JPH069839A - 帯電防止性能を有する透明樹脂組成物 - Google Patents
帯電防止性能を有する透明樹脂組成物Info
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- JPH069839A JPH069839A JP19336992A JP19336992A JPH069839A JP H069839 A JPH069839 A JP H069839A JP 19336992 A JP19336992 A JP 19336992A JP 19336992 A JP19336992 A JP 19336992A JP H069839 A JPH069839 A JP H069839A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 スチレン単位100〜20重量%、メタクリ
ル酸メチル単位0〜80重量%、アクリロニトリル単位
0〜80重量%、及びこれらと共重合可能な単量体0〜
20重量%よりなる透明性を有する樹脂組成物100重
量部に、グリセリンモノ脂肪酸エステル0.5〜6.0
重量部、特定の燐化合物0.05〜4.0重量部をブレ
ンドする。 【効果】 本発明の透明樹脂組成物は、帯電半減期が短
く、表面固有抵抗が低いことから、得られた成形品は塵
等の汚れで外観を損なうことがない。本発明の組成物は
この様な利点を有することから、ルーバー等の照明用器
具、電子機器のカバーや部品、メーターカバー等の分野
に好適に用いられる。
ル酸メチル単位0〜80重量%、アクリロニトリル単位
0〜80重量%、及びこれらと共重合可能な単量体0〜
20重量%よりなる透明性を有する樹脂組成物100重
量部に、グリセリンモノ脂肪酸エステル0.5〜6.0
重量部、特定の燐化合物0.05〜4.0重量部をブレ
ンドする。 【効果】 本発明の透明樹脂組成物は、帯電半減期が短
く、表面固有抵抗が低いことから、得られた成形品は塵
等の汚れで外観を損なうことがない。本発明の組成物は
この様な利点を有することから、ルーバー等の照明用器
具、電子機器のカバーや部品、メーターカバー等の分野
に好適に用いられる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は優れた帯電防止性能を有
する透明な樹脂組成物に関する。
する透明な樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】多くの透明樹脂組成物は強い帯電性を有
しているため、接触または摩擦等で誘起された静電気は
逃散消失しにくい。そのため使用中の樹脂表面は汚れや
すく、美しい外観を損なう結果となっている。この欠点
を是正すべく、界面活性剤を主に用いる添加練り込型と
シリコン系化合物を主に用いる表面塗布型など種々の検
討が進められている。しかし現在のところ添加練り込型
については透明性を損なうことなく十分な効果は得られ
ていない。また、表面塗布型においてもある程度の効果
は期待できるが、コスト的に不利な面が有るため一般的
には採用しがたい。
しているため、接触または摩擦等で誘起された静電気は
逃散消失しにくい。そのため使用中の樹脂表面は汚れや
すく、美しい外観を損なう結果となっている。この欠点
を是正すべく、界面活性剤を主に用いる添加練り込型と
シリコン系化合物を主に用いる表面塗布型など種々の検
討が進められている。しかし現在のところ添加練り込型
については透明性を損なうことなく十分な効果は得られ
ていない。また、表面塗布型においてもある程度の効果
は期待できるが、コスト的に不利な面が有るため一般的
には採用しがたい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、優れた帯電防止効果を有する透明な樹脂組成物を提
供することにある。
は、優れた帯電防止効果を有する透明な樹脂組成物を提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者らはこ
れらの問題点を鋭意検討した結果本発明に到達したもの
で、特定のグリセリンモノ脂肪酸エステルと特定の燐化
合物、もしくはさらにポリアルキレングリコールを特定
の樹脂組成物に添加すことにより優れた帯電防止効果が
得られ、透明性を保持することを見出し、本発明を完成
するに到った。
れらの問題点を鋭意検討した結果本発明に到達したもの
で、特定のグリセリンモノ脂肪酸エステルと特定の燐化
合物、もしくはさらにポリアルキレングリコールを特定
の樹脂組成物に添加すことにより優れた帯電防止効果が
得られ、透明性を保持することを見出し、本発明を完成
するに到った。
【0005】即ち本発明の要旨とするところは、スチレ
ン単位100〜20重量%、メタクリル酸メチル単位0
〜80重量%、アクリロニトリル単位0〜80重量%、
及びこれらと共重合可能な単量体0〜20重量%よりな
る透明性を有する樹脂組成物100重量部に、グリセリ
ンモノ脂肪酸エステル0.5〜6.0重量部、式(1)
ン単位100〜20重量%、メタクリル酸メチル単位0
〜80重量%、アクリロニトリル単位0〜80重量%、
及びこれらと共重合可能な単量体0〜20重量%よりな
る透明性を有する樹脂組成物100重量部に、グリセリ
ンモノ脂肪酸エステル0.5〜6.0重量部、式(1)
【0006】
【化2】 (式中R1,R2及びR3は炭素数6〜22のアルキル
基、もしくはアリール基である)で示される燐化合物
0.05〜4.0重量部をブレンドしてなる帯電防止性
能を有する透明樹脂組成物、または、それにさらにポリ
アルキレングリコール0.5〜5.0重量部をブレンド
してなる帯電防止性能を有する透明樹脂組成物によって
各々達成される。
基、もしくはアリール基である)で示される燐化合物
0.05〜4.0重量部をブレンドしてなる帯電防止性
能を有する透明樹脂組成物、または、それにさらにポリ
アルキレングリコール0.5〜5.0重量部をブレンド
してなる帯電防止性能を有する透明樹脂組成物によって
各々達成される。
【0007】以下、本発明を詳細に説明する。
【0008】本発明に用いられる樹脂組成物は、スチレ
ン単位100〜20重量%、メタクリル酸メチル単位0
〜80重量%、アクリロニトリル単位0〜80重量%、
及びこれらと共重合可能な単量体0〜20重量%よりな
る透明性を有する樹脂組成物である。共重合可能な単量
体は、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、
アクリル酸ブチル等のアクリル酸エステル類、メタクリ
ル酸エチル、メタクリル酸シクロヘキシル等のメタクリ
ル酸エステル類、シクロヘキシルマレイミド等のマレイ
ミド化合物、メタクリロニトリル、ビニルトルエン等の
ビニル化合物等が挙げられる。これらは公知の重合技術
である(連続)塊状重合、懸濁重合、乳化重合、溶液重
合のいずれかの方法で重合してもよい。
ン単位100〜20重量%、メタクリル酸メチル単位0
〜80重量%、アクリロニトリル単位0〜80重量%、
及びこれらと共重合可能な単量体0〜20重量%よりな
る透明性を有する樹脂組成物である。共重合可能な単量
体は、例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、
アクリル酸ブチル等のアクリル酸エステル類、メタクリ
ル酸エチル、メタクリル酸シクロヘキシル等のメタクリ
ル酸エステル類、シクロヘキシルマレイミド等のマレイ
ミド化合物、メタクリロニトリル、ビニルトルエン等の
ビニル化合物等が挙げられる。これらは公知の重合技術
である(連続)塊状重合、懸濁重合、乳化重合、溶液重
合のいずれかの方法で重合してもよい。
【0009】本発明のグリセリンモノ脂肪酸エステルと
して例えば、グリセリンモノステアレート、グリセリン
モノカプレート、グリセリンモノラウレート、グリセリ
ンモノパルミテート、グリセリンモノベヘネートなどが
挙げられる。特に好ましいグリセリンモノ脂肪酸エステ
ルとしては、グリセリンモノステアレート、グリセリン
モノベヘネートである。これらのグリセリンモノ脂肪酸
エステルの好適な添加量は、透明樹脂組成物100重量
部に対し、グリセリンモノ脂肪酸エステルは0.5〜
6.0重量部、好ましくは1.0〜5.0重量部であ
る。添加量が6.0重量部を越えた場合、成形中に金型
表面を汚したり、成形後にブリードが発生し外観を損な
ったりするなどの問題があり好ましくない。添加量が
0.5重量部未満の場合は、十分な帯電防止効果が得ら
れない。
して例えば、グリセリンモノステアレート、グリセリン
モノカプレート、グリセリンモノラウレート、グリセリ
ンモノパルミテート、グリセリンモノベヘネートなどが
挙げられる。特に好ましいグリセリンモノ脂肪酸エステ
ルとしては、グリセリンモノステアレート、グリセリン
モノベヘネートである。これらのグリセリンモノ脂肪酸
エステルの好適な添加量は、透明樹脂組成物100重量
部に対し、グリセリンモノ脂肪酸エステルは0.5〜
6.0重量部、好ましくは1.0〜5.0重量部であ
る。添加量が6.0重量部を越えた場合、成形中に金型
表面を汚したり、成形後にブリードが発生し外観を損な
ったりするなどの問題があり好ましくない。添加量が
0.5重量部未満の場合は、十分な帯電防止効果が得ら
れない。
【0010】また、本発明に用いられる燐化合物は、ト
リブチルホスファイト、トリイソオクチルホスファイ
ト、トリベンジルホスファイト、トリフェニルホスファ
イト、フェニルジデシルホスファイト、ジフェニルイソ
デシルホスファイト、トリスノニルフェニルホスファイ
ト、トリデシルホスファイト、トリステアリルホスファ
イト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイ
トなどが挙げられる。特に好ましい燐化合物としては、
トリデシルホスファイト、トリステアリルホスファイ
ト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト
である。燐化合物の添加量は0.05〜4.0重量部で
あり、好ましくは1.0〜3.0重量部である。燐化合
物の添加量が4.0重量部を越えた場合は金型に付着
し、成形品を汚すなどの外観上の欠点が発生し好ましく
ない。添加量が0.05重量部未満の場合は、十分な帯
電防止効果が得られず好ましくない。
リブチルホスファイト、トリイソオクチルホスファイ
ト、トリベンジルホスファイト、トリフェニルホスファ
イト、フェニルジデシルホスファイト、ジフェニルイソ
デシルホスファイト、トリスノニルフェニルホスファイ
ト、トリデシルホスファイト、トリステアリルホスファ
イト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイ
トなどが挙げられる。特に好ましい燐化合物としては、
トリデシルホスファイト、トリステアリルホスファイ
ト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト
である。燐化合物の添加量は0.05〜4.0重量部で
あり、好ましくは1.0〜3.0重量部である。燐化合
物の添加量が4.0重量部を越えた場合は金型に付着
し、成形品を汚すなどの外観上の欠点が発生し好ましく
ない。添加量が0.05重量部未満の場合は、十分な帯
電防止効果が得られず好ましくない。
【0011】本発明に用いるポリアルキレングリコール
は、グリセリンモノ脂肪酸エステル及び燐化合物と併用
することによって、グリセリンモノ脂肪酸エステルと燐
化合物の併用より更に効果的に帯電防止性能を発現す
る。例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコールが挙げられる。これらの分子量は200〜1
500、より好ましくは300〜1000である。分子
量が200未満の場合は、樹脂との相溶性が悪くブリー
ドし易く、1500を越えた場合は帯電防止効果が低
く、好ましくない。これらのポリアルキレングリコール
の添加量は0.5〜5.0重量部であり、好ましくは
1.0〜4.0重量部である。添加量が5.0重量部を
越えた場合は、ブリードを発生するため好ましくない。
は、グリセリンモノ脂肪酸エステル及び燐化合物と併用
することによって、グリセリンモノ脂肪酸エステルと燐
化合物の併用より更に効果的に帯電防止性能を発現す
る。例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコールが挙げられる。これらの分子量は200〜1
500、より好ましくは300〜1000である。分子
量が200未満の場合は、樹脂との相溶性が悪くブリー
ドし易く、1500を越えた場合は帯電防止効果が低
く、好ましくない。これらのポリアルキレングリコール
の添加量は0.5〜5.0重量部であり、好ましくは
1.0〜4.0重量部である。添加量が5.0重量部を
越えた場合は、ブリードを発生するため好ましくない。
【0012】本発明の帯電防止性能を有する透明樹脂組
成物の製造方法としては、グリセリンモノ脂肪酸エステ
ル、燐化合物、もしくは更にポリアルキレングリコール
と透明樹脂組成物を、ブラベンダー、ヘンシェルミキサ
ー、タンブラー等の通常用いる混合機で混合し、押出機
で混練してペレットやシートにしたり、混合物やペレッ
ト等を、射出成形機や圧縮成形機または押出成形機の様
な成形加工機で成形品にする方法などを挙げることがで
き、特に制限はない。
成物の製造方法としては、グリセリンモノ脂肪酸エステ
ル、燐化合物、もしくは更にポリアルキレングリコール
と透明樹脂組成物を、ブラベンダー、ヘンシェルミキサ
ー、タンブラー等の通常用いる混合機で混合し、押出機
で混練してペレットやシートにしたり、混合物やペレッ
ト等を、射出成形機や圧縮成形機または押出成形機の様
な成形加工機で成形品にする方法などを挙げることがで
き、特に制限はない。
【0013】本発明を実施する際に、必要に応じて紫外
線吸収剤、熱安定剤、酸化防止剤、滑剤、離型剤、染顔
料などの添加剤を加えることができ、重合時、混合時、
溶融混練時等のいずれでもよい。
線吸収剤、熱安定剤、酸化防止剤、滑剤、離型剤、染顔
料などの添加剤を加えることができ、重合時、混合時、
溶融混練時等のいずれでもよい。
【0014】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明する
が、これにより本発明の内容が限定されるものではな
い。尚、実施例における帯電防止性能は以下の方法によ
り実施した。
が、これにより本発明の内容が限定されるものではな
い。尚、実施例における帯電防止性能は以下の方法によ
り実施した。
【0015】1.帯電圧、半減期 :オネストメータS
−4104(宍戸商会) 2.表面固有抵抗 :表面固有抵抗計TR−8601
(タケダ理研) 実施例1 スチレン単位100重量%よりなる透明樹脂100重量
部に、グリセリンモノステアレート(株)花王製エキセ
ルT−95)4.0重量部、トリステアリルホスファイ
ト(城北化学工業(株)製JP−318E)2.0重量
部をヘンシェルミキサーにて混合し、シリンダー径40
mmの押出機(中谷機械製)でペレット化した。このペ
レットを射出成形機(日本製鋼製N70A型)に、平板
金型(200L×70W ×3t(mm))を取り付け、シリンダー温
度240℃、金型温度50℃で成形した。成形した平板
の帯電圧、半減期、表面固有抵抗を測定した結果、最大
帯電圧は400V、半減期は4.2秒、表面固有抵抗は
72×1012Ωで、良好な帯電防止性能を示した。
−4104(宍戸商会) 2.表面固有抵抗 :表面固有抵抗計TR−8601
(タケダ理研) 実施例1 スチレン単位100重量%よりなる透明樹脂100重量
部に、グリセリンモノステアレート(株)花王製エキセ
ルT−95)4.0重量部、トリステアリルホスファイ
ト(城北化学工業(株)製JP−318E)2.0重量
部をヘンシェルミキサーにて混合し、シリンダー径40
mmの押出機(中谷機械製)でペレット化した。このペ
レットを射出成形機(日本製鋼製N70A型)に、平板
金型(200L×70W ×3t(mm))を取り付け、シリンダー温
度240℃、金型温度50℃で成形した。成形した平板
の帯電圧、半減期、表面固有抵抗を測定した結果、最大
帯電圧は400V、半減期は4.2秒、表面固有抵抗は
72×1012Ωで、良好な帯電防止性能を示した。
【0016】実施例2 スチレン単位100重量%よりなる透明樹脂100重量
部に、グリセリンモノステアレート(株)花王製エキセ
ルT−95)4.0重量部、トリステアリルホスファイ
ト(城北化学工業(株)製JP−318E)2.0重量
部、分子量300のポリエチレングリコール2.0重量
部を実施例1と同様の方法でペレット化した。このペレ
ットを実施例1と同様の方法で評価した。成形した平板
の帯電圧、半減期、表面固有抵抗を測定した結果、最大
帯電圧は380V、半減期は3.2秒、表面固有抵抗は
56×1012Ωで、非常に良好な帯電防止性能を示し
た。
部に、グリセリンモノステアレート(株)花王製エキセ
ルT−95)4.0重量部、トリステアリルホスファイ
ト(城北化学工業(株)製JP−318E)2.0重量
部、分子量300のポリエチレングリコール2.0重量
部を実施例1と同様の方法でペレット化した。このペレ
ットを実施例1と同様の方法で評価した。成形した平板
の帯電圧、半減期、表面固有抵抗を測定した結果、最大
帯電圧は380V、半減期は3.2秒、表面固有抵抗は
56×1012Ωで、非常に良好な帯電防止性能を示し
た。
【0017】比較例1 スチレン単位100重量%よりなる透明樹脂100重量
部に、グリセリンモノステアレート(株)花王製エキセ
ルT−95)8.0重量部、トリステアリルホスファイ
ト(城北化学工業(株)製JP−318E)2.0重量
部、分子量1000のポリエチレングリコール6重量部
を実施例1と同様の方法でペレット化した。このペレッ
トを実施例1と同様の方法で評価した。成形した平板の
帯電圧、半減期、表面固有抵抗を測定した結果、最大帯
電圧は380V、半減期は2.2秒、表面固有抵抗は3
8×1012Ωで、帯電防止性能は高いが、添加剤が成形
品表面にブリードし、外観が著しく損なわれている。
部に、グリセリンモノステアレート(株)花王製エキセ
ルT−95)8.0重量部、トリステアリルホスファイ
ト(城北化学工業(株)製JP−318E)2.0重量
部、分子量1000のポリエチレングリコール6重量部
を実施例1と同様の方法でペレット化した。このペレッ
トを実施例1と同様の方法で評価した。成形した平板の
帯電圧、半減期、表面固有抵抗を測定した結果、最大帯
電圧は380V、半減期は2.2秒、表面固有抵抗は3
8×1012Ωで、帯電防止性能は高いが、添加剤が成形
品表面にブリードし、外観が著しく損なわれている。
【0018】実施例3〜5,比較例2,3 表1に示した組成の樹脂に、表1に示した割合のグリセ
リンモノ脂肪酸エステル、燐化合物、ポリアルキレング
リコールを混合し、その混合物を実施例1と同様の方法
でペレット化、成形及び評価を行なった。表1に示した
ように各添加物を混合した試料は最大帯電圧が低く、半
減期、表面固有抵抗も良好な結果であった。
リンモノ脂肪酸エステル、燐化合物、ポリアルキレング
リコールを混合し、その混合物を実施例1と同様の方法
でペレット化、成形及び評価を行なった。表1に示した
ように各添加物を混合した試料は最大帯電圧が低く、半
減期、表面固有抵抗も良好な結果であった。
【0019】
【表1】 表中の略号は以下の通りである。
【0020】St :スチレン MMA :メタクリル酸メチル AN :アクリロニトリル MA :アクリル酸メチル CHMI:シクロヘキシルマレイミド BM :グリセリンモノベヘネート PM :グリセリンモノパルミテート SM :グリセリンモノステアレート DP :トリデシルホスファイト SP :トリステアリルホスファイト 3E :ポリエチレングリコール 分子量 300 10E :ポリエチレングリコール 分子量 10
00 10P :ポリプロピレングリコール 分子量 10
00
00 10P :ポリプロピレングリコール 分子量 10
00
【0021】
【発明の効果】以上述べてきたように本発明の透明樹脂
組成物は、帯電半減期が短く、表面固有抵抗が低いこと
から、得られた成形品は塵等の汚れで外観を損なうこと
がない。 本発明の組成物はこの様な利点を有すること
から、ルーバー等の照明用器具、電子機器のカバーや部
品、メーターカバー等の分野に好適に用いられる。
組成物は、帯電半減期が短く、表面固有抵抗が低いこと
から、得られた成形品は塵等の汚れで外観を損なうこと
がない。 本発明の組成物はこの様な利点を有すること
から、ルーバー等の照明用器具、電子機器のカバーや部
品、メーターカバー等の分野に好適に用いられる。
Claims (2)
- 【請求項1】 スチレン単位100〜20重量%、メタ
クリル酸メチル単位0〜80重量%、アクリロニトリル
単位0〜80重量%、及びこれらと共重合可能な単量体
0〜20重量%よりなる透明性を有する樹脂組成物10
0重量部に、グリセリンモノ脂肪酸エステル0.5〜
6.0重量部、一般式(1) 【化1】 (式中R1,R2及びR3は炭素数6〜22のアルキル
基、もしくはアリール基である)で示される燐化合物
0.05〜4.0重量部をブレンドしてなる帯電防止性
能を有する透明樹脂組成物。 - 【請求項2】 請求項1に記載の組成物に、さらにポリ
アルキレングリコール0.5〜5.0重量部をブレンド
してなる帯電防止性能を有する透明樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19336992A JPH069839A (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | 帯電防止性能を有する透明樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19336992A JPH069839A (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | 帯電防止性能を有する透明樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH069839A true JPH069839A (ja) | 1994-01-18 |
Family
ID=16306770
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19336992A Pending JPH069839A (ja) | 1992-06-26 | 1992-06-26 | 帯電防止性能を有する透明樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH069839A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016169282A (ja) * | 2015-03-12 | 2016-09-23 | 旭化成株式会社 | メタクリル系樹脂組成物 |
JP2017061697A (ja) * | 2011-12-20 | 2017-03-30 | 東洋スチレン株式会社 | 光学用スチレン系樹脂組成物 |
-
1992
- 1992-06-26 JP JP19336992A patent/JPH069839A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017061697A (ja) * | 2011-12-20 | 2017-03-30 | 東洋スチレン株式会社 | 光学用スチレン系樹脂組成物 |
JP2017078172A (ja) * | 2011-12-20 | 2017-04-27 | 東洋スチレン株式会社 | 光学用スチレン系樹脂組成物 |
JP2016169282A (ja) * | 2015-03-12 | 2016-09-23 | 旭化成株式会社 | メタクリル系樹脂組成物 |
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