JPH069764Y2 - 合成樹脂柄の鋸 - Google Patents

合成樹脂柄の鋸

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JPH069764Y2
JPH069764Y2 JP1987167026U JP16702687U JPH069764Y2 JP H069764 Y2 JPH069764 Y2 JP H069764Y2 JP 1987167026 U JP1987167026 U JP 1987167026U JP 16702687 U JP16702687 U JP 16702687U JP H069764 Y2 JPH069764 Y2 JP H069764Y2
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saw
synthetic resin
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handle
grip
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弘道 田中
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弘道 田中
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、合成樹脂柄の鋸に関する。
従来の技術 合成樹脂の排水管や合成樹脂板に排水孔や接続孔の開口
部等を開口するのに、鋸刃が細長いピストル状の引き廻
し鋸が使用されている。そして、引き廻し鋸を安価に、
量産化をはかるために、鋸柄を合成樹脂で成形したもの
が知られている。
しかし、合成樹脂の鋸柄を型成形する際、鋸柄の握り部
が幅広であるため、金型に流し込んだ合成樹脂が固まり
にくく、硬化に時間がかかって生産性が劣るものであっ
た。
考案が解決しようとする問題点 そこで、本考案者は、鋸柄の握り部に開口部を設け、握
り部の合成樹脂材の硬化状態を全体にわたって一様と
し、生産性の向上をはかるとともに、材料の節約化をは
かった。しかし、この鋸柄の先端部には鋸刃を挿入する
スリット状の刃部挿入部を設けねばならず、金型での合
成樹脂材の流れが握り部から先端部の刃部挿入部へ円滑
に流れにくく、流れが一様でなく停滞状態となって、刃
部挿入部の根元で合成樹脂柄が折損するという品質欠陥
を生じることがあった。
問題を解決するための手段 本考案は上記のような点に鑑みたもので、上記の問題を
解決するために、ピストル形状とした合成樹脂の鋸柄の
鋸刃の根元とほぼ同幅の細幅状の先端部に鋸刃を挿入し
て固着し、鋸柄の緩やかな円弧状に形成の先端部よりか
なり太幅状となった握り部にこの握り部にそって円弧状
の開口部を開口した合成樹脂柄の鋸において、ピストル
形状とした握り部にそって円弧状に開口部を開口した合
成樹脂の鋸柄を、直線状の先端部に鋸刃の刃部挿入用の
段落部を設けて、鋸柄の中心線にそって左右両側に半分
割し、この左右に分割した半分割柄の内側面の上記円弧
状に開口した開口部の両端部に位置決め用のピンとピン
孔とをそれぞれ対向して嵌合自在に設け、上記半分割柄
の内側面の握り部にそった開口部の周縁と、握り部の周
縁から刃部挿入部の根元にわたって熱溶着用の突条を少
なくとも二重環状に分割した内側面からそれぞれ突き出
して配設し、左右の半分割柄の対向するピンをピン孔に
嵌合し、左右の半分割柄に少なくとも二重環状にそれぞ
れ突設の突条を熱溶着して左右の半分割柄を一体的に接
合し、鋸柄の先端部の段落部の刃部挿入部に鋸刃を挿入
してリベット等の固着具で鋸柄に固着してピストル形状
の鋸を形成したことを特徴とする合成樹脂柄の鋸を提供
するにある。
作用 本考案によれば、引き廻し鋸等の鋸の鋸柄を左右半分割
することによって、厚さを従来の一体型の鋸柄に比して
2分の1にすることができ、金型へ流し込んで成形する
合成樹脂材の冷却硬化時間を短縮できて生産性を高めら
れるとともに、先端部が鋸刃を挿入するスリット状の刃
部挿入部によって二又状に分岐しない金型となって合成
樹脂材を金型に円滑に流動充填でき、刃部挿入部の根元
で合成樹脂柄が折損して品質欠陥を生じることがあった
のを改善でき、品質の向上をはかることができる。さら
に、半分割柄に設けたピンとピン孔との嵌合によって半
分割柄を簡単かつ正確に位置決めできて接合できる。そ
して、半分割柄の内側面の握り部にそった開口部の周縁
と、握り部の周縁から刃部挿入端部にわたって設けた少
なくとも二重環状の突条による熱溶着によって、握り部
の内側部と外側部とで半分割柄を強固に一体的に接合で
きる。また特に、熱溶着の突条を環状に配設するにもか
かわらず、半分割柄にそれぞれ突設するので、半分割柄
の金型のキャビティへの合成樹脂材の円滑な流動を阻害
せずに充填でき、刃部挿入部の根元で折損したり、半分
割柄の開口部の周縁や握り部の周縁が切欠しやすくなる
のを防止できる。さらに、上記のように左右の半分割柄
を簡単にかつ強固に接合でき、接合した鋸柄の先端部の
段落部に鋸刃を簡単に挿入できてリベット等の固着具で
迅速に固着して形成できる。
実施例 以下、本考案を実施例にもとづいて説明する。
第1図以下は、本考案の一実施例である。
鋸柄1は、第1図のように鋸柄1の中心にそって左右両
側に半分割し、この分割した半分割柄2、3をそれぞれ
ポリエチレン、ポリプロピレン、エンジニアリングプラ
スチックス等の合成樹脂で型成形して接合自在とし、先
端部の段落部4に細長状等の鋸刃5を挟着し、リベット
等の固着具6で固着して引き廻し鋸等の鋸7を形成する
ようにしている。上記鋸柄1は、片手に握りやすく第2
図のように上記の先端の細幅の刃部挿入部に対してかな
り太幅状の握り部8をゆるやかな円弧状に形成してい
て、この握り部8の中央部に握り部8の形状にそって弧
状の開口部9を開口している。この開口部9を開口した
鋸柄1を形成する第1図、第3図、第4図のように外形
を左右対称状に形成した1の半分割柄3の内面には、第
1図、第3図のように開口部9の両端部分に位置決め用
のピン10、11を所定長さに突設しているとともに、
開口部9の内周縁および握り部8の外周縁にそって細幅
状の溶着用の突条12、13をそれぞれ環状に突設して
いる。また、他の半分割柄2の内面には、第1図、第4
図のように上記ピン10、11に対向する開口部9の両
端部分の位置にピン10、11と嵌合するピン孔14、
15をそれぞれ凹設しているとともに、開口部9の内周
縁と握り部8の外周縁との中間位置に上記と同様の細幅
状の溶着用の突条16を環状に突設している。17は、
補強用突条である。上記突条12、13、16、17
は、半分割柄2、3を接合し、鋸柄1の外面を高周波溶
接機(図示せず)で押圧して高周波溶接するときに、軟
化して半分割柄2、3を十分な接着強度で一体的に溶着
できる接着面積としているものである。18は、鋸柄固
着孔である。
上記構成の半分割柄2、3の型成形にあっては、従来の
一体型の鋸柄に比してそれぞれ半分の厚さであるため、
金型に流し込んだ合成樹脂材が全体にわたって均一状に
短時間で冷却して硬化し、生産性が向上できる。また、
半分割柄2、3には、一体型の鋸柄のように先端部に鋸
刃5を挿着するスリット状の刃部挿入部の配設によって
合成樹脂材を分岐する流動状態がなくなり、合成樹脂材
の流動の停滞もなく、円滑に均一状に流動充填できるも
のである。
また特に、半分割柄には溶着用の突状を凹設せずに突き
出しているため、合成樹脂材の流動充填性がよく、刃部
挿入部の根元での一層の折損防止がはかれ、端部の切欠
けが生じなくできるものである。
なお、本考案の鋸柄は、片手で握って作業ができる引き
廻し鋸等に好適であるが、他の種類のものにも適用でき
るものである。
考案の効果 以上のように本考案にあっては、合成樹脂柄の握り部に
そって開口部を設けて合成樹脂材を全体にわたって一様
に硬化できるとともに材料の節約をはかれるうえに、従
来の欠点であった二又状の刃部挿入部への材料の流れを
鋸柄を左右に半分割したので、刃部挿入部の根元側で折
損するのを解消することができ、金型に均一状に合成樹
脂材を流動充填できて成形できるとともに、合成樹脂柄
の厚さが2分の1となって金型へ流し込む合成樹脂材の
冷却硬化時間を短縮でき、合成樹脂の鋸柄の生産性を高
められる。
また、半分割柄を開口部の両端部のピンとぴん孔との嵌
合によって簡単にかつ正確に位置決めできて接合でき
る。そして、半分割柄の内側面の握り部にそった開口部
の周縁と、握り部の周縁から刃部挿入端部にわたって設
けた少なくとも二重環状の突条による熱溶着によって、
握り部の内側部と外側部とで半分割柄を強固に一体的に
接合できる。また特に、熱溶着の突条を環状に配設する
にもかかわらず、半分割柄にそれぞれ突設するので、半
分割柄の金型のキャビティへの合成樹脂材の円滑な流動
を阻害せずに充填でき、刃部挿入部の根元での一層の折
損防止や、半分割柄の開口部の周縁や握り部の周縁が切
欠しやすくなるのを防止できる。
さらに、上記のように左右の半分割柄を簡単にかつ強固
に接合でき、接合した鋸柄の先端部の段落部に鋸刃を簡
単に挿入できてリベット等の固着具で迅速に固着して形
成できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の組立説明用平面図、第2図
は同上の側面図、第3図、第4図はそれぞれ同上の左右
の半分割柄の内側面図である。 1…鋸柄、2、3…半分割柄、5…鋸刃、8…握り部、
9…開口部、10、11…ピン、12、13、16…突
条、14、15…ピン孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ピストル形状とした合成樹脂の鋸柄の鋸刃
    の根元とほぼ同幅の細幅状の先端部に鋸刃を挿入して固
    着し、鋸柄の緩やかな円弧状に形成の先端部よりかなり
    太幅状となった握り部にこの握り部にそって円弧状の開
    口部を開口した合成樹脂柄の鋸において、 ピストル形状とした握り部にそって円弧状に開口部を開
    口した合成樹脂の鋸柄を、直線状の先端部に鋸刃の刃部
    挿入用の段落部を設けて、鋸柄の中心線にそって左右両
    側に半分割し、この左右に分割した半分割柄の内側面の
    上記円弧状に開口した開口部の両端部に位置決め用のピ
    ンとピン孔とをそれぞれ対向して嵌合自在に設け、 上記半分割柄の内側面の握り部にそった開口部の周縁
    と、握り部の周縁から刃部挿入部の根元にわたって熱溶
    着用の突条を少なくとも二重環状に分割した内側面から
    それぞれ突き出して配設し、 左右の半分割柄の対向するピンをピン孔に嵌合し、左右
    の半分割柄に少なくとも二重環状にそれぞれ突設の突条
    を熱溶着して左右の半分割柄を一体的に接合し、鋸柄の
    先端部の段落部の刃部挿入部に鋸刃を挿入してリベット
    等の固着具で鋸柄に固着してピストル形状の鋸を形成し
    たことを特徴とする合成樹脂柄の鋸。
JP1987167026U 1987-10-30 1987-10-30 合成樹脂柄の鋸 Expired - Lifetime JPH069764Y2 (ja)

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JPH0171086U JPH0171086U (ja) 1989-05-11
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JP4782514B2 (ja) * 2005-09-12 2011-09-28 リョービ株式会社 電動作業機

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