JPH069546U - ショウケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 ネジ止めやボルト止め等用の工具を一切用い
ることなく保管ボックスを簡単且つ容易に分解せしめて
その前面と両側面の腰板交換を行ない得う。 【構成】 上部にガラス張り陳列ボックスＢを定着備え
る商品保管ボックスＡをキャスター付台枠１、この台枠
１上面に分離可能に載承する方形状に枠組み形成した枠
体２、この枠体２の前面及びその両側面に着脱自在に取
り付ける前面腰板３及び両側腰板４から構成し、少なく
とも枠体１の前枠13上部縁と両側枠14上部縁とに略コの
型状に連設させた前面腰板３及び両側腰板４の上端辺を
差込み係止させる上部係止溝16を設けると共に、この上
部係止溝16に対応する前記台枠１のさせた下部係止溝12
を設けて、この下部掛止溝12と前記上部係止溝16とに前
面腰板３と両側腰板４との下端辺と上端辺を差込み係止
させて分離可能に装備する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ショウケースに係り、詳しくはショッピングセンターやデパート等 において主に衣類品や貴金属等の商品を陳列する陳列ボックスを上部に備えその 下部には前面と両側面を腰板にて塞いでなる保管ボックスを備えたショウケース の関するものである。

【０００２】

【従来の技術及びその問題点】

従来、この種のショウケースの特に下部に設けられている商品を収納して置く 保管ボックスはネジ止めやボルト止め等の固着手段によりその前面及び両側面に 腰板を取り付けて組み立て構成されている。従って、買い物客等の足元に近い高 さにて存在するその前面と両側面の腰板に傷が付いたり、汚れたりした場合のそ の交換時にはその度に工具を用いて止めネジや止めボルトを取り外さなければな らず、その交換作業に手間が掛かるものであった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案はこの様な従来事情に鑑みてなされたもので、ネジ止めやボルト止め等 用の工具を一切用いることなく保管ボックスを簡単且つ容易に分解せしめてその 前面と両側面の腰板交換を行ない得る様に改良したショウケースの提供を目的と する。

【０００４】

【課題を達成するための手段】

上記目的を達成するために本考案が講じる技術的手段は、上部にガラス張り陳 列ボックスを定着備える商品保管ボックスをキャスター付台枠、この台枠上面に 分離可能に載承する方形状に枠組み形成した枠体、この枠体の前面及びその両側 面に着脱自在に取り付ける前面腰板及び両側腰板から構成し、少なくとも枠体の 前枠上部縁と両側枠上部縁とに略コの型状に連設させた前面腰板及び両側腰板の 上端辺を差込み係止させる上部係止溝を設けると共に、この上部係止溝に対応す る前記台枠のさせた下部係止溝を設けて、この下部掛止溝と前記上部係止溝とに 前面腰板と両側腰板との下端辺と上端辺を差込み係止させて分離可能に装備した ことを特徴とする。

【０００５】

【作 用】

而して、上記した本考案の技術的手段によれば、台枠上面に分離可能に載承せ しめた枠体を該台枠上から持ち上げ取り外した後、枠体の前枠上部縁と両側枠上 部縁との上部係止溝に差込み係止されている前面腰板と両側腰板とを引き抜くこ とによって、枠体の前面と両側面から取り外すことができ、新規のものと交換す ることができる。

【０００６】

【実施例】

本考案の実施の一例を図面に基づいて以下説明すると、図中Ａは商品保管ボッ クス、Ｂは該保管ボックスＡの上面に分離可能に載承備えるガラス張りの陳列ボ ックスであり、保管ボックスＡはキャスター５付台枠１、この台枠１面に分離可 能に載承する方形状に枠組み形成した枠体２、この枠体２の前面及びその両側面 に着脱自在に取り付ける前面腰板３及び両側腰板４からなり、陳列ボックスＢは ステンレス等の金属製型材（杆材）を用いて横長方形状に枠組み構成された枠体 ６の前後両側面と上面をガラス７張りにて形成すると共にその上面又は後面のガ ラス７を開閉自在に装備せしめて、該ガラス７を開けて陳列商品を取り出したり 、保管ボックスＡに保管してある陳列商品を定期的に補充する様に構成された周 知の構造を呈する。

【０００７】 上記台枠１は、金属製型材を用いて陳列ボックスＢの大きさと略同じ程度の平 面略横長矩形形状に枠組み形成した矩形枠1a上に、木材又は合成樹脂材又は金属 等の所望な材料にて形成した連結脚８付底板1bを分離可能に連結載置すると共に 矩形枠1aの下面四隅コーナーにはキャスター５をネジ等の止着手段にて具備する 。そして、矩形枠1aの前枠９と両側枠10の上面を開口せしめる。即ち矩形枠1aは 後枠11のみを断面角型の金属製型材を用いて形成すると共に前枠９と両側枠10は 断面略Ｕ字型を呈する金属製型材を用いて形成して前記底板1bの前端と両側端に 固着垂設されている脚８を嵌入連結せしめて底板1bを矩形枠1a上に取り付けると 共に、該脚８と前枠９及び両側枠10の外側起立壁との間には前面腰板３及び両側 腰板４の下端辺を差込み係止させる平面略コ型状に連設させた下部係止溝12を確 保構成する。

【０００８】 枠体２は、断面角型の金属製型材所謂角型パイプを用いて上記底板1bの大きさ と略同じ程度の平面略横長矩形形状に枠組み形成した上部枠2aの前枠13両側コー ナーより同一長さにて同じく断面角型の金属製型材からなる支柱2bを固着垂設し た断面略Ｌ字型に形成し（図１参照）、その前枠13と両側枠14には外方へ突出さ せた下面開放の溝構成部材15を溶接等により止着具備せしめて該溝構成部材15の 垂下壁と前枠13及び両側枠14との間に前記下部係止溝12に対応させた前面腰板３ 及び両側腰板４の上端辺を差込み係止させる平面略コ型状に連設させた上部係止 溝16を確保構成する。又、上部枠2aの上記支柱2bが垂設されいる前枠13の両側コ ーナーには該支柱2bとの間に、前面腰板３の両側端辺及び両側腰板４の前端辺を 差込み係止させる縦係止溝17を確保構成する様に断面略Ｌ字型の金属製型材から なる枠材18を固着垂設すると共に、上部枠2aの後枠19の両側コーナーにも同様に 該枠材18を固着垂設せしめて両側腰板４の後端辺縁を付き宛て係止させる様に構 成してある（図３参照）。

【０００９】 而して、以上の如く構成した本実施例のショウケースによれば、前面腰板３の 上端辺と両側端辺及び両側腰板４の上端辺と前端辺を、上面に陳列ボックスＢを 固着備えた枠体２の前枠13上部縁と両側枠14上部縁とに亘り平面略コ型状に連設 せる上部係止溝16と、支柱2bと枠材18との間の縦係止溝17とに夫々差込み係止さ せて前面腰板３と両側腰板４とを枠体２に取り付けた後、該枠体２を台枠１上面 に載承せしめることによって組み立てることができる。この時、前面腰板３及び 両側腰板４の下端辺を台枠１の前部縁辺と両側縁辺に亘り平面略コ型状に連設さ せて設けた下部係止溝12に差込み係止させる。そして、前面腰板３及び両側腰板 ４に傷が付いたり、汚れてその交換が必要なときには枠体２を台枠１上から持ち 上げ取り外した後、枠体２から前面腰板３と両側腰板４とを引き抜くことによっ て、枠体２の前面と両側面から前面腰板３と両側腰板４とを取り外すことができ 、新規のものと交換することができる。

【００１０】 図中20は枠体２の後枠19下面に止着装備したレール枠21と、このレール枠21に 対向する台枠１の底板1b後辺縁上面に設けたレール溝22に上下面を係合させて保 管ボックスＡの後面に両開き状に備えたガラス等の透明な材料又は不透明な材料 を用いて形成した引戸であり、この引戸20も前面腰板３及び両側腰板４の交換時 には分解される。

【００１１】

【考案の効果】

本考案のショウケースは叙上の如く構成してなるから、前面腰板及び両側腰板 を交換する時には台枠上面に分離可能に載承せしめた枠体を該台枠上から持ち上 げ取り外した後、枠体の前枠上部縁と両側枠上部縁との上部係止溝に差込み係止 されている前面腰板と両側腰板とを引き抜くことによって、枠体の前面と両側面 から取り外すことが出来る。従って、本考案のショウケースによれば、従来ショ ウケースの様にネジ止めやボルト止め等用の工具を一切用いることなく保管ボッ クスを簡単且つ容易に分解せしめてその前面と両側面から腰板を取り外しその交 換を行なうことが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 商品保管ボックスのみを縦断面して示した本
考案ショウケースの側面図。

【図２】 図１のII−II線に沿えた縦断正面図。

【図３】 図１の III−III 線に沿えた横断平面図で一
部長さを省略して示す。

【図４】 分解斜視図。

【符号の説明】

Ａ…商品保管ボックス Ｂ…陳列ボッ
クス １…台枠 ２…枠体 ３…前面腰板 ４…両側腰板 12…下部係止溝 16…上部係止
溝

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 商品保管ボックスの上部にガラス張り陳
   列ボックスを定着備えたキャスター付ショウケースに於
   いて、上記商品保管ボックスをキャスター付台枠、この
   台枠上面に分離可能に載承する方形状に枠組み形成した
   枠体、この枠体の前面及びその両側面に着脱自在に取り
   付ける前面腰板及び両側腰板から構成し、少なくとも枠
   体の前枠上部縁と両側枠上部縁とに略コの型状に連設さ
   せた前面腰板及び両側腰板の上端辺を差込み係止させる
   上部係止溝を設けると共に、この上部係止溝に対応する
   前記台枠の前部縁辺と両側縁辺に同じく平面略コ型状に
   連設させた下部係止溝を設けて、この下部掛止溝と前記
   上部係止溝とに前面腰板と両側腰板との下端辺と上端辺
   を差込み係止させて分離可能に装備したことを特徴とす
   るショウケース。