JPH0694624B2 - 耐熱性繊維シート状物用短繊維及び耐熱性繊維シート状物 - Google Patents
耐熱性繊維シート状物用短繊維及び耐熱性繊維シート状物Info
- Publication number
- JPH0694624B2 JPH0694624B2 JP59268070A JP26807084A JPH0694624B2 JP H0694624 B2 JPH0694624 B2 JP H0694624B2 JP 59268070 A JP59268070 A JP 59268070A JP 26807084 A JP26807084 A JP 26807084A JP H0694624 B2 JPH0694624 B2 JP H0694624B2
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- Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
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- Multicomponent Fibers (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は金属が被覆されたフィラメントからなる耐熱性
繊維シート状物用短繊維及び耐熱性繊維シート状物に関
する。
繊維シート状物用短繊維及び耐熱性繊維シート状物に関
する。
近年、自動車,建築用の内装材,壁,配管類の断熱材,
空気,液体などのフィルター,電気絶縁材料,衣料の分
野に至るまで、従来特殊な分野にのみ要求されてきた耐
熱性,防炎性が必要とするものが多くなって来た。
空気,液体などのフィルター,電気絶縁材料,衣料の分
野に至るまで、従来特殊な分野にのみ要求されてきた耐
熱性,防炎性が必要とするものが多くなって来た。
従ってこれに使用する繊維に於いてもこの要求に応じ
て、炭素,セラミック,金属などの無機繊維,芳香族ポ
リアミド,芳香族ポリイミド,フェノール樹脂繊維など
の有機繊維が開発され、耐熱性,防炎性が従来の一般繊
維と比較して著しく向上した。
て、炭素,セラミック,金属などの無機繊維,芳香族ポ
リアミド,芳香族ポリイミド,フェノール樹脂繊維など
の有機繊維が開発され、耐熱性,防炎性が従来の一般繊
維と比較して著しく向上した。
特に後者の有機繊維は卷縮性を付与できることにより、
フェブ形成機による紡出性がよく、またできあがったも
のは風合いも柔軟にできるなどの特徴がある。然るに現
時点では、耐熱性,防炎性に於いて繊維の開発に比較し
てこれを接着する樹脂の開発が遅れているので現状であ
る。
フェブ形成機による紡出性がよく、またできあがったも
のは風合いも柔軟にできるなどの特徴がある。然るに現
時点では、耐熱性,防炎性に於いて繊維の開発に比較し
てこれを接着する樹脂の開発が遅れているので現状であ
る。
例えば一般的なものでは、フェノール樹脂,ノボラック
型エポキシ樹脂などの熱硬化型樹脂があるが、耐熱温度
は400℃以上と高いものの、樹脂自体が硬いため風合い
が硬くなる。
型エポキシ樹脂などの熱硬化型樹脂があるが、耐熱温度
は400℃以上と高いものの、樹脂自体が硬いため風合い
が硬くなる。
また、繊維に対する接着力が悪いため、付着量を減少す
ると強力が得られないという欠点がある。また、特殊な
ものとしては最近、ポリイミド樹脂が開発されたが、こ
れは前記した欠点は解消されているものの、MEK(メチ
ル−エチル−ケトン),DMF(ジメチルフォルムアミド)
などの溶剤を使用せねばならず、安全上、設備上の問題
があり、またコストが非常に高くなるという欠点があ
る。
ると強力が得られないという欠点がある。また、特殊な
ものとしては最近、ポリイミド樹脂が開発されたが、こ
れは前記した欠点は解消されているものの、MEK(メチ
ル−エチル−ケトン),DMF(ジメチルフォルムアミド)
などの溶剤を使用せねばならず、安全上、設備上の問題
があり、またコストが非常に高くなるという欠点があ
る。
従って、上記繊維で不織布を作成するにあたっては、ニ
ードルパンチなどの機械的結合方法が有力であるが、い
ずれも嵩高性は得られるものの強力,ビリング性が極端
に悪く、使用範囲が限定されるという問題点がある。
ードルパンチなどの機械的結合方法が有力であるが、い
ずれも嵩高性は得られるものの強力,ビリング性が極端
に悪く、使用範囲が限定されるという問題点がある。
本発明の目的は、上記従来技術の問題を解決するもので
あり、上記繊維間を接着可能とし、耐熱,防炎性が要求
される分野に好適に用いることができる耐熱性繊維シー
ト状物用短繊維及び耐熱性繊維シート状物を提供するこ
とである。
あり、上記繊維間を接着可能とし、耐熱,防炎性が要求
される分野に好適に用いることができる耐熱性繊維シー
ト状物用短繊維及び耐熱性繊維シート状物を提供するこ
とである。
本発明の耐熱性繊維シート状物用短繊維は芳香族ポリア
ミド,芳香族ポリイミド,フェノール樹脂繊維,ポリテ
トラフルオロエチレンなどの合成高分子,レーヨン,ア
セテート等の半合成高分子フィラメントの表面に、上記
フィラメントよりも低融点の錫,亜鉛、鉛或はこれ等の
合金などを被覆密着せしめ、直ちに所定長に切断して、
ジグザグ状又はスパイラル状に成型して成る。
ミド,芳香族ポリイミド,フェノール樹脂繊維,ポリテ
トラフルオロエチレンなどの合成高分子,レーヨン,ア
セテート等の半合成高分子フィラメントの表面に、上記
フィラメントよりも低融点の錫,亜鉛、鉛或はこれ等の
合金などを被覆密着せしめ、直ちに所定長に切断して、
ジグザグ状又はスパイラル状に成型して成る。
また、上記短繊維を用いる耐熱性繊維シート状物は、上
記短繊維を単独に、或は複数種類組み合わせるかして形
成した繊維集積体を、熱,超音波等で加熱して、上記短
繊維の被覆金属の溶融によって繊維間相互を結合して成
る。
記短繊維を単独に、或は複数種類組み合わせるかして形
成した繊維集積体を、熱,超音波等で加熱して、上記短
繊維の被覆金属の溶融によって繊維間相互を結合して成
る。
以下、本発明の1実施例を図面に従って説明する。
第1図は本発明の1実施例を示す耐熱性繊維シート状物
用短繊維の断面図であり、合成繊維として、例えば太さ
20dの芳香族ポリアミド繊維フィラメントを用いて芯部
(1)とし、その表面を融点300℃のSu−Pb合金(ハン
ダ)で無電解化学メッキを施し、厚さ1μmの金属被膜
(2)を形成した後、該フィラメントをカット長38mmに
切断し、ジグザグ状又はスパイラル状に成形して耐熱性
繊維シート状物用短繊維(3)を形成したものである。
用短繊維の断面図であり、合成繊維として、例えば太さ
20dの芳香族ポリアミド繊維フィラメントを用いて芯部
(1)とし、その表面を融点300℃のSu−Pb合金(ハン
ダ)で無電解化学メッキを施し、厚さ1μmの金属被膜
(2)を形成した後、該フィラメントをカット長38mmに
切断し、ジグザグ状又はスパイラル状に成形して耐熱性
繊維シート状物用短繊維(3)を形成したものである。
また、第2図は上記耐熱性繊維シート状物用短繊維
(3)による耐熱性繊維シート状物(5)の部分拡大構成
図であり、上記短繊維により形成したランダムウエブ
を、連続加熱炉で温度320℃の雰囲気中で3分間加熱処
理を施して鞘部の金属被膜を溶融し、各繊維交叉接触部
(4)を結合した厚み25mmの繊維シート状物(5)であ
る。
(3)による耐熱性繊維シート状物(5)の部分拡大構成
図であり、上記短繊維により形成したランダムウエブ
を、連続加熱炉で温度320℃の雰囲気中で3分間加熱処
理を施して鞘部の金属被膜を溶融し、各繊維交叉接触部
(4)を結合した厚み25mmの繊維シート状物(5)であ
る。
上記耐熱性繊維シート状物用短繊維(3)よりなる耐熱性
繊維シート状物(5)は耐熱性エアーフィルターとして好
適であり、上記金属被膜が溶融接着しているので強力が
強く、なおかつ金属被膜の融点までの耐熱温度があるた
め従来まで不織布エアーフィルターが使用できなかった
乾燥機,溶鉱炉などの高温度の排気ガスが出る分野での
使用が可能となった。
繊維シート状物(5)は耐熱性エアーフィルターとして好
適であり、上記金属被膜が溶融接着しているので強力が
強く、なおかつ金属被膜の融点までの耐熱温度があるた
め従来まで不織布エアーフィルターが使用できなかった
乾燥機,溶鉱炉などの高温度の排気ガスが出る分野での
使用が可能となった。
以上のように本発明によれば、合成又は半合成繊維の加
工性の良さ、風合いの柔軟さという特徴を失うことなく
被覆金属の溶融によって繊維間を簡単かつ安全に接着で
き、嵩高でなおかつ強力が強く、しかも耐熱性が非常に
優れた耐熱性繊維シート状物を得ることができる。
工性の良さ、風合いの柔軟さという特徴を失うことなく
被覆金属の溶融によって繊維間を簡単かつ安全に接着で
き、嵩高でなおかつ強力が強く、しかも耐熱性が非常に
優れた耐熱性繊維シート状物を得ることができる。
また、耐熱性繊維シート状物は、耐熱が要求される建物
内装材,配管類の断熱材,衣料等の分野に好適に使用す
ることができる。
内装材,配管類の断熱材,衣料等の分野に好適に使用す
ることができる。
また、繊維間接着時においても取扱いが容易で安全性が
高い等の種々の効果を有するものである。
高い等の種々の効果を有するものである。
第1図は本発明の1実施例を示す耐熱性繊維シート状物
用短繊維の断面図、第2図は同短繊維よりなる耐熱性繊
維シート状物の部分拡大構成図である。 (1)……芯部、(2)……金属被膜(3) ……耐熱性繊維シート状物用短繊維 (4)……繊維交叉接触部(5) ……耐熱性繊維シート状物
用短繊維の断面図、第2図は同短繊維よりなる耐熱性繊
維シート状物の部分拡大構成図である。 (1)……芯部、(2)……金属被膜(3) ……耐熱性繊維シート状物用短繊維 (4)……繊維交叉接触部(5) ……耐熱性繊維シート状物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D04H 1/54 J 7199−3B
Claims (2)
- 【請求項1】合成高分子又は半合成高分子フィラメント
の表面をこのフィラメントよりも低融点の金属で被覆密
着し、かつジグザグ状又はスパイラル状に成形してなる
ことを特徴とする耐熱性繊維シート状物用短繊維。 - 【請求項2】繊維集積体の構成繊維間相互を、合成高分
子又は半合成高分子フィラメントの表面をこのフィラメ
ントよりも低融点の金属で被覆密着し、かつジグザグ状
又はスパイラル状に成形してなる短繊維の被覆金属の溶
融により結合したことを特徴とする耐熱性繊維シート状
物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59268070A JPH0694624B2 (ja) | 1984-12-18 | 1984-12-18 | 耐熱性繊維シート状物用短繊維及び耐熱性繊維シート状物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59268070A JPH0694624B2 (ja) | 1984-12-18 | 1984-12-18 | 耐熱性繊維シート状物用短繊維及び耐熱性繊維シート状物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61146868A JPS61146868A (ja) | 1986-07-04 |
JPH0694624B2 true JPH0694624B2 (ja) | 1994-11-24 |
Family
ID=17453462
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59268070A Expired - Fee Related JPH0694624B2 (ja) | 1984-12-18 | 1984-12-18 | 耐熱性繊維シート状物用短繊維及び耐熱性繊維シート状物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0694624B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2678037B2 (ja) * | 1988-12-05 | 1997-11-17 | 日本精線株式会社 | 金属繊維フエルト状体及びその製造方法 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4282922A (en) * | 1980-05-16 | 1981-08-11 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Lead coated alumina fiber and lead matrix composites thereof |
-
1984
- 1984-12-18 JP JP59268070A patent/JPH0694624B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61146868A (ja) | 1986-07-04 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |