JPH0698810A - 厨房機器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 移動可能で、かつベースユニットを中心とし
てその周辺に複数の厨房ユニットを配設可能に構成す
る。 【構成】 床面等に設置された給，排水管及び電力線に
接続可能な入力側接続部材３を備え、かつ外部に給，排
水及び電力を供給可能な複数の出力側接続部材１５を備
えたベースユニット１と、このベースユニット１の出力
側接続部１５にワンタッチで接続可能な接続部材をそれ
ぞれ有する調理テーブル，シンクテーブル等の複数のユ
ニットで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、厨房機器の改良に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術及びその課題】従来、調理テーブル等の厨
房機器は所定の位置に設置されると移動できないもので
あり、室内での配置変え等が困難で、室内空間を自由に
変更させることができないという問題点があった。

【０００３】

【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の問題
点に鑑み案出したものであって、自由に移動できるよう
に構成した厨房機器を提供せんことを目的とし、その第
１の要旨は、床面等に設置された給，排水管及び電力線
に接続可能な入力側接続部材を備えるとともに、外部に
給，排水，及び電力を供給可能な複数の出力側接続部材
を備えたベースユニットと、該ベースユニットの前記出
力側接続部材にワンタッチで接続可能な接続部材をそれ
ぞれ有する調理テーブル，シンクテーブル等の複数のユ
ニットから構成したことである。又、第２の要旨は、前
記ベースユニットには、電気温水器が内装されているこ
とである。

【０００４】

【作用】前記第１の要旨において、厨房機器は、ベース
ユニットと、このベースユニットに接続される調理テー
ブル，シンクテーブル等の複数のユニットから構成され
ているため、先ずベースユニットを所定位置に移動させ
て、このベースユニットの周辺に自由に複数の調理ユニ
ット等を配置させることができ、例えば床面に予め給，
排水管及び電力線の供給部を複数設置しておけば、この
何れかの供給部にベースユニツトを移動させて接続する
ことができ、ベースユニットの周辺に複数のユニットを
接続して、厨房空間を自由に形成することができる。
又、ベースユニット内に電気温水器を内装しておけば、
このベースユニットを基地として、ベースユニットから
湯を各ユニットに供給することができ、湯を少量ずつ保
温した状態で各ユニット内で利用することができる。

【０００５】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図９は本例の厨房機器の配置状態を示す概略構成
図であり、ベースユニット１を中心として、このベース
ユニット１の周囲に、シンクテーブルＵ１，調理テーブ
ルＵ２，冷蔵庫Ｕ３を自由に配置させて、各シンクテー
ブルＵ１，調理テーブルＵ２等のユニットをベースユニ
ット１に対しそれぞれ給，排水管を接続するとともに、
電力線を接続して連繋できるように構成したものであ
る。

【０００６】この中心をなすベースユニット１は、図１
に縦断面図で示すような構造となっており、図２にはそ
の下部の外観図を示し、ベースユニット１は、縦長のタ
ワー状の筒体で形成されており、本体部２の外周には縦
方向に全周に亘り凹凸溝が形成されて意匠性が高められ
ている。

【０００７】この本体部２の底面には、下方側へ突出し
て入力側接続部材３が設けられており、入力側接続部材
３の側方には入力側電源プラグ４が設けられている。こ
の入力側接続部材３及び入力側電源プラグ４は、予め床
面に設置された固定カプラ５にワンタッチで接続できる
ものとなっており、固定カプラ５内には予め給水管６と
排水管７が配設されたものとなっている。即ち、予め床
面にこのような固定カプラ５を複数箇所に亘り設置して
おくことにより、ベースユニット１を移動させて、任意
の場所の固定カプラ５に入力側接続部材３をワンタッチ
で接続して、任意の場所にベースユニット１を立設させ
ることができるように構成されている。

【０００８】又、本体部２の下端部の外周にはレール１
０が形成されており、図４のＡ−Ａ線断面図で示すよう
に、このレール１０に沿って本体部２の外周の所定範囲
で移動可能に本例では２個の電源カプラ１１ａ，１１ｂ
が設けられており、各電源カプラ１１ａ，１１ｂはそれ
ぞれ前記入力側電源プラグ４と電気コード１３で接続さ
れたものである。

【０００９】又、この電源カプラ１１ａ，１１ｂと反対
側の本体部２の外周部には、固定状に出力側接続部１５
が設けられており、この出力側接続部１５には、排水カ
プラ１６，電源カプラ１７，給水カプラ１８，給湯カプ
ラ１９がそれぞれ設けられており、排水カプラ１６及び
給水カプラ１８は前記固定カプラ５内の給水管６及び排
水管７とそれぞれ接続されており、又、電源カプラ１７
は前記入力側電源プラグ４と接続されている。又、給湯
カプラ１９は本体部２内に内装されている電気温水器２
０に接続されている。この出力側接続部１５の各カプラ
１６，１７，１８，１９には、前記シンクテーブルＵ１
に設けられている図示しない各カプラをワンタッチで接
続することができるものとなっており、各カプラを接続
することによりシンクテーブルＵ１側に給水，排水，電
源が連通される。

【００１０】又、前記電源カプラ１１ａには、例えば調
理テーブルＵ２のカプラを接続することができ、又、電
源カプラ１１ｂには前記冷蔵庫Ｕ３のカプラを接続する
ことができるものであり、レール１０に沿って各電源カ
プラ１１ａ，１１ｂを適当角度で移動させることによ
り、調理テーブルＵ２及び冷蔵庫Ｕ３の配置位置を適当
角度で移動できるものとなっている。

【００１１】尚、図３に示すように、各電源カプラ１１
ａ，１１ｂの下部には、それぞれ補助カプラ取付部１２
が形成されており、この部分にも電源カプラを後発的に
取り付けて電源接続が可能である。

【００１２】尚、前記本体部２の下部に内装される電気
温水器２０は図示しないが、温水タンクとバーナー等の
加熱部を備えたものである。この電気温水器２０の上部
の本体部２内にはレンジ部２１が設けられており、Ｂ−
Ｂ線断面図の図５で示すように、レンジ部２１の底面に
は２本のレール２２，２２が設けられており、又、図６
のＣ−Ｃ線断面図で示すように、このレール２２，２２
の上部には、引出し可能にレンジテーブル２３が設けら
れており、レンジテーブル２３上に調理品を置いて調理
することができるものとなっている。

【００１３】又、このレンジ部２１の上部は食器乾燥器
部２５となっており、図７のＤ−Ｄ線断面図で示すよう
に、この食器乾燥器部２５には観音開き状に両側へ開け
ることのできる扉２６ａ，２６ｂが設けられており、そ
れぞれヒンジ２７，２７を支点として開けることができ
る。尚、各扉２６ａ，２６ｂは閉じた状態で本体部２の
外周と面一状をなし、各扉２６ａ，２６ｂの外周には本
体部２の外周と一体となる凹凸模様が形成されている。

【００１４】本体部２の上端部には外周に蒸気窓２ａが
開口されており、この蒸気窓２ａには図８で要部を拡大
して示すように、開閉可能な開閉蓋３１が設けられてお
り、開閉蓋３１は外周側全周に亘り設けられたもであ
り、開閉蓋３１の内側には昇降板３０が当接されてお
り、この昇降板３０はモーター２８で回転するスクリュ
ーボルト２９により上下動されるものであり、昇降板３
０の上下動により前記開閉蓋３１が開閉される構造とな
っている。尚、この開閉蓋３１が開かれることにより蒸
気窓２ａが開放され、前記レンジ部２１及び食器乾燥器
部２５に縦方向に配設された排気パイプ２４からの蒸気
が外部に排出できるものとなっている。

【００１５】又、本体部２の上面には、上面側が開放し
た鉢状の半透明傘３２が設けられており、半透明傘３２
の中央部にはメインランプ３４が取り付けられている。
又、半透明傘３２の下部の本体部２の上面にはサブラン
プ３３が設けられている。メインランプ３４から発せら
れる光は、上方の天井面に反射されて間接照明として回
りを照明できるとともに、半透明傘３２を通して一部の
光は下方側へ照射される。又、サブランプ３３が点灯さ
れることにより、半透明傘３２の裏面を照明して、半透
明傘３２を浮かび上がらせるような照明効果を発揮す
る。さらに、前記蒸気窓２ａが開かれている時には、こ
の蒸気窓２ａから外部に排出される蒸気がこのサブラン
プ３３，メインランプ３４の照明により霧状の演出効果
を発揮する。

【００１６】このように、本例のベースユニット１は、
床面に予め複数箇所に固定カプラ５を設けておけば、そ
の何れかの固定カプラ５にワンタッチで接続して、床面
から給水及び電力を入力することができ、又、床面に排
水が可能となり、ベースユニツト１を基地としてその周
辺に自由にレイアウトしてシンクテーブルＵ１，調理テ
ーブルＵ２等の厨房ユニットを配置させることができ、
室内の意匠性を任意に変更し、また向上させることが可
能となる。

【００１７】尚、本例ではベースユニット１は床面側か
ら給水及び電源を接続する構造を例示したが、壁面に複
数のカプラを配置させておき、壁面から給水及び電力を
入力できる構成としても良い。

【００１８】

【発明の効果】本発明の厨房機器は、床面等に設置され
た給，排水管及び電力線に接続可能な入力側接続部材を
備えるとともに、外部に給，排水及び電力を供給可能な
複数の出力側接続部材を備えたベースユニットと、該ベ
ースユニットの前記出力側接続部材にワンタッチで接続
可能な接続部材をそれぞれ有する調理テーブル，シンク
テーブル等の複数のユニットから構成されているため、
ベースユニットを移動させ、このベースユニットの周囲
に複数のユニットを良好な意匠性を呈して配置させるこ
とができる効果を有する。又、ベースユニット内に電気
温水器を内装させておけば、周囲に配置される各ユニッ
トへ良好な保温状態の温水を供給することが可能とな
り、各ユニットの機能を十分に発揮させることができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】ベースユニットの縦断面構成図である。

【図２】ベースユニットの下部部位のみを示す外観構成
図である。

【図３】ベースユニット下部の電源カプラ部分の拡大構
成図である。

【図４】図１のＡ−Ａ線断面構成図である。

【図５】図１のＢ−Ｂ線断面構成図である。

【図６】図１のＣ−Ｃ線断面構成図である。

【図７】図１のＤ−Ｄ線断面構成図である。

【図８】ベースユニット上端の蒸気窓周辺の拡大構成図
である。

【図９】ベースユニットの周辺に各厨房ユニットを配置
させた状態の配置構成図である。

【符号の説明】

Ｕ１ シンクテーブル Ｕ２ 調理テーブル Ｕ３ 冷蔵庫 １ ベースユニット ２ 本体部 ２ａ 蒸気窓 ３ 入力側接続部材 ４ 入力側電源プラグ ５ 固定カプラ １０ レール １１ａ，１１ｂ 電源カプラ １５ 出力側接続部 １６ 排水カプラ １７ 電源カプラ １８ 給水カプラ １９ 給湯カプラ ２０ 電気温水器 ２１ レンジ部 ２２ レール ２３ レンジテーブル ２４ 排気パイプ ２５ 食器乾燥器部 ２６ａ，２６ｂ 扉 ２７ ヒンジ ３１ 開閉蓋 ３２ 半透明傘 ３３ サブランプ ３４ メインランプ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 里村 悟 愛知県常滑市鯉江本町５丁目１番地 株式 会社イナックス内 (72)発明者 福室 晶 愛知県常滑市鯉江本町５丁目１番地 株式 会社イナックス内 (72)発明者 押川 眞 愛知県常滑市鯉江本町５丁目１番地 株式 会社イナックス内 (72)発明者 細川 清和 東京都千代田区神田司町２丁目３番地 株 式会社大林組東京本社内 (72)発明者 西川 隆夫 東京都千代田区神田司町２丁目３番地 株 式会社大林組東京本社内 (72)発明者 日吉 稔 東京都千代田区神田司町２丁目３番地 株 式会社大林組東京本社内 (72)発明者 挾間 裕子 東京都千代田区神田司町２丁目３番地 株 式会社大林組東京本社内

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 床面等に設置された給，排水管及び電力
   線に接続可能な入力側接続部材を備えるとともに、外部
   に給，排水，電力を供給可能な複数の出力側接続部材を
   備えたベースユニットと、 該ベースユニットの前記出力側接続部材にワンタッチで
   接続可能な接続部材をそれぞれ有する調理テーブル，シ
   ンクテーブル等の複数のユニットから構成される厨房機
   器。
2. 【請求項２】 前記ベースユニットには、電気温水器が
   内装されていることを特徴とする請求項１に記載の厨房
   機器。