JPH0697425A - 量子細線超格子構造体及びその製造方法 - Google Patents
量子細線超格子構造体及びその製造方法Info
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- JPH0697425A JPH0697425A JP4244496A JP24449692A JPH0697425A JP H0697425 A JPH0697425 A JP H0697425A JP 4244496 A JP4244496 A JP 4244496A JP 24449692 A JP24449692 A JP 24449692A JP H0697425 A JPH0697425 A JP H0697425A
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Abstract
に実現することにある。 【構成】針状結晶1は単一の材料のジンクブレンド構造
2とウルツァイト構造3とで1次元量子細線超格子を構
成する。 【効果】1次元量子細線超格子を容易に実現できる。
Description
持つ構造体、その製造方法、及びそれを用いた光デバイ
ス、電子デバイスに関する。
て設計された半導体素子の性能向上には限界がせまりつ
つあるとみられている。これは微細加工技術そのものに
限界が見え始めていることと、微細構造による様々な困
難の出現によるものである。
よって、所謂閉じ込め効果などの量子効果が出現し始
め、この効果を積極的に利用することによって、半導体
デバイスの様々な性能の向上が期待されている。すなわ
ち、光デバイスの分野において、半導体量子井戸や量子
細線を用い、キャリアの多次元量子閉じ込め効果によ
り、半導体レーザの発振光の線スペクトル幅の低減や、
しきい値電流密度の低下が実現している。また、電子デ
バイスの分野において、高電子移動度トランジスタ(H
EMT)に代表される電子デバイスにおける変調ドープ
構造の活用により、キャリア移動度の大幅な向上や低雑
音化が実現している。
様々な作製法が提案されている。特に、量子細線では、
主にGaAs等の半導体にリソグラフィとエッチング技
術による微細加工技術を施すことによって作製されてい
る(フィジカル・レビュー・レターズ 64、(199
0年)第1154ページから第1157ページ、(Phys.
Rev.Lett.64,1154-1157(1990))),(アプライド・フィジ
ックス・レターズ 58、(1991年)第1440ペ
ージから第1442ページ、(Appl.Phys.Lett.58,1440-
1442(1991)))。
うな微細加工によって作製された量子細線は、細線の表
面あるいは界面に結晶欠陥が多数形成されるという欠点
がある。このような結晶欠陥は発光現象の場合では、非
発光中心を形成し、発光効率を著しく低下させる原因と
なり、キャリア輸送の場合では、捕獲中心を形成してキ
ャリアをトラップし、著しく移動度を低下させる原因と
なる。また、超格子構造の作製という観点からも同様の
ことが指摘できる。
バイスの性能を向上させるためには、1000Å以下の
構造を1原子層の狂いもないほどに形成する高度な制御
性と、超格子構造の作製における場合のように複雑で、
かつ多数の工程を必要としている。しかし、これは現在
極めて困難である。すなわち、半導体の微細加工技術は
近年極限にきているといわれており、このような微細加
工を従来技術で行なうことは不可能に近いと考えられて
いる。このため、量子細線構造や1次元超格子構造を採
用することにより、デバイス性能の大幅な改善が期待さ
れているにもかかわらず、いまだ実現にはいたっていな
い。したがって、このような方法で量子細線や1次元超
格子を利用して、例えば半導体レーザや電子デバイスを
作製したとしても、高効率の発振も高い移動度も得られ
ず、実用上致命的な欠点となる。
子細線は実用上重大な欠点があり、本発明は、このよう
な欠点を除いた量子細線を用いたデバイスを提供するも
のである。
000Å以下の径を持つ量子細線の長手方向に超格子構
造を形成した構造)を作製するための障害と成る事項
は、次の通りである。 (1)量子細線や1次元超格子構造の表面及び界面の揺
らぎ、つまり作製における制御性の困難である。 (2)バンド構造を変調するために結晶の材料を変える
ことから生じる捕獲準位、非発光準位の形成である。 (3)量子細線や1次元超格子構造をリソグラフィやエ
ッチング技術を用い人工的に形成することから生じる工
程数の多さ、及び複雑さである。 (4)また、これらのことから派生する素子の信頼性の
低さ、歩留まりの悪さ、耐久性の低さである。
元超格子構造の表面及び界面の揺らぎを無くした構造
体、装置、その作製方法と、それを用いた素子を提供す
ることである。 本発明の他の目的は、他の材料を用い
ることなく単一の材料を用いて(このため、捕獲準位や
非発光準位の形成を伴わない)バンド構造や誘電率、透
磁率、電気伝導度を変調することが可能な構造体、装
置、その作製方法を提供することである。
格子構造を自然現象を利用して形成するゆえに、工程数
が少なく単純な構造体、装置、その作製方法を提供する
ことである。
た、信頼性の高い、歩留まりのよい、耐久性の高い構造
体、装置、その作製方法を提供することである。
に、結晶構造を結晶内の異なる位置に形成することによ
ってポテンシャル分布を形成した構造体を用いることを
基本とする。
半導体基板上に成長した針状結晶を用いることを基本と
する。
結晶欠陥が非常に少ないという特徴を持つ。
面を透過電子顕微鏡(TEM)で観測したところ、その
結晶性は極めて良好であることが分かった。また、針状
結晶の結晶性長の途中でドーパントをnからpに切り換
え、p-n接合を針状結晶の内部に形成し、その電流−
電圧特性を評価したところ、その電気特性は極めてよい
ことが分かり、このことから、針状結晶の結晶性が優れ
ていることが分かった。さらに、成長の温度を変えた針
状結晶のTEM像によれば、その構造は図1(a)に示
すようにジンクブレンド構造とウルツァイト構造の双晶
になっており、GaAsの針状結晶の成長中の基板温度
500℃のものでは構造の周期が200Åと、極めて整
然と整列していることが分かった。従って、針状結晶の
長手方向のバンド図は図1(b)に示すような超格子構
造をとっていることが明らかとなった。
000Å以下であることが望ましいが、この時の針状結
晶の直径はおよそ100Åで(これは結晶の成長時間に
より、容易に制御可能である)、量子細線として用いる
ためにも最適である。また、InAsの針状結晶では、
成長中の基板温度350℃で結晶構造の周期がわずか4
0Åのものが作製できた。従って、針状結晶には所謂1
次元超格子を形成することができる。本発明では、人工
的で複雑な工程を用いずに自然現象によって、こうした
構造を単一の材料でも作製できることを利用する。
して利用しようとすれば、非発光過程が少ないために発
光効率がよい多重量子井戸レーザが容易に作製できる。
また、電子デバイスとして利用しようとすれば、捕獲準
位が少なく、電子と光学フォノンの散乱が少ないという
1次元超格子特有の性質のために、極めて高移動度で低
雑音のトランジスタが容易に作製できる。
ザ(MQWレーザ)を実現する場合、針状結晶をp層と
n層の間にi層として挿入した構造の作製が可能であ
る。また、針状結晶の成長中にpまたはnをドープする
こともできるので、もちろんこの方法でもMQWレーザ
を実現可能である。電子デバイスとして用いる場合も、
もちろん、p,i,nのいずれのド−ピング構造も実現
できる。
ためには、針状結晶の周囲の材料が針状結晶の材質と異
なり、例えば、電子を閉じ込める場合であれば、電子親
和力が針状結晶よりも小さいことが必要である。このこ
とから、例えば針状結晶の材料がGaAsであれば、周
囲の材料はAl0.3Ga0.7Asであればよい。また、周
囲の材料が絶縁体(例えばスピン・オン・グラス:SO
G)から形成されれば、量子閉じ込め効果はより効率よ
く発現する。
半導体であるGaAsとInAsが実現されているが、
針状結晶を形成するものであれば、他のIII−V族化合
物半導体(応用上、特にInP)でもよいし、IVのSi
などでもよい。さらに、針状結晶を形成し、かつバンド
エンジニアリングを適用する材料であれば絶縁体や、超
伝導体でも構わない。
ているが、InP基板や、Siの基板でも問題はない。
また、針状結晶は一般に基板の{111}面に垂直に
(つまり、<111>軸方向、またはこれと等価な方向
に)成長するので、基板の面方位を変えれば、針状結晶
の軸方向も所望の方向に変えることができる。
つの手段を説明する。まず、基板をリアクティブ・イオ
ン・エッチング(RIE)装置の中に、作製する半導体
材料と共晶系を形成する金などの金属とともにいれ、同
時にスパッタする。この時、RIE装置に一端金などが
付着すれば、次からはいちいち金などをRIE装置にい
れる必要はない。また、この他にも、フォーカスド・イ
オン・ビーム(FIB)により、基板上の所望の位置に
金などを打ち込み、その位置に針状結晶を成長させるこ
ともできる。
施例に示すような基板の温度範囲で針状結晶を成長させ
る。針状結晶の長さや太さは、成長時の原料供給量、成
長時間等によって制御でき、針状結晶内部の結晶構造の
周期は成長時の基板温度等によって制御できる。
小さく、かつ内部で結晶構造が変調された針状結晶にキ
ャリアを注入することによって、光デバイスや電子デバ
イスとして動作させることを基本とする。
作製する半導体材料と共晶系を形成する金などの金属を
基板に埋め込む。針状結晶はこれを種にして成長する。
従って、成長種の位置を操作することによって、針状結
晶の成長する位置を制御することができる。この他、針
状結晶の長さや太さは、成長時の成長時間や原料供給量
で制御できる。この時、針状結晶の直径を1000Å以
下にすることにより、量子閉じ込め効果を発現すること
ができる。また、針状結晶内部の結晶構造は、ジンクブ
レンド構造とウルツァイト構造でそれぞれエネルギーギ
ャップや電子親和力も異なるため、必然的に1次元超格
子構造を形成する。その分布は成長時の基板温度により
ある程度制御することができる。このような量子細線の
超格子構造は従来技術でも試みられているが、成功にい
たっていない。その理由は、量子細線の表面や界面にお
ける揺らぎや結晶欠陥である。すなわち、注入されたキ
ャリアは、界面の揺らぎによって散乱を受けたり、結晶
欠陥の作る捕獲準位にトラップされたりする。針状結晶
は、自然現象によってこれらの1次元超格子構造を形成
するために、表面や界面の揺らぎや結晶欠陥が本質的に
少なく、そのため、注入されたキャリアを効率よく輸送
したり、再結合させたりすることができる。
は、周囲の材料の電子親和力が小さい場合には量子井戸
が形成され、そこに量子準位ができる。そこに溜った電
子に外部から電界が印加されるとフェルミレベルに勾配
が生じ、電子は移動するが、この時、電子のフェルミ波
数の選択の範囲がせまく、散乱を受けた場合には大きな
運動量変化を伴うため散乱確率は小さくなり、その分電
子の移動度が通常のバルクの半導体に比べ向上するとい
われている。
方向に超格子構造が形成されると、量子井戸中の量子準
位に閉じ込められた電子の波動関数の重なりによってミ
ニバンドが形成される。この時、量子細線の径と超格子
の周期が適当に設計されていれば、すなわち、量子細線
の径が100Å程度、超格子の周期100Å程度、形成
されたミニバンドのバンド幅が20meV程度よりも小
さく、ミニバンド間のエネルギーギャップが50meV
程度より大きければ、電子−光学フォノン散乱のエネル
ギー値が存在しないために、電子−光学フォノン散乱そ
のものが抑制され、電子デバイスの電流値が低雑音化す
るといわれている。針状結晶は、これらの諸特性向上実
現の為の条件を十分備えている。
018cm~3、面方位(111))のひ素面をリアクティ
ブ・イオン・エッチング(RIE)装置のプラズマでス
パッタする。RIE装置のチャンバ内には、同時に金
(または、鉄、ニッケル、白金等)をいれておき、Ga
As基板と同時にスパッタする。(一度RIEの装置を
このように汚染しておけば、2度目以降、その装置に金
等をいれる必要はない。)次に、減圧有機金属気相成長
法(MOCVD法)により、GaAs針状結晶を形成す
る。III族原料には、トリメチルガリウム(TMG)、
V族原料にはアルシン(AsH3)を用いる。この時、
nドープをする場合であれば、ジシラン(S2H6)を同
時に用いる。基板温度500℃、原料ガス供給時間30
0秒、V/III比100(1〜200)の条件で成長す
ると、図2に示すようにGaAsの微細な針状結晶1が
成長する。針状結晶の長さは、ほぼ2μmと均質で、直
径は約100Åである。
鏡で観察したところ、図1(a)(これは、上記条件で
作製したGaAsの針状結晶の1本を横にして見た図で
ある)に示すように、ジンクブレンド構造2とウルツァ
イト構造3との双晶になっていた。この時、ウルツァイ
ト構造の長さD〜100Å,ジンクブレンド構造の長さ
d〜100Åであった。
板温度を460℃で成長するとほぼジンクブレンド構造
に、550℃で成長するとほぼウルツァイト構造にな
る。
成長することにより、結晶構造の分布は、およそ図3に
示すようになるので自由に制御することができる。
を横にして見た図に対応して描いたバンド図である。上
記の条件で結晶成長した針状結晶は、バンドギャップ
(Eg)の変化の周期が100Åと、超格子として理想
であり、また、結晶構造の違いによるエネルギーギャッ
プの差も、およそ200meVと大きい。このため、針
状結晶の太さやバンド構造の周期を100Å程度にする
ことはもちろん、サブバンドの幅を20meV、サブバ
ンド間のバンドギャップを50meV程度にすることも
可能である。従ってこの結晶は電子デバイスや光デバイ
スとして用いる材料としては理想的である。
1))のひ素面に、実施例1と同様にしてInAsの針
状結晶を成長することもできる。この時のIII族原料に
はトリメチルインジウム(TMI)、V族原料にはアル
シン(AsH3)を用いる。基板温度は350℃、原料
ガス供給時間300秒、V/III比200(120〜3
60)の条件で成長すると、図4に示すように、GaA
sの針状結晶と同様の構造を持つInAsの針状結晶5
が成長する。
の長さはほぼ2φmと均質で、直径は100Åである。
この試料を透過電子顕微鏡で観察したところ、GaAs
の場合と同様、ジンクブレンド構造2とウルツァイト構
造3との双晶になっており、バンドの概形図は図1
(b)と同様で、ウルツァイト構造の長さD〜100
Å、ジンクブレンド構造の長さd〜100Åであった。
度を300℃で成長するとほぼジンクブレンド構造に、
400℃で成長するとほぼウルツァイト構造になる。従
って、300℃〜400℃の温度範囲で成長することに
より、結晶構造の分布は、およそ図5に示すようになる
ので自由に制御できる。
の移動度がもともと大きいのでさらに大きな量子効果を
引き出すことができる。
E装置を使用せずに、GaAs基板にフォーカスド・イ
オン・ビーム(FIB)装置により、金等の原子を微小
な種として植え付け、そこに針状結晶を成長させること
によって針状結晶の成長する位置や密度等を制御するこ
ともできる。金等の原子数約105個程度をある微小な
領域に打ち込むことにより、針状結晶が1本成長するの
で、極めて制御性よく成長させることが可能である。
せたnドープの基板の上からスピン・オン・グラス(S
pin−On−Glass:SOG)7を塗布しベーク
して、図6に示すように電極6を形成した。針状結晶先
端と電極との電気的特性は、針状結晶先端部分に金原子
が付着し合金状態を形成しているためにオーミック接触
となっていた。図6のような素子を針状結晶を1本含む
ように劈開して切り出し、図7に示すようにリード線を
設ける。
電子−光学フォノン散乱の禁止による低雑音特性 等、電気特性を著しく改善することができる。
様のことがいえる。
1と同様にして成長した後、それを通常のエピタキシャ
ル成長によりAl0.3Ga0.7As8で埋め込む。次に、
実施例4と同様に電極を設け劈開すると図8のような素
子を得る。この素子では、SOGで埋め込んだ場合のよ
うに真空準位にキャリアを閉じ込めている訳ではないの
で閉じ込め効果は減ずるが、針状結晶とAlGaAsと
の間の界面準位が少ないためにキャリアが界面付近でト
ラップされる率が少なく、電気的特性をさらに向上させ
ることができる。
製した素子において、針状結晶の電極を設けたところと
は異なるAl0.3Ga0.7As8の領域にショットキー電
極9を設けることにより、3端子の電子素子を作製する
ことができる。電極9はゲート電極、電極6はソースま
たはドレイン電極である。
理由により、低雑音の高周波特性を実現できる。
0.3Ga0.7As層8で針状結晶を埋め込んだ後、pドー
プ(本実施例では炭素ドープ)のGaAs層10を通常
の方法で積層し、図10に示すような素子を作製する。
(ただし、針状結晶の先端に金等の原子が合金状態で付
着しているため、p−GaAs層10は無くとも正孔は
供給される。)針状結晶1は図1に示すような良好な超
格子構造をしているゆえに、多重量子井戸レーザ(MQ
Wレーザ)として動作する。従来のMQWレーザでは量
子井戸が多重であるために作製に高度な結晶成長技術
と、作製の為の多大な時間が必要であったが、針状結晶
は適当な条件さえ整えてあげれば自然に成長するので、
作製の為の時間が大幅に短縮できる。
いて、図11に示すように素子構造を作製すれば、多重
量子細線素子として用いることができる。図11(a)
は断面図、図11(b)は上から眺めた図である。FI
Bにより、nドープの針状結晶をオフ基板の一つのステ
ップ上に並べて成長し、それをn−AlGaAs13で
埋め込む。針状結晶の直径は成長時間を変えることによ
り調整できるので、ステップをすべて覆うように調整す
る。針状結晶の上の方はエッチングしてゲート電極を設
け(この時、針状結晶の上はすべてゲート電極に覆われ
るようにする)、両側のn−AlGaAs13の部分に
はソースまたはドレイン電極を設ける。
かなわなかった多重量子細線が構築できる。このように
量子細線を多重化することで、電流を大幅に稼ぐことが
可能である。
長条件を適当に選ぶことによりウルツァイト構造の方が
ひろい針状結晶を作製することも可能である。図12
は、そのようにして作製した共鳴トンネルダイオードで
ある。従来技術では困難であった障壁ポテンシャルを、
針状結晶の結晶成長の条件をうまく選ぶことで、なんら
加工することなしに作製することができる。
族化合物半導体でも可能である。また、II−VI族化合物
半導体の中にはジンクブレンド構造やウルツァイト構造
やロックサルト構造をとる材料がしられている。
導体に限らず絶縁体や超伝導体、金属においても針状結
晶を作製する方法が明らかになれば、その時は上記実施
例と同様の方法でバンドエンジニアリングを実現できる
ことはいうまでもない。その時は、例えば磁場をかけて
電気伝導を変調するとか、従来からある素子と組み合わ
せるなどして素子の多様化を実現することは容易に可能
である。
結晶構造を変調した針状結晶を用いて1次元量子細線超
格子を自然現象を利用して容易に実現できる。
明する図。
図。
図。
図。
図。
ウルツァイト構造、4…GaAs基板、5…InAs針
状結晶、6…電極、7…スピン・オン・グラス(SO
G)、8…AlGaAs、9…ショットキー電極、10
…pドープGaAs層、11…n−GaAs基板、12
…i−GaAsオフ基板、13…n−AlGaAs。
Claims (27)
- 【請求項1】異なる結晶構造を結晶内の異なる位置に形
成することによってポテンシャル分布を形成したことを
特徴とする量子細線超格子構造体。 - 【請求項2】上記構造体を半導体材料で形成することを
特徴とする請求項1記載の量子細線超格子構造体。 - 【請求項3】上記異なる結晶構造を、上記結晶内の周期
的に異なる位置に形成することによって、上記ポテンシ
ャルに周期的分布を形成したことを特徴とする請求項1
記載の量子細線超格子構造体。 - 【請求項4】径が1000Å以下の量子細線内の長手方
向の異なる位置に、上記異なる結晶構造を形成すること
によってポテンシャルを変化させ、1次元超格子構造を
実現していることを特徴とする請求項1記載の量子細線
超格子構造体。 - 【請求項5】針状結晶を用いて結晶構造を周期的に異な
る位置に形成することによってポテンシャルに周期的分
布を形成したことを特徴とする請求項1記載の量子細線
超格子構造体。 - 【請求項6】結晶構造の変調の周期が200Å以下であ
ることを特徴とする請求項1記載の量子細線超格子構造
体。 - 【請求項7】上記異なる結晶構造を、それぞれ異種の材
料で形成していることを特徴とする請求項1記載の量子
細線超格子構造体。 - 【請求項8】上記異なる結晶構造としてジンクブレンド
構造とウルツァイト構造を用いて形成していることを特
徴とする請求項1記載の量子細線超格子構造体。 - 【請求項9】請求項4記載の構造体の量子細線の長手方
向に電流を流すことを特徴とする量子細線超格子装置。 - 【請求項10】請求項1記載の構造体の異なる結晶構造
の接合する部分に電流を流すことを特徴とする量子細線
超格子装置。 - 【請求項11】請求項5記載の構造体の周期的に異なる
位置に形成した結晶構造の軸方向に電流を流すこと特徴
とする量子細線超格子装置。 - 【請求項12】請求項1記載の構造体の異なる結晶構造
の接合する部分を通過する電流を流すことを特徴とする
量子細線超格子装置。 - 【請求項13】請求項1記載の構造体に電界を加えるこ
とによってポテンシャルを制御することを特徴とする量
子細線超格子装置。 - 【請求項14】請求項1記載の構造体に磁界を加えるこ
とによってポテンシャルを制御することを特徴とする量
子細線超格子装置。 - 【請求項15】請求項6記載の構造体を用いた半導体レ
ーザ。 - 【請求項16】針状結晶の長手方向の結晶構造を周期的
に変化させることによって、長手方向に移動する電子ま
たは正孔の光学フォノンによる散乱を低減することを特
徴とする量子細線超格子装置。 - 【請求項17】単一の材料において、他の不純物をドー
プすることなく、上記ポテンシャル分布を形成したこと
を特徴とする請求項1記載の量子細線超格子構造体。 - 【請求項18】単一の材料において、第1の領域と他の
領域にそれぞれ別々のバンド構造を有する結晶を配置す
ることを特徴とする請求項1記載の量子細線超格子構造
体。 - 【請求項19】単一の材料において、第1の領域と他の
領域にそれぞれ別々の誘電率を有する結晶を配置するこ
とを特徴とする請求項1記載の量子細線超格子構造体。 - 【請求項20】単一の材料において、第1の領域と他の
領域にそれぞれ別々の透磁率を有する結晶を配置するこ
とを特徴とする請求項1記載の量子細線超格子構造体。 - 【請求項21】単一の材料において、第1の領域と他の
領域にそれぞれ別々の電気伝導度を有する結晶を配置す
ることを特徴とする請求項1記載の量子細線超格子構造
体。 - 【請求項22】単一の材料において、第1の領域と他の
領域にそれぞれ別々の超伝導臨界温度を有することを特
徴とする請求項1記載の量子細線超格子構造体。 - 【請求項23】結晶を成長する際、自然現象により決定
される結晶構造を、成長温度や圧力等で制御することを
特徴とする量子細線超格子構造体の製造方法。 - 【請求項24】針状結晶を成長する際、その成長種とし
てその結晶材料と共晶を作る材料を用いることを特徴と
する量子細線超格子構造体の製造方法。 - 【請求項25】自己組織化作用(自然現象により構造を
形成する作用)により作製されることを特徴とする量子
細線超格子構造体の製造方法。 - 【請求項26】上記構造体をIII−V族化合物半導体を
用いて実現した請求項1記載の量子細線超格子構造体。 - 【請求項27】上記構造体をII−VI族化合物半導体を用
いて実現した請求項1記載の量子細線超格子構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4244496A JPH0697425A (ja) | 1992-09-14 | 1992-09-14 | 量子細線超格子構造体及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4244496A JPH0697425A (ja) | 1992-09-14 | 1992-09-14 | 量子細線超格子構造体及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0697425A true JPH0697425A (ja) | 1994-04-08 |
Family
ID=17119536
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4244496A Pending JPH0697425A (ja) | 1992-09-14 | 1992-09-14 | 量子細線超格子構造体及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0697425A (ja) |
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JPH07326729A (ja) * | 1994-05-31 | 1995-12-12 | Hitachi Ltd | 半導体装置およびその製造方法 |
JPH0823086A (ja) * | 1994-07-06 | 1996-01-23 | Hitachi Ltd | 半導体装置およびその製造方法 |
JP2005191171A (ja) * | 2003-12-25 | 2005-07-14 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 三次元閉じ込め量子ナノ構造体及びその製造方法 |
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