JPH069861A - 熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

熱可塑性樹脂組成物

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JPH069861A
JPH069861A JP16613092A JP16613092A JPH069861A JP H069861 A JPH069861 A JP H069861A JP 16613092 A JP16613092 A JP 16613092A JP 16613092 A JP16613092 A JP 16613092A JP H069861 A JPH069861 A JP H069861A
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JP
Japan
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resin composition
thermoplastic resin
bis
glass fiber
hydroxyphenyl
Prior art date
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Pending
Application number
JP16613092A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuru Doteguchi
満 土手口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガラス繊維を補強材とする高強度、高剛性、
高靭性でしかも外観の優れた樹脂組成物の開発。 【構成】 本発明の樹脂組成物は、(A)ポリブチレン
テレフタレートで代表される芳香族ポリエステル15〜
47重量%、(B)ガラス繊維(平均繊維長/平均直径
の比が50以上のもの)50〜70重量%、及び(C)
ポリカーボネート3〜25重量%よりなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱可塑性樹脂組成物に
係わり、特に補強材として無機質繊維を含有し、高強度
であると同時に高剛性であり、靭性に優れ、かつ外観が
良好な熱可塑性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車、電気・電子機器あるいは
建材等の広範な分野で製品が指向されており、特に機械
部品や構造部品等の物性については、高強度であると同
時に高剛性であり、しかも成形品の表面性が重要なファ
クターとして要求されるようになってきた。
【0003】このような要請に応えるものとして、熱可
塑性樹脂にガラス繊維、炭素繊維、チタン酸カリウム等
のウイスカー、タルクや炭酸カルシウム等の粉末等を単
独または2種以上混合して配合することが行われてい
る。しかしながら、炭素繊維やチタン酸カリウム等のウ
イスカーはそれ自体が高価な材料であることから汎用工
業製品に使用するための材料としては不利である。ま
た、タルクや炭酸カルシウム等の粉末は、これをガラス
繊維と組み合わせて使用すると、成形品の外観は良いも
のの、ガラス繊維による強度の向上が阻害される傾向が
あり、さらにガラス繊維を大量に使用すると成形品の反
りが著しく大きくなり、外観も悪化するという問題があ
った。
【0004】本発明者らはポリブチレンテレフタレート
樹脂の強度および剛性を保持し、しかも、外観の改良に
ついて一層の向上を図るべく鋭意検討した結果、本発明
に至った。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者ら
は、かかる課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、ポ
リブチレンテレフタレートとガラス繊維との配合におい
て、ある特定量のポリカーボネートを添加することによ
り、強度および剛性、更には、外観が良好な成形品が得
られる熱可塑性樹脂組成物を見いだし、本発明に到達し
た。
【0006】従って、本発明の目的は高強度かつ高剛性
であって、しかも、外観の良好な成形品が得られる熱可
塑性樹脂組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)芳香族
ポリエステル15〜47重量%、(B)ガラス繊維50
〜70重量%、及び(C)ポリカーボネート3〜25重
量%を配合してなる熱可塑性樹脂組成物である。
【0008】本発明を以下に説明する。本発明に用いら
れる芳香族ポリエステル(A)は、芳香環を重合体の主
鎖中に有するポリエステルで、芳香族ジカルボン酸ある
いはそのエステル形成性誘導体と、ジオールあるいはそ
のエステル形成性誘導体とを主成分とする縮合反応によ
り得られる重合体または共重合体である。芳香族ジカル
ボン酸成分としては、例えば、テレフタル酸、イソフタ
ル酸などのベンゼン核を有するジカルボン酸、ナフタレ
ン―2,6―ジカルボン酸、ナフタレン―1,5―ジカ
ルボン酸、ナフタレン―2,7―ジカルボン酸などのナ
フタレン核を有するジカルボン酸あるいはそのエステル
形成性誘導体が挙げられる。
【0009】かかる芳香族ジカルボン酸あるいはそのエ
ステル形成性誘導体にかえて、酸成分20モル%以下の
芳香族ジカルボン酸以外のジカルボン酸、例えばアジピ
ン酸、セバシン酸またはこれらのエステル形成性誘導体
を使用することができる。
【0010】ジオール成分としては、例えばエチレング
リコール、テトラメチレングリコール、ヘキサメチレン
グリコール、ジエチレングリコール、シクロヘキサンジ
メタノールなどの脂肪族グリコール、1,4―ビスオキ
ソエトキシベンゼン、ビスフェノールAなどの芳香環を
有するジオールあるいはそのエステル形成性誘導体など
が適用できる。芳香族ポリエステルとしては、特にポリ
ブチレンテレフタレートが好ましい。
【0011】本発明で使用されるガラス繊維(B)は、
通常CaO、SiO2 およびAl23 を主成分とする
ものであり、CaOを10〜20重量%の範囲で、Si
2を50〜70重量%の範囲で、およびAl2 3
2〜15重量%の範囲でそれぞれ含んでいるものが好ま
しい。このガラス繊維は、樹脂の補強材として使用でき
るものであれば特に制限はなく、ロービングまたはチョ
ップドストランドのいずれであってもよく、また、表面
無処理のものであっても、ボランまたはシラン化合物で
繊維表面を処理したものであってもよい。
【0012】このガラス繊維としては、通常、平均繊維
長Lが1〜10mm、平均繊維径Dが10〜15μmであ
って、アスペクト比L/Dが50以上のものが使用され
る。このガラス繊維は、熱可塑性樹脂と混合する際に切
断されることがあり、樹脂組成物中で平均繊維長は、使
用するガラス繊維の長さや混合条件によっても異なる
が、元の長さの約20%程度になることがあり、コンパ
ウンドや成形品としての繊維長は0.2〜2mm、好まし
くは0.3〜1mmである。
【0013】次いで本発明で用いられるポリカーボネー
ト(C)は、2価のフェノール類と、ホスゲン、ハロゲ
ンホルメートまたはカーボネートエステルなどのカーボ
ネート前駆体とから製造される樹脂である。ここで2価
のフェノール類とは、ビスフェノールA、ヒドロキノ
ン、2,2―ビス(4―ヒドロキシフェニル)ペンタ
ン、2,4′―ジヒドロキシジフェニルメタン、ビス―
(2―ヒドロキシフェニル)メタン、ビス(4―ヒドロ
キシフェニル)メタン、ビス―(4―ヒドロキシ―5―
ニトロフェニル)メタン、1,1―ビス―(4―ヒドロ
キシフェニル)エタン、3,3―ビス―(4―ヒドロキ
シフェニル)ペンタン、2,2′―ジヒドロキシジフェ
ニル、4,4′―ジヒドロキシジフェニル、2,6―ジ
ヒドロキシナフタレン、ビス―(4―ヒドロキシフェニ
ル)スルフォン、ビス―(3,5―ジエチル―4―ヒド
ロキシフェニル)スルフォン、2,2―ジヒドロキシジ
フェニルスルフォン、5′―クロロ―2,4′―ジヒド
ロキシジフェニルスルフォン、5′―クロロ―2,4′
―ジヒドロキシジフェニルスルフォン、ビス―(4―ヒ
ドロキシフェニル)ジフェニルエーテル、4,4′―ジ
ヒドロキシ―3,3′―ジクロロジフェニルエーテル、
4,4′―ジヒドロキシ―2,5―ジクロロジフェニル
エーテル、ビス―(4―ジヒドロキシ―5―プロピルフ
ェニル)メタン、ビス―(4―ジヒドロキシ―2,6―
ジメチル―3―メトキシフェニル)メタン、1,1―ビ
ス―(4―ヒドロキシ―2―エチルフェニル)エタン、
2、2―ビス―(3―フェニル―4―ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、ビス―(4―ヒドロキシフェニル)シク
ロヘキシルメタン、および2,2―ビス―(4―ヒドロ
キシフェニル)―1―フェニルプロパンなどである。
【0014】これらのうち、2価のフェノール類として
ビスフェノールA、またカーボネート前駆体としてホス
ゲンを用いる樹脂が好ましい。
【0015】上記ガラス繊維を含有する例えばポリブチ
レンテレフタレートとポリカーボネートとからなる樹脂
組成物の調製は、前述した配合割合の範囲内で各樹脂成
分および繊維状補強材を配合し、適宜な条件でブレンダ
ー等を用いて常法により均一に混合することによってな
される。
【0016】また、このようにして調製された樹脂組成
物は、通常の押出成形や射出成形等により所望の製品に
成形される。
【0017】なお、組成物の調製に際して、熱可塑性樹
脂の通常添加して使用される難燃剤、着色剤、可塑剤、
安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、架橋剤、分散剤、
その他の添加剤、不飽和カルボン酸系共重合体等の改質
剤、無機充填剤を添加してもよい。
【0018】
【実施例】以下、実施例および比較例に基いて本発明を
具体的に説明する。
【0019】
【実施例1〜3、比較例1〜4】固有粘度0.70dl
/gのポリブチレンテレフタレート、ガラス繊維(日本
電気ガラス(株)3mmチョップドストランド)、および
ポリカーボネート(帝人化成(株)パンライトL―12
25)を表1に示したように所定量混合し、この混合物
を同方向二軸押出機(日本製鋼所(株)TEX―44)
を用いて、シリンダー温度260℃、スクリュー回転数
120rpmの条件で押出し、ペレタイザーでカットし
ペレットを得た。
【0020】このペレットをシリンダー温度270℃、
射出圧力800kg/cm2 、冷却時間15秒および全サイ
クル25秒の成形条件で試験片を成形し、ASTM D
―790に準じ曲げ強度および曲げ弾性率を測定し、そ
れらの結果を表1に示した。
【0021】
【表1】
【0022】表1から、ポリブチレンテレフタレートに
ガラス繊維のみを配合した場合に比べ、特定量のポリカ
ーボネートを添加することにより曲げ弾性率および表面
外観性が良好となることが判った。
【0023】
【発明の効果】本発明の熱可塑性樹脂組成物は、高強度
かつ高剛性であって、しかも外観が良好な成形品が得ら
れる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)芳香族ポリエステル15〜47重
    量%、(B)ガラス繊維50〜70重量%、及び(C)
    ポリカーボネート3〜25重量%を配合してなる熱可塑
    性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 (A)成分がポリブチレンテレフタレー
    トである請求項1記載の熱可塑性樹脂組成物。
JP16613092A 1992-06-24 1992-06-24 熱可塑性樹脂組成物 Pending JPH069861A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009150833A1 (ja) * 2008-06-11 2009-12-17 ウィンテックポリマー株式会社 ポリブチレンテレフタレート樹脂組成物及び成形品
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