JPH069760Y2 - インチングギヤの破損防止用ブレーキ装置 - Google Patents

インチングギヤの破損防止用ブレーキ装置

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JPH069760Y2
JPH069760Y2 JP20111787U JP20111787U JPH069760Y2 JP H069760 Y2 JPH069760 Y2 JP H069760Y2 JP 20111787 U JP20111787 U JP 20111787U JP 20111787 U JP20111787 U JP 20111787U JP H069760 Y2 JPH069760 Y2 JP H069760Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、プレス機または鍛造ロール機等に用いられ
るインチング機構に配設されて、過大な制動トルクによ
るインチングギヤの破損を防止するブレーキ装置に関す
るものである。
従来の技術 プレス機や鍛造ロール機等には、型合せ調整時やロール
位置調整時等に、ドライブシャフトを微速回転させて調
整作業等を容易にするためにインチング機構を設ける場
合が多く、例えば本出願人が既に出願した特願昭62−
221300号のプレスのスローインチング装置におい
ては、インチング運転する際に、プレス機のドライブシ
ャフトに設けられたフライホイールをフライホイールブ
レーキにより制動するとともに、減速したモータの回転
数と、予め設定されたインチング運転時のモータの上限
回転数および下限回転数とを比較して、ドライブシャフ
トを駆動するモータの電源のON・OFF制御を行な
い、ドライブシャフトを微速回転させるインチング機構
が設けられている。
また、通常運転用の駆動モータの他にインチング運転専
用の駆動モータを別に備えたプレス機もある。例えば第
3図は、専用の駆動モータで駆動されるインチング機構
を有する一般的なクランク式プレス機の駆動部を示すも
ので、ドライブシャフト1は、メインモータ2により駆
動されるフライホイール3の回転がクラッチ装置4によ
り断続可能に伝達されて回転駆動され、このドライブシ
ャフト1に設けられたピニオンギャ5に、ラムを上下動
させるクランク軸(図示せず)に軸着されたメインギヤ
6が噛合している。また、前記ドライブシャフト1には
このドライブシャフト1の回転を制動するディスクブレ
ーキ式のメインブレーキ装置7が設けられており、該メ
インブレーキ装置7は、ドライブシャフト1の外周に回
動可能に設けられたキャリパボディ7bに保持したブレ
ーキパッド7c,7cによって、ドライブシャフト1と
一体に回転するとともに軸方向移動可能に設けられた2
枚のディスクロータ7a,7aを挾圧して制動を行なう
よう構成されている。この制動時の制動トルクは、前記
キャリパボディ7bと一体にインチング用のウォームホ
イール8が設けられているため、このウォームホイール
8およびウォームホイール8に噛合するウォーム9aを
介してインチング機構のインチングシャフト9に伝達さ
れる。また8aは、前記ドライブシャフト1を回転可能
に支持するとともに、前記インチング用のウォームホイ
ール8を回転可能に覆う軸受け兼ギヤケースで、プレス
機のハウジング等に固定されている。
また、前記インチング機構は、プレス機の型合せ時等に
ドライブシャフト1を微速回転させるための機構で、イ
ンチングモータにより回転駆動されて前記インチングシ
ャフト9のウォーム9aとウォームホイール8およびメ
インブレーキ装置7を介してドライブシャフト1をイン
チング駆動する。そして、このインチング機構は、プレ
ス機の通常運転状態での制動時においては、インチング
シャフト9の回転を規制して制動トルクを受止め、ま
た、インチング運転を行なう際には、インチングシャフ
ト9の回転規制を解除してドライブシャフト9を駆動し
て微速回転させる。
第4図は従来のインチング機構の一例を示すもので、イ
ンチング用モータ10に回転駆動されるインチングシャ
フト9には、インチング用ウォームホイール8に噛合す
るウォーム9aが設けられており、また、このインチン
グシャフト9の前記インチング用モータ10側には、回
転するインチングシャフト9を制動するマグネットブレ
ーキ11が設けられるとともに、このマグネットブレー
キ11と前記ウォーム9aを挟んで対応する側には、イ
ンチングシャフト9の回転を停止させる噛合式のインチ
ングブレーキ12が設けられている。
そして、前記インチングシャフト9は、プレス機の通常
運転時には、前記マグネットブレーキ11およびインギ
ングブレーキ12によって回転が規制されており、前記
ドライブシャフト1を停止させる際には、先ず、クラッ
チ4を切離してフライホイール6からの回転駆動力の伝
達を遮断した後、慣性で回転するドライブシャフト1を
メインブレーキ装置7により制動する。このとき、回転
するドライブシャフト1に設けられたディスクロータ7
aをキャリパボディ7bの摩擦パッド7c,7c間で挾
圧して制動すると、制動トルクが前記キャリパボディ7
bを回転させようとするが、このキャリパボディ7bと
一体に形成されたインチング用のウォームホイール8
が、インチング機構における前記インチングシャフト9
のウォーム9aと噛合しているため、このインチングシ
ャフト9に制動トルクが受止められて制動されるように
なっている。
また、インチング運転を行なう際には、前記ドライブシ
ャフト1がメインブレーキ装置7により制動されて停止
している状態から、マグネットブレーキ11およびイン
チングブレーキ12とによるインチングシャフト9の回
転規制を解除するとともに、インチング用モータ10に
よりこのインチングシャフト9を回動駆動する。回動駆
動されるインチングシャフト9は、このインチングシャ
フト9に設けられている前記ウォーム9aを介してウォ
ームホイール8を駆動することにより、制動状態の前記
メインブレーキ装置7を介してドライブシャフト1を微
速回転させ、ドライブシャフト1のピニオンギヤ5を介
してメインギヤ6を回転駆動してプレス機をインチング
運転させる。
考案が解決しようとする問題点 しかし、前記した従来のインチング機構の場合には、高
速で回転するドライブシャフト1をメインブレーキ装置
7で制動した際に発生する大きな制動トルクが、メイン
ブレーキ装置7のキャリパボディ7bと一体に形成され
たインチング用のウォームホイール8と、このウォーム
ホイール8に噛合するウォーム9aとを介して、前記マ
グネットブレーキ11等により回転を規制されているイ
ンチングシャフト9に伝達されるため、このインチング
シャフト9のウォーム9aとこれを無理に回転させよう
とするウォームホイール8とに大きな負荷が掛り、互い
に噛合するウォーム9aおよびウォームホイール8の噛
合歯を破損させる虞れがあった。またウォーム9aおよ
びウォームホイール8の噛合歯の一部が破損した場合に
は、インチング運転の機能が低下するとともに、インチ
ング運転時にラムの急落下が生じて危険なため、前記ウ
ォーム9aおよびウォームホイール8の交換が必要とな
るという問題点があった。
また、制動トルクによる前記ウォーム9aおよびウォー
ムホイール8の破損を防止するため、メインブレーキ装
置7の制動時にマグネットブレーキ11およびインチン
グブレーキ12を解除した場合には、前記ウォーム9a
およびウォームホイール8の破損は回避できるがインチ
ングシャフト9が自由に回転して制動トルクを受けるこ
とができず、メインブレーキ装置7が制動不能となって
しまうという不都合があった。
この考案は上記問題点に鑑みなされたもので、メインブ
レーキ装置によるドライブシャフトの制動時のインチン
グギヤの破損を防止するとともに、インチング運転を行
なう際には、インチングシャフトの制動をタイミング良
く解除して、インチング用モータへの過負荷を回避する
とともに、ドライブシャフトの停止時におけるラムの下
降を防止できるインチングギヤの破損防止用ブレーキ装
置の提供を目的としている。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するための手段としてこの考案のイン
チングギヤの破損防止用ブレーキ装置は、メインモータ
によって駆動されるドライブシャフトを制動するメイン
ブレーキ装置の本体部分がインチング用のウォームホイ
ールと一体化されるとともに、インチング用モータで駆
動するインチングシャフトに取付けたウォームが前記ウ
ォームホイールに噛合したインチング機構に設けられて
前記インチングシャフトを制動するブレーキ装置におい
て、一端を支点として回動可能に設けられた2本のアー
ムと、それぞれ摩擦パッドを備えかつ前記両アームに取
付けて対向配置された一対のブレーキシューと、前記両
アームの他端間に配設され、内部に備えたリターンスプ
リングの弾性力により前記両アームを互いに接近する方
向に付勢して両摩擦パッド間で前記インチングシャフト
を挾圧して制動するとともに、エア供給時に前記両アー
ムを拡開させて制動を解除させるエアシリンダと、前記
メインブレーキ装置の制動時に前記エアシリンダに比較
的低圧なエアを供給する第1エア回路と、インチング運
転開始と同時に前記エアシリンダに高圧なエアを供給す
る第2エア回路とを備えていることを特徴としている。
作用 上記のように構成することにより、メインブレーキ装置
によるドライブシャフトの制動時には、第1エア回路を
介して比較的低圧のエアをエアシリンダに供給すると、
両アームが徐々に拡開してインチングシャフトの回転規
制を徐々に弛めることにより、このインチングシャフト
が、ウォームホイールおよびウォームを介して伝達され
る制動トルクを緩衝しながら回転して、ウォームホイー
ルおよびウォームの破損を防止する。また、インチング
運転を行なう際には、メインブレーキの制動と同時に第
2エア回路を介して高圧のエアをエアシリンダに供給す
るとともにインチング用モータを起動して、両アームが
瞬時に拡開してインチングシャフトの回転規制を解除し
て、インチング用モータへの過負荷を防止する。さら
に、インチング運転を停止させる時には、エアシリンダ
内への供給回路を大気開放すると、エアシリンダのリタ
ーンスプリングの作用により、エアシリンダ内のエアが
短時に排出されるとともに両アームが接近して、両アー
ムに設けられたブレーキシューの摩擦パッドがインチン
グシャフトを挾圧して速やかに制動する。また、インチ
ングシャフトを確実に挾圧して回転規制することによ
り、上死点に停止中のラムの自重による自然落下を防止
する。
実施例 以下、この考案の一実施例を第1図および第2図に基づ
いて説明する。なお、第3図のプレス機の駆動部と、第
4図の従来のインチング機構と同一の構成部分について
は同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
プレス機の型合せ調整時等にドライブシャフト1を微速
回転させるインチング機構20のインチングシャフト9
は、クランク式プレス機のドライブシャフト1を制動す
るメインブレーキ装置7のキャリパボディ7bと一体に
形成されたインチング用のウォームホイール8に、該イ
ンチングシャフト9に設けられたウォーム9aを噛合さ
せて配設されている。
また、前記インチングシャフト9は、一方の端部に接続
されたインチング用モータ10により回転駆動されて、
前記ウォーム9aを介してウォームホイール8を駆動
し、前記ドライブシャフト1を微速回転させるととも
に、回転するドライブシャフト1をメインブレーキ7で
制動した際に発生する制動トルクを、前記ウォームホイ
ール8とウォーム9aとを介して伝達されて受止められ
るようになっている。
そして、インチング機構の前記インチングシャフト9
は、一端に接続したインチング用モータ10に駆動さ
れ、ウォーム9aを噛合させた前記インチング用のウォ
ームホイール8を回転駆動し、前記メインブレーキ装置
7により接続された状態のドライブシャフト1を微速回
転させる。またインチングシャフト9の前記インチング
用モータ10とウォーム9aを挟んで対向する側には、
回転するインチングシャフト9を制動するインチングブ
レーキ12が設けられるとともに、前記インチングシャ
フト9のインチングモータ10と接続した端部側とウォ
ーム9aとの間には、インチングシャフト9を制動する
エアブレーキ21が設けられており、前記インチングブ
レーキ12とエアブレーキ21とは、制動および制動解
除の作動を同時に行なうようになっている。
前記エアブレーキ21は、それぞれの下端を支点として
回動可能に設けられた一対のアーム22,22と、それ
ぞれ摩擦パッド23aを備えかつ前記両アーム22,2
2のインチングシャフト9と同じ高さに取付けられて対
向配置された一対のブレーキシュー23,23と、前記
両アーム22,22の上端間に配設されたエアシリンダ
24を有している。また前記エアシリンダ24は、その
内部にリターンスプリング24aを備えており、このリ
ターンスプリング24aの弾発力により前記両アーム2
2,22を互いに接近する方向に常時付勢し、両アーム
22,22が互いに接近する方向へ弾性付勢するこによ
り、両摩擦パッド23a,23a間で前記インチングシ
ャフト9の外周に取付けられたブレーキドラム25を外
周側から挾圧して制動するとともに、前記エアシリンダ
24にエアが供給された際に、前記両アーム22,22
を拡開させて制動を解除させるようになっている。
さらに、前記エアシリンダ24には、供給される高圧エ
アを比較的低い圧力まで減圧調整するレギュレータ26
aと、プレス機の前記メインブレーキ装置7の制動作動
時に開弁して前記レギュレータ26aにより調圧された
比較的低圧なエアを前記エアシリンダ24に供給する第
1ソレノイドバルブ26bとがそれぞれ介設された第1
エア回路26と、インチング運転の開始と同時に開弁し
て高圧のエアを前記エアシリンダ24に供給する第2ソ
レノイドバルブ27aが介設された第2エア回路とが接
続され、また第2エア回路27の前記第2ソレノイドバ
ルブ27aの下流には、チェックバルブ27bが設けら
れ、さらに、前記第1エア回路26と第2エア回路27
とには、インチングシャフト9の制動時にエアシリンダ
24内のエアを排出する際に開弁する第3ソレノイドバ
ルブ28aを介設したエア排出回路28が接続されてい
る。
次に、前記エアブレーキ21を設けたインチング機構を
備えたプレス機の作用を説明する。
プレス機の通常運転時には、メインモータ2により駆動
されて回転するフライホイール3の回転を、クラッチ4
を接続することにより伝達されてドライブシャフト1が
回転し、このドライブシャフト1に軸着されたピニオン
ギヤ5と噛合しているメインギヤ6を介してクランク軸
(図示せず)回転駆動して、ラムを上下動させてプレス
作業が行なわれる。
そして、前記通常運転を停止させる場合には、先ず、ク
ラッチ4を切ってフライホイール3からの回転の伝達を
遮断するとともにメインブレーキ装置7による制動を行
なう。メインブレーキ装置7を制動作動させると、慣性
で高速回転するドライブシャフト1に設けられたディス
クロータ7a,7aを、キャリパボディ7bに設けられ
た摩擦パッド7c,7cが挾圧し、回転するディスクロ
ータ7a,7aを制動する際に生じる制動トルクが、両
摩擦パッド7cを介してチャリパボディ7bに伝達さ
れ、この制動トルクがキャリパボディ7bと、このキャ
リパボディ7bに一体に形成されたインチング用のウォ
ームホイール8とを回転させようとするが、前記ウォー
ムホイール8がインチング機構のインチングシャフト9
に設けられているウォーム9aに噛合しているため、前
記制動トルクはインチングシャフト9に伝達されてこの
インチングシャフト9を回転させようとする。
そこで、インチングシャフト9を回転させる力として伝
達される制動トルクを緩衝するために、前記メインブレ
ーキ装置7によりドライブシャフト1の制動を行なう際
に、インチング機構のエアブレーキ21による前記イン
チングシャフト9の制動解除を並行して行なる。
このように緩衝作用を発揮するように前記インチングシ
ャフト9の回転規制を解除させる場合には、インチング
シャフト9を回転規制している前記エアブレーキ21の
エアシリンダ24に、第1ソレノイドバルブ26bを開
弁し、第1エア回路26を介してエアを供給する。第1
エア回路26からはレギュレータ26aよりに所定の圧
力まで減圧された比較的低圧なエアが供給されて、エア
シリンダ24のリターンスプリング24aを圧縮させな
がらピストンロッドを徐々に伸出させ、徐々に伸出する
ピストンロッドは一対のアーム22,22を徐々に拡開
させて摩擦パッド23a,23aのブレーキドラム25
を挾圧する力が少しずつ弛められるようにする。
したがって、メインブレーキ装置7を制動操作する際に
インチング機構のエアブレーキ21に第1エア回路26
を介してエアを供給すると、キャリパボディ7bに掛る
制動トルクがウォームホイール8と、このウォームホイ
ール8が噛合しているウォーム9aを介して伝達されて
インチングシャフト9を回転させ、インチングシャフト
9に制動トルクが伝達されると、エアブレーキ21によ
る回転規制が少しずつ弛められるインチングシャフト9
は、伝達された制動トルクを緩衝しながら徐々に回転
し、前記ドライブシャフトの回転を停止させる。したが
って、インチングシャフト9が制動トルクを緩衝しなが
ら受け止めるためウォームホイール8とウォーム9aの
破損も防止される。
また、インチング運転を行なう際には、メインブレーキ
装置7に制動されてドライブシャフト1が停止した状態
で、前記第1エア回路26の第1ソレノイドバルブ26
bを開弁するとともに、第2ソレノイドバルブ27を開
弁し(第1図の状態)、第2エア回路27を介して高圧
のエアをエアブレーキ21のエアシリンダ24に供給し
てインチングシャフト9の回転規制を瞬時に解除すると
同時に、インチング用モータ10によりこのインチング
シャフト9を回転駆動する。インチングシャフト9が回
転すると、ウォーム9aがウォームホイール8を回転さ
せ、キャリパボディ7bの摩擦パッド7c,7cに挾圧
されたディスクロータ7a,7aを介してドライブシャ
フト1が駆動されて微速回転する。したがって、エアブ
レーキ21による制動を瞬時に解除することにより、制
動解除の遅れによるインチング用モータ10へ過負荷が
防止される。
また、型合せ調整等の作業が完了して、インチング運転
を停止し、通常運転を再開する際には、前記メインブレ
ーキ装置7による制動を解除すると同時にクラッチ4を
接続してドライブシャフト1にフライホイール3の回転
を伝達して回転駆動させるとともに、前記インチング機
構は、第2ソレノイドバルブ27aを閉弁して高圧エア
の供給を遮断するとともに、第3ソレノイドバルブ28
を開弁してエア排出回路28を大気開放させると、リタ
ーンスプリング24aの弾発力によりエアシリンダ24
内のエアが速やかに排出されてピストンロッドが縮退し
てアーム22,22の間隔を狭くし、両アーム22,2
2に設けられたブレーキシュー23,23の摩擦パッド
23a,23aによりブレーキドラム25を挾圧して制
動するとともに、インチングブレーキが同時に制動作動
してインチングシャフト7の回転を瞬時に停止させる。
また、このエアブレーキ21は、プレス機の運転停止時
においてはインチングシャフトの回転を確実に規制する
ことにより、運転停止時に上死点で待機するラムの自重
による自然落下を確実に防止する。
なお、本実施例のエアブレーキ21においては、エアシ
リンダ24に比較的低圧なエアを供給する第1エア回路
26上に、供給するエアを一定の圧力まで低下させるレ
ギュレータ26aを設けたので、メインブレーキ装置7
の制動時に発生する制動トルクに対してほぼ一定の緩衝
作用が得られ、また状況に応じて供給するエア圧力を調
整することもできる。また、第2エア回路27にチェッ
クバルブ27bを介設したので、エア洩れが防止され、
プレス機の運転停止時におけるエアブレーキ21の制動
力低下を防止してラムの落下をなくすことができる。
考案の効果 以上説明したようにこの考案のインチングシャフトの破
損防止用ブレーキ装置は、一端を支点として回動可能に
設けられた2本のアームと、それぞれ摩擦パッドを備え
かつ前記両アームに取付けて対向配置された一対のブレ
ーキシューと、前記両アームの他端間に配設され、内部
に備えたリターンスプリングの弾性力により前記両アー
ムを互いに接近する方向に付勢して両摩擦パッド間で前
記インチングシャフトを挾圧して制動するとともに、エ
ア供給時に前記両アームを拡開させて制動を解除させる
エアシリンダと、前記メインブレーキ装置の制動時に前
記エアシリンダに比較的低圧なエアを供給する第1エア
回路と、インチング運転開始と同時に前記エアシリンダ
に高圧なエアを供給する第2エア回路とを備えているの
で、通常運転を停止させる際には、第1エア回路を介し
て比較的低圧なエアを供給することにより制動トルクを
緩衝しながら制動するため、制動トルクを伝達するイン
チングギヤの破損を有効に防止できるとともに、インチ
ング運転を行なう際には、第2エア回路を介して高圧の
エアを供給することによりインチングシャフトの回動規
制を瞬時に解除させて、インチング用モータへの過負荷
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本考案のインチングギヤの破損防
止用ブレーキ装置の一実施例を示すもので、第1図はエ
アブレーキおよびエア回路の構成を示す概略図、第2図
はインチング機構を示す正面図、第3図はインチング機
構を備えたプレス機の駆動部の一例を示す一部断面側面
図、第4図は従来のインチング機構を示す正面図であ
る。 1…ドライブシャフト、2…メインモータ、3…フライ
ホイール、4…クラッチ、7…メインブレーキ装置、7
a…ディスクロータ、7b…キャリパボディ、7c…摩
擦パッド、8…インチング用のウォームホイール、9…
インチングシャフト、9a…ウォーム、10…インチン
グ用モータ、インチング機構、21…エアブレーキ、2
2…アーム、23…ブレーキシュー、23a…摩擦パッ
ド、24…エアシリンダ、24a…リターンスプリン
グ、25…ブレーキドラム、26…第1エア回路、26
a…レギュレータ、26b…第1ソレノイドバルブ、2
7…第2エア回路、27a…第2ソレノイドバルブ、2
7b…チェックバルブ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】メインモータによって駆動されるドライブ
    シャフトを制動するメインブレーキ装置の本体部分がイ
    ンチング用のウォームホイールと一体化されるととも
    に、インチング用モータで駆動するインチングシャフト
    に取付けたウォームが前記ウォームホイールに噛合した
    インチング機構に設けられて前記インチングシャフトを
    制動するブレーキ装置において、一端を支点として回動
    可能に設けられた2本のアームと、それぞれ摩擦パッド
    を備えかつ前記両アームに取付けて対向配置された一対
    のブレーキシューと、前記両アームの他端間に配設さ
    れ、内部に備えたリターンスプリングの弾性力により前
    記両アームを互いに接近する方向に付勢して両摩擦パッ
    ド間で前記インチングシャフトを挾圧して制動するとと
    もに、エア供給時に前記両アームを拡開させて制動を解
    除させるエアシリンダと、前記メインブレーキ装置の制
    動時に前記エアシリンダに比較的低圧なエアを供給する
    第1エア回路と、インチング運転開始と同時に前記エア
    シリンダに高圧なエアを供給する第2エア回路とを備え
    ていることを特徴とするインチングギヤの破損防止用ブ
    レーキ装置。
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