JPH0696160A - プリント回路基板の領域設定方法 - Google Patents

プリント回路基板の領域設定方法

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JPH0696160A
JPH0696160A JP4244646A JP24464692A JPH0696160A JP H0696160 A JPH0696160 A JP H0696160A JP 4244646 A JP4244646 A JP 4244646A JP 24464692 A JP24464692 A JP 24464692A JP H0696160 A JPH0696160 A JP H0696160A
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JP
Japan
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line segment
mesh table
mesh
closed
value
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Application number
JP4244646A
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English (en)
Inventor
Kiyonori Kazama
清徳 風間
Hiroshi Mochizuki
寛 望月
Hideshi Nakanishi
秀史 中西
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】プリント回路基板上に、xy軸方向以外の方向
の線分を有して構成される複雑な入力図形を用いて、容
易に配線禁止領域を設定することのできる領域設定方法
を提供することを目的とする。 【構成】プリント回路基板上に、枠線で与えられた複数
の閉図形の内側を配線禁止領域として設定するために、
まず、プリント回路基板をメッシュ状に仕切ったメッシ
ュテーブルを2つ用意し、各網の目に初期値0を格納す
る。つぎに、1つの閉図形の枠線の線分に、閉図形を周
回するように番号を付与する。一方のメッシュテーブル
において、前記線分よりも予め定めた一定の方向側にあ
るすべての網の目の値と基準値1との排他的論理和を取
ることにより、枠線内を網の目の値を1とし、これを他
方のメッシュテーブルに論理和を用いて格納する処理を
行なう。この処理を、すべての閉図形について繰り返す
ことにより、他方のメッシュテーブルに配線禁止領域を
設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、図形データを加工する
方法に係り、特に、回路パターン図設計のために、重な
りを有する複数の閉図形から構成される配線領域や配線
禁止領域を設定するのに適した閉図形の加工方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路やプリント基板上に実装
される回路等の高集積化に伴い、回路設計には、通常、
CAD(Computer Aided Desig
n)システムが用いられている。CADシステムは、重
なりあった複数の閉図形の重なり部分の抽出したり、重
なりあった複数の閉図形を1つの図形に設定することに
より、配線禁止領域や配線領域を設定する。
【0003】複数の重なった入力図形から指定した重な
りをもつ図形を得る図形加工方法として、例えば、特開
昭59−60560号公報に記載の図形データ処理方法
が提案されている。この方法は、複数の入力図形を構成
する各線分の端点を通る平行な複数の分割線を設定し、
2つの分割線で区切られた分割線に垂直な線分に、多重
度を設定し、この多重度によって重なり度を認識して、
多重度をもつ線分を取り出すものである。この方法を用
いることにより、重なりあった複数の閉図形の重なり部
分の抽出や、重なりあった複数の閉図形を1つの図形に
設定することが可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の技術においては、平行な分割線を設定して、分割
線に垂直な線分について多重度を設定するため、図1の
ような、分割線に垂直ではない線分を、分割線に垂直な
近似線101で近似する必要があった。このため、xy
軸方向以外の方向をもつ線分で構成される複雑な図形を
処理する場合には、近似線の設定が複雑になり処理に時
間がかかってしまうという問題があった。
【0005】本発明は、プリント回路基板上に、xy軸
方向以外の方向の線分を有して構成される複雑な入力図
形を用いて、容易に配線禁止領域を設定することのでき
る領域設定方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、プリント回路基板上の配線領域に
枠線情報によって与えられた複数の閉図形を用いて、前
記プリント回路基板上に前記複数の閉図形内の領域を配
線禁止領域として設定する方法であって、プリント回路
基板上の配線領域をメッシュ状に仕切って、各網の目ご
との属性を要素として網の目の座標とともに格納する作
業用メッシュテーブルと、前記作業用メッシュテーブル
の各要素を退避させるための退避用メッシュテーブルと
について、前記作業用メッシュテーブルおよび退避用メ
ッシュテーブルを構成する各要素に初期値0を格納する
第1のステップと、前記複数の閉図形のうちの1つの閉
図形について、該閉図形の枠線情報を構成する前記複数
の線分に、該閉図形を周回するように番号を付与する第
2のステップと、前記作業用メッシュテーブルにおい
て、前記第2のステップで処理した1つの閉図形の各線
分よりも、予め定めた一定の方向側に位置するすべての
要素について、その要素に格納されている値と基準値1
との排他的論理和を計算し、計算結果を再びその要素に
格納する処理を、前記第2のステップで付与された番号
の順に各線分について行なう第3のステップと、前記第
3のステップで処理された作業用メッシュテーブルの各
要素の値と、前記各要素に対応する前記退避用メッシュ
テーブルの要素の値との論理和を計算し、計算結果を退
避用メッシュテーブルの各要素に格納する第4のステッ
プと、作業用メッシュテーブルのすべての要素の値を0
に初期化する第5のステップと、前記複数の閉図形のす
べての閉図形について、順に、前記第2のステップから
第5のステップを行なう第6のステップとを有し、前記
退避用メッシュテーブルに、配線領域を0、配線禁止領
域を1として設定することを特徴とする配線禁止領域設
定方法が提供される。
【0007】
【作用】本発明において、プリント回路基板上の配線領
域に、設定すべき配線禁止領域は複数の閉図形によって
構成される。これら複数の閉図形は、それぞれの枠線情
報によって与えられる。複数の閉図形は、一部重なりあ
った図形である場合と、すべて独立である場合とがある
が、本発明はその両者に対応して配線禁止領域を設定す
ることができる。
【0008】まず、プリント回路基板上の配線領域をメ
ッシュ状に仕切って、各網の目ごとの属性を要素として
網の目の座標とともに格納する作業用メッシュテーブル
と、作業用メッシュテーブルの各要素を退避させるため
の退避用メッシュテーブルとを用意する。
【0009】まず、第1のステップでは、作業用メッシ
ュテーブルおよび退避用メッシュテーブルを構成する各
要素に初期値0を格納して、これらを初期化する。
【0010】第2のステップとして、複数の閉図形のう
ち1つの閉図形について、その枠線を構成する複数の線
分に、閉図形の枠線を周回するように番号を付与する。
【0011】つぎに、第3のステップとして、作業用メ
ッシュテーブル内の要素の値を、以下の様に処理する。
この処理は、ステップ2で付与した番号の順に、枠線を
構成する各線分について行なう。まず、作業用メッシュ
テーブルにおいて、線分よりも予め定めた一定の方向側
に位置するすべての要素について、その要素に格納され
ている値と基準値1との排他的論理和を計算する。各線
分について、この処理を順に行なうことにより、閉図形
の枠線内に位置する要素の値が1に変わる。閉図形の枠
線の外側の要素の値は、0のままである。これにより、
1つの閉図形の配線禁止領域が設定できる。
【0012】第4のステップでは、第3のステップで設
定した1つの閉図形の配線禁止領域を、論理和を用い
て、退避用メッシュテーブル内に格納する。すなわち、
第3のステップで処理された作業用メッシュテーブルの
各要素の値と、前記各要素に対応する前記退避用メッシ
ュテーブルの要素の値との論理和を計算し、計算結果を
退避用メッシュテーブルの各要素に格納する。
【0013】第5のステップでは、先の閉図形と同様の
手順で、作業用メッシュテーブルにつぎの閉図形の枠線
内を配線禁止領域として設定するために、作業用メッシ
ュテーブルのすべての要素の値を0に初期化する。
【0014】この第2のステップから、第5のステップ
までを、つぎの閉図形について、繰返し、退避用メッシ
ュテーブルにつぎの閉図形の配線禁止領域を書き加え
る。第4のステップでは、論理和を用いて退避用メッシ
ュテーブルに書き込んでいるで、先の閉図形の配線禁止
領域のデータを乱すことがない。また、先の図形と後の
図形の配線禁止領域の一部が重なりあっていても、その
部分を1のまま書き加えることができる。この第2のス
テップから、第5のステップまでを、未処理の閉図形が
なくなるまで繰り返すことにより、退避用メッシュテー
ブルの値を、すべての閉図形の内側において1に設定
し、配線禁止領域が設定する。閉図形の外側の要素は0
のままで、配線領域を表す。
【0015】
【実施例】本発明のプリント回路基板の領域設定方法の
一実施例を図面により説明する。
【0016】本実施例は、プリント回路基板上に、一部
が重なりあった正8角形と長方形の閉図形から構成され
る配線禁止領域を設定するものである。
【0017】本実施例の配線禁止領域を高速に設定する
処理の流れを、図3のPAD図を用いて説明する。図4
に、設定する8角形の閉図形を示す。8角形の閉図形
は、線分A,B,C,D,E,F,G,Hで構成され、
A,B,C,D,E,F,G,Hの順序で方向が与えら
れている。また、8角形の8つの頂点0,1,2,3,
4,5,6,7は、線分の各端点をあらわしている。一
方、長方形の閉図形は、図13に示すように、線分IJ
KLで構成される。以下、各図面において、実線はその
線分上も配線禁止とし、破線は配線禁止を含まないこと
を示すこととする。
【0018】まず、プリント回路基板上の全面に、メッ
シュテーブルを配置する。そして、メッシュテーブルの
うち、8角形の閉図形の各線分の点でX,Y座標最小値
からX,Y座標最大値までの範囲をスキャンの対象とす
る。本実施例では、図1のように、正8角形が内接する
正方形を、スキャン領域とする。メッシュテーブルの網
の目の間隔は、プリント基板上に配置されるチャネルの
間隔に応じて設定する。すなわち、チャネルが10mi
l間隔で配置される場合には、格子を100milあた
り10本有するメッシュテーブルを配置する。メッシュ
テーブルは、作業用エリア20と、作業用エリア上の処
理を保存するための退避用エリア21との2つを用意
し、作業用エリア20を用いて作業を行なう(ステップ
101)。まず、メッシュテーブルを構成するすべての
テーブルに0を初期設定する(ステップ102)。
【0019】つぎに、このプリント配線基板内に配線禁
止領域が存在するかどうかを確認する(ステップ10
3)。本実施例の場合は、上述のように8角形と長方形
の2つの配線禁止領域が存在するので、ステップ104
に進む。ステップ104では配線禁止領域に閉図形線分
データがあるか、判断する。8角形と長方形は、閉図形
であるので、ステップ105に進む。ステップ105で
は、8角形の図形を先に処理する。
【0020】まず、8角形の線分上および8角形の内部
に位置するメッシュテーブルの各要素の値を1にするた
めに、つぎのような処理を行なう。すなわち、メッシュ
テーブルの各要素の値を、線分よりX軸の正側に位置す
るメッシュテーブルの各要素の値と、基準値1との排他
的論理和をとり、これを新たなメッシュテーブルの各要
素の値とする。この処理を各線分について行なう。この
処理は、y方向で最も小さい頂点のいずれか(本実施例
では頂点7)をスキャンの開始点とし、各線分を順にた
どりながら、各線分よりx軸の正側にあるメッシュテー
ブルの各要素について、x軸方向にスキャンしながら、
順に行なう。
【0021】線分がx軸に平行な場合には、その線分に
ついては処理を行なわない。また、線分と線分の接続す
る点、すなわち、端点については、端点の特徴により、
処理を行なうか行なわないかを別途定める。まず、8角
形の閉図形が右回りあるいは左回りとなるように線分の
端点に線分の方向コードを付加し、図2にあるように各
線分の方向に番号を付ける。ここで、方向コードが0,
1,2,3の線分をAグループに、4,5,6,7の線
分をBグループに、グループ分けする。違うグループの
線分が接続している端点については、端点よりX軸の正
側に位置するメッシュテーブルの各要素の値と、基準値
1との排他的論理和をとり、これを新たなメッシュテー
ブルの各要素の値とする上述の処理を行なう。同じグル
ープの線分が接続している端点については、上述の処理
は行なわない。
【0022】まず、図4の頂点7から線分Aについて、
線分よりX軸の正側に位置するメッシュテーブルの各要
素の値と、基準値1との排他的論理和をとり、これを新
たなメッシュテーブルの各要素の値とするの処理を行な
う。線分Aは、方向コードが5であり、X軸に平行な方
向コード0,4ではない(ステップ105)ので、ステ
ップ107に進む。また、線分Aの先端側(TO側)の
端点0については、線分Aと線分Bとの方向グループ
が、図2より線分Aは5で、線分Bは6となりグループ
が同じため(ステップ107)、ステップ108の処理
を行なう。すなわち、線分Aよりx軸の正側に位置する
メッシュテーブルの各要素の値と、基準値1との排他的
論理和をとり、結果を再度メッシュテーブルに格納しな
がら、スキャンする。端点0については、排他的論理和
はとらない。このように処理すると、図5のように、端
点0を除き線分AのX軸の正側のメッシュテーブルの各
要素の値が1となる。
【0023】つぎに、線分Bについて、処理を行なう
が、ステップ105で線分Bは、方向コードが6である
のでステップ107に進み、また、接続する線分Cは、
方向コードが7であるので、グループが同じため、ステ
ップ108に進み処理を行なう。すなわち、線分Bより
x軸方向の正側にあるメッシュテーブルの各要素の値
と、基準値1との排他的論理和をとり、結果を再度メッ
シュテーブルに格納しながら、スキャンする。端点1に
ついては、排他的論理和はとらない。このように処理す
ると、図6のように、端点1を除き線分BのX軸の正側
のメッシュテーブルの各要素の値が1となる。
【0024】さらに、線分Cについて、同様に、線分C
よりx軸方向の正側にあるメッシュテーブルの各要素の
値と、基準値との排他的論理和をとりながらスキャンし
た結果をメッシュテーブルに格納すると、端点2のX軸
正方向を除き線分CのX軸正方向からスキャン領域まで
はメッシュテーブルの各要素の値が1となる。また、端
点2について線分Cと線分Dの方向コードを比較し、線
分Cは7で線分Dは0であるので、グループが違うた
め、端点2のX軸正方向は基準値1とメッシュテーブル
の各要素の値との排他的論理和をとる処理を行なう。し
たがって、端点2よりX軸方向の正側にあるメッシュテ
ーブルの各要素の値は1となる。その結果を図7に示
す。
【0025】線分Dについては、X軸に平行であるから
X軸正方向のメッシュテーブルの各要素の値と基準値が
1との排他的論理和をとらず、端点3でも処理を行わな
い。
【0026】次に、線分Eについては、線分Eよりx軸
方向の正側にあるメッシュテーブルの各要素の値と基準
値との排他的論理和をとりながら結果をメッシュテーブ
ルに格納すると、端点4よりX軸方向の正側にあるメッ
シュテーブルの各要素の値を除き、線分EよりX軸方向
の正側にあるメッシュテーブルの各要素の値から線分C
までは、メッシュテーブルの各要素の値が1になり、線
分CよりX軸方向の正側にあるメッシュテーブルの各要
素の値は、メッシュテーブルの各要素の値が0になる。
また、線分Eと線分Fの方向コードを比較し、線分Eは
1で線分Fは2であり、方向コードのグループが同じた
め、端点4よりX軸方向の正側にあるメッシュテーブル
の各要素の値にメッシュテーブルの各要素の値は変化し
ない。その結果を図8に示す。
【0027】線分Fについては、線分Fよりx軸方向の
正側にあるメッシュテーブルの各要素の値と基準値との
排他的論理和をとりながら結果をメッシュテーブルに格
納すると、端点5よりX軸方向の正側にあるメッシュテ
ーブルの各要素の値を除き、線分FよりX軸方向の正側
にあるメッシュテーブルの各要素の値から線分Bまで
は、メッシュテーブルの各要素の値が1になる。また、
線分Fと線分Gの方向コードを比較し、線分Fは2で線
分Gは3となり方向コードのグループが同じため、端点
5よりX軸方向の正側にあるメッシュテーブルの各要素
の値はメッシュテーブルの各要素の値は変化しない。そ
の結果を図9に示す。
【0028】線分Gについては、線分Gよりx軸方向の
正側にあるメッシュテーブルの各要素の値とメッシュテ
ーブルの各要素の値の排他的論理和をとりながら結果を
メッシュテーブルに格納すると、端点6よりX軸方向の
正側にあるメッシュテーブルの各要素の値を除き、線分
GよりX軸方向の正側にあるメッシュテーブルの各要素
の値から線分Aまではメッシュテーブルの各要素の値が
1になり、線分AよりX軸方向の正側にあるメッシュテ
ーブルの各要素の値はメッシュテーブルの各要素の値が
0になる。また、線分Gと線分Hの方向コードを比較
し、線分Gは3で線分Hは4であるので、方向コードの
グループが違うため、端点6よりX軸方向の正側にある
メッシュテーブルの各要素の値は基準値1とメッシュテ
ーブルの各要素の値の排他的論理和をとると、線分Hは
1となる。
【0029】線分HについてはX軸に平行であるからX
軸正方向のメッシュテーブルと基準値が1の排他的論理
和をとらず、端点処理を行わない。その結果を図10に
示す。
【0030】次にステップ109に進み、線分Aと線分
Bと線分C上のように、線分上が配線禁止になっていな
い部分があるから、無条件で線分上のメッシュテーブル
に1を設定する。これにより、8角形内側と線分上のメ
ッシュテーブルの各要素の値が1になり、8角形の配線
禁止領域が設定できた。その結果を図11に示す。
【0031】つぎにステップ110に進み、図12で
は、8角形の配線禁止領域ができたので、メッシュテー
ブルの作業用エリア20の情報を、退避用エリア21に
論理和(OR)により書き込む。退避用エリア21は、
初期設定により0に設定されているので、作業用エリア
20の情報を論理和で書き込むと、退避用エリア21に
は、図11の8角形の禁止領域のデータが格納される。
【0032】次に、作業用エリア20に長方形の閉図形
を配線禁止領域として設定する。長方形の閉図形は、線
分I,J,K,Lで構成され、I,J,K,Lの順序で
方向が与えられている。また、長方形の4つの頂点O,
P,Q,Rは、各線分の端点をあらわしている。上述の
8角形の閉図形を処理した場合と同様に、図3のステッ
プ102以下の処理を行なう。ステップ102で、作業
用エリア20のスキャン領域は、長方形の閉図形の領域
と同じ領域とする。まず、作業用エリア20を0に初期
設定する。図13から図15では、退避用エリア21に
格納した8角形のデータが、既にあることを分かりやす
くするユーザに示すため、図中の模様を変えて、8角形
のデータも示しているが、作業用エリア20は0に設定
されている。
【0033】つぎに、このプリント配線基板内に配線禁
止領域が、存在するかどうかを確認する(ステップ10
3)。長方形の配線禁止領域が存在するので、ステップ
104に進む。ステップ104では配線禁止領域に閉図
形線分データがあるか、判断する。長方形は、閉図形で
あるので、ステップ105に進む。
【0034】つぎに、線分よりX軸の正側に位置するメ
ッシュテーブルの各要素の値と、基準値1との排他的論
理和をとり、これを新たなメッシュテーブルの各要素の
値とする処理を行なう。この処理は、y軸方向で最も小
さい頂点のいずれか(本実施例では頂点O)をスキャン
の開始点とし、各線分を順にたどりながら、各線分より
x軸の正側にあるメッシュテーブルについて、x軸方向
にスキャンしながら、順に行なう。まず、図13の頂点
Oから線分Iについて、上述の処理を行なう。線分I
は、方向コードが6であり、x軸に平行な方向コード
0,4ではない(ステップ105)ので、ステップ10
7に進む。また、線分Iの先端側(TO側)の端点Pに
ついては、線分Iと線分Jとの方向グループが、図2よ
り線分Aは6で、線分Bは0となりグループが異なるた
め(ステップ107)、ステップ109の処理を行な
う。すなわち、線分Aよりx軸の正側に位置するメッシ
ュテーブルの各要素の値と、基準値1との排他的論理和
をとり、結果を再度メッシュテーブルに格納しながら、
スキャンする。端点Pも、基準値1とメッシュテーブル
の各要素の値の排他的論理和をとると端点Pは1とな
る。その結果を図13に示す。
【0035】線分JについてはX軸に平行であるからX
軸正方向に位置するメッシュテーブルの各要素の値と基
準値1との排他的論理和をとらず、端点処理を行わな
い。次に、線分Kについて上記方向に従って基準値とメ
ッシュテーブルの各要素の値の排他的論理和をとりなが
ら結果をメッシュテーブルに格納すると、端点RよりX
軸方向の正側にあるメッシュテーブルの各要素の値を除
き線分KよりX軸方向の正側にあるメッシュテーブルの
各要素の値から線分Iまではメッシュテーブルの各要素
の値が1になる。次に線分Kと線分Lの方向コードを比
較し、線分Kは2で線分Lは4となり方向コードのグル
ープが違うため、端点RよりX軸方向の正側にあるメッ
シュテーブルの各要素の値は基準値1とメッシュテーブ
ルの各要素の値の排他的論理和をとると線分Lは1とな
る。線分LについてはX軸に平行であるからX軸正方向
のメッシュテーブルと基準値が1の排他的論理和をとら
ず、端点処理を行わない。その結果を図14に示す。
【0036】次は、線分I上のように配線禁止になって
いない部分があるから、ステップ109により無条件で
線分上のメッシュテーブルに1を設定する。その結果を
図15に示す。これにより、長方形の配線禁止領域が設
定できた。
【0037】長方形の配線禁止領域ができたので、ステ
ップ110により、メッシュテーブルの作業用エリア2
0の情報を、退避用エリア21に排他的論理和書き込み
処理を行う。退避用エリア21には、8角形の配線禁止
領域の情報が格納されているが、これに、さらに論理和
を用いて、作業用エリア20の情報を書き込むと、8角
形と長方形の一部が重なりあった配線禁止領域が設定で
きる。
【0038】以上のようにスキャン領域を設定する方法
により、配線禁止領域が矩形以外で、かつ、一部が重な
りあった複数の配線禁止領域であっても、重なり部分を
認識することなく、高速に配線禁止領域を設定すること
ができる。
【0039】また、本実施例では、上述のように、線分
の方向をグループ分けし、グループの異同で、端点で処
理を行なうかどうかを分類している。このような端点の
処理を行なうことにより、如何なる形状の閉図形であっ
ても、線分よりX軸の正側に位置するメッシュテーブル
の各要素の値と、基準値1との排他的論理和をとり、こ
れを新たなメッシュテーブルの各要素の値とする処理
で、閉図形の内側と線分上を1にすることができる。
【0040】また、本実施例では、メッシュテーブルの
うち閉図形が外接する長方形または正方形をスキャン領
域として、この部分のみで処理を行なうようにした。ス
キャン領域を設定することにより、処理する範囲が制限
され、処理を高速化することができる。また、スキャン
領域を設定せず、作業用エリア20全体を処理しても、
配線禁止領域の設定を行なうことは可能である。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から判るように、本発明では
配線領域の閉図形を高速にかつ簡単なアルゴリズムで領
域設定を可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の配線禁止領域の設定方法を示す説明図。
【図2】配線禁止領域を構成する閉図形の線分に付与す
る方向コードを示す説明図。
【図3】本発明の一実施例の配線禁止領域の高速設定方
法の処理手順を示すPAD図。
【図4】本発明の一実施例の配線禁止領域の高速設定方
法の処理手順を示す説明図。
【図5】本発明の一実施例の配線禁止領域の高速設定方
法の処理手順を示す説明図。
【図6】本発明の一実施例の配線禁止領域の高速設定方
法の処理手順を示す説明図。
【図7】本発明の一実施例の配線禁止領域の高速設定方
法の処理手順を示す説明図。
【図8】本発明の一実施例の配線禁止領域の高速設定方
法の処理手順を示す説明図。
【図9】本発明の一実施例の配線禁止領域の高速設定方
法の処理手順を示す説明図。
【図10】本発明の一実施例の配線禁止領域の高速設定
方法の処理手順を示す説明図。
【図11】本発明の一実施例の配線禁止領域の高速設定
方法の処理手順を示す説明図。
【図12】本発明の一実施例の配線禁止領域の高速設定
方法の処理手順を示す説明図。
【図13】本発明の一実施例の配線禁止領域の高速設定
方法の処理手順を示す説明図。
【図14】本発明の一実施例の配線禁止領域の高速設定
方法の処理手順を示す説明図。
【図15】本発明の一実施例の配線禁止領域の高速設定
方法の処理手順を示す説明図。
【図16】本発明の一実施例の配線禁止領域の高速設定
方法の処理手順を示す説明図。
【符号の説明】
20…メッシュテーブルの作業用エリア、21…メッシ
ュテーブルの退避用エリア。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プリント回路基板上の配線領域に枠線情報
    によって与えられた複数の閉図形を用いて、前記プリン
    ト回路基板上に前記複数の閉図形内の領域を配線禁止領
    域として設定する方法であって、 プリント回路基板上の配線領域をメッシュ状に仕切っ
    て、各網の目ごとの属性を要素として網の目の座標とと
    もに格納する作業用メッシュテーブルと、前記作業用メ
    ッシュテーブルの各要素を退避させるための退避用メッ
    シュテーブルとについて、 前記作業用メッシュテーブルおよび退避用メッシュテー
    ブルを構成する各要素に初期値0を格納する第1のステ
    ップと、 前記複数の閉図形のうちの1つの閉図形について、該閉
    図形の枠線情報を構成する前記複数の線分に、該閉図形
    を周回するように番号を付与する第2のステップと、 前記作業用メッシュテーブルにおいて、前記第2のステ
    ップで処理した1つの閉図形の各線分よりも、予め定め
    た一定の方向側に位置するすべての要素について、その
    要素に格納されている値と基準値1との排他的論理和を
    計算し、計算結果を再びその要素に格納する処理を、前
    記第2のステップで付与された番号の順に各線分につい
    て行なう第3のステップと、 前記第3のステップで処理された作業用メッシュテーブ
    ルの各要素の値と、前記各要素に対応する前記退避用メ
    ッシュテーブルの要素の値との論理和を計算し、計算結
    果を退避用メッシュテーブルの各要素に格納する第4の
    ステップと、 作業用メッシュテーブルのすべての要素の値を0に初期
    化する第5のステップと、 前記複数の閉図形のすべての閉図形について、順に、前
    記第2のステップから第5のステップを行なう第6のス
    テップとを有し、 前記退避用メッシュテーブルに、配線領域を0、配線禁
    止領域を1として設定することを特徴とする配線禁止領
    域設定方法。
JP4244646A 1992-09-14 1992-09-14 プリント回路基板の領域設定方法 Pending JPH0696160A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111860304A (zh) * 2020-07-17 2020-10-30 北京百度网讯科技有限公司 一种图像标注方法、电子装置、设备及存储介质

Cited By (2)

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CN111860304B (zh) * 2020-07-17 2024-04-30 北京百度网讯科技有限公司 一种图像标注方法、电子装置、设备及存储介质

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