JPH0697847A - Fmプロセッサ - Google Patents

Fmプロセッサ

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JPH0697847A
JPH0697847A JP26924992A JP26924992A JPH0697847A JP H0697847 A JPH0697847 A JP H0697847A JP 26924992 A JP26924992 A JP 26924992A JP 26924992 A JP26924992 A JP 26924992A JP H0697847 A JPH0697847 A JP H0697847A
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Tomoyuki Katayama
友幸 片山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 受信希望信号及び希望外信号のレベルや周波
数の関係に応じて受信希望信号を良好に受信できるAG
Cを選択する。 【構成】 アンテナで受信した複数のFM放送信号のレ
ベルを可変減衰器44で減衰させ、これらFM放送信号の
うち受信希望信号を通過させる通過帯域に可変された可
変型帯域通過フィルタ46の出力と、所定の周波数の局部
発振信号をミキサー52で混合し、このミキサー52の出力
のうち、所望の周波数の中間周波信号を通過帯域固定の
帯域通過フィルタ58で選択する。フィルタ46の出力をRF
−AGC 検波回路100 で検波し、フィルタ58の出力をIF−
AGC 検波回路68で検波し、切換スイッチ102 を介して、
両AGC 検波回路68または100 出力のうち一方が、AGC 制
御回路70に供給され、AGC 制御回路70は、両AGC 検波回
路68または100 出力のうち供給されたものに応じて可変
減衰器44の減衰量を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば共同聴視施設の
ヘッドエンドに設けられ、アンテナで受信したFM放送
信号の周波数を所望の周波数に変換するFMプロセッサ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、共同聴視施設のヘッドエンドとし
ては、例えば図7に示すようなものがある。このヘッド
エンドでは、FM放送受信用のアンテナ2で受信した、
例えば76MHz乃至90MHzの範囲内の複数のFM
放送信号を2分配器4を介してFMプロセッサ6、8に
供給する。FMプロセッサ6では、入力された複数のF
M放送信号のうち予め定めた周波数f1のものを選択
し、これを76MHz乃至90MHzの範囲内で予め定
めた別の周波数f1vに変換し、混合部10に供給す
る。FMプロセッサ8でも、入力された複数のFM放送
信号のうち、FMプロセッサ6で選択されたものとは別
の周波数f2のものを選択し、これをFMプロセッサ6
での変換周波数とは別の、76MHz乃至90MHzの
範囲内の周波数f2vに変換し、混合部10に供給す
る。
【0003】また、テレビジョン放送受信用のアンテナ
12で受信された複数のテレビジョン放送信号は、4分
配器14を介して各テレビプロセッサ16、18、2
0、22に供給される。テレビプロセッサ16では、複
数のテレビジョン放送信号のうち予め定めた周波数f3
のものを選択し、これを予め定めた別の周波数f3vに
変換し、混合部10に供給する。他のテレビプロセッサ
18乃至22でも、同様にそれぞれf4、f5、f6の
周波数のテレビジョン放送信号を選択し、これらをそれ
ぞれf4v、f5v、f6vに周波数変換し、混合部1
0に供給する。
【0004】また、衛星放送受信用のアンテナ24で受
信され、図示しないコンバータで中間周波信号に周波数
変換された複数の衛星放送信号は、2分配器26を介し
て衛星放送受信機28、30に供給される。衛星放送受
信機28は、衛星放送信号f7を、同30は衛星放送信
号f8をそれぞれ選択して、ベースバンド信号に復調し
て、テレビジョン信号変調器(TV変調器)32、34
に供給する。TV変調器32では、f7に基づくベース
バンド信号で周波数f7vの搬送波を変調し、TV変調
器34では、f8に基づくベースバンド信号で周波数f
8vの搬送波を変調し、これら変調信号は混合部10に
供給される。
【0005】また、ビデオテープレコーダまたはテレビ
カメラ36からの自主放送用のベースバンド信号がTV
変調器38に供給され、このベースバンド信号で周波数
f9vの搬送波を変調し、混合部10に供給する。
【0006】混合部10は、各FMプロセッサ6、8、
テレビプロセッサ16乃至22、各TV変調器32、3
4、38の出力信号を混合して、共同聴視施設のエリア
内に設けられた幹線に供給する。なお、FMプロセッ
サ、テレビプロセッサ、衛星放送受信機、ビデオテープ
レコーダまたはテレビカメラ、TV変調器の台数は、こ
の共同聴視施設の設置場所において受信できるFM放送
信号、テレビジョン放送信号、衛星放送の数等や、自主
放送をしようとする数等に応じて変更される。
【0007】FMプロセッサ6は、例えば図8に示すよ
うに構成されている。即ち、入力端子40に2分配器4
から供給された複数のFM放送信号は、高周波増幅器4
2で増幅された後、可変減衰器44を介して可変型帯域
通過フィルタ46に供給される。この可変型帯域通過フ
ィルタ46は、FMプロセッサ6で受信しようとするF
M放送信号f1を通過させることができる通過帯域に調
整されている。
【0008】この可変型帯域通過フィルタ46の出力信
号は、高周波増幅器48、50を介してミキサー52に
供給される。このミキサー52には、第1局部発振回路
54から、f1を10.7MHzの中間周波信号に変換
するのに必要な周波数に調整された第1局部発振信号
(f1が76MHz乃至90MHzであるので、この周
波数は65.3乃至79.3MHzの範囲内の周波数で
ある。)が供給され、f1が10.7MHzの中間周波
信号に変換される。
【0009】このミキサー52の出力信号は、高周波増
幅器56で増幅された後、固定型帯域通過フィルタ(B
PF)58に供給され、10.7MHzの中間周波信号
のみが選択される。ここまでの構成が、第1周波数変換
部である。
【0010】この10.7MHzの中間周波信号は、高
周波増幅器60で増幅された後、第2周波数変換部62
において、50MHzの周波数に変換される。これは、
このFMプロセッサ、例えばFMプロセッサ6の出力信
号からスプリアスが発生するのを防止するためである。
【0011】この第2周波数変換部62の50MHzの
出力信号は、第3周波数変換部64に供給され、ここで
76乃至90MHzの範囲内の任意の周波数f1vに変
換されて、出力端子66から混合部10に供給される。
【0012】また、固定型帯域通過フィルタ58の1
0.7MHzの中間周波信号は、IF−AGC検波回路
68で検波され、AGC制御回路70に供給される。A
GC制御回路70は、10.7MHzの中間周波信号の
レベルが予め定めた一定レベルとなるように、可変減衰
器44の減衰量を調整する。
【0013】なお、FMプロセッサ8も、同一に構成さ
れており、可変型帯域通過フィルタ46の通過帯域や、
第1局部発振回路54の第1局部発振信号の周波数が、
受信しようとするFM放送信号の周波数の相違によっ
て、FMプロセッサ6と異なるだけである。
【0014】このようなFMプロセッサでは、可変型帯
域通過フィルタ46は、イメージ妨害の抑圧や、希望外
信号の減衰を目的として使用されているが、FMプロセ
ッサがどのような周波数の信号でも受信できるようにす
るため、図9(a)に矢印で示すように、通過帯域が可
変できるようにされている。そのため、受信希望のFM
放送信号だけを通過させられるような挟帯域のものとす
ることができず、図9(b)に示すように、受信希望信
号Dに近接して希望外信号U1乃至U4が存在する場
合、同図(c)に示すように、この可変型帯域通過フィ
ルタ46の出力には、希望外信号U1乃至U4が現れ、
これらもミキサー52に供給され、ミキサー52から1
0.7MHz以外の希望外の中間周波信号も発生するこ
とになる。
【0015】一方、固定型帯域通過フィルタ58は、通
過させる周波数が10.7MHzと一定であるので、図
10(a)に示すように比較的挟帯域とすることがで
き、同図(b)に示すように、希望の中間周波信号IF
1以外に、希望外の中間周波信号IF2、IF3がミキ
サー52から発生していても、この固定型帯域通過フィ
ルタ58の出力としては、同図(c)に示すように希望
の中間周波信号IF1のみが出力される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】このようなFMプロセ
ッサでは、固定型帯域通過フィルタ58の出力である中
間周波信号を検波し、この検波出力に基づいて自動利得
制御を行っている。即ちIF−AGCを行っている。従
って、例えば図11(a)に示すように、受信希望信号
D1が希望外の信号U1、U2よりもレベルが低い場
合、低いレベルである受信希望信号D1がミキサー52
に適切入力として入力されるようにレベルを大きくする
IF−AGCが働くが、これに応じて元々レベルの大き
かった希望外信号のレベルも大きくされる。
【0017】しかし、上述したように可変型帯域通過フ
ィルタ46で完全に希望外信号を除去できないので、レ
ベルを大きくされた希望外信号も、ミキサー52に供給
される。その結果、同図(b)に点線で示すようにミキ
サー52において歪みが発生し、これら歪みのうち、周
波数が受信希望信号の帯域内に発生したものは、同図
(c)に点線で示すように、固定型帯域通過フィルタ5
8によっても除去することができず、受信希望信号の受
信に影響を与えるという問題点があった。
【0018】通常、希望受信信号のレベルが、希望外信
号のレベルよりも小さくなることがないように、各FM
放送局の周波数割当がサービスエリア別に分けて設定し
てあるが、共同聴視施設のヘッドエンドのFMプロセッ
サでは、この共同聴視施設の設置場所をサービスエリア
としないFM放送信号の受信を希望されることがあり、
このような場合に、上記のような問題点が生じる。
【0019】上記のような問題点は、IF−AGCに代
えて、RF−AGCを使用すると改善される。しかし、
常にRF−AGCを使用するように構成した場合、AG
Cは、受信希望信号と希望外信号とのレベルの和に基づ
いて、この和がミキサー52での最適入力レベルを超え
ないように制御するので、受信希望信号のレベルが、希
望外受信信号のレベルよりも低い場合には、受信希望信
号のミキサー52への入力レベルが、ミキサー52の最
適入力レベルよりも下がることになり、C/N比を悪化
させる。
【0020】FMプロセッサは、汎用性のあるものであ
るから、受信希望信号のレベルが希望外信号のレベルよ
り大きい状態で使用する場合も、小さい状態で使用する
場合もある。従って、AGCをRF−AGCに固定する
ことができない。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の問題点
を解決するためになされたもので、アンテナで受信され
た複数のFM放送信号のうち所望のものを通過させるよ
うに通過帯域が可変される可変型帯域通過フィルタと、
上記各FM放送信号のレベルを制御信号に応じて調整す
るレベル調整手段とを、具備する信号通過及びレベル調
整手段と、この信号通過及びレベル調整手段の出力と所
定の周波数の局部発振信号とを混合するミキサーと、こ
のミキサーの出力のうち所望の周波数の中間周波信号を
選択する通過帯域固定の帯域通過フィルタとを、具備す
るFMプロセッサにおいて、上記信号通過及びレベル調
整手段の出力を検波する第1の高周波検波手段と、上記
通過帯域固定の帯域通過フィルタの出力を検波する第2
の中間周波検波手段と、第1及び第2の検波手段の出力
のうち一方を選択する信号選択手段と、この信号選択手
段で選択された信号に応じた上記制御信号を上記レベル
調整手段に供給する制御手段と、を設けたものである。
【0022】
【作用】本発明によれば、選択手段によって、第1また
は第2の検波手段の出力信号のいずれかが選択されて、
制御手段に供給され、制御手段がレベル調整手段を制御
する。即ち、本発明では、第1の検波手段の出力に基づ
くRF−AGCと、第2の検波手段の出力に基づくIF
−AGCとに、任意に切換可能である。
【0023】
【実施例】本実施例のFMプロセッサは、図7に示した
FMプロセッサ6、8と同様に、共同聴視施設のヘッド
エンドに使用されるもので、図8に示したFMプロセッ
サ6と同等部分には同一符号を付して、説明を省略す
る。
【0024】なお、第2周波数変換部62は、高周波増
幅器60から供給された10.7MHzの中間周波信号
を増幅する高周波増幅器68を有し、この高周波増幅器
68の出力信号は、可変減衰器71、高周波増幅器72
を介してミキサー74に供給される。ミキサー74に
は、第2局部発振回路76から60.7MHzの局部発
振信号が供給されており、ミキサー74は、10.7M
Hzの中間周波信号を50MHzに周波数変換する。こ
の50MHzの中間周波信号は、高周波増幅器78で増
幅され、50MHzの挟帯域の固定型帯域通過フィルタ
80に供給され、不要な信号が除去されて、50MHz
の中間周波信号のみが取り出される。また、この50M
Hzの中間周波信号は、AGC検波回路82で検波さ
れ、その検波出力がAGC制御回路84に供給され、こ
のAGC制御回路84が、50MHzの中間周波信号の
レベルが一定になるように、可変減衰器71を制御す
る。
【0025】第3周波数変換部64は、固定型帯域通過
フィルタ80からの50MHzの中間周波信号を増幅す
る高周波増幅器86を有し、この高周波増幅器86の出
力はミキサー88に供給される。ミキサー88には、1
26MHz乃至140MHzの範囲内から選択された周
波数の第3局部発振信号が、第3局部発振回路90から
供給され、ミキサー88は、50MHzの中間周波信号
を76MHz乃至90MHzの範囲内の任意の周波数に
変換する。このミキサー88の出力信号は、高周波増幅
器92、94で増幅された後、通過帯域が76MHz乃
至90MHzに固定された固定型帯域通過フィルタ96
に供給され、不要な高調波等が除去された後、高周波増
幅器98で増幅されて、出力端子66に供給される。
【0026】この発明の特徴をなしているのは、固定型
帯域通過フィルタ58の出力側に中間周波信号を検波す
るIF−AGC検波回路68を設けた以外に、高周波増
幅器48の出力側に、各FM放送信号を検波するRF−
AGC検波回路100を設け、両検波回路68、100
の出力の一方を切換スイッチ102によって選択して、
AGC制御回路70に供給している点にある。
【0027】図1に示すように、可変減衰器44は、3
本のPINダイオード104、106、108を使用し
たもので、PINダイオード104、106はコンデン
サ111、111によって交流的に接地されており、P
INダイオード104、106は、電源端子113から
抵抗器112、114、PINダイオード104、高周
波阻止コイル116、PINダイオード106、抵抗器
118と電流が流れることによって、一定の高周波抵抗
値を呈している。
【0028】そして、PINダイオード108は、抵抗
器119を介して供給される電流に応じた抵抗値を呈す
る。従って、π型可変減衰器を構成しており、PINダ
イオード108の高周波抵抗値の変化に応じて減衰量が
変化する。なお、コンデンサ120、122、124は
交流結合用のものである。
【0029】RF−AGC検波回路100は、高周波増
幅器48の出力をダイオード126、128、コンデン
サ130で倍電圧整流するものである。このRF−AG
C検波回路100の検波出力は、切換スイッチ102に
供給されている。この切換スイッチ102には、IF−
AGC検波回路68からの検波出力(固定型帯域通過フ
ィルタ58の出力の検波出力)も供給されている。
【0030】切換スイッチ102によって選択されたA
GC検波回路68または100の検波出力は、AGC制
御回路70のコンパレータ132に供給される。このコ
ンパレータ132には、可変抵抗器134によって基準
信号が与えられており、このコンパレータ132は、切
換スイッチ102から供給された検波信号と基準信号と
の偏差に応じた信号を発生する。この信号は、トランジ
スタ135のベースに供給され、このトランジスタ13
5の導電状態が変更される。このトランジスタ135の
導電状態に応じて、トランジスタ135のコレクタから
PINダイオード108に抵抗器119を介して電流が
供給され、PINダイオード108の高周波抵抗値が変
更される。
【0031】従って、切換スイッチ102がIF−AG
C検波回路68からの検波出力をAGC制御回路70に
供給しているとき、IF−AGC動作が行われ、切換ス
イッチ102がIF−AGC検波回路100の検波出力
をAGC制御回路70に供給しているとき、RF−AG
C動作が行われる。
【0032】このIF−AGCを使用するかRF−AG
Cを使用するかは、入力されるFM放送信号の状況に応
じて変更される。例えば図3(a)に示すように、受信
希望信号Dのレベルが、希望外信号U1、U2のレベル
よりも高い場合、RF−AGCとすると、可変型帯域通
過フィルタ46の出力は同図(b)に示すようになり、
ミキサー52の出力は同図(c)に示すようになり、固
定型帯域通過フィルタ58の出力は同図(d)に示すよ
うになる。また、IF−AGCの場合、可変型帯域通過
フィルタ46の出力は同図(e)に示すようになり、ミ
キサー52の出力は同図(f)に示すようになり、固定
型帯域通過フィルタ58の出力は同図(g)に示すよう
になる。即ち、IF−AGCの場合でも、RF−AGC
の場合でも、希望信号のレベルに基づいてAGC動作が
行われるので、どちらのAGCを使用してもよい。
【0033】また、図4(a)に示すように、受信希望
信号Dのレベルが希望外信号U1乃至U4のレベルとほ
ぼ等しい場合、RF−AGCとすると、受信希望信号D
と希望外信号U1乃至U4との和に基づいてAGC動作
が行われるので、同図(b)に示すように可変型帯域通
過フィルタ46の出力(ミキサー52への入力)では、
受信希望信号Dの入力レベルが最適レベルより下がり、
C/N比が悪化することがあるが、ミキサー52におい
て歪が発生することはない。なお、同図(c)は、ミキ
サー52の出力を、同図(d)は固定型帯域通過フィル
タ58の出力を示す。
【0034】一方、IF−AGCの場合、希望受信信号
Dのレベルに基づいてAGC動作が行われるので、同図
(e)に示すように可変型帯域通過フィルタ46の出力
(ミキサー52への入力)では、受信希望信号Dの入力
レベルが最適レベルとなるが、これにつれて希望外信号
のレベルも上がるので、同図(f)に点線で示すように
ミキサー52の出力に歪みが発生する。しかし、この歪
みが固定帯域通過フィルタ58の通過帯域外である場合
や、許容限度内になるようにAGC制御回路70での基
準信号を設定してある場合には、問題とならない。従っ
て、IF−AGCを主に使用するが、場合によってはR
F−AGCを使用する。なお、同図(g)は、固定帯域
通過フィルタ58の出力を表す。このように許容限度内
歪みを押さえる意味から、基準信号の発生には可変抵抗
器134を使用するのが望ましい。
【0035】また図5(a)に示すように、受信希望信
号Dのレベルが希望外信号U1乃至U3のレベルよりも
小さく、受信希望信号Dと希望外信号U1乃至U3との
周波数の関係から固定型帯域通過フィルタ58の通過帯
域内に歪みが発生する可能性のある場合、RF−AGC
とすると、受信希望信号D及び希望外信号U1乃至U3
の和に基づいてAGCが動作するので、可変型帯域通過
フィルタ46の出力(ミキサー52への入力)は、同図
(b)に示すように受信希望信号D及び希望外信号U1
乃至U3の和がミキサー52への最適入力レベルとな
る。従って、同図(c)に示すようにミキサー52の出
力には歪みは発生せず、当然に同図(d)に示すように
固定帯域通過フィルタ58の出力にも歪みは発生しない
が、C/N比の劣化は生じる。
【0036】一方、IF−AGCとすると、受信希望信
号Dのレベルがミキサー52への最適入力レベルとなる
ようにAGCが動作するので、可変型帯域通過フィルタ
46の出力(ミキサー52への入力)は、同図(e)に
示すように希望信号Dのレベルがミキサー52の最適入
力レベルとされたのに比例して、希望外信号U1乃至U
3のレベルも高くなっている。そのため、同図(f)に
示すようにミキサー52の出力には歪みが発生し、しか
も希望外信号U1乃至U3と希望信号Dとの周波数関係
から、同図(g)に示すように固定型帯域通過フィルタ
58の通過帯域内に歪みが発生する。このような場合に
は、RF−AGCを使用する。
【0037】図6(a)に示すように、受信希望信号D
のレベルが希望外信号U1乃至U3のレベルよりも小さ
く、受信希望信号Dと希望外信号U1乃至U3との周波
数の関係から固定型帯域通過フィルタ58の通過帯域内
に歪みが発生する可能性のない場合、RF−AGCとす
ると、受信希望信号D及び希望外信号U1乃至U3の和
に基づいてAGCが動作するので、可変型帯域通過フィ
ルタ46の出力(ミキサー52への入力)は、同図
(b)に示すように受信希望信号D及び希望外信号U1
乃至U3の和がミキサー52への最適入力レベルとな
る。従って、同図(c)に示すようにミキサー52の出
力には歪みは発生せず、当然に同図(d)に示すように
固定型帯域通過フィルタ58の出力にも歪みは発生しな
いが、C/N比の劣化は生じる。
【0038】一方、IF−AGCとすると、受信希望信
号Dのレベルがミキサー52への最適入力レベルとなる
ようにAGCが動作するので、可変型帯域通過フィルタ
46の出力(ミキサー52への入力)は、同図(e)に
示すように希望信号Dのレベルがミキサー52の最適入
力レベルとされたのに比例して、希望外信号U1乃至U
3のレベルも高くなっている。そのため、同図(f)に
示すようにミキサー52の出力には歪みが発生する。し
かし、希望外信号U1乃至U3と希望信号Dとの周波数
関係から、同図(g)に示すように固定型帯域通過フィ
ルタ58の通過帯域内には歪みが発生しない。このよう
な場合には、IF−AGCを使用する。
【0039】上記の実施例では、可変減衰器44を使用
したが、これに代えて可変利得増幅器を使用することも
できる。また、上記の実施例では、可変減衰器44の後
段に可変型帯域通過フィルタ46を設けたが、可変型帯
域通過フィルタ46の後段に可変減衰器44を設けても
よい。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、信号通
過及びレベル調整手段の出力を第1の検波手段で検波
し、かつ通過帯域固定の帯域通過フィルタの出力を第2
の検波手段で検波し、第1及び第2の検波手段の出力の
うち一方を信号選択手段によって選択し、レベル調整手
段を制御する制御手段に供給している。従って、受信希
望信号のレベルと希望外信号とのレベルの関係や、これ
ら両信号の周波数関係に応じて、IF−AGCまたはR
F−AGCのうち、受信希望信号を最良の状態で受信で
きるAGCを使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるFMプロセッサの1実施例の要部
のブロック図である。
【図2】同実施例のブロック図である。
【図3】同実施例において受信希望信号が希望外信号よ
りレベルが高いときのRF−AGCとIF−AGCとを
使用した場合の各部の周波数特性図である。
【図4】同実施例において受信希望信号と希望外信号の
レベルが等しいときのRF−AGCとIF−AGCとを
使用した場合の各部の周波数特性図である。
【図5】同実施例において受信希望信号が希望外信号よ
りレベルが低く、受信希望信号と希望外信号との周波数
関係が固定型帯域通過フィルタの出力に歪みを発生させ
るときのRF−AGCとIF−AGCとを使用した場合
の各部の周波数特性図である。
【図6】同実施例において受信希望信号が希望外信号よ
りレベルが低く、受信希望信号と希望外信号との周波数
関係が固定型帯域通過フィルタの出力に歪みを発生させ
ないときのRF−AGCとIF−AGCとを使用した場
合の各部の周波数特性図である。
【図7】共同聴視施設用ヘッドエンドのブロック図であ
る。
【図8】従来のFMプロセッサのブロック図である。
【図9】従来のFMプロセッサに使用する可変型帯域通
過フィルタの周波数特性、同フィルタへの入力信号及び
出力信号を示す図である。
【図10】従来のFMプロセッサに使用する固定型帯域
通過フィルタの周波数特性、同フィルタへの入力信号及
び出力信号を示す図である。
【図11】従来のFMプロセッサにおいて受信希望信号
のレベルが希望外信号のレベルよりも小さいときの各部
の周波数特性図である。
【符号の説明】
44 可変減衰器(レベル調整手段) 46 可変型帯域通過フィルタ 52 ミキサー 68 IF−AGC検波回路(第2の検波手段) 70 AGC制御回路(制御手段) 100 RF−AGC検波回路(第1の検波手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アンテナで受信された複数のFM放送信
    号のうち所望のものを通過させるように通過帯域が可変
    される可変型帯域通過フィルタと、上記各FM放送信号
    のレベルを制御信号に応じて調整するレベル調整手段と
    を、具備する信号通過及びレベル調整手段と、 この信号通過及びレベル調整手段の出力と所定の周波数
    の局部発振信号とを混合するミキサーと、 このミキサーの出力のうち所望の周波数の中間周波信号
    を選択する通過帯域固定の帯域通過フィルタと、 を、具備するFMプロセッサにおいて、 上記信号通過及びレベル調整手段の出力を検波する第1
    の高周波検波手段と、 上記通過帯域固定の帯域通過フィルタの出力を検波する
    第2の中間周波検波手段と、 第1及び第2の検波手段の出力のうち一方を選択する信
    号選択手段と、 この信号選択手段で選択された信号に応じた上記制御信
    号を上記レベル調整手段に供給する制御手段と、 を設けたことを特徴とするFMプロセッサ。
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