JPH069754Y2 - 溶接形鋼の圧接ロール装置 - Google Patents

溶接形鋼の圧接ロール装置

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JPH069754Y2
JPH069754Y2 JP4447790U JP4447790U JPH069754Y2 JP H069754 Y2 JPH069754 Y2 JP H069754Y2 JP 4447790 U JP4447790 U JP 4447790U JP 4447790 U JP4447790 U JP 4447790U JP H069754 Y2 JPH069754 Y2 JP H069754Y2
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roll
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bracket
welding
shaft
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盛幸 蠣原
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は、H形またはT形等の溶接形鋼を連続的に溶
接組立するに際し、ウェブ用材とフランジ用材とを直角
に圧接接合させるための圧接ロール装置に関するもので
ある。
〈従来技術〉 溶接H形鋼は、第11図、第12図に示すように、コイ
ルから巻戻したウェブ用材Wとフランジ用材Fを、ウェ
ブ用材は垂直に起立させ、フランジ用材は水平のまま例
えば高周波抵抗溶接機に送り込み、接合部の手前で給電
子Cにより高周波電流を通電し、ウェブ用材Wをウェブ
支持ロールにより拘束・支持しつつフランジ用材Fを圧
接ロール1によりウェブ用材Wに対して直交するように
圧接して連続的に製造される。
しかし、このような圧接工程においては、圧接ロールの
幅方向中心がずれていたり、フランジ用材Fの進入角度
が一定していない場合、あるいは給電子の押当力の影響
などにより、ウェブ用材Wとフランジ用材Fの直角度が
保てないことがある。
そのため、従来においては、次に示すように、フランジ
用材の傾斜に対応させて圧接ロールをパスラインと直交
する方向に傾転させ、溶接圧接力を与えつつフランジ倒
れを矯正する装置を提案している。
(i)実公昭60-5991号 これは、第13図に示すように、圧接ロール1の両端部
をベアリングを介して回転自在に支持する支持部50
を、圧接点を中心とする円弧面51に沿って、パスライ
ンと直交する方向に傾転自在とし、固定ベース52に揺
動可能に軸着した調整ボルト53により支持部50を傾
転させ、かつ固定ベース52に固定するようにしたもの
である。
(ii)実公昭59-37337号 (i)と同様のロール支持構造の支持部を同様の円弧溝に
より傾転自在とし、支持部底部のウォームギヤと固定ベ
ースに回転自在に取付けたウォームにより傾転させるよ
うにしたもの。ウォーム機構のため、固定手段を必要と
しない。
(iii)実公昭59-37338号 圧接ロールの両端部に球面軸受を介してスクリュージャ
ッキ機構を接続し、圧接ロールの端部を上げ下げするこ
とにより、圧接ロールを傾転させるようにしたもの。
〈この考案が解決しようとする課題〉 (i)の支持部を円弧面で支持し、ボルトで傾動・固定す
る方式では、次のような問題点がある。
(a)傾動調整は、製造を停止した状態でないと行なえな
い。
(b)傾動調整作業が面倒であると共に時間がかかる。す
なわち、一方のボルトを緩め、このボルトで傾動させ、
両方のボルトを締め付けて固定する。
(c)定量的な調整がしにくく、傾転度合を確認しづら
い。
(d)円弧面で圧接力を受けるため、傾転のために大きな
力が必要となる。
(e)ロール摩耗時には、固定ベースの下に摩耗分のシム
を入れて高さ調整するため、作業が面倒であり、また時
間がかかる。
(ii)の支持部を円弧面で支持し、ウォーム機構で傾動さ
せる方式では、ラインを停めることなく調整ができるも
のの、次のような問題点がある。
(a)円弧面で圧接力を受けた状態で調整するため、傾転
に大きな力(圧接力に伴う円弧面の接触抵抗に打ち勝つ
力)が必要となる。
(b)ロールの高さ調整時には、(ii)と同様に固定ベース
の下にシムを噛ませる必要がある。
(iii)のスクリュージャッキ方式では、ラインを停める
ことなく調整ができると共に、ジャッキを左右同時に昇
降させることにより、ロール摩耗に伴う高さ調整を容易
に行なうことができるものの、次のような問題点があ
る。
(a)スクリュージャッキ機構を組み込むため、装置が大
きく重くなる。圧接ロール近辺はウェブ支持ロールがあ
り、大きなスペースをとれない。また、圧接ロールの取
替重量が重くなる。
(b)圧接力をスクリュージャッキで受けるため、上昇さ
せるのに大きな力(圧接力に打ち勝つ力)が必要とな
る。
この考案は、前述のような問題点を解消すべくなされた
もので、その目的は、ラインを停止させることなく圧接
ロールを小さな力で傾転でき、小型・軽量化を図れると
共に、ロール取替、ロール高さ調整を容易に短時間に行
なうことのできる圧接ロール装置を提供することにあ
る。
〈課題を解決するための手段〉 本考案は、第1図ないし第3図に示すように、ウェブ支
持ロールにより案内支持されたウェブ用材Wの端部にフ
ランジ用材Fを水平に圧接する圧接ロール装置におい
て、従動して回転する圧接ロール1を、ロール軸3に直
交するパスライン方向に沿う傾転軸7を有してパスライ
ン方向と直交する方向に揺動自在とされた揺動ブラケッ
ト6に係合し、前記傾転軸7にこの傾転軸を回転させる
ウォーム機構9を接続したものである。
圧接ロール1は、ロール幅内に内蔵したベアリング10
を介してロール軸3の中央部に回転自在に取付け(第7
図参照)、ロール軸の両端部を揺動ブラケット6に着脱
自在に取付ける。
ロール軸3の両端部は、揺動ブラケット6に直接固定す
ることも可能であるが、ロールブラケット4に着脱自在
に固定し、このロールブラケット4を揺動ブラケット6
に係合固定する。
〈作用〉 ウォーム機構9により傾転軸7を回転させると、揺動ブ
ラケット6がパスラインと直交する方向に傾転し、傾斜
した圧接ロール1によりフランジ用材Fの傾斜が修正さ
れる。
圧接力は傾転軸7により受けるが、傾転軸7を回転する
構造であるので、従来の円弧面を摺動させる方式、スク
リュージャッキ方式に比較して小さな力で傾転させるこ
とができる。
ベアリング10を圧接ロール内に組み込み、ロール軸3
の端部を着脱自在に固定するようにしたため、ロール全
体の幅を小さくできると共に、圧接ロールの取替が容易
となる。
ロールブラケット4と揺動ブラケット6との間にシム1
3を入れることにより、ロール摩耗時の高さ調整を容易
に行なえる。
〈実施例〉 以下、この考案を図示する一実施例に基づいて説明す
る。これは、溶接H形鋼に適用した例であり、本装置は
上下一対の圧接ロールに設置されるが、下部の圧接ロー
ルについてのみ説明する。
本装置は、第4図ないし第7図に示すように、主として
圧接ロール1、ロール軸3、ロールブラケット4、押え
金物5、揺動ブラケット6、傾転軸7、固定ブラケット
8、ウォーム機構9から構成する。
圧接ロール1は、ロール幅内に収納される一対のベアリ
ング10を介してパスラインと直交するロール軸3の中
央部に取付けて回転自在とすると共に、スペーサー11
により位置決めし、オイルシール12により封油する。
ロール軸3は、圧接ロール1から左右に突出させてロー
ルブラケット4のU字溝4aに上方から挿入すると共
に、このU字溝4a内に押え金物5を上から取付ける。
この押え金物5はT字型とし、下部をロール軸突出部に
形成した切欠部3aに係合し、上部をロールブラケット
4にボルトを介して固定し、ロール軸3を回転しないよ
うに固定する。
揺動ブラケット6は、パスラインと直交する方向に一対
の側板6Aと、パスライン方向に一対の側板6Bからな
る無底のボックス状とし、側板6Aに係合溝6aを形成
し、側板6Bに傾転軸7をパスライン方向に一体的に突
設する。
ロールブラケット4は係合部4Aとフランジ部4Bから
構成し、係合部4Aを係合溝6a内に挿入し、フランジ
部4Bと揺動ブラケット6の間に高さ調整用シム13を
挿入し、フランジ部4Bと揺動ブラケット6をボルトで
締結する。
傾転軸7は、パスライン方向に一対の固定ブラケット8
に軸受メタルを介して回転自在に支持する。この固定ブ
ラケット8はベース14上に立設し、補強リブ15によ
り補強する。
形鋼出側の傾転軸7には、部分的なウォームホイール1
6を一体的に取付け、このウォームホイール16に噛合
するウォーム17をベース14上に軸受18を介して回
転自在に設け、一端部を手動またはモータで回転させる
ことにより傾転軸7が回転するようにする。
ここで、傾転中心Oは、可能な限り圧接点に近い方が
良い。すなわち、ウォームホイール16の回転半径を大
きくした方が、傾転させる力が小さくてすみ、また、H
形鋼から圧接ロールにかかる力によって生ずる逆の傾転
力による圧接ロールの逆の動き(ウォームとウォームホ
イールにある機械的ガタによって生じる)を小さくでき
る。この実施例では、モーメント比が1:1.5になるよ
うにした。
また、ウォーム17のスラスト方向のガタは、軸受18
との間にスペーサー19を挿入し、ウォーム軸一端部を
ダブルナット20により回転自在に締め付けて吸収す
る。ウォーム17の高さ方向のガタは、軸受18の下部
に配置したテーパ部材21とくさび部材22により軸受
部材を上昇させて吸収する。くさび部材22はボルト2
3によりベース14に固定する。
以上のような構成において、第8図に示すように、溶接
されたフランジFが右上りに傾いている場合には、ウォ
ーム17を回転させて圧接ロール1を右下りに傾転させ
ることによって修正できる。ウォームの調整代は、フラ
ンジの傾きに応じてウォームの回転角で定量化できる。
第9図にウォームの回転角と真直度変動量Tの関係を示
す。なお、圧接ロール1の外周面は中央から外側に向か
って下り勾配のテーパーを付すが、従来のロール幅70
mm、勾配1/35に対してロール幅を100mmと広くする、あ
るいは勾配を1/40を小さくすることによりフランジの平
坦度を向上させることができる。
第10図に示すように、従来の第13図の円弧面支持・
ボルト方式に比較して、真角度の傾向をつかみその都度
調整できるため、真角度に対する寸法精度を大幅に向上
させることができる。
圧接力はロールブラケット4、揺動ブラケット6を介し
て傾転軸7で受けるが、傾転軸7を回転させる機構なの
で小さな力で傾転させることができる。
圧接ロール1の取替は、押え金物5を取外すことによ
り、第7図の斜線部分を一体的に取り出せばよい。これ
により、取付け、取外しが容易にかつ短時間に行なうこ
とができる。また、取替する圧接ロール等の重量は従来
の第13図の円弧面支持・ボルト方式に比較して1/3に
低減させることができる。さらに、ベアリングを内蔵さ
せ、ロール軸を固定する方式としたため、圧接ロールの
全体幅を第13図の従来方式に比べ2/3に低減できる。
以上から、同じ強度でコンパクトにでき、設備費、ロー
ル費用を従来比の約70%に抑えることができる。
ロール摩耗に伴って径小となった高さは、シム13の出
し入れにより行なう。この作業は揺動ブラケット6から
ロールブラケット4を持ち上げることにより行なうこと
ができ、短時間に行なうことができる(従来比1/2)。
〈考案の効果〉 前述のとおり、本考案は、従動回転する圧接ロールを、
傾転軸を有する揺動ブラケットに係合し、傾転軸にウォ
ーム機構を接続し、さらに圧接ロールを内蔵したベアリ
ングを介してロール軸中央部に取付け、ロール軸両端部
をロールブラケットを介して揺動ブラケットに係合固定
するようにしたため、次のような効果を奏する。
(i)傾転軸をウォーム機構により傾転させるため、ライ
ン停止させることなく、比較的小さな力で圧接ロールを
傾転させることができる。
(ii)圧接ロールを内蔵したベアリングによりロール軸に
取付け、ロール軸端部を固定するようにしたため、装置
を小型、軽量化できる。また、ロール取替を容易に、か
つ短時間に行なえる。
(iii)ロールブラケットと揺動ブラケットとの間にシム
を入れることにより、ロール高さの調整を容易に短時間
に行なえる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図、第3図は、この考案に係る圧接ロール
装置を示す斜視図、側面図、正面図、第4図、第5図は
一実施例を示す部分平面図、側面図、第6図、第7図は
第4図のVI−VI線断面図、VII−VII線断面図、第8図は
作動状態を示す概略図、第9図はウォーム回転角と真角
度変動量の関係を示すグラフ、第10図は本考案の精度
を従来と比較したグラフ、第11図、第12図は一般的な
溶接工程を示す側面図、断面図、第13図は従来例を示
す概略図である。 1…圧接ロール、2…ウェブ支持ロール 3…ロール軸、4…ロールブラケット 5…押え金物、6…揺動ブラケット 7…傾転軸、8…固定ブラケット 9…ウォーム機構、10…ベアリング 13…シム、14…ベース 16…ウォームホイール、 17…ウォーム

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ウェブ支持ロールにより案内支持されたウ
    ェブ用材の端部にフランジ用材を水平に圧接する圧接ロ
    ール装置において、 従動して回転する圧接ロールを、ロール軸に直交するパ
    スライン方向に沿う傾転軸を有してパスライン方向と直
    交する方向に揺動自在とされた揺動ブラケットに係合
    し、前記傾転軸にこの傾転軸を回転させるウォーム機構
    を接続したことを特徴とする溶接形鋼の圧接ロール装
    置。
  2. 【請求項2】請求項(1)において、圧接ロールは、ロー
    ル幅内に内蔵したベアリングを介してロール軸中央部に
    回転自在に取付け、前記ロール軸の両端部を揺動ブラケ
    ットに着脱自在に取付けたことを特徴とする溶接形鋼の
    圧接ロール装置。
  3. 【請求項3】請求項(2)において、ロール軸の両端部
    は、ロールブラケットに着脱自在に固定し、このロール
    ブラケットを揺動ブラケットに係合固定することを特徴
    とする溶接形鋼の圧接ロール装置。
JP4447790U 1990-04-25 1990-04-25 溶接形鋼の圧接ロール装置 Expired - Lifetime JPH069754Y2 (ja)

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JPH046383U JPH046383U (ja) 1992-01-21
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KR101331864B1 (ko) * 2012-03-27 2013-11-22 국방과학연구소 6 자유도 위치 제어장치 및 이를 구비하는 위치 제어 장치시스템

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