JPH069720A - 両末端に加水分解性基を有する重合体およびその製造方法 - Google Patents

両末端に加水分解性基を有する重合体およびその製造方法

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JPH069720A
JPH069720A JP13723291A JP13723291A JPH069720A JP H069720 A JPH069720 A JP H069720A JP 13723291 A JP13723291 A JP 13723291A JP 13723291 A JP13723291 A JP 13723291A JP H069720 A JPH069720 A JP H069720A
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JP13723291A
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Yoshio Inoue
凱夫 井上
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Shin Etsu Chemical Co Ltd
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  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 シ−リング材、接着剤、コ−ティング剤など
として有用とされる、両末端に加水分解性基を有する重
合体およびその製造方法の提供。 【構成】 (R〜Rは炭化水素基等の有機基、X は加水分解性
基、a は0,1または2、m は50〜400、1は1〜
20、k は0または1以下同じ)で示される両末端に加
水分解性基を有する重合体、一般式HO(CH
OHのポリオレフィンポリオ−ルを HS−R1 −COOH(2) で示されるメルカプトアルカン酸(例、メルカプトプロ
ピオン酸)および HOCOR2 COOH(3) で示されるジカルボン酸(例、チオジプロピオン酸)と
脱水反応させて、 HS-R1-COO(CH2)m [OCOR2 kCOO(CH2)m]OCOR1-SH(4) で示されるSH基含有重合体(例、式(5))をつく
り、ついでこの重合体を一般式(6) HSCCOO(CH160OCOC
COO(CH160OCOCSH
(5) (R3、R5は炭化水素基、X は加水分解性基)で示される
オルガノシラン(例、式(7))と反応させて得る。
(例、式(8)のもの)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は文献未載の新規な重合
体、特には加水分解縮合して架橋ポリマーとなる、シー
リング材、接着剤、コーティング材などとして有用とさ
れる両末端に加水分解性基を有する重合体およびその製
造方法に関するものである。
【0002】
【発明の構成】本発明はシーラント材、接着材、コーテ
ィング材として有用とされる両末端に加水分解性基を有
する重合体に関するものであり、このものはつぎの一般
【化4】 (ここにR1 は炭素数1〜6の2価炭化水素基、R2
炭素数1〜12の2価炭化水素基またはチオエーテル結
合を含む炭素数4以下の2価の有機基、R3 は炭素数1
〜6の1価炭化水素基、R4 は炭素数2〜8の2価炭化
水素基または炭素数4〜8のエステル結合を含む2価炭
化水素基、Xは加水分解性基、aは0,1または2、m
は50〜400、lは1〜20、kは0または1)で示
されるものである。
【0003】このR1 で示される炭素数1〜6の2価炭
化水素基としては−CH2 −,−C 24 −,−C3
6 −,−CH(CH3 )−,−C64 −などの基が、
2で示される炭素数1〜12の2価炭化水素基として
は−CH2 −,−C24 −,−C48 −,−C6
12−,−C64 −,−C816−,−C1020−,−
1224−などの基、チオエーテル結合を含む炭素数4
以下の2価の有機基としては−CH2 −S−CH2 −,
−C24 −S−C24 −,−CH(CH3)−S−
CH(CH3 )−などの基が、またR3 で示される炭素
数1〜6の1価炭化水素基としてはメチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基などのアルキル基、ビニル
基、アリル基などのアルケニル基、フェニル基などのア
リール基などが例示される。
【0004】また、この式中のR4 で示される炭素数2
〜8の2価炭化水素としては−CH2 −,−C24
−,−C36 −,−CH2 −CH2 −C64 −など
の基が、炭素数4〜8のエステル結合を含む2価炭化水
素としては−CH2 −CH(CH3 )−COOC36
−,−CH2 −CH(CH3 )−COOCH2 −,−C
2 −CH2 −COOC36 −,−CH2 −CH2
COOCH2 −などの基が例示されるが、このa,m,
l,kは上記したとおりの正数とされるものである。
【0005】この一般式(1)で示される両末端に加水
分解性基を有する重合体としては、次式
【化5】
【化6】
【化7】
【化8】
【化9】 などが例示されるが、これは上記における両末端のアル
コキシ基をメチルエチルケトオキシム基、イソプロペノ
キシ基、N−エチルアミド基、ジメチルアミノ基などと
したものであってもよい。
【0006】上記した一般式(1)で示される両末端に
加水分解性基を有する重合体は、例えば一般式 HO(CH2m OH …(2) (ここにmは前記に同じ)で示されるポリオレフィンポ
リオールを原料として、このものの両末端の水酸基に一
般式 HS−R1 COOH …(3) (ここにR1 は前記に同じ)で示されるメルカプトアル
カン酸と一般式 HOCOR2 kCOOH …(4) (ここにR2 は前記に同じ)で示されるジカルボン酸を
反応させて、一般式 HS-R1COO(CH2)m[OCOR2 kCOO(CH2)m]lOCOR1-SH …(5) で示される両末端がSH基で封鎖された重合体を合成
し、ついでこの重合体に一般式
【化10】 (ここにR3 ,Xは前記に同じ、R5 は末端に脂肪族不
飽和結合を含む炭素数2〜8の1価炭化水素基または末
端に脂肪族不飽和結合を含む炭素数4〜8のエステル結
合を含む1価の炭化水素基である)で示されるオルガノ
シランを反応させることによって得ることができる。
【0007】この一般式(2)で示されるポリオレフィ
ンポリオールは飽和炭化水素骨格をもつ両末端が水酸基
で封鎖された分子量1,000〜5,000の重合体で
あり、これには常温で液状のものから融点が75℃以上
のワックス状固体のものまでが含まれるが、これは一般
に市販されているポリテールH、ポリテールHA、ポリ
テールHE[いずれも三菱化成工業(株)商品名]とす
ればよく、これらの物性については表1のごとく公表さ
れている。
【表1】
【0008】また、上記した一般式(3)で示されるメ
ルカプトアルカン酸についてはメルカプト酢酸、2−メ
ルカプトプロピオン酸、α−メルカプトプロピオン酸、
チオサリチル酸が例示され、上記した一般式(4)で示
されるジカルボン酸としてはシュウ酸、マロン酸、コハ
ク酸、グルタル酸、アジピン酸、ビメリン酸、スベリン
酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカン二酸、ドテ
カン二酸、ブラシリン酸、テトラデカン二酸などの脂肪
族ジカルボン酸、o−フタル酸、イソフタール酸、テレ
フタール酸などの芳香族ジカルボン酸、β,β’−チオ
ジプロピオン酸、チオジ酢酸、α,α’−チオジプロピ
オン酸などが例示される。
【0009】上記した一般式(2)で示されるポリオレ
フィンポリオールと一般式(3)で示されるメルカプト
アルカン酸との反応はこれらを−OH/−COOHの化
学量論モル比が0.8〜1.2の範囲となる配合比で混
合して50〜250℃の温度範囲で反応させればよい。
この反応にはパラトルエンスルホン酸、ベンゼンスルホ
ン酸、硫酸、トリフルオロ酢酸のような酸性エステル化
触媒の共存下で行なわせることが好ましいがこの反応を
容易にかつ均一に行なわせるために、また生成する水を
系外に除去するためにはこれをトルエン、ベンゼン、キ
シレン、シクロヘキサンなどの溶媒中で行なわせること
がよい。なお、この反応は常圧で行なうことができる
が、生成する水を除去するためには水トラツプのような
エステル化技術に関する周知技術を用いてもよい。
【0010】この反応により得られる生成物は上記した
一般式(5)で示される両末端がSH基で封鎖された重
合体であるが、上記した一般式(1)で示される本発明
の有機けい素重合体はこの一般式(5)で示される重合
体に一般式(6)で示されるオルガノシランを反応させ
ることによって得ることができる。
【0011】この一般式(6)で示されるオルガノシラ
ンとしては式 CH2= CHSi(OCH3)3, CH2=CH-Si(CH3)(OCH3)2,CH2=CHSi(C
H3)2(OCH3),CH2=CH-CH2Si(OCH3)3,CH2=CH-CH2Si(CH3)(O
CH3)2,CH2=CH-CH2Si(CH3)2(OCH3),CH2=CHC6H4Si(OC
H3)3,CH2=CHC6H4Si(CH3)(OCH3)2,CH2=CHC6H4Si(CH3)2(O
CH3),CH2=CHC6H4CH2NHC3H6Si(OC2H5)3,CH2=CHC6H4CH2NH
C3H6Si(CH3)(OC2H5)2,CH2=CHC6H4CH2NHC2H4NHC3H6Si(OC
H3)3,CH2=CHC6H4NHC2H4NHC3H6Si(CH3)(OCH3)2,CH2=CHC6
H4CH2NHCH2Si(OCH3)3,CH2=C(CH3)-COOC3H6Si(OCH3)3,CH
2=C(CH3)-COOC3H6Si(CH3)(OCH3)2,CH2=C(CH3)-COOCH2Si
(OCH3)3,CH2=CH-COOC3H6Si(OCH3)3,CH2=CH-COOC3H6Si(C
H3)(OCH3)2,CH2=CH-COOCH2Si(OCH3)3,CH2=CH-CH2NHC3H6
Si(OC2H5)3,CH2=CH-CH2NHC2H4Si(OCH3)3,CH2=CH-CH2NHC
H2Si(OCH3)3 などで示される不飽和基を有するアルコキシシランおよ
びこれらの加水分解基を
【化11】
【化12】
【化13】
【化14】
【化15】
【化16】 などの基に代えたシラン化合物またはこの加水分解基を
2種または3種の異なった基としたシラン化合物などが
例示される。
【0012】この一般式(5)で示されるSH基含有重
合体と一般式(6)で示されるオルガノシランとの反応
はSH基と不飽和基との周知の反応を利用すればよく、
したがってこれは紫外線照射による付加反応、パーオキ
サイドを使用するラジカル付加反応、強塩基を触媒とす
る付加反応で行なえばよい。
【0013】この紫外線照射による反応は高圧水銀灯な
どの紫外線発生装置を利用し、ベンジルベンゾフェノ
ン、ミヒラーズケトン、2−クロロチオキサントン、
2,4−ジエチルチオキサントン、ベンゾインエチルエ
ーテル、ジエトキシアセトフェノン、ベンジルジメチル
ケタール、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノ
ン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンなど
の公知の増感剤の存在下で反応させればよく、パーオキ
サイドによる付加反応はt−ブチルハイドロパーオキサ
イド、ジt−ブチルパーオキサイド、ベンゾイルパーオ
キサイド、クメンハイドロパーオキサイド、アセチルパ
ーオキサイド、t−ブチルパーオキシベンゾエート、ジ
クミルパーオキサイド、メチルエチルケトンパーオキサ
イドなどのパーオキサイドあるいはアゾビスイソブチロ
ニトリルなどの存在下に40〜120℃で反応させれば
よい。
【0014】また、この強塩基触媒としてはテトラメチ
ルグアニジン、グアニジン、
【化17】 のようなシリコーン化合物、1,8−ジアゾービシクロ
(5,4,0)ウンデセン−7などが例示されるが、こ
れは20〜200℃の好ましい温度で反応させればよ
い。なお、これらの反応はいずれも溶剤の存在下で行な
ってもよく、この溶剤としてはベンゼン、トルエン、キ
シレン、ヘキサン、シクロヘキサン、メチルエチルケト
ン、ジメチルホルムアミドなどが例示される。
【0015】上記したような方法で得られる本発明の重
合体はその両末端が加水分解性基で封鎖されたものであ
り、このものは加水分解縮合によって架橋ポリマーとな
るため、これに煙霧質シリカ、沈澱シリカ、炭酸カルシ
ウム、カーボンブラックなどの充填剤、可塑剤、シラン
カップリング剤などの接着性付与剤、有機すず化合物、
チタン化合物、アミン化合物などの硬化触媒を加えた組
成物は室温硬化性を示すので、このものはシーリング
材、接着材、コーティング材として有用とされる。
【0016】
【実施例】つぎに本発明の参考例、実施例をあげる。 参考例1 コンデンサー、エステルアダプター、温度計を取りつけ
た1リットルの反応フラスコにポリオレフィンポリオー
ル・ポリテールHA(前出)227g、チオジプロピオ
ン酸9g、トルエン250gおよびパラトルエンスルホ
ン酸1gを加え、撹拌しながら昇温させトルエン還流温
度で反応させて生成した水をエステルアダプターで系外
に除去しながら3時間反応させたところ、生成した水が
1.8gとなったので、ここにβ−メルカプトプロピオ
ン酸11gを加えてさらに3時間反応させたところ、水
の生成が3.6gとなって反応が終了した。
【0017】ついで反応系の温度を50〜60℃に下
げ、炭酸ソーダ5gを加えてパラトルエンスルホン酸を
中和してから濾過し、120℃/20mmHgの条件下
でトルエンを除去したところ、粘度が1,350ポアー
ズ(25℃)、屈折率が1.4797(25℃)、比重
が0.889gの粘稠な液体238gが得られ、このも
のはその末端SH基量が0.040モル/100gと定
量されたので、式 HSC2H4COO(CH2)160OC2H4SC2H4COO(CH2)160OCOC2H4SH で示されるものであると判断された。
【0018】参考例2 参考例1で使用したものと同じ1リットルの反応フラス
コにポリオレフィンポリオール・ポリテールHA(前
出)340g、チオジプロピオン酸18g、トルエン3
50gおよびパラトルエンスルホン酸2gを加え、撹拌
しながら昇温させ、トルエン還流温度で反応させて生成
した水をエステルアダプターで系外に除去しながら3時
間反応させたところ、生成した水が1.8gとなったの
で、ここにβ−メルカプトプロピオン酸11gを加えて
さらに3時間反応させたところ、水の生成が3.6gと
なって反応が終了した。
【0019】ついで反応系の温度を50〜60℃に下
げ、炭酸ソーダ10gを加えてパラトルエンスルホン酸
を中和してから濾過し、120℃/20mmHgの条件
下でトルエンを留去したところ、粘度が6,300ポア
ーズ(25℃)、屈折率が1.4800、比重が0.8
90の粘稠な液体355gが得られ、このものはその末
端SH基量が0.027モル/100gと定量されたの
で、式 HSC2H4COO(CH2)160OCOC2H4SC2H4COO(CH2)160COOC2H4SC2
H4COO-(CH2)160OCOC2H4SH で示されるものであると判断された。
【0020】
【実施例】
実施例1 コンデンサー、温度計を付けた1リットルの反応フラス
コに、参考例1で得た平均組成が HSC2H4COO(CH2)160OCOC2H4SC2H4COO(CH2)160OCOC2H4SH で示される両末端にSH基を有する重合体244g、式 CH2= CHSi(CH3)(OCH3)2 で示されるオルガノシラン15g、ベンゾフェノン2g
およびトルエン244gを仕込み撹拌しながら外部から
紫外線ランプを用いて紫外線を照射して6時間反応させ
てから、ガスクロマトグラフで上記のオルガノシランを
検出したところ、検出されなかったので反応が終了した
ものと判断し、ついで120℃/10mmHgの条件下
でトルエンを留去したところ、粘稠な液体255gが得
られた。
【0021】この液体は粘度が2,200ポアーズ、屈
折率が1.4800(25℃)、比重が0.892でア
ルコキシ基含有量が0.078モル/100gと定量さ
れ、この元素分析値が C H O S Si メトキシ基 理論値(%) 80.02 13.28 3.74 1.87 1.09 2.49 分析値(%) 80.06 13.30 3.71 1.85 1.08 2.42 で、このものの赤外分光光度計によるチャートが図1に
示したとおりのものであることから、次式
【化18】 で示されるものであると判断された。
【0022】実施例2 実施例1で使用したものと同じな1リットルの反応フラ
スコに、参考例2で得られた平均組成が HSC2H4COO(CH2)160OCOC2H4SC2H4COO(CH2)160COOC2H4SC2
H4COO-(CH2)160OCOC2H4SH で示される両末端にSH基を有する重合体183g、式 CH2= CHSi(CH3)(OCH3)2 で示されるオルガノシラン7g、アソビスイソブチロニ
トリル1.5gおよびトルエン200gを仕込み、撹拌
しながら温度を80℃に昇温して8時間反応させてか
ら、ガスクロマトグラフで上記のオルガノシランを検出
したところ、検出されなかったので反応が終了したもの
と判断し、ついで120℃/10mmHgの条件下でト
ルエンを留去したところ、粘稠な液体189gが得られ
た。
【0023】この液体は粘度が6,300ポアーズ、屈
折率が1.4802(25℃)、比重が0.892でア
ルコキシ基含有量が0.053モル/100gと定量さ
れ、この元素分析値が C H O S Si メトキシ基 理論値(%) 80.81 13.37 3.39 1.69 0.74 1.64 分析値(%) 80.80 13.40 3.40 1.68 0.72 1.64 で、このものの赤外分光光度計によるチャートが図2に
示したとおりのものであることから、次式
【化19】 で示されるものであると判断された。
【0024】実施例3 実施例1で使用したものと同じな1リットルの反応フラ
スコに、参考例2で得られた両末端にSH基を有する重合
体244g、 式 CH2=C(CH3)COOC3H6Si(OCH3)3で示されるオルガノシ
ラン28g、
【化20】 で示される有機シリコ−ン系触媒3g およびトルエン30
0gを仕込み、50 ℃で3時間反応させてから、ガスクロマ
トグラフで上記オルガノシランの存在をしらべたところ
検出されなかったので反応が終了したものと判断し、つ
いで120 ℃/10mmHgの条件下でトルエンを留去したとこ
ろ、粘稠を液体267gが得られた。この液体は粘度が970
ポア−ズ(25℃)、屈折率が1.4786(25℃)、比重が0.
889 でアルコキシ基含有量が0.11モル/100gと定量さ
れ、この元素分析値が C H O S Si メトキシ基 理論値(%) 78.79 13.01 5.37 1.79 1.04 3.47 分析値(%) 78.88 13.00 5.33 1.76 1.03 3.41 で、このものの赤外分光光時計にチヤ−トが図3に示し
たとおりのものであることから
【化21】で示されるものであると判断された。
【0025】
【発明の効果】本発明は両末端に加水分解性基を有する
重合体およびその製造方法に関するものであり、これは
前記したように一般式(1)で示される文献未載の新規
な重合体に関するもので、この製造方法はポリオレフィ
ンポリオールにメルカプトアルカン酸とジカルボン酸と
を反応させてSH基含有重合体をつくり、ついでこの重
合体にオルガノシランを反応させることを特徴とするも
のであるが、このものはシーリング材、接着剤、コーテ
ィング材などとして有用とされるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1で得られた重合体の赤外分光
光度計チャートを示したものである。
【図2】本発明の実施例2で得られた重合体の赤外分光
光度計チャートを示したものである。
【図3】本発明の実施例3で得られた重合体の赤外分光
光度計チャートを示したものである。
【化24】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 (ここにR1 は炭素数1〜6の2価炭化水素基、R2
    炭素数1〜12の2価炭化水素基またはチオエーテル結
    合を含む炭素数4以下の2価の有機基、R3 は炭素数1
    〜6の1価炭化水素基、R4 は炭素数2〜8の2価炭化
    水素基または炭素数4〜8のエステル結合を含む2価の
    炭化水素基、Xは加水分解性基、aは0,1または2、
    mは50〜400、lは1〜20、kは0または1)で
    示される両末端に加水分解性基を有する重合体。
  2. 【請求項2】 一般式HO(CH2m OH(mは50
    〜400)で示されるポリオレフィンポリオールを一般
    式 HS−R1 −COOH (R1 は炭素数1〜6の2価炭化水素基)で示されるメ
    ルカプトアルカン酸および一般式 HOCOR2 COOH (R2 は炭素数1〜12の2価炭化水素基、またはチオ
    エーテル結合を含む炭素数4以下の2価の有機基)で示
    されるジカルボン酸と脱水反応させて、一般式 HS-R1-COO(CH2)m[OCOR2 kCOO(CH2)m]lOCOR1-SH (mは前記に同じ、lは1〜20、kは0または1)で
    示されるSH基含有重合体をつくり、ついでこの重合体
    を一般式 【化2】 (R3 は炭素数1〜6の1価炭化水素基、R5 は末端に
    脂肪族不飽和結合を含む炭素数2〜8の1価炭化水素基
    または、末端に脂肪族不飽和結合を含む炭素数4〜8の
    エステル結合を含む1価の炭化水素基、Xは加水分解性
    基)で示されるオルガノシランと反応させて一般式 【化3】 (ここにR4 は前記に同じ)で示される重合体を得るこ
    とを特徴とする両末端に加水分解性基を有する重合体の
    製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10376954B2 (en) 2013-07-11 2019-08-13 Refractory Intellectual Property Gmbh & Co. Kg Method and device for automatic replacement of a discharge shell on a sliding closure of a metallurgical vessel

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10376954B2 (en) 2013-07-11 2019-08-13 Refractory Intellectual Property Gmbh & Co. Kg Method and device for automatic replacement of a discharge shell on a sliding closure of a metallurgical vessel

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