JPH0695597B2 - 電子機器用筐体 - Google Patents

電子機器用筐体

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JPH0695597B2
JPH0695597B2 JP63024672A JP2467288A JPH0695597B2 JP H0695597 B2 JPH0695597 B2 JP H0695597B2 JP 63024672 A JP63024672 A JP 63024672A JP 2467288 A JP2467288 A JP 2467288A JP H0695597 B2 JPH0695597 B2 JP H0695597B2
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達彦 高橋
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、内部にプリント基板などの電子機器を収容し
た電子機器用筐体に係り、とくに各種の取付け態様が容
易に採択できるような構造の改良に関する。
【従来の技術】
従来より、工業用の計器などの電子機器用筐体には、例
えば本出願人が提案した実公昭59-40799号『電子機器』
等で公知にしたものがる。この様な構造は板金加工によ
り箱形に形成されたシャーシを用い、このシャーシ内部
に機器ごとの設計に応じたプリント基板などの構成部品
を配置して、これら相互の間で配線をしている。 そして、これらの電子機器用筐体は例えば本出願人が提
案している実開昭58-184889号『ユニット収容機構』を
採用したネストとよばれるものに組込まれ、このネスト
は例えば実公昭54-22909号『制御卓等の筐体』等で公知
のキュービクルに組込まれて制御装置を構成している。
【発明が解決しようとする課題】
ところで電子機器用筐体を取付ける場合には、壁取付
け、ラック取付け、レール取付けなど各種の態様があ
る。第10〜12図は従来の壁取付け用の筐体の説明図であ
る。第10図は筐体20の壁側上下側面に断面I字形の取付
け部10′を一端固定で一体に取付けたもので、外径寸法
が大きくなる欠点がある。特に、第11図のようにDINレ
ールに取付けるような用途には、筐体20の背面にDINレ
ール取付け用の凹部30を設けているが、この場合取付け
部10′は不要なものである。 第12図は外形寸法をそのままにして取付け部10′を確保
したものの側面図で、筐体上下側面にはテーパ面が形成
してある。しかし、ドライバが入るようなテーパを確保
すると、プリント基板を長方形のままにすると収容し得
る面積の減少が著しく、又プリント基板を台形にすると
製造上の負担が増大する課題がある。 そこで、壁取付け、ラック取付け、レール取付けなど各
種の態様にあわせて電子機器用筐体を用意することも考
えられるが、量産効果が充分に発揮できず、さらに製品
の手配や在庫管理などで複雑な管理を招来するという課
題があった。 本発明はこのような課題を解決したもので、単一種類の
筐体により各種の取付け態様に対処すると共に、内部に
収容するプリント基板の面積も大きな電子機器用筐体を
提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成する本発明は、大略直方体形状で
あって、この上下側面の両側であって背面側の端部近傍
及び前面側の位置の少なくとも二個所に前後方向で設け
られると共に先端が互いに対向する鉤状の突起を有する
レール部(21)と、これらレール部の中間に設けられる
と共に当該鉤状突起の先端間隔に比較して広い幅の案内
部(22)を有する筐体(20)と、当該案内部の幅と大略
同じ幅であって当該レール部の鉤状突起と係合する窪み
部を側面に有し、底面が当該上下側面の前後方向に摺動
するガイド部(11)と、このガイド部と摺動方向直角に
設けられた貫通孔を有する螺着部(12)を有する取付け
片(10)とを備えている。 そして、壁取付けの場合は背面側の端部近傍に位置する
レール部、ラック取付けの場合は前面側の位置するレー
ル部に前記取付け片を装着するに際して、前記ガイド部
を前記案内部に挿入し、前記レール部方向に移動させて
前記鉤状突起と前記窪み部とを係合させると共に、前記
螺着部の貫通孔を用いて当該壁若しくはラックと固定し
て、前記筐体を当該壁若しくはラックに取付けることを
特徴としている。尚、レール部とガイド部の係合は逆で
あってもよい。
【作用】
レール部は、取付け片の筐体に対する取付け位置を定め
るもので、壁取付け用に背面部の端部近傍、ラック取付
け用に前面側の位置の少なくとも2箇所設けられてい
る。案内部は取付け片の取付けを案内して、レール部に
導く。尚、取付け片の筐体に対する固定は、ネジ止めで
もよいが爪と凹部の係合によってもよい。ガイド部は、
取付け片に設けられたもので、レール部や案内部との係
合に役立つ。螺着部は、貫通孔を用いて壁取付けに役立
つ。
【実施例】
以下図面を用いて、本発明を説明する。 第1図は、本発明の一実施例を示す構成斜視図である。
図において、10は例えばエポキシ樹脂などの弾性材料よ
りなる取付け片、20は大略直方体形状の筐体で、例えば
プラスチックやアルミ等の弾性材料よりなり、内部には
プリント基板が収容される。30は筐体20の左右側面に設
けられた凹形状の切欠で、DINレールへの取付けに適合
した形状になっている。40は筐体20前面側に取付けられ
た端子盤で、筐体内部の動作に必要な電力の供給や入出
力用の信号線が接続される。50は筐体20前面に設けられ
た扉で、端子盤40の覆いを兼用している。これらの筐体
20は左右側面方向に密接した状態で取付けられる。尚、
筐体20に固有の方向は、図示する軸方向に前後左右上下
をとるものとする。 第2図は装着状態の説明図で、(A)は取付け片10、
(B)は筐体20を示しており、取付け片10は矢印A方向
から筐体20に取付けている。図中、11は上下側面を移動
する際の案内をするガイド部、12はガイド部11と大略直
角形状の螺着部で、ラック等の収容装置に対する固定に
使用する。13は上下側面の前後の移動を拘束する前後位
置決め部である。 21は筐体20の上下側面の両側に設けられたレール部で、
先端が互いに対向する鉤状の突起を有し、この突起は筐
体20の前後方向に設けられ、この長さL1はガイド部11と
ほぼ同じになっており、この上下側面の背面側の端部近
傍及び前面側の位置の少なくとも二個所に設けられてい
る。22はレール部21の中間に設けられた断面II形状の案
内部で、筐体20の前後方向に設けられると共に基本的に
はレール部21から突起を取除いた形状である。23はレー
ル部21と一対一に設けられた四角又は丸などの形状の凹
部で、筐体20が薄い部材よりなるときは貫通孔でもよ
く、前後位置決め部13と係合する。ここでは、前後位置
決め部13の着脱を容易にするために、左右方向は十分な
余裕をもさせると共に、前後方向についてはきちんと位
置決めできるようにしている。 次に詳細について説明する。ガイド部11はレール部21に
添って移動する摺動部11aと、レール部21への挿入を容
易にする先端に設けられた半径Rの角きり部11bと、レ
ール部21の端面と当接してガイド部11の移動を抑止する
摺動部11aに続いて設けられたストッパ面11cを備えてい
る。螺着部12は摺動部11aと同一幅w1′(レール部21の
突起w1の間隔よりも僅かに狭くなっている)で筐体20の
前後方向を向く座部12aと、座部12aの中央に設けられた
ネジを挿入する貫通孔12bとよりなる。前後位置決め部1
3はガイド部11と共通に螺着部12で固定された梁部13a
と、この梁部13aの上下側面側に設けられた爪部13bと、
梁部13aの先端に設けられた先端に設けられた厚みが楔
状に漸減するレバー部13cとよりなる。背面側のレール
部21は、筐体20の背面と同一の平面を有する背面側端面
21aと、案内部22側の端面21bと、端面21bのガイド部11
挿入側の角に半径Rの角きり部21cと、これら端面21a,2
1bの間に挟まれた突起21dが設けてある。そして、この
突起21dの対向する間隔はw1であり、案内部22の間隔はw
2になっている。 このように構成された装置の動作を次に説明する。第3
図は取付け片10と筐体20の取付け状態の要部断面図で、
(A)は前後位置決め部13、(B)はガイド部11の軸方
向Z(上下側面の長手方向でもある)断面である。ガイ
ド部11をレール部21に添って移動していくと、爪部13b
は凹部23の位置で圧入される。梁部13aはガイド部11と
別にしてあるので剛性が小さく、したがってレバー部13
cを操作することにより爪部13bと凹部23との係合を解い
て、容易に螺着部12を操作してレール部21から取外すこ
とができる。 ガイド部11とレール部21とは締まりばめの関係にあるか
ら、取付け片10は筐体20の上下、左右方向に対する移動
は抑止される。 第4図は筐体20の取付け状態の斜視図、第5図は要部断
面図である。壁取付けの場合には、矢印Aで示すごと
く、背面側のレール部21に取付け片10を取付ける。片持
ち梁形式で取付けられるので、上下側面に取付け片10を
装着する。背面側のレール部21は、筐体20の背面側が空
きになっている。 ラック取付けの場合には、矢印A′で示すごとく、前面
側のレール部21に取付け片10を取付ける。この場合ラッ
クから筐体20前面までの距離は長さLに統一されること
になる。この距離Lは最小化することが望ましいので、
壁取付けがΥ形状であるのに対して、ラック取付けの場
合は壁取付けとは線対称のL字形状にしている。背面側
及び前面側の両方のレール部21は両者の中間線=に対し
て線対称になっているので、同一の取付け片10で対処で
きる。尚、前面側のレール部21の扉50側はストッパ面28
を設けてある。 (取付け片とレール部の変形実施例) 第6図は本発明の第1の変形実施例の斜視図である。取
付け片10は筐体20に対して矢印C方向、即ち筐体20の左
右方向から装着するようにしている。筐体20の幅がネジ
止めに適当な大きさを持つ場合に適当なものである。尚
第6図において、前記第2図と同一作用をするものには
同一符号をつけ説明を省略する。 図中、14はガイド部11の長手方向に添って設けられた螺
着部で、筐体20の幅L4と同一若しくは狭い長さL5の座部
14aと、ネジを挿入する貫通孔14bと、背面側のレール部
24に装着した場合に筐体20の背面と大略同一の面を形成
する座面14と平行な背面14cとを有する。 24は筐体20の上下側面の両側に設けられたレール部で、
先端が互いに対向する鉤状の突起24aを有し、この突起
は筐体20の左右方向に設けられ、この長さL3はガイド部
11とほぼ同じで上下側面の幅L4よりは狭くなっている。
また、この上下側面の背面側の端部近傍及び前面側の位
置の少なくとも二個所に設けられ、鉤状の突起24aの先
端間隔はw4で、本体側の間隔はw5(>w4)になってい
る。ここで、先端間隔w4は摺動部11aの狭いほうの間隔w
1′に相当するものであり、本体側の間隔w5は摺動部11a
の広いほうの間隔w2に相当するものである。 25はレール部24の左右側面の一方の端部に設けられたス
トッパ面で、ここではレール部24を塞ぐ壁状になってい
る。26はストッパ面25と反対側に設けられた挿入面で、
ガイド部11の摺動部11aが挿入されて、ガイド部11の爪
部13bが設けられた側と反対側のストッパ面11dがストッ
パ面25と当接して過大な移動の拘束がなされる。 第7図は本発明の第2の変形実施例の斜視図である。第
2図の構造との相違のみ説明すると、取付け片10はスト
ッパ面11cを取外いて摺動部11aのみにすると共に、爪部
13bの形状を断面長方形にして、きちんと凹部27と係合
するようにして前後左右いずれの方向も位置決めするよ
うにしたものである。 第8図は係合状態の要部断面図である。このようにする
と、第2図に比べて取付け片10の形状が簡単になるが、
爪部13bの形状が凹部27と係合をきちんと取るために、
着脱の回数の制限が大きくなる。 第9図は第3の変形実施例の斜視図である。ここではレ
ール部21を3箇所設けて、取付け片10を取付ける位置の
選択を拡大している。 尚、上記実施例においては、取付け片10と筐体20の固定
を前後位置決め部13と凹部23を用いて行ったが、ガイド
部11に貫通孔を設けて上下側面に設けたネジ穴にネジを
用いて螺合させて固定してもよいし、又接着剤を用いて
接着してもよい。
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば次のような効果が
ある。 筐体20にレール部21を複数設けて、壁取付けかラッ
ク取付けかに応じて取付け片10の固定位置を代えている
ので、各種の取付け態様に対処できる。 筐体20は直方体のまま、必要に応じて取付け片10を
取付けているので、プリント基板の収容効率が良い。 請求項4記載の発明のように、前後位置決め部13と
凹部23を用いて固定すると、組立作業が容易になると共
にがたつきもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す構成斜視図、第2図は
装着状態の説明図、第3図は取付け片10と筐体20の取付
け状態の要部断面図、第4図は筐体20の取付け状態の斜
視図、第5図は要部断面図、第6図は本発明の第1の変
形実施例の斜視図、第7図本発明の第2の変形実施例の
斜視図、第8図は係合状態の要部断面図、第9図は第3
の変形実施例の斜視図である。 第10〜12図は従来の壁取付け用の筐体の説明図である。 10……取付け片、11……ガイド部、12……螺着部、13…
…前後位置決め部、20……筐体、21,24……レール部、2
2……案内部、23……凹部、25……ストッパ面、26……
挿入面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05K 7/14 S 7301−4E

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】大略直方体形状であって、この上下側面の
    両側であって背面側の端部近傍及び前面側の位置の少な
    くとも二個所に前後方向で設けられると共に先端が互い
    に対向する鉤状の突起(21d)を有するレール部(21)
    と、これらレール部の中間に設けられると共に当該鉤状
    突起の先端間隔(w1)に比較して広い幅(w2)の案内部
    (22)を有する筐体(20)と、 当該案内部の幅と大略同じ幅(w2)であって当該レール
    部の鉤状突起と係合する窪み部(11a)を側面に有し、
    底面が当該上下側面の前後方向に摺動するガイド部(1
    1)と、このガイド部と摺動方向直角に設けられた貫通
    孔(12b)を有する螺着部(12)を有する取付け片(1
    0)とを備え、 壁取付けの場合は背面側の端部近傍に位置するレール
    部、ラック取付けの場合は前面側の位置するレール部に
    前記取付け片を装着するに際して、前記ガイド部を前記
    案内部に挿入し、前記レール部方向に移動させて前記鉤
    状突起と前記窪み部とを係合させると共に、前記螺着部
    の貫通孔を用いて当該壁若しくはラックと固定して、前
    記筐体を当該壁若しくはラックに取付けることを特徴と
    する電子機器用筐体。
  2. 【請求項2】前記レール部の案内部側の縁に形成された
    端面(21b)と、前記ガイド部の窪み部(11a)に続いて
    設けられたストッパ面(11c)とを有し、 壁取付けについては背面側の端部近傍に位置するレール
    部、ラック取付けの場合は前面側の位置するレール部に
    前記取付け片を装着するに際して、前記ガイド部を前記
    案内部に挿入し、前記レール部方向に移動させて前記鉤
    状突起と前記窪み部とを係合させ、前記ストッパ面が前
    記端面と当接した状態で衝止すると共に、前記螺着部の
    貫通孔を用いて当該壁若しくはラックと固定して、前記
    筐体を当該壁若しくはラックに取付けることを特徴とす
    る請求項1記載の電子機器用筐体。
  3. 【請求項3】大略直方体形状よりなり、この上下側面の
    両側に背面側の端部近傍及び前面側の位置の少なくとも
    二個所に左右方向で設けられると共に先端が互いに対向
    する鉤状の突起(24a)を有するレール部(24)と、こ
    のレール部の左右側面の一方側に設けられたストッパ面
    (25)と、このレール部の左右側面の他方に設けられた
    レール部の挿入面(26)を有する筐体(20)と、 当該鉤状突起の先端間隔(w4)に比較して広い幅(w2)
    であって当該レール部の鉤状突起と係合する窪み部(11
    a)を側面に有し、底面が当該上下側面の左右方向に摺
    動するガイド部(11)と、このガイド部と摺動方向と平
    行で当該底面と直角面内に設けられた貫通孔(14b)を
    有する螺着部(14)を有する取付け片(10)とを備え、 壁取付けについては背面側の端部近傍に位置するレール
    部、ラック取付けの場合は前面側の位置するレール部に
    前記取付け片を装着するに際して、前記ガイド部を前記
    挿入面より挿入し、前記レール部の鉤状突起と前記窪み
    部とを係合させた状態で摺動させて、ストッパ面で衝止
    させて、前記螺着部の貫通孔を用いて当該壁若しくはラ
    ックと固定して、前記筐体を当該壁若しくはラックに取
    付けることを特徴とする電子機器用筐体。
  4. 【請求項4】前記筐体と前記取付け片には、前記上下側
    面のレール部に一対一に設けられた凹部(23)と、前記
    取付け片の摺動面側に設けられた爪部(13b)とを備
    え、 この爪部と凹部が係合したときにレール部とガイド部と
    が係止することを特徴とする請求項1又は3記載の電子
    機器用筐体。
  5. 【請求項5】前記レール部及び前記ガイド部は、鉤状突
    起(21d,24a)がレール部に形成され窪み部(11a)がガ
    イド部に形成されているのに代えて、鉤状突起がガイド
    部に形成されると共に、この鉤状突起と係合する窪み部
    がレール部に形成されることを特徴とする請求項1又は
    3記載の電子機器用筐体。
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