JPH0696176B2 - 両刃の皮むきナイフの製造方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は両刃の皮むきのナイフの製造方法に関し、さら
に詳細には、たとえば野菜等の皮むきに用いるなど、家
事において多用される両刃の皮むきナイフの製造方法に
関するものである。

〔従来の技術〕

周知の皮むきナイフは、打ち抜いて、成形し、次に研磨
によって刃を形成することにより製造される。

〔発明が解決しようとする課題〕

この種の周知の皮むきナイフの製造方法は煩雑である。

したがって本発明の課題は、もっと簡略に両刃の皮むき
ナイフを製造することのできる方法を提供することであ
る。

（課題を解決するための手段〕 上記の課題を鑑みて、本発明によれば、両側に刃を形成
した鋼帯を歩進移動させ、連結ウェブを残して鋼帯から
切欠きを打ち抜き、中央の領域を鋼帯の幅の半分よりも
大きい幅で、かつ移動長さよりも短い長さで、刃の部分
とブリッジ部分とを残して打ち抜き、残された刃を屈曲
させさらに刃を屈曲させて、最後にブリッジ部分をわん
曲させることによる両刃の皮むきナイフの製造方法が提
供される。

〔作 用〕

本発明によれば、以上のような構成で、両刃の皮むきナ
イフが製造される。

〔実施例〕

以下、図面を用いて本発明を詳細に説明する。両側に刃
12,14を形成された、たとえば20mm幅の鋼帯10は、たと
えば57mmずつ前進される。

第１のステップにおいては、適宜に形成された打ち抜き
機により鋼帯から切欠き16,18と移送方向に長い切欠き
部20が打ち抜かれる。この切欠き部20の幅は鋼帯10の幅
の半分よりも大であって、図示の実施例では14mmとされ
ている。ほぼ矩形状の切欠き部20の長さは、この切欠き
部20と切欠き16,18との間にブリッジ部分22,24が残され
る長さに設定される。前記ブリッジ部分は移送方向に対
してほぼ直交して延び、かつ切欠き16,18を打ち抜いた
ときに残された連結ウェブ26によって互いに連結されて
いる。

次のステップにおいては、刃12,14が下方へ直角に屈曲
されて、次のステップにおいて刃の外側領域がブリッジ
部分に接し、切欠き部20の外側領域を覆うように、さら
に屈曲される。

次に連結ウェブ26が切断されるので、個々の皮むきナイ
フ材料が形成される。これが次のステップで所望の形状
にわん曲される。

〔発明の効果〕

以上の説明から明らかなように本発明によれば、従来方
法と比べてより簡単な工程で両刃の皮むきナイフを得る
ことができる。

なお特許請求の範囲、発明の詳細な説明及び図面に開示
されている本発明の特徴は、単独で、あるいは任意に組
合わせて、本発明の種々の実施例を構成するのに使用可
能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明方法の実施例を示し、第１図上段は鋼帯
の平面図を、下段は側面図を示す。第2A図は第１図のＡ
−Ａ線に沿った断面図、第2B図は第１図のＢ−Ｂ線に沿
った断面図、第2C図は第１図のＣ−Ｃ線に沿った断面
図、第2D図は第１図のＤ−Ｄ線に沿った断面図である。 10……鋼帯、12,14……刃、 16,18……切欠き、20……切欠き部、 22,24……ブリッジ部分、26……連結ウェブ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】両刃の皮むきナイフの製造方法において、 ａ）両側に刃を形成した鋼帯を歩進移動させ、 ｂ）連結ウェブを残して前記鋼帯から分離用切欠きを打
   ち抜き、 ｃ）中央の領域を、前記鋼帯の幅の半分よりも大きい幅
   及び１回の歩進移動距離より短い長さにわたって、刃と
   ブリッジ部分を残して打ち抜き、 ｄ）残された刃を屈曲させ ｅ）さらに刃を屈曲させ、 ｆ）前記連結ウェブを切断し、 ｇ）前記ブリッジ部分をわん曲させる、 ことを特徴とする両刃の皮むきナイフの製造方法。