JPH0695093A - 液晶表示素子 - Google Patents
液晶表示素子Info
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- JPH0695093A JPH0695093A JP4243045A JP24304592A JPH0695093A JP H0695093 A JPH0695093 A JP H0695093A JP 4243045 A JP4243045 A JP 4243045A JP 24304592 A JP24304592 A JP 24304592A JP H0695093 A JPH0695093 A JP H0695093A
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- Japan
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- liquid crystal
- panel
- crystal display
- substrate
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 視角による白レベルの輝度変化が少なく、特
に大型パネルでのパネル見込み角の違いによる輝度変化
(輝度むら)低減することを目的とする。特に、液晶パ
ネル内部に光散乱機能を有するパネルに対して、その効
果は著しい。 【構成】 少なくとも一方が透明な2枚の基板の間に液
晶層を挟持してなる液晶表示素子において、観察者側の
基板が光学的に等方的な高分子基板であり、かつ屈折率
が1.5以下であることを特徴とする液晶表示素子、あ
るいは、少なくとも一方が透明な2枚のガラス基板の間
に液晶層を挟持してなる液晶表示素子において、観察者
側の基板上部に屈折率が1.5以下であり、かつ光学的
に等方的な高分子フィルムを配置してなることを特徴と
する液晶表示素子。
に大型パネルでのパネル見込み角の違いによる輝度変化
(輝度むら)低減することを目的とする。特に、液晶パ
ネル内部に光散乱機能を有するパネルに対して、その効
果は著しい。 【構成】 少なくとも一方が透明な2枚の基板の間に液
晶層を挟持してなる液晶表示素子において、観察者側の
基板が光学的に等方的な高分子基板であり、かつ屈折率
が1.5以下であることを特徴とする液晶表示素子、あ
るいは、少なくとも一方が透明な2枚のガラス基板の間
に液晶層を挟持してなる液晶表示素子において、観察者
側の基板上部に屈折率が1.5以下であり、かつ光学的
に等方的な高分子フィルムを配置してなることを特徴と
する液晶表示素子。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液晶表示素子、更に詳
しくは大型の液晶表示素子に関するものである。
しくは大型の液晶表示素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、液晶表示素子は、パソコン、ワー
ドプロセッサーなどの事務機器や、テレビ、ビデオカメ
ラ用ビューファインダーなどの娯楽機器など種々の分野
に用いられている。これらの表示素子の殆どはTNモー
ドあるいはSTNモードであり、液晶分子は2枚の基板
間で数十度〜200数十度捻れた配向を成している。
ドプロセッサーなどの事務機器や、テレビ、ビデオカメ
ラ用ビューファインダーなどの娯楽機器など種々の分野
に用いられている。これらの表示素子の殆どはTNモー
ドあるいはSTNモードであり、液晶分子は2枚の基板
間で数十度〜200数十度捻れた配向を成している。
【0003】この時、基板界面付近の液晶分子の配向
は、その方位がラビング処理により決められており、一
方の基板側から他方の基板側に向かって右捻れあるいは
左捻れの配向をしている。
は、その方位がラビング処理により決められており、一
方の基板側から他方の基板側に向かって右捻れあるいは
左捻れの配向をしている。
【0004】この時、ラビングする方向によって最大コ
ントラストの得られる視角方位(この方向を主視角方向
と定義する。)が決定される。通常の液晶表示素子にお
いては、主視角方向がパネル上方、あるいはパネル下方
となるように光学設計されている。従って、通常の液晶
表示素子の視角特性は、パネル左右では対称の特性を示
すが、パネル上下では非対称の特性を示す。
ントラストの得られる視角方位(この方向を主視角方向
と定義する。)が決定される。通常の液晶表示素子にお
いては、主視角方向がパネル上方、あるいはパネル下方
となるように光学設計されている。従って、通常の液晶
表示素子の視角特性は、パネル左右では対称の特性を示
すが、パネル上下では非対称の特性を示す。
【0005】更に、パネル観察方向を法線方向から傾け
るにつれて、上下左右方向での程度の差こそあれ、白レ
ベルは低下し黒レベルは上昇する傾向がある。
るにつれて、上下左右方向での程度の差こそあれ、白レ
ベルは低下し黒レベルは上昇する傾向がある。
【0006】そのため、液晶表示素子においては表示画
面が充分に認識可能な視角範囲が存在する。通常これを
視野角と称し、白表示での輝度と黒表示での輝度の比が
5以上(あるいは10以上)となる視角範囲でもって定
義している。
面が充分に認識可能な視角範囲が存在する。通常これを
視野角と称し、白表示での輝度と黒表示での輝度の比が
5以上(あるいは10以上)となる視角範囲でもって定
義している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】液晶表示技術の進歩に
より、パネルサイズは次第に大きくなってきているが、
ワークステーション対応のパネルサイズになってくる
と、パネルを見込む角度がパネル上部とパネル下部とで
は大きく異なるため、同一内容の表示を行っても、パネ
ル上部とパネル下部とではコントラストや輝度レベルが
大きく異なってしまうという問題が発生する。
より、パネルサイズは次第に大きくなってきているが、
ワークステーション対応のパネルサイズになってくる
と、パネルを見込む角度がパネル上部とパネル下部とで
は大きく異なるため、同一内容の表示を行っても、パネ
ル上部とパネル下部とではコントラストや輝度レベルが
大きく異なってしまうという問題が発生する。
【0008】しかも、観察者の見る位置によっては、パ
ネルの一部の領域が上記視角範囲を越える場合すらあ
る。
ネルの一部の領域が上記視角範囲を越える場合すらあ
る。
【0009】この問題点に対しては1)画素を分割する方
法(例えば、カルリ アール サルマら 「ア ワイト゛ ヒ゛ューインク゛ アンク゛ル
5-インチ タ゛イアコ゛ナル エーエムエルシーテ゛ィー ユーシ゛ンク゛ ハーフトーン ク゛レイスケー
ル」エスアイテ゛ィー 91 タ゛イシ゛ェスト 555ヘ゜ーシ゛(Klluri R.Sarma「A
wide viewing angle 5-inch diagonal AMLCD using ha
lftone gleyscale」SID 91 digest p555))、2)パネル
上部からパネル下部に向けて、パネル特性を次第に変化
させていく方法(例えば、特開平3−65926号公
報)3)位相差板あるいは位相差フィルムを積層する方法
(例えば、宮下ら「位相板を用いた液晶ディスプレイの
視角改善」第16回液晶討論会講演予稿集2L314)
などの取り組みが検討され、一部実用化されてきている
が、これらの方法は何れも上下方向でのコントラストの
非対称性の低減、黒レベルの抑え込みによる視野角の拡
大を目的としたものであり、斜め方向から見た場合の白
レベルの輝度低下防止については、何等示されていな
い。
法(例えば、カルリ アール サルマら 「ア ワイト゛ ヒ゛ューインク゛ アンク゛ル
5-インチ タ゛イアコ゛ナル エーエムエルシーテ゛ィー ユーシ゛ンク゛ ハーフトーン ク゛レイスケー
ル」エスアイテ゛ィー 91 タ゛イシ゛ェスト 555ヘ゜ーシ゛(Klluri R.Sarma「A
wide viewing angle 5-inch diagonal AMLCD using ha
lftone gleyscale」SID 91 digest p555))、2)パネル
上部からパネル下部に向けて、パネル特性を次第に変化
させていく方法(例えば、特開平3−65926号公
報)3)位相差板あるいは位相差フィルムを積層する方法
(例えば、宮下ら「位相板を用いた液晶ディスプレイの
視角改善」第16回液晶討論会講演予稿集2L314)
などの取り組みが検討され、一部実用化されてきている
が、これらの方法は何れも上下方向でのコントラストの
非対称性の低減、黒レベルの抑え込みによる視野角の拡
大を目的としたものであり、斜め方向から見た場合の白
レベルの輝度低下防止については、何等示されていな
い。
【0010】
【課題を解決するための手段】少なくとも一方が透明な
2枚の基板の間に液晶層を挟持してなる液晶表示素子に
おいて、観察者側の基板が光学的に等方的な高分子基板
であり、かつ屈折率が1.5以下であることを特徴とす
る液晶表示素子、あるいは、少なくとも一方が透明な2
枚のガラス基板の間に液晶層を挟持してなる液晶表示素
子において、観察者側の基板上部に屈折率が1.5以下
であり、かつ光学的に等方的な高分子フィルムを配置し
てなることを特徴とする液晶表示素子を用いる。
2枚の基板の間に液晶層を挟持してなる液晶表示素子に
おいて、観察者側の基板が光学的に等方的な高分子基板
であり、かつ屈折率が1.5以下であることを特徴とす
る液晶表示素子、あるいは、少なくとも一方が透明な2
枚のガラス基板の間に液晶層を挟持してなる液晶表示素
子において、観察者側の基板上部に屈折率が1.5以下
であり、かつ光学的に等方的な高分子フィルムを配置し
てなることを特徴とする液晶表示素子を用いる。
【0011】
【作用】本発明は光学的に等方的な低屈折率基板を、液
晶表示素子の観察者側基板として用いたもの、あるいは
光学的に等方的な低屈折率フィルムを観察者側ガラス基
板上部に配置させたものであり、観察方向をパネル法線
方向から傾けていった時の白レベルの輝度低下を大幅に
抑えることが出来る。
晶表示素子の観察者側基板として用いたもの、あるいは
光学的に等方的な低屈折率フィルムを観察者側ガラス基
板上部に配置させたものであり、観察方向をパネル法線
方向から傾けていった時の白レベルの輝度低下を大幅に
抑えることが出来る。
【0012】従来のパネル構成を(図2)に示す。前記
輝度低下要因の一つは液晶層26、基板25、27、空
気層での屈折率差によるものと考えられる。一般に、液
晶層26の屈折率はne=約1.6、no=約1.5であ
り、ガラス基板25、27の屈折率はn=約1.5であ
るため、観察者側ガラス基板25から空気層に出射する
光線29の最大出射角ψは、ψ=sin-1(1/1.
5)=41となり、ψ=41度以上の光は出射しないこ
とになる。
輝度低下要因の一つは液晶層26、基板25、27、空
気層での屈折率差によるものと考えられる。一般に、液
晶層26の屈折率はne=約1.6、no=約1.5であ
り、ガラス基板25、27の屈折率はn=約1.5であ
るため、観察者側ガラス基板25から空気層に出射する
光線29の最大出射角ψは、ψ=sin-1(1/1.
5)=41となり、ψ=41度以上の光は出射しないこ
とになる。
【0013】これに対して本発明液晶表示素子では(図
1)のパネル構成をしており、1.5以下の屈折率を有
する高分子基板23、あるいは高分子フィルム14、1
9が観察者側にあるため41度以上の角度の光をも出射
することが出来るため、観察方向を法線方向から傾けて
いった時の白レベルの輝度低下を抑えることが出来る。
1)のパネル構成をしており、1.5以下の屈折率を有
する高分子基板23、あるいは高分子フィルム14、1
9が観察者側にあるため41度以上の角度の光をも出射
することが出来るため、観察方向を法線方向から傾けて
いった時の白レベルの輝度低下を抑えることが出来る。
【0014】特に、この方法は視野角拡大を目的とし
て、光散乱部位13を有する観察者側基板12上に積層
した場合に特に有効である。
て、光散乱部位13を有する観察者側基板12上に積層
した場合に特に有効である。
【0015】
【実施例】以下に本発明の実施の態様を図1(a)、(b)、
(c)を参照しつつ詳細に説明する。
(c)を参照しつつ詳細に説明する。
【0016】(実施例1)表面にITO電極を有するガ
ラス基板21と屈折率1.5の低密度ポリエチレン基板
23上に、日本合成ゴム(株)製ポリイミド塗料オプト
マーAL2061(4.0wt.%、γ−ブチロラクト
ン溶液)をスピンコート法にて塗布し、120℃、1時
間の硬化条件にて硬化させた。その後、主視角方向がパ
ネル上方になるように90度の捻れ角でラビングを施し
た後、4.0μmのガラスファイバー24を介してこれ
らの基板を貼り合わせ、メルク社製液晶ZLI−156
5を封入し、液晶パネルAとした。
ラス基板21と屈折率1.5の低密度ポリエチレン基板
23上に、日本合成ゴム(株)製ポリイミド塗料オプト
マーAL2061(4.0wt.%、γ−ブチロラクト
ン溶液)をスピンコート法にて塗布し、120℃、1時
間の硬化条件にて硬化させた。その後、主視角方向がパ
ネル上方になるように90度の捻れ角でラビングを施し
た後、4.0μmのガラスファイバー24を介してこれ
らの基板を貼り合わせ、メルク社製液晶ZLI−156
5を封入し、液晶パネルAとした。
【0017】その後、ラビング方向と偏光板の偏光軸
(透過軸)方向とを一致させるように偏光板を貼り付け
た。次に、パネル上部からパネル下部に向かって視角θ
を変化させてパネルの白レベルでの輝度を測定した。測
定結果を(図3)に示す。
(透過軸)方向とを一致させるように偏光板を貼り付け
た。次に、パネル上部からパネル下部に向かって視角θ
を変化させてパネルの白レベルでの輝度を測定した。測
定結果を(図3)に示す。
【0018】(比較例1)また、比較例として、表面に
ITO電極を有する2枚のガラス基板を基板として用い
ること以外は、実施例1と全く同様にして(図2)の構
成の液晶パネルを作製し、液晶パネルBとした。その
後、ラビング方向と偏光板の偏光軸(透過軸)方向とを
一致させるように偏光板を貼り付けた。次に、パネル上
部からパネル下部に向かって視角θを変化させてパネル
の白レベルでの輝度を測定した。測定結果をパネルAと
併せて(図3)に示す。
ITO電極を有する2枚のガラス基板を基板として用い
ること以外は、実施例1と全く同様にして(図2)の構
成の液晶パネルを作製し、液晶パネルBとした。その
後、ラビング方向と偏光板の偏光軸(透過軸)方向とを
一致させるように偏光板を貼り付けた。次に、パネル上
部からパネル下部に向かって視角θを変化させてパネル
の白レベルでの輝度を測定した。測定結果をパネルAと
併せて(図3)に示す。
【0019】(図3)からも明らかなように、本発明液
晶表示素子は観察方向を変化させた時の白レベルの輝度
変化が少なく、特に、パネル上部と下部での見込み角が
問題となる大型パネルでの輝度むらを低減させることが
出来、その実用的価値は極めて大きい。
晶表示素子は観察方向を変化させた時の白レベルの輝度
変化が少なく、特に、パネル上部と下部での見込み角が
問題となる大型パネルでの輝度むらを低減させることが
出来、その実用的価値は極めて大きい。
【0020】(実施例2)表面にITO電極を有する2
枚のガラス基板16、18上に、日本合成ゴム(株)製
ポリイミド塗料オプトマーAL2061(4.0wt.
%、γ−ブチロラクトン溶液)をスピンコート法にて塗
布し、120℃、1時間の硬化条件にて硬化させた。そ
の後、主視角方向がパネル上方になるように240度の
捻れ角でラビングを施した後、6.0μmのガラスファ
イバー20を介してこれらの基板を貼り合わせ、メルク
社製液晶ZLI−1565を封入した。次にフッ化ビニ
リデン製(屈折率1.42)の透明フィルム19をパネ
ル外側観察者側に貼り付け、液晶パネルCとした。
枚のガラス基板16、18上に、日本合成ゴム(株)製
ポリイミド塗料オプトマーAL2061(4.0wt.
%、γ−ブチロラクトン溶液)をスピンコート法にて塗
布し、120℃、1時間の硬化条件にて硬化させた。そ
の後、主視角方向がパネル上方になるように240度の
捻れ角でラビングを施した後、6.0μmのガラスファ
イバー20を介してこれらの基板を貼り合わせ、メルク
社製液晶ZLI−1565を封入した。次にフッ化ビニ
リデン製(屈折率1.42)の透明フィルム19をパネ
ル外側観察者側に貼り付け、液晶パネルCとした。
【0021】その後、常法に従い偏光板を貼り付け、1
/240デューティ駆動時の選択時(白表示時)の輝度
を、パネル上部からパネル下部に向かって視角θを変化
させて測定した。測定結果を(図4)に示す。
/240デューティ駆動時の選択時(白表示時)の輝度
を、パネル上部からパネル下部に向かって視角θを変化
させて測定した。測定結果を(図4)に示す。
【0022】また、(図5)に偏光板貼り合わせ角とラ
ビング方向との関係を示す。 (比較例2)パネル外側にポリ塩化ビニリデン製透明フ
ィルムを設けないこと以外は実施例2と全く同様にして
STNパネルを作製して、液晶パネルDとした。
ビング方向との関係を示す。 (比較例2)パネル外側にポリ塩化ビニリデン製透明フ
ィルムを設けないこと以外は実施例2と全く同様にして
STNパネルを作製して、液晶パネルDとした。
【0023】その後、常法に従い偏光板を貼り付け、1
/240デューティ駆動時の選択時(白表示時)の輝度
を、パネル上部からパネル下部に向かって視角θを変化
させて測定した。測定結果を液晶パネルCの結果と併せ
て(図4)に示す。
/240デューティ駆動時の選択時(白表示時)の輝度
を、パネル上部からパネル下部に向かって視角θを変化
させて測定した。測定結果を液晶パネルCの結果と併せ
て(図4)に示す。
【0024】(実施例3)表面にITO電極を有する透
明なガラス基板10と、ガラス基板表面に微小凹凸部1
3を付け散乱機能を付加したガラス基板12のそれぞれ
のITO表面上に、日本合成ゴム(株)製ポリイミド塗
料オプトマーAL2063(4.0wt.%、γ−ブチ
ロラクトン溶液)をスピンコート法にて塗布し、120
℃、1時間の硬化条件にて硬化させた。その後、主視角
方向がパネル上方になるように90度の捻れ角でラビン
グを施した後、4.0μmのガラスファイバー15を介
してこれらの基板を貼り合わせ、メルク社製液晶ZLI
−1565を封入した。次にフッ化ビニリデン製の屈折
率1.42の透明フィルム14をパネル外側観察者側に
貼り付け、液晶パネルEとした。
明なガラス基板10と、ガラス基板表面に微小凹凸部1
3を付け散乱機能を付加したガラス基板12のそれぞれ
のITO表面上に、日本合成ゴム(株)製ポリイミド塗
料オプトマーAL2063(4.0wt.%、γ−ブチ
ロラクトン溶液)をスピンコート法にて塗布し、120
℃、1時間の硬化条件にて硬化させた。その後、主視角
方向がパネル上方になるように90度の捻れ角でラビン
グを施した後、4.0μmのガラスファイバー15を介
してこれらの基板を貼り合わせ、メルク社製液晶ZLI
−1565を封入した。次にフッ化ビニリデン製の屈折
率1.42の透明フィルム14をパネル外側観察者側に
貼り付け、液晶パネルEとした。
【0025】その後、ラビング方向と偏光板の偏光軸
(透過軸)方向とを一致させるように偏光板を貼り付け
た。次に、パネル上部からパネル下部に向かって視角θ
を変化させてパネルの白レベルでの輝度を測定した。測
定結果を(図6)に示す。
(透過軸)方向とを一致させるように偏光板を貼り付け
た。次に、パネル上部からパネル下部に向かって視角θ
を変化させてパネルの白レベルでの輝度を測定した。測
定結果を(図6)に示す。
【0026】(比較例3)パネル外側にフッ化ビニリデ
ン製透明フィルムを設けないこと以外は実施例3と全く
同様にしてTNパネルを作製して、液晶パネルFとし
た。
ン製透明フィルムを設けないこと以外は実施例3と全く
同様にしてTNパネルを作製して、液晶パネルFとし
た。
【0027】その後、ラビング方向と偏光板の偏光軸
(透過軸)方向とを一致させるように偏光板を貼り付け
た。次に、パネル上部からパネル下部に向かって視角θ
を変化させてパネルの白レベルでの輝度を測定した。測
定結果を液晶パネルEの結果と併せて(図6)に示す。
(透過軸)方向とを一致させるように偏光板を貼り付け
た。次に、パネル上部からパネル下部に向かって視角θ
を変化させてパネルの白レベルでの輝度を測定した。測
定結果を液晶パネルEの結果と併せて(図6)に示す。
【0028】(図3)、(図4)、(図6)から明らか
なように、本発明液晶表示素子は視角方向による白レベ
ルでの輝度変化が少なく、その実用的価値は極めて大き
い。また、本発明によれば、大版パネルにおいて、パネ
ル上部あるいはパネル下部を見込む角度が異なっていて
も殆ど同一の輝度特性を得ることが出来、その実用的価
値は極めて大きい。
なように、本発明液晶表示素子は視角方向による白レベ
ルでの輝度変化が少なく、その実用的価値は極めて大き
い。また、本発明によれば、大版パネルにおいて、パネ
ル上部あるいはパネル下部を見込む角度が異なっていて
も殆ど同一の輝度特性を得ることが出来、その実用的価
値は極めて大きい。
【0029】特に、液晶パネル内部に光散乱機能を有す
るパネルに対して、その効果は著しい。
るパネルに対して、その効果は著しい。
【0030】本実施例においては、パネル上下方向での
輝度変化を測定したが、パネル左右方向についても同様
の効果が認められることは、原理的にも明かである。
輝度変化を測定したが、パネル左右方向についても同様
の効果が認められることは、原理的にも明かである。
【0031】また、本実施例においては、低屈折率高分
子フィルムをガラス基板上に貼り付けたが、偏光板ある
いは位相差板と一体化させても良いことは言うまでもな
い。
子フィルムをガラス基板上に貼り付けたが、偏光板ある
いは位相差板と一体化させても良いことは言うまでもな
い。
【0032】
【発明の効果】本発明は液晶表示素子における、視角に
よる白レベルの輝度変化を低減させたものであり、特に
大型パネルでのパネル見込み角の違いによる輝度変化
(輝度むら)低減に大きな効果がある。
よる白レベルの輝度変化を低減させたものであり、特に
大型パネルでのパネル見込み角の違いによる輝度変化
(輝度むら)低減に大きな効果がある。
【0033】特に、液晶パネル内部に光散乱機能を有す
るパネルに対して、その効果は著しい。
るパネルに対して、その効果は著しい。
【図1】本発明液晶表示素子の一実施例を説明するため
のパネル構成図
のパネル構成図
【図2】従来の液晶表示素子のパネル概略構成図
【図3】パネル上部から下部にかけての白レベル輝度の
視角依存性を表すグラフ
視角依存性を表すグラフ
【図4】パネル上部から下部にかけての白レベル輝度の
視角依存性を表すグラフ
視角依存性を表すグラフ
【図5】本発明一実施例であるSTNパネルの、ラビン
グ方向と偏光板貼り合わせ角の関係を説明するためのグ
ラフ
グ方向と偏光板貼り合わせ角の関係を説明するためのグ
ラフ
【図6】パネル上部から下部にかけての白レベル輝度の
視角依存性を表すグラフ
視角依存性を表すグラフ
10、12、16、18、21 ガラス基板 11、17、22 液晶 13 光散乱部 14、19 高分子フィルム 15、20、24 ガラスファイバー 23 高分子基板
Claims (6)
- 【請求項1】少なくとも一方が透明な2枚の基板の間に
液晶層を挟持してなる液晶表示素子において、観察者側
の基板が光学的に等方的な高分子基板であり、かつ、そ
の屈折率が1.5以下であることを特徴とする液晶表示
素子。 - 【請求項2】高分子基板が低密度ポリエチレンであるこ
とを特徴とする請求項1記載の液晶表示素子。 - 【請求項3】少なくとも一方が透明な2枚のガラス基板
の間に液晶層を挟持してなる液晶表示素子において、観
察者側の基板上部に、屈折率が1.5以下であり、かつ
光学的に等方的な高分子フィルムを配置してなることを
特徴とする液晶表示素子。 - 【請求項4】高分子フィルムがフッ化ビニリデンである
ことを特徴とする請求項3記載の液晶表示素子。 - 【請求項5】高分子フィルムが偏光板、あるいは位相差
板と一体化されていることを特徴とする請求項3記載の
液晶表示素子。 - 【請求項6】観察者側基板が基板内部あるいは基板表面
に光散乱機能を具備していることを特徴とする請求項1
または3記載の液晶表示素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4243045A JPH0695093A (ja) | 1992-09-11 | 1992-09-11 | 液晶表示素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4243045A JPH0695093A (ja) | 1992-09-11 | 1992-09-11 | 液晶表示素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0695093A true JPH0695093A (ja) | 1994-04-08 |
Family
ID=17098008
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4243045A Pending JPH0695093A (ja) | 1992-09-11 | 1992-09-11 | 液晶表示素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0695093A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6661483B1 (en) | 1999-07-21 | 2003-12-09 | Sharp Kabushiki Kaisha | Liquid crystal display device |
KR20210133733A (ko) * | 2020-04-29 | 2021-11-08 | 에스케이씨 주식회사 | 폴리아마이드계 복합 필름 및 이를 포함한 디스플레이 장치 |
-
1992
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