
移動させたときには、前記仮想支点10fである１点を中
心としてヘッドレスト部10bが回動し、患者の頭をヘッ
ドレスト部10bからあまりズレること無く傾倒させるこ
とができる。

【０００５】しかしながら、実際には人の頭の動きは前
述した如く頚椎の複数の関節が曲がることで傾倒するの
で、人の頭はその回転中心が頚椎上の１点に固定される
のではなく頚椎上を恰も移動しながら傾倒することにな
って、患者の頭の回転軌跡とこのヘッドレスト部10bの
回転軌跡とは一致していないため、やはり患者の頭はヘ
ッドレスト部10bを回転するに従ってズレが生じてしま
うのである。更に前記円弧状板10dは患者の頚椎上の１
点を仮想支点10fとする円弧状を成しているので、円弧
状板10dをバックレスト部10a内に完全に納めようとする
とバックレスト部10aの厚さが非常に厚くなり、その結
果治療に際して歯科医師の足をバックレスト部10aの下
方に位置させることが困難になって歯科医師が不自然な
姿勢で治療を行わなければならない場合が生じてスムー
ズな治療を行うことができないという欠点があった。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来技
術の欠点を解消し、患者が不快感を覚えること無く且つ
体を別途移動させること無く治療に最適な姿勢となるよ
うにヘッドレストに角度を付与することができ、しかも
治療時に歯科医師が最適な治療姿勢を維持できる歯科治
療用椅子のヘッドレストの角度付与装置を提供すること
を課題とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明者はかかる課題を
解決すべく鋭意検討した結果、人の頭は前後に傾倒する
際に頚椎の複数の関節が曲がることで傾倒するためにそ
の回転中心は頚椎上の１点ではなく恰も頚椎上を移動し
ながら傾倒することに着目し、バックレストに装着され
たバックレスト装着部材に上下方向に設けられている敷
条に沿って可動ブロックを移動自在に案内される状態に
しておき、該バックレスト装着部材の先端に枢着されて
いるヘッドレスト支持部材にヘッドレストを装着された
ヘッドレスト装着部材を摺動自在に装着し、一端が前記
可動ブロックにまた他端がヘッドレスト装着部材にそれ
ぞれ枢着されている支持アームの両端間に設けられてい
るローラが係合され該ローラを下方に行くに従ってバッ
クレストの背面側に案内せしめる案内溝をバックレスト
装着部材に設け、更にヘッドレスト装着部材の移動を停
止せしめるヘッドレストの角度維持装置を設ければ、よ
り人の頭の動きに近い動きでヘッドレストを傾倒させて
角度を付与することができ、しかもバックレストを装着
するバックレスト装着部の厚さを比較的薄くすることが
できることを究明して本発明を完成したのである。

【０００８】以下、図面により本発明に係る歯科治療用
椅子のヘッドレストの角度付与装置について詳細に説明
する。図１は本発明に係る歯科治療用椅子のヘッドレス
トの角度付与装置の１実施例を示す斜視図、図２は図１
においてヘッドレストに角度を付与した状態を示す側面
説明図、図３は本発明に係る歯科治療用椅子のヘッドレ
ストの角度付与装置の他の実施例を示す斜視図である。

【０００９】図面中、１はバックレスト1aに装着された
バックレスト装着部材、２はヘッドレスト2aを装着され
たヘッドレスト装着部材、３はバックレスト装着部材１
の先端に枢着されておりヘッドレスト装着部材２が摺動
自在に装着されているヘッドレスト支持部材であり、例
えばヘッドレスト支持部材３に形成されているアリ溝に
ヘッドレスト装着部材２に設けられた係合部が係合され
ていたり、図示した実施例の如くヘッドレスト装着部材
２に固定されている被ガイド体2bに穿設されている貫通
孔2baに棒状を成すヘッドレスト支持部材３が挿入され
ていたりする種々の態様がある。

【００１０】４はバックレスト装着部材１に上下方向に
設けられている直線状を成している敷条4aに沿って移動
自在に案内されている可動ブロックであり、図１に示す
如く可動ブロック４に貫通孔4cが穿設されておりこの貫
通孔4cに嵌入されている敷条4aである棒状体がバックレ
スト装着部材１に固定されていたり、可動ブロック４を
移動せしめる駆動手段4bが設けられておりこの駆動手段
4bが図３に示す如くモータである場合には可動ブロック
４に雌ネジが螺設されており駆動手段4bにより回転せし
められる敷条4aであるネジ棒が前記雌ネジに螺入されて
いたり、また図示しないが駆動手段4bが油圧又は空気圧
シリンダである場合にそのシリンダのピストンロッドを
装着された可動ブロック４に前記した貫通孔4cが穿設さ
れておりこの貫通孔4cに嵌入されている敷条4aである棒
状体がバックレスト装着部材１に固定されていたりする
ことによって、バックレスト装着部材１に可動ブロック
４が移動自在に設けられている。

【００１１】５は一端が可動ブロック４にまた他端がヘ
ッドレスト装着部材２にそれぞれ枢着されている支持ア
ーム、６は支持アーム５の両端間であって可動ブロック
４側の枢着部の近傍に設けられておりバックレスト装着
部材１に設けられている案内溝７に係合されているロー
ラであり、図示した実施例では支持アーム５は或る間隔
を隔てて平行に設けられている２本であるが、１本であ
っても良い。また前記したバックレスト装着部材１に設
けられている案内溝７は、ローラ６が下方すなわちヘッ
ドレスト2aと反対側に行くに従ってローラ６をバックレ
スト1aの背面側に案内せしめるように設けられており、
更にバックレスト1a側に曲率半径の中心を有する曲線状
に形成されていることが好ましい。

【００１２】８はヘッドレスト2aを所望の角度に傾倒さ
せた状態でヘッドレスト装着部２の移動を停止させこの
状態を維持させる角度維持装置であり、例えば可動ブロ
ック４を駆動手段4bによることなく移動させるように構
成されている場合には、図１に示す如くヘッドレスト支
持部材３に形成されているセレーションとこのセレーシ
ョンに少なくともヘッドレスト装着部２が下方に移動す
る（バックレスト装着部１側に移動する）ときには係止
されるツメとを有するラチェット機構が設けられていた
り、又は可動ブロック４を駆動手段4bにより移動させる
ように構成されている場合には、駆動手段4bの駆動源の
作動を停止せしめる制御手段が設けられていたりして構
成されている。前記した前者の場合には、セレーション
へのツメの係止状態を解除する押しボタンが設けられて
いる。また、可動ブロック４を駆動手段4bにより移動さ
せるように構成されている場合においても、図１に示す
如くヘッドレスト支持部材３に形成されているセレーシ
ョンとこのセレーションに少なくともヘッドレスト装着
部２が下方に移動する（バックレスト装着部１側に移動
する）ときに係止されるツメとを有するラチェット機構
が設けられていることもある。

【００１３】９は以上のように構成されているバックレ
スト装着部材１を上下方向、すなわちヘッドレスト2aに
近接させるか遠去かる方向に移動自在にバックレスト1a
に装着せしめるバックレスト装着部材の移動機構であ
り、図３に示す如くバックレスト装着部材１がバックレ
スト1aへの装着部1bとこの装着部1bに移動自在にガイド
されているステー1cとから成りこのステー1cに前記した
可動ブロック４，案内溝７等が設けられており、このス
テー1cの移動は可動ブロック４を移動させる駆動手段4b
とは別の図示しない駆動手段を作動させることにより行
うこともできる。

【００１４】

【作用】このように構成されている本発明に係る歯科治
療用椅子のヘッドレストの角度付与装置により、図２に
一点鎖線で示す如くヘッドレスト2aがバックレスト1aに
対してほぼ直線状を成している状態からヘッドレスト2a
を実線で示す如く傾倒させた状態に角度を付与するに
は、先ずバックレスト装着部材１に設けられている直線
状の敷条4aに沿って可動ブロック４を下方（ヘッドレス
ト装着部材２に固定されている被ガイド体2bから遠去か
る方向）に移動させるのであり、図１に示す如く可動ブ
ロック４に貫通孔4cが穿設されておりこの貫通孔4cにバ
ックレスト装着部材１に固定された敷条4aである棒状体
が嵌入されている場合には可動ブロック４を手動により
この敷条4aに沿って、また可動ブロック４をモータや油
圧シリンダ等の駆動手段4bにより移動せしめられるよう
に構成されている例えば図３に示す実施例の如き場合に
は可動ブロック４の雌ネジに螺入されている敷条4aであ
るネジ棒を駆動手段4bにより回転させることによって敷
条4aに沿って可動ブロック４をヘッドレスト装着部２と
反対側に向けて移動させる。

【００１５】この際、支持アーム５の両端部がそれぞれ
可動ブロック４とヘッドレスト装着部２とに枢着されて
いて且つヘッドレスト装着部２が摺動自在に装着されて
いるヘッドレスト支持部材３がバックレスト装着部１に
枢着されているので、ヘッドレスト装着部２はヘッドレ
スト2aとその自重とにより作用するモーメントによりヘ
ッドレスト支持部材３のバックレスト装着部１への枢着
位置を中心に回転しようとするのであるが、支持アーム
５に設けられているローラ６がバックレスト装着部材１
に設けられている案内溝７に係合しているので、ヘッド
レスト装着部２は支持アーム５の可動ブロック４に枢着
されている端部と案内溝７に係合しているローラ６とで
支持された状態で回転が停止せしめられている。従って
上記したように可動ブロック４を移動させると、支持ア
ーム５の可動ブロック４に枢着されている端部がヘッド
レスト装着部２と反対側に向けて移動すると共にローラ
６もまた同方向に案内溝７に沿って移動する。

【００１６】このとき、ローラ６がヘッドレスト2aと反
対側に行くに従ってバックレスト1aの背面側にローラ６
を案内せしめ得るように案内溝７が形成されているの
で、支持アーム５が可動ブロック４に枢着されている端
部を中心としてヘッドレスト装着部２に枢着されている
端部を下方に移動するように回転させると同時に、可動
ブロック４の移動に伴ってヘッドレスト装着部２がヘッ
ドレスト支持部材３に案内されてバックレスト装着部１
側に移動する。この際、案内溝７がバックレスト1a側に
曲率半径の中心を有する曲線状に形成されていると、ヘ
ッドレスト装着部２の回転を患者の頭の動きに更に近い
状態で行うことができる。

【００１７】そして、所望の角度までヘッドレスト装着
部２を回転させた時、ヘッドレストの角度維持装置８に
よりヘッドレスト装着部２の回転を停止させる。すなわ
ち、図１に示す如くヘッドレストの角度維持装置８とし
てラチェット機構が設けられている場合には、押しボタ
ンを押してセレーションへのツメの係止状態を解除した
状態でヘッドレスト装着部２を人手により支持しながら
所望の角度までヘッドレスト装着部２を回転させた時に
押しボタンを放してセレーションにツメを係止させるこ
とによってその角度が維持される。また、図３に示す如
く可動ブロック４を駆動手段4bにより移動させるように
構成されておりヘッドレストの角度維持装置８として可
動ブロック４を移動せしめる駆動手段4bの作動を停止せ
しめる制御手段である場合には、所望の角度までヘッド
レスト装着部２を回転させた時に制御手段によって駆動
手段4bの作動を停止させて可動ブロック４の移動を停止
させることによってその角度が維持される。

【００１８】更に、このように構成されているバックレ
スト装着部材１は、図３に示す如くバックレスト1aに対
して上下方向に移動自在に設置されていることが、着座
した患者の頭の位置に合わせてヘッドレスト2aを最適な
位置に位置せしめることができて好ましい。

【００１９】

【発明の効果】以上に詳述した如く本発明に係る歯科治
療用椅子のヘッドレストの角度付与装置は、ヘッドレス
トを装着されたヘッドレスト装着部材が可動ブロックの
上下方向への移動に伴って回転するので、その回転中心
が患者の頚椎上の１点ではなく恰も頚椎上を移動しなが
ら傾倒して人の頭の動きに合致した動きで移動させなが
らヘッドレスト装着部材に角度を付与することができ、
その結果着座した患者に不快感を与えること無く且つ患
者の頭がヘッドレストに対してズレること無く歯科医師
が治療し易い状態にすることができる。従って、治療の
途中で患者が姿勢を直すこと無く歯科医師が治療を続け
ることができ、歯科医師及び患者の双方から見て好まし
い。また、可動ブロックはバックレスト装着部材の上下
方向に直線的に移動させればよいので、バックレスト装
着部材を薄い状態に製作することができてバックレスト
装着部材の下方の空間が広くなるので、歯科治療に際し
て歯科医師の足をバックレスト装着部材の下方に確実に
位置させることができ、自然な姿勢で歯科医師が治療を
行うことができるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る歯科治療用椅子のヘッドレストの
角度付与装置の１実施例を示す斜視図である。

【図２】図１においてヘッドレストに角度を付与した状
態を示す正面説明図である。

【図３】本発明に係る歯科治療用椅子のヘッドレストの
角度付与装置の他の実施例を示す斜視図である。

【図４】従来の歯科治療用椅子のヘッドレストの角度付
与装置を示す正面説明図である。

【図５】従来の更に他の歯科治療用椅子のヘッドレスト
の角度付与装置を示す正面説明図である。

【符号の説明】

１ バックレスト装着部材 1a バックレスト 1b バックレストへの装着部 1c ステー ２ ヘッドレスト装着部材 2a ヘッドレスト 2b 被ガイド体 2ba 貫通孔 ３ ヘッドレスト支持部材 ４ 可動ブロック 4a 敷条 4b 駆動手段 4c 貫通孔 ５ 支持アーム ６ ローラ ７ 案内溝 ８ 角度維持装置 ９ バックレスト装着部の移動機構 10 従来の歯科治療用椅子のヘッドレストの角度付与装
置 10a バックレスト部 10b ヘッドレスト部 10c 支持材 10d 円弧状板 10e ガイドローラ 10f 仮想支点

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 バックレスト(1a)に装着されたバックレ
   スト装着部材(１)に上下方向に設けられている敷条(4a)
   に沿って可動ブロック(４)が移動自在に案内されてお
   り、該バックレスト装着部材(１)の先端に枢着されてい
   るヘッドレスト支持部材(３)にヘッドレスト(2a)を装着
   されたヘッドレスト装着部材(２)が摺動自在に装着され
   ており、一端が前記可動ブロック(４)にまた他端が前記
   ヘッドレスト装着部材(２)にそれぞれ枢着されている支
   持アーム(５)の両端間に設けられているローラ(６)が係
   合されこのローラ(６)を下方に行くに従ってバックレス
   ト(1a)の背面側に案内せしめる案内溝(７)がバックレス
   ト装着部材(１)に設けられており、更にヘッドレスト装
   着部材(２)の移動を停止せしめるヘッドレストの角度維
   持装置(８)が設けられていることを特徴とする歯科治療
   用椅子のヘッドレストの角度付与装置。
2. 【請求項２】 可動ブロック(４)を案内せしめる敷条(4
   a)が直線状を成しており、支持アーム(５)に設けられて
   いるローラ(６)を案内せしめる案内溝(７)がバックレス
   ト(1a)側に曲率半径の中心を有する曲線状に形成されて
   いる請求項１に記載の歯科治療用椅子のヘッドレストの
   角度付与装置。
3. 【請求項３】 可動ブロック(４)を敷条(4a)に沿って移
   動せしめる駆動手段(4b)が設けられている請求項１又は
   ２に記載の歯科治療用椅子のヘッドレストの角度付与装
   置。
4. 【請求項４】 ヘッドレスト装着部材(２)の移動を停止
   せしめるヘッドレストの角度維持装置(８)として、ヘッ
   ドレスト装着部材(２)に案内ガイド部材(３)と係止する
   ラチェット機構が設けられている請求項１又は２に記載
   の歯科治療用椅子のヘッドレストの角度付与装置。
5. 【請求項５】 ヘッドレスト装着部材(２)の移動を停止
   せしめるヘッドレストの角度維持装置(８)として、可動
   ブロック(４)を移動せしめる駆動手段(4b)の作動を停止
   せしめる制御手段が設けられている請求項３に記載の歯
   科治療用椅子のヘッドレストの角度付与装置。
6. 【請求項６】 バックレスト装着部材(１)が上下方向に
   移動せしめるバックレスト装着部材の移動機構(９)を介
   してバックレスト(1a)に装着されている請求項１から５
   までのいずれか１項に記載の歯科治療用椅子のヘッドレ
   ストの角度付与装置。