JP2002302858A - 円筒型不織布 - Google Patents

円筒型不織布

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JP2002302858A
JP2002302858A JP2001102856A JP2001102856A JP2002302858A JP 2002302858 A JP2002302858 A JP 2002302858A JP 2001102856 A JP2001102856 A JP 2001102856A JP 2001102856 A JP2001102856 A JP 2001102856A JP 2002302858 A JP2002302858 A JP 2002302858A
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JP
Japan
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nonwoven fabric
fiber
cylindrical
fibers
heat
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JP2001102856A
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English (en)
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Hiroshi Onoe
宏 尾上
Makio Nagata
万亀男 永田
Kenichi Yoneda
賢一 米田
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Kanebo Synthetic Fibers Ltd
Kanebo Ltd
Endeavor House Ltd
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Kanebo Synthetic Fibers Ltd
Kanebo Ltd
Endeavor House Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シックハウス症候群を起こす危険性がなく、
しかも吸音性能のよい扱い易い配管ダクト用円筒型吸音
・断熱材を提供する。 【解決手段】 熱融着繊維を含む不織布を円筒状にし
て、前記熱融着繊維の熱溶融により一体化した円筒状不
織布を配管ダクト用吸音・断熱材とする。該不織布はニ
ードルパンチされたものであるのが好ましく、また、熱
融着繊維と共に不織布を構成する繊維として、中実繊維
と中空繊維を併用し、しかも、中実繊維に比して中空繊
維の繊度が大であるものとするのがよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配管ダクトに使用
できる円筒型不織布に関する。
【0002】
【従来の技術】配管ダクト又は配管ダクトの周囲に取り
付ける円筒型吸音・断熱材として、グラスウールやポリ
プロピレン発泡体等からなる成形体が使用されている。
【0003】しかし、グラスウールはガラス繊維同士を
フェノール系接着剤で接着させた構造であるため、フェ
ノール系接着剤が未反応のホルマリンを空気中に放出す
ることとなり、ダクトとして使用するとシックハウス症
候群の要因となるという問題がある。また、現場施工の
際に、作業者がガラス繊維を吸引したり、ガラス繊維が
手に刺さってしまうなど、作業性にも問題があった。
【0004】更に、ポリプロピレン発泡体は吸音性能が
悪く、ダクトとして使用すると空気音が外部に漏れてし
まい、好ましくなかった。また、常温での伸縮率が高い
ため、施工精度に問題が生じ、耐久性にも問題があっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、シックハウ
ス症候群を起こす危険性がなく、しかも吸音性能のよい
扱い易い配管ダクト用円筒型吸音・断熱材を提供するこ
とを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、配管ダクト
用円筒型吸音・断熱材を特殊な不織布から構成すること
により、上記課題を解決した。すなわち、本発明の製品
は、熱融着繊維を含む不織布を円筒状にして、熱融着繊
維の熱溶融により一体化してなる円筒状不織布である。
【0007】不織布の製造方法は特に限定されないが、
ウエブ積層後、ニードルパンチを施したものが、繊維同
士の絡み合いが増加し、熱融着繊維の鞘部融点より10
〜20℃高い雰囲気温度での熱変形性(耐熱性)や形状
安定性が改善され、好ましい。
【0008】なお、本発明の円筒型不織布は、不織布を
構成する繊維の5〜40重量%、特に10〜30重量%
の割合で熱融着繊維を使用したものであるのが好まし
く、また不織布を二層以上積層して形成されるのがよ
い。
【0009】更に、熱融着繊維と共に使用される繊維
は、中実繊維又は中空繊維のいずれからなるものであっ
てもよいが、これらを併用するのが好ましい。この際、
中実繊維と中空繊維はいずれも繊度0.5〜55dtex
程度のものを使用すればよいが、中実繊維の繊度に比し
て中空繊維の繊度が大であるようにするのが好ましい。
これは、吸音性という点では、繊度の小さい中実繊維が
有効に機能し、断熱性という点では、空気を包含する中
空繊維が役立つからである。中実繊維としては、例えば
繊度0.5〜5dtexのものを使用し、中空繊維として
は、繊度6〜22dtexのものを使用するのが好まし
く、特に中空繊維として、サイド・バイ・サイド法で製
造された加熱によりスパイラル状に捲縮する捲縮繊維等
を使用するのがより断熱性に富み、好ましい。
【0010】中実繊維としては、天然繊維、合成繊維、
半合成繊維のいずれが使用されてもよく、中空繊維とし
ても公知のものがいずれも使用できる。また、中実繊維
と中空繊維の重量混合比率は10:90〜95:5、特
に40:60〜70:30程度であるのが好ましい。
【0011】熱融着繊維は、熱処理によって、その表面
の一部又は全部が溶融して、他の繊維を強固に融着し、
不織布の構造を安定化するものであればよく、通常、数
十〜百数十℃の温度で溶融(軟化)する素材からなるも
のを使用するが、このような素材を繊維の一部に含む複
合繊維を使用してもよく、特に、共重合ポリエチレンテ
フタレートを融着成分として表面に有する芯鞘型のポリ
エステル熱融着繊維の使用が好ましい。
【0012】かかる本発明の円筒状不織布は、そのまま
配管ダクト又は配管ダクト用吸音・断熱材として使用で
きるが、配管ダクトとして直接使用する場合には、通気
漏れを防ぐため、外周を熱収縮性フィルム(いわゆるシ
ュリンクフィルム)やアルミニウムフィルム等で覆って
もよい。特に、アルミニウム等の金属薄膜を積層した熱
収縮性フィルムで覆った場合には、通気漏れと同時に断
熱性をより高めることが可能となる。
【0013】本発明で使用する不織布の製法の一例は次
の通りである。まず、原材料となる繊維をカーディング
し、不織布(ウエブ)を作成する。これをクロスレイヤ
ー処理し、ニードルパンチした後、芯棒に巻き付け、そ
の外周に金属製のカバー等を取り付け、熱処理して、一
体化するのである。この際、熱処理は90〜200℃程
度で実施するのがよい。
【0014】なお、本発明の不織布は、例えば、綿、
絹、羊毛等の天然繊維、ポリエステル、ポリアミド、ポ
リオレフィン、アクリル、モダクリル等の合成繊維、又
はレーヨン等の半合成繊維等の通常の繊維からなるた
め、グラスウールを使用した場合のような問題は全て解
消されることとなる。本発明で使用する繊維は、製品の
形状安定性や耐薬品性等から、構成繊維の一部にポリエ
ステルを用いるのが好ましく、全構成繊維をポリエステ
ルとするのがより好ましい。再生ポリエステルの利用も
可能である。
【0015】かかる本発明では、例えば、内径が10〜
1000mm、外径が15〜1500mmである筒状体
を提供できるが、肉厚5〜500mmで、密度0.01〜
0.3g/cm3 というような、軽量で、断熱及び吸音性
に優れた、非常に扱い易い製品とすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を次に示す。な
お、実施例において%とあるのは、特に断らない限り、
重量%を示す。 実施例1 カネボウ合繊(株)製のポリエチレンテレフタレート
(PET)短繊維H588(14dtex×51mm−
中空繊維−)を60%、カネボウ合繊(株)製のポリエ
チレンテレフタレート(PET)短繊維310(2.2d
tex×51mm−中実繊維−)を20%、熱融着繊維
としてユニチカファイバー(株)製の共重合PET短繊
維4080(2.2dtex×51mm−芯鞘型複合繊維
−)20%を開繊、混綿し、カード機、クロスレイヤー
処理を行った後、ニードルパンチを行った。引き続き、
試料の両面側から140〜200℃加熱処理し、目付4
50g/m2 、厚さ20mm、密度0.023g/cm3
の短繊維不織布を得た。これを直径250mm、長さ1
000mmの金属製芯棒に3回巻き付けた。更に、この
外周に直径300mm、長さ1000mmの金属製カバ
ーを取り付け、135℃の加熱処理を施し、内径250
mm、外径300mm、肉厚250mm、長さ1000
mm、密度0.054g/cm3 の円筒型不織布を得た。
【0017】このようにして得た製品は、そのまま配管
ダクトとして使用できたが、更に、その周囲を熱収縮性
フィルムで覆った製品(筒状の熱収縮性フィルムを被
せ、加熱収縮により、円筒型不織布の周囲に熱収縮性フ
ィルムを密着させたもの)は、ダクト中の気圧が増して
も、通気漏れを生ずることなく、非常に安定して使用で
きるものとなった。
【0018】
【発明の効果】本発明の製品は、不織布であるため、ホ
ルマリンの溶出といった問題がなく、また、皮膚を傷つ
けることもなく、非常に安定して取り扱うことができ
る。更に、ポリプロピレン発泡体と異なり、全体に繊維
の絡み合いからなる構造のため、吸音性が非常に良好で
あり、また耐熱性、耐久性いずれも良好である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G10K 11/162 G10K 11/16 A 11/172 E (72)発明者 尾上 宏 大阪府大阪市北区梅田一丁目2番2号 カ ネボウ合繊株式会社内 (72)発明者 永田 万亀男 大阪府大阪市北区梅田一丁目2番2号 カ ネボウ合繊株式会社内 (72)発明者 米田 賢一 大阪府大阪市浪速区難波中2−8 Fターム(参考) 4F100 AB10C AK01C AK42 AK42J AL01 BA02 BA03 BA04 BA05 BA07 DA11 DG03 DG10A DG10B DG10C DG15A DG15B DG18A DG18B DG20A DG20B EC03A EC03B EC09A EC09B GB07 JA03C JH01 JJ03 JL00 JL05 JL12A JL12B YY00A YY00B 4L047 AA21 AA28 AB07 AB09 BA03 BA09 BB06 BB09 CA05 CA06 CA07 CA16 CB03 CB05 CC10 5D061 AA23 BB02 CC12 DD02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱融着繊維を含む不織布を円筒状にし
    て、前記熱融着繊維の熱溶融により一体化してなること
    を特徴とする円筒状不織布。
  2. 【請求項2】 前記不織布がニードルパンチされたもの
    である請求項1の円筒状不織布。
  3. 【請求項3】 熱融着繊維を5〜40重量%含む不織布
    を二層以上積層して形成されたものである請求項1また
    は2の円筒状不織布。
  4. 【請求項4】 前記熱融着繊維と共に不織布を構成する
    繊維が、中実繊維と中空繊維からなり、中実繊維に比し
    て中空繊維の繊度が大である請求項1又は2の円筒状不
    織布。
  5. 【請求項5】 前記中空繊維が捲縮繊維である請求項4
    の円筒状不織布。
  6. 【請求項6】 中実繊維の繊度が0.5〜5dtexであ
    り、中空繊維の繊度が6〜22dtexである請求項4
    または5の円筒状不織布。
  7. 【請求項7】 前記熱融着繊維が、芯鞘構造の複合繊維
    で、鞘部の融点が芯部に比して低融点成分からなるもの
    である請求項1〜6いずれか1項の円筒状不織布。
  8. 【請求項8】 前記円筒状不織布の外周が、シュリンク
    フィルム、アルミニウムフィルム等で覆われている請求
    項1〜7いずれか1項の円筒状不織布。
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