JPH0696687B2 - 水性インキ組成物 - Google Patents

水性インキ組成物

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JPH0696687B2
JPH0696687B2 JP61278915A JP27891586A JPH0696687B2 JP H0696687 B2 JPH0696687 B2 JP H0696687B2 JP 61278915 A JP61278915 A JP 61278915A JP 27891586 A JP27891586 A JP 27891586A JP H0696687 B2 JPH0696687 B2 JP H0696687B2
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ユニオン・キヤンプ・コ−ポレイシヨン
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    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • C09D11/00Inks
    • C09D11/02Printing inks
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    • C09D11/106Printing inks based on artificial resins containing macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、インキ組成物に関し、そして更に詳しくいえ
ば水性インキ組成物に関する。
先行技術の広範な記述は、カーク−オスマー編「化学技
術百科事典」第2版(Kirk−Othmer,Encyclopedia of C
hemical Technology(Second Edition))中に見出され
る。この参考文献によれば、「筆記用インキは、西歴紀
元前2600年という昔に中国人およびエジプト人によって
初めて製造されそして使用された」(同書第II巻第611
〜632頁参照)。その古さにもかかわらず、インキ組成
物の開発は、今日でも品質の改善、経済性、および環境
汚染の減少への要請に応ずるために続けられている。こ
の技術分野における近年における代表的な改良は、鮮鋭
な印刷像および摩擦抵抗性を改善するインキ組成物中の
合成樹脂バインダーの使用である;例えば、米国特許第
3,563,937号に記載されたスチレン−マレイン酸無水物
共重合体の半エステル参照。
本発明は、 (a)着色量の着色剤: (b)無水マレイン酸と2,3−および6,7−ポリ(アロオ
シメン)50%より多くそして4,7−ポリ(アロオシメ
ン)連鎖単位50%より少ない混合物よりなる連鎖単位を
有するポリ(アロオシメン)とのデイールス−アルダー
付加物、およびそれらの部分エステルよりなる群から選
択された樹脂バインダー;および (c)十分な量の、そして上記バインダーを溶媒和させ
るのに十分な量のアルカリまたは有機塩基を含有する
水、 を包む新規なインキ組成物を開示する。
本発明の組成物は、紙および類似物の表面上にフレキソ
およびグラビア印刷するのに有用な、安定な、アルコー
ル希釈可能な水性インキである。
本発明の組成物は、前記の各成分を、材料を混合するた
めの通常の装置および技術を使用し、組成物中でのそれ
らの機能に釣合った割合で単に混合することによって製
造されうる。一般に、ビヒクルまたはワニスがまず調製
されそして着色剤が最終成分としてビヒクルに添加され
る。
広範囲の好適な着色剤が知られており、インキ調合物を
着色するために通常使用されるものが本発明のインキ組
成物に使用されうる。そのような着色剤の代表的なもの
は、水溶性染料および水分散性顔料である。染料の代表
例は、ニグロシン染料、トリフエニルメタン染料、ロー
ダミン染料、チオフラビン染料、オーラミン染料、キノ
ニミド染料、キサンタン染料、スルホネート化トリフエ
ニルメタン染料、およびニトロ染料である。顔料には、
ランプブラック、酸化亜鉛、酸化チタン、マラカイトグ
リーン、アイアンブルー、カドミウムエローおよび類似
物が包含される。
インキ調合物中の染料の量は、着色材料の特性に依存す
る。若干の染料は、少量使用された場合においてさえ
も、コピーに可読性を与えるのに十分なカラーを付与し
うる。他のものを用いた場合には、所望の効果を確保す
るためにはより高い濃度の染料を使用することが必要で
ある。染料の濃度の下限は、化合物毎に広く変動しうる
その着色力によって決定される。上限は、しばしば溶解
係数により、またはインキ組成物の他の成分に対する染
料の効果によって影響される。着色剤の割合を決定すべ
き所定の染料の最適濃度は、試行錯誤法によって決定さ
れうる。顔料が使用される場合には、3重量%以上の濃
度を使用することがしばしば望ましく、ある場合にはそ
の上限は、約15重量%またはそれ以上という範囲内であ
る。
本発明のインキ組成物の樹脂バインダー成分は、無水マ
レイン酸と特定のポリ(アロオシメン)との付加物また
はそれらの部分エステルである。この樹脂バインダー
は、インキで印すべき表面上に着色剤による乾燥された
フイルムを形成させるのに十分な量で使用される。一般
に、十分な量とは、本発明のインキ組成物の約1ないし
約40重量%、好ましくは5ないし25重量%そして更に好
ましくは7ないし17重量%の範囲内の量を包含する。
本発明のインキ組成物において樹脂バインダーとして使
用される付加物は、無水マレイン酸と特定のポリ(アロ
オシメン)とのデイールス−アルダー反応によって製造
されうる。
付加重合体を製造するために使用されるポリ(アロオシ
メン)は、約500ないし100,000の重量平均分子量を有す
るアロオシメンの単独重合体であり、そして下記式で表
わされる反復または循環鎖部分を含む: これらのポリ(アロオシメン)重合体は、群としての連
鎖部分(I)および(II)の過半量および連鎖部分(II
I)の過少量の混合物からなる。本明細書中では、2,3−
および6,7−ポリ(アロオシメン)とは、2,3−ポリ(ア
ロオシメン)、(I)および6,7−ポリ(アロオシメ
ン)、(II)50重量%より多く4,7−ポリ(アロオシメ
ン)、(III)50重量%より少ないよりなる組成のもの
を意味するものとする。
本発明において出発物質として使用される2,3−および
6,7−ポリ(アロオシメン)は、次のようにして製造さ
れる:不活性ガスの雰囲気中で実質的に無水のエーテル
成分中に分散された活性金属触媒成分からなる触媒系
に、実質的に無水のアロオシメンを徐々に添加する。こ
の重合は高度に発熱的なので、アロオシメンの添加を徐
々に行なうことによって反応を調節することが必要であ
る。アロオシメン供給原料が実質的に過酸化物、水およ
びアルコールを含有しないことが好ましい。活性金属触
媒成分は、実質的に表面酸化物またはその他の汚染物を
含まないいかなるアルカリ金属またはカルシウムでもよ
く、アロオシメンの約25モル%以下の濃度で存在しう
る。活性金属触媒は、球状、線状、フイルム状または微
細に分割された分散物として存在することができ、そし
て純粋な状態で、混合物または合金として、あるいはナ
フタリン、2−メチルナフタリンその他類似物のような
芳香族炭化水素による溶液として存在しうる。
重合に好ましい影響を与えるためにこの調合物に使用さ
れるエーテル成分は、脂肪族および環状脂肪族エーテル
である。アロオシメンの約5重量%より多量のエーテル
が好ましい。最も好ましいエーテル成分は、テトラヒド
ロフランおよび1,2−ジメトキシエタンである。不活性
の炭化水素溶媒および希釈剤、例えば、ベンゼン、トル
エン、キシレン、エチルベンゼン、ペンタン、ヘキサ
ン、シクロヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、リ
モネン、p−シメン、および類似物、またはそれらの混
合物が存在してもよい。
重合は、約−78℃ないし約100℃の温度において、約10
分間ないし約500時間の反応時間で行なわれる。最も好
ましくは重合は、約−30℃ないし約60℃の温度におい
て、約1ないし約8時間の反応時間で行なわれる。
重合が終了したときに、アルカリ金属触媒のモル過剰量
において、プロトン源、例えば水、酸、アルコール、ま
たはそれらの混合物の添加によって、反応を停止させ、
そしてそれによって重合体鎖の末端に水素原子を導入せ
しめる。
ポリ(アロオシメン)を含有する反応混合物は、重合に
続いて、エーテル溶媒、未反応のテルペン、その他の希
釈剤、および添加された末端反応体の過剰量を除去する
ために蒸留にかけられる。重合体を入れた蒸留ポツト内
の温度が約150℃の温度を超えないように留意しなけれ
ばならない。さもなければ、重合体の過度の熱的分解が
起るであろう。重合体は、なお溶融状態にある間にポリ
テトラフルオルエチレンメで被覆されたガラス布または
その他の適当な表面上に排出されそして冷却される。冷
却された重合体は、次に酸化から保護するために、窒素
気流下に包装されうる。
第2の重合体単離手段は、必須的ではないが、比較的高
分子量のポリ(アロオシメン)のために使用されうる。
この方法は、末端において活性な重合体および希釈剤
の、メタノールまたは類似物のような大過剰の非溶媒中
に慎重に移行させることを包含する。ポリ(アロオシメ
ン)は、白色の固体として沈殿する。このポリ(アロオ
シメン)固体の回収、再溶解および再沈殿を数回行なう
ことにより、最終的な乾燥の後に、低分子量の不純物を
含まないポリ(アロオシメン)が得られる。乾燥され、
単離されたポリ(アロオシメン)は、次に包装されそし
てデイールス−アルダー付加において必要とされるまで
窒素雰囲気中で貯蔵される。
蒸留による単離に先立って、または最終の沈殿中に、ポ
リ(アロオシメン)を酸化から保護するために2,6−ジ
−第三ブチル−4−メチルフエノールまたは類似物のよ
うな酸化防止剤を溶媒に添加することが有利である。
あるいは、ポリ(アロオシメン)は、単離する必要はな
く、この重合体を含有する反応混合物は、付加物を製造
するためにデイールス−アルダー反応に直接に使用さ
れ、次いで本発明の組成物中のバインダー成分として使
用されてもよい。
樹脂バインダー成分を製造するために使用されるデイー
ルス‐アルダー反応は、よく知られている;例えば、マ
ーチン(Martin)およびヒル(Hill)による論文(Che
m.Revs.,1961,61,537)参照;およびユイスゲン(Huisg
en)著「アルケンの化学」(The Chemistry of Alkene
s)パタイ(S.Patai)編第II章第V部第878頁参照。一
般に、この反応は、無水マレイン酸(ジエノフイル)
の、2,3−および6,7−ポリ(アロオシメン)中に存在す
る共役二重結合への熱付加を包含する。
更に、特定的には、デイールス−アルダー反応は、まず
比較的純粋なまたは粗製の形のポリ(アロオシメン)を
ジエノフイルと一緒に適当な反応容器に装入することに
よって行なわれる。この混合物は、重合体へのジエノフ
イルのデイールス−アンダー付加が生ずるまで攪拌しそ
して加熱される。触媒の不存在での付加は、周囲の圧力
下に約50℃ないし約200℃、好ましくは約100℃ないし約
150℃の温度において行なわれうる。デイールス−アル
ダー反応用の触媒は、よく知られており、そして触媒量
で、すなわち、反応混合物の約0.001ないし約10重量%
の量で使用されうる。使用されうる触媒の代表例は、ア
ルミニウムおよび亜鉛の化合物である。そのような触媒
の存在下では、反応温度は、通常、周囲圧力下で約0℃
ないし約100℃、好ましくは室温付近である。
無水マレイン酸は、反応混合物に対していかなる量でで
も、好ましくはポリ(アロオシメン)の共役二重結合の
量の100モル%に等しい量または僅かに少ない量で添加
されうる。
デイールス−アルダー付加は、好ましくは不活性溶媒の
存在下に行なわれる。「不活性溶媒」という用語は、本
明細書中では、所望の反応の経過に加わらずまた悪影響
を与えないような、反応体のための溶媒を意味するもの
とする。不活性溶媒の代表例は、トルエンおよびキシレ
ンであり、これらは重合体およびジエノフイルの両方に
溶解でき、そして所望の反応温度において沸騰する。こ
の場合には、付加は、溶媒、重合体、およびジエノフイ
ルを反応容器に単に装入し、そして次に還流温度に加熱
することによって行われる。付加が完了するまで還流温
度を、選択された溶媒に応じて典型的には1〜30時間保
つことによって、所望の付加重合体が得られる。付加反
応の完了は、反応混合物の通常のそして定期的な分析に
よって観察されうる。特定の赤外分析において、無水物
のバンドの出現および増加は、付加物重合体の特徴を示
すであろう。
付加反応の終結において、所望の生成物は、通常の技術
によって反応混合物から分離されてもよい。例えば、未
反応の反応体および溶媒は、蒸留によって分離されう
る。あるいは、付加物溶液は、本発明の組成物中のバイ
ンダーとしても使用される部分エステルを製造するため
に、精製することなく使用されうる。
本発明のインキ組成物中の樹脂バインダーとして使用さ
れる付加物は、その過半量が式:− (上式中、R1は無水マレイン酸と次式: で表わされる側鎖部分との付加反応によって形成された
1価の基であり、そしてR2は無水マレイン酸と次式:| で表わされる側鎖部分との付加反応によって生成された
1価の基である)で表わされる連鎖単位からなる重合体
であるということは、この技術分野における専門家によ
って認められるであろう。
従って、本発明による重合体付加物は、上記のような主
たる連鎖単位が式(IV)および(V)で表わされるもの
であり、ここでR1が次の構造式: を有し、そしてR2が次の構造式:− を有することによって一部特徴づけられる。
ポリ(アロオシメン)と無水マレイン酸との付加物は、
アルコールと反応して置換されていない半エステル基を
有するメチル−側鎖を有するアルカン重合体を含有する
部分エステルを与える活性ポリ無水物である。付加物重
合体および部分エステルは、水性塩基性溶液に溶解され
うる。
上記の付加物の部分エステルもまた、本発明のインキ組
成物における有用な樹脂バインダーである。これらの部
分エステルは、上記の式(IV)および(V)において、
R1が構造式:− (上式中、R3およびR4はそれぞれ水素および前記の付加
物のエステル化に使用されたアルコールの残基よりなる
群から選択される;ただしR3およびR4のうちの1つは常
に水素である) で表わされる構造を有するような、上記式(VI)および
(V)の重合体連鎖単位が過半量を占めていることによ
って一部特徴づけられうる。
本発明の組成物において使用される部分エステルの式
(V)で表わされる連鎖単位におけるR2部分は、次の構
造式を有する: 上式中、R3およびR4は、前記の式(X)において記載さ
れた意味を有する。
ポリ(アロオシメン)の付加物の部分エステルは、無水
マレイン酸付加物をモノアルコールまたはポリオールと
ほぼ理論的量または過剰量において混合しそしてこの混
合物を約50℃ないし200℃の温度に加熱することによっ
て製造されうる。エステル化は、トリエチルアミンのよ
うな有機アミンまたは水酸化カルシウムのようなアルカ
リ金属水酸化物の存在によって触媒作用をされうる。こ
のエステル化は、一般に1ないし8時間で終了する。反
応の経過は、赤外分析により無水物バンドの消失および
エステルおよび酸のバンドの出現によって容易に監視さ
れる。
エステル化においては、対応するエステルを得るために
広範囲のアルコールが使用されうる。水溶性のエステル
を得るために使用されるアルコールの代表例は、メタノ
ール、プロパノール、イソブタノール、ヘキサノール、
エチレングリコール、ヒドロキシル−末端基を有するポ
リ(エチレンオキシド)、グリセロール、2−エトキシ
エタノール、2−ブトキシエタノールおよび類似物であ
る。
本発明の組成物においてバインダーとして使用される重
合体化合物は、広い範囲に亘る分子量を有する。代表的
な数平均分子量は、約500ないし約100,000の範囲内であ
る。
前記の特定の成分に加えて、本発明の組成物は、また類
似の水性インキ組成物において通常用いられる多種多様
な添加剤を含有しうる。例えば、粘度調整剤、界面活性
剤、消泡剤、ミクロクリスタリンおよびパラフインワツ
クス、粘土のような顔料増量剤、およびナトリウムヘキ
サメタホスフエートのような顔料分散助剤、または水混
和性グリコールのようなコソルベントおよびその他の高
沸点の水混和性溶媒がインキ塗膜の乾燥速度を調節する
ために添加されうる。
一般に、すべての添加剤を含めて、本発明のインキ組成
物は、全組成物の重量の15%ないし約70重量%の範囲内
の固形分を有しうるが、良好な色濃度および印刷適性を
確保するためには好ましくは20ないし50%を含有する。
下記の調合例および実施例は、本発明による製造方法お
よび使用方法を記載し、そして本発明を実施するための
最良の手法を例示するものであるが、本発明をこれらに
限定することを意図するものではない。特記しない限
り、部および百分率は、重量をもって示す。
製造例1 温度計、窒素導入口、均圧付加漏斗、不活性ガス出口ア
ダプターを挿入された還流冷却器、およびニクロム線攪
拌機を備えた、透明な、オーバードライ式の、5lの四つ
口丸底フラスコに、ナトリウムシヨツト(30.4g)およ
び水素化カルシウムから乾燥し蒸留されたトルエン(20
0ml)を装入した。この反応フラスコ内に窒素ブランケ
ツトを絶えず保持した。加熱および攪拌を開始した。ト
ルエンを温和に30分間還流させ、次いで冷却させる。こ
の時点でジメトキシエタン(518ml)を添加した。水素
化カルシウム上で乾燥しそして蒸留したアロオシメンの
予め秤量した試料(1945ml、44.5%)を付加漏斗に装入
した。温度検知装置に接続された加熱ジヤケツトで加熱
することにより、60℃の重合温度を維持した。ナトリウ
ム金属を含有する攪拌下の溶媒に上記アロオシメン混合
物を1時間に亘って徐々に添加することにより、重合を
開始せしめた。4.5時間後に重合が完了し、そして重合
溶液を、メタノールを入れた分離漏斗に移すことによっ
てポリ(アロオシメン)を単離した。触媒を失活させた
後、水およびトルエンを添加し、そして重合溶液を水で
十分に洗滌した。次に有機溶液を無水硫酸マグネシウム
上で乾燥しそして丸底フラスコに過注入した。溶媒お
よび残留エーテルを減圧下に除去した。約65℃(11mmH
g)においてモノテルペンを単離した。重合生成物を入
れたポツト内の温度が約150℃に達したときに蒸留を停
止した。重合体を熱い間に皿に注ぎ、冷却させ、次いで
窒素下に貯蔵した。重合体の収量は、470gで理論量の約
70%であった。それは−52℃のガラス転移温度および46
3の数平均分子量を有していた。
製造例2 上記の製造例1の手順によって製造されたポリ(アロオ
シメン)(100g、テルペン単位の0.74モル)、無水マレ
イン酸(73.1g、0.74モル)およびキシレン200mlを反応
フラスコに装入し、そして窒素ガス雰囲気下に還流温度
で6時間加熱した。キシレンおよび少量の未反応の無水
マレイン酸を減圧蒸留によって除去した。生成物樹脂
は、43℃のガラス転移温度、820の数平均分子量、7の
ガードナーカラー、および307のケン化値(全テルペン
単位の完全付加反応についての理論値は481であり、約6
4%の付加効率を示す)を有していた。赤外スペクトル
分析は、明らかに1785および1860cm-1において特性的な
無水物の結合振動を示していた。
この物質を粉砕し、そしてビンの中のモノエタノールア
ミン(8.77g)、ジ−イソブチルカルビノール(1.35
g)、コロイズ(Colloids)−999 消泡剤(0.07g)、
および水(69.39g)の混合物に添加した。この混合物を
一夜攪拌を続け、得られたワニス(98.9g)を次に、固
形分47%のバリウムリソールレツドプレスケーキ(33.7
5g)、水(17.25g)、エタノール(1.80g)、およびミ
クロ化ポリエチレン(2.10g)を配合することによって
つくられた混合物と共にボールミルに装入した。これら
の成分を16時間ボールミルで粉砕して赤色インキ、イン
キAを得た。
製造例3 上記の製造例2の手順に従って製造された付加物150g
に、キシレン200mlおよびエタノール40mlを添加した。
得られた混合物を約10時間の間に80℃まで加熱した。こ
の期間の終りに過剰のエタノールおよびキシレンを蒸留
によって除去し、樹脂生成物170gを得た。このものは、
赤外分光分析によれば酸、エステルおよび残留無水物官
能基を含有していた。この樹脂を粉砕し、ビンの中のモ
ノエタノールアミン(7.38g)、ジ−イソブチルカルビ
ノール(2.70g)、コロイズ−999(0.14g)、および水
(148.94g)の混合物に添加した。この混合物を一夜攪
拌し続け、得られたワニス(98.9g)を次に上記の製造
例2と同様にして赤色顔料と共にボールミルで粉砕し
て、赤色インキ、インキBを得た。
製造例4 ジメトキシエタンの代りにテトラヒドロフラン(178g)
を使用し、ナトリウム11.3gをトルエン200mlおよびアロ
オシメン750mlと共に使用し、そして反応温度を21〜25
℃としたことを除いては、製造例1の手法に従った。生
成物重合体を、トルエンを4時間還流しながら、無水マ
レイン酸(テルペンmer単位1モル当り1.0モル)で処理
し、製造例2と同様にして精製した。この樹脂は、51℃
のガラス転移温度、3900の数平均分子量および8のガー
ドナーカラー数を有していた。この樹脂を粉砕し、次い
でこのもの(40.84g)を水(138.78g)、モノエタノー
ルアミン(17.54g)、ジ−イソブチルカルビノール(2.
70g)、およびコロイズ‐999(0.14g)と共にビンの中
で一夜攪拌し続けた。このワニス(98.9g)を次いで製
造例2と同様にして赤色顔料と一緒にボールミルで粉砕
して赤色のインキであるインキCを得た。
製造例5 製造例1の手法に従って操作しそして数平均分子量823
の重合体生成物を得た。この重合体(507g)をキシレン
(1015ml)に溶解し、粘土で過して若干の色および粒
子状物質を除去し、そして過した溶液100mlを無水マ
レイン酸(22.6g、テルペンmer単位に対して0.85のモル
比)と一緒に140℃に10時間加熱した。溶媒を留去し、
そして粉砕された樹脂生成物(22.5g環球軟化点144℃、
数平均分子量1081、トルエン(40%)中において11のガ
ードナーカラー数)を水(81g)および水酸化ナトリウ
ムペレツト(5.12g)と共に67℃において10時間加熱し
た。この温度の終りにジ−イソブチルカルビノール(1.
47g)およびSAG−470泡止め剤(0.08g)を添加した。最
終ワニスのpHは9であった。それを次に赤色顔料プレス
ケーキ(79.4g)およびミクロ化ポリエチレン(3.9g)
と共にボールミルで7時間粉砕して、赤色のインキであ
るインキDを得た。
製造例6および7 上記の製造例2および3において使用されたワニスおよ
び顔料成分および量を使用して、2種の市販の水性イン
キ樹脂から赤色インキを製造した。使用されたモノエタ
ノールアミンの量は、樹脂の酸価を中和するのに必要な
量であった。インキEは、ユニオン・キヤンプ社(Unio
n Camp Corporation)製のユニ−レツズ(Uni−Rez)か
ら得られた。インキFは、アルコグラフ社(Arcograph,
Inc.。)、〔アトランチツク−リツチフイールド社(At
lantic−Richfield Corporation)の子会社〕製のスチ
レン−無水マレイン酸生成物たるSMA−1440から製造さ
れた。
例1 インキAないしFをメイヤーバー(Meyer bar)No.4を
用いてレネタ社(Leneta)製の白色に塗被されたおよび
塗被されていない試験紙料(ボンド紙)の上に線を引い
た。まず、インキの粘度をザーンカツプ(Zahn Cup)N
o.2を用いて測定した。塗被されていない紙の引き線(d
rawdowns)についての光沢を、ハンター・ラブ(Hunter
Lab)D−16およびD−48型光沢計を用いて75°の角度
において測定し、また乾燥摩擦をサザーランド(Suther
land)摩擦試験機を用いて20サイクルにおいて重複して
試験を行ない、1(摩耗抵抗性なし)から10(顕著な摩
擦抵抗性)までの主観的尺度に基づいてランク付けし
た。光学濃度は、マクベス(Macbeth)49−70型濃度計
を用いて標準の緑色フイルターを通して測定された。
下記の第1表に記載された試験結果は、インキA〜D
は、インキCの粘度が多少高いことを除いては、市販の
樹脂から調製されたインキE〜Fに比較してすぐれてい
ることを示している。
本発明のインキ組成物は、従来技術において開示された
インキ組成物に比較してすぐれた多くの利点を有する。
本発明のインキ組成物は、顔料着色剤の改善された湿潤
性を示す樹脂バインダーの水溶液を基礎にしている。本
発明のインキ組成物は、また安定した低溶液粘度(pH調
整により調整可能)、迅速な乾燥性を示し、またすぐれ
た摩擦抵抗性を有する光沢ある塗膜をもって鮮明な像を
表わすことができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)着色量の着色剤: (b)無水マレイン酸と2,3−および6,7−ポリ(アロオ
    シメン)50%より多くそして4,7−ポリ(アロオシメ
    ン)連鎖単位50%より少ない混合物よりなる連鎖単位を
    有するポリ(アロオシメン)とのデイールス−アルダー
    付加物、およびそれらの部分エステルよりなる群から選
    択された樹脂バインダー;および (c)十分な量の、そして上記バインダーを溶媒和させ
    るのに十分な量のアルカリまたは有機塩基を含有する
    水、 を包含することを特徴とするインキ組成物。
  2. 【請求項2】選択されたバインダーが付加物である特許
    請求の範囲第1項記載の組成物。
  3. 【請求項3】選択されたバインダーが付加物の部分エス
    テルである特許請求の範囲第1項記載の組成物。
  4. 【請求項4】エステルがエチルエステルである特許請求
    の範囲第3項記載の組成物。
JP61278915A 1986-11-12 1986-11-25 水性インキ組成物 Expired - Lifetime JPH0696687B2 (ja)

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US06/929,458 US4711927A (en) 1986-11-12 1986-11-12 Aqueous ink composition
US929458 1986-11-12

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JPS63130682A JPS63130682A (ja) 1988-06-02
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US4711927A (en) 1987-12-08
EP0267326A1 (en) 1988-05-18

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