JPH0696671B2 - 反応性安定化ポリオール組成物 - Google Patents

反応性安定化ポリオール組成物

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JPH0696671B2
JPH0696671B2 JP63298329A JP29832988A JPH0696671B2 JP H0696671 B2 JPH0696671 B2 JP H0696671B2 JP 63298329 A JP63298329 A JP 63298329A JP 29832988 A JP29832988 A JP 29832988A JP H0696671 B2 JPH0696671 B2 JP H0696671B2
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polyol
acid
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polyol composition
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登 国重
浩一 鈴木
八郎 和田
紘二 金谷
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Nippon Polyurethane Industry Co Ltd
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Nippon Polyurethane Industry Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ポリウレタンの製造において有用な反応性の
安定化されたポリオール組成物に関する。
〔従来の技術〕
従来より、ポリウレタンの製造に用いられるポリオール
は、反応調節剤として、無機酸類、例えば塩酸、硫酸、
あるいは有機酸類、例えばp−トルエンスルホン酸など
を添加していた。
しかし、このような反応調節剤では、十分な遅延効果が
得られなかったり、希望するポットライフを有するポリ
オールが得られないなどの欠点があり、安定したポリウ
レタンの製造を行うことが難しかった。
また、これらの酸類は過剰に添加すると逆に効果が失な
われたり、得られるポリウレタンの耐久性を低下させる
という大きな欠点があった。
〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明者らは、従来の事情に鑑み、反応性の安定化した
ポリオールに関して鋭意検討した結果、ポリオール化合
物にピコリン酸類を添加することによって、反応性を任
意に調節でき、また過剰量の添加によっても、遅延効果
が全く失われないことを見出し本発明に至った。
〔問題点を解決するための手段〕
即ち、本発明は、ポリオールに対して0.001ないし5.0重
量%の式(1)に示すピコリン酸類を添加して得られる
反応性の安定化されたポリオール組成物である。
但し、R1,R2,R3,R4は、同種または異種であってもよく
水素、ハロゲン、C1〜C20の脂肪族炭化水素、芳香族炭
化水素基を示す。
本発明に使用できるポリオール化合物は、直線状あるい
は枝分れ構造をもち、分子量が200ないしは10,000であ
り、ポリイソシアネート化合物と反応してポリウレタン
を得ることのできる化合物である。これにはポリエステ
ルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリラク
トンポリオール、ポリエーテルポリオールなどであり、
さらには、ウレタン基を含んでいるような化合物の、い
わゆるヒドロキシ基末端プレポリマーをも含んでいる。
これらのポリオール化合物は、従来技術において知られ
ており、C2〜C25の脂肪族ポリカルボン酸、例えばコハ
ク酸、アジピン酸および/または、芳香族ポリカルボン
酸、例えばフタル酸、テレフタル酸と、C2〜C25の脂肪
族ポリヒドロキシ化合物例えば、エチレングリコール、
1,4−ブタンジオールおよび/または芳香族ポリヒドロ
キシ化合物、例えばハイドロキノン−ビス−(β−ヒド
ロキシエチル)エーテル、ビスフェノールAとの任意の
組合せによって得られるポリエステルポリオール、ある
いは、C2〜C25の脂肪族ポリヒドロキシ化合物例えば、
1,6−ヘキサメチレンジオール残基および/または芳香
族ポリヒドロキシ化合物例えば、ビスフェノールA残基
を含むポリカーボネートポリオール、あるいは、C2〜C
25の脂肪族ヒドロキシ酸例えばカプロン酸残基を含むポ
リラクトンポリオール、あるいはまた、C2〜C25のアル
キレン鎖を有するポリオキシポリアルキレンポリオール
あるいは、C2〜C25の脂肪族ポリヒドロキシ化合物例え
ば、グリセリン、シュクローズ、あるいは脂肪族または
芳香族ポリアミンを開始剤残基として含むポリオキシポ
リアルキレンポリオールなどがあげられる。これは、単
独あるいは2種以上の混合物として、あるいはまた共重
合体としても使用することができる。
本発明に用いられるピコリン酸類は、式(1)で示され
る。
但し、R1,R2,R3,R4は、同種または異種であってもよく
水素、ハロゲン、C1〜C20の脂肪族炭化水素、芳香族炭
化水素基を示す。
本発明のピコリン酸類は、例えば、ピコリン酸、3−メ
チルピコリン酸、6−メチルピコリン酸、4−クロロピ
コリン酸などがあり、本発明のピコリン酸類のポリオー
ルへの添加はポリオール製造の最終段階であってもよい
し、ポリウレタン製造の直前であってもよいが、ピコリ
ン酸類がポリオール中に均一に混合されている必要があ
る。このための添加方法としては、ポリオールの温度が
250℃以下、好ましくは50〜180℃さらに好ましくは、80
〜130℃である。混合時間は30分ないし5時間、好まし
くは1〜2時間である。混合方法としては、あらゆる公
知の方法を用いることができる。そしてまた、添加量と
しては、ポリオールに対して0.001〜5.0重量%、好まし
くは0.005〜1.0重量%、さらに好ましくは0.01〜0.1重
量%である。0.001重量%未満の添加量によっても効果
はあるが小さく、また5.0重量%を超える添加量でもさ
しつかえないが、反応性は一定であるので、いづれの場
合においても範囲をはずれると効果が低くなる。
本発明のピコリン酸類は、キレート剤としてよく知られ
ている。しかし、他の例えば、アセチルアセトンなどの
β−ジケトン類、エチレンジアミン四酢酸、1,10−フェ
ナントロリン、グリシン類などといった最も一般的なキ
レート剤には、本発明のような反応性安定化の効果は見
られず、ピコリン酸類に特有の効果である。
また、本発明によるポリオール組成物は、通常のポリウ
レタン製造の際に使用される添加剤、例えば加水分解防
止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、染料、顔料、充填
剤、あるいは反応調節剤、触媒などと併用することがで
きる。
本発明のポリオール組成物の反応性は、公知の方法によ
って測定することができる。すなわち、最も一般的に
は、ポットライフを測定する方法である。これは、一定
条件下、検体の粘度を経時変化として観測し、ある粘度
に達する迄の時間をポットライフとし、反応性の指標と
するものである。このポットライフはポリウレタンの製
造においては殊に重要であり、反応性調節がされていな
いポリオールを使用する際は、例えば反応が速過ぎて作
業性を著しく低下させたり、あるいはロット間での反応
性のバラツキが大きく、様々なトラブルが発生する。反
応性のバラツキは更にポリウレタンの品質のバラツキの
原因ともなる。これに対して、本発明によれば、ポリオ
ールの反応性をその種類やロットによらず常に一定とす
ることができる。更に、作業工程に合わせて、任意に反
応性を調節することも可能である。
〔実施例〕
次に本発明について実施例、比較例によって説明する
が、本発明はこれらによって限定されるものではない。
実施例.1 撹拌機を備えた200mlのガラス製丸底フラスコに、ポリ
(ブチレンアジペート)ジオール(水酸基価55,5KOHmg/
g)1000gを取り80℃に保つ。これに1.0gのピコリン酸を
添加し、3時間撹拌混合した。得られたポリオール組成
物は次の要領でポットライフ(200ポアズ到達時間)を
測定した。
測定条件(1) ポリオール 300g(80℃) (2) 4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネート
1.07当量(60℃) (3) 両者混合後240rpmにて1分撹拌後より粘度測定 この時のポットライフは30分20秒であった。
実施例.2 実施例.1と同様の方法により0.5gのピコリン酸を添加し
た。この時、ポットライフは31分15秒であった。
実施例.3 実施例.1と同様の方法により0.05gのピコリン酸を添加
した。この時のポットライフは18分33秒であった。
比較例.1 実施例.1で用いたポリ(ブチレンアジペート)ジオール
にピコリン酸を添加せず同様にポットライフを測定した
ところ、1分57秒で200ポアズに達した。
実施例.4 撹拌機を備えた2000mlのガラス製丸底フラスコに、ポリ
(ヘキサメチレンカーボネート)ジオール(水酸基価5
5.6KOHmg/g)1000gをとり、130℃に保つ。これに1.0gの
ピコリン酸を添加し、2時間撹拌混合した。実施例.1の
方法でポットライフを測定したところ31分05秒であっ
た。
実施例.5 実施例.1と同様にして、1000gのポリ(オキシヘキサメ
チレン)ジオール(水酸基価55.1KOHmg/g)に1.0gのピ
コリン酸を添加した。同様にしてポットライフを測定し
たところ30分15秒であった。
比較例.2 実施例.1と同様にして、ポリ(ブチレンアジペート)ジ
オールに、0.2gのp−トルエンスルホン酸を添加した。
ポットライフは10分00秒であった。
比較例.3 比較例.2と同様に0.5gのp−トルエンスルホン酸を添加
した。ポットライフは、比較例.2と比べて短くなり、5
分25秒であった。
比較例.4 実施例.1と同様にして1.0gのアセチルアセトンを添加混
合した。この時のポットライフは2分50秒であった。
〔発明の効果〕
本発明によるポリオール組成物はポリウレタンの製造に
おいて有用である。即ち、本発明によってポリオールの
反応性を常に一定とすることができるため、ポリウレタ
ンの製造工程も一定とすることができ、従来のようにポ
リオールの反応性に合わせて工程を変更する必要がな
く、また反応が速すぎるために起こるトラブルも解消さ
れ、作業能率や操業安定性という面で有利である。更に
は、一定の製造工程により得られるポリウレタンの品質
も一様に安定する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリオール化合物に対して0.001ないしは
    5.0重量%の式(1)に示すピコリン酸類を添加するこ
    とを特徴とするポリオール組成物。 但し、R1,R2,R3,R4は、同種または異種であってもよく
    水素、ハロゲン、C1〜C20の脂肪族炭化水素、芳香族炭
    化水素基を示す。
JP63298329A 1988-11-28 1988-11-28 反応性安定化ポリオール組成物 Expired - Lifetime JPH0696671B2 (ja)

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JP63298329A JPH0696671B2 (ja) 1988-11-28 1988-11-28 反応性安定化ポリオール組成物

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JP7001505B2 (ja) * 2018-03-14 2022-02-03 三井化学株式会社 発泡ポリウレタン樹脂組成物および発泡ポリウレタン樹脂

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