JPH0694925A - 光ファイバ心線の被覆除去方法 - Google Patents

光ファイバ心線の被覆除去方法

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Publication number
JPH0694925A
JPH0694925A JP4272476A JP27247692A JPH0694925A JP H0694925 A JPH0694925 A JP H0694925A JP 4272476 A JP4272476 A JP 4272476A JP 27247692 A JP27247692 A JP 27247692A JP H0694925 A JPH0694925 A JP H0694925A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
coating
resin layer
outer diameter
core wire
Prior art date
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Pending
Application number
JP4272476A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Kobayashi
洋之 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP4272476A priority Critical patent/JPH0694925A/ja
Publication of JPH0694925A publication Critical patent/JPH0694925A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 外径125μmの光ファイバ2に外径300
μm以下の被覆3を施した光ファイバ心線1の被覆3を
ホットストリッパー4を用いて除去する際に、除去する
部分の被覆3の外周に外径400μm以上となるように
樹脂層8を形成した後、ホットストリッパー4によりそ
の部分の被覆3を樹脂層8と共に除去する。 【効果】 被覆外径が300μm以下の細い光ファイバ
心線の被覆をホットストリッパーにより光ファイバに傷
をつけずに大きな強度低下を起こさせることなく除去す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被覆外径が300μm
以下の細い光ファイバ心線の被覆除去方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】光ファイバ心線の接続などのために光フ
ァイバ心線端部の被覆を除去する場合、最も簡便な方法
としてホットストリッパーを用いる方法がある。この方
法は図4に示すように、光ファイバ心線1の端部の被覆
3をホットストリッパー4の加熱把持部5および非加熱
把持部6により把持すると共に、被覆3に刃7を食い込
ませ、加熱把持部5により端部の被覆3を100℃程度
に加熱した後、光ファイバ心線1を軸線方向に引っ張っ
て、刃7より先の被覆3を除去するというものである。
【0003】ここで重要なことは、刃7が光ファイバ2
に接触すると、光ファイバに傷がつき強度が低下するお
それがあるので、刃7を光ファイバ2に接触させないよ
うにすることである。特に光ファイバの高強度接続のた
め、被覆を除去した部分の光ファイバにある程度の強度
が要求される場合にはこの点に注意を要する。
【0004】通常、ホットストリッパー4の刃7を被覆
3に食い込ませたときの刃7の先端間隔は200μm程
度に設定されており、光ファイバ2の外径は125μm
であるから、刃7の先端と光ファイバ2との間隔は40
μm程度しかない。このため光ファイバ2を引き抜くと
きに光ファイバ2が上下にぶれると、刃7が光ファイバ
2に触れるおそれがある。これを防止するには、引き抜
き時に心線ホルダーが上下にぶれないようにすること、
ホットストリッパーと光ファイバ心線の寸法を合致させ
ることが必要である。なお図4の例はホットストリッパ
ー4の把持部が加熱把持部5および非加熱把持部6から
なる場合であるが、把持部全体が加熱把持部からなるも
のもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記のような対
策をとったとしても、被覆外径の小さい(被覆厚の薄
い)光ファイバ心線では光ファイバの強度低下が発生す
る。表1は被覆外径が250μm、300μm、420
μmの光ファイバ心線(光ファイバ外径125μm)の
被覆をホットストリッパーで50mm除去し、その部分の
光ファイバの破断強度を調べた結果である。歪速度は1
0%/分、各サンプル数n=10である。
【0006】
【表1】
【0007】表1によると、被覆外径が400μm以上
あれば光ファイバの強度は殆ど低下しないが、被覆外径
が300μm以下では光ファイバの強度が明らかに低下
していることが分かる。このような事実から、光ファイ
バの高強度接続など、ある程度の強度(例えば2.5k
g程度)が要求される場合には、ホットストリッパーを
用いて被覆外径300μm以下の光ファイバ心線の被覆
除去を行うことはできないという問題があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
課題を解決した光ファイバ心線の被覆除去方法を提供す
るもので、その構成は、外径125μmの光ファイバに
外径300μm以下の被覆を施してなる光ファイバ心線
の被覆をホットストリッパーを用いて除去する方法にお
いて、除去する部分の被覆の外周に外径400μm以上
となるように樹脂層を形成した後、ホットストリッパー
によりその部分の被覆を樹脂層と共に除去することを特
徴とする。
【0009】
【作用】被覆外径300μm以下の光ファイバ心線にお
いて、被覆を除去した部分の光ファイバの強度が低下す
る原因は、調査の結果、次のとおりであることが分かっ
た。被覆外径420μmの光ファイバ心線の被覆を除去
したときには、除去した被覆は崩れずにマカロニ状に残
る。つまり被覆から光ファイバを抜き取る時に光ファイ
バの位置が刃の間で変動せず、したがって光ファイバは
刃に触れることがなく、傷がつかない。
【0010】これに対し被覆外径300μm以下の光フ
ァイバ心線の被覆を除去したときには、除去した被覆は
形が崩れてしまい原形をとどめない。つまりこの場合
は、光ファイバは崩れる被覆に押されて上下左右に移動
しながら引き抜かれるため、その移動量が大きいときに
刃に触れ、表面に傷がついて強度低下が起こる。
【0011】そこで被覆外径300μm以下の場合は、
その外周に外径400μm以上となるように樹脂層を形
成すると、被覆と樹脂層が一体となって、被覆除去の際
に形が崩れない程度の強度を持つようになる。その結
果、光ファイバが刃の間の一定の位置にある状態で引き
抜かれるようになり、光ファイバが刃に触れて傷つくこ
とがなくなる。
【0012】なお被覆の表面が樹脂層と密着し難く、樹
脂層が剥がれやすい場合には、樹脂層を形成する前に被
覆の表面にプライマー等の密着力を向上させる溶剤を塗
布、硬化させてから樹脂層を形成すると、被覆と樹脂層
との密着力を高めることができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。まず図1に示すように外径125μmの光
ファイバ2に外径250μmの被覆3を施した光ファイ
バ心線1の中間部50mmに、外径400μmとなるよう
に樹脂層8をモールドした。光ファイバ心線1は表1の
被覆外径250μmの光ファイバ心線と同じものであ
り、樹脂層8の材質は、光ファイバ心線1の二次被覆と
同じ紫外線硬化型樹脂である。
【0014】次に図2に示すように、樹脂層8を形成し
た部分をホットストリッパー4で挟み、刃7を被覆3に
食い込ませた。ホットストリッパー4の上下の刃7の間
隔は180μm、上下の加熱把持部5および非加熱把持
部6の間隔は400μm、加熱把持部5の温度は110
℃である。図2の状態で30秒間保持した後、図3に示
すようにゆっくりと引き抜いて被覆3を樹脂層8と共に
除去した。このようなサンプルを20本作製し、被覆除
去部の光ファイバの破断強度を調べた。引張試験の条件
はゲージ長600mm、歪速度10%/分である。
【0015】その結果は、最低値4.0kg、最高値
6.1kg、平均値5.5kgであった。この値は表1
の被覆外径420μmの光ファイバ心線にはわずかに及
ばないものの、表1の被覆外径250μmの光ファイバ
心線に比べると約2倍になっており、光ファイバの高強
度接続などに要求される強度を十分満足するものであ
る。
【0016】次に前記実施例で用いた光ファイバ心線を
紫外線硬化型着色剤にて着色した後(着色剤の厚さは7
μm)、前記実施例と同様に樹脂層をモールドし、ホッ
トストリッパーでその部分の被覆を樹脂層と共に除去し
たサンプルを10本作製し、引張試験を行った。その結
果は、最低値1.5kg、最高値6.0kg、平均値
3.8kgとなり、前記実施例より劣るものとなった。
これは着色剤の層と樹脂層の密着性がわるいためであ
る。この実験では被覆除去時に、モールドした樹脂層が
剥がれ落ち、光ファイバ心線の被覆が崩れてしまうもの
が少なくなかった。特に引き抜き始め側は10本中8本
で5mm以上の被覆の崩れが発生していた。
【0017】そこで樹脂層をモールドする前に、着色剤
の層の表面にプライマーを塗布、硬化させてから樹脂層
をモールドしたサンプルを10本作製し、同様の実験を
行ったところ、最低値3.5kg、最高値6.1kg、
平均値4.9kgを得ることができた。
【0018】なお上記実施例では、ホットストリッパー
として把持部が加熱把持部と非加熱把持部からなるもの
を使用したが、ホットストリッパーとしては把持部が加
熱把持部のみのものを使用することも可能である。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、被
覆外径が300μm以下の細い光ファイバ心線の被覆を
ホットストリッパーにより光ファイバに大きな強度低下
を起こさせることなく除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る光ファイバ心線の被
覆除去方法の第一段階を示す断面図。
【図2】 同じく第二段階を示す断面図。
【図3】 同じく第三段階を示す断面図。
【図4】 従来の光ファイバ心線の被覆除去方法を示す
断面図。
【符号の説明】
1:光ファイバ心線 2:光ファイバ 3:被覆 4:ホットストリッパー 5:加熱把持部 6:非加熱把持部 7:刃 8:樹脂層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外径125μmの光ファイバに外径300
    μm以下の被覆を施してなる光ファイバ心線の被覆をホ
    ットストリッパーを用いて除去する方法において、除去
    する部分の被覆の外周に外径400μm以上となるよう
    に樹脂層を形成した後、ホットストリッパーによりその
    部分の被覆を樹脂層と共に除去することを特徴とする光
    ファイバ心線の被覆除去方法。
JP4272476A 1992-09-17 1992-09-17 光ファイバ心線の被覆除去方法 Pending JPH0694925A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8758637B2 (en) 2006-03-30 2014-06-24 The Furukawa Electric Co., Ltd. Apparatus and method of removing coating of line-shaped body using plasma
WO2018225678A1 (ja) * 2017-06-08 2018-12-13 住友電気工業株式会社 光ファイバ被覆除去方法
CN114442225A (zh) * 2022-02-16 2022-05-06 高意通讯(深圳)有限公司 一种用于光纤的冷剥纤方法及装置

Cited By (4)

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CN114442225A (zh) * 2022-02-16 2022-05-06 高意通讯(深圳)有限公司 一种用于光纤的冷剥纤方法及装置
CN114442225B (zh) * 2022-02-16 2024-01-02 高意通讯(深圳)有限公司 一种用于光纤的冷剥纤方法及装置

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