JPH0696493B2 - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JPH0696493B2
JPH0696493B2 JP62259383A JP25938387A JPH0696493B2 JP H0696493 B2 JPH0696493 B2 JP H0696493B2 JP 62259383 A JP62259383 A JP 62259383A JP 25938387 A JP25938387 A JP 25938387A JP H0696493 B2 JPH0696493 B2 JP H0696493B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、高温安定性および長期保存安定性が良好で使
用後、水またはぬるま湯にて容易に洗い流すことができ
る化粧料に関するものである。
[従来の技術] 従来、化粧落し用のクレンジング製品としては、クレン
ジングクリーム、クレンジングローション等があり、ま
た最近では油性汚れ(メイキャップ等)に対して洗浄力
をより高めたクレンジングオイルやクレンジングゲルが
用いられてきている。このようなゲル状クレンジング化
粧料の技術は、特許公開公報59-46123、60-115509、62-
53910等に提案されている。これらのものは、ゲル状の
外観を呈し、良好な洗浄力および水洗性を有するもので
あるが、その保存安定性、特に高温安定性が良好でな
く、夏期における保存や浴室での保存において油の分離
を生ずるなど若干の問題があった。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明者らはかかる現状に鑑み、良好な特性(使用性)
を有し、なおかつ保存安定性の良好な化粧料を求めて、
鋭意検討を重ねた結果、アニオン界面活性剤を使用して
下記の組成にて各成分を配合することにより、所期の目
的を満足するゲル組成物が得られることを見出し本発明
を為すに至った。なお本発明でいうゲル組成物とは異方
性、等方性を問わず、室温における外観が透明感を有す
る、すなわち透明ないし半透明の構造体である。
[問題点を解決するための手段] すなわち本発明は、アニオン界面活性剤8〜30重量%、
液状油20〜80重量%、水酸基を3個以上有する水溶性物
質5〜50重量%及び水2〜30重量%を配合して得られる
ゲル組成物を基剤とする化粧料に関する。
以下、本発明の構成について詳述する。
本発明において用いられるアニオン界面活性剤は、ポリ
オキシエチレンアルキルエステル多塩基酸エステル塩
型、ポリオキシエチレンアルキルエーテル多塩基酸エス
テル塩型、ポリオキシエチレン多価アルコール脂肪酸エ
ステル多塩基酸エステル塩型、ポリグリセリン脂肪酸エ
ステルコハク酸エステル塩型のものであって比較的大き
な親油性部分とポリオキシエチレン鎖などの極性基部分
およびカルボン酸塩部分とから成っている。本発明にお
けるアニオン界面活性剤の親油性部分としては、主とし
て高級脂肪酸からなり炭素数10〜30程度、好ましくは12
〜24のものが通常用いられる。次にポリオキシエチレン
鎖の重合度については、5〜120(平均)程度のものが
良好である。また多塩基酸については、通常、シュウ
酸、コハク酸、マレイン酸等の2塩基酸が用いられる
が、マロン酸、クエン酸等の3塩基酸も良好なゲル組成
物を与える。またここで多塩基酸残基の中和に使用され
る塩基性物質としては、ナトリウム、カリウム等の金属
水酸化物、トリエタノールアミン、イソプロパノールア
ミン等の有機アミン及びアルギニン、リジンなどの塩基
性アミノ酸が挙げられる。塩基性物質による多塩基酸残
基の中和は部分中和でも完全中和でもよいが完全中和に
近い方が高温における安定性が良好である。
本発明に使用されるこれらアニオン界面活性剤の具体例
としては、ポリオキシエチレン脂肪酸エステルコハク酸
エステルカリウム塩、ポリオキシエチレンソルビタン脂
肪酸エステルコハク酸エステルナトリウム塩、ポリオキ
シエチレンエイコシルエーテエルコハク酸エステル、ポ
リオキシエチレングリセリン脂肪酸エステルコハク酸エ
ステル塩、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油コハク酸エ
ステル塩、ポリグリセリン脂肪酸コハク酸エステルカリ
ウム塩、ショ糖脂肪酸エステルコハク酸ナトリウム塩、
ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸コハク酸エステル
トリエタノールアミン塩等が挙げられ、これらの中で、
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルコハク酸
エステルナトリム塩、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油
コハク酸エステル塩、ポリグリセリン脂肪酸コハク酸エ
ステルカリウム塩が特に好ましい。
また、これらの界面活性剤を単独、あるいは混合して用
いることが出来る。
本発明の界面活性剤に加え通常化粧料に使用される非イ
オン界面活性剤等も適宜配合可能である。
本発明に用いられるアニオン界面活性剤の配合量は、ゲ
ル組成物全量中の8〜30重量%である。アニオン界面活
性剤が8重量%未満であると、使用後の水洗性が良好で
なく、すなわち洗浄後、感触がさっぱりしない。また、
30重量%を越えて配合すると分離を生ずるなど保存安定
性の劣るものとなり製品として不適である。
本発明に用いられるアニオン界面活性剤と、水相とを混
合して得られる水性ゲルは、温度に対して非常に安定で
あり粘度変化も少ない。従って後述する本発明の油相を
この水性ゲルに添加して得られる本発明ゲルの組成物は
各温度に対する保存安定性が良好であり−10℃〜50℃の
あいだでは、分離などを生ずる問題はない。一方、通常
の非イオン界面活性剤の場合、水相とともに生成する水
性ゲルは温度に対して大きく影響を受け易く、高温にお
いてはまったく粘度がなくなり、ゲル状態を呈さなくな
ってしまい、油相を加えてゲル状クレンジングとした場
合、高温においては分離を生じてしまう。
本発明に用いられる液状油としては、通常化粧品に使用
されるものでよく炭化水素類、高級脂肪酸類、高級アル
コール類、脂肪酸エステル類、植物油脂、動物油脂、あ
るいは合成油脂等が使用され、固型状、半固型状の油も
クレンジング時の“のび”の軽さを失わない範囲で配合
可能である。好ましい液状油としては、流動パラフィ
ン、スクワラン、セチルイソオクタネート、2エチルヘ
キサン酸トリグリセリド、オリーブ油、シリコン油、オ
クチルドデカノールなどであり、これらは、単独あるい
は混合して用いられるがクレンジング後の水落ちの点か
ら考えれば極性油を多く使用した方が洗い流し易い。
本発明に用いられる液状油の配合量は、ゲル組成物全量
中の20〜80重量%である。液状油が20重量%未満である
と、メイキャップなど油性汚れに対する洗浄力が充分で
なく、クレンジング化粧料として性能の劣るものとな
る。また、80重量%を越えて配合すると油分離を生ずる
など保存安定性の劣るものとなり製品として不適であ
る。
本発明で用いられる水酸基を3個以上有する水溶性物質
としては例えば、グリセリン、トリメチロールプロパ
ン、1,2,6−ヘキサントリオール等の3価のアルコー
ル、ペンタエリスリトール等の4価のアルコール、キシ
リトール等の5価のアルコール、ソルビトール、マンニ
トール等の6価のアルコール、トリグリセリン、テトラ
グリセリン、ポリグリセリン等の多価アルコール重合
体、ソルビトール、マルチトール、マルトトリオース、
マンニトール、ショ糖、エリトリトール、グルコース、
フルクトール、デンプン分解糖、マルトース、キシリト
ール、デンプン分解糖還元アルコール等の糖アルコール
等が挙げられる。
本発明で用いられる水酸基を3個以上有する水溶性物質
の配合量は、5〜50重量%である。5重量%未満である
とゲルを形成しにくく、50重量%を越えると洗浄力が劣
り好ましくない。
本発明に用いられる水の配合量は、2〜30重量%、好ま
しくは5〜20重量%である。
本発明の化粧料は上述のゲル組成物を基剤として通常、
化粧料などに使用される油成分、薬剤、殺菌剤、色材、
粉末などをゲル組成物の調製時または調製後に適宜配合
することにより得られる。
本発明に係るゲル組成物は、化粧落しのためのグレンジ
ング化粧料としての用途の他に本組成物をベースとし
て、これに種々の薬剤を練込薬用化粧品や医薬品として
利用することもできる。
本発明のゲル組成物の製法を例示すると例えば以下の方
法がある。すなわち、まず水および水酸基を3個以上有
する水溶性物質からなる水相にアニオン界面活性剤を充
分溶解し高粘稠性の半透明ゲルを得る。次いでこのゲル
に油相を徐々に添加してゆくと本発明のゲル組成物が生
成する。ここで得られるゲルは温度安定性が非常に良好
であり温度変化に対し、その物性はほとんど変化しな
い。特に高温安定性については、非イオン界面活性剤を
使用した場合に得られるゲル状物が、45〜50℃の温度に
おいて1〜2日で2相分離を生ずるのに比べ、本発明の
アニオン界面活性剤を使用して得られるゲル組成物はこ
の温度下においても、数カ月にわたり、初期の状態を維
持することができ非常に安定性が良好である。
[発明の効果] 本発明者らは、従来からアニオン界面活性剤の性質に着
目し、その応用について検討を重ねてきた結果、本発明
における構成すなわちアニオン界面活性剤と水溶性成分
および液状油を一定の割合で配合することにより、高温
保存安定性、使用性、水洗性に優れた親水性の化粧料を
得ることができた。
[実施例] 次に実施例をあげて本発明をさらに詳細に説明する。な
お、本発明はこれにより限定されるものではない。配合
量は重量%である。
実施例に先立ち、以下に試験方法及び評価方法を示す。
外観 外観は、肉眼にて判定した。
安定性 試料調製後、−10℃及び45℃の恒温槽に保管し、経時変
化を観察した。評価基準は次の通りである。
◎……非常に良好 ○……良好 △……やや良好 ×……分離 水洗性 特定のファンデーションを使用した専門パネルが試料を
用いてクレンジングを行なったのち、ぬるま湯にて洗顔
したときの洗い落ち感を判定したものである。評価は1
(悪い)から5(良い)の5段階にて行ない、平均が4
以上のものを“良好”、4未満を“不良”と判定した。
実施例1〜5、比較例1〜5を、第1表及び第2表に示
す。
表1,2からわかるように本発明の実施例は、外観、安定
性、水洗性に優れていた。
〈実施例6〉 精製水 8 グリセリン 16 1,3−ブチレングリコール 4 ジイソステアリン酸デカグリセリン コハク酸エステルカリウム塩 18 トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン 33.8 スクワラン 10 オリーブ油 10 香料 0.2 上記処方に基づいて水相成分である、精製水、グリセリ
ン、1,3−ブチレングリコールを混合、50℃に加熱しこ
れにデカグリセリンジイソステアレートを添加混合する
と高粘稠性のゲルが得られる。次いでこれに混合した油
相を攪拌下添加、30℃まで冷却し、脱泡処理を行うと透
明なクレンジング用ゲル組成物が得られた。
〈実施例7〉 精製水 7 グリセリン 8 ソルビトール液(70%) 10 ポリオキシエチレン(50モル付加)硬化ヒマシ油 コハク酸エステルカリウム塩 20 イソオクタン酸セチル 52 ワセリン 3 上記処方に基づき実施例1と同様の方法にてゲル組成物
を得た。
〈実施例8〉 精製水 11 グリセリン 4 ジプロピレングリコール 10 ポリオキシエチレン(40モル付加)ソルビタン コハク酸エステルナトリウム塩 10 ビースワックス 2 ワセリン 15 中鎖脂肪酸(C8,10)トリグリセライド 48 上記処方に基づき実施例1と同様の方法にてマッサージ
用ゲル組成物を得た。
〈実施例9〉 精製水 29.6 グリセリン 10 マルチトール液(70%) 20 ポリオキシエチレン(20モル付加)ステアリン酸 グリセリンコハク酸エステルトリ エタノールアミン塩 15 スクワラン 5 オクチルドデカノール 10 ジメチルシリコン(10cps) 10 エチルパラベン 0.2 香料 0.2 上記処方に基づき実施例1と同様の方法にて乳液を得
た。
実施例6〜9は、高温安定性等の効果に優れていた。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アニオン界面活性剤8〜30重量%、液状油
    20〜80重量%、水酸基を3個以上有する水溶性物質5〜
    50重量%及び水2〜30重量%を配合して得られるゲル組
    成物を基剤とする化粧料。
  2. 【請求項2】アニオン界面活性剤が多価アルコール脂肪
    酸エステル多塩基酸エステルの塩のポリオキシエチレン
    付加物である特許請求の範囲第(1)項記載の化粧料。
  3. 【請求項3】アニオン界面活性剤がポリオキシエチレン
    硬化ヒマシ油コハク酸エステル塩である特許請求の範囲
    第(1)項記載の化粧料。
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