JPH0694839A - 放射線検出器 - Google Patents
放射線検出器Info
- Publication number
- JPH0694839A JPH0694839A JP26778692A JP26778692A JPH0694839A JP H0694839 A JPH0694839 A JP H0694839A JP 26778692 A JP26778692 A JP 26778692A JP 26778692 A JP26778692 A JP 26778692A JP H0694839 A JPH0694839 A JP H0694839A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- phosphor
- light
- fluorescence
- ray
- thickness direction
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- Pending
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- Measurement Of Radiation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】隔離板11により各チャンネル毎に分離され
た、放射線を可視光に変換する蛍光体2と、この蛍光体
の各チャンネル部分に対応して各々配置された、可視光
を電流に変換する光電変換素子3と、前記蛍光体の放射
線入射側に配設された光反射層30とを備えてなる放射
線検出器において、スライス厚方向の感度むらを低減す
る。 【構成】蛍光体2の放射線入射側表面と光反射層30と
の間に、各チャンネル毎に分離された光通路10を設け
る。
た、放射線を可視光に変換する蛍光体2と、この蛍光体
の各チャンネル部分に対応して各々配置された、可視光
を電流に変換する光電変換素子3と、前記蛍光体の放射
線入射側に配設された光反射層30とを備えてなる放射
線検出器において、スライス厚方向の感度むらを低減す
る。 【構成】蛍光体2の放射線入射側表面と光反射層30と
の間に、各チャンネル毎に分離された光通路10を設け
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蛍光体と光電変換素子
を用いてなる放射線検出器に係り、特にX線CT装置の
X線検出器に有効な放射線検出器に関するものである。
を用いてなる放射線検出器に係り、特にX線CT装置の
X線検出器に有効な放射線検出器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のX線CT装置用のX線検出器で
は、特開平1−191085号公報、特願平4−620
20号、特願昭60−116411号に示されているよ
うに、X線の入射側に設けられる光反射層と蛍光体表面
は接する構成となっていた。
は、特開平1−191085号公報、特願平4−620
20号、特願昭60−116411号に示されているよ
うに、X線の入射側に設けられる光反射層と蛍光体表面
は接する構成となっていた。
【0003】これを図4にて詳しく説明する。すなわ
ち、入射X線1が蛍光体2に達すると蛍光6が発生す
る。発生した蛍光6は光電変換素子3により電流に変換
される。蛍光体2は隔離板4により各チャンネル毎に分
離され、対応する光電変換素子と共に1個のX線検出素
子を形成する。なお、30は蛍光6を反射するための光
反射板であり、前記X線検出素子をチャンネル数に応じ
た数(複数個)を図中x方向に配列してX線検出器を構
成している。
ち、入射X線1が蛍光体2に達すると蛍光6が発生す
る。発生した蛍光6は光電変換素子3により電流に変換
される。蛍光体2は隔離板4により各チャンネル毎に分
離され、対応する光電変換素子と共に1個のX線検出素
子を形成する。なお、30は蛍光6を反射するための光
反射板であり、前記X線検出素子をチャンネル数に応じ
た数(複数個)を図中x方向に配列してX線検出器を構
成している。
【0004】X線CT装置においては、このようなX線
検出器の各X線検出素子のスライス厚方向(図4中のy
方向)の感度ばらつきが、再構成した画像上にリング状
の偽像(アーチファクト)を生じさせるという特徴があ
る。そして、前記蛍光体2には密度や透光性など、感度
を左右する特性にばらつきがあり、それが許容値を越え
るとリング状アーチファクトが発生する。図4のX線検
出器では、蛍光体2が例えばセラミックの場合のように
基本的な透光性が小さい場合には蛍光6が拡散しにく
く、局所的な感度のばらつきを強調する。
検出器の各X線検出素子のスライス厚方向(図4中のy
方向)の感度ばらつきが、再構成した画像上にリング状
の偽像(アーチファクト)を生じさせるという特徴があ
る。そして、前記蛍光体2には密度や透光性など、感度
を左右する特性にばらつきがあり、それが許容値を越え
るとリング状アーチファクトが発生する。図4のX線検
出器では、蛍光体2が例えばセラミックの場合のように
基本的な透光性が小さい場合には蛍光6が拡散しにく
く、局所的な感度のばらつきを強調する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように図4に示す
従来の放射線検出器(X線検出器)においては、特に透
光性の小さい蛍光体2の場合に蛍光6の拡散が不十分と
なり、感度むらのならし効果が期待できず、結局、スラ
イス厚方向での感度むらが大きいという問題点があっ
た。本発明の目的は、スライス厚方向の蛍光の拡散を助
長し、スライス厚方向の感度むらを低減できる放射線検
出器を提供することにある。
従来の放射線検出器(X線検出器)においては、特に透
光性の小さい蛍光体2の場合に蛍光6の拡散が不十分と
なり、感度むらのならし効果が期待できず、結局、スラ
イス厚方向での感度むらが大きいという問題点があっ
た。本発明の目的は、スライス厚方向の蛍光の拡散を助
長し、スライス厚方向の感度むらを低減できる放射線検
出器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、隔離板によ
り各チャンネル毎に分離された、放射線を可視光に変換
する蛍光体と、この蛍光体の各チャンネル部分に対応し
て各々配置された、可視光を電流に変換する光電変換素
子と、前記蛍光体の放射線入射側に配設された光反射層
とを備えてなる放射線検出器において、前記蛍光体の放
射線入射側表面と前記光反射層との間に、各チャンネル
毎に分離された光通路を設けることにより達成される。
り各チャンネル毎に分離された、放射線を可視光に変換
する蛍光体と、この蛍光体の各チャンネル部分に対応し
て各々配置された、可視光を電流に変換する光電変換素
子と、前記蛍光体の放射線入射側に配設された光反射層
とを備えてなる放射線検出器において、前記蛍光体の放
射線入射側表面と前記光反射層との間に、各チャンネル
毎に分離された光通路を設けることにより達成される。
【0007】
【作用】蛍光体の放射線入射側表面と光反射層との間に
光通路を設けると、発生した蛍光が蛍光体表面から光通
路に逃げ、その光通路を介して蛍光の拡散が助長され
る。これにより蛍光が充分に拡散すれば、ならし効果に
より感度むら、特にスライス厚方向での感度むらが低減
する。
光通路を設けると、発生した蛍光が蛍光体表面から光通
路に逃げ、その光通路を介して蛍光の拡散が助長され
る。これにより蛍光が充分に拡散すれば、ならし効果に
より感度むら、特にスライス厚方向での感度むらが低減
する。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は、本発明による放射線検出器の一実施例を
示す断面図である。ここでは放射線検出器としてX線検
出器を例に採って説明する。図1において、入射X線1
により発生した蛍光6は蛍光体2のX線入射側の表面と
光反射板30との間に形成された光通路、ここでは空間
10、に逃げ、スライス厚y方向に拡散する。空間10
を設けるため、隔離板11は蛍光体2の表面よりX線入
射側に大きく突出している。また、その側面に光反射層
(図示せず)を有している。
する。図1は、本発明による放射線検出器の一実施例を
示す断面図である。ここでは放射線検出器としてX線検
出器を例に採って説明する。図1において、入射X線1
により発生した蛍光6は蛍光体2のX線入射側の表面と
光反射板30との間に形成された光通路、ここでは空間
10、に逃げ、スライス厚y方向に拡散する。空間10
を設けるため、隔離板11は蛍光体2の表面よりX線入
射側に大きく突出している。また、その側面に光反射層
(図示せず)を有している。
【0009】隔離板11の前記突出量はX線検出素子の
大きさによっても異なるが、拡散量を確保するために
は、オ−ダ−として0.1mm以上が必要であり、また
蛍光体2のX線入射側表面から光反射板30までの距離
が大きすぎると光電変換素子3へ到達するまでに吸収さ
れてしまう蛍光6の割合が多くなり、感度が低下する。
このことから、上限は1mm程度のオ−ダ−である。蛍
光体2のX線入射側表面と光反射板30との最適な距離
は感度と拡散効果及び指向性の兼合いにより定まる。こ
のように空間10を設けることによりスライス厚方向y
の蛍光6の拡散が助長され、感度むらが低減される。
大きさによっても異なるが、拡散量を確保するために
は、オ−ダ−として0.1mm以上が必要であり、また
蛍光体2のX線入射側表面から光反射板30までの距離
が大きすぎると光電変換素子3へ到達するまでに吸収さ
れてしまう蛍光6の割合が多くなり、感度が低下する。
このことから、上限は1mm程度のオ−ダ−である。蛍
光体2のX線入射側表面と光反射板30との最適な距離
は感度と拡散効果及び指向性の兼合いにより定まる。こ
のように空間10を設けることによりスライス厚方向y
の蛍光6の拡散が助長され、感度むらが低減される。
【0010】ここで、蛍光6の拡散(ならし効果)によ
る感度むらの低減効果について図3を併用して説明す
る。図3において、入射X線1により蛍光6が発生す
る。この蛍光6はあらゆる方向に拡散するが、透光性の
小さい蛍光体2の場合、遠くへ拡散した蛍光6は吸収さ
れて光電変換素子3に到達せず、発光点から短い距離の
拡散光のみ光電変換素子3に達し出力となる。ここで、
蛍光体2中の一部分に特異的に光を吸収する部分40が
あるものと仮定する。この光吸収部分40を通過する蛍
光41は吸収されて出力には寄与しない。空間10がな
い場合は、光吸収部分40近傍で発生した蛍光6の多く
は吸収されてしまう。これに対し空間10がある場合
は、蛍光42のように空間10に蛍光6が拡散できるた
め、光吸収部分40における損失量が少なくなる。この
ように空間10がバイパス的な役割を果たして蛍光6を
拡散し、局部的な特異性の軽減効果(感度むらの低減効
果)が発揮される。
る感度むらの低減効果について図3を併用して説明す
る。図3において、入射X線1により蛍光6が発生す
る。この蛍光6はあらゆる方向に拡散するが、透光性の
小さい蛍光体2の場合、遠くへ拡散した蛍光6は吸収さ
れて光電変換素子3に到達せず、発光点から短い距離の
拡散光のみ光電変換素子3に達し出力となる。ここで、
蛍光体2中の一部分に特異的に光を吸収する部分40が
あるものと仮定する。この光吸収部分40を通過する蛍
光41は吸収されて出力には寄与しない。空間10がな
い場合は、光吸収部分40近傍で発生した蛍光6の多く
は吸収されてしまう。これに対し空間10がある場合
は、蛍光42のように空間10に蛍光6が拡散できるた
め、光吸収部分40における損失量が少なくなる。この
ように空間10がバイパス的な役割を果たして蛍光6を
拡散し、局部的な特異性の軽減効果(感度むらの低減効
果)が発揮される。
【0011】図1において、空間10に透光性樹脂、例
えば透明樹脂成形体を埋め込めば拡散効果はより大きく
なる。この場合の実施例を図2に示す。蛍光体2で発生
した蛍光6は透明樹脂層20に入り、スライス厚方向y
に拡散する。隔離板4の上部には黒色帯21を設け、隣
接する蛍光体2への蛍光6の漏れを防ぐ。22は光反射
膜である。
えば透明樹脂成形体を埋め込めば拡散効果はより大きく
なる。この場合の実施例を図2に示す。蛍光体2で発生
した蛍光6は透明樹脂層20に入り、スライス厚方向y
に拡散する。隔離板4の上部には黒色帯21を設け、隣
接する蛍光体2への蛍光6の漏れを防ぐ。22は光反射
膜である。
【0012】図1の空間10の厚さに比べて、透明樹脂
層20の厚さは小さくするほうが望ましい。図1では隔
離板11の側面を光反射性をもたせることにより拡散光
の損失を少なくすることができるが、図2では黒色帯2
1による吸収が大きいためである。実用的には、0.0
5〜0.5mm程度である。このように図2の例におい
ては、蛍光6の透明樹脂層20内の拡散により、スライ
ス厚方向yの感度むらを低減することができる。
層20の厚さは小さくするほうが望ましい。図1では隔
離板11の側面を光反射性をもたせることにより拡散光
の損失を少なくすることができるが、図2では黒色帯2
1による吸収が大きいためである。実用的には、0.0
5〜0.5mm程度である。このように図2の例におい
ては、蛍光6の透明樹脂層20内の拡散により、スライ
ス厚方向yの感度むらを低減することができる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ス
ライス厚方向に光のバイパスを形成することができ、蛍
光の拡散を助長し、感度むらを低減することができると
いう効果がある。
ライス厚方向に光のバイパスを形成することができ、蛍
光の拡散を助長し、感度むらを低減することができると
いう効果がある。
【図1】本発明による放射線検出器の一実施例を示す断
面図である。
面図である。
【図2】本発明による放射線検出器の他の実施例を示す
断面図である。
断面図である。
【図3】図1に示す放射線検出器における蛍光のバイパ
ス効果を説明するための図である。
ス効果を説明するための図である。
【図4】従来の放射線検出器(X線検出器)を示す断面
図である。
図である。
1 入射X線 2 蛍光体 3 光電変換素子 4 隔離板 6 蛍光 10 空間 11 隔離板 20 透明樹脂層 21 黒色帯 22 反射膜 30 光反射板 40 光吸収部分
Claims (1)
- 【請求項1】隔離板により各チャンネル毎に分離され
た、放射線を可視光に変換する蛍光体と、この蛍光体の
各チャンネル部分に対応して各々配置された、可視光を
電流に変換する光電変換素子と、前記蛍光体の放射線入
射側に配設された光反射層とを備えてなる放射線検出器
において、前記蛍光体の放射線入射側表面と前記光反射
層との間に、各チャンネル毎に分離された光通路を具備
することを特徴とする放射線検出器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26778692A JPH0694839A (ja) | 1992-09-11 | 1992-09-11 | 放射線検出器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26778692A JPH0694839A (ja) | 1992-09-11 | 1992-09-11 | 放射線検出器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0694839A true JPH0694839A (ja) | 1994-04-08 |
Family
ID=17449573
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26778692A Pending JPH0694839A (ja) | 1992-09-11 | 1992-09-11 | 放射線検出器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0694839A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015125122A (ja) * | 2013-12-27 | 2015-07-06 | キヤノン株式会社 | シンチレータプレートおよび放射線検出器 |
-
1992
- 1992-09-11 JP JP26778692A patent/JPH0694839A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015125122A (ja) * | 2013-12-27 | 2015-07-06 | キヤノン株式会社 | シンチレータプレートおよび放射線検出器 |
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