JPH0696932B2 - 掘削装置用拡底検出装置 - Google Patents

掘削装置用拡底検出装置

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JPH0696932B2
JPH0696932B2 JP63131032A JP13103288A JPH0696932B2 JP H0696932 B2 JPH0696932 B2 JP H0696932B2 JP 63131032 A JP63131032 A JP 63131032A JP 13103288 A JP13103288 A JP 13103288A JP H0696932 B2 JPH0696932 B2 JP H0696932B2
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昌己 桐山
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 [産業上の利用分野] 本発明は、掘削装置における拡底バケットの拡底翼の変
位を検出して拡底状態を検出する掘削装置用拡底検出装
置に関する。
[従来の技術] 従来より、掘削装置の拡底バケットは、掘削中には地中
に位置し、拡底状態を直接観察できないので、拡底バケ
ットの拡底翼の開きを検出するものとして、種々の装置
が知られている。例えば、拡底バケットの拡底翼を拡開
させる操作用のシリンダに供給される油圧の圧力を検出
して、圧力が所定圧力以上となったときに、拡底が終了
したと判断する装置が知られている。また、より正確に
拡底終了を検出するために、拡底操作用のシリンダのロ
ッドと一緒にカム部材が上昇し、ローラの回転中心部が
カム部材の転動面からポケット部に向かう角度を通過し
た瞬間に、ローラがポケット部に急速に没入し、これに
より切換弁がシリンダの油圧回路内の圧力を低下させる
方向に急速に切り換えられるので、これにより、拡底終
了を正確に検出することができる装置も知られている
(特公昭62-4516)。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、こうした従来の掘削装置用拡底検出装置
では、拡底終了を検出することはできるが、拡底翼を開
きながら掘削しているときの、拡底翼の変位がどれだけ
で、その時々の拡底作業がどれだけ進行して、拡底状態
がどのようになっているかを知ることが困難であった。
この拡底作業は、拡底バケットの拡底翼を徐々に拡開し
て掘削し、掘削した土砂を拡底バケットですくい取り、
掘削孔の外に排出して行われる。この拡底バケットで一
回にすくい取る土砂の量に限度があるため、この作業
が、複数回繰り返し行われて、拡底翼が所定の径まで拡
開したときに、拡底作業が終了する。この拡底バケット
で一回にすくい取る土砂の限度である単位作業量に達し
たことを判断するのは、作業者の経験等によっていたた
め、拡底バケットですくい取る土砂の量が多いと、掘削
孔の内部に土砂の取り残しが生じる場合があった。ま
た、拡底バケットですくい取る土砂の量が少ないと、繰
り返し行なう土砂の排出作業の回数が増加して、作業効
率が低下するという問題があった。
そこで、本発明は上記の課題を解決することを目的と
し、その時々の拡底バケットによる拡底状態を検出する
掘削装置用拡底検出装置を提供することにある。
発明の構成 [課題を解決するための手段] かかる目的を達成すべく、本発明は課題を解決するため
の手段として次の構成を取った。即ち、第1図に例示す
る如く、 掘削された孔の底部を、掘削装置の拡底バケットを回転
させながら、拡底バケットの拡底翼M1を拡開して拡底掘
削した拡底状態を検出する掘削装置用拡底検出装置にお
いて、 前記拡底翼M1の拡開に応じた変位を検出する変位検出手
段M2と、 前記変位検出手段M2により検出された前記変位及び予め
設定された前記拡底バケットの形状に基づいてその時の
前記変位に応じた全掘削量を算出する全掘削量算出手段
M3と、 該全掘削量から前回までに前記拡底バケットを地上に引
き上げて排出した掘削量を減算した現在の掘削量が、予
め設定された前記拡底バケット内に収納できる1回当り
の掘削量に達したかを判断する掘削量判断手段M4と、 を備えたことを特徴とする掘削装置用拡底検出装置の構
成がそれである。
[作用] 前記構成を有する掘削装置用拡底検出装置は、変位検出
手段M2が、拡底翼M1の拡開に応じた変位を検出し、全掘
削量算出手段M3が、変位検出手段M2により検出された変
位及び予め設定された拡底バケットの形状に基づいてそ
の時の変位に応じた全掘削量を算出する。そして、掘削
量判断手段M4が、全掘削量から前回までに拡底バケット
を地上に引き上げて排出した掘削量を減算した現在の掘
削量が、予め設定された拡底バケット内に収納できる1
回当りの掘削量に達したかを判断する。よって、その時
々の拡底バケットによる拡底状態を知ることができる。
[実施例] 以下本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
第2図は本発明の一実施例である掘削装置用拡底検出装
置を備えたアースドリル掘削装置の概略構成図である。
このアースドリル掘削装置は、自走式の本体1に設けら
れたブーム2の先端に回動可能に支承されたシーブ4
に、ウインチ6によって繰り出し、あるいは巻き上げさ
れるワイヤロープ8を巻き掛け、このワイヤロープ8の
先端にケリーバ10をスイベルジョイント12で回転可能に
吊り下げて、ウインチ6を駆動することによりケリーバ
10を昇降させることができるように構成されている。ま
た、本体1に支持されたアーム14の先端に回転駆動装置
16が配設されており、前記ケリーバ10がこの回転駆動装
置16に挿通されて、回転駆動装置16の駆動によりケリー
バ10が回転されると共に、ケリーバ10が回転駆動装置16
内を摺動して昇降可能に構成されている。更に、ケリー
バ10の先端には、拡底バケット18が取り付けられてい
る。
前記回転駆動装置16は、本体1に設けられた図示しない
油圧ユニットから、油圧ホース20を介して供給される高
圧作動油によって駆動される油圧モータ22を備えてい
る。また、第3図に示すように、油圧ホース20を介して
供給される高圧作動油は、油圧ジョイント24を介して回
転駆動装置16の回転テーブル26上に配置されたホースリ
ール28に巻かれた油圧ホース30の一端に接続されてい
る。このホースリール28は、拡底バケット18の昇降に伴
って、油圧ホース30を繰り出し、若しくは巻き上げる構
成のものである。また、回転テーブル26上には、回転部
ユニット32が搭載されており、この回転部ユニット32に
は、コードリール34に巻かれたコード36の一端が接続さ
れている。このコードリール34も拡底バケット18の昇降
に伴って、コード36を繰り出し、若しくは巻き上げる構
成のものである。尚、前記回転テーブル26は、ケリーバ
10と共に回転するが、昇降しない構成となっている。
一方、拡底バケット18は、第4図ないし第6図に示すよ
うに、複数枚の、本実施例では2枚の拡底翼40,41を備
えている。各拡底翼40,41は、ケリーバ10の先端に固定
されたバケット本体42に蝶番44,46によって各々扉の如
く開閉可能に支持されている。このバケット本体42に
は、その中央に角柱48が立設されており、角柱48には、
その軸方向に摺動可能にスライダ50が嵌装されている。
このスライダ50と各拡底翼40,41とは、各々リンクアー
ム52,54により、その両端に設けられた各自在継手56,5
8,60,62を介して、接続されている。また、バケット本
体42とスライダ50との間には、2本の油圧シリンダ64,6
6が配置されており、この油圧シリンダ64,66に油圧ホー
ス30が接続されて、油圧ホース30を介して作動油が給排
される構成となっている。一方の油圧シリンダ64には、
油圧シリンダ64の図示しないピストンあるいはロット等
の移動を検出してストロークSに応じたパルス信号を発
生する変位検出手段M2としてのストローク検出センサ68
が設けられており、このストローク検出センサ68には、
前記コード36が接続されている。
尚、この拡底バケット18は、その拡底形状に応じて種々
の種類があり、予め掘削された孔の径及び拡底形状に応
じて選択して使用される。本実施例では、第5図に示す
ように、油圧シリンダ64,66が最大に伸びて、拡底翼40,
41が最大に広がったときの最大拡底径Dmaxと、予め掘削
された孔の径に応じた軸径dとの違いにより、3種類の
拡底バケット18(BK10,BK12,BK15)を用いることができ
る構成となっている。
一方、前記回転部ユニット32は、第7図に示すように、
ストローク検出センサ68からのパルス信号を計数して出
力するカウンタ回路70を備えている。カウンタ回路70の
出力信号は、送信手段M3としての無線送信機72に入力さ
れ、この無線送信機72は、このデジタル信号をアナログ
信号に変換してからFM変調して、一定時間毎に、例えば
5秒毎にFM無線として送信する。また、電源74は、油圧
スイッチ76を介してカウンタ回路70、無線送信機72に接
続されている。
また、本体1には、前記無線送信機72からのFM無線を受
信する受信手段M4としての無線受信機80が設けられてい
る。この無線受信機80は、受信したFM無線をFM復調する
ものである。更に、本体1の運転室1a内には、操作盤82
が設けられており、操作盤82には、文字や図形等を表示
することができるCRTあるいは液晶表示装置等のディス
プレイ84と、各種のデータの設定等を行うキーボード86
とが設けられている。このキーボード86には、拡底バケ
ット18の種類、本実施例では3種類の拡底バケット18
(BK10,BK12,BK14)の何れを使用するかを選択して設定
するセレクトスイッチ88が設けられている。また、既に
掘削された孔の軸径dを設定する軸径設定用デジタルス
イッチ90と、目標拡底径Dを設定する拡底径設定用デジ
タルスイッチ92と、これらのデジタルスイッチ90,92の
リセットとセットの完了を指示するリセットスイッチ93
a及び完了スイッチ93bと、電源スイッチ94とが設けられ
ている。更に、運転室1a内には、プリンタ96及び外部記
憶装置98が設けられている。
一方、前記無線受信機80、操作盤82、プリンタ96、外部
記憶装置98は、電子制御装置100に接続されている。こ
の電子制御装置100は、周知のCPU102、制御用のプログ
ラムやデータを予め格納する制御用ROM104、読み書き可
能なRAM106に、入出力回路108がコモンバス110を介して
相互に接続されて構成されている。CPU102は、制御用RO
M104内の記憶されたプログラムにしたがって、RAM106に
必要なデータを一時的に読み書きする処理を行いつつ、
無線受信機80、キーボード86からの信号を入出力回路10
8を介して入力し、ディスプレイ84、プリンタ96、外部
記憶装置98に必要な信号を出力する処理を行う。
次に、本実施例の掘削装置用拡底検出装置の作動を、第
8図ないし第10図に示すフローチャートに基づいて説明
する。まず、ケリーバ10の先端に取り付けられた図示し
ない別のアースドリルによって、真っ直ぐな孔Aが掘削
される。孔Aが掘削されると、前記アースドリルが取り
外されて、この孔Aの径に適合した軸径d及び目標拡底
径Dの拡底バケット18が前記3種類(BK10,BK12,BK15)
の内から選定されて、ケリーバ10の先端に拡底バケット
18が取り付けられる。
次に、電源スイッチ94が入れられ、CPU102の起動に伴っ
て拡底検出処理が実行される。まず、作業者により、前
記取り付けられた拡底バケット18による拡底形状がキー
ボード86により設定される。これは、リセットスイッチ
93aが押されてから、軸径dが軸径設定用デジタルスイ
ッチ90により設定され、拡底の目標拡底径Dが拡底径設
定用デジタルスイッチ92により設定され、選択された拡
底バケット18の種類(BK10,BK12,BK15)がセレクトスイ
ッチ88により設定される。設定が完了すると、完了スイ
ッチ93bが押されて、第8図に示す設定処理が実行され
る。
この軸径設定用デジタルスイッチ90により予め掘削され
た軸径d及び拡底径設定用デジタルスイッチ92により設
定された目標拡底径Dが読み込まれて、RAM106の所定位
置に格納される(ステップ200)。次に、セレクトスイ
ッチ88により設定された拡底バケット18の種類が読み込
まれ、RAM106の所定位置に格納される(ステップ21
0)。続いて、第11図に示すように、拡底形状の図形と
共に、読み込まれた拡底形状がディスプレイ84に表示さ
れる(ステップ220)。例えば、読み込まれた軸径d
が、「軸径」の文字と共に設定された値、例えば「1.30
m」と、また、読み込まれた目標拡底径Dが、「目標拡
底径」の文字と共に設定された値、例えば「1.61m」
と、読み込まれた拡底バケット18の種類が、「バケッ
ト:BK12」と、ディスプレイ84に表示される。
一方、作業者によりウインチ6が操作されて、ワイヤロ
ープ8が繰り出されてケリーバ10と共に拡底バケット18
が孔A内に降ろされる。拡底バケット18が孔Aの底部に
達すると、ケリーバ10の回転により、拡底バケット18も
同様に回転し、作業者により図示しない油圧装置の操作
によって、油圧シリンダ64,66に高圧作動油が供給され
て、油圧シリンダ64,66が駆動される。この油圧シリン
ダ64,66の駆動によって、スライダ50が摺動して、リン
クアーム52,54、自在継手56,58,60,62を介して拡底翼4
0,41が徐々に拡開する。
この時、回転部ユニット32では、高圧作動油が供給され
て、油圧スイッチ76が入れられ、カウンタ回路70が起動
されて、第9図に示す、カウント処理70が実行される。
まず、ストローク検出センサ68からパルス信号が入力さ
れたか否かが判定される(ステップ250)。パルス信号
が入力されると、カウンタNに1を加えて、再びカンウ
タNにセットする(ステップ260)。このカウンタNの
値が、一定時間毎に、例えば5秒毎に、無線送信機72に
より送信される。即ち、油圧シリンダ64のストロークS
が、ストローク検出センサ68により検出されて、一定時
間毎に送信される。
また、前述した設定処理の終了後、無線送信機72から送
信される毎に、拡底検出処理を繰り返し実行する。ま
ず、無線送信機72から送信されたカウンタ信号が、無線
受信機80により受信されて、入出力回路108を介してCPU
102に入力される。このカウンタ信号の値に基づいて、
油圧シリンダ64のストロークSが算出される(ステップ
300)。これは、前述したストローク検出センサ68から
出力される1パルスに応じた油圧シリンダ64のストロー
ク量aが予めRAM106に格納されており、カウンタNにこ
のストローク量aを乗算してストロークS(=NXa)が
算出される。尚、本実施例では、変位として油圧シリン
ダ64のストロークSを検出しているが、変位検出手段M2
としては、この場合に限らず、スライダ50の移動量を変
位として検出するものや、拡底翼40,41の蝶番44,46を中
心とした回転量を変位として検出するものでもよい。
次に、拡底バケット18の種類がBK10であるか否かが判定
される(ステップ310)。これは、前述した設定処理に
より設定された種類(BK10,BK12,BK15)が、RAM106から
読み込まれて、その種類がBK10であるか否かにより判定
される。その種類がBK10であると、BK10に応じた、変位
としてのストロークSを変数とするその時の拡底状態と
しての実拡底径RDを算出する算出式、及びその時の全体
積Viを算出する算出式がRAM106から読み込まれる(ステ
ップ320)。このBK10に応じた算出式は、予めRAM106の
所定の位置に格納されており、油圧シリンダ64のストロ
ークSを変数とするものである。
即ち、この実拡底径RDは、油圧シリンダ64がストローク
Sとなったときの、その時に拡底翼40,41が拡開してい
る直径であり、この値は、ストロークSが既知である
と、リンクアーム52,54の長さ及び自在継手56,58,60,62
の取り付け位置等の拡底バケット18の形状によって定ま
り、ストロークSの関数として下式の如く表される。
RD=fr10(S)…(BK10) また、この実拡底径RDとなったときの拡底掘削された全
体積Viも、拡底バケット18の形状によってストロークS
を変数とする算出式として表すことができる。この全体
積Viとは、拡底翼40,41が拡開している状態で、拡底バ
ケット18が回転することによって形成される体積から、
既に掘削された孔Aの体積の分を減算した体積である。
この算出式は予めRAM106に格納されており、RAM106から
下記算出式が読み込まれる。
Vi=fv10(S)…(BK10) このように、セレクトスイッチ88により選択された種類
が何れであるかによって拡底バケット18の種類が判定さ
れ、セレクトスイッチ88が、BK10ではなく、BK12の位置
に設定されていると、拡底バケット18はBK12であると判
定されて(ステップ330)、BK12に応じた算出式の読み
込みの処理が実行される(ステップ340)。即ち、RAM10
2に格納された下記算出式を読み込む。
RD=fr12(S)…(BK12) Vi=fv12(S)…(BK12) また、セレクトスイッチ88が、BK10及びBK12ではなく、
BK15の位置に設定されていると、BK10でもBK12でもない
と判定されて、BK15に応じた算出式の読み込みの処理が
実行される(ステップ350)。即ち、セレクトスイッチ8
8の選択により、その選択された拡底バケット18の種類
(BK15)に応じた下記算出式が読み込まれる。
RD=fr15(S)…(BK15) Vi=fv15(S)…(BK15) 続いて、この読み込まれた拡底バケット18の種類(BK1
0,BK12,BK15)に応じた形状とストロークSとに基づい
て拡底状態が算出される(ステップ360)。例えば、拡
底バケット18の種類がBK10であると、まず、前述した算
出式から、拡底状態として、現在の実拡底径RD、及び現
在の全体積Viが算出される。次に、現在の全体積Viか
ら、後述する処理の実行によりRAM106に格納されたVma
x、即ち、既に掘削された全体積を減算して、現在掘削
している土砂の体積Vo(=Vi−Vmax)が算出される。
これは、第12図に示すように、体積Vmaxの掘削された斜
線で示す部分の土砂が、拡底バケット18により掘削孔A
の外に排出されて、斜線で示す部分の体積Vmaxの土砂が
取り除かれた状態から、再び拡底翼40,41が拡開され
て、繰り返し拡底作業が行われ、現在掘削されて掘削孔
A内に存在する土砂の採石Voを算出するものである。
次に、前記算出した拡底状態がディスプレイ84に表示さ
れる(ステップ370)。この表示は、第11図に示すよう
に、実拡底径RDが、「実拡底径」の文字と共にその値
が、例えば「1.44m」と、またそれに応じた形状が白抜
きで表示される。更に、現在掘削した体積Voの値が、例
えば「0.26m3」と表示され、また円グラフの中が黒く塗
りつぶされて表示される。
続いて、現在の実拡底径RDが目標拡底径設定デジタルス
イッチ92により設定された目標拡底径Dとなったか否か
が判定される(ステップ380)。実拡底径RDがまだ目標
拡底径Dに達していないと、セレクトスイッチ88により
設定された拡底バケット18の種類がBK10であるか否かが
判定される(ステップ390)。拡底バケット18の種類がB
K10であると、現在まで掘削した体積Voが、予めRAM106
に格納された1回当りの掘削量V10を超えているか否か
が判定される(ステップ400)。この1回当りの掘削量V
10は、BK10の拡底バケット18による単位作業量であり、
拡底翼40,41を閉じたときに、掘削した土砂を拡底バケ
ット18内に収納することができる体積である。即ち、掘
削した土砂の体積が掘削量V10となったときに、この土
砂を一回ですくい取り、拡底バケット18を地上に引き上
げて、孔Aの外に排出することができる体積である。
現在まで掘削した体積Voが、1回当りの掘削量V10に達
していないときには、前述した処理を繰り返し実行し、
その都度、実拡底径RDの値と、現在まで掘削した体積Vo
をディスプレイ84に表示する。
一方、現在まで掘削した体積Voが1回当りの掘削量V10
を超えると、掘削した全体積Viが体積Vmaxに格納される
(ステップ410)。即ち、現在の掘削した体積Voは、体
積Vmaxに格納された前回までの全体積Viを基準にして算
出される。次に、ディスプレイ84の所定の箇所84aに、
単位作業が終了したことを示す文字、例えば、「単位作
業終了」の文字が表示される(ステップ420)。
単位作業が終了すると、作業者は、油圧シリンダ64,66
を駆動して、拡底翼40,41を閉じ、掘削した土砂を拡底
バケット18内に収納する。次に、ウインチ6を巻き上げ
て、拡底バケット18を地上に引き上げ、拡底バケット18
内の土砂を排出する。土砂を排出すると、再び、拡底バ
ケット18を孔A内にいれて、拡底翼40,41を開いて、拡
底作業を継続して行なう。このように、単位作業が終了
する毎に、拡底バケット18を地上に引き上げて、土砂を
排出し、拡底作業を行う。
また、ステップ390の処理の実行により、セレクトスイ
ッチ88により設定された拡底バケット18の種類がBK10で
はないと判定されると、BK12であるか否かが判定される
(ステップ430)。BK12であると、BK10の場合と同様
に、BK12の1回当りの掘削量V12に達したか否かが判定
される(ステップ440)。1回当りの掘削量V12に達して
いないと、前述した処理を繰り返し実行し、1回当りの
掘削量V12を越えていると、単位作業が終了したことを
表示する(ステップ410,420)。あるいは、セレクトス
イッチ88により設定された拡底バケット18の種類がBK10
でもなく、BK12でもないと、BK15の1回当りの掘削量V1
5に達したか否かが判定される(ステップ440)。1回当
りの掘削量V15に達していないと、前述した処理を繰り
返し実行し、1回当りの掘削量V15を越えていると、単
位作業が終了したことを表示する(ステップ410,42
0)。
拡底作業を繰り返し実行して、本拡底検出処理の実行に
より、ステップ380の処理で、実拡底径RDが、目標拡底
径設定用デジタルスイッチ92により設定された目標拡底
径Dになったか否かが判定される(ステップ460)。こ
の目標拡底径Dに達していると、拡底作業が完了したと
判断して、ディスプレイ84の所定の箇所84aに、例え
ば、「作業完了」の文字を表示する(ステップ460)。
この文字を表示すると一旦本制御処理を終了する。
尚、ステップ300ないし360の処理の実行が、拡底状態算
出手段M5として働く。
前述した如く、本実施例の掘削装置用拡底検出装置は、
ストローク検出センサ68が、拡底翼40,41の拡開に応じ
た変位としてのストロークSを検出し、送信器72が、拡
底バケット18と共に回転しながら、変位に基づいた信号
を無線送信し、受信器80が、該送信信号を受信し、受信
信号に基づいて、予め設定された拡底バケット18に応じ
た算出式からその時の拡底状態としての実拡底径RD及び
全体積Viを算出し、予め設定された拡底バケット18の単
位作業量V10、V12、V15に達したことを判定して、ディ
スプレイ84に、単位作業が終了をしたことを表示する。
従って、本実施例の掘削装置用拡底検出装置によると、
その時々の拡底バケット18による拡底状態を知ることが
できる。よって、作業者は、拡底バケット18に収納する
ことができる土砂量を掘削したことを知ることができ、
掘削孔A内に土砂を残すことがなく、また、適切な作業
回数で拡底作業を完了することができる。
以上本発明の実施例について説明したが、本発明はこの
様な実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要
旨を逸脱しない範囲において種々なる態様で実施し得る
ことは勿論である。
発明の効果 以上詳述したように本発明の掘削装置用拡底検出装置
は、その時の拡底バケットによる全掘削量を知ることが
でき、また、作業者は、拡底バケット内に収納できる1
回当りの掘削量に達したことを知ることができ、拡底バ
ケットで掘削した土砂を排出する際に掘削孔内に土砂を
残すことがなく、また、適切な作業回数で拡底作業を完
了することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の掘削装置用拡底検出装置の基本的構成
を例示するブロック図、第2図は本掘削装置用拡底検出
装置を用いたアースドリル装置の正面図、第3図は拡底
バケットの概略構成図、第4図は閉じた拡底バケットの
詳細図、第5図は拡開した拡底バケットの詳細図、第6
図は第5図のAA断面矢視図、第7図は本掘削装置用拡底
検出装置の電気系統の概略構成図、第8図は本電子制御
回路において行われる設定処理の一例を示すフローチャ
ート、第9図は同じくカウント処理の一例を示すフロー
チャート、第10図は同じく拡底処理の一例を示すフロー
チャート、第11図はディスプレイへの表示の一例を示す
説明図、第12図は拡底バケットの拡底状態を説明する説
明図である。 M1……拡底翼、M2……変位検出手段 M3……全掘削量算出手段、M4……掘削量判断手段 10……ケリーバ、18……拡底バケット 40,41……拡底翼 64,66……油圧シリンダ 72……送信機、80……受信機 84……ディスプレイ、86……キーボード 100……電子制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桐山 昌己 愛知県名古屋市熱田区三本松町1番1号 日本車輌製造株式会社内 (72)発明者 兵藤 敦郁 愛知県名古屋市熱田区三本松町1番1号 日本車輌製造株式会社内 (56)参考文献 特開 昭54−81603(JP,A) 特開 昭63−78991(JP,A) 実開 平2−54888(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】掘削された孔の底部を、掘削装置の拡底バ
    ケットを回転させながら、拡底バケットの拡底翼を拡開
    して拡底掘削した拡底状態を検出する掘削装置用拡底検
    出装置において、 前記拡底翼の拡開に応じた変位を検出する変位検出手段
    と、 前記変位検出手段により検出された前記変位及び予め設
    定された前記拡底バケットの形状に基づいてその時の前
    記変位に応じた全掘削量を算出する全掘削量算出手段
    と、 該全掘削量から前回までに前記拡底バケットを地上に引
    き上げて排出した掘削量を減算した現在の掘削量が、予
    め設定された前記拡底バケット内に収納できる1回当り
    の掘削量に達したかを判断する掘削量判断手段と、 を備えたことを特徴とする掘削装置用拡底検出装置。
JP63131032A 1988-05-27 1988-05-27 掘削装置用拡底検出装置 Expired - Lifetime JPH0696932B2 (ja)

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