JPH0693934B2 - スキー板 - Google Patents

スキー板

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JPH0693934B2
JPH0693934B2 JP2042120A JP4212090A JPH0693934B2 JP H0693934 B2 JPH0693934 B2 JP H0693934B2 JP 2042120 A JP2042120 A JP 2042120A JP 4212090 A JP4212090 A JP 4212090A JP H0693934 B2 JPH0693934 B2 JP H0693934B2
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JP
Japan
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ski
reinforcing fibers
longitudinal direction
width direction
frp
Prior art date
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JP2042120A
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恵一 林
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Yamaha Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、中芯材の上下面に繊維強化プラスチック
(以下、これをFRPと略記する)を強度部材として積層
したスキー板に関し、特に、複数層からなるFRP強度部
材の各々の層の補強繊維の配列構造に工夫を施すことに
より、滑走面におけるコンケーブの発生を防止し、安定
した滑走性能を得ることができるようにしてなるもので
ある。
[従来の技術] 従来、この種のスキー板においては、例えば中芯体の上
下両面にアルミニウムなどの金属製の強度部材を積層し
てなるメタルスキーと称されるものが知られている。
このような従来のメタルスキーにあっては、アルミニウ
ムのような等方性材料を用いていることから、スキー板
長手方向とスキー板幅方向との弾性率が等しく、滑走性
の安定化は図れるものの、弾性変形可能な領域範囲が比
較的狭いために、スキー全体重量が過大となって操作性
に劣る。
そこで、上記したメタルスキーの不具合を解消するもの
として、最近では、第2図及び第3図に示すように、ス
キー板本体aを構成する中芯体bの上下両面に繊維強化
プラスチック(FRP)からなる強度部材c、dを積層し
てなるFRPスキーと称されるものがある。
ところが、上記したFRPスキーにあっては、スキー板本
体aのスキー板長手方向にアーチベントが形成され、し
かも、上下両FRP強度部材c、d中の補強繊維がスキー
板長手方向に沿って配向されているとともに、スキー板
長手方向の弾性率をスキー板幅方向よりも大きくしてい
るのが現状である。
[発明が解決しようとする課題] このため、滑走時においてスキー板本体aの靴載置位置
上に人の荷重Fが加わると、第2図2点破線で示すよう
に、スキー板本体aがスキー板長手方向に沿って曲げ変
形すると同時に、第3図2点破線で示すように、スキー
板本体aの滑走面がスキー板幅方向に凹面となるように
変形してコンケーブが発生し、これによって、安定した
滑走性能が得られないといった問題があった。
[発明の目的] この発明の目的は、アーテベントを有するスキー板本体
の靴載置位置上に人の荷重が加わった際の滑走面におけ
るコンケーブの発生を抑制して、安定した滑走性能を得
ることができるようにしたスキー板を提供することにあ
る。
[課題を解決するための手段] 上記した目的を解決するために、この発明は、中芯体の
上下両面に複数層からなるFRP強度部材をそれぞれ積層
したスキー板において、前記中芯体の上下面の少なくと
も一方のFRP強度部材は、スキー板長手方向の一方向に
配向された補強繊維の層と、スキー板幅方向の一方向に
配向された補強繊維の層とが互いに直交するように配置
した積層構造を有するとともに、これらスキー板幅方向
の補強繊維の層をスキー板長手方向の補強繊維の層より
も多くしてなる構成としたものである。
[作用] すなわち、この発明は、上記の構成を採用することによ
り、中芯体の上下両面に積層される複数層からなるFRP
強度部材を、スキー板長手方向の一方向に配向された補
強繊維の層と、スキー板幅方向の一方向に配向された補
強繊維の層とが互いに直交するように配置した積層構造
にし、かつ、これらスキー板幅方向の補強繊維の層をス
キー板長手方向の補強繊維の層よりも多くしてなるため
に、FRP強度部材のスキー板幅方向の弾性率がスキー板
長手方向よりも大きくなり、滑走時においてスキー板上
の靴載置位置に人の荷重が加わって、アーチベントを有
するスキー板本体がスキー板長手方向に沿って曲げ変形
しても、スキー板本体の滑走面がスキー板幅方向に凹面
となるように変形しにくく、これによって、滑走面にお
けるコンケーブの発生を抑制することが可能となるとと
もに、FRP強度部材の積層枚数を変えることにより、容
易に弾性率の設定が行なえる。
[実施例] 以下、この発明の一実施例を第1図に示す図面に基づい
て詳細に説明する。
第1図に示すように、図中1はこの本発明に係るスキー
板本体で、このスキー板本体1は、中芯体2の上下両面
に複数層のFRPからなる強度部材3、4が、トップエッ
ジ5及び表面化粧材6からなるスキー上面各構成部材
と、スキー板幅方向の左右両端縁部にスキー板長手方向
に沿って添設されたソールエッジ7、7及び滑走面材8
からなるスキー下面各構成部材と、左右一対の側面材
9、9と共に積層一体化されたアーチベントを有するサ
ンドウィッチ積層構造からなっている。
そして、前記中芯体2の上下両面にそれぞれ積層される
FRP強度部材3、4は、スキー板幅方向の弾性率がスキ
ー板長手方向よりも大きくなるように構成されている。
すなわち、このようなFRP強度部材3、4のスキー板幅
方向の弾性率をスキー板長手方向よりも大きくするため
には、図示しないが、例えば補強繊維が一方向に配向さ
れた一方向性プリプレグ(FRP成形用材料)を用いる。
そして、この一方向性プリプレグの補強繊維の配列方向
の角度がスキー板幅方向を90゜、スキー板長手方向を0
゜として、90゜−0゜−90゜と互いに直交するように複
数枚(例えば3枚)の一方向性プリプレグを積層すると
ともに、スキー板幅方向の層をスキー板長手方向の層よ
りも多くして、それらの引張り弾性率の平均値が、スキ
ー板幅方向で2,000〜6,000kg/mm2、またスキー板長手方
向で2,000〜5,000kg/mm2の範囲に設定することにより、
FRP強度部材3、4のスキー板幅方向の弾性率がスキー
板長手方向よりも大きくなるようにしてなるものであ
る。
ところで、上記したスキー板本体1の中芯体2を構成す
る材料としては、木材あるいは発泡合成樹脂などが一種
または併用して使用され、特に発泡合成樹脂としては、
ポリウレタン樹脂、ポリスチレン樹脂あるいはアクリル
系合成樹脂が好適に使用される。
さらに、上記FRP強度部材3、4を構成するFRPの補強繊
維の織編形態としては、ロービング、マット等の不織
布、平織りクロス、綾織クロスあるいはバイアスクロス
等が使用可能であり、いずれの形態の種類の補強繊維を
単独もしくは2種以上を複合し積層し使用した場合で
も、この構造による効果を得ることが可能である。
また、その各種形態を採る補強繊維の材料の種類が、好
ましくはガラス繊維、更に必要に応じてカーボン繊維も
しくは他の無機繊維または高弾性率有機繊維をいずれか
1種単独もしくは2種以上を複合して使用した場合も同
様に有効である。
さらにまた、前記補強繊維に含浸されるマトリックス用
合成樹脂としては、好ましくはエポキシ樹脂が好適に使
用され、更に必要に応じて不飽和ポリエステル樹脂ある
いはエポキシアクリレート樹脂等が使用される。
また、その他のマトリックス用合成樹脂としては、ポリ
ウレタン樹脂、ポエチレン樹脂、ポリアミド樹脂等の熱
可塑性樹脂を加熱溶融して補強繊維に浸筒透させ、一体
化した板状体を使用することも好適にできる。
そしてまた、上記スキー板本体1の滑走面側を構成する
滑走面材8としては、ポリエチレン樹脂等のシートが添
設使用され、その厚さは0.5〜1.5mm、また滑走面の中央
溝の有無は、特に限定されないが、滑走時の方向安定性
といった効果を目的として形成する場合がある。
さらに、この滑走面材8の上側とスキー板本体1の下面
との間には、左右一対の好適には断面が矩形またはL字
形からなるソールエッジ7、7がスキー板幅方向両側端
縁部に埋設され、かつその一部のみを外部に露出させて
なるもので、このようなソールエッジの取付けは、スキ
ー板本体の片側でも良く、またその材質もアルミニウ
ム、ステンレススチール等のメタル製のもの、あるいは
セラミックス等の硬質薄膜形成材や硬質合成樹脂(熱可
塑性合成樹脂も含む)などを使用することが可能であ
り、この発明の作用効果が得られる。
そして、このソールエッジの種類としては、連続エッジ
またはスリット入りエッジのいずれの使用も可能であ
る。
さらにまた、スキー板本体の中芯体2の上側に積層され
た上面強度部材3の外側に積層接着される表面化粧材6
は、ABS樹脂、フェノール樹脂あるいはセルロイド等が
好適に使用されている。
なお、上記した実施例においては、中芯体2の上下両面
のFRP強度部材3、4の両方を、それぞれスキー板幅方
向の弾性率がスキー板長手方向よりも大きくなるように
したが、いずれか一方であっても、この発明の作用効果
を充分発揮させることが可能であり、その選択は任意で
ある。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように、この発明によれば、中
芯体の上下両面に積層される複数層からなるFRP強度部
材を、スキー板長手方向の一方向に配向された補強繊維
の層と、スキー板幅方向の一方向に配向された補強繊維
の層とが互いに直交するように配置した積層構造にし、
かつ、これらスキー板幅方向の補強繊維の層とスキー板
長手方向の補強繊維の層よりも多くしてなることから、
FRP強度部材のスキー板幅方向の弾性率がスキー板長手
方向よりも大きくなり、滑走時においてスキー板上の靴
載置位置に人の荷重が加わって、アーチベントを有する
スキー板本体がスキー板長手方向に沿って曲げ変形して
も、スキー板本体の滑走面がスキー板幅方向に凹面とな
るように変形しにくくなるために、コンケーブの発生を
抑制することができ、これによって、常に安定した滑走
性能を得ることができるとともに、FRP強度部材の積層
枚数を変えることにより、容易に弾性率を設定すること
ができるというすぐれた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係るスキー板の一実施例を示す要部
拡大断面図、第2図は従来のスキー板の概略的側面図、
第3図は第2図III−III線における要部拡大断面図 である。 [符号の説明] 1……スキー板本体、 2……中芯体、 3、4……FRP強度部材。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中芯体の上下両面に複数層からなるFRP強
    度部材をそれぞれ積層したスキー板において、 前記中芯体の上下面の少なくとも一方のFRP強度部材
    は、スキー板長手方向の一方向に配向された補強繊維の
    層と、スキー板幅方向の一方向に配向された補強繊維の
    層とが互いに直交するように配置した積層構造を有する
    とともに、 これらスキー板幅方向の補強繊維の層をスキー板長手方
    向の補強繊維の層よりも多くしたことを特徴とするスキ
    ー板。
JP2042120A 1990-02-22 1990-02-22 スキー板 Expired - Lifetime JPH0693934B2 (ja)

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