JPH0696038B2 - 医療用ガス配管での除菌フィルタ - Google Patents
医療用ガス配管での除菌フィルタInfo
- Publication number
- JPH0696038B2 JPH0696038B2 JP2417584A JP41758490A JPH0696038B2 JP H0696038 B2 JPH0696038 B2 JP H0696038B2 JP 2417584 A JP2417584 A JP 2417584A JP 41758490 A JP41758490 A JP 41758490A JP H0696038 B2 JPH0696038 B2 JP H0696038B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas
- filter
- filter element
- medical gas
- gas piping
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
- Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス配管経路に介装し
て使用する除菌用のフイルタに関し、特に医療用ガスの
ガス貯蔵容器への充填通路やガス貯蔵容器からのガス取
出通路等に介装して使用される除菌用のフイルタに関す
る。
て使用する除菌用のフイルタに関し、特に医療用ガスの
ガス貯蔵容器への充填通路やガス貯蔵容器からのガス取
出通路等に介装して使用される除菌用のフイルタに関す
る。
【０００２】
【従来技術】医療用酸素や亜酸化窒素等の医療用ガスは
生命維持装置や麻酔装置に供給されて直接患者が吸引使
用するものであることから、不純物の混入がない清浄な
ものであることが要求される。ところが、ガス製造設備
での配管や病院側での配管は一旦設備すると、長年にわ
たって使用されるものであることから、配管中で結露し
たり器具やガス貯蔵容器の接続時に大気にさらされて汚
染することがある。しかるに従来、医療用ガスの充填経
路にも使用経路にもガス中に混入している不純物を除去
するための手段は何ら講じられていなかった。
生命維持装置や麻酔装置に供給されて直接患者が吸引使
用するものであることから、不純物の混入がない清浄な
ものであることが要求される。ところが、ガス製造設備
での配管や病院側での配管は一旦設備すると、長年にわ
たって使用されるものであることから、配管中で結露し
たり器具やガス貯蔵容器の接続時に大気にさらされて汚
染することがある。しかるに従来、医療用ガスの充填経
路にも使用経路にもガス中に混入している不純物を除去
するための手段は何ら講じられていなかった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来、医療用ガスの配
管系に不純物を除去するための手段が講じられていない
ことから、製造時に清浄なガスを製造しても、移送中に
大気中の雑菌等で汚染された配管中を通ることによっ
て、ガスが汚染され患者が吸引する際には真菌や雑粒子
等の不純物が混入していることがある。そして、この医
療用ガスが使用される患者は抵抗力が低下していること
が多いが、このような抵抗力の低下した患者が不純物の
混入したガスを吸い込むと肺炎をおこすおそれがあり、
また、免疫抑制剤を使用している患者にあってはどのよ
うな菌でも感染症をおこすおそれがあった。
管系に不純物を除去するための手段が講じられていない
ことから、製造時に清浄なガスを製造しても、移送中に
大気中の雑菌等で汚染された配管中を通ることによっ
て、ガスが汚染され患者が吸引する際には真菌や雑粒子
等の不純物が混入していることがある。そして、この医
療用ガスが使用される患者は抵抗力が低下していること
が多いが、このような抵抗力の低下した患者が不純物の
混入したガスを吸い込むと肺炎をおこすおそれがあり、
また、免疫抑制剤を使用している患者にあってはどのよ
うな菌でも感染症をおこすおそれがあった。
【０００４】本発明はこのような点に着目してなされた
もので、医療用ガスの配管中に介装して使用することの
できる持続性のある除菌フイルタを提供することを目的
とする。
もので、医療用ガスの配管中に介装して使用することの
できる持続性のある除菌フイルタを提供することを目的
とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】細菌はそれ単体では存在
できず、何らかの担持体に付着して存在することが知ら
れていることから、本発明では、上記目的を達成するた
めに、医療用ガスのガス配管経路に介装するフイルタ
を、ガスケーシングの内部をガス流入室と浄気室とに区
画するフィルタエレメントに対向させて紫外線発生具を
配置し、この紫外線発生具からフィルタエレメントに向
けて２３５.７７ｎｍ近傍の波長の紫外線を照射するよ
うに構成したことを特徴としている。
できず、何らかの担持体に付着して存在することが知ら
れていることから、本発明では、上記目的を達成するた
めに、医療用ガスのガス配管経路に介装するフイルタ
を、ガスケーシングの内部をガス流入室と浄気室とに区
画するフィルタエレメントに対向させて紫外線発生具を
配置し、この紫外線発生具からフィルタエレメントに向
けて２３５.７７ｎｍ近傍の波長の紫外線を照射するよ
うに構成したことを特徴としている。
【０００６】
【作用】本発明では、ケーシングの内部をガス流入室と
浄気室とに区画するフィルタエレメントに対向させて紫
外線発生具を配置し、この紫外線発生具からフィルタエ
レメントに向けて２３５.７７ｎｍ近傍の波長の紫外線
を照射するように構成してあることから、ガス中に混入
している細菌の担持体となる雑粒子をフイルタエレメン
トで捕捉除去して、供給されるガスの清浄化を図るとと
もに、雑粒子を捕捉しているフイルタエレメントの表面
に２３５.７７ｎｍ近傍の波長の紫外線を作用させるこ
とにより、２３５.７７ｎｍ近傍の波長の紫外線のもつ
殺菌作用でフイルタエレメント表面での菌の繁殖を防止
して、フイルタエレメントを長期間にわたって清浄に維
持する。
浄気室とに区画するフィルタエレメントに対向させて紫
外線発生具を配置し、この紫外線発生具からフィルタエ
レメントに向けて２３５.７７ｎｍ近傍の波長の紫外線
を照射するように構成してあることから、ガス中に混入
している細菌の担持体となる雑粒子をフイルタエレメン
トで捕捉除去して、供給されるガスの清浄化を図るとと
もに、雑粒子を捕捉しているフイルタエレメントの表面
に２３５.７７ｎｍ近傍の波長の紫外線を作用させるこ
とにより、２３５.７７ｎｍ近傍の波長の紫外線のもつ
殺菌作用でフイルタエレメント表面での菌の繁殖を防止
して、フイルタエレメントを長期間にわたって清浄に維
持する。
【０００７】そして紫外線発生具から発生する紫外線の
波長を２５３.７７ｎｍ近傍としていることから、配管
中を酸素が流れてもオゾンを発生させることなく十分な
殺菌作用を発揮することになる。
波長を２５３.７７ｎｍ近傍としていることから、配管
中を酸素が流れてもオゾンを発生させることなく十分な
殺菌作用を発揮することになる。
【０００８】
【実施例】図面は本発明の実施例を示し、図１はフイル
タの縦断面図、図２は医療用ガスの配管系を示す流れ図
である。このフイルタ(１)は、図２に示すように、ガス
ボンベ等のガス貯蔵容器(２)から図示しない生命維持装
置等の末端ガス使用機器へ医療用酸素や亜酸化窒素を供
給する配管路(３)に介装してある。そして、ガス貯蔵容
器(２)からフイルタ(１)への配管路(３)には減圧弁(４)
が配置してある。
タの縦断面図、図２は医療用ガスの配管系を示す流れ図
である。このフイルタ(１)は、図２に示すように、ガス
ボンベ等のガス貯蔵容器(２)から図示しない生命維持装
置等の末端ガス使用機器へ医療用酸素や亜酸化窒素を供
給する配管路(３)に介装してある。そして、ガス貯蔵容
器(２)からフイルタ(１)への配管路(３)には減圧弁(４)
が配置してある。
【０００９】フイルタ(１)は図１に示すように、ケーシ
ング(５)の内部に０.１μｍ以上の微粒子を捕捉するフ
ィルターエレメント(６)を装着してケーシング(５)の内
部を二室に区画形成し、フィルターエレメント(６)の内
側をガス流入室(７)に、また、フィルターエレメント
(６)の外側を浄気室(８)にそれぞれ形成するとともに、
ガス流入室(７)内に紫外線発生具(９)を配置して構成し
てある。
ング(５)の内部に０.１μｍ以上の微粒子を捕捉するフ
ィルターエレメント(６)を装着してケーシング(５)の内
部を二室に区画形成し、フィルターエレメント(６)の内
側をガス流入室(７)に、また、フィルターエレメント
(６)の外側を浄気室(８)にそれぞれ形成するとともに、
ガス流入室(７)内に紫外線発生具(９)を配置して構成し
てある。
【００１０】この紫外線発生具(９)は波長が２５３.７
７ｎｍの紫外線を発生するように設定してある。この波
長が２５３.７７ｎｍの紫外線は、強力な殺菌作用を有
し、かつ、オゾンを生成することのない紫外線である。
そして、この紫外線はフィルタ(１)内に流入したガスを
殺菌するものではなく、フィルターエレメント(６)に捕
捉された微粒子等に作用してフィルターエレメント(６)
の壁面を清浄に維持して真菌や細菌等の増殖を抑制ある
いは殺菌するものである。また、この全体のガス配管系
は光輝焼鈍管や内面を電解研磨した管で構成することに
より、配管内部での細菌等の付着を防止することができ
る。
７ｎｍの紫外線を発生するように設定してある。この波
長が２５３.７７ｎｍの紫外線は、強力な殺菌作用を有
し、かつ、オゾンを生成することのない紫外線である。
そして、この紫外線はフィルタ(１)内に流入したガスを
殺菌するものではなく、フィルターエレメント(６)に捕
捉された微粒子等に作用してフィルターエレメント(６)
の壁面を清浄に維持して真菌や細菌等の増殖を抑制ある
いは殺菌するものである。また、この全体のガス配管系
は光輝焼鈍管や内面を電解研磨した管で構成することに
より、配管内部での細菌等の付着を防止することができ
る。
【００１１】
【効果】本発明では、ケーシングの内部をガス流入室と
浄気室とに区画するフィルタエレメントに対向させて紫
外線発生具を配置し、この紫外線発生具からフィルタエ
レメントに向けて２３５.７７ｎｍ近傍の波長の紫外線
を照射するようにしていることから、ガス中に混入して
いる細菌の担持体となる雑粒子をフイルタエレメントで
捕捉除去して、ガスの清浄化を図るとともに、雑粒子を
捕捉しているフイルタエレメントの表面に２３５.７７
ｎｍ近傍の波長の紫外線を作用させることにより、オゾ
ンを発生させることなく紫外線のもつ殺菌作用でフイル
タエレメント表面での菌の繁殖を防止でき、フイルタエ
レメントを長期間にわたって清浄に維持することができ
る。これにより、麻酔装置や生命維持装置に供給される
医療用ガスを清浄なものにすることができ、医療用ガス
の汚染に基づく感染症や肺炎の発生を減少させることが
できる。
浄気室とに区画するフィルタエレメントに対向させて紫
外線発生具を配置し、この紫外線発生具からフィルタエ
レメントに向けて２３５.７７ｎｍ近傍の波長の紫外線
を照射するようにしていることから、ガス中に混入して
いる細菌の担持体となる雑粒子をフイルタエレメントで
捕捉除去して、ガスの清浄化を図るとともに、雑粒子を
捕捉しているフイルタエレメントの表面に２３５.７７
ｎｍ近傍の波長の紫外線を作用させることにより、オゾ
ンを発生させることなく紫外線のもつ殺菌作用でフイル
タエレメント表面での菌の繁殖を防止でき、フイルタエ
レメントを長期間にわたって清浄に維持することができ
る。これにより、麻酔装置や生命維持装置に供給される
医療用ガスを清浄なものにすることができ、医療用ガス
の汚染に基づく感染症や肺炎の発生を減少させることが
できる。
【００１２】
【図１】フイルタの縦断面図である。
【図２】医療用ガスの配管系を示す流れ図である。
１…フィルタ、 ３…ガス配管経
路、 ５…ケーシング、 ６…フィルタエレ
メント、 ７…ガス流入室、 ８…浄気室、 ９…紫外線発生具。
路、 ５…ケーシング、 ６…フィルタエレ
メント、 ７…ガス流入室、 ８…浄気室、 ９…紫外線発生具。
Claims (1)
- 【請求項１】 ガス配管経路(３)に介装するフィルタ
(１)であって、ケーシング(５)の内部をガス流入室(７)
と浄気室(８)とに区画するフィルタエレメント(６)に対
向させて紫外線発生具(９)を配置し、この紫外線発生具
(９)からフィルタエレメント(６)に向けて２３５.７７
ｎｍ近傍の波長の紫外線を照射するように構成したこと
を特徴とする医療用ガス配管での除菌フィルタ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2417584A JPH0696038B2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 医療用ガス配管での除菌フィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2417584A JPH0696038B2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 医療用ガス配管での除菌フィルタ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04242656A JPH04242656A (ja) | 1992-08-31 |
| JPH0696038B2 true JPH0696038B2 (ja) | 1994-11-30 |
Family
ID=18525669
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2417584A Expired - Lifetime JPH0696038B2 (ja) | 1990-12-28 | 1990-12-28 | 医療用ガス配管での除菌フィルタ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0696038B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS62227361A (ja) * | 1986-03-31 | 1987-10-06 | 株式会社荏原製作所 | 空気清浄装置 |
| JPS6311956U (ja) * | 1986-07-11 | 1988-01-26 | ||
| JPH0634813Y2 (ja) * | 1988-09-22 | 1994-09-14 | ウシオ電機株式会社 | 空気浄化装置 |
| JPH02246978A (ja) * | 1989-03-22 | 1990-10-02 | Eiko Shioda | 殺菌、脱臭方式 |
-
1990
- 1990-12-28 JP JP2417584A patent/JPH0696038B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04242656A (ja) | 1992-08-31 |
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