JPH0697477B2 - ガスもれ信号伝達方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、都市ガス，プロパンガス等のガスもれ，ま
たは不完全燃焼ガスが発生した場合、ガスの流路を遮断
するガスもれ警報遮断装置におけるガスもれ信号伝達方
法に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、都市ガスまたはプロパンガス等の未燃焼ガスの漏
洩，または不完全燃焼ガスが発生した場合、その対策と
してガスもれ警報器によりガスもれを検知して警報音を
発信するとともに、ガスもれ警報器とガス流量計やガス
圧力形等のガスメータに設けたガス遮断弁とを電気的に
接続するため、ケーブルを介してガスもれ警報器から発
信した信号をガス遮断弁に伝えて遮断弁を閉じることに
よりガスの流路を遮断し、ガスの供給を停止し、ガスも
れによる事故の発生を未然に防止していた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

ところで、上記のような従来のガスもれ信号伝達方法で
は、室内のガスもれ警報器から室外のガスメータまでケ
ーブルの配線を行う必要があるため建物の壁に穴をあけ
てケーブルを引き出したり、あるいはガスもれ警報器と
ガスメータとが離れている場合はケーブルの配線が長く
なるため配線工事を行う手数と費用がかかるという問題
点があった。

この発明は、上記の問題点を解決するためになされたも
ので、ガスもれが発生したとき、ガス管内のガス流量を
一時的に増加させることによりガスもれ警報器が作動し
たことをガス流量または圧力の変化として伝送するよう
にしたガスもれ信号伝達方法を得ることを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明にかかるガスもれ信号伝達方法の第１の発明
は、ガスもれ警報器の動作時に負荷側に設けたダミー負
荷用の電磁弁を開放してガス流量を増加させ、前記ガス
もれ警報器の作動をガス流量の変化として前記ガス流量
検知器に伝えるようにしたものである。

また、この発明にかかる第２の発明は、ガスもれ警報器
の動作時に負荷側に設けたダミー負荷用の電磁弁を開放
してガス流量を増加させ、前記ガスもれ警報器の作動を
ガス圧力の変化として前記ガス圧検知器に伝えるように
したものである。

〔作用〕

この発明の第１の発明においては、ガスもれ警報器がガ
スもれによるガスまたは不完全燃焼ガスを検知したとき
ダミー負荷用の電磁弁を開放してガス流量を一時的に増
加させ、ガスもれ警報器が作動したことをガス流量の変
化として制御装置側に伝送する。

また、この発明の第２の発明においては、第１の発明に
おけるガス流量の変化に換えてガス圧力の変化として伝
送する。

〔実施例〕

第１図はこの発明の第１の実施例を示す概略構成図で、
１はガス管、２はガスメータ、３は前記ガスメータ２へ
ガスが流入する側に設けられたコック、４はガス器具用
のコック、５はガスもれにより流出したガスや不完全燃
焼により発生したガスを検知して警報信号を発信するガ
スもれ警報器、６は前記ガスもれ警報器５の警報信号に
より作動し、ガス管１内のガスを流出するダミー負荷用
の電磁弁で、ガス管１の最下流側に設けたものである。
７は前記電磁弁６の開放によりガス管１内から流出され
るガスを補収するガス補収器、８はガス流量検知器で、
電磁弁６が開放されてガス管１内のガス流量が増加した
ときに、この増加したガス流量を検知するもので、ガス
メータ２に取り付けられている。９は制御装置で、ガス
流量検知器８からの検知信号で電磁弁６等の遮断弁10を
閉じる。11は前記制御装置９用の電源、12はガスの使用
量を表示するカウンタである。また、Ｗは建造物等の
壁、Ｉは室外、IIは室内である。

上記のように構成されたガスもれ信号伝達方法において
は、ガスもれまたは不完全燃焼ガスが発生した場合、こ
れらのガスをガスもれ警報器５が検知するので、ガスも
れ警報器５から発信する制御信号により電磁弁６を開い
てガス管１内のガスを一時的に大量に流出する。このた
め、ガス管１内の流量が増加するので、ガス流量検知器
８がガス管１内のガス流量の増加からガスもれ警報器５
が作動したことを検知し、検知信号を出力し、制御装置
９を介して遮断弁10を閉じてガス管１内のガス流路を遮
断し、ガスの流出を防止する。なお、電磁弁６の開放に
より放出されたガスはガス補収器７に補収して、外部に
洩れないようにし安全を保持する。

第２図はこの発明の第２の実施例を示す概略構成図で、
第１図と同一符号は同一部分を示し、13はガス圧検知器
で、ガスもれまたは不完全燃焼ガスが発生してガスもれ
警報器５が警報信号で発信すると電磁弁６が開放され、
ガスが流出することによりガス管１内のガスの圧力が変
化したとき、このガスの圧力の変化を検知するものであ
る。14は制御装置で、ガス圧検知器13でガス圧の変化を
検知したとき、遮断弁10を閉じてガス管１内のガス流路
を遮断する。

第２図の実施例においては、ガスもれ警報器５からの警
報信号により電磁弁６が開いて、ガス管１内のガスが一
時的に大量に流出したときに、ガス管１内のガスの圧力
が低下するので、ガス圧検知器13がガス管１内のガスの
圧力の変化を検知して検知信号を出力し、制御装置14を
介して遮断弁10を作動させガス管１内のガス流路を遮断
し、ガスの流出を防止する。

なお、上記第１の発明および第２の発明においては、ガ
ス管１内のガスを流出させる電磁弁６を開くだけではな
く、開いたり閉じたりすることを繰り返すことにより、
ガス管１内のガス流量の増加量を変化させたり、ガスの
圧力を変化させることにより、流量の変化および圧力の
変化を検知させてガス管１内のガス流路を遮断すること
も可能である。

〔発明の効果〕

以上説明したようにこの発明にかかる第１の発明は、ガ
スもれ警報器の動作時に負荷側に設けたダミー負荷用の
電磁弁を開放してガス流量を増加させ、前記ガスもれ警
報器の作動をガス流量の変化としてガス流量検知器に伝
えるようにし、また、第２の発明は、ガスもれ警報器が
動作したことをガス圧の変化としてガス圧検知器に送る
ようにしたので、従来のようにガスもれ警報器と制御装
置間を信号線で結ぶ必要がなくなり、施工の手間を大幅
に削減できる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の第１の実施例を示す概略構成図、第
２図はこの発明の第２の実施例を示す概略構成図であ
る。 図中、１はガス管、２はガスメータ、５はガスもれ警報
器、６は電磁弁、７はガス補収器、８はガス流量検知
器、9,14は制御装置、10は遮断弁、13はガス圧検知器で
ある。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ガス流量検知器を通して各負荷にガスを供
   給し、これらの負荷側におけるガスもれをガスもれ警報
   器が検出したとき、このガスもれ警報器の出力信号を前
   記ガス流量検知器の制御装置に伝えてガス遮断弁を閉止
   するガスもれ警報遮断装置におけるガスもれ信号伝達方
   法であって、前記ガスもれ警報器の動作時に負荷側に設
   けたダミー負荷用の電磁弁を開放してガス流量を増加さ
   せ、前記ガスもれ警報器の作動をガス流量の変化として
   前記ガス流量検知器に伝えることを特徴とするガスもれ
   信号伝達方法。
2. 【請求項２】ガス流量検知器を通して各負荷にガスを供
   給し、これらの負荷側におけるガスもれをガスもれ警報
   器が検出したとき、このガスもれ警報器の出力信号をガ
   ス圧検知器の制御装置に伝えてガス遮断弁を閉止するガ
   スもれ警報遮断装置におけるガスもれ信号伝達方法であ
   って、前記ガスもれ警報器の動作時に負荷側に設けたダ
   ミー負荷用の電磁弁を開放してガス流量を増加させ、前
   記ガスもれ警報器の作動をガス圧力の変化として前記ガ
   ス圧検知器に伝えることを特徴とするガスもれ信号伝達
   方法。