JPH0695039A - 防振機能を有するズームレンズ - Google Patents

防振機能を有するズームレンズ

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JPH0695039A
JPH0695039A JP4242485A JP24248592A JPH0695039A JP H0695039 A JPH0695039 A JP H0695039A JP 4242485 A JP4242485 A JP 4242485A JP 24248592 A JP24248592 A JP 24248592A JP H0695039 A JPH0695039 A JP H0695039A
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JP
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lens
lens group
group
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wide
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JP4242485A
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Atsushi Shibayama
敦史 芝山
Susumu Sato
佐藤  進
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Priority to EP93114507A priority patent/EP0587167B1/en
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B27/00Optical systems or apparatus not provided for by any of the groups G02B1/00 - G02B26/00, G02B30/00
    • G02B27/64Imaging systems using optical elements for stabilisation of the lateral and angular position of the image
    • G02B27/646Imaging systems using optical elements for stabilisation of the lateral and angular position of the image compensating for small deviations, e.g. due to vibration or shake

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】結像性能に優れ、かつ防振機能を有するズーム
レンズの提供。 【構成】物体側より順に、正の屈折力を持つ第1レンズ
群G1 と、正の屈折力を持つ第2レンズ群G2 と、負の
屈折力を持つ第3レンズ群G3 とを有し、広角端から望
遠端への変倍に際し、第1レンズ群G1 と第2レンズ群
G2 との間隔が増大し、第2レンズ群G2 と第3レンズ
群G3 との間隔が減少するズームレンズにおいて、第2
レンズ群は物体側から順に弱い屈折力の前群GF と、正
の屈折力を持つ後群GR とを有し、撮影画面のブレの補
正を行なうために、第2レンズ群G2 の後群GR は光軸
とほぼ直交する方向に移動し、かつ諸条件を満足する構
成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スチールカメラやビデ
オカメラに装着するのに適した防振機能を有するズーム
レンズに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ブレの補正を行なうのに適し
たレンズが各種提案されている。このうち、ズームレン
ズでは、例えば特開昭61−223819号公報に開示
されるように、ズームレンズの物体側に可変頂角プリズ
ムを配して画像を偏向し、さらにこのプリズムにより発
生する収差を、ズームレンズ系内の収差補正用光学素子
を移動させて補正する防振光学系の提案がなされてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、撮影中にレン
ズ系が傾いた時の撮影画面のブレを補正するためには、
可変頂角プリズムの頂角と収差補正用光学系の位置を同
時に制御しなければならなかった。従って、本発明の目
的は、ズームレンズを構成するレンズ群のうち、ただ1
つのレンズ群を移動させるだけで、ブレの補正が可能で
あり、かつ防振を行なっても結像性能の劣化が少ないズ
ームレンズを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、物体側より順
に、正の屈折力を持つ第1レンズ群G1 と、正の屈折力
を持つ第2レンズ群G2 と、負の屈折力を持つ第3レン
ズ群G3 とを有し、広角端から望遠端への変倍に際し、
第1レンズ群G1 と第2レンズ群G2 との間隔が増大
し、第2レンズ群G2 と第3レンズ群G3 との間隔が減
少するズームレンズにおいて、第2レンズ群は物体側か
ら順に弱い屈折力の前群GF と、正の屈折力を持つ後群
GR とを有し、撮影画面のブレの補正を行なうために、
第2レンズ群G2 の後群GR は光軸とほぼ直交する方向
に移動し、後群GR の焦点距離をfR 、第3レンズ群G
3 の焦点距離をf3 、広角端における後群GR と第3レ
ンズ群G3 の主点間隔をeRW、望遠端における後群GR
と第3レンズ群G3 の主点間隔をeRT、広角端における
第3レンズ群G3 の主点と像点との間隔をe3W、望遠端
における第3レンズ群G3 の主点と像点との間隔をe3
T、広角端におけるズームレンズ全系の焦点距離をfW
、望遠端におけるズームレンズ全系の焦点距離をfT
、最大像高をH(単位はmm)とするとき、 0.02 ≦ KW /H ≦ 0.1 (1) 0.02 ≦ KT /(Z・H) ≦ 0.1 (2) 但し、 KW =(eRW+e3W)/fR −eRW・e3W/
(fR ・f3 ) KT =(eRT+e3T)/fR −eRT・e3T/(fR ・f
3 ) Z=fT /fW の条件を満足する構成である。
【0005】
【作用】本発明は、手ブレ等によって生じる撮影画面の
ブレを、正の第2レンズ群を前群と後群とに2分割し、
正の後群のみを光軸とほぼ直交する方向に移動させて補
正する。このように、ブレ補正用レンズ群がレンズ系の
内部に位置するため、ブレ補正用のレンズ群および、こ
のレンズ群を光軸とほぼ直交方向に移動させるブレ補正
用アクチュエーターへの外部からの力の作用が少ない。
このため、防振機構を確実に作動させ、かつ故障を少な
くするのに有利である。
【0006】ズームレンズの広角端から望遠端までの間
の任意の焦点距離をfとし、この時のズームレンズの光
軸を含む平面内におけるズームレンズ全体の傾きをεと
すると、図1に示されるように、像面上での撮影画面の
ブレsは次の(I)式で表わされる。 s=f・tan ε (I) 但し、この時εが1より十分小さいとすると、ブレsは
次の式(I)’で表わされる。
【0007】 s=f・ε (I)’ また、図2に示されるように、第2レンズ群の後群の焦
点距離をfR 、第3レンズ群の焦点距離をf3 とし、ズ
ームレンズの任意の焦点距離fのときの第2レンズ群の
後群と第3レンズ群の主点間隔をeR 、第3レンズ群の
主点と像点の間隔をe3 とし、ブレ補正を行なう第2レ
ンズ群の後群の光軸と直交方向への移動量をxとすると
き、近軸軸上光線は第2レンズ群の後群で角度θ1 の偏
向を受ける。第2レンズ群の後群からの射出角θ1 は次
の(II)式で表わされる。但し、θ1 は1より十分小さ
いとし、θ1 ≒tan θ1 とする。
【0008】 θ1 =−x/fR (II) 第2レンズ群の後群で角度θ1 の偏向を受けた光線が第
3レンズ群に入射する光線高yは、次の(III)式で表
わされる。 y=−eR ・θ1 =eR ・x/fR (III) この光線は第3レンズ群で、さらに角度 y/f3 の偏
向を受けるため、第3レンズ群からの射出角θ2 は次の
(IV)式で表わされる。但し、θ2 も1より十分小さい
とし、θ2 ≒tan θ2 とする。 θ2 =θ1 +(y/f3 )=(−x/fR )+(eR ・x)/(fR ・f3 ) ・・・・・(IV) 第3レンズ群を射出した光線が像面に入射する光線高z
は、次の(V)式で表わされる。
【0009】 z=y−e3 ・θ2 ={(eR +e3 )/fR −eR ・e3 /(fR ・f3 )}・x ・・・・・(V) ズームレンズがε傾くときの像ブレ量sを補正するに
は、s=−z となるように第2レンズ群の後群を動か
せばよい。この時、式(I)’と式(V)より、εとx
の間には次の関係式(VI)式が成立する。 x=−f・ε/{(eR +e3 )/fR −eR ・e3 /(fR ・f3 )} ・・・・・(VI) この(VI)式を満足するように第2レンズ群の後群を動
かすと、防振が可能である。
【0010】しかしながら、第2レンズ群の後群を機械
的に駆動させる際、センサー系・演算回路・駆動装置等
のタイムラグや誤差、駆動装置のガタ等により駆動誤差
Δxが加わる。駆動誤差Δxがある場合、像面における
誤差量Δzは次の(VII)式で表わされる。 Δz={(eR +e3 )/fR −eR ・e3 /(fR ・f3 )}・Δx ・・・・・(VII) この(VII)式中の(eR +e3 )/fR −eR ・e3
/(fR ・f3 )は、駆動誤差Δxに対する像面での誤
差Δzの敏感度Kを示している。
【0011】ところで、防振機能を持つズームレンズを
構成する場合、許容される像面での誤差量Δzはイメー
ジサイズによって異なる。例えば、24mm×36mm
のいわゆるライカサイズのカメラに比べ、1/3インチ
サイズ等のCCDを使用するビデオカメラやスチールビ
デオカメラでは、誤差量Δzをより小さく抑える必要が
ある。反対に、ブローニーフィルムを使用する中判カメ
ラや、4インチ×5インチ等のフィルムサイズを持つ大
判カメラでは、誤差量Δzはより大きくても許容され
る。
【0012】一方、駆動誤差Δxは一般に駆動量xに比
例し、制御に適した駆動量xはイメージサイズにはほと
んど関係がなく、小さすぎれば、駆動誤差の割合Δx/
xが大きくなり易く、大きすぎれば、駆動する際のタイ
ムラグが大きくなり、駆動誤差の増大につながる。 こ
のため、防振機能を持つズームレンズを構成する場合の
最適な敏感度Kはイメージサイズによって異なる。
【0013】以下、本発明の各条件式について説明す
る。条件式(1)と条件式(2)は、(VII)式で関係
づけられるΔxに対するΔzの敏感度Kと画面の最大像
高H(単位はmm)との関係を規定している。条件式
(1)は広角端における敏感度KW と最大像高Hの関係
を規定する。条件式(1)の上限を越えると敏感度KW
が過大となり、防振を行なう際のレンズ群の駆動には高
い精度が要求され、制御が困難になる。反対に、条件式
(1)の下限を越えると防振を行なう際のレンズ群の駆
動量が大きくなる、このため、防振群の駆動装置の大型
化の問題や、駆動時のタイムラグ、さらに、防振可能な
ブレ角εが小さく十分な防振が行えないといった問題が
生じる。
【0014】同様に、条件式(2)は望遠端における敏
感度KT と最大像高Hの関係を規定する。条件式(2)
の上限・下限を越えた場合にも、条件式(1)の場合と
同様の問題が生じる。なお、条件式(2)においてズー
ム比Zを用いているのは、式(6)’に示すように、ブ
レ角εが等しくても焦点距離fが変われば、画面上のブ
レ量sが異なるからである。ブレ量sが異なると像面上
のブレ補正量zも異なる。広角端での敏感度KW を望遠
端での敏感度KT より小さくなるようズームレンズを構
成すると、広角端と望遠端での防振群の駆動量xの差が
小さくでき都合がよい。この時、つぎの条件式(VIII)
を満たすのがより好ましい。
【0015】 KW ≦ KT ≦ KW ・Z (VIII) 但し、 KW =(eRW+e3W)/fR −eRW・e3W/(fR ・f
3 ) KT =(eRT+e3T)/fR −eRT・e3T/(fR ・f
3 ) Z=fT /fW である。
【0016】そして、ライカサイズに近い写真用ズーム
レンズの場合は、条件式(1)と条件式(2)とのかわ
りに、次の条件式(6)と条件式(7)を用いるのがよ
い。 0.5 ≦ KW ≦ 1.8 (6) 0.5 ≦ KT /Z ≦ 1.8 (7) ところで、ズームレンズ・単焦点レンズによらず、一般
にレンズ系の一部のレンズを偏心させるとレンズ系の結
像性能は大幅に劣化する。しかし、偏心させるレンズ系
が無収差であれば結像性能は劣化しない。
【0017】しかし、実際のレンズ群で無収差とするの
は難しく、特にズームレンズでは、ズームレンズ全体の
大きさやズームレンズ全体での収差補正を考慮すると、
不可能に近い。そこで、本発明の防振機能を有するズー
ムレンズは、防振用レンズ群において、偏心させた際に
結像性能の劣化に大きく関与するコマ収差および非点収
差を極力補正することにより、防振を行なった際の結像
性能の劣化を小さく抑えている。具体的には、防振用の
第2レンズ群G2 の後群GR を正・負・正の構造とする
ことで、収差補正上の自由度を確保している。
【0018】条件式(3)はこのような第2レンズ群G
2 の後群GR の構成のもとで、後群GR 中の最も物体側
の正レンズLR1の軸上レンズ厚Dの最適な範囲を定め
る。条件式(3)の下限を越えると第3レンズ群G3 内
でのコマ収差の補正と非点収差の補正を両立するのが困
難である。一方、条件式(3)の上限を越えると後群G
R の軸上厚が大きくなり、ズームレンズの大型化や、ズ
ーミング時のレンズ群間隔の確保が困難になる等の問題
が生じる。
【0019】さらに、条件式(4)は正レンズLR1の物
体側面の曲率半径Rの最適な範囲を定める。条件式
(4)の上限・下限いずれを越えてもコマ収差・非点収
差をバランス良く補正することが困難である。また、こ
のように第2レンズ群G2 の後群GR を構成する場合に
は、絞りSは第2レンズ群G2 中の前群GF と後群GR
との間にあるのが望ましい。
【0020】ところで、ズームレンズの広角端から望遠
端まで、軸上色収差と倍率色収差を良好に補正し、かつ
第2レンズ群G2 の後群GR を防振の為に偏心させた際
の倍率色収差の変化を小さく抑えるには、第2レンズ群
G2 の後群GR を十分に色消しするのが望ましい。条件
式(5)は、第2レンズ群G2 中の後群GR の色消しを
十分に行なうための条件である。条件式(5)の下限を
越えるとズームレンズ全体での軸上色収差と倍率色収差
の補正を両立させるのは難しい。さらに、第2レンズ群
G2 中の後群GR を偏心させた際に、倍率色収差が大き
く発生し、結像性能の劣化をもたらす。
【0021】尚、色収差の補正とコマ収差の補正とを良
好に行なうには、第2レンズ群G2の後群GR 中のいず
れかの正レンズといずれかの負レンズとを接合するのが
望ましい。
【0022】
【実施例】以下に、本発明による各実施例について説明
する。 〔実施例1〕図3は、実施例1のレンズ構成図であり、
物体側から順に、両凹負レンズと、両凸正レンズと、物
体側に凸面を向けた正メニスカスレンズとから成る第1
レンズ群G1 と、両凹負レンズと両凸正レンズとの貼合
わせレンズ、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズ
から成る第2レンズ群G2 中前群GF と、絞りSと、物
体側に凹面を向けた正メニスカスレンズと物体側に凹面
を向けた負メニスカスレンズとの貼合わせレンズ、両凸
正レンズから成る第2レンズ群G2 中後群GRと、物体
側に凹面を向けた正メニスカスレンズと、物体側に凹面
を向けた負メニスカスレンズと、物体側に凹面を向けた
負メニスカスレンズから成る第3レンズ群G3 とから構
成している。
【0023】以下の表1に、本発明における実施例1の
諸元の値を掲げる。実施例の諸元表中のfは焦点距離、
FはFナンバー、 2ωは画角を表す。そして、左端の数
字は物体側からの順序を表し、rはレンズ面の曲率半
径、dはレンズ面間隔、n及びνは屈折率及びアッベ数
のd線(λ=587.6nm)に対する値である。なお、最大像
高はH=21.6mmである。
【0024】
【表1】f=39.00-102.00 F=4.08-8.05 2ω=57.20-23.32゜ (変倍における可変間隔) f 38.9998 69.9996 101.9998 d 6 3.2347 10.3035 17.0677 d17 15.0298 7.2691 3.1954 B.f 8.9728 31.0851 48.8923 (条件対応値) (1) KW /H = 0.044 (2) KT /(Z・H) = 0.031 (3) D/fR = 0.159 (4) R/fR = -0.401 (5) νP −νN = 46.9 (6) KW = 0.950 (7) KT /Z = 0.363 図4、図5、図6は、それぞれ実施例1の広角端での諸
収差図、中間焦点距離状態での諸収差図、望遠端での諸
収差図を示す。各収差図において、Hは入射高、FNは
Fナンバー、Yは像高、Aは主光線の入射角度、dはd
線(λ=587.6nm)、gはg線(λ=435.6nm)を示してい
る。非点収差図において、破線Mはメリディオナル像
面、実線Sはサジタル像面を示している。
【0025】各収差図から、本実施例は諸収差が良好に
補正され、優れた結像性能を有していることが明らかで
ある。図7は、防振の際に第2レンズ群G2 中後群GR
がメリディオナル方向に偏心する時のMTFの変化を示
す。グラフの縦軸にd線に対する20本/mmのMTF
値をとり、横軸に防振用の後群の光軸と直交方向の移動
量xをとる。なお、グラフ上のxの最大移動量は、ブレ
による傾き量ε=0.003ラヂアンに対応する。
【0026】なお、画面中心(Y=0)でのMTF値が
最大になる平面上でのMTF値を示す。図7において、
DEFOCUS はガウス像面に対するデフォーカス量、Yは像
高、Uは画面中心より上側(後群の偏心方向と同方
向)、Lは画面中心より下側(後群の偏心方向と逆方
向)、破線はメリディオナル像面、実線はサジタル像面
を示している。
【0027】図7から、本実施例は防振のために第2レ
ンズ群G2 中後群GR を偏心させても結像性能の劣化が
小さいことがわかる。 〔実施例2〕図8は、実施例2のレンズ構成図であり、
物体側から順に、両凹負レンズと、両凸正レンズと、両
凸正レンズから成る第1レンズ群G1 と、両凹負レンズ
と両凸正レンズとの貼合わせレンズ、物体側に凹面を向
けた正メニスカスレンズから成る第2レンズ群G2 中前
群GF と、絞りSと、物体側に凹面を向けた正メニスカ
スレンズと物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズと
の貼合わせレンズと、物体側に凹面を向けた正メニスカ
スレンズと、両凸正レンズとから成る第2レンズ群G2
中後群GR と、物体側に凹面を向けた正メニスカスレン
ズと、物体側に凹面を向けた平凹に近い凹メニスカスレ
ンズと、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズとか
ら成る第3レンズ群G3 とから構成している。
【0028】尚、ズーミングの際、第1レンズ群G1 と
第3レンズ群G3 とは一体に移動する。以下の表2に、
本発明における実施例2の諸元の値を掲げる。なお、最
大像高はH=21.6mmである。
【0029】
【表2】f=38.96-101.99 F=3.92-8.14 2ω=57.32-23.49゜ (変倍における可変間隔) f 38.9614 69.9603 101.9946 d 6 4.8200 12.6413 16.3480 d19 13.6289 5.8075 2.1009 B.f 6.7975 28.2677 49.6732 (条件対応値) (1) KW /H = 0.045 (2) KT /(Z・H) = 0.034 (3) D/fR = 0.168 (4) R/fR = -0.406 (5) νP −νN = 50.7 (6) KW = 0.975 (7) KT /Z = 0.733 図9、図10、図11は、それぞれ実施例2の広角端で
の諸収差図、中間焦点距離状態での諸収差図、望遠端で
の諸収差図を示す。
【0030】各収差図から、本実施例は諸収差が良好に
補正され、優れた結像性能を有していることが明らかで
ある。図12は、防振の際に、第2レンズ群G2 中後群
GR が偏心する時のMTFの変化を示す。なお、画面中
心(Y=0)でのMTF値が最大になる平面上でのMT
F値を示す。図12において、DEFOCUS はガウス像面に
対するデフォーカス量、Yは像高、Uは画面中心より上
側(後群の偏心方向と同方向)、Lは画面中心より下側
(後群の偏心方向と逆方向)、破線はメリディオナル像
面、実線はサジタル像面を示している。
【0031】図12から、本実施例は防振のために第2
レンズ群G2 中後群GR を偏心させても結像性能の劣化
が小さいことがわかる。ところで、無限遠から至近距離
へのフォーカシングについては、実施例1及び実施例2
ともに、第3レンズ群G3 を像面方向に移動させて行な
うのが、結像性能の変化やフォーカシング移動量が少な
いため適している。
【0032】尚、第2レンズ群G2 全体もしくは第2レ
ンズ群G2 中後群GR のみを物体方向に移動させてフォ
ーカシングすることも容易に可能であることは、言うま
でもない。また、実施例1、実施例2とも第2レンズ群
G2 の像側に、所謂フレアーストッパーである固定絞り
SF を設けるのが好ましい。この固定絞りSF は、ズー
ミングに際しては第2レンズ群G2 と一体で光軸方向に
移動し、第2レンズ群G2中後群GR が防振のために光
軸と直光方向に動く時には不動であるのが望ましい。こ
の固定絞りSF により、防振の際に第2レンズ群G2 中
後群GR が偏心しても、有害なフレアーの発生を制限で
きる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、ブレ補正の構造が簡単
であり、小型で結像性能に優れ、かつ防振時の結像性能
の劣化が少ない、防振機能を有するズームレンズが達成
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 レンズ系に傾きεのブレが生じた状態を示す
図。
【図2】 防振レンズ群が偏心した状態を示す図。
【図3】 実施例1のレンズ構成図である。
【図4】 実施例1の広角端における諸収差図。
【図5】 実施例1の中間焦点距離状態における諸収差
図。
【図6】 実施例1の望遠端における諸収差図。
【図7】 実施例1の防振時のMTF変化を示す図であ
る。
【図8】 実施例2のレンズ構成図である。
【図9】 実施例2の広角端における諸収差図。
【図10】実施例2の中間焦点距離状態における諸収差
図。
【図11】実施例2の望遠端における諸収差図。
【図12】実施例2の防振時のMTF変化を示す図であ
る。
【符合の説明】
G1 ・・・ 第1レンズ群 G2 ・・・ 第2レンズ群 G3 ・・・ 第3レンズ群 GF ・・・ 第2レンズ群の前群 GR ・・・ 第2レンズ群の後群 S ・・・ 絞り SF ・・・ 固定絞り(フレアーストッパー)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】物体側より順に、正の屈折力を持つ第1レ
    ンズ群G1 と、正の屈折力を持つ第2レンズ群G2 と、
    負の屈折力を持つ第3レンズ群G3 とを有し、 広角端から望遠端への変倍に際し、前記第1レンズ群G
    1 と前記第2レンズ群G2 との間隔が増大し、前記第2
    レンズ群G2 と前記第3レンズ群G3 との間隔が減少す
    るズームレンズにおいて、 前記第2レンズ群G2 は、物体側から順に、弱い屈折力
    の前群GF と、正の屈折力を持つ後群GR とを有し、撮
    影画面のブレの補正を行なうために、前記後群GR は、
    光軸とほぼ直交する方向に移動し、 前記後群GR の焦点距離をfR 、前記第3レンズ群G3
    の焦点距離をf3 、広角端における前記後群GR と前記
    第3レンズ群G3 との主点間隔をeRW、望遠端における
    前記後群GR と前記第3レンズ群G3 との主点間隔をe
    RT、広角端における前記第3レンズ群G3 の主点と像点
    との間隔をe3W、望遠端における前記第3レンズ群G3
    の主点と像点との間隔をe3T、広角端におけるズームレ
    ンズ全系の焦点距離をfW 、望遠端におけるズームレン
    ズ全系の焦点距離をfT 、最大像高をH(単位はmm)
    とするとき、 0.02 ≦ KW /H ≦ 0.1 (1) 0.02 ≦ KT /(Z・H) ≦ 0.1 (2) 但し、 KW =(eRW+e3W)/fR −eRW・e3W/
    (fR ・f3 ) KT =(eRT+e3T)/fR −eRT・e3T/(fR ・f
    3 ) Z=fT /fW の条件を満足することを特徴とする防振機能を有するズ
    ームレンズ。
  2. 【請求項2】前記後群GR は、物体側から順に、少なく
    とも1枚の正レンズLR1と、少なくとも1枚の負レンズ
    と、少なくとも1枚の正レンズとを有し、前記後群GR
    の焦点距離をfR 、前記正レンズLR1の軸上レンズ厚を
    D、前記正レンズLR1の物体側面の曲率半径をRとする
    とき、 0.1 ≦ D/fR ≦ 0.3 (3) -1.2 ≦ R/fR ≦ -0.2 (4) の条件を満足することを特徴とする請求項1記載の防振
    機能を有するズームレンズ。
  3. 【請求項3】前記後群GR 中の正レンズのアッベ数の平
    均値をνP 、前記後群GR 中の負レンズのアッベ数の平
    均値をνN とするとき、 30 ≦ νP −νN (5) の条件を満足することを特徴とする請求項2記載の防振
    機能を有するズームレンズ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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