JPH0696525B2 - バルプロ酸ナトリウム徐放錠 - Google Patents

バルプロ酸ナトリウム徐放錠

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JPH0696525B2
JPH0696525B2 JP22095185A JP22095185A JPH0696525B2 JP H0696525 B2 JPH0696525 B2 JP H0696525B2 JP 22095185 A JP22095185 A JP 22095185A JP 22095185 A JP22095185 A JP 22095185A JP H0696525 B2 JPH0696525 B2 JP H0696525B2
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JP
Japan
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sodium valproate
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tablet
release tablet
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JP22095185A
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龍彦 宮田
英告 幅田
功 杉本
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鐘紡株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は抗てんかん薬として汎用されているバルプロ酸
ナトリウムの徐放性製剤に関する。
更に詳しくは、1錠中に、バルプロ酸ナトリウム100重
量部、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム10〜100重量
部およびエチルセルロース2〜80重量部を含有すること
を特徴とするバルプロ酸ナトリウム徐放錠に関する。
〔従来の技術〕
バルプロ酸ナトリウムは抗てんかん薬として、てんかん
の治療および発作予防に汎用されているが、バルプロ酸
ナトリウムは経口投与時に於ける血中濃度の持続性に乏
しく、至適血中濃度を維持するために頻回投与が行われ
ている。
又、バルプロ酸ナトリウムは極めて吸湿性が強く、製剤
の製造工程および保存上、湿度に対する安定化をはかる
必要がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明者等は、湿度に対し安定で、かつ経口投与時に於
ける至適血中濃度の持続性に優れたバルプロ酸ナトリウ
ム製剤に関して種々検討を行った。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者等は、バルプロ酸ナトリウムに対し、メタケイ
酸アルミン酸マグネシウムおよびエチルセルロースを含
有することを特徴とするバルプロ酸ナトリウム徐放錠
が、湿度に対し安定で、かつ至適血中濃度の持続性に優
れていることを見い出し、本発明を完成した。
即ち、本発明のバルプロ酸ナトリウム徐放錠は、湿度に
対して不安定なバルプロ酸ナトリウムを、一旦、水ある
いは有機溶媒に溶解せしめた溶液をメタケイ酸アルミン
酸マグネシウムに吸収させ、これを乾燥して湿度に対し
て安定な粉末としエチルセルロースを加えた後、有機溶
媒を加えて均一に練合してから乾燥したものを常法に従
って圧縮成型することによって製造される。
上記有機溶媒としては、例えば1,2−ジクロルエタンが
挙げられる。
エチルセルロースとしては、具体的には、例えばエトセ
(スタンダード10,ダウケミカル社製)が、メタケ
イ酸アルミン酸マグネシウムとしては、例えばイノシリ
(富士化学工業(株)製)が好適に用いられる。
メタケイ酸アルミン酸マグネシウムの使用量は、バルプ
ロ酸ナトリウム100重量部に対し、10〜100重量部、好ま
しくは20〜70重量部であり、エチルセルロースの使用量
は、バルプロ酸ナトリウム100重量部に対し、2〜80重
量部、好ましくは5〜50重量部である。
メタケイ酸アルミン酸マグネシウムの使用量が上記範囲
よりも少ない場合は、製造工程および保存上湿度に対す
る安定化が困難であり、又逆に多い場合は、メタケイ酸
アルミン酸マグネシウムの嵩密度が大きいため、得られ
る徐放錠が大きくなり服用上好ましくない。
又、エチルセルロースの使用量が上記範囲よりも少ない
場合は、徐放効果が充分でなく、又逆に多い場合は、生
体利用率が低下するなど好ましくない。
上記メタケイ酸アルミン酸マグネシウムおよびエチルセ
ルロースの他に、更に例えば乳糖、結晶セルロース、ス
テアリン酸マグネシウム等の通常用いられる添加剤を少
量加えて圧縮成型することもできる。
又、上記のようにして得られた徐放錠に、常法に従って
高分子コーティングポリマーを用いてフィルムコーティ
ングを施すこともできる。
高分子コーティングポリマーとしては、例えばヒドロキ
シプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセル
ロース、メチルセルロース、又はこれらポリマーとエチ
ルセルロースとの混合物が用いられる。
なお、上記の如くして得られたバルプロ酸ナトリウム徐
放錠は、長期保存のためにPTP包装(ポリ塩化ビニル・
アルミニウム箔)に付すことが好ましい。
本発明のバルプロ酸ナトリウム徐放錠は、湿度に対して
安定で、かつ至適血中濃度の持続性に優れ、てんかんの
治療および発作予防に好適に使用される。
治療に際しては、症状、体重および年齢等によって投与
量は一定しないが、バルプロ酸ナトリウムとして通常1
日、400〜1200mgを1度に又は2回に分けて経口投与す
る。
〔発明の効果〕 本発明のバルプロ酸ナトリウム徐放錠は、以下の試験結
果に示すとおり、湿度に対して安定であり、又、錠剤か
らのバルプロ酸ナトリウムの溶出が適度にコントロール
され至適血中濃度の持続性に優れている。
試験例1(溶出試験) 1.検体 実施例1〜3で製造した各徐放錠(1錠中、夫々、バル
プロ酸ナトリウム200,100,300mg含有)および通常の市
販製剤(ハイセレニン錠 ;鐘紡(株)製,1錠中、バル
プロ酸ナトリウム200mg含有) 2.試験方法 日本薬局方第十改正の溶出試験法(パドル法)に従って
37℃、精製水における溶出試験を行った。
溶出率は、溶出液を塩酸酸性とし、酢酸エチルで抽出し
たバルプロ酸の量をガスクロマトグラフィーで定量する
ことによって求めた。
なお、ガスクロマトグラフィーは次の条件下に行った。
検出器:FID,試料気化室温度:220℃, カラム:DEGS5%+H3PO41%,Chromosorb W, 3mm×2m,カラム温度:150℃, 窒素流量:40ml/min. 3.試験結果 結果を第1表に示した。
試験例2〔血漿中濃度の推移(イヌ)〕 1.検体 実施例1で製造した徐放錠(1錠中、バルプロ酸ナトリ
ウム200mg含有)および通常の市販製剤(ハイセレニン
;鐘紡(株)製,1錠中、バルプロ酸ナトリウム200m
g含有) 2.試験方法 1夜絶食させたビーグル犬雄4頭(体重11〜14kg)に上
記検体をランダムクロスオーバー法で夫々2錠(バルプ
ロ酸として347mg)ずつ経口投与し、投与後、0.25,0.5,
1,2,3,4,6,10時間目に採血し、畑実,原口宏之〔医学の
あゆみ.,115(2),79(1980).〕の方法に従って血漿
中のバルプロ酸濃度をガスクロマトグラフィーで定量し
た。
なお、各検体の投与は間に1週間の休薬期間をおいた。
3.試験結果 結果を第1図に示した。
試験例3(保存安定性試験) 1.検体 実施例1で製造した徐放錠をPTP包装し、検体とした。
2.試験方法 上記検体を室内および40℃×75%R.H.条件下に3ケ月間
放置後、その製剤特性(外観、硬度、含量、溶出試験)
を調べた。
硬度はエルウェカ(ERWEKA)社製硬度計TB24型を用いて
測定した。
又、含量及び溶出試験の定量は、試験例1と同条件下に
ガスクロマトグラフィーで行った。
3.試験結果 結果を第2表に示した。
〔実施例〕 以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。
実施例1 バルプロ酸ナトリウム200部を水95部に溶解し、メタケ
イ酸アルミン酸マグネシウム97部に加え均一に混合した
後、乾燥する。乾燥した粉末にエチルセルロース45部を
加えた後、1,2−ジクロルエタン100部を加えて均一に練
合し、この練合物を乾燥した後整粒し、ステアリン酸マ
グネシウムを3部加えて、圧縮成型し、重量345mg直径1
0mmの錠剤とする。
さらに、ヒドロキシプロピルメチルセルロース9部、エ
チルセルロース2部、グリセリン脂肪酸エステル2部、
酸化チタン3部、エタノール120部、1,2−ジクロルエタ
ン150部よりなるフィルムコーティング溶液をコーティ
ング機を用いて噴霧し、重量360mgのフィルムコーティ
ング錠とする。(1錠中、バルプロ酸ナトリウム200mg
含有) 実施例2 バルプロ酸ナトリウム100部を水50部に溶解し、メタケ
イ酸アルミン酸マグネシウム45部に加え均一に混合した
後、乾燥する。乾燥した粉末にエチルセルロース43部を
加えた後、1,2−ジクロルエタン60部を加えて均一に練
合し、この練合物を乾燥した後整粒し、ステアリン酸マ
グネシウムを2部加えて、圧縮成型し、重量190mg直径8
mmの錠剤とする。
さらに、ヒドロキシプロピルメチルセルロース9部、エ
チルセルロース2部、グリセリン脂肪酸エステル2部、
酸化チタン3部、エタノール120部、1,2−ジクロルエタ
ン170部からなるフィルムコーティング溶液をコーティ
ング機を用いて噴霧し、重量198mgのフィルムコーティ
ング錠とする。(1錠中、バルプロ酸ナトリウム100mg
含有) 実施例3 バルプロ酸ナトリウム300部を水140部に溶解し、メタケ
イ酸アルミン酸マグネシウム135部に加え均一に混合し
た後、乾燥する。乾燥した粉末にエチルセルロース60部
を加え、1,2−ジクロルエタン150部を加えて均一に練合
し、この練合物を乾燥した後整粒し、ステアリン酸マグ
ネシウムを5部加えて、圧縮成型し、重量500mg、直径1
2mmの錠剤とする。
さらに、ヒドロキシプロピルメチルセルロース9部、エ
チルセルロース2部、グリセリン脂肪酸エステル2部、
酸化チタン3部、エタノール150部、1,2−ジクロルエタ
ン150部よりなるフィルムコーティング溶液をコーティ
ング機を用いて噴霧し、重量520mgのフィルムコーティ
ング錠とする。(1錠中、バルプロ酸ナトリウム300mg
含有)
【図面の簡単な説明】
第1図は、試験例2に於ける血漿中濃度の推移(イヌ)
を表わす。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1錠中に、バルプロ酸ナトリウム100重量
    部、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム10〜100重量部
    およびエチルセルロース2〜80重量部を含有することを
    特徴とするバルプロ酸ナトリウム徐放錠。
JP22095185A 1985-10-02 1985-10-02 バルプロ酸ナトリウム徐放錠 Expired - Lifetime JPH0696525B2 (ja)

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JPS6281309A JPS6281309A (ja) 1987-04-14
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PT571973E (pt) * 1992-05-29 2000-05-31 Nikken Chemicals Co Ltd Comprimidos de valproato de sodio de libertacao retardada
JPH09323926A (ja) * 1996-03-15 1997-12-16 Nikken Chem Co Ltd バルプロ酸ナトリウムの徐放性錠剤
US6793934B1 (en) * 1999-12-08 2004-09-21 Shire Laboratories, Inc. Solid oral dosage form

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